真姫「じゃあこれ。おち ぎんの1000円」花陽「う、うん…」【ラブライブ!SS】

SS


1: 2014/07/31(木) 08:07:08.86 ID:zgPBq36K.net
前回までのあらすじ

海未の策略で仕掛けの施された体重計に乗せられ、太ってもいないのにダイエットさせられる事になった穂乃果
周囲の言葉によってついでに花陽も体重計に乗せられ花陽もダイエットする事に
海未はバレる事態を避ける為に穂乃果の家の体重計にも細工をしていたが、花陽の家の体重計にも細工する破目になる
そして、ダイエットに励む穂乃果と花陽だったが、ランニングの通り道の飲食店へと毎回足を運んでしまう
女子高生である二人は毎日そんな店に通う金銭的余裕はなかった
苦肉の策として二人は真姫に対し金の無心をする
意外にも快諾する真姫であったが、毎日千円を渡す代わりにと彼女が出した条件はとても厳しいものであった…

4: 2014/07/31(木) 08:12:33.88 ID:zgPBq36K.net
花陽「いいのかな…。花陽は何もしてないのに…」

真姫「いいの。その分、穂乃果にはちゃんと働いて貰ってるんだし」

真姫は花陽に対しては何も要求しなかった
代わりに穂乃果に対して労働を要求した
労働内容は、昼食を真姫と二人きりで食事をするとか、部室に集まる際には必ず真姫の隣に座るなどの簡単なものばかりであった

6: 2014/07/31(木) 08:26:43.02 ID:zgPBq36K.net
ことり「最近、穂乃果ちゃん、ことりたちを避けてるよね…」

海未「そうですね…」

それは穂乃果たちにダイエットを強いている罪悪感を感じている海未たちに穂乃果との壁を作らせた
花陽と穂乃果はそれを心苦しく感じながらも、雇用内容に守秘義務があったので何一つメンバーに説明できなかった

真姫「はい、あーん」

穂乃果「あーん♪」

海未・ことり「・・・・・・・・・」

穂乃果と真姫が二人きりで食事するのを少し離れた場所でことりと海未が食事しながら眺める
そんな風景が続いていたのだが、穂乃果が自分たちより真姫と仲良くしていることに耐えかねた海未がとうとう事件を起こしてしまった

雪穂「えっ…?海未さん…そこで何をしているんですか…?」

海未「これは…違うんです…違う違うそうじゃない…」

海未は、せめて穂乃果と一緒の時間を少しでも増やそうと、偽ダイエット計画を中止する為に穂乃果の家の体重計を元に戻そうとした
しかし、脱衣場にある体重計をいじっているうちに魔がさしたのだ
穂乃果の脱いだ下着を五感を使って堪能した
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚
その現場を、偶然にも穂乃果の妹に目撃された
致命的だった…

9: 2014/07/31(木) 08:44:28.12 ID:zgPBq36K.net
穂乃果『雪穂~、どうかしたの~?もしかして切れてたシャンプーの換えでも持って来てくれたの~?』

雪穂「お姉ちゃん、お風呂から出ないで!へんた・・・」

海未「!」

雪穂の言葉が言い終わるより早く、海未は彼女の口を手で塞ぎ、素早く後ろに回りこむと首筋の動脈を絞めた
音も無くわずかな時間で彼女の意識を奪い、証拠を残さずにその場を後にした
しかし、この事は大事件となった
現役スクールアイドルが入浴中に脱衣室に不審者に忍び込まれ、下着を盗まれた
しかも、その妹は不審者に襲われて気絶させられた
もし雪穂が意識を失う際の出来事を覚えていたのならこんな大事件には発展しなかっただろう
しかし、雪穂は気絶した際にその時の事を忘却してしまった
不運というしかない

12: 2014/07/31(木) 08:56:58.82 ID:zgPBq36K.net
絵里「さて、今日は練習を中止して部室に集まってもらったわけだけど・・・・」

にこ「理由はわかるでしょ」

ことり「うん・・・・」

希「穂乃果ちゃんちに不審者が侵入して下着を盗んでった。しかも、妹さんが襲われとるんや!今回は変な事されんで済んだけど、今度はそうはいかんかもしれないんや」

絵里「ええ。穂乃果に対してのストーカーのようなものなのか、ミューズ全体に対しての変質者なのか・・・。警察も私達に注意するように言ってるの」

海未「・・・・・・・」

真姫「どうかしたの?真っ青よ?」

海未「な、何でもありません・・・」

穂乃果「無理もないよ真姫ちゃん。穂乃果だって怖いもん。もしあの時、雪穂が不審者に何かされてたらって思うと・・・」

真姫「とにかく、ミューズじゃなく穂乃果が狙われた可能性もあるわけだし、何か対策を講じないと。何かないの?」

にこ「穂乃果の妹は事件のショックから入院してるから安全だとして、問題は穂乃果よね・・・」

凛「穂乃果ちゃんのお父さんは和菓子を作ってて、お母さんはそれを売ってるんでしょ?もし次に何かあれば、もう妹さんもいない一人きりだから、きっと・・・・」

花陽「や、やめてよ凛ちゃん、怖いこと言うの・・・・」

穂乃果「うぅ~・・・・」

部室に言いようのない重い空気が流れた

13: 2014/07/31(木) 09:06:56.59 ID:zgPBq36K.net
真姫「穂乃果、もしよければなんだけど・・・・」

穂乃果「・・・・ん?」

真姫は、セキュリティのしっかりした自分の家に一時的に住まないかと提案した
妹の件もあり不安になっていた穂乃果はそれを受け入れ、両親に相談すると、あっさりと許可も下り、双方の親同士の話し合いもまとまり、その日のうちに穂乃果は真姫に部屋で一緒に生活することとなった

穂乃果「ごめんね、真姫ちゃん・・・・。穂乃果の為に・・・・」

真姫「別に。非常時だし気にしないで。それに、私一人じゃ大きすぎる部屋だしね」

穂乃果「うん、わかった・・・。あ、ほんとだ。真姫ちゃんのベッドおっきいね」

真姫「ま、まあね。二人で寝るくらい余裕なんだから///」

ベッドはダブルベッドだった
穂乃果が自分の部屋で一緒に暮らすと決まった瞬間、使用人に即座に手配させたのだ

15: 2014/07/31(木) 09:57:49.78 ID:bf+A2Zzs.net
ほのまきいいな……期待

17: 2014/07/31(木) 10:26:55.15 ID:6ZjugapE.net
ほのまきはいいとして展開が謎すぎてワロタ

30: 2014/07/31(木) 22:32:50.42 ID:zgPBq36K.net
穂乃果「何だか疲れちゃった」ボフッ

ため息と共に穂乃果はベッドに沈み込んだ

真姫「無理もないわ。変質者が入浴中に脱衣室で下着を盗んで妹を絞め落としていったんだから。でも、二人が変な事されなかったのが不幸中の幸いね」

穂乃果「うん・・・・」

真姫「・・・・・・・・」

真姫の視線はベッドでうつ伏せになった穂乃果のお尻に釘付けになった
それは人類であれば誰でもむしゃぶりつきたくなるような魔性を備えていた

真姫「ほ、穂乃・・・」

ぐぅぅ・・・・

穂乃果「えへへ、何だかお腹空いちゃった」

お腹の音と共に穂乃果が真姫の方を向く

真姫「色々考える事も多かったし、エネルギー使ったんじゃないの?食事にしましょ。もう用意ができてると思うし」

真姫(危なかった・・・・。あれ以上穂乃果の後姿を見ていたら・・・・///)

