1: 2020/03/07(土) 17:25:47.26 ID:AJ1tfPTu
歩夢「なんの事かな?」
善子「それよそれ‼」ユビサシ
歩夢「……頭?」
善子「正確には髪型、ね。その右側の御印はなに?」
歩夢「御印……?もしかしてこのお団子まとめの事?」
善子「そうよ。その御印は堕天使が人間界に降りてきた証」
善子「歩夢……あなた……」
善子「あなたも私と同じ堕天使だったのね‼」ギランッ
歩夢「……え?」ポカーン
歩夢「えぇ~!?」
善子「それよそれ‼」ユビサシ
歩夢「……頭?」
善子「正確には髪型、ね。その右側の御印はなに?」
歩夢「御印……?もしかしてこのお団子まとめの事?」
善子「そうよ。その御印は堕天使が人間界に降りてきた証」
善子「歩夢……あなた……」
善子「あなたも私と同じ堕天使だったのね‼」ギランッ
歩夢「……え?」ポカーン
歩夢「えぇ~!?」
5: 2020/03/07(土) 17:41:01.97 ID:AJ1tfPTu
善子「やっぱりそうだったのね!!」
善子「いやぁ~初めて会った時からあなたとはなにか特別な因縁を感じたのよ」
歩夢「いや、あの……善子ちゃん?」
歩夢「確かに私は善子ちゃんと似た髪型だけどその、だ……駄目天使?とかではなくてね」
善子「駄目天使じゃなくて堕天使!!」
歩夢「あ、あぁはいはい堕天使ね。私は堕天使じゃないと思うんだけどなぁ」
善子「え……?」
善子「堕天使じゃ、ないの……?」ウルウル
歩夢「へっ?ちょ、善子ちゃん?」
善子「そんな……孤独な人間界に降りてきて幾星霜、やっと仲間を見つけたと思ったのに」
善子「はぁ……」ドンヨリ
歩夢(よくわからないけど落ち込んじゃった、私のせい……なのかな?)
善子「そうよね、所詮堕天使は孤独なのよ。仲間なんていなかったのよ……」
善子「喜んだ私がバカだったわ」
歩夢(うわぁ、なんか申し訳なくなってきた……)
歩夢「……こ、こほん。んっんっ」
歩夢「……あなたは、堕天使ヨハネ?」
善子「え?」
歩夢「や、やっと見つけた……」
歩夢「わ、私も実は……だ、堕天使だったんだよ」
善子「いやぁ~初めて会った時からあなたとはなにか特別な因縁を感じたのよ」
歩夢「いや、あの……善子ちゃん?」
歩夢「確かに私は善子ちゃんと似た髪型だけどその、だ……駄目天使?とかではなくてね」
善子「駄目天使じゃなくて堕天使!!」
歩夢「あ、あぁはいはい堕天使ね。私は堕天使じゃないと思うんだけどなぁ」
善子「え……?」
善子「堕天使じゃ、ないの……?」ウルウル
歩夢「へっ?ちょ、善子ちゃん?」
善子「そんな……孤独な人間界に降りてきて幾星霜、やっと仲間を見つけたと思ったのに」
善子「はぁ……」ドンヨリ
歩夢(よくわからないけど落ち込んじゃった、私のせい……なのかな?)
善子「そうよね、所詮堕天使は孤独なのよ。仲間なんていなかったのよ……」
善子「喜んだ私がバカだったわ」
歩夢(うわぁ、なんか申し訳なくなってきた……)
歩夢「……こ、こほん。んっんっ」
歩夢「……あなたは、堕天使ヨハネ?」
善子「え?」
歩夢「や、やっと見つけた……」
歩夢「わ、私も実は……だ、堕天使だったんだよ」
9: 2020/03/07(土) 17:58:21.79 ID:AJ1tfPTu
善子「本当……?」パァァ
歩夢「本当だよ、記憶が戻ったんだ」
歩夢(あぁ、私一体なにを言っているんだろう。ノリって怖いなぁ……)
善子「―ふっ、やっと正体を現したわね。やはり私の目に狂いはなかったわ」
善子「それで、あなたの真名はなにかしら?」
歩夢「ま、まな……?なにそれ?」
善子「堕天使としての名前よ、もちろんそれも思い出したんでしょう?」
歩夢(名前?善子ちゃんで言うヨハネみたいなやつかな?しまった……そこまで考えてなかった)
善子「なによ、わからないの?」
歩夢「えっと……ちょっと待ってね」
歩夢(せっかくうまく調子を合わせられたのにこんな中途半端なところでつまずいたらそれこそ恥ずかしい……)
歩夢「私は……私は~」
歩夢「……はっ!?」ピコーンッ
歩夢「―ヤコブ、私の真名は堕天使ヤコブだよ」
善子「ヤコブ……ヨハネの兄じゃない」
善子「つまり歩夢は私と姉妹だったのね!!」
善子「あぁ~これぞ運命の出会いだわ~」
歩夢(とっさに出した名前だけど善子ちゃん喜んでくれたようでよかった……ほっ)
歩夢「本当だよ、記憶が戻ったんだ」
歩夢(あぁ、私一体なにを言っているんだろう。ノリって怖いなぁ……)
善子「―ふっ、やっと正体を現したわね。やはり私の目に狂いはなかったわ」
善子「それで、あなたの真名はなにかしら?」
歩夢「ま、まな……?なにそれ?」
善子「堕天使としての名前よ、もちろんそれも思い出したんでしょう?」
歩夢(名前?善子ちゃんで言うヨハネみたいなやつかな?しまった……そこまで考えてなかった)
善子「なによ、わからないの?」
歩夢「えっと……ちょっと待ってね」
歩夢(せっかくうまく調子を合わせられたのにこんな中途半端なところでつまずいたらそれこそ恥ずかしい……)
歩夢「私は……私は~」
歩夢「……はっ!?」ピコーンッ
歩夢「―ヤコブ、私の真名は堕天使ヤコブだよ」
善子「ヤコブ……ヨハネの兄じゃない」
善子「つまり歩夢は私と姉妹だったのね!!」
善子「あぁ~これぞ運命の出会いだわ~」
歩夢(とっさに出した名前だけど善子ちゃん喜んでくれたようでよかった……ほっ)
