1: 2021/02/17(水) 00:29:06.98 ID:p4KuesQV
エマ｢彼方ちゃ～ん？もう部活の時間始まってるよぉ｣ﾕｻﾕｻ
彼方｢ん…ふあぁ～…エマちゃんおはよ～｣
エマ｢今日はしずくちゃん起こしに来なかったんだね｣
彼方｢…あー、うん。そうだねぇ｣
エマ｢？何かあったの？｣
彼方｢んーん、何も無いよ｣
彼方｢そういう日もあるよ｣
エマ｢そう？｣
彼方｢…そうだよ、ささっ練習いこっかー｣ﾉﾋﾞｰｯ
彼方｢ん…ふあぁ～…エマちゃんおはよ～｣
エマ｢今日はしずくちゃん起こしに来なかったんだね｣
彼方｢…あー、うん。そうだねぇ｣
エマ｢？何かあったの？｣
彼方｢んーん、何も無いよ｣
彼方｢そういう日もあるよ｣
エマ｢そう？｣
彼方｢…そうだよ、ささっ練習いこっかー｣ﾉﾋﾞｰｯ
6: 2021/02/17(水) 00:37:25.06 ID:p4KuesQV
三日前、しずくちゃんに告白された
あの時は本当にびっくりしたなぁ…
しずくちゃんのことは好き
けど…彼方ちゃんにとっては可愛い後輩としてしか見れなかったから…大好きな後輩からの好意はとても嬉しい…でもね、本当に心は痛んだけど。お断りしたんだ
すごく泣いてた、でもすごく清々しい笑顔だった
これからも部活仲間として、お友達としていようって話もした
それなのに昨日からしずくちゃんの様子がおかしくなった
というより…彼方ちゃんへの、私への視線が冷ややかなものになっていた。
あの時は本当にびっくりしたなぁ…
しずくちゃんのことは好き
けど…彼方ちゃんにとっては可愛い後輩としてしか見れなかったから…大好きな後輩からの好意はとても嬉しい…でもね、本当に心は痛んだけど。お断りしたんだ
すごく泣いてた、でもすごく清々しい笑顔だった
これからも部活仲間として、お友達としていようって話もした
それなのに昨日からしずくちゃんの様子がおかしくなった
というより…彼方ちゃんへの、私への視線が冷ややかなものになっていた。
11: 2021/02/17(水) 00:47:38.40 ID:p4KuesQV
彼方｢お待たせ～｣
果林｢今日はいつにも増して遅かったのね、しずくちゃん起こしに来なかったの？｣
エマ｢そういう日もあるみたい｣
果林｢ふぅん？珍しいわね｣
彼方｢しずくちゃんも忙しいからねぇ、彼方ちゃんにばっかり構ってらんないんだよ～｣
果林｢今まで嫌々起こしに行ってるようには見えなかったけど…｣
彼方｢そ、かな…？｣
果林｢今日はいつにも増して遅かったのね、しずくちゃん起こしに来なかったの？｣
エマ｢そういう日もあるみたい｣
果林｢ふぅん？珍しいわね｣
彼方｢しずくちゃんも忙しいからねぇ、彼方ちゃんにばっかり構ってらんないんだよ～｣
果林｢今まで嫌々起こしに行ってるようには見えなかったけど…｣
彼方｢そ、かな…？｣
15: 2021/02/17(水) 01:07:01.24 ID:p4KuesQV
かすみ｢…つかれたーぁ｣
しずく｢はい、かすみさん。飲み物｣
かすみ｢おおっ、気が利くねしず子っ｣
しずく｢こまめに水分補給しなきゃダメだよ？｣
かすみ｢えへへ…水筒忘れちゃって～｣
しずく｢もう｣
かすみ｢そういえば、エマ先輩が起こしに行くって言ってたけど…｣ﾁﾗｯ
しずく｢？｣
かすみ｢彼方先輩そろそろくるかな？｣
しずく｢知らない｣
かすみ｢そっけな！どしたのしず子…彼方先輩と喧嘩でもした？今日だって起こしに行かなかったし…｣
しずく｢なんで私があの人を起こす係になってるのか意味が分からないよ。ごめん、あまりこういうこと言いたくないけど極力関わりたくないんだ｣
かすみ｢…え？｣
かすみ｢いやいやっ、なんで！？｣
しずく｢なんでって…｣
かすみ｢だってしず子、あんなに彼方先輩のこと好きだったじゃん！｣
しずく｢やめてよ…好きじゃないよ、冗談でもそういうこと言うのやめてよかすみさん｣
しずく｢はい、かすみさん。飲み物｣
かすみ｢おおっ、気が利くねしず子っ｣
しずく｢こまめに水分補給しなきゃダメだよ？｣
かすみ｢えへへ…水筒忘れちゃって～｣
しずく｢もう｣
かすみ｢そういえば、エマ先輩が起こしに行くって言ってたけど…｣ﾁﾗｯ
しずく｢？｣
かすみ｢彼方先輩そろそろくるかな？｣
しずく｢知らない｣
かすみ｢そっけな！どしたのしず子…彼方先輩と喧嘩でもした？今日だって起こしに行かなかったし…｣
しずく｢なんで私があの人を起こす係になってるのか意味が分からないよ。ごめん、あまりこういうこと言いたくないけど極力関わりたくないんだ｣
かすみ｢…え？｣
かすみ｢いやいやっ、なんで！？｣
しずく｢なんでって…｣
かすみ｢だってしず子、あんなに彼方先輩のこと好きだったじゃん！｣
しずく｢やめてよ…好きじゃないよ、冗談でもそういうこと言うのやめてよかすみさん｣