31: 2014/07/31(木) 22:41:52.92 ID:zgPBq36K.net
穂乃果「それにしても、料理人さんに作ってもらってるなんてすごいね」

真姫「別に・・・。それより、お風呂はどうする?」

穂乃果「えっ?一緒に入らないの?」

真姫「ヴェェ!?な、何言ってんの///」

穂乃果「えへへ・・・。そうだよね・・・」

真姫「あっ・・・・」

真姫は思い出した
穂乃果が自宅での入浴中に何が起きたのかを

真姫「しょうがないわね。今日だけだからね」

穂乃果「やった。実は、あんな事があったから一人で入るのが不安で・・・」ガサゴソ

33: 2014/07/31(木) 22:56:06.52 ID:zgPBq36K.net
穂乃果「お風呂入る準備できたよー」

真姫「何、荷物を漁ってるのかと思ったら、そんな物をお風呂に持って行くつもりなの?」

穂乃果「お風呂に浮かべたら美容効果があるってにこちゃんが」

真姫「はぁ・・・・。まあいいわ。持って行ったらいいんじゃない」




穂乃果「わぁ、真姫ちゃんちのお風呂おっきいねー」

真姫「そう?普通よ」

穂乃果「うちなんか完全に一人しか入れないよ。二人なんて入ったらくっつき合うことになっちゃう」ポチャン ポチャン

そう言いながら、穂乃果は持参したものを浴槽に落とし入れ浮かべた

真姫「これが美容に良い・・・ねえ・・・」

真姫が疑問に思うのも無理はなかった
水面にはエッグプラントが二つ浮いていた

34: 2014/07/31(木) 23:07:26.14 ID:zgPBq36K.net
真姫「それにしても・・・・」

穂乃果「どうかしたの、真姫ちゃん?」

真姫「べ、別に///」

今まで同年代の女性と一緒に風呂に入ったことのない真姫には、タオルで体を覆っているとはいえ現役スクールアイドルである穂乃果の肢体は刺激が強過ぎた

穂乃果「ふぅ・・・・」

真姫「ねえ」

穂乃果「んー?」

真姫「見たところ全然太ってるようには見えないんだけど、ダイエットなんてする必要あったの?」

穂乃果「それが体重計がね・・・。内臓脂肪なのかな・・・」

真姫「なるほど。見た目じゃわからないわけね」

穂乃果「ぐぬぬ・・・。そういう真姫ちゃんはどうなの?えいっ」むにっ

真姫「ちょっ、どこ触ってるのよ、え ち!」

穂乃果「ま、真姫ちゃんが避けようとして動くから・・・。ごめんね」

真姫「べ、別に女同士だし、そんな気にする事じゃないけど・・・・///」

穂乃果「う、うん・・・・。真姫ちゃん」

真姫「今度は何よ?」

42: 2014/08/01(金) 18:14:17.15 ID:xQRhHum0.net
穂乃果の震える手が指差したには真姫の背後
脱衣場へと続く曇りガラスの戸には、不審者の影が・・・・

真姫『穂乃果、静かに』

穂乃果『う、うん・・・・』

小声で意思の疎通を図る真姫
しかし、脱衣場の不審な人影は真姫による仕込みであった
あらかじめ執事の和木に、自分たちが浴室に入ってしばらくしたら脱衣場で不審者を装うよう打ち合わせしていたのだ
不安になる穂乃果、狭い密室、吊り橋効果で二人は・・・・
真姫は賢く可愛かった
しかし、ただ一つ誤算が・・・・

43: 2014/08/01(金) 18:26:05.29 ID:xQRhHum0.net
海未「うぅ・・・・」

絵里「どうかしたの、海未」

海未「何でもありません」

絵里「そう?私にはそうは思えないわ。まるで、何か悪い事をしたのがバレてしまいそうで怯えている風に見えるわ」

海未「!?」

絵里「穂乃果が真姫の家に一時的に身を寄せるようになった。これは私にも貴女にも好ましくない。そして、海未。貴女にとっては特に都合が悪い」

海未「な、何の事かわからな・・・・」

絵里「真姫の家の体重計に穂乃果が乗れば、おそらく全てが露見するわよ」

海未「ふ・・・・ふふふ・・・・さすが絵里ね・・・・。いえ、エリーチカと言った方が正しいのかしら?」

絵里「変な呼び方しないでくれる?さて、私が何をしたいか、そして何故貴女に声をかけたか。理解できてるわよね」

海未「・・・・いいでしょう。協力します」

二人は真姫の家に忍び込み、不審者を装う事で真姫の家も安全ではないと穂乃果にアピールさせ、穂乃果を真姫の家に泊まることを断念させる作戦に出た
途中、遭遇した執事等は武道を嗜んでいた海未が瞬時に意識を刈り取り、拘束して目立たない場所に放置した

44: 2014/08/01(金) 18:32:10.81 ID:xQRhHum0.net
穂乃果『真姫ちゃん、どうしよう・・・・』ギュッ

真姫『お、落ち着いて穂乃果。浴室には鍵がかかってるから不審者だって入ってこられないわ』

真姫(怖がってる穂乃果が、自分から身を寄せて手を握ってきた・・・・///)

真姫(でもおかしいわね。脱衣場で和木は何をしているのかしら?打ち合わせでは・・・・)