15: 2020/03/07(土) 18:16:48.82 ID:AJ1tfPTu
善子「堕天使ヤコブ、覚醒おめでとう」
善子「これからはこの堕天使ヨハネが先輩堕天使として人間界での振る舞いを教えてあげるわ」
歩夢「振る舞い?」
歩夢(なんか始まりそう……いつ終わるのかな、これ)
善子「最初はこれ、堕天使のあいさつ代わりのポーズよ」
善子「ギランッ‼」ビッシィッ
善子「この時親指中指ひとさし指を広げて右目の前にかざすのがポイントよ」
善子「やってみなさい」
歩夢「えっと……」
歩夢「ぎ、ぎらんっ」ヘニョッ
善子「なにを照れているの?恥じらいなど捨てなさい」
歩夢「いや、これはかなり恥ずかしいよ……」
善子「私は覚醒した頃から普通に出来たわよ」ギランッ
歩夢(善子ちゃんって堕天使になるきると心臓が強くなるんだなぁ)
善子「さぁ、もう一度魂を込めてやるのよ!!」
歩夢「あぁ~もう~!!」
歩夢「ギランッ‼」ビッシィッ
善子「おぉっ!?いいわね今の‼ヤコブの魂の波動を感じたわ!!」
歩夢「あ、あはは……どうも」
善子「これからはこの堕天使ヨハネが先輩堕天使として人間界での振る舞いを教えてあげるわ」
歩夢「振る舞い?」
歩夢(なんか始まりそう……いつ終わるのかな、これ)
善子「最初はこれ、堕天使のあいさつ代わりのポーズよ」
善子「ギランッ‼」ビッシィッ
善子「この時親指中指ひとさし指を広げて右目の前にかざすのがポイントよ」
善子「やってみなさい」
歩夢「えっと……」
歩夢「ぎ、ぎらんっ」ヘニョッ
善子「なにを照れているの?恥じらいなど捨てなさい」
歩夢「いや、これはかなり恥ずかしいよ……」
善子「私は覚醒した頃から普通に出来たわよ」ギランッ
歩夢(善子ちゃんって堕天使になるきると心臓が強くなるんだなぁ)
善子「さぁ、もう一度魂を込めてやるのよ!!」
歩夢「あぁ~もう~!!」
歩夢「ギランッ‼」ビッシィッ
善子「おぉっ!?いいわね今の‼ヤコブの魂の波動を感じたわ!!」
歩夢「あ、あはは……どうも」
21: 2020/03/07(土) 18:30:30.41 ID:AJ1tfPTu
善子「あとはそうねぇ……」ジーッ
歩夢「な、なに?あんまり見つめられると恥ずかしいよ」
善子「私は堕天使のオーラを身に付けているけど歩夢はまだオーラが出てないわね」
歩夢「お、オーラ?」
善子「ふふ、そうよ。見なさい私を、この溢れ出る漆黒のオーラ。あなたも感じるでしょう?」ドヤァ
歩夢(そんなドヤ顔されてもなぁ……確かにキャラは完成してると思うけど)
歩夢「そうだね、私はまだ堕天使になったばかりだから善子ちゃんみたいなオーラはまだないね」
善子「と、なると……うん、そうだわ」
善子「やはりまずは形から入った方がいいかしらね」
善子「歩夢、行くわよ」
歩夢「え?行くってどこに?」
善子「私がよく取引をする闇の行商の所よ、ついてきなさい」
歩夢「えぇ……?なにそれ……」
歩夢(仕方ない、付き合ってあげるか)
歩夢「な、なに?あんまり見つめられると恥ずかしいよ」
善子「私は堕天使のオーラを身に付けているけど歩夢はまだオーラが出てないわね」
歩夢「お、オーラ?」
善子「ふふ、そうよ。見なさい私を、この溢れ出る漆黒のオーラ。あなたも感じるでしょう?」ドヤァ
歩夢(そんなドヤ顔されてもなぁ……確かにキャラは完成してると思うけど)
歩夢「そうだね、私はまだ堕天使になったばかりだから善子ちゃんみたいなオーラはまだないね」
善子「と、なると……うん、そうだわ」
善子「やはりまずは形から入った方がいいかしらね」
善子「歩夢、行くわよ」
歩夢「え?行くってどこに?」
善子「私がよく取引をする闇の行商の所よ、ついてきなさい」
歩夢「えぇ……?なにそれ……」
歩夢(仕方ない、付き合ってあげるか)
26: 2020/03/07(土) 19:00:10.23 ID:AJ1tfPTu
オカルトショップ
歩夢「こ、ここは……」
善子「どう?すごいでしょ?ここにはありとあらゆる魔道具が揃っているのよ」
歩夢「魔道具……」
歩夢(どくろやろうそく、タロットガードに魔女が着るようなローブ?って言うのかな?)
歩夢(私にはよくわからない物がいっぱい……こんなお店があったんだ)
歩夢「すごいね……ん?なにこれ?」スッ
善子「それは賢者と愚者を見分けるガムよ、試す事が出来るから1つ食べてみるといいわ」
歩夢「試食出来るんだ、確認だけど食べても大丈夫なのこれ?」
善子「賢者であれば神に祝福され、愚者であれば神の裁きがくだるわ」
歩夢「うわぁ、うさんくさい……」パクッ
歩夢「ん……?ソーダの味がする」
善子「鏡で自分の舌を見てみなさい」
歩夢「鏡……あ、あった。えっ?舌の色が青くなってる!?」ベーッ
善子「へぇ、歩夢はどうやら賢者だったようね」
善子「私がそれを食べた時は舌が黒くなり口がヒリヒリする神の裁きがくだったのよ」
歩夢「そ、そうなんだ。裁きがくだらなくてよかったよ……」
歩夢(これ、駄菓子屋さんにある舌の色が変わるガムと一緒だ。ちょっと安心したかも)
歩夢「て言うか善子ちゃん、愚者だったんだ」
善子「う、うるさいわね‼たまたま運が悪かっただけよ‼」カァァ
歩夢(うふ、かわいいなぁ善子ちゃん)
歩夢「こ、ここは……」
善子「どう?すごいでしょ?ここにはありとあらゆる魔道具が揃っているのよ」
歩夢「魔道具……」
歩夢(どくろやろうそく、タロットガードに魔女が着るようなローブ?って言うのかな?)