26: 2021/02/17(水) 01:36:15.22 ID:p4KuesQV
かすみ｢……｣
エマ｢連れてきたよーっ｣
彼方｢やーやーお待たせしてごめんねぇ｣
かすみ｢……！か、彼方先輩…｣
しずく｢……｣
果林｢…どうしたの？｣
しずく｢なんでもないですよ｣ﾆｺｯ
しずく｢さて、練習再開しましょうか！｣
彼方｢…ね、しずくちゃん｣
しずく｢…はい｣
彼方｢一緒に走ろーよ｣
しずく｢ごめんなさい、遠慮しておきます｣
彼方｢…あ、えっと…彼方ちゃんといるのそんな嫌かな…？｣
しずく｢はい、嫌です｣
果林｢ちょ、ちょっとしずくちゃん？｣
かすみ｢し、しず子何言って…｣
エマ｢……｣
しずく｢この際だから言いますけど、あまり話しかけて欲しくないんです｣
彼方｢え…え、しずくちゃん…？どうして…だってあの時あんなに…｣ｽｯ
しずく｢触らないでください！！！｣ﾊﾞｯ
彼方｢！？｣ﾋﾞｸｯ
しずく｢ほんとに…生理的無理｣
彼方｢っ…｣
かすみ｢ちょっとしず子いい加減に…｣
しずく｢大嫌いです｣
彼方｢え…｣
しずく｢彼方先輩が心底嫌いなんです、今後喋りかけてこないでください…ごめんなさい｣ﾀｯﾀｯﾀ
彼方｢………どうして？｣
エマ｢連れてきたよーっ｣
彼方｢やーやーお待たせしてごめんねぇ｣
かすみ｢……！か、彼方先輩…｣
しずく｢……｣
果林｢…どうしたの？｣
しずく｢なんでもないですよ｣ﾆｺｯ
しずく｢さて、練習再開しましょうか！｣
彼方｢…ね、しずくちゃん｣
しずく｢…はい｣
彼方｢一緒に走ろーよ｣
しずく｢ごめんなさい、遠慮しておきます｣
彼方｢…あ、えっと…彼方ちゃんといるのそんな嫌かな…？｣
しずく｢はい、嫌です｣
果林｢ちょ、ちょっとしずくちゃん？｣
かすみ｢し、しず子何言って…｣
エマ｢……｣
しずく｢この際だから言いますけど、あまり話しかけて欲しくないんです｣
彼方｢え…え、しずくちゃん…？どうして…だってあの時あんなに…｣ｽｯ
しずく｢触らないでください！！！｣ﾊﾞｯ
彼方｢！？｣ﾋﾞｸｯ
しずく｢ほんとに…生理的無理｣
彼方｢っ…｣
かすみ｢ちょっとしず子いい加減に…｣
しずく｢大嫌いです｣
彼方｢え…｣
しずく｢彼方先輩が心底嫌いなんです、今後喋りかけてこないでください…ごめんなさい｣ﾀｯﾀｯﾀ
彼方｢………どうして？｣
29: 2021/02/17(水) 01:47:49.26 ID:p4KuesQV
翌日
璃奈｢うーん…ない｣
愛｢ないねぇ…てか、そんなに大事なチョコレートだったん？｣
璃奈｢…うん、好奇心で作ってみたんだけど、早めに破棄しておけば良かった。ないとは思うけど、誰かが食べてたら大変…りなちゃんボード、ひやひや｣
璃奈｢うーん…ない｣
愛｢ないねぇ…てか、そんなに大事なチョコレートだったん？｣
璃奈｢…うん、好奇心で作ってみたんだけど、早めに破棄しておけば良かった。ないとは思うけど、誰かが食べてたら大変…りなちゃんボード、ひやひや｣
33: 2021/02/17(水) 02:23:22.18 ID:XqXLdxnL
愛｢なーる、またなんか作ったんだ｣ｶﾞｻｺﾞｿ
璃奈｢うん｣
愛｢んで、どんな効果があるチョコレートなの？｣
璃奈｢…心から大好きな人一人を大嫌いになれるチョコ｣ｶﾞｻｺﾞｿ
愛｢中々ぶっ飛んだの作ったね｣
璃奈｢反省してる、気軽に作るんじゃなかった｣
愛｢…もしそれ食べちゃったら治んないの？｣
璃奈｢治るといえば…治るよ、その大嫌いな人とキスすれば治る｣
愛｢あははっ、そんな魔法みたいなことで解けちゃうの～？｣
璃奈｢化学は魔法も超える…！りなちゃんボード、むんっ｣
璃奈｢うん｣
愛｢んで、どんな効果があるチョコレートなの？｣
璃奈｢…心から大好きな人一人を大嫌いになれるチョコ｣ｶﾞｻｺﾞｿ
愛｢中々ぶっ飛んだの作ったね｣
璃奈｢反省してる、気軽に作るんじゃなかった｣
愛｢…もしそれ食べちゃったら治んないの？｣
璃奈｢治るといえば…治るよ、その大嫌いな人とキスすれば治る｣
愛｢あははっ、そんな魔法みたいなことで解けちゃうの～？｣
璃奈｢化学は魔法も超える…！りなちゃんボード、むんっ｣
90: 2021/02/17(水) 20:13:46.87 ID:zLUkmUZA
愛｢じゃあそれしないと治らないんだね｣
璃奈｢正直なこと言うと、分からない｣
璃奈｢時間が経てば治るかもしれないけど…一生治らない可能性もあるから｣
愛｢そっか…心当たりないの？まぁ、部室だし誰かが食べちゃったのかなって考えるのが自然かもだけど｣
璃奈｢…あった、かも｣
愛｢？｣
璃奈｢…｣
璃奈｢正直なこと言うと、分からない｣
璃奈｢時間が経てば治るかもしれないけど…一生治らない可能性もあるから｣