絵里「海未、体重計への細工はまだ終わらないの?」

海未「すみません。最新式の体重計なので細工が不可能で・・・・」

絵里「中の二人はもうこっちに気付いてるわよ。声がしなくなったわ」

海未「穏やかじゃないですね」

絵里「一応、不審者は真姫の家にも出るんだという恐怖を植えつけることに成功したのだから、もうここには用はないわ。脱出できるようにしておきなさい」

海未「で、でも、絵里・・・・」

46: 2014/08/01(金) 18:44:58.60 ID:xQRhHum0.net
海未の指差す場所
まさに脱衣カゴ
そしてその中身は…

絵里「ほ、穂乃果の生脱ぎ下着・・・・」ゴクリ

海未「エレスコレクート!」

絵里「・・・・・・・」

長い時間葛藤し、心の中を渦巻く様々な悪しき心を振り払い、ようやく絵里は声を振り絞った

絵里「や、やめましょう。変態じゃあるまいし・・・」

海未「そうは言いますが絵里、貴女の手に持っているのは何ですか?」

絵里「これは穂乃果のおパンツです。海未、貴女の手に持っているのは何ですか?」

海未「穂乃果のおブラです」

絵里「帰りましょうか、海未」

海未「それはいい考えだと私も思います」

防犯セキュリティもかいくぐり、穂乃果の為という崇高な目的の為に友人の家に侵入した二人がその場を去る際の顔は、とても満ち足りた笑顔であった

穂乃果「真姫ちゃん、大丈夫!?しっかりして!」

不審者が去るまで浴場に長時間いたのと、穂乃果と二人きりで密着していた興奮とで真姫は気絶した
そして穂乃果が脱衣場に真姫を連れて入ったとき、再び穂乃果の下着が盗まれているのが発覚した

47: 2014/08/01(金) 18:50:19.27 ID:xQRhHum0.net
にこ「まさか、真姫ちゃんの家にいても不審者が侵入してくるなんてね」

穂乃果「うん・・・・」

真姫「家の使用人は気絶させられていて、犯人の顔も見ていないんだって」

凛「しかも、また穂乃果ちゃんの下着が盗まれてたっていうにゃー。これはもう完全に穂乃果ちゃんのストーカーだにゃー」

花陽「地元名士の真姫ちゃんちでそんな事件があったから、警察も大規模で動いてるし、何だか怖い・・・・」

絵里・海未「・・・・・・・・」ガタガタ

希「えりち、海未ちゃん、顔が真っ青やけどどうしたん?」

海未「いえ、何でもないです・・・・」

絵里「セイキュリティのしっかりした真姫の家でも不審者が出たというので、すこし恐怖を・・・・」

ことり「ふーん・・・・」

48: 2014/08/01(金) 18:56:12.78 ID:xQRhHum0.net
穂乃果「ま、まあ、暗い話はこれくらいにして練習しよっ!次センターを飾る子を決めようよ!」

明るく言ってはいるものの、穂乃果が嫌な話題を避けているのは明らかだった

希「そやね。穂乃果ちゃんはリーダーやから当然として、今度のはダブルセンターやからもう一人選ばんと」

にこ「ダンスの一番上手い子にしましょ。実力順って奴ね。それなた文句ないでしょ」

希「そうやね」

にこ(ふふふ、この日の為にわざわざにこが特訓してたとも知らないで)ニヤニヤ

希・絵里・海未・ことり・真姫・凛・花陽(にこ(ちゃん)は敵じゃないな)

49: 2014/08/01(金) 19:06:18.00 ID:xQRhHum0.net
にこ「それじゃあ最初は一年からね。本番同様の一発勝負だから。じゃ、真姫ちゃんから」

真姫「ヴェェ、わ、私からぁ?」

希「ミュージックスタート、やで、しかしほんま」

穂乃果「頑張ってね、真姫ちゃん!」

海未「失礼」トンッ

真姫「えっ?」

真姫は驚愕した
それはただの偶然だったのかもしれない
真姫の後ろを通る海未の肩が、背中にぶつかった
それと同時に…

真姫(ブラのホックが外れた・・・・!?)

曲は既に始まっている
真姫は、胸が揺れるのを気にして、結局終始動きに精彩を欠いたままダンスを終えてしまった

絵里『上手くやったわね』

海未『ホックを外すなんて簡単です。ことりならもっと上手くやります』

そして、次の曲を穂乃果とダブルセンターで飾るのはにことなった

絵里「そんな・・・・私がダンスで負けた・・・!?」

海未「振り付けは私が考えたものなのに、私が負けるなんて・・・・」

にこ(当然よ。審査する希を焼肉で買収しているのんだもん♪)

矢澤は賢かった

51: 2014/08/01(金) 19:21:26.15 ID:F6cx/UAZ.net
海未ちゃん…

55: 2014/08/01(金) 20:50:18.93 ID:t7pNEeFY.net
みんなゲスくて笑う

56: 2014/08/02(土) 05:37:03.74 ID:vcl1ThQr.net
こころ「お姉様、今夜はお寿司とのことですが、何かあったのですか?」

にこ「まあね。ちょっとしたことなんだけど」

ここあ「なになにー?」

にこ「いつもにこはセンターなんだけど、今度はダブルセンターでやることになってね。見込みある子がようやくダブルとはいえ、にことセンターを飾れるんだから嬉しくて。そのお祝いよ」

ここあ「ふーん。ねえ、お姉ちゃん、お寿司はまだ届かないのー?」

にこ「後輩が挿し入れに届けてくれるんだけど、確かに遅いわね。もうそろそろだと思うけど…」

57: 2014/08/02(土) 05:45:47.16 ID:vcl1ThQr.net
花陽「ちょっと迷って遅れちゃった。でも、大丈夫だよね。にこちゃん優しいし…」

ぐぅぅ~

花陽「もうよそは晩御飯の時間だもんね。花陽もお腹空いたな…」チラッ

お寿司「・・・・・」

花陽「にこちゃんに頼まれて買ってきたお寿司だけど、一個くらい食べてもバレないよね・・・・」ムシャムシャ

花陽「美味しい!」

お寿司「・・・・」

花陽「も、もう一個くらいなら・・・・」ムシャムシャ

お寿司「・・・」

花陽「美味しい!」

58: 2014/08/02(土) 05:55:36.54 ID:vcl1ThQr.net
ピンポーン

にこ「はーい。今開けるわー」

こころ「来ました!」

ここあ「お姉ちゃん、お寿司がきたよ!」

にこ「はいはい。それじゃ、一緒に玄関まで受け取りに行きましょ」




花陽「あ、あの、にこちゃん・・・・これ・・・・」

にこ「何これ」

花陽「お、お寿司・・・・」

にこ「ご飯の部分がまったく無いじゃない。どうしてくれんのよ」

花陽「あの・・・これは・・・・」

にこ「花陽、にこはちゃんと頼んだわよね。お寿司をって。お寿司が食べたかったから頼んだの。なのに、これじゃあお刺身じゃない。ご飯の部分はどうしたのよ?」

花陽「花陽が食べちゃいました・・・・。すみません・・・・」

にこ「食べた?・・・・はぁ~。穂乃果に電話させて貰うわね」

花陽「いや、あの、それだけは・・・」

59: 2014/08/02(土) 05:59:17.24 ID:vcl1ThQr.net
にこ「何よ。お寿司のご飯食べちゃうのが悪いんでしょ」

花陽「それだけは・・・。退学になっちゃうんで・・・。何でもしますから・・・」

にこ「そんな、土下座なんかされたら・・・。わかったわ。それじゃあ、今からこのお刺身を乗っける酢飯を一緒に作ってくれたら許してあげる」

花陽「えっ、そんな事でいいんですか?はい!」

こころ・ここあ(大丈夫なのかなあ・・・・)

60: 2014/08/02(土) 06:19:42.04 ID:vcl1ThQr.net
『酢飯が欲しいか・・・・』

虎太郎(誰なのー?)

