花陽「パ　　を見てはいけないダンスレッスン？」【SS】

凛「ねー、もう練習始めようよー」

穂乃果「絵里ちゃんと希ちゃんがまだだね。生徒会のお仕事だっけ？」

海未「ええ。練習の開始には間に合うと言っていたので、あと少しだけ待ちましょう」

凛「え～」

ガチャ

絵里「お待たせ、みんな」

にこ「あ、やっと来たわね。遅いわよ」

穂乃果「あれ、希ちゃんは？」

絵里「実は希ね、練習着の下を忘れてしまったらしくてね」

真姫「何してんのよ……今日の練習どうすんの？」

ことり「取りに帰るとか？」

絵里「みんなの貴重な練習時間を無駄にしたくないからそれも嫌らしいのよ」

絵里「それでね、今日のところは制服のスカートでやるって言ってるんだけど」

にこ「いや、ダンスすんのよ？中見えるでしょうが」

絵里「そこなのよ。それで希からのお願いなんだけど、パンツだけは見られたくないらしいの」

海未「なんですかそれは……」

絵里「うん、『うちも真剣にやるわけやからパンツだけは見んといてほしい』って」

凛「ふふっww」

海未「ww……ﾝｯ、ｺﾎﾝ」

絵里「そこだけ守ってもらえるなら安心して練習に参加できるらしいの」

穂乃果「うん、大丈夫だよ。別に見ないもん。ね？」

花陽「う、うん」

絵里「よかった！じゃあちょっと呼んでくるわね！」

穂乃果「……あはは、パンツだって」

にこ「見るわけないでしょ」

穂乃果「ねぇ？」

ガチャっ

希「いやー、ごめんな皆」

希「ほんまうちのうっかりミスで」

穂乃果「ううん！大丈夫だよ、希ちゃ……」

バッ（一斉に眼をそらす）

希「ありがとう、ことりちゃんもごめんなっ」

ことり「っ……う、うん。あのね希ちゃん」ﾒｿﾗｼ

希「うん？」

ことり「なんか今日スカート短くないかな？」

希「ん？そう？」

にこ「いや、短いなんてもんじゃないでしょ！ほとんどワカメちゃんじゃない！」

にこ「もう見えてるわよ！！」

希「いや、だから……」

希「パンツは見んといてっつったやろッ！！」

しーん…

にこ「……いや、」

希「どないなっとんねん、えりち！えりちぃ！！」

絵里「……どうしたの」

希「えりちが大丈夫やからって、みんな見ないからって言うからうちは安心して出て来たんちゃうんか！？」

凛「……っw」

希「さっそく見とるやんけ！にこっちが！出鼻で見とるやんけ！」

穂乃果「っっww」

絵里「……ごめんなさい」

絵里「にこ、ね……気をつけて」

にこ「え、にこが悪いの？ねぇ、海未」

海未「……」

絵里「……じゃあ時間が時間だし練習を始めましょうか」

にこ「ちょっと」

海未「はい、では切り替えて！ペアになって柔軟から！」

一同「はい！」

にこ「えぇ……まじか、こいつら」

ことり「あ、穂乃果ちゃん、海未ちゃん、今日も３人でやろう……」

希「ことりちゃん、たまにはうちと組もか」

ことり「え！？……こ、ことりぃ？」

希「うん、あかん？」

ことり「いや……あかんくは、ないけどぉ」ﾁﾗｯ

穂乃果「うわ、次はことりちゃんだ」

海未「ことり、ファイトですよ……」

ことり「うぅ……ﾝﾐﾁｬｱ……ﾊﾉｹﾁｬｱ……」

希「ほな、やろか」

ぐいっ ぐいっ

希「ことりちゃんは相変わらず体が柔らかいなぁ」

希「なんでそんなに曲がるん？」

ことり「うーん、生まれつきもあるけど毎日お風呂上がりに柔軟してるからかなぁ」

希「うちも見習わんとな。あ、開脚手伝ってもらっていい？」

ことり「あ、うん。じゃあ背中押すね」

希「いや、前から引っ張ってもらった方がええかな」