愛｢そっか…心当たりないの？まぁ、部室だし誰かが食べちゃったのかなって考えるのが自然かもだけど｣
璃奈｢…あった、かも｣
愛｢？｣
璃奈｢…｣
93: 2021/02/17(水) 20:14:33.74 ID:zLUkmUZA
三日前
しずく｢っはぁ～～…｣ｸﾞﾃｰ
璃奈｢…しずくちゃん？どうしたのそんなぐてっとして｣
しずく｢振られちゃった｣
璃奈｢え？｣
しずく｢…｣
璃奈｢…彼方さん？｣
しずく｢ん…｣ｺｸ
璃奈｢頑張ったんだね｣
しずく｢っはぁ～～…｣ｸﾞﾃｰ
璃奈｢…しずくちゃん？どうしたのそんなぐてっとして｣
しずく｢振られちゃった｣
璃奈｢え？｣
しずく｢…｣
璃奈｢…彼方さん？｣
しずく｢ん…｣ｺｸ
璃奈｢頑張ったんだね｣
94: 2021/02/17(水) 20:15:22.73 ID:zLUkmUZA
しずく｢…結果は分かってたし、自分の気持ちを伝えられたから…振られちゃった直後は全然清々しい気持ちでいられたのに｣
しずく｢彼方さんは、本当に優しかった。でもその優しさがかえって辛くなってくるんだ…｣
しずく｢そんな器用な人じゃないのは分かってるけど…きっぱり突き放して欲しかった。突き放してくれたら、あんな事も言わなかったのに｣
璃奈｢でも、そんな器用じゃないから好きになった｣
しずく｢彼方さんは、本当に優しかった。でもその優しさがかえって辛くなってくるんだ…｣
しずく｢そんな器用な人じゃないのは分かってるけど…きっぱり突き放して欲しかった。突き放してくれたら、あんな事も言わなかったのに｣
璃奈｢でも、そんな器用じゃないから好きになった｣
95: 2021/02/17(水) 20:16:41.60 ID:zLUkmUZA
しずく｢…そう、だね｣
璃奈｢…今度、気晴らしにかすみちゃんと三人で遊びに行こうよ｣
しずく｢…うん！そうだね、行こう｣
璃奈｢私に出来ることがあったら、なんでも言ってね｣
しずく｢じゃあ…好きな人への気持ちを消せる薬とか、ないかな…｣
璃奈｢…！！｣
しずく｢…？｣
しずく｢…あっ、ごっごめん！今のは忘れて？私変なこと言っちゃってた…完全に病んじゃってるね、これ｣
璃奈｢…だ、大丈夫。傷心は時間が解決してくれると思うから｣
しずく｢うん、ありがとね。璃奈さん｣ﾆｺｯ
璃奈｢…今度、気晴らしにかすみちゃんと三人で遊びに行こうよ｣
しずく｢…うん！そうだね、行こう｣
璃奈｢私に出来ることがあったら、なんでも言ってね｣
しずく｢じゃあ…好きな人への気持ちを消せる薬とか、ないかな…｣
璃奈｢…！！｣
しずく｢…？｣
しずく｢…あっ、ごっごめん！今のは忘れて？私変なこと言っちゃってた…完全に病んじゃってるね、これ｣
璃奈｢…だ、大丈夫。傷心は時間が解決してくれると思うから｣
しずく｢うん、ありがとね。璃奈さん｣ﾆｺｯ
103: 2021/02/17(水) 20:28:59.85 ID:zLUkmUZA
璃奈｢…ということがあったの｣
愛｢情報量が多すぎるけどとりあえずいっか…｣
愛｢でも、それでしずくが食べたって証拠にはなんなくない？｣
璃奈｢うん、でも…ちょうどしずくちゃんが求めてた物を作ってたから言われた時一瞬動揺しちゃって｣
璃奈｢しずくちゃんのことだから私の反応で何か勘づいちゃったかなって｣
愛｢ふむふむ確かに…でも勝手に食べちゃうかなぁ｣
璃奈｢うん、しずくちゃんはそういうことしないと思うから…友達を疑いたくないし。ただ、可能性の話｣
愛｢情報量が多すぎるけどとりあえずいっか…｣
愛｢でも、それでしずくが食べたって証拠にはなんなくない？｣
璃奈｢うん、でも…ちょうどしずくちゃんが求めてた物を作ってたから言われた時一瞬動揺しちゃって｣
璃奈｢しずくちゃんのことだから私の反応で何か勘づいちゃったかなって｣
愛｢ふむふむ確かに…でも勝手に食べちゃうかなぁ｣
璃奈｢うん、しずくちゃんはそういうことしないと思うから…友達を疑いたくないし。ただ、可能性の話｣
113: 2021/02/18(木) 20:55:32.05 ID:3cYNqwGz
愛｢でもさ、一応様子だけでも見ようよ。一昨日と昨日の練習はあんまり一緒じゃなかったから分かんなかったし｣
愛｢しずくと…あと相手はカナちゃんだよね｣
璃奈｢うん｣
璃奈｢そうだね、これから部活だから。その時二人の様子を見て違和感があったらそういうことになる…のかな。あんまり気持ちのいいことじゃないけど｣
愛｢まぁまぁ、他に手掛かりもないんだし。しずくとカナちゃんのことも心配じゃん？｣
璃奈｢うん、元々は私があんなもの作ったのが悪いし｣
愛｢んもーりなりー気にしない気にしない！なんとかなるってー。とりあえず先着替えとこっ｣
璃奈｢…うん｣
愛｢しずくと…あと相手はカナちゃんだよね｣
璃奈｢うん｣