『酢飯が欲しいのならくれてやる・・・・』

虎太郎(欲しい。酢飯が欲しいよー)




虎太郎「はっ!?」

にこ「あら、起きたの?」

虎太郎「うんー。今日の晩御飯はー?」

こころ「えっと・・・・」

ここあ「今日は酢飯だよ」

虎太郎「酢飯ー?」

にこ「えっと、おかずも冷蔵庫にあるもので適当に作っておいたわ。早く食べてお風呂にしなさい」

虎太郎「はーい」

花陽「そ、それじゃあ花陽はもう帰りますね」

にこ「ええ。またね、花陽」

花陽(虎太郎くん可哀想・・・・。にこちゃんたちはお寿司食べたのに・・・・。いや、花陽がにこちゃんちに到着するのが遅れたからいけないんだ。だから寝ちゃったんだ。ごめんね、虎太郎君・・・・)

61: 2014/08/02(土) 08:38:59.01 ID:r22zob66.net
小太郎の扱いに草

62: 2014/08/02(土) 09:11:45.20 ID:mhCVCfiJ.net
あのさぁ...

65: 2014/08/03(日) 13:05:17.68 ID:AglCYd6U.net
絵里「昨日、穂乃果は花陽の家に泊まったらしいわね」

海未「花陽は可愛いですがノンケです。何も問題はありません。むしろ・・・」チラッ


穂乃果『あぁ、また失敗しちゃった…』

にこ『もう、ちゃんとタイミング合わせなさいよね。あと、振り付けの角度が甘いとこもあるわよ』

穂乃果『えぇ~、そうかな~?』

にこ『いい?ここはこう!動きを矯正してあげるからにこに体を預けて』

穂乃果『はーい』


海未「ダブルセンターだからといって、練習にかこつけて何かと穂乃果に密着してるにこの方が当座の問題では・・・」

絵里「穏やかじゃないわね」

66: 2014/08/03(日) 13:21:48.82 ID:AglCYd6U.net
真姫「みんな、そろそろ休憩の時間じゃない?」

海未「そうですね。それでは休憩にしましょう」

穂乃果「疲れた~。もう無理~」

ことり「はい、穂乃果ちゃん、ドリンクどうぞ」

穂乃果「ありがとうことりちゃーん。うーん、冷たーい♪」ゴクリ…ゴクリ…

にこ「ねえ、にこにはドリンクないの?」

さも当然というように手をことりに突き出すにこ
しかし・・・

ことり「ごめんね。ことり、手が二個しかないからことりの分と穂乃果ちゃんの分しか持てなかったの」

にこ「そ。ま、いいわ。自分で取ってくるし」スタスタスタ

それ以上固執する事もなく飲み物を取りに行くにこ
穂乃果はそんなにこを眺めたあとことりを注視した

穂乃果「じーっ・・・・」

ことり「ど、どうしたの、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「にこちゃんとことりちゃん、喧嘩してたりするの?」

ことり「えぇ、そんなのしてないよー」

穂乃果「そう?ならいいけど」

67: 2014/08/03(日) 13:26:43.96 ID:AglCYd6U.net
真姫「穂乃果。それに花陽。ちょっと来て」

穂乃果「あ、真姫ちゃんが呼んでる。ことりちゃん、またね」

ことり「あっ、穂乃果ちゃん・・・・」




真姫「穂乃果、花陽。もうおちんぎんは欲しくないの?不審者のドサクサでいつの間にか終わっちゃってたけどどうなってるの?」

穂乃果「だって・・・・」

花陽「ダイエットが終わったからお金が必要じゃなくなったから・・・」

真姫「イミワカンナイ。何でダイエットにお金がいるのよ?そもそも、ダイエットしてる期間、おちんぎんを何に使ってたの?」

穂乃果「それは・・・・」

花陽「ダレカタスケテー・・・・」

68: 2014/08/03(日) 13:33:29.23 ID:AglCYd6U.net
真姫「何も無理に聞き出そうってわけじゃないわ。言いたくなかったら言わないでいいし」

穂乃果「ほっ」

真姫「でも、素直におちんぎんの使い道を話してくれたら、私の用意した特上のおこめのおにぎりをあげるわ。練習後の差し入れにって用意させたの」

花陽「おこめ・・・」ゴクリ…

目を輝かせ、真姫の持つおこめに手を伸ばす花陽
それは一粒一粒のおこめが勃っていて輝きを放ち、花陽にはとても素晴らしいものに見えた

穂乃果「だ、ダメだよ花陽ちゃん!おこめなんかに誘惑されないで!」

真姫「そう、残念ね。こんな機会でもなきゃ花陽が口にすることはできないおこめなのに」スッ

そう言うと、真姫はおこめを片付けようとおにぎりを引っ込めた

花陽「ま、待って下さい!話します!何でも言いますからそのおこめを下さいっ!」

真姫「そう、いい子ね、花陽」ニヤリ

70: 2014/08/03(日) 13:42:38.86 ID:AglCYd6U.net
花陽「おいしい!おいしい!」ムシャムシャ

真姫「呆れた・・・・。まさかダイエット中に買い食いなんてしてたなんてね・・・」

穂乃果「ごめんなさい・・・」

真姫「まあいいわ。でも穂乃果、この事がみんなに知れたらどうなるか・・・・」

穂乃果「えっ・・・?い、言わないよね、真姫ちゃん・・・?」

真姫「・・・・・・・・・」

真姫は悲しそうに目を伏せた

穂乃果「ま、待ってよ!お願いだからみんなには黙ってて!何でもするから~!」

むしゃり・・・   むしゃり・・・

屋上の隅には花陽がおこめを咀嚼する音しか響いていない
遠くで海未と絵里が何かを相談している
凛と希は無邪気に虫眼鏡で虫を焼いている
ことりは心配そうに穂乃果の方を眺め、にこはただの水を飲んでいた

真姫「ん?今、何でもするって言ったわよね?」

穂乃果「う、うん・・・言った・・・かな・・・・?」

真姫「言っ・た・わ・よ・ね?」

穂乃果「は、はい・・・・」

真姫の迫力に圧された穂乃果
内心、取り返しのつかないことを言ってしまったかもしれないと思うも、真姫が酷い事をするわけがないとすぐにその考えも消えた
これから真姫に何を要求されるとも知らずに・・・・