歩夢(私にはよくわからない物がいっぱい……こんなお店があったんだ)
歩夢「すごいね……ん?なにこれ?」スッ
善子「それは賢者と愚者を見分けるガムよ、試す事が出来るから1つ食べてみるといいわ」
歩夢「試食出来るんだ、確認だけど食べても大丈夫なのこれ?」
善子「賢者であれば神に祝福され、愚者であれば神の裁きがくだるわ」
歩夢「うわぁ、うさんくさい……」パクッ
歩夢「ん……?ソーダの味がする」
善子「鏡で自分の舌を見てみなさい」
歩夢「鏡……あ、あった。えっ?舌の色が青くなってる!?」ベーッ
善子「へぇ、歩夢はどうやら賢者だったようね」
善子「私がそれを食べた時は舌が黒くなり口がヒリヒリする神の裁きがくだったのよ」
歩夢「そ、そうなんだ。裁きがくだらなくてよかったよ……」
歩夢(これ、駄菓子屋さんにある舌の色が変わるガムと一緒だ。ちょっと安心したかも)
歩夢「て言うか善子ちゃん、愚者だったんだ」
善子「う、うるさいわね‼たまたま運が悪かっただけよ‼」カァァ
歩夢(うふ、かわいいなぁ善子ちゃん)
29: 2020/03/07(土) 19:24:16.18 ID:AJ1tfPTu
善子「さて、そろそろ本題に入るわよ」
歩夢「なにか買いに来たの?」
善子「そう、堕天使ヤコブが覚醒したのを祝して私からあなたにささやかながら贈り物よ」
善子「え~っと、どれがいいかしら……」ガチャガチャ
善子「歩夢、ちょっとこれ着けてみて」
歩夢「なにこれ?マント?」ファサッ
善子「ん~私とお揃いにしようかと思ったけどあなたに黒は似合わないわね」
善子「歩夢は清楚な雰囲気があるから……」ガチャガチャ
善子「こっちはどうかしら」
歩夢「今度は白いマント?金色の刺繍がなんかおしゃれだね」ファサッ
善子「おぉっ‼よく似合ってるわね‼清らかな光溢れるオーラを感じるわ‼」フンスフンス
歩夢「そ、そう?ありがとう……」
善子「私は闇、歩夢は光。対となる二人が出会った時、天界と人間界は1つになるのよ……」ブツブツ
善子「くっくっく……やっと『扉』を開ける事が出来るわね……」
歩夢(なんか急に一人の世界に入っちゃった、しばらく戻って来なさそう……)
歩夢「……」ジーッ
歩夢「ふ~ん……」クルッ
歩夢「結構、いいかも……このマント、かっこいいな」
歩夢「ふっふっふ……我が名は堕天使ヤコブ」
歩夢「……なんて、ね」
歩夢「なにか買いに来たの?」
善子「そう、堕天使ヤコブが覚醒したのを祝して私からあなたにささやかながら贈り物よ」
善子「え~っと、どれがいいかしら……」ガチャガチャ
善子「歩夢、ちょっとこれ着けてみて」
歩夢「なにこれ?マント?」ファサッ
善子「ん~私とお揃いにしようかと思ったけどあなたに黒は似合わないわね」
善子「歩夢は清楚な雰囲気があるから……」ガチャガチャ
善子「こっちはどうかしら」
歩夢「今度は白いマント?金色の刺繍がなんかおしゃれだね」ファサッ
善子「おぉっ‼よく似合ってるわね‼清らかな光溢れるオーラを感じるわ‼」フンスフンス
歩夢「そ、そう?ありがとう……」
善子「私は闇、歩夢は光。対となる二人が出会った時、天界と人間界は1つになるのよ……」ブツブツ
善子「くっくっく……やっと『扉』を開ける事が出来るわね……」
歩夢(なんか急に一人の世界に入っちゃった、しばらく戻って来なさそう……)
歩夢「……」ジーッ
歩夢「ふ~ん……」クルッ
歩夢「結構、いいかも……このマント、かっこいいな」
歩夢「ふっふっふ……我が名は堕天使ヤコブ」
歩夢「……なんて、ね」
35: 2020/03/07(土) 20:08:54.69 ID:AJ1tfPTu
善子「私と歩夢の力で人間界を再生し世界を作り直す」ブツブツ
善子「その為には約束の地カナンへと赴く必要が」ブツブツ
歩夢「善子ちゃんまだ独り言言ってる、そろそろ現実に戻してあげないと」
歩夢「あの、善子ちゃん?」フリフリ
善子「しかしまだ例の『鍵』が手に入っていない」ブツブツ
歩夢「……ふぅ」
歩夢「よろしいですか、堕天使ヨハネ」
善子「ん?なによ堕天使ヤコブ、今約束の地へ赴く方法を考えて」
歩夢「そ、それはまた今度にしてもう帰らない?明日も学校あるし……」
善子「学校……急に現実に引き戻さないでよ」
善子「でも、そうね。人間界で活動する為には順応する事も必要ね」
善子「ちょっと待って、最後に……あ、あったわ」スッ
歩夢「白い羽根?募金でもするの?」
善子「それは赤い羽根でしょ、これをあなたの御印に」プスッ
善子「ふふっ、純白のマントに清廉の象徴たる白い羽根。これで堕天使らしさがぐっと出たわね」
歩夢「まだ善子ちゃんの言ってる意味はよくわからないけど」
歩夢「善子ちゃんとお揃い、嬉しいな。ありがとうね」
善子「んなっ……!?」カァァ
善子「そんな真っ直ぐな反応されると調子狂うわね。Aqoursの皆には寒い目で見られてたのに……」
善子「あなたに気に入ってもらえてよかったわ、それ買って帰りましょう」
善子「その為には約束の地カナンへと赴く必要が」ブツブツ
歩夢「善子ちゃんまだ独り言言ってる、そろそろ現実に戻してあげないと」
歩夢「あの、善子ちゃん?」フリフリ
善子「しかしまだ例の『鍵』が手に入っていない」ブツブツ
歩夢「……ふぅ」
歩夢「よろしいですか、堕天使ヨハネ」
善子「ん?なによ堕天使ヤコブ、今約束の地へ赴く方法を考えて」
歩夢「そ、それはまた今度にしてもう帰らない?明日も学校あるし……」
善子「学校……急に現実に引き戻さないでよ」
善子「でも、そうね。人間界で活動する為には順応する事も必要ね」
善子「ちょっと待って、最後に……あ、あったわ」スッ
歩夢「白い羽根?募金でもするの?」
善子「それは赤い羽根でしょ、これをあなたの御印に」プスッ
善子「ふふっ、純白のマントに清廉の象徴たる白い羽根。これで堕天使らしさがぐっと出たわね」
歩夢「まだ善子ちゃんの言ってる意味はよくわからないけど」
歩夢「善子ちゃんとお揃い、嬉しいな。ありがとうね」
善子「んなっ……!?」カァァ