璃奈｢そうだね、これから部活だから。その時二人の様子を見て違和感があったらそういうことになる…のかな。あんまり気持ちのいいことじゃないけど｣
愛｢まぁまぁ、他に手掛かりもないんだし。しずくとカナちゃんのことも心配じゃん？｣
璃奈｢うん、元々は私があんなもの作ったのが悪いし｣
愛｢んもーりなりー気にしない気にしない！なんとかなるってー。とりあえず先着替えとこっ｣
璃奈｢…うん｣
114: 2021/02/18(木) 20:56:21.89 ID:3cYNqwGz
一年教室
しずく｢どうしたんですか？教室まできて…これから部活ですよね？｣
侑｢うん、部活始まる前にしずくちゃんと二人きりで話したいなーって思ってさ。ひとまず座って？｣
しずく｢？はぁ…｣ｽｯ
侑｢単刀直入に聞くね？彼方さんと何かあった？｣
しずく｢…はい？｣
しずく｢どうしたんですか？教室まできて…これから部活ですよね？｣
侑｢うん、部活始まる前にしずくちゃんと二人きりで話したいなーって思ってさ。ひとまず座って？｣
しずく｢？はぁ…｣ｽｯ
侑｢単刀直入に聞くね？彼方さんと何かあった？｣
しずく｢…はい？｣
117: 2021/02/18(木) 20:56:56.38 ID:3cYNqwGz
侑｢昨夜かすみちゃんから電話来てさ、相談受けてたんだよね。昨日の練習でのことも聞いたの｣
侑｢エマさんからもさっき聞いたけど、あまりその…良くない感じだって｣
しずく｢…ごめんなさい、皆さんに心配かけてしまっていますよね｣
しずく｢事実、私はあの人のことをよく思っていません。多分、出会った頃から｣
侑｢エマさんからもさっき聞いたけど、あまりその…良くない感じだって｣
しずく｢…ごめんなさい、皆さんに心配かけてしまっていますよね｣
しずく｢事実、私はあの人のことをよく思っていません。多分、出会った頃から｣
118: 2021/02/18(木) 20:57:41.34 ID:3cYNqwGz
侑｢私からはそうは見えなかったよ。すごく仲が良さそうだった。それこそどこか姉妹みたいだなぁって思っていたし｣
しずく｢そうですか｣
侑｢そう、勝手に聞いちゃってごめんだけど、告白したって話もかすみちゃんから聞いたよ｣
しずく｢してませんね、そんなこと｣
しずく｢そうですか｣
侑｢そう、勝手に聞いちゃってごめんだけど、告白したって話もかすみちゃんから聞いたよ｣
しずく｢してませんね、そんなこと｣
119: 2021/02/18(木) 20:58:37.64 ID:3cYNqwGz
侑｢じゃあかすみちゃんの嘘？｣
しずく｢どうでしょう…私は事実しか先輩に伝えてませんよ｣
侑｢そう…｣
しずく｢はい｣
侑｢…｣
しずく｢…｣
しずく｢どうでしょう…私は事実しか先輩に伝えてませんよ｣
侑｢そう…｣
しずく｢はい｣
侑｢…｣
しずく｢…｣
120: 2021/02/18(木) 20:59:54.44 ID:3cYNqwGz
侑｢でも、しずくちゃんが彼方さんの事をよく思わなくてもさ、同じ同好会の仲間なんだから…最低限のコミュニケーションくらいはさ？ね？｣
侑｢彼方さん、落ち込んでたみたいだし…しずくちゃんとのことで。しずくちゃんのこと大好きだったと思うから｣
しずく｢………は｣
侑｢………何？｣
侑｢彼方さん、落ち込んでたみたいだし…しずくちゃんとのことで。しずくちゃんのこと大好きだったと思うから｣
しずく｢………は｣
侑｢………何？｣
121: 2021/02/18(木) 21:00:38.53 ID:3cYNqwGz
しずく｢……いえ、そうですね。私も昨日は酷いことを言い過ぎたなって思って｣
しずく｢そのことは彼方さんに後で謝っておきます｣
侑｢…大丈夫？｣
しずく｢はいっ、大丈夫です｣
侑｢そう？なら良かった…何かあったらさ、いつでも相談してね。私だけじゃなくても…かすみちゃんとかでもいいから｣ﾆｺｯ
しずく｢そのことは彼方さんに後で謝っておきます｣
侑｢…大丈夫？｣
しずく｢はいっ、大丈夫です｣
侑｢そう？なら良かった…何かあったらさ、いつでも相談してね。私だけじゃなくても…かすみちゃんとかでもいいから｣ﾆｺｯ
122: 2021/02/18(木) 21:01:58.31 ID:3cYNqwGz
しずく｢はい、ありがとうございます。侑先輩｣ﾆｺｯ
侑｢ううん、ごめんね時間取らせちゃって｣ｽｯ
しずく｢いえ、もう部活の時間ですね。準備してから行くので、先輩は先に行ってて下さい｣
侑｢わかった！じゃあ部室で待ってるね！｣ﾌﾘﾌﾘ
しずく｢はいっ｣ﾌﾘﾌﾘ
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…
しずく｢…………｣ｽﾀｽﾀｽﾀ
ｷﾞｷﾞｨｨｰｰｰｯ!!