71: 2014/08/03(日) 13:44:21.66 ID:M3t6lMp4.net
なんで当たり前のように高校1年生と3年生の女子が虫焼いてるんだよ…

73: 2014/08/03(日) 13:48:41.40 ID:ZfDuMQSb.net
ルーペえげつねぇ~

83: 2014/08/04(月) 16:43:34.44 ID:EH7qff6+.net
真姫「じゃ、じゃあ、練習終わったら付き合ってくれる・・・?」

穂乃果「それはいいけど、穂乃果、お金ないからお金使うとこはやだよ?」

真姫「えっ?まさかおちんぎんみんな使っちゃったの?」

穂乃果「多分・・・・。花陽ちゃん、ジャンプしてみてよ」

花陽「・・・・うん」チャリンチャリン

穂乃果「いくら入ってるかな~?」ゴソゴソ

真姫「花陽におちんぎんを預けてたのね」

穂乃果「480も残ってたよ。でも、これだけじゃ・・・」

真姫「だ、大丈夫。とにかく、練習後!約束したからね!」

穂乃果「はーい」

花陽「穂乃果ちゃーん・・・・」

後でお茶を買おうとポケットに入れていた小銭を穂乃果に取られたことより、花陽は穂乃果がこの後、真姫に何をされるかわからない不安から鳥肌となった
何より、おちんぎんで穂乃果と花陽、二人分の食事を買い食いしたときのお釣りを着服していたのでまだ余裕があったのだ

花陽「ッ!?」

しかし、花陽は鳥肌の原因が別だったのだとすぐに気付いた
真姫の背後には、潰れたペットボトルを握り締めた海未が冷たい目つきで立っていたからだ

84: 2014/08/04(月) 16:50:31.43 ID:EH7qff6+.net
海未「いつまで休んでいるのですか?もう休憩時間は終わっていますよ?」

花陽「ひぃっ・・・」バッ

海未の迫力に気圧され、花陽は大きく後方宙返りをすると屋上の手すりから地上へと落下していった

穂乃果「花陽ちゃん!?」

下を覗き込む穂乃果
惨事を予想していたが、さすがは花陽
子供の頃からアイドルの真似事をしていたおかげで、五点着地を軽くこなして着地し、もう玄関へと走っていた

穂乃果「良かった・・・・」

真姫「はいはい、休憩終了ね。穂乃果、それじゃあまた後でね♪」

穂乃果「うん・・・」

意味ありげに穂乃果にウィンクをする真姫
海未は苦虫を噛み潰したような顔をしている

85: 2014/08/04(月) 16:52:42.97 ID:dYvoxIYc.net
このノリやめてww

87: 2014/08/04(月) 17:07:00.19 ID:EH7qff6+.net
希「最初はダブルセンターなんて厳しい思うとったけど、中々サマになっとるやん」

凛「うんうん」



どんちき♪└(^ω^ )┐♫ ┌( ^ω^)┘どんちき♪



絵里(すごい・・・・)

二人のダンスはバレエ経験者の絵里の目をも奪う完成度だった

にこ「ふぅ、ざっとこんなものね。にこと穂乃果のコンビネーションはどうだった?ねえ、どうだった?」

ダブルセンターという地位の優越感からか、穂乃果との完璧なダンスをこなせた満足感からか、にこは絵里と海未に対し意地の悪い笑みを浮かべる

海未「くっ・・・。まだまだですね」

絵里「私にしてみれば素人同然。これからも練習を怠らないで」

穂乃果「はぁ~い・・・・」

にこ「穂乃果、難癖つけたいだけなのよ、あの二人は。それより、今日の練習は終わったんだし、アイスでも食べてかない?」

穂乃果「ごめん。このあと真姫ちゃんと用事があるんだー」

絵里・海未・にこ「!?」

一同、衝撃走る!

89: 2014/08/04(月) 17:21:18.10 ID:EH7qff6+.net
真姫「じゃ、そういうわけだから。行くわよ、穂乃果」

穂乃果「待ってよ真姫ちゃん。花陽ちゃん、ジャンプジャンプ♪」

花陽「うぅ~・・・」ピョンピョコピョンピョン チャリンチャリーン

穂乃果「よし、じゃあ行こう、真姫ちゃん」

真姫「いいの?あれ、練習後に飲み物買うお金なんじゃ・・・」

穂乃果『大丈夫、穂乃果ちゃんと計算してるから。おちんぎんで買い食いするとお釣りは一日260円。まだ花陽ちゃんには余裕があるんだよ』

そう、小声で真姫に耳打ちする穂乃果
悪戯っぽい小悪魔めいたその表情に真姫はときめいた
が、それを見ていたにこ、絵里、海未はそれぞれ面白くなさそうな顔をしていた

90: 2014/08/04(月) 17:27:08.18 ID:EH7qff6+.net
穂乃果「で、これからどうするの?」

制服に着替えた二人は肛門から出ると通りを歩いていた

真姫「え、えっと、とりあえずこの辺をおさんぽしない?」

穂乃果「おさんぽ?」

怪訝な顔を浮かべる穂乃果

穂乃果「そうだね。お金も使わないし、それもいいかも。じゃあお散歩するのが何でも聞く内容ってことでいい?」

真姫「それは別!」

穂乃果「ちぇー」

のんきに通りを歩く二人は気付いていなかった
二人の後ろをつけている人影があることを・・・・

88: 2014/08/04(月) 17:14:41.13 ID:Yn1TTt/1.net
どんちきwww

97: 2014/08/05(火) 02:55:18.32 ID:uOnSoZH6.net
真姫「・・・・・・・・」

穂乃果「じーっ」

おさんぽ
二人はただ歩いた
真姫は、何でもいうことをきくという穂乃果の提案に対しての返事を言おうとしていたが、踏ん切りをつけられずにいた
そして、穂乃果は何事かを悩んでいる真姫を興味深そうに眺めながら歩くのであった




海未「二人は何を話しているのでしょうか?」

にこ「ほんとよね。あんなに近くに寄って歩くなんていやらしい」

絵里「秋葉原を散策しているようだけど、ここはA-RISEの縄張り。あっちのファンを刺激しなければいいのだけど・・・」

絵里、にこ、海未の三人は、真姫と約束があると言って真姫と二人で抜け出した穂乃果を尾行していた
二人に感付かれる事なく尾行できているのは経験の積み重ねあってのものだった
すごい