善子「そんな真っ直ぐな反応されると調子狂うわね。Aqoursの皆には寒い目で見られてたのに……」
善子「あなたに気に入ってもらえてよかったわ、それ買って帰りましょう」
38: 2020/03/07(土) 20:30:09.99 ID:AJ1tfPTu
次の日
善子「歩夢、今度の日曜日なにか予定はあるかしら?」
歩夢「今度の日曜日?ううん、なにもないよ」
善子「それは結構、あなたに堕天使としての任務を与えるわ」
歩夢「堕天使……その設定まだ続いてたんだ」
善子「なにか言ったかしら?」ジロッ
歩夢「いいえ、なんでもありません」
歩夢「それで、任務って?」
善子「え、えっと……あのね」モジモジ
善子「今度の土曜日私のおかあ―同居人がとある魔術の会合に出かけていなくなるのよ」
善子「それで、よかったら泊まりに……」ゴニョゴョ
歩夢「泊まり?」
善子「あ~つまり!!私の拠点へ来て新米堕天使として私の身の回りの世話をしなさいと言ってるの!!」
歩夢「あぁ、善子ちゃんのお母さんがいないから泊まりに来てって事ね」
歩夢「任務とか魔術の会合とか言わずに最初からそう言ってくれればいいのに」
善子「だ、だって……なんて言ったらいいかわからないし……」
歩夢「小難しいセリフ考える方が大変だと思うけど」
歩夢「それじゃ、支度をして土曜日善子ちゃんの家に行くね」
善子「いいの?やったぁ~!!」
善子「あなたに堕天使の心構え、教えてあげるわ。覚悟しなさい」
歩夢「ふふ、お手柔らかに」
善子「歩夢、今度の日曜日なにか予定はあるかしら?」
歩夢「今度の日曜日?ううん、なにもないよ」
善子「それは結構、あなたに堕天使としての任務を与えるわ」
歩夢「堕天使……その設定まだ続いてたんだ」
善子「なにか言ったかしら?」ジロッ
歩夢「いいえ、なんでもありません」
歩夢「それで、任務って?」
善子「え、えっと……あのね」モジモジ
善子「今度の土曜日私のおかあ―同居人がとある魔術の会合に出かけていなくなるのよ」
善子「それで、よかったら泊まりに……」ゴニョゴョ
歩夢「泊まり?」
善子「あ~つまり!!私の拠点へ来て新米堕天使として私の身の回りの世話をしなさいと言ってるの!!」
歩夢「あぁ、善子ちゃんのお母さんがいないから泊まりに来てって事ね」
歩夢「任務とか魔術の会合とか言わずに最初からそう言ってくれればいいのに」
善子「だ、だって……なんて言ったらいいかわからないし……」
歩夢「小難しいセリフ考える方が大変だと思うけど」
歩夢「それじゃ、支度をして土曜日善子ちゃんの家に行くね」
善子「いいの?やったぁ~!!」
善子「あなたに堕天使の心構え、教えてあげるわ。覚悟しなさい」
歩夢「ふふ、お手柔らかに」
39: 2020/03/07(土) 20:45:40.54 ID:AJ1tfPTu
日曜日 善子の家
ピンポーン
歩夢「こんばんは~」
善子「おかえり、お母さん」ガチャ
歩夢「え?お母さん?」
善子「―はっ!?ち、違うわ‼お母さんと言うのは聖母マリアの事であって」アタフタ
歩夢「いつもお母さんにおかえりって言ってるんだ、えらいね」
善子「だから違うってば~!!」
歩夢「さて、善子ちゃんの家に来たのはいいけど身の回りのお世話ってなにをやれば?」
善子「まずはあなたに今宵の晩餐を作ってもらうわ」
歩夢「晩餐って晩ごはんの事?そういう事ならなにか買って来ればよかったなぁ」
善子「ここにある物を自由に使って構わないわよ、限られた素材でどこまで出来るか。それを見極めてあげる」
歩夢「そう?それじゃある物で適当に作っちゃうね」
善子「適当ではなく私を満足させる物を作るのよ」
歩夢「はいはい、かしこまりましたヨハネ先輩」
善子「ふふん、よろしい」
ピンポーン
歩夢「こんばんは~」
善子「おかえり、お母さん」ガチャ
歩夢「え?お母さん?」
善子「―はっ!?ち、違うわ‼お母さんと言うのは聖母マリアの事であって」アタフタ
歩夢「いつもお母さんにおかえりって言ってるんだ、えらいね」
善子「だから違うってば~!!」
歩夢「さて、善子ちゃんの家に来たのはいいけど身の回りのお世話ってなにをやれば?」
善子「まずはあなたに今宵の晩餐を作ってもらうわ」
歩夢「晩餐って晩ごはんの事?そういう事ならなにか買って来ればよかったなぁ」
善子「ここにある物を自由に使って構わないわよ、限られた素材でどこまで出来るか。それを見極めてあげる」
歩夢「そう?それじゃある物で適当に作っちゃうね」
善子「適当ではなく私を満足させる物を作るのよ」
歩夢「はいはい、かしこまりましたヨハネ先輩」
善子「ふふん、よろしい」
40: 2020/03/07(土) 21:05:31.02 ID:AJ1tfPTu
歩夢「善子ちゃん、出来たよ」
善子「おぉ……なにこれ、すごい」
歩夢「キャベツと挽き肉があったからロールキャベツを作ってみたよ」
善子「うちにキャベツなんてあったんだ……」
歩夢「知らなかったの……?」
歩夢「お口に合うかはわからないけど食べてみて」
善子「じゅるり……おいしそう、いただきます」パクッ
善子「―んふぅ‼おいっしい~これ!!最高ね‼」
善子「口に入れた途端溶けるような柔らかさ、溢れる肉汁がスープと合わさって絶妙な味に……」モグモグ
善子「あぁ~いい、いいわぁ歩夢。合格よ、まさに天にも昇るおいしさだわ」
歩夢「うふふ、それはよかった。まだあるからいっぱい食べてね」
善子「うん‼あなたに任務を与えて正解だったわ、私じゃこんな料理作れないし」パクパク
善子「おかわり~!!」
歩夢(ご飯を食べてる時は素に戻るんだなぁ善子ちゃん)
歩夢(こんなに喜んでもらえて私も作った甲斐があったな)
歩夢「はい、おかわりどうぞ。私も食べよっと」パクッ
歩夢「―う~ん、我ながらうまく出来てる。おいしい~」
歩夢「善子ちゃん、今度は一緒に作ってみようか」
善子「そ、そうね。新米にばかり押し付けてはかわいそうだものね」
善子「私も……手伝ってあげるわ」