私は、黒板を思い切り引っ掻いた
侑｢ううん、ごめんね時間取らせちゃって｣ｽｯ
しずく｢いえ、もう部活の時間ですね。準備してから行くので、先輩は先に行ってて下さい｣
侑｢わかった！じゃあ部室で待ってるね！｣ﾌﾘﾌﾘ
しずく｢はいっ｣ﾌﾘﾌﾘ
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…
しずく｢…………｣ｽﾀｽﾀｽﾀ
ｷﾞｷﾞｨｨｰｰｰｯ!!
私は、黒板を思い切り引っ掻いた
136: 2021/02/19(金) 23:45:15.43 ID:xjClkA4e
……あの時
─2月14日
彼方｢…ごめんね、しずくちゃん｣
彼方｢しずくちゃんの気持ちはとっても嬉しいよ｣
彼方｢けど…しずくちゃんの気持ちに応えることは出来ないんだ｣
しずく｢っ……はい、最初から、分かっていましたから…｣
彼方｢…｣
しずく｢ただ…っ…、き…気持ちだけでも彼方さんに伝えたかったんです…っ困らせてしまってごめんなさい…｣
彼方｢…ありがとう｣
彼方｢困ってなんてないよ、しずくちゃん。可愛い後輩にこんなに想ってもらえるなんて、本当にすごく嬉しいんだ｣
彼方｢しずくちゃんの気持ちはしっかり受け取ったから｣
しずく｢ｸﾞｽｯ……かなたさん…ありがとう、ございます…｣
彼方｢んーん、こっちこそありがとね｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
─2月14日
彼方｢…ごめんね、しずくちゃん｣
彼方｢しずくちゃんの気持ちはとっても嬉しいよ｣
彼方｢けど…しずくちゃんの気持ちに応えることは出来ないんだ｣
しずく｢っ……はい、最初から、分かっていましたから…｣
彼方｢…｣
しずく｢ただ…っ…、き…気持ちだけでも彼方さんに伝えたかったんです…っ困らせてしまってごめんなさい…｣
彼方｢…ありがとう｣
彼方｢困ってなんてないよ、しずくちゃん。可愛い後輩にこんなに想ってもらえるなんて、本当にすごく嬉しいんだ｣
彼方｢しずくちゃんの気持ちはしっかり受け取ったから｣
しずく｢ｸﾞｽｯ……かなたさん…ありがとう、ございます…｣
彼方｢んーん、こっちこそありがとね｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
140: 2021/02/20(土) 01:23:17.84 ID:7T1CVeve
しずく｢っ、も…もう！大丈夫です！全部伝えることが出来てスッキリしました｣ﾆｺｯ
しずくちゃんの目から流れる涙はとどまることがなかった
でも、とても純粋な笑み
誰もが魅了されてしまうんじゃないかと思うほどに美しい満面な笑みだった。
その笑顔を見て、しずくちゃんの気持ちが少しでも軽くなったんだと実感して、安心した
しずくちゃんの目から流れる涙はとどまることがなかった
でも、とても純粋な笑み
誰もが魅了されてしまうんじゃないかと思うほどに美しい満面な笑みだった。
その笑顔を見て、しずくちゃんの気持ちが少しでも軽くなったんだと実感して、安心した
141: 2021/02/20(土) 01:24:06.43 ID:7T1CVeve
彼方｢ふふ…そっか｣
彼方｢…ね、しずくちゃん。勝手かもしれないけど、彼方ちゃんね…しずくちゃんとこれからもずっと仲良しでいたいんだ｣
彼方｢だから、これからも仲良くしてほしいな…って…彼方ちゃんといて辛く感じないのであれば、だけど…｣
しずく｢…はい！私は全然大丈夫ですよ。逆に彼方さんが良いのであれば、私からもお願いしたいですっ｣
彼方｢…ありがと、しずくちゃん｣
彼方｢…ね、しずくちゃん。勝手かもしれないけど、彼方ちゃんね…しずくちゃんとこれからもずっと仲良しでいたいんだ｣
彼方｢だから、これからも仲良くしてほしいな…って…彼方ちゃんといて辛く感じないのであれば、だけど…｣
しずく｢…はい！私は全然大丈夫ですよ。逆に彼方さんが良いのであれば、私からもお願いしたいですっ｣
彼方｢…ありがと、しずくちゃん｣
143: 2021/02/20(土) 01:26:06.15 ID:7T1CVeve
しずく｢…あの、私からもお願いしていいですか？｣
彼方｢んー？なぁに？｣
しずく｢も、もう少しだけ…彼方さんの事を想っていても…いいですか？この気持ちだけはすぐには捨てられそうもないので…｣
彼方｢うん、しずくちゃんがそれで平気なら全然いーよ。もどかしいけど彼方ちゃんには、何も出来ないからさ。｣
彼方｢けど、彼方ちゃんもしっかりしずくちゃんの気持ちは心の中にしまっておくからね～｣
彼方｢んー？なぁに？｣
しずく｢も、もう少しだけ…彼方さんの事を想っていても…いいですか？この気持ちだけはすぐには捨てられそうもないので…｣