99: 2014/08/05(火) 03:02:37.35 ID:uOnSoZH6.net
穂乃果「ねえ、真姫ちゃん」

真姫「な、何!?」

穂乃果「さっきからずっと黙って歩いてるけど、もしかして穂乃果へのお願いで悩んでるの?」

真姫「ち、違うわよ///」

穂乃果「そっか。それにしてもさっきから歩きっぱなしで疲れちゃったよー。どこか入ろうよ」

真姫「ど、どこかって・・・・///」キョロキョロ

真姫は、穂乃果の提案を好意的に判断し、二人きりになれそうな場所を周囲を見回し探した
しかし、二人の周囲にはパソコンの部品を扱う店やケバブを売る怪しい外国人の屋台しかなかった

真姫「そ、そうね。疲れたっていうのなら自販機で飲み物でも買って、その辺りで飲む?」

穂乃果「うんっ」

100: 2014/08/05(火) 03:09:45.78 ID:uOnSoZH6.net
絵里「さっき二人はこの自販機で何か買ってたわ」

海未「この自販機・・・・」

にこ「おでんの缶詰が売ってるわね。にこはこれを買うわ」ガコンッ

絵里「おでんなんか珍しがっちゃって。私は食べた事あるわよ」

海未「私もです」

にこ「うるさいわね。別ににこが何食べたっていいでしょ。フーッ、フーッ・・・・熱っ!?」

予想外の熱さに、にこは持っていたおでんの缶を投げ出してしまった

絵里「ちょっ!?」

海未「危ないっ!?」

左右に別れおでんの缶を避ける海未と絵里
しかし、運悪くおでんの缶は通行人にぶつかった

「熱いじゃない・・・・。いきなり何するの・・・・?」

にこ「ご、ごめんなさい・・・」ペコリ

絵里「貴女は!?」

101: 2014/08/05(火) 03:17:06.37 ID:uOnSoZH6.net
おでんの缶は通行人の少女のおでこにぶつかった
幸い「汁」や「具」が少女の服などを汚すことはなかったが、少女のおでこはおでん缶の熱で赤くなっていた

海未「A-RISEのツバサ・・・・」

ツバサ「他の二人もいるわ」

ツバサの後ろにはA-RISEの他のメンバーも揃っていた

絵里「何故ここに・・・・」

ツバサ「ここはA-RISEのホーム。別に私達がいても不思議じゃないでしょ?」

にこ・絵里・海未「・・・・・・」ソワソワ

あんじゅ「・・・・・・・・?」

絵里たち三人は、正直A-RISEなどどうでもよく、今は穂乃果と真姫を見失ってしまうのではないかという不安でいっぱいだった

絵里「おでんをぶつけてしまったことは謝るわ。後日改めて謝罪に伺うということで、この場は許してもらえないかしら?」

ツバサたちは顔を見合わせる

ツバサ「何か急ぎの用でもあるの?」

にこ「それは・・・・」

102: 2014/08/05(火) 03:27:10.80 ID:uOnSoZH6.net
海未「とりあえずここでは目立ちます。向こうの人気のない場所で話しましょう」

ツバサ「そうね。さすがに現役トップスクールアイドルの私達がオタクの聖地にいるのは目立つわね。その提案受けるわ」

絵里「にこは邪魔だからどこかに行ってなさい。ではツバサさん、ついてきて下さい」バッ

海未と絵里は僅か一歩で数メートルを跳躍し、人混みを飛び越えあっという間に廃ビルへと入っていった
あんじゅ達やれやれといった面持ちで肩をすくめると、同じように飛翔し廃ビルへと吸い込まれていった

にこ「絵里、海未・・・。穂乃果と真姫ちゃんの事はにこに任せる・・・。そういう事でいいのよね・・・」

にこは何かを決意したのか、真面目な表情となった
そして穂乃果たちを見失わないよう足早にその場を去った

103: 2014/08/05(火) 03:42:28.18 ID:uOnSoZH6.net
絵里「さて、ここなら邪魔は入りませんね」

廃ビルのドアをこじ開けて入った一室は事業者が引き払ったあとで何もなく、剥がれた壁紙や壊れた照明が寂しげな雰囲気を演出していた

海未「先ほどは身内がとんだ迷惑をおかけしてすみませんでした。これで許していただけませんか?」ピッ

あんじゅ「お金?」

海未「ええ。解決手段としてはこれ以上なくわかりやすいかと」

海未は財布から皺一つない紙幣を数枚取り出した

ツバサ「アイドルの顔はそんなはした金でどうこうできるものじゃないでしょ」

海未「はぁ・・・・。では、最終手段ですね。絵里」

絵里「ええ、わかったわ」スッ

英玲奈「それは・・・・!?」

絵里がポケットから取り出した物は英玲奈の表情を一変させるほどの物だったのか
果たしてそれは何だというのか・・・

111: 2014/08/05(火) 23:02:49.24 ID:uOnSoZH6.net
英玲奈「知ってるわ!それ、iPodね!?音楽が聴けるんでしょ!」

絵里「違うわ。携帯電話よ」

英玲奈「・・・・・・///」

ツバサ「それで、携帯がどうしたっていうの?」

絵里「バカな人。まだわからないの?」

あんじゅ「画面をよく見て。あの携帯、オンラインで通話状態よ」

ツバサ(オンラインで通話状態・・・・?)

112: 2014/08/05(火) 23:06:59.69 ID:uOnSoZH6.net
海未「そう。これこそが絵里の最終手段」

ツバサ「何?警察でも呼んでたの?残念だけど、私達には何の非もないわ。たまたま歩いていたところを、そちらのメンバーにおでん缶をぶつけられただけだもの」

海未「絵里はそんな組織に頼ったりはしません。絵里が何故生徒会長になれたかわかる?それは困った時に何でもしてくれる人がいて、絵里をいつでも助けてくれたからです」

「オバケの救急車~♪オバケの救急車~♪」

ツバサ「不気味な音が近付いてくる・・・・」

絵里「この曲は私の親友のフェイバリットソングよ。そして、ようやく来てくれたみたいね」

ガシャーン

あんじゅ「きゃぁっ!?」

窓ガラスを破って廃ビルの一室に入ってきたのは希だった

希「待たせたな、えりち」

ツバサ「嘘でしょ・・・・。ここ、何階だと思ってるのよ・・・・」

高さ10メートルの三階だった
しかし、神社で巫女のバイトをしている希には障害にすらならない高さであった

114: 2014/08/05(火) 23:16:52.34 ID:uOnSoZH6.net
ツバサ「待って!私達は何もしていないわ!何をするつもりなの?」

A-RISEの面々は怯えた顔で希を見ている
当然だ
高さ10メートルの部屋に跳躍して乗り込んでくるなど、普通の女子高生にはできないからだ
しかし、希はそれを可能とした
普通の女子高生には不可能でも、希には可能なのだ
そう、希ならね




穂乃果「喉も潤ったし、これからどうするの、真姫ちゃん?」

真姫「そ、そうね・・・」

真姫は苦悩していた
何でもいうことを聞くという穂乃果に対し、付き合って欲しいと言うべきなのかどうかを
それは穂乃果の弱みに付け込むことになるのではないか?
しかし、好機は最大限利用すべきではないか?
真姫の心は揺れていた