ことり「え゛、ま、前から？」

穂乃果「ふふっww、うわぁ…」

海未「それは流石に……」

希「うん。曲がるのはいくんやけど脚が上手に拡がらんからことりちゃんの脚で拡げてもらっていい？」

ことり「えっとぉ……う、うん。わかった」

ぐっ ぐっ

ことり「痛くない？」

希「うん、ええ感じやん」

ことり（ううっ、開脚してるからパンツ絶対モロに見えてるよぉ）ﾁﾗｯ

ことり（あ、ダメ…見ちゃ…もう絶対に視線を下げちゃだめ……絶対に、あっ）ﾁﾗｯ

希「ことりちゃん」

ことり「へぇ！？な、なぁに、希ちゃん？」

希「いや、もう大丈夫やで？ありがとな」

ことり「あ、ごめんねぇ」

希「ううん、おかげで十分伸びたわ」

希「あー伸びた。うちは十分伸びたし……ことりちゃんは十分堪能したなぁ！！」

希「うちのパンツをなぁ！！ええ！？」

ことり「ひぃ……！」

穂乃果「…………っw」

希「ﾁﾗｯﾁﾗ、ﾁﾗｯﾁﾗ見てくれてからに！」

ことり「ち、ちがうの希ちゃんっ」

希「おやつ感覚ですかぁ？うちのパンツなんて。ことりのおやつってそういうことなんですかぁ！？」

希「……っえりちぃ！」

絵里「あの、ことり……そういうのほんとに困るから…」

ことり「えーん（涙」

凛「wwwwwww」

花陽「ふっw だ、だめだよ凛ちゃんww」

にこ「見ないでおこうと思っても視線が吸い込まれんのよ」

海未「はい、では一旦集まってください」

一同「はい！」

海未「えー、先日はライブお疲れ様でした」

海未「お客様の反応もよく、十分成功したといえるライブになったと思います」

希「練習の成果を実感できたええライブやったね。ね、真姫ちゃん」

真姫「ヴェっ……そ、そうね」

真姫「……」ﾁﾗｯ

海未「とはいえ、パフォーマンスにはまだまだ改良の余地があると思います」

希「うんうん」

真姫「……」

海未「ライブの熱が冷めやらない今こそ徹底的に反省点を洗いだしましょう」

真姫「……」ﾁﾗｯ

海未「そうすることが次のステージを更に素晴らしいものにすることに……」

希「ちょちょちょ、ちょっとええ？」

海未「……なんですか？」ﾒｿﾗｼ

希「いや、真姫ちゃんが聴いてないから」

真姫「はぁ？聴いてるわよ！」

希「いや聴いてへんやーん。聴いてへんしパンツ見てるやーん！真姫ちゃんパンツ見てるやん！!なあ！？」

真姫「っ……み、見てないわよ」

ことり「………っw」

希「どういうつもりで練習に来とるんや真姫ちゃん！海未ちゃんの話も聴かんと！うちのパンツだけ見に来たんかぁ！！」

真姫「………………見てないし」

希「どうしたんや真姫ちゃん！あの優しい真姫ちゃんはどこいったんや！真姫ちゃん！あの頃の！」

真姫「……っw」

希「なんか悩んでるなら聴くから！真姫ちゃん、ほんまパンツ見るのだけはやめよう！」

にこ「なによそれ……w」

絵里「真姫」ｽｯ

希「えりち、大丈夫。ええよ、ええよ、真姫ちゃんはちゃんとわかってる。ほんまは賢い子やから」

真姫「っw……もー！腹立つわねこいつ！帰っていいから下取ってきなさいよ！」

希「……」

海未「……では、練習に入りますよ」

真姫「言っとくけど海未もちょくちょくおかしいからね！注意しなさいよ！」

海未「……今日はダンスのフォーメーション練習です」ﾒｿﾗｼ

真姫「このっ……!」

穂乃果「ww」

絵里「1・2・3・4」

絵里「1・2・3・4」

絵里「はい、希スムーズに先頭に出てー」

希「よっ、ほっ」

にこ（いやいや、もう……）