彼方｢うん、しずくちゃんがそれで平気なら全然いーよ。もどかしいけど彼方ちゃんには、何も出来ないからさ。｣
彼方｢けど、彼方ちゃんもしっかりしずくちゃんの気持ちは心の中にしまっておくからね～｣
144: 2021/02/20(土) 01:26:56.45 ID:7T1CVeve
しずく｢彼方さん…ほんとにありがとうございます｣ﾍﾟｺﾘ
彼方｢わーわー、そんな頭下げなくていいよ～！｣
彼方｢なんだか色々安心しちゃったら眠くなってきちゃったねぇ｣ｽﾔｧ
しずく｢ええっ！？｣ﾊﾞｯ
しずく｢ちょっ、彼方さん急に寝ないでください！もう部室閉めるんですからー！ ｣ﾕｻﾕｻ
彼方｢わーわー、そんな頭下げなくていいよ～！｣
彼方｢なんだか色々安心しちゃったら眠くなってきちゃったねぇ｣ｽﾔｧ
しずく｢ええっ！？｣ﾊﾞｯ
しずく｢ちょっ、彼方さん急に寝ないでください！もう部室閉めるんですからー！ ｣ﾕｻﾕｻ
145: 2021/02/20(土) 01:27:38.87 ID:7T1CVeve
───大嫌いです
148: 2021/02/20(土) 01:28:44.35 ID:7T1CVeve
彼方｢……はぁ…｣
なにがあったんだよぉ…
考えても、考えても考えても答えが見つからないよ
足取りが重い
今日の練習、ちょっとだけ行きたくないな。
正直しずくちゃんに会いたくないって思っちゃう
嫌いになったからでは断じてない
ないけど…あの時の憎悪に満ちた眼差しが怖かった
本当に嫌われちゃったんだって…
信じたくないよ
こんなにも、しずくちゃんに嫌われることが心臓に穴が空いてしまいそうな程に辛くなるとは、思わなかった。
…やだな、やだよしずくちゃん
なにがあったんだよぉ…
考えても、考えても考えても答えが見つからないよ
足取りが重い
今日の練習、ちょっとだけ行きたくないな。
正直しずくちゃんに会いたくないって思っちゃう
嫌いになったからでは断じてない
ないけど…あの時の憎悪に満ちた眼差しが怖かった
本当に嫌われちゃったんだって…
信じたくないよ
こんなにも、しずくちゃんに嫌われることが心臓に穴が空いてしまいそうな程に辛くなるとは、思わなかった。
…やだな、やだよしずくちゃん
149: 2021/02/20(土) 01:30:06.51 ID:7T1CVeve
これからも仲良くして欲しいなんて、言ったからかな
思えばあの言葉、しずくちゃんにとっては残酷な話だもんね…
辛くないはずないのに
昨日のあれ以来、色々考えても答えはやっぱり見つからなくて。
自分の大切な後輩に対する至らなさに情けなく思えてきた
ずっと、酸素が薄く感じてしまうほどに
私の頭の中は色々な事でぐるぐるしていて、ただただ辛かった
…とりあえず練習場所、向かわなきゃ
思えばあの言葉、しずくちゃんにとっては残酷な話だもんね…
辛くないはずないのに
昨日のあれ以来、色々考えても答えはやっぱり見つからなくて。
自分の大切な後輩に対する至らなさに情けなく思えてきた
ずっと、酸素が薄く感じてしまうほどに
私の頭の中は色々な事でぐるぐるしていて、ただただ辛かった
…とりあえず練習場所、向かわなきゃ
150: 2021/02/20(土) 01:31:26.65 ID:7T1CVeve
侑｢ごめんっ、お待たせー！｣
歩夢｢あ、侑ちゃん。どこ行ってたの？｣
侑｢ちょっとねー｣
侑｢まだみんなー…きてないよね｣
せつ菜｢まだしずくさんと彼方さんが来れば揃いますね、起こしに行ったんでしょうか｣
侑｢しずくちゃんならもうすぐ来ると思うよ｣
歩夢｢あ、侑ちゃん。どこ行ってたの？｣
侑｢ちょっとねー｣
侑｢まだみんなー…きてないよね｣
せつ菜｢まだしずくさんと彼方さんが来れば揃いますね、起こしに行ったんでしょうか｣
侑｢しずくちゃんならもうすぐ来ると思うよ｣
151: 2021/02/20(土) 01:32:11.85 ID:7T1CVeve
せつ菜｢一緒だったんですか？｣
侑｢ちょっと話しててさ、準備してから来るって｣
歩夢｢何話してたの？｣
侑｢…うーんちょっと世間話？｣
歩夢｢何話してたの？｣
侑｢…世間話だってば｣
歩夢｢そう…｣
侑｢ちょっと話しててさ、準備してから来るって｣
歩夢｢何話してたの？｣
侑｢…うーんちょっと世間話？｣
歩夢｢何話してたの？｣
侑｢…世間話だってば｣
歩夢｢そう…｣
152: 2021/02/20(土) 01:32:41.42 ID:7T1CVeve
かすみ｢…先輩｣ｸｲｸｲ
侑｢あ、うん…大丈夫だよ｣ｺｿ
かすみ｢…そうですか｣
歩夢｢？｣
侑｢あ、うん…大丈夫だよ｣ｺｿ
かすみ｢…そうですか｣
歩夢｢？｣
153: 2021/02/20(土) 01:33:22.54 ID:7T1CVeve
しずく｢すみません！遅くなりましたっ｣
愛｢お、来たねー｣
エマ｢…しずくちゃん｣
果林｢…｣
かすみ｢…｣