善子「ごちそうさま。洗い物、私やるわ」
善子「おぉ……なにこれ、すごい」
歩夢「キャベツと挽き肉があったからロールキャベツを作ってみたよ」
善子「うちにキャベツなんてあったんだ……」
歩夢「知らなかったの……?」
歩夢「お口に合うかはわからないけど食べてみて」
善子「じゅるり……おいしそう、いただきます」パクッ
善子「―んふぅ‼おいっしい~これ!!最高ね‼」
善子「口に入れた途端溶けるような柔らかさ、溢れる肉汁がスープと合わさって絶妙な味に……」モグモグ
善子「あぁ~いい、いいわぁ歩夢。合格よ、まさに天にも昇るおいしさだわ」
歩夢「うふふ、それはよかった。まだあるからいっぱい食べてね」
善子「うん‼あなたに任務を与えて正解だったわ、私じゃこんな料理作れないし」パクパク
善子「おかわり~!!」
歩夢(ご飯を食べてる時は素に戻るんだなぁ善子ちゃん)
歩夢(こんなに喜んでもらえて私も作った甲斐があったな)
歩夢「はい、おかわりどうぞ。私も食べよっと」パクッ
歩夢「―う~ん、我ながらうまく出来てる。おいしい~」
歩夢「善子ちゃん、今度は一緒に作ってみようか」
善子「そ、そうね。新米にばかり押し付けてはかわいそうだものね」
善子「私も……手伝ってあげるわ」
善子「ごちそうさま。洗い物、私やるわ」
42: 2020/03/07(土) 21:13:27.59 ID:AJ1tfPTu
善子「洗い物は終わり。歩夢、待たせたわね」
歩夢「次はなにをするの?」
善子「私は人間界のゲームという物に入れ込んでいてね」
善子「その素晴しさをあなたにも教えてあげるわ」
歩夢「ゲームかぁ、私あまりやった事ないけど」
善子「私も一緒にやるから心配ないわ、共にゆきましょう」
歩夢「
歩夢「次はなにをするの?」
善子「私は人間界のゲームという物に入れ込んでいてね」
善子「その素晴しさをあなたにも教えてあげるわ」
歩夢「ゲームかぁ、私あまりやった事ないけど」
善子「私も一緒にやるから心配ないわ、共にゆきましょう」
歩夢「
43: 2020/03/07(土) 21:14:57.19 ID:AJ1tfPTu
ごめんなさい、途中で投稿してしまいました
やり直します
やり直します
45: 2020/03/07(土) 21:28:34.60 ID:AJ1tfPTu
善子「洗い物は終わり。歩夢、待たせたわね」
歩夢「次はなにをするの?」
善子「私は人間界のゲームという物に入れ込んでいてね」
善子「その素晴しさをあなたにも教えてあげるわ」
歩夢「ゲームかぁ、私あまりやった事ないけど」
善子「私も一緒にやるから心配ないわ、共にゆきましょう」
歩夢「あ、あ、あぁ~なにこれぇグルグル回るだけで女の人全然進んでくれないよ~」
善子「十字キーの上で前に進むのよ、ラジコンと一緒だってば」
歩夢「私ラジコンやった事ないよ~」
歩夢「きゃあ~お化けに食べられた~!!」
善子「お化けじゃなくてゾンビよ」
歩夢「知らないよそんな事……」
歩夢「やっと操作にも慣れてきた……」
歩夢「この通路はなにもいない、よかったぁ」ホッ
善子「……」
バァンッ‼
歩夢「うわぁっ!?犬が窓を破って入ってきた‼」ビックゥ
善子「ぷぷっ……歩夢には悪いけどここは内緒にしておかないとね」
歩夢「なんで教えてくれないの善子ちゃ~ん!!」
歩夢「あぁ~また食べられた~!!」
歩夢「次はなにをするの?」
善子「私は人間界のゲームという物に入れ込んでいてね」
善子「その素晴しさをあなたにも教えてあげるわ」
歩夢「ゲームかぁ、私あまりやった事ないけど」
善子「私も一緒にやるから心配ないわ、共にゆきましょう」
歩夢「あ、あ、あぁ~なにこれぇグルグル回るだけで女の人全然進んでくれないよ~」
善子「十字キーの上で前に進むのよ、ラジコンと一緒だってば」
歩夢「私ラジコンやった事ないよ~」
歩夢「きゃあ~お化けに食べられた~!!」
善子「お化けじゃなくてゾンビよ」
歩夢「知らないよそんな事……」
歩夢「やっと操作にも慣れてきた……」
歩夢「この通路はなにもいない、よかったぁ」ホッ
善子「……」
バァンッ‼
歩夢「うわぁっ!?犬が窓を破って入ってきた‼」ビックゥ
善子「ぷぷっ……歩夢には悪いけどここは内緒にしておかないとね」
歩夢「なんで教えてくれないの善子ちゃ~ん!!」
歩夢「あぁ~また食べられた~!!」
48: 2020/03/07(土) 21:39:35.06 ID:AJ1tfPTu
善子「やっとショットガンを手に入れたわね」
歩夢「善子ちゃんに手伝ってもらいながらなんとか進められたよ」
歩夢「まさか鉄砲を取ったら部屋の天井が落ちて来るなんて……おじさんが助けてくれなかったらサンドイッチになってたよ」
歩夢「あぁ~疲れた、ゲームって大変だね」
善子「でも面白いでしょ?この先にはどんな展開が待っているのかと思うとわくわくするわ」
歩夢「うん……それはあるかも、ね」
善子「お疲れ様、少し休憩しましょう」
善子「続きはまた今度、まだまだ長いわよこのゲームは」
歩夢「はは、クリアするまで私の心臓もつかな……」
歩夢「善子ちゃんに手伝ってもらいながらなんとか進められたよ」
歩夢「まさか鉄砲を取ったら部屋の天井が落ちて来るなんて……おじさんが助けてくれなかったらサンドイッチになってたよ」
歩夢「あぁ~疲れた、ゲームって大変だね」
善子「でも面白いでしょ?この先にはどんな展開が待っているのかと思うとわくわくするわ」
歩夢「うん……それはあるかも、ね」
善子「お疲れ様、少し休憩しましょう」
善子「続きはまた今度、まだまだ長いわよこのゲームは」
歩夢「はは、クリアするまで私の心臓もつかな……」
49: 2020/03/07(土) 21:56:25.04 ID:AJ1tfPTu
善子「ん?あ、やだ。もうこんな時間?」
歩夢「どうしたの急に?ドラマでも始まるの?」
善子「ドラマじゃなくて集会よ集会」
歩夢「集会?」
善子「歩夢、この前あげた堕天使のマント持って来たわよね?」
歩夢「あ、うん。言われた通り持って来たよ」
