【SS】せつ菜「大好きで世界を支配します！」カラマネロ「ネロー！」【虹ヶ咲】

せつ菜「先生からの頼まれ事をしていたら遅くなってしまいました。早く部活に行かないと……」ｽﾀｽﾀ

ｷﾗｯ

せつ菜「ん？これは何でしょうか？」ﾋｮｲｯ

せつ菜「宝石のような石が埋め込まれている……腕輪？」

せつ菜「演劇部の小道具みたいな……？とりあえず落とし物として届けておきましょう」

ｶﾞｻｺﾞｿ

せつ菜「む、そこは空き教室のはずですが、誰かいるんでしょうか？もしやこの腕輪の持ち主……？」

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

せつ菜「あのーすみません、教室の前に――」




せつ菜「えっ、うわああぁぁああ！？！？」

～～部室～～

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

歩夢「せつ菜ちゃん遅いね」

しずく「また何か頼まれ事でもしてるんでしょうか？」

侑「いつも何かと忙しそうにしてるからね～」

ｶﾞﾗﾗｯ

侑「お、噂をすれば」

せつ菜「侑さんすみませーん、手伝ってほしいことがあるんですが、ちょっといいですかー？」

侑「あ、はーい、今行くねー」ﾃｸﾃｸ

歩夢「なんだろう？……ま、いっか。私たちでユニット練習始めちゃおう」

しずく「そうですね。なんだか長引きそうですし」

侑「せつ菜ちゃん、手伝ってほしいことって何？」ﾃｸﾃｸ

せつ菜「今から空き教室に案内するので、そこに着いたら説明しますね」ｽﾀｽﾀ

侑「そっか、わかった。ところで、その腕時計みたいなものは何？」

せつ菜「これは大事なものなので見せられませんっ」ｻｯ

侑「そ、そうなんだ～、今回のことと何か関係があるのかな、あはは……」

侑（なんかせつ菜ちゃんの様子がいつもと少し違うような……一切目も合わせようとしないし……）

せつ菜「着きました。さぁ、中に入ってください」

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

侑「うわ、ごちゃごちゃしてて物置みたいだね……」

ｶﾞﾁｬﾘ

侑「え、鍵閉めるの！？」

せつ菜「ほら、もっと進んでください」ｸﾞｲ

侑「ちょ、なんか怖いんだけど……」



？？？「ネローン！」ﾇｯ!

侑「ぎゃあああぁぁぁ！！！！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｰ!

せつ菜「ちょっと声が大きいですよ。誰か来たらどうするんですか」

侑「ななななななにこれ！？！？いいいいいイカイカイカみたいな、ばっ化け物おおおおおお！！！！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

せつ菜「化け物とは酷いですね。よく見てください、とっても可愛らしいでしょう？」

侑「ムリムリムリムリ！！！怖い怖い！！！」

せつ菜「仕方ありません……。カラマネロ、口を塞ぎなさい！」

カラマネロ「ネロー！」ﾆｭﾙｰ

侑「むぐうううううう！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

せつ菜「私の野望は、大好きを世界中に広めることです。でもカラマネロと一緒なら、大好きの力で世界中を支配することだってできちゃいます！！」

侑「むぐむぐ～！？（せつ菜ちゃん何言ってるの！？）」

せつ菜「そのサポート役として、あなたには私たちの専属マネージャーになってもらいます！」

侑「むぐ～！（そんなことできるわけないよ！）」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

せつ菜「拒否権はありません！行きますよ、カラマネロ！！」

カラマネロ「ラマー！！」



せつ菜「メガシンカ！！」ﾊﾞﾊﾞｯ!

ｷﾞｭｰﾝ…

メガカラマネロ「メメネローーン！！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ!

侑「あわわ……」

せつ菜「ゆけっ！カラマネロ！大好きの力をたっぷり浴びせてあげなさい！！」

メガカラマネロ「ロロォーーン！！」

ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ!!

侑「あびゃびゃびゃびゃー！」

ﾊﾞﾀｯ…

せつ菜「ふふふ……記念すべき私たちタッグのファン第一号ですね！」

メガカラマネロ「ラマラマー！」

侑「…………」ﾑｸｯ

侑「せっ、せつ菜ちゃぁん♡♡」ﾄﾛｰﾝ

侑「もうっ、だいっっすき！！！♡♡♡」ｷﾞｭｰ!