しずく｢……｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
しずく｢あの…かすみさん、エマさん、果林さん…｣ｺｿ
しずく｢…昨日は、ごめんなさい｣
愛｢お、来たねー｣
エマ｢…しずくちゃん｣
果林｢…｣
かすみ｢…｣
しずく｢……｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
しずく｢あの…かすみさん、エマさん、果林さん…｣ｺｿ
しずく｢…昨日は、ごめんなさい｣
154: 2021/02/20(土) 01:34:06.61 ID:7T1CVeve
かすみ｢しず子…｣
果林｢謝るなら彼方に謝りなさい？相当へこんでたわよ｣
エマ｢しずくちゃん、私もそう思うな。彼方ちゃんがきたら練習の前にちょっと話した方がいいと思う｣
しずく｢…そうですね、ご心配おかけしてすみませんでした｣
かすみ｢もぉ、ほんとだよしず子ってば｣
しずく｢ご、ごめんね？かすみさん…｣
果林｢謝るなら彼方に謝りなさい？相当へこんでたわよ｣
エマ｢しずくちゃん、私もそう思うな。彼方ちゃんがきたら練習の前にちょっと話した方がいいと思う｣
しずく｢…そうですね、ご心配おかけしてすみませんでした｣
かすみ｢もぉ、ほんとだよしず子ってば｣
しずく｢ご、ごめんね？かすみさん…｣
155: 2021/02/20(土) 01:34:59.86 ID:7T1CVeve
せつ菜｢あとは彼方さんだけですね！またどこかで寝てるんでしょうか｣
璃奈｢…あ、きた｣
彼方｢…お、おはよ～｣
愛｢カナちゃ～んまたどっかで寝てたん？｣
彼方｢んふふ～、睡眠とらなきゃ動けないからねぇ。特に彼方ちゃんは｣
しずく｢彼方さん、ちょっと｣ｺｿ
彼方｢っ…｣ﾋﾞｸｯ
彼方｢…どうしたの？しずくちゃん｣
しずく｢…謝りたくて｣
璃奈｢…あ、きた｣
彼方｢…お、おはよ～｣
愛｢カナちゃ～んまたどっかで寝てたん？｣
彼方｢んふふ～、睡眠とらなきゃ動けないからねぇ。特に彼方ちゃんは｣
しずく｢彼方さん、ちょっと｣ｺｿ
彼方｢っ…｣ﾋﾞｸｯ
彼方｢…どうしたの？しずくちゃん｣
しずく｢…謝りたくて｣
156: 2021/02/20(土) 01:36:11.66 ID:7T1CVeve
彼方｢え、へ？｣
しずく｢昨日は、その…あんな事いってすみませんでした｣ｺｿ
彼方(…どういうこと？)
彼方｢あの…え、えっと…ううん？大丈夫だよ～気にしてくれてたの？｣
しずく｢……まぁ｣
彼方(…全然わかんないよ、しずくちゃん)
しずく｢昨日は、その…あんな事いってすみませんでした｣ｺｿ
彼方(…どういうこと？)
彼方｢あの…え、えっと…ううん？大丈夫だよ～気にしてくれてたの？｣
しずく｢……まぁ｣
彼方(…全然わかんないよ、しずくちゃん)
157: 2021/02/20(土) 01:36:53.23 ID:7T1CVeve
彼方｢えへへ、そっか… ｣
せつ菜｢さて！そろそろ準備運動しましょうかっ！｣
ﾊｰｲ
しずく｢…か、彼方さん…その、一緒にやりませんか？準備運動｣
彼方｢…｣ﾁﾗｯ
エマ｢……｣ﾆｺｯ
…そっか、エマちゃん達が何かしてくれたのかな。
せつ菜｢さて！そろそろ準備運動しましょうかっ！｣
ﾊｰｲ
しずく｢…か、彼方さん…その、一緒にやりませんか？準備運動｣
彼方｢…｣ﾁﾗｯ
エマ｢……｣ﾆｺｯ
…そっか、エマちゃん達が何かしてくれたのかな。
158: 2021/02/20(土) 01:38:09.85 ID:7T1CVeve
しずく｢あの、彼方さん？｣
彼方｢…あ、えっと…大丈夫…なの？｣
しずく｢何がですか？｣
彼方｢う、ううん！やろーやろー｣
愛｢…大丈夫そうだね？｣ｺｿ
璃奈｢うん、私の勘違いだったかな｣ｺｿ
それぞれが準備運動の為にペアを組んで担ぎ合いを始めた、いつもやり慣れてる伸び運動だけど…
彼方｢…あ、えっと…大丈夫…なの？｣
しずく｢何がですか？｣
彼方｢う、ううん！やろーやろー｣
愛｢…大丈夫そうだね？｣ｺｿ
璃奈｢うん、私の勘違いだったかな｣ｺｿ
それぞれが準備運動の為にペアを組んで担ぎ合いを始めた、いつもやり慣れてる伸び運動だけど…
159: 2021/02/20(土) 01:38:43.20 ID:7T1CVeve
──触らないでください！
─生理的に無理
─生理的に無理
160: 2021/02/20(土) 01:39:33.31 ID:7T1CVeve
彼方｢…うぅ｣
思い出したくないのに
しずく｢…彼方さん、早くやりましょう｣ｽｯ
彼方｢あ、うんごめんごめん｣ｽｯ
背中合わせで腕を組んで…身体を前に倒す
彼方｢…よいしょっ｣ｸﾞｸﾞｰｯ
しずく｢…つぎ、わたしですね｣ｸﾞｰｯ
彼方｢っ…｣
思い出したくないのに
しずく｢…彼方さん、早くやりましょう｣ｽｯ