善子「今すぐそれを身に付けなさい、もうすぐ集会が始まるわ」ファサッ
歩夢「だから集会ってなんなの、もう……」ファサッ
善子「ふぅ~なんとか5分前に間に合ったぁ」
歩夢「ビデオカメラなんて出してなにを始めるの?」
善子「いい?これから私を崇拝するリトルデーモン達にあなたを紹介するから」
歩夢「これってもしかして、動画配信?」
善子「まぁ、そういう事ね」
歩夢「えぇ~私こんな格好で知らない人の前に出るの~?」
善子「相手はここにいないんだから気楽にいなさい、ほら始まるわよ」
歩夢「ちょ、善子ちゃん待って」
歩夢「どうしたの急に?ドラマでも始まるの?」
善子「ドラマじゃなくて集会よ集会」
歩夢「集会?」
善子「歩夢、この前あげた堕天使のマント持って来たわよね?」
歩夢「あ、うん。言われた通り持って来たよ」
善子「今すぐそれを身に付けなさい、もうすぐ集会が始まるわ」ファサッ
歩夢「だから集会ってなんなの、もう……」ファサッ
善子「ふぅ~なんとか5分前に間に合ったぁ」
歩夢「ビデオカメラなんて出してなにを始めるの?」
善子「いい?これから私を崇拝するリトルデーモン達にあなたを紹介するから」
歩夢「これってもしかして、動画配信?」
善子「まぁ、そういう事ね」
歩夢「えぇ~私こんな格好で知らない人の前に出るの~?」
善子「相手はここにいないんだから気楽にいなさい、ほら始まるわよ」
歩夢「ちょ、善子ちゃん待って」
50: 2020/03/07(土) 22:20:06.12 ID:AJ1tfPTu
善子「我が愛しきリトルデーモン達よ、ごきげんよう」ギランッ
『ヨハネ様~ごきげんよう』
『ギランッ‼』
『おい、隣にいる美少女は誰だ?』
『天使だ、天使が降臨したぞ‼』
歩夢「うわぁ、なんかパソコンの画面にコメントが流れてる」
善子「今宵は皆に新しく堕天した私の仲間を紹介するわ」
善子「暗き闇の堕天使ヨハネの対となる存在、白き清廉の光明となる堕天使」
善子「その名も、堕天使ヤコブよ‼」
善子「ほら、挨拶しなさい」
歩夢「う、うん」
歩夢「は、はじめまして。私は上原―じゃなくて、堕天使ヤコブです」
歩夢「堕天使になりたての新米ですが、よろしくお願いします」ペコッ
歩夢「―あ、ぎっ、ギランッ‼」
『うおおおお~っ‼ヤコブキター‼』
『ふつくしい……』
『名字は上原だな‼覚えた!!名前も是非!!』
『俺ヤコブ様に乗り替えるわ』
善子「いい反応ね、1人浮気者がいるけど……まぁ受け入れられたって事で」
善子「皆、堕天使ヤコブをよろしくね‼」
歩夢「なんか皆の反応がちょっと怖いな……」
『ヨハネ様~ごきげんよう』
『ギランッ‼』
『おい、隣にいる美少女は誰だ?』
『天使だ、天使が降臨したぞ‼』
歩夢「うわぁ、なんかパソコンの画面にコメントが流れてる」
善子「今宵は皆に新しく堕天した私の仲間を紹介するわ」
善子「暗き闇の堕天使ヨハネの対となる存在、白き清廉の光明となる堕天使」
善子「その名も、堕天使ヤコブよ‼」
善子「ほら、挨拶しなさい」
歩夢「う、うん」
歩夢「は、はじめまして。私は上原―じゃなくて、堕天使ヤコブです」
歩夢「堕天使になりたての新米ですが、よろしくお願いします」ペコッ
歩夢「―あ、ぎっ、ギランッ‼」
『うおおおお~っ‼ヤコブキター‼』
『ふつくしい……』
『名字は上原だな‼覚えた!!名前も是非!!』
『俺ヤコブ様に乗り替えるわ』
善子「いい反応ね、1人浮気者がいるけど……まぁ受け入れられたって事で」
善子「皆、堕天使ヤコブをよろしくね‼」
歩夢「なんか皆の反応がちょっと怖いな……」
51: 2020/03/07(土) 22:34:15.39 ID:AJ1tfPTu
歩夢「はぁ~やっと終わったぁ」グッタリ
善子「ふふ、見事に乗り切ったわね。これであなたも立派な堕天使よ」
歩夢「あはは……あのあとも色々質問されて困ったよ」
善子「うまくごまかしてたわね、堕天使の秘密は安易に話すものではないわ」
歩夢「善子ちゃんはいつもこんな事をやってたんだね」
善子「そうよ、リトルデーモン達は私を笑ったりしない。いつも私を受け入れてくれる」
善子「集会を開いている時、私は本物の『堕天使ヨハネ』になれるの」
歩夢「そうなんだ」
歩夢「認めてくれる人がいるって、いいね」
善子「えぇ、すごくありがたいわ……」
歩夢「私も、恥ずかしかったけど」
歩夢「皆に受け入れられて……嬉しかった」
歩夢「集会も悪くないね」
善子「そうでしょう?また開くからその時はあなたも降臨するのよ」
歩夢「うん、それまでもっとなりきれるようにしておくよ」
善子「ふふ、見事に乗り切ったわね。これであなたも立派な堕天使よ」
歩夢「あはは……あのあとも色々質問されて困ったよ」
善子「うまくごまかしてたわね、堕天使の秘密は安易に話すものではないわ」
歩夢「善子ちゃんはいつもこんな事をやってたんだね」
善子「そうよ、リトルデーモン達は私を笑ったりしない。いつも私を受け入れてくれる」
善子「集会を開いている時、私は本物の『堕天使ヨハネ』になれるの」
歩夢「そうなんだ」
歩夢「認めてくれる人がいるって、いいね」
善子「えぇ、すごくありがたいわ……」
歩夢「私も、恥ずかしかったけど」
歩夢「皆に受け入れられて……嬉しかった」
歩夢「集会も悪くないね」
善子「そうでしょう?また開くからその時はあなたも降臨するのよ」
歩夢「うん、それまでもっとなりきれるようにしておくよ」
53: 2020/03/07(土) 22:48:01.80 ID:AJ1tfPTu
歩夢「あんな事初めてやったから緊張して汗かいちゃった」
善子「ならお風呂に入る?私の背中でも流してもらおうかしら」
歩夢「いい加減素直になったら?」
善子「はぁ?わ、私は素直なつもりだけどっ」
歩夢「本当、善子ちゃんらしいよ」
歩夢「私、ひとりっ子だから誰かとお風呂に入るの久し振りだよ」
善子「私もいつも1人よ、たまには誰かと一緒に入るのも悪くないわね」
歩夢「ふふ、なんだか妹が出来たみたい」