せつ菜「ムフフ♪」

侑「せつ菜ちゃん、ちゅー、しよ？♡」ｽﾘｽﾘ

せつ菜「仕方ないですね……」

ちゅ……はむっ……ちゅる……♡♡♡

侑「んあっ……しあわせ……♡♡♡」ﾄﾛｰﾝ

せつ菜「これからあなたには、私たちのためにたっぷり働いてもらいますからね？」

侑「うん！大好きなせつ菜ちゃんのためなら、なんでもするよ！！♡♡」

メガカラマネロ「ネロー？」ｸｲｯｸｲｯ

侑「もちろん、カラマネロのことも大好きだよ！」ｽﾘｽﾘ

メガカラマネロ「ネロー！」

せつ菜「さぁ、それではさっそく、大いなる野望の一歩を踏み出しましょう！！」

メガカラマネロ「ラマー！！」

侑「おー！」

歩夢「二人ともまだ帰ってこないね。何してるんだろう？」

しずく「妙ですね……。はっ、まさか！多忙を装って二人きりで良からぬことをしてるんじゃ……！」

歩夢「侑ちゃんがそんなことするわけないでしょ！？」ｸﾜｯ

しずく「じょ、冗談ですぅ！……それにしても、なんだか嫌～な胸騒ぎがします……」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

かすみ「大変大変、大変ですーー！！」

歩夢「ど、どうしたの！？」

璃奈「せ、せつ菜さんが……屋上でライブしてる！」

しずく「ライブ！？なんで！？」

彼方「よくわからないけど……屋上にも広場にも、すごい数の生徒が集まってて、学校中がパニックだよ～！」

エマ「侑ちゃんがゲリラライブの宣伝をしてたって言ってる子もいて……二人は何か聞いてない？」

歩夢「侑ちゃんが！？聞いてないですそんなこと！！」

しずく「ゲリラライブ自体は否定しませんが、私たちに何も言わずにパニックまで起こすなんて……どうにか事態を収めないと！」

ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ…

せつ菜『みんなー！大好きだよーー！！』

「キャー！せつ菜ちゃーん！！」

「私も大好きー！！」

歩夢「すごい人だかり……！これじゃ屋上まで行けないよ……！」

栞子「みなさん！！」

歩夢「栞子ちゃん！それにランジュちゃんとミアちゃんも！」

栞子「どうやら私たち以外の生徒や先生方は、全員せつ菜さんの虜になってしまっているみたいです！」

ランジュ「ランジュたちが声を掛けても一切反応が無いの！みんな様子がおかしいわ！」

ミア「クソッ！一体どうなってるんだ……！」

しずく「そんな……！それじゃあまるで集団洗脳じゃないですか！」

歩夢「洗脳だなんて……！それに私たちは無事だよ！？」

しずく「それは、こう……一緒に過ごした時間が長いから、的な？」

歩夢「こんな時にふざけたこと言わないでよ！」

しずく「ま、真面目に考察したつもりだったんです～！///」

愛「みんな！ここにいたんだね！」

歩夢「愛ちゃんと果林さん！」

果林「このパニックの黒幕が分かったわ！」

しずく「黒幕！？何者かが裏で糸を引いているってことですか！？」

果林「そうよ！これは……イカの化け物がせつ菜を利用してみんなを洗脳している！！」

歩夢「えぇ～～～っ！？」

しずく「ほっほらぁ！言ったじゃないですかぁ！！」

歩夢「は？？？？」ｷﾞﾛｯ

しずく「ごほん……続けてください」

果林「つまるところ、せつ菜を止めるだけじゃなくて、その化け物もどうにかしないといけないわ！」

歩夢「どうにかするって言ったって、この人だかりじゃ屋上へ行くことすらできないよ……！」

愛「だいじょーぶ！愛さんに任せて！屋上に通じる非常階段があるんだ！こっちこっち！」

しずく「流石です！今のうちに、化け物への対抗手段を――」

歩夢「ユルサナイ……ユルサナイ……」

しずく「あ、なんとかなりそう……」

せつ菜『まだまだ行くよー！みんなの大好き、もっと届けてーー！！』

ｷｬｰｷｬｰ!ｾﾂﾅﾁｬｰﾝ!ﾀﾞｲｽｷｰ!