凛（もろだしにゃ…）

絵里「1・2・3・4」

絵里「1・2・3・4、キメポーズまでしっかりーハイっ」

穂乃果「うん！いい感じだねっ」

希「せやね！」

穂乃果「ねっ！」

希「えりちは前で見ててどうやった？うちが先頭出てからとか」

絵里「問題ないわ。とてもよかったわよ」

穂乃果「うんうん！」

凛「完璧にゃ！」

希「うしろから皆うちのパンツ見てたりせんやった？」

一同「……」

希「どうなんや？」

絵里「そうね……いや、どうだったかしら」

希「うちとしては……気のせいだったらごめんな？うちとしては、やっぱね、視線を感じとったんよ」

絵里「そうなの？」

希「うん。あ、今いやな視線がまとわりついてるなって。あーまたか、パンツ見とるやろなって感覚を受け取ってたんよ」

絵里「……そう」

希「にこっちはどう？見てた？」

にこ「見てないわよ」

希「凛ちゃんは？」

凛「見てないにゃ」

希「じゃあ花陽ちゃんかな」

花陽「いや、花陽も…」

希「いや！もー花陽ちゃんだけは本当のこと言おう？」

花陽「え、えぇ？」

希「うち花陽ちゃんだけには本当のこと言ってほしい。花陽ちゃんだけには染まらんといてほしい」

花陽「うーん、あのね？見たかと言われると…」

希「見たか見てないかだけで頼める？」

花陽「いや、でもね？そういう…」

希「見たか見てないかだけでお願い」

花陽「……見ました」

希「見とるやんかぁ！！！」

しーん…

希「見とるやんか油断も隙もない！！」

花陽「……ﾊｲ」

穂乃果「…………w」

希「ずっと目付きがやらしい思ってたわ！！いっちゃん卑猥な眼ぇして！！」

花陽「！？」

ことり「言ってることがちがうよぉw」ﾎﾞｿｯ

希「凛ちゃんを見てみぃ！……屈託のない綺麗な眼をしてるでぇ…」

花陽「……」ﾁﾗｯ

凛「……?」

希「見習いやぁ！！」

花陽「…………ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ」

海未「……はい、では一旦休憩をはさみましょう」

休憩中

希「はい、えりち。チョコあるで、食べとき」

絵里「ありがとう」

真姫「……何ほのぼの感だしてんのよ腹立つわね」

花陽「ま、まぁまぁ」

希「うちもバナナ食べとこ」体育座り

一同「…………っ」ﾒｿﾗｼ

穂乃果「あ、あのさ希ちゃん。今のうちにジャージとか借りてくるのはどうかな」

にこ「そうね、そうすべきよ」

希「……」ﾑｼｬﾑｼｬ

にこ「ちょっとぉ！」

絵里「にこ、休憩も練習のうちよ」

にこ「いや、ぱっと取りに行けばいいじゃない！」

穂乃果「ねえ？」

希「ごめんな、集中したいから」

穂乃果「集中？」

希「うち練習に懸けてるから。後半の練習を充実させるためのイメトレと体力回復に集中したいんよ」

穂乃果「いや、うーん……それもわかるんだけどね？」

にこ「どの口が言ってんのよ……」

希「あんなぁ、言いたかないけど……こんなん二人の責任もあるからな？」

穂乃果「へ？」

希「リーダーと部長がぁ！雁首揃えてなにしとんねん！！」

しーん…

希「うちがこんなにパンツだけは勘弁してほしいって嫌がってるやろ！なんで二人はなんも言わへんの？」

希「なんでにこっちはアイ研ではそういうセクハラは許さないって一言言わへんの？」

希「さっきなんかもう全員見てたで！？」

にこ「いや……セクハラっていうかさ…」

希「ほんでぇ！なんで穂乃果ちゃんはμ'sはそういうんちゃうからって皆を引き締めてくれへんの！？」