善子「ヨハネとヤコブは兄弟だからね、私と歩夢も姉妹なのよ」
歩夢「そういえばそんな事言ってたね」
歩夢「じゃ、体洗ってあげる」ワシャワシャ
善子「―あぁ~いい気持ち、上手ね歩夢」
歩夢「そう?善子ちゃんのお肌白くてきれいだね」
善子「そ、そんな事……」カァァ
善子「―お返ししてあげるわ、スポンジ貸して」ワシャワシャ
善子「歩夢だってすべすべしてて柔らかいじゃない」
歩夢「そ、そう?初めて言われたな、ちょっと恥ずかしいね……」
善子「ならお風呂に入る?私の背中でも流してもらおうかしら」
歩夢「いい加減素直になったら?」
善子「はぁ?わ、私は素直なつもりだけどっ」
歩夢「本当、善子ちゃんらしいよ」
歩夢「私、ひとりっ子だから誰かとお風呂に入るの久し振りだよ」
善子「私もいつも1人よ、たまには誰かと一緒に入るのも悪くないわね」
歩夢「ふふ、なんだか妹が出来たみたい」
善子「ヨハネとヤコブは兄弟だからね、私と歩夢も姉妹なのよ」
歩夢「そういえばそんな事言ってたね」
歩夢「じゃ、体洗ってあげる」ワシャワシャ
善子「―あぁ~いい気持ち、上手ね歩夢」
歩夢「そう?善子ちゃんのお肌白くてきれいだね」
善子「そ、そんな事……」カァァ
善子「―お返ししてあげるわ、スポンジ貸して」ワシャワシャ
善子「歩夢だってすべすべしてて柔らかいじゃない」
歩夢「そ、そう?初めて言われたな、ちょっと恥ずかしいね……」
54: 2020/03/07(土) 22:58:01.59 ID:AJ1tfPTu
善子「はぁ~いい湯だった」ホカホカ
歩夢「少しのぼせたかも……」ホカホカ
善子「ふわ……あぁ」
歩夢「善子ちゃん、眠くなってきた?」
善子「うん……おかしいわね、いつもならこの時間平気で起きてるのに」
歩夢「晩ごはんいっぱい食べたからかな」
善子「そうかもしれないわね、歩夢のロールキャベツすごくおいしかったから」ウトウト
善子「本当はもっとあなたと色々お話したかったけど……」
歩夢「お話なら明日も出来るから、今日はもう寝ようか」
善子「そうね……この睡魔には抗えそうにないわ」
善子「歩夢、今夜は一緒に寝て」
歩夢「それも、任務?」
善子「そう、とても重要な任務よ」
善子「今晩は私の側から離れてはダメよ」
歩夢「ふふ、かしこまりました、ヨハネ様」
歩夢「少しのぼせたかも……」ホカホカ
善子「ふわ……あぁ」
歩夢「善子ちゃん、眠くなってきた?」
善子「うん……おかしいわね、いつもならこの時間平気で起きてるのに」
歩夢「晩ごはんいっぱい食べたからかな」
善子「そうかもしれないわね、歩夢のロールキャベツすごくおいしかったから」ウトウト
善子「本当はもっとあなたと色々お話したかったけど……」
歩夢「お話なら明日も出来るから、今日はもう寝ようか」
善子「そうね……この睡魔には抗えそうにないわ」
善子「歩夢、今夜は一緒に寝て」
歩夢「それも、任務?」
善子「そう、とても重要な任務よ」
善子「今晩は私の側から離れてはダメよ」
歩夢「ふふ、かしこまりました、ヨハネ様」
55: 2020/03/07(土) 23:14:11.98 ID:AJ1tfPTu
真夜中
善子「ん……」
善子「あ、歩夢」
歩夢「すぅ…すぅ…」
善子(そうだ、私歩夢と一緒に寝ていたんだった)
善子「……」ジーッ
善子(歩夢……この人は本当に優しい人だ)
善子(私のわがままや無茶振りに嫌な顔ひとつしないでずっと付き合ってくれた)
善子(さっきお風呂場で話した事……)
善子(本当に、こんなお姉さんがいたら……よかったな)
善子(きれいで、優しくて、私を笑わないで話を聞いてくれる)
ギュウッ……
歩夢「ん、んん……」
歩夢「……善子ちゃん?どうしたの?」
善子「あ、ごめんなさい。起こしちゃった?」
歩夢「大丈夫だよ。目、覚めちゃった?」
善子「うん、早く寝たからかも」
善子「ね、ねぇ歩夢……」
善子「もっとくっついても、いい?」
歩夢「もうこれ以上はくっつけないと思うけど」
歩夢「いいよ、おいで」ギュウッ
善子「えへへ、歩夢の体……暖かい」
善子「ん……」
善子「あ、歩夢」
歩夢「すぅ…すぅ…」
善子(そうだ、私歩夢と一緒に寝ていたんだった)
善子「……」ジーッ
善子(歩夢……この人は本当に優しい人だ)
善子(私のわがままや無茶振りに嫌な顔ひとつしないでずっと付き合ってくれた)
善子(さっきお風呂場で話した事……)
善子(本当に、こんなお姉さんがいたら……よかったな)
善子(きれいで、優しくて、私を笑わないで話を聞いてくれる)
ギュウッ……
歩夢「ん、んん……」
歩夢「……善子ちゃん?どうしたの?」
善子「あ、ごめんなさい。起こしちゃった?」
歩夢「大丈夫だよ。目、覚めちゃった?」
善子「うん、早く寝たからかも」
善子「ね、ねぇ歩夢……」
善子「もっとくっついても、いい?」
歩夢「もうこれ以上はくっつけないと思うけど」
歩夢「いいよ、おいで」ギュウッ
善子「えへへ、歩夢の体……暖かい」
57: 2020/03/07(土) 23:30:39.22 ID:AJ1tfPTu
善子「歩夢、今日は家に来てくれてありがとう」
善子「あなたの作ってくれたロールキャベツ、とてもおいしかった」
善子「あなたと一緒に遊んだゲーム、すごく楽しかった」
善子「あなたと一緒に集会が開けて、皆に歩夢を紹介出来て嬉しかった」
善子「あなたに背中を流してもらって、とても気持ちよかった」
善子「今こうしてあなたといられて、本当に幸せ」
善子「今日まであなたとやってきた事は私1人じゃ出来なかった」
善子「歩夢と『2人』だったから経験出来た」
善子「ありがとう歩夢、私に付き合ってくれて」
歩夢「……善子ちゃん、小難しい言葉使わなくてもこんなに話せるじゃない」
歩夢「私も、善子ちゃんと仲良くなれて嬉しかったよ」
歩夢「善子ちゃんの言った御印」スッ
歩夢「この髪型にしててよかったよ、あの日声をかけてくれてありがとうね」
歩夢「堕天使ヤコブ、私のいい個性になれるかな?」