しずく「なんとかステージの舞台袖まで来れましたね。……あ、あれは！？」

侑「せつ菜ちゃんカッコよくて可愛くて最高だよ～～！！大好き～～！！♡♡」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

歩夢「侑ちゃんッ！！何やってるのッ！？」

侑「えっ！？ちょっとあなたたち何してるんですか！？お客さんはここに入っちゃ駄目ですよ！」

歩夢「…………は？」

侑「いや、『は？』じゃなくて……」

歩夢「侑ちゃん！？！？自分が何言ってるか分かる！？！？何やってるか分かってるの！？！？」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

侑「う、わ、あぁ～～～～！？」ｸﾞﾜﾝｸﾞﾜﾝ

しずく「歩夢さん！侑先輩も既に洗脳されてます！たぶん何しても無駄です！」

歩夢「そうみたいだね。やるべきことがよく分かったよ……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

せつ菜『今日は最高のライブをありがとーー！！残すはラスト1曲、みんな準備は――』

ﾊﾞｧﾝ!!

歩夢「せつ菜ちゃん！！！」

せつ菜「おや、あなた方は……」

歩夢「今すぐ、侑ちゃんや学校のみんなにかけた洗脳を解いてもらうよ！！」

せつ菜「洗脳だなんて、人聞きの悪い……。私は誰もが持つ大好きの気持ちを増幅させて、人々を怒りや悲しみから解放しているんです！」

歩夢「思考の自由を奪って熱狂的なファンに作り変えるなんて、洗脳と同じだよ！！そんな暴挙は許さない！！」

ﾌﾞｰﾌﾞｰ!ｼﾞｬﾏｽﾙﾅｰ!

せつ菜「ふっ、私たちの計画を邪魔するんですね。それなら……カラマネロ、出てきなさい！！」


ﾇｳｩ……


メガカラマネロ「ネロローーン！！」ﾊﾞｰﾝ!

歩夢「なっ！？こ、これが……！！」

ｶﾗﾏﾈﾛｰ!ｽﾃｷｰ!ﾑﾃｷｰ!

しずく「か、カラマネロ……！？すごい、こんな生き物がいるなんて……！！」

せつ菜「ファンのみんなから集めた、特大の大好きを浴びせてあげましょう。ゆけっ！カラマネロ！！」

メガカラマネロ「ロロォーーン！！」

ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞｰ!!

歩夢「くっ！！」

「「ぎゃーーーー！！」」

歩夢「みんな！！」

しずく「せつ菜さん、カラマネロさん🩵大好きです🩵🩵」

歩夢「そ、そんな……！」

せつ菜「どうですか？これが大好きの力です！あなたもその心を私たちに捧げませんか？」

歩夢「許さない……絶対に！！！」

せつ菜「ふむ、私たちに対する怒りや憎しみ、大切な人たちを奪われた悲しみの力で、攻撃を防いだようですね」

歩夢「てやああああああ！！！」

せつ菜「ですが……それすらも無意味！！」



せつ菜「カラマネロ、《ひっくりかえす》！！」ﾊﾞｯ!

メガカラマネロ「ロネマラカ～～～！」ｸﾙｸﾙｸﾙ

歩夢「えっ……そん、な……！」ﾊﾞﾀｯ



ﾑｸｯ

歩夢「せつ菜ちゃん、カラマネロ🩷大好きだよ🩷🩷」

せつ菜「侑さん！この過激なファンのみなさんを客席まで案内してください！」

侑「せつ菜ちゃん任せて♡♡はいはいみなさん、足元に気を付けてこっちに来てくださいね～～」

「「はーーい！」」ﾃｸﾃｸ

せつ菜「くっくっく……。素晴らしいです！！これが大好きの力！！カラマネロの力！！この力があれば、世界中を支配することだって夢ではありません！！」

メガカラマネロ「ネーロネロネロ！！」

せつ菜『みんなーー？私たちと一緒に、大好きだけの世界を創る準備はできたーー？？』

ｷｬｰ!ﾀﾞｲｽｷｰ!ﾂｲﾃｲｸﾖｰ!