希「一言あるだけで皆の意識は全然ちゃうやん！なんで言わないの？伝わってないやん！」

穂乃果「……や、うーん。伝わってないかなぁ」

希「あんな、うちはただパンツ見られたなくて怒ってるんじゃないんよ？」

希「ただ小さいことの積み重ねで『あ、音ノ木の生徒さんは平気でパンツ見てきよるからな』って思われたら嫌やん？」

希「『パンツ見よるμ'sなんかが代表をしとるからきっとそうや』ってそれは嫌やん。せやろ？」

穂乃果「……まぁ、そうかなぁ」

希「せやから、ちょっと無理して怒ってるんはわかって？決してわがパンツ可愛さだけじゃないっていうんはな」

穂乃果「……ｳﾝ」

絵里「穂乃果、これも希の優しさだから…」

真姫「はぁ？」

花陽「……っww」

海未「……そろそろ練習を再開しますよ」

―――――――
―――――
―――
部室

にこ「はー……やっと終わったわ」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

穂乃果「ねー、練習を長く感じるなんて初めてだったよ」

真姫「ライブ後で軽めの内容なのにすっごく疲れたんだけど」

ことり「あはは、気疲れかな…」

にこ「もうさっさと着替えて帰りましょ」

ガチャ

希「いやー疲れたな。みんな、お疲れさん」

一同「……」

希「凛ちゃんお疲れさん」

凛「うん、おつかれー」

希「花陽ちゃんもお疲れ、今日はなんかごめんな？」

花陽「あ、うん」ﾒｿﾗｼ

希「ああ、もうええんよ。練習終わったし」

花陽「あ、そ、そうなんだ」

真姫「希あなたね、二度と練習着わすれるんじゃないわよ」

にこ「そうよ、えらい目にあったわ」

希「………うちが被害者や、勘違いしんとき」

にこ「はぁ！？あんたねぇ！」

希「みんながパンツは見ぃひん言うから信頼して参加したのに酷い目にあったわー！」

希「責任感で最後まで参加しましたけどねぇ！」

にこ「ぐぬぬ……こいつぅ」

絵里「にこ、ここは大人になって謝りましょう？」

にこ「ぬわぁんでよ！ってか、あんたも許さないからね！あんたと海未！」

海未「……」

ことり「海未ちゃんの立ち位置はなんなのw」ﾎﾞｿｯ

希「あーはいはい。そんな責任転嫁するならええわ。責任転嫁して罪のない人を責めるならな」

にこ「あん？」

希「うちが悪いんやね？せやったらどうぞ見てください！ほら！」

ことり「わわわ////」

にこ「いや、なにしてんのよ！？花の女子高生が！」

穂乃果「希ちゃん！穂乃果たちはアイドルだよ？」

希「なにがやねん！見られるほうが悪いって考えなんやろ！？

希「だったらとことん悪なったるわ！ほら！」イスに仁王立ち

一同「……」

希「ほーら！…………////」仁王立ち

にこ「恥ずかしいならやるんじゃないわよ！」

絵里「希、もう着替えて帰りましょう」

希「…………」

希「…………ｳﾝ////」ｺﾞｿｺﾞｿ

にこ「で、なんだったの今日の茶番は」

絵里「なんかテレビで視て面白かったんだって」

ことり「それで真似してたんだ」

真姫「真性のアホね」

凛「凛は楽しかったよ？」

絵里「ふふ、かわいいでしょ？」



希「あ、あー！こんなとこに練習着はいっとったぁ！」ﾁﾗｯ

にこ「いいからさっさと着替えんかい！」ﾍﾞｼｨｯ

おわりです

かわいいな

やってみたいとエリチに楽しそうに話してるのを想像すると最高にかわいい

乙
かわいかった

おつ
おもしろかった

面白かったw

海未ちゃん協力者なの草

リリホワの絆は固い

乙、よかった！
またμ'sのss書いてくれ～