にこ(なるほど、二人は今後何をするのか相談してるのね・・・)

真姫がぼやぼやしているうちに、二人の後ろにはにこが迫っていた
真姫「」

115: 2014/08/05(火) 23:17:59.74 ID:uOnSoZH6.net
ツバサ「待って!私達は何もしていないわ!何をするつもりなの?」

A-RISEの面々は怯えた顔で希を見ている
当然だ
高さ10メートルの部屋に跳躍して乗り込んでくるなど、普通の女子高生にはできないからだ
しかし、希はそれを可能とした
普通の女子高生には不可能でも、希には可能なのだ
そう、希ならね




穂乃果「喉も潤ったし、これからどうするの、真姫ちゃん?」

真姫「そ、そうね・・・」

真姫は苦悩していた
何でもいうことを聞くという穂乃果に対し、付き合って欲しいと言うべきなのかどうかを
それは穂乃果の弱みに付け込むことになるのではないか?
しかし、好機は最大限利用すべきではないか?
真姫の心は揺れていた

にこ(なるほど、二人は今後何をするのか相談してるのね・・・)

真姫がぼやぼやしているうちに、二人の後ろにはにこが迫っていた

116: 2014/08/05(火) 23:23:11.67 ID:uOnSoZH6.net
真姫「えっと・・・・・でも・・・・///」

穂乃果「真姫ちゃん?」

苦悩する真姫を何も考えずに穂乃果は見ていた
しかし、突如その目がきらめいた

穂乃果「ガッツだよ!」

真姫「!?」

真姫は穂乃果の言葉をそのまま受け取った

真姫(穂乃果は私に頑張れって言ってくれた・・・。そうか、穂乃果は私の告白を待ってるんだ!)

真姫の決心は固まった

にこ(は?ガッツじゃないじゃない!)

にこだけが見ていた
穂乃果の視線の先を
穂乃果の瞳には、真姫を通り過ぎ、アキハバラでロケ中の元ボクシングチャンプが映っていたのだ
彼は具志堅用高だった

118: 2014/08/05(火) 23:30:09.10 ID:uOnSoZH6.net
真姫「すみません、●●ホテルまで!」

真姫はタクシーを呼び止めると、穂乃果を連れ込み運転手に行き先を告げた

穂乃果「え?え?真姫ちゃん、ガッツが・・・・」

真姫「わかってるから。だから落ち着かせて。私だって緊張してるんだから・・・」

穂乃果「う、うん・・・・」

真姫は芸能人を見て緊張したのか、と思う穂乃果
しかし、そこから何故タクシーでホテルに向かうという事になるのか、穂乃果には理解できなかった

にこ「しまった!具志堅に目を奪われた隙に、真姫ちゃんに撒かれた!?でも、行き先は聞こえたわ。確かにタクシーは速い。でも、にこはもっと速い」

にこは、目的地へと先回りすべく走った

122: 2014/08/06(水) 06:13:14.39 ID:dDGmdrSs.net
穂乃果「わ~、大きいホテルだね~。真姫ちゃん、もしかしてここに入るの?」

真姫「すぅ~・・・・はぁ~・・・・」

穂乃果「真姫ちゃん?」

真姫「ええ、そうよ」ドヤァ

真姫はキメ顔でそう言った

穂乃果「(ケーキバイキングとかかな?でも・・・)真姫ちゃんって肉食系でしょ?満足できるのかな?」

真姫「えっ!?」

真姫は穂乃果の発言を聞き確信した
穂乃果は自分に抱かれる事を覚悟していると
そして、自分では真姫を満足させられないのではと危惧もしている、と

真姫「穂乃果は何も心配しなくていいわ。わ、私にみんな任せてくれればいいの///」

穂乃果「うんっ、ありがとう♪」

真姫は穂乃果の無邪気な笑顔が、この後滅茶苦茶セッ○ッ○○ッックスされる事を期待してのもだと思い、興奮した
しかし、穂乃果の頭を占める考えはホテルでの食事の支払いを真姫がしてくれるならありがたいなあ、というものだったのだ

124: 2014/08/06(水) 06:22:02.90 ID:dDGmdrSs.net
ホテルに入ろうとする二人
しかし、にこがそれを呼び止めた

にこ「あ~らら~、女子高生二人がこんなとこに入ったらいけないんだ~」

真姫「にこちゃん・・・・!」

二人の視線が宙でぶつかり合い火花を散らす

穂乃果「・・・・・?」

睨み合う二人を怪訝な面持ちで眺める穂乃果

真姫「何?邪魔しに来たの!?にこちゃんには関係ないでしょ!」

にこ「大ありよ!こんなとこが誰かに見られたり知られたりしたら大スキャンダルよ!ミューズは終わるわ!」

穂乃果「えっ・・・」

穂乃果は思った
確かに、他のメンバーに黙って真姫と二人で立派なホテルで美味しい物を食べたらメンバー間で不和を生み、ミューズ解散の危機になるかもしれないと

真姫「にこちゃん、何か勘違いしてない?」

にこ「勘違い?どういうことよ」

125: 2014/08/06(水) 06:34:28.36 ID:dDGmdrSs.net
真姫「こういうことよ!」バッ

穂乃果「きゃっ!?何、前が見えない!?」

真姫は穂乃果に上着を被せ目くらましに使うと、即座ににこに向かって蹴りを放った

にこ「にこぉっ!?」

にこは数百メートルの距離を飛ばされていった

真姫(そう、誰かに見られたり知られたりなんて事態は考える必要はない。黙らせればいいだけなのだから)

穂乃果「あれ?にこちゃんは?」キョロキョロ

真姫の上着を取った穂乃果は周囲を見渡す

真姫「さあ?帰ったんじゃないの?それよりホテルに入りましょ。タクシーに乗ってる間に既に携帯で予約してあるの」

穂乃果「わぁ、さすが真姫ちゃん」

邪魔者は消えた
真姫の頭は、この後穂乃果をどう愛してあげるかしか考えていなかった

128: 2014/08/07(木) 12:15:16.81 ID:e1AEEW3R.net
最近は暑くて、畑仕事が特に疲れ、こまめに投下できません
ですからこのスレはこのまま落として下さい
すみませんでした

129: 2014/08/07(木) 12:21:18.47 ID:eaGLxpgF.net
えっ!?