せつ菜『ありがとー！みんなと一緒なら、何だってできちゃうよーー！！』

せつ菜「侑さん！『アレ』の方はどうなりましたか？」

侑「バッチリ！メールも返ってきたから、もうすぐ……あ、ほら！！」

ﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞﾀﾞﾊﾞ…

リポーター「みなさんご覧ください！都内の私立高校、虹ヶ咲学園の屋上で、スクールアイドル『優木せつ菜』さんのライブが行われております！！」

せつ菜「さすが侑さん！タイミングも完璧です！」

侑「えへへ♡♡せつ菜ちゃんに褒めてもらえて嬉しい♡♡」

リポーター「ファンの人たちでしょうか。屋上のステージを取り囲むように……いえ、校舎の中も、ステージが見える屋外の広場も、生徒たちでびっしりです！！」

せつ菜『それじゃあ気を取り直して、次の曲がラストだよー！大好きの気持ち、爆発させて行こーー！！』

ｷｬｰｷｬｰ!ﾀﾞｲｽｷｰｰ!!

リポーター「最後の曲が始まるようです！ステージ上には優木せつ菜さんと、イカ？のようなものが仁王立ちしております！！」

せつ菜「カラマネロ！フルパワーの大好きをぶつけますよ！！」

メガカラマネロ「ラマラマー！！」

せつ菜『ブレイジングソウルビート！！』

せつ菜『スーパーハイパーウルトラ……ダイスキーーーーーーー！！！！！！』

メガカラマネロ「ネローーーーー！！！」


キーーーーーン！！


リポーター「なっ……！ものすごい衝撃波が……！！」

ｼｰﾝ……


「「「「うおおおおおおおおおおおおお！！！！！」」」」

リポーター「みなさんご覧になったでしょうか！？これが優木せつ菜ちゃんとカラマネロの力です！！！せつ菜ちゃーーん！！カラマネローー！！大好きーーー！！！現場ヘリからは以上です！！！」

キャスター「いやー、中継映像からも、せつ菜ちゃんとカラマネロの魅力がたっぷり伝わってきますね！！全国から彼女たちを応援する声が続々と届いています！！」

「せつ菜ちゃんもカラマネロも大好き！」

「一目惚れです！頭おかしくなっちゃう！」

「一生着いていきます！生涯せつ菜ちゃんとカラマネロ推し！」

キャスター「せつ菜ちゃんとカラマネロの今後の活躍から目が離せません！メガシンカだけに！」

せつ菜『みんなありがとーー！！また会おうねーー！！』

ｷｬｰｷｬｰ!ｾﾂﾅﾁｬｰﾝ!ｶﾗﾏﾈﾛｰ!