善子「もちろん、堕天使ヤコブの導きに従えば明るい未来が待っているわ」
歩夢「うふふ、堕天使ヨハネの言葉には説得力があるね」
善子「当然よ、ヨハネの言霊にはとてつもない魔力が込められているんだから」ギランッ
善子「あなたの作ってくれたロールキャベツ、とてもおいしかった」
善子「あなたと一緒に遊んだゲーム、すごく楽しかった」
善子「あなたと一緒に集会が開けて、皆に歩夢を紹介出来て嬉しかった」
善子「あなたに背中を流してもらって、とても気持ちよかった」
善子「今こうしてあなたといられて、本当に幸せ」
善子「今日まであなたとやってきた事は私1人じゃ出来なかった」
善子「歩夢と『2人』だったから経験出来た」
善子「ありがとう歩夢、私に付き合ってくれて」
歩夢「……善子ちゃん、小難しい言葉使わなくてもこんなに話せるじゃない」
歩夢「私も、善子ちゃんと仲良くなれて嬉しかったよ」
歩夢「善子ちゃんの言った御印」スッ
歩夢「この髪型にしててよかったよ、あの日声をかけてくれてありがとうね」
歩夢「堕天使ヤコブ、私のいい個性になれるかな?」
善子「もちろん、堕天使ヤコブの導きに従えば明るい未来が待っているわ」
歩夢「うふふ、堕天使ヨハネの言葉には説得力があるね」
善子「当然よ、ヨハネの言霊にはとてつもない魔力が込められているんだから」ギランッ
58: 2020/03/07(土) 23:45:39.31 ID:AJ1tfPTu
数日後
善子「あなたも……堕天、しない?」
歩夢「あなたも……堕天、しない?」
善子「だんだん照れがなくなってきたわね、いい調子だわ。これなら堕天使ヤコブとして1人立ちする日も遠くないわね」
歩夢「なんだか何回もやってると慣れてきたね」
歩夢「このマントと羽根もすっかり馴染んできたし」
善子「集会でも積極的になってきたわね、私のリトルデーモン達の半分があなたに流れて行ったわ」
歩夢「私に個人集会開いて欲しいなんて話もあったね」
善子「その内あなたも1人で開いてみるといいわ」
歩夢「皆に見られるのって結構病み付きになるね、今度やってみようかな」
善子「くっくっく……このまま共に堕ちて行きましょう、歩夢とならばそれも悪くないわ」
善子「さぁ、今日も張り切って行くわよ堕天使ヤコブ‼」
歩夢「はい‼堕天使ヨハネ様‼」
善子・歩夢「「ギランッ‼」」
善子「あなたも……堕天、しない?」
歩夢「あなたも……堕天、しない?」
善子「だんだん照れがなくなってきたわね、いい調子だわ。これなら堕天使ヤコブとして1人立ちする日も遠くないわね」
歩夢「なんだか何回もやってると慣れてきたね」
歩夢「このマントと羽根もすっかり馴染んできたし」
善子「集会でも積極的になってきたわね、私のリトルデーモン達の半分があなたに流れて行ったわ」
歩夢「私に個人集会開いて欲しいなんて話もあったね」
善子「その内あなたも1人で開いてみるといいわ」
歩夢「皆に見られるのって結構病み付きになるね、今度やってみようかな」
善子「くっくっく……このまま共に堕ちて行きましょう、歩夢とならばそれも悪くないわ」
善子「さぁ、今日も張り切って行くわよ堕天使ヤコブ‼」
歩夢「はい‼堕天使ヨハネ様‼」
善子・歩夢「「ギランッ‼」」
59: 2020/03/07(土) 23:47:25.32 ID:AJ1tfPTu
終わりです。支援してくださった方、最後まで読んでくださったみなさんありがとうございました。
61: 2020/03/07(土) 23:56:51.60 ID:EZjiMZlj
微笑ましいし尊いし新たな可能性をかんじた。
よき
よき
62: 2020/03/08(日) 00:02:02.76 ID:BOBQdv0S
これは新境地ですわ…
64: 2020/03/08(日) 00:06:05.37 ID:Qomcb8ck
ええぞ!ええぞ!
65: 2020/03/08(日) 00:15:04.76 ID:2O8Q7SKt
素晴らしいわ
もう本当にありがとう
もう本当にありがとう
66: 2020/03/08(日) 00:16:07.36 ID:EonhVLTn
神と崇め奉るわ
67: 2020/03/08(日) 00:22:41.92 ID:NJE4g36F
これぞスクスタに望んでいたもの
68: 2020/03/08(日) 00:35:59.29 ID:sjL1NrZH
あまーーーーーーーーーい!
ほんまにスクスタでもありそうなストーリーで読みやすくて良かった!
ほんまにスクスタでもありそうなストーリーで読みやすくて良かった!
69: 2020/03/08(日) 00:53:50.23 ID:VkcxsL1N
あなたは最高です!!!!
71: 2020/03/08(日) 02:14:01.58 ID:FvF1tse2
|c||^.- ^|| これは何とも新鮮な…!!
新たな可能性が芽生えましたわ、乙でした
新たな可能性が芽生えましたわ、乙でした
72: 2020/03/08(日) 03:04:24.46 ID:ISkbkR00
73: 2020/03/08(日) 03:20:09.90 ID:zaIOw8gW
善子、歩夢と聞いた時に見たいと思ったものが見られたわ
素敵空間
素敵空間
75: 2020/03/08(日) 07:41:35.17 ID:XmqH+oSi
名作
83: 2020/03/09(月) 18:38:24.22 ID:k+pcBJOx
新たな可能性
81: 2020/03/08(日) 17:22:53.69 ID:HoQoFV68
かわいかった乙
善子と年上の親和性は異常
善子と年上の親和性は異常
82: 2020/03/08(日) 20:50:23.80 ID:EGBzm4ZF
堕天使のノリを受け入れて2人で楽しんでるのが最高ですよ
素敵なSSありがとう
素敵なSSありがとう
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1583569547/