130: 2014/08/07(木) 15:45:15.03 ID:p8IFle2c.net
えっ

126: 2014/08/06(水) 06:44:27.33 ID:6MleuVuE.net
鬼才すぎるw

131: 2014/08/07(木) 16:56:42.08 ID:Knjrgi+z.net
次の作品に期待してるぞ

132: 2014/08/07(木) 17:01:08.96 ID:vB7lpRqj.net
こまめに投稿できなくてもいいから続けてほしいものだが無理なんか

133: 2014/08/07(木) 17:08:45.12 ID:XuHE9XKO.net
マジか
意味不明なセンスが良かったのに

134: 2014/08/08(金) 01:44:13.95 ID:A6Q6oXYY.net
コンバイン買ってやるよ

135: 2014/08/08(金) 11:15:54.80 ID:Uehr9QrC.net
真姫「穂、穂乃果・・・。と、とりあえず・・・・///」

穂乃果「そうだね、食べる前には手を洗わないと。化粧室行こっか」

真姫「そ、そうね」

真姫は一瞬、何故トイレに?と思ったが疑問はすぐに解消された

真姫(穂乃果ったら、私を食べるだなんて・・・まったく・・・///)

記念すべき瞬間を迎える為、穂乃果は最高の自分を見せる為にお化粧をするのだろうと真姫は結論付けた
そして、自らも穂乃果に負けないよう身嗜みを整えるべくトイレにこもった

136: 2014/08/08(金) 11:17:57.07 ID:Uehr9QrC.net
そして二分もせず真姫は穂乃果に扉越しに声をかけられる

穂乃果『真姫ちゃん、それじゃあ穂乃果は外で待ってるね』

真姫「わかったわ」

真姫(穂乃果、案外早くお化粧を終えたわね・・・。私が個室に入るとき、手洗いのとこにいたけど、鏡で髪型とかを直しただけとか・・・?)

真姫(とにかく、穂乃果を待たせないように急いでお化粧を終えないと・・・)




希「せやね・・・・。でも、うちのカードが告げとったんや。A-RISEのツバサは何か秘密を隠しとるって」ゴソゴソ

ツバサ「秘密・・・・?」

137: 2014/08/08(金) 11:18:46.15 ID:Uehr9QrC.net
そう言うと希はポケットから一つの虫眼鏡を出した

英玲奈「ま、まさかあれは・・・・」

あんじゅ「知っているの、英玲奈?」

英玲奈「緑のルーペ・・・」

ツバサ「見たまんまじゃない!」

海未「あれは希がよく太陽光を集めて虫を焼いている虫眼鏡・・・・」

希「そうや。この虫眼鏡のレンズが何からできとるかわかるか?」

ツバサ「ガラス・・・・?」

希「ふふっ、このレンズはな、人間の眼球の水晶体を集めて加工したスピリチュアルなものなんや」

あんじゅ「ッ・・・・!」

驚きに息を呑む面々

138: 2014/08/08(金) 11:19:39.89 ID:Uehr9QrC.net
希「名前を【純愛レンズ】いうて、真実を見通す能力があるんや」スッ

ツバサ「真実を見通す・・・?や、やめて!」

あんじゅ「どうしたの?」

希「真実の姿を現せ!」

希がレンズをツバサにかざすと、ツバサの顔面がひび割れた

ツバサ「み、見ないで・・・」

英玲奈「ツバサ、その顔・・・・」

ツバサの素顔は、普段晒してる顔とは似ても似つかぬ顔だった

絵里「顔面偏差値35といったところかしら?普段は化粧で素顔を偽っていたというわけね。海未」

海未「ええ。先ほどから動画を撮ってネット配信しています」

あんじゅ「そんな!?」

この一件が世間に知れるとA-RISEのファンは多数離れ、ツバサは脱退を余儀なくされる事となる

139: 2014/08/08(金) 11:20:05.61 ID:Uehr9QrC.net
真姫が化粧を終え個室から出ると、そこにはにこがいた

真姫「にこちゃん!?」

にこ「さっきは随分な挨拶してくれたじゃない」

二人は再び睨み合った

真姫「にこちゃん、そこをどいてくれないかしら?穂乃果を外で待たせてるの」

にこ「ふーん。外には誰もいなかったけど?もしかして真姫ちゃん、捨てられちゃったにこぉ~?」

真姫「う、嘘よ、そんなの・・・・」

その時の真姫は、自分の化粧で穂乃果を待たせたという負い目が心にあり、にこが動揺を誘うべく嘘をついたのではという可能性を考える余裕はなかった
そして、にこは真姫が動揺した隙を見逃さなかった

140: 2014/08/08(金) 11:20:35.91 ID:Uehr9QrC.net
にこ「さっきのお返しよ、真姫ちゃん!」パァン!

にこの平手打ちが真姫の頬を打ち抜いた

真姫「痛っ!?」

パァン!  パァン!!  パァン!!!

トイレの中をにこが真姫を叩く乾いた音が打ち響く

右平手打ち、左平手打ち、平手打ち下ろし・・・・

真姫(右を防御すれば左に、左を防御すれば右に、顔全体を防御すればがら空きになった胴に攻撃が・・・。避けようがない!こうなったら倒れこむしか!)

にこ「ふっ!」パァン!

平手振り上げが真姫の倒れ込みを許さない

真姫(逃げる事も反撃することも許されない・・・。この技から逃れる術はない・・・!?)

にこ(そう、この技こそにこの奥義【こども煉獄】。穂乃果は絶対に真姫ちゃんに渡さない!ここで再起不能になってもらうわ!)

141: 2014/08/08(金) 11:21:14.20 ID:Uehr9QrC.net
穂乃果「あれ?ことりちゃん。こんなとこでどうしたの?」

ことり「えへへ。偶然だね穂乃果ちゃん♪」

にこが真姫に行った事は真実だった
にこが真姫への報復にトイレに入ったとき、穂乃果はことりに言葉巧みに連れ出された後だったのだから
そして、穂乃果はことりによってホテルの一室に連れ込まれ・・・・
no title

真姫はその後、にこによって連れ出され治療される。そして翌日、ことりと穂乃果が付き合う事になったと知り泣いた
そしてラブライブ予選

穂乃果「ガッツだよ!」

A-RISE with 具志堅用高『ちょっちゅねー!ちょっちゅねー?I do “Private Wars”』

A-RISEのツバサの抜けた穴を、番組企画で転入してきた具志堅用高が埋め、死角の無くなったA-RISEがそのまま予選を勝ち抜きラブライブ優勝二連覇を飾った

凛「穂乃果ちゃん、あれはガッツじゃなくて具志堅用高だにゃー」

142: 2014/08/08(金) 11:25:43.12 ID:tD0hXUFv.net

外耳炎はやく治るよう祈ってるわ

144: 2014/08/08(金) 12:11:55.19 ID:ZtsB327L.net

146: 2014/08/08(金) 13:10:38.44 ID:MTmqCOdO.net
完結乙
ぶっとんでて割りと面白かった
暇なときまた書いてくれ

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1406761628

※一部の内容を修正しました

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