メガカラマネロ「ネローーン！」ﾕﾗﾕﾗ

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

せつ菜「……ふぅ！大成功のライブでした！！」

侑「せつ菜ちゃーーん！！♡♡」ﾀﾞｷｯ

せつ菜「わあっ！」

侑「すごかった！かっこよかった！かわいかった！最高だったよーー！！♡♡」ｷﾞｭｰ

せつ菜「ふふ♡今回の成功は侑さんのサポートのおかげでもあるんですよ？」

侑「せつ菜ちゃんにそう言ってもらえて嬉しい♡♡私もっともっと頑張るね♡♡♡」

せつ菜「期待してますね。それと、ご褒美のキスです♡」

ちゅ……はむっ……ちゅる……♡♡♡

侑「あっ♡♡♡あっ♡♡♡」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

せつ菜「さて、教室へ戻って今後の作戦を練りましょう！」

メガカラマネロ「ラマー！」

侑「はーい♡」

せつ菜「さすがに疲れましたね……」

カラマネロ「マロォ…」

せつ菜「カラマネロのメガシンカも解けてしまいました」

カラマネロ「ラマラマ～」

侑「わあっ！？二人とも、これ見て！！」

せつ菜「どうしました？」

侑「各種メディアでライブが大きく報道されてる！どのSNSのトレンドも、せつ菜ちゃんとカラマネロの話題一色だよ！！」

せつ菜「すごいです！！私たちの大好きが日本全国に届いたんですね！！」

カラマネロ「ネーロネロネロ！！」

侑「さすがだね、せつ菜ちゃん♡♡♡」

ちゅっちゅっ♡♡

せつ菜「もう……まったく……♡♡」

イチャイチャ……♡♡

カラマネロ「マロォ……」

せつ菜「これで日本国民全員が私たちのファンになるのも時間の問題ですね！」

侑「そうだね！♡」

カラマネロ「ネロ！」

せつ菜「そうなれば、次は海外です！SNSの影響も、今はまだ国内に留まっています。あらゆる手を駆使して海外にも発信していかないと！」

侑「うんうん！これからが大変だね！♡♡」ﾁｭｯﾁｭｯ♡

せつ菜「んっ♡ちゅっ♡侑さんも同じ気持ちなんですね♡♡」ﾁｭｯﾁｭｯ♡

カラマネロ「マネ～……？」

侑「あっ♡♡せつ菜ちゃん♡♡これからどうしよっか……？♡♡♡」

せつ菜「んっ♡♡そうですねぇ……♡♡♡」

イチャイチャ♡♡

侑「私、せつ菜ちゃんと一緒なら……あんっ♡♡なんでもいいよ……んあっ！♡♡♡」

せつ菜「あんっ♡♡私も侑さんと一緒なら……あぁっ！♡♡どうなっても構いません……はぅっ♡♡♡」

イチャイチャイチャイチャ♡♡♡

侑「せつ菜ちゃん……♡♡♡♡」

せつ菜「侑さん……♡♡♡♡」


カラマネロ「メメロォ……」

侑「あっ♡♡あっ♡♡あんっ♡♡♡」

せつ菜「はっ♡♡はっ♡♡あぁっ♡♡♡」

侑「あっあっ♡♡♡せつ菜ちゃん♡♡♡せつ菜ちゃん♡♡♡♡」

せつ菜「はっはっ♡♡♡侑さん♡♡♡侑さん♡♡♡♡」

侑「あんあんあんあんあぁん！！♡♡♡♡♡」

せつ菜「はっはっはっはっああぁあ！！♡♡♡♡♡」

侑・せつ菜「ああああぁあああぁあああぁああ！！！！！♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ


カラマネロ「ネ、ネロ……」

侑「あっ……♡♡♡♡あっ…………♡♡♡♡」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

せつ菜「うっ……♡♡♡ん……？あれ……？」

カラマネロ「ラマ……？」

せつ菜「私は、一体何を……？」

カラマネロ「マ、マロ～～！？」

せつ菜「はっ！そうです！あのとき私はカラマネロに襲われて、催眠術を掛けられてしまったんです！そして今まで、奴の傀儡としてみんなのことを……！！」

カラマネロ「カラカマロ～～！！」

せつ菜「でも、想定外のことが起きた……。私と侑さんの大好きがカラマネロの力を上回ったことで、催眠術が解けた！！」

侑「う、うーん……？せつ菜ちゃん……？」

カラマネロ「ネロロロローーン！！」

ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ!!

せつ菜「いけないっ！」ﾊﾞｯ

侑「へっ！？せつ菜ちゃん何を――」



バシューーン！

もくもくもく……

カラマネロ「ラーマラマラマ…………ラァ！？」


せつ菜「んっ♡はむっ♡♡むちゅぅっ♡♡♡」

侑「んむっ♡♡♡んんっ♡♡♡むむぅ♡♡♡」

せつ菜「ぷはっ♡もう催眠術は効きませんよ！！」

カラマネロ「マラァ～～～！？」

せつ菜「私たちの大好きは、どんなサイコパワーでも上書きできません！！」

侑「せつ菜ちゃん……♡♡♡」ﾄﾛｰﾝ

カラマネロ「ネローーン！」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

せつ菜「無駄です！」ﾁｭｯﾁｭｯﾁｭｯ♡

カラマネロ「ガローーン！！」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

せつ菜「させません！！」ﾑﾁｭﾁｭﾁｭｳｯ!♡♡

カラマネロ「ガラマネローーーン！！！」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

せつ菜「うおおおおおおおお！！！♡♡♡」ｽﾞﾘｭｽﾞﾘｭｽﾞﾘｭｯ!♡♡♡

侑「ああああああああ！！！♡♡♡」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

カラマネロ「マ、マネ……」

せつ菜「あなたの攻撃は効きません！さぁ、諦めてみんなの催眠術を解きなさい！！」

カラマネロ「ゴラ、ゴロ……」ｸﾞｸﾞｸﾞ

せつ菜「なっ……！？」


ｷﾞｭｰﾝ…

メガカラマネロ「ガメメラローーン！！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ!


せつ菜「メガシンカ……最後の力を振り絞るというわけですね……！」

メガカラマネロ「マロマローーン！！」

せつ菜「ならば私も、スクールアイドル優木せつ菜として、全力であなたを迎え討ちます！！」

メガカラマネロ「ラマラマラマラマ……」ｷﾞｭｳｩｰﾝ…

せつ菜「みなさんの大好きの力、お借りします……！！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ



メガカラマネロ「ネロォーーーーーーー！！！！」ﾄﾞｷﾞｭｰｰﾝ!


せつ菜「大好きの煌めき（マジカルシャイン）！！！！」ﾍﾟｶｰｰｰｰｰ!



ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｨｯ!

メガカラマネロ「マ、ロ……」ｷﾞｷﾞｷﾞ

せつ菜「うおおおおおおおおおお！！！！！！！」ﾍﾟｶｰｰｰｰｰｰ!!


メガカラマネロ「ラマァーーーー！？！？」


バシューーーーン！！

侑「な、何が起きたの……？」

せつ菜「はぁ、はぁ、はぁ……」

ｷﾞｭｰﾝ…

ﾄﾞｻｯ…

カラマネロ「マ……ロ……」ﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟﾖ

せつ菜「や、やりました……！！ウッ……」ｸﾞﾗｯ

侑「せつ菜ちゃん！大丈夫！？」ﾀﾞｷｯ

せつ菜「ゆ、侑さん……カラマネロを、やっつけました……！これで、みんなも……元通りに、なる、はず……です……」

侑「良かった……！お疲れ様、せつ菜ちゃん……！」

せつ菜「ありがとうございます……侑さん……！」

ちゅっ……♡

カラマネロ「ネロォ……」ｼｭﾝｼｭﾝ

侑「なんだかすっごく小さくなっちゃった」

せつ菜「…………」ﾃｸﾃｸ

侑「せ、せつ菜ちゃん？」

ﾋｮｲｯ

せつ菜「カラマネロ……反省しましたか？」

カラマネロ「ラ、ラマ……」

せつ菜「……うん！それなら、私も許します！！」

カラマネロ「マラァ……！」

せつ菜「あなたの力を増幅させていたこの腕輪も、ボロボロに壊れてしまいました。もうメガシンカすることはできないはずです」

せつ菜「それに、今回の件は私にも非があります。大パニックを引き起こした責任を取らなければいけません」

侑「せつ菜ちゃん……」

せつ菜「だから、カラマネロ……私たちは、もうお別れです」

カラマネロ「マネ……」

せつ菜「あなたと過ごした時間、実は結構楽しかったですよ！……見たことない景色を見せてくれて、ありがとう……！」

カラマネロ「マ……マ……」

カラマネロ「マロローーン！」ｷﾞｭｰ!

せつ菜「よしよし……！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

カラマネロ「マロ……マロォ……」ｼｸｼｸ

侑「カラマネロ……」ｸﾞｽｯ

せつ菜「バイバイ、カラマネロ……！！」


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侑「せつ菜ちゃん、カラマネロのこと、海に逃がしちゃって良かったの？」

せつ菜「え？だって、カラマネロってイカじゃないんですか？」

侑「そうかもしれないけど……まーいーか！」

せつ菜「カラマネロならきっと大丈夫です！いつか本当のパートナーを見つけて、自分のやりたいことを叶えられるはずです……！」

侑「うん……そうだね……！」

せつ菜「元気でね……。カッコよくて可愛い、マイ・フレンド・カラマネロ……！」





その数ヶ月後、ある同人即売会にて、サイコパワーに頼らず己の画力を武器にゆうせつ本を売り捌くカラマネロの姿があったとか……


♡いましお

メガカラマネロ実装おめでとうございました



前作です

【SS】せつ菜「侑さんが口りになっちゃいました」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1754310542/