彼方｢あ、うんごめんごめん｣ｽｯ
背中合わせで腕を組んで…身体を前に倒す
彼方｢…よいしょっ｣ｸﾞｸﾞｰｯ
しずく｢…つぎ、わたしですね｣ｸﾞｰｯ
彼方｢っ…｣
161: 2021/02/20(土) 01:41:04.97 ID:7T1CVeve
しずくちゃんの身体は僅かに震えてた
しずく｢っ、はぁ…｣
彼方(しずくちゃんは、どう思ってるんだろう、こうして触れることすら嫌がってたの、に…) ﾁﾗｯ
………ああ…見えてしまった、こんなことってあるんだなぁ
組んだしずくちゃんの腕には完全に鳥肌が立っていた
しずく｢っ、はぁ…｣
彼方(しずくちゃんは、どう思ってるんだろう、こうして触れることすら嫌がってたの、に…) ﾁﾗｯ
………ああ…見えてしまった、こんなことってあるんだなぁ
組んだしずくちゃんの腕には完全に鳥肌が立っていた
162: 2021/02/20(土) 01:43:02.83 ID:7T1CVeve
心が堪えられなかった
彼方｢…っ、…｣
しずく｢…よいしょ、あと…2回｣
彼方｢もう……ょ｣
しずく｢…はい？次そっちの番ですよ｣
彼方｢もぅぃぃょ…｣ﾌﾙﾌﾙ
しずく｢…？なんですか？｣
彼方｢もういい…｣ﾊﾞｯ
しずく｢…え、ちょっ…｣
彼方｢もういいよぉ！！！！｣ﾀﾞｯ
彼方｢…っ、…｣
しずく｢…よいしょ、あと…2回｣
彼方｢もう……ょ｣
しずく｢…はい？次そっちの番ですよ｣
彼方｢もぅぃぃょ…｣ﾌﾙﾌﾙ
しずく｢…？なんですか？｣
彼方｢もういい…｣ﾊﾞｯ
しずく｢…え、ちょっ…｣
彼方｢もういいよぉ！！！！｣ﾀﾞｯ
176: 2021/02/21(日) 12:22:24.99 ID:x23puzK6
それを口にした時にはもう走ってた
背後から、私を呼び止めようとする声がいくつか聞こえたけど
ここで止まってしまったら自分が壊れてしまいそうな気がして
怖くて
止まることなんて出来なかった
その場から一目散に逃げ出した
背後から、私を呼び止めようとする声がいくつか聞こえたけど
ここで止まってしまったら自分が壊れてしまいそうな気がして
怖くて
止まることなんて出来なかった
その場から一目散に逃げ出した
177: 2021/02/21(日) 12:22:45.59 ID:x23puzK6
──
彼方｢はぁ…はぁ…っ…、んぐ…っ…｣
気付いたら学園から大分離れた位置にいた
必死に走りすぎたせいで息苦しい…勿論理由はそれだけじゃないけど
…ほんとに、息苦しいよ
涙も、過呼吸も止まらない
どうしてこんな…しずくちゃん…
彼方｢はぁ…はぁ…っ…、んぐ…っ…｣
気付いたら学園から大分離れた位置にいた
必死に走りすぎたせいで息苦しい…勿論理由はそれだけじゃないけど
…ほんとに、息苦しいよ
涙も、過呼吸も止まらない
どうしてこんな…しずくちゃん…
178: 2021/02/21(日) 12:23:30.97 ID:x23puzK6
ﾎﾟﾂ…ﾎﾟﾂ…
ふと、空を見上げたらさっきまでの晴天が嘘のように曇っていて
水滴が鼻先に触れた
次第に雨足が強くなってく
ふと、空を見上げたらさっきまでの晴天が嘘のように曇っていて
水滴が鼻先に触れた
次第に雨足が強くなってく
179: 2021/02/21(日) 12:24:06.44 ID:x23puzK6
ｻﾞｧｧｧ─
…もう走れる気力がないよ
色々なものが綯い交ぜになったこの感情を雨で流せたりしないかなぁ、なんて
…涙を流してくれるだけでも今の私には十分だなぁ
もう歩くことも、立ってる気力すらも無くなってきた
…もう走れる気力がないよ
色々なものが綯い交ぜになったこの感情を雨で流せたりしないかなぁ、なんて
…涙を流してくれるだけでも今の私には十分だなぁ
もう歩くことも、立ってる気力すらも無くなってきた
180: 2021/02/21(日) 12:26:05.42 ID:x23puzK6
彼方｢…はぁ…っ、ぅ…っ……ﾋｯ…｣
彼方｢……っ…｣
私はたまたま見つけた公園に入って、既に雨で濡れているベンチに横になった
もう全身濡れちゃってるし、関係ないや
…そのまま丸くなる
ｻﾞｧｧｧ
彼方｢っ…ｸﾞｽｯ…どうして、こうなっちゃうの…｣
嫌われたくないよ…
彼方｢……っ…｣
私はたまたま見つけた公園に入って、既に雨で濡れているベンチに横になった
もう全身濡れちゃってるし、関係ないや
…そのまま丸くなる
ｻﾞｧｧｧ
彼方｢っ…ｸﾞｽｯ…どうして、こうなっちゃうの…｣
嫌われたくないよ…
184: 2021/02/22(月) 01:40:32.35 ID:K1P8ioZW
───
─
ｻﾞｧｧｧ
…なたさん！？
彼方｢……ん…｣
｢彼方さん！何やってるんですかこんな所で！！｣ﾕｻﾕｻ
彼方｢ん…ぁ…し、ずくちゃ…｣
─
ｻﾞｧｧｧ
…なたさん！？
彼方｢……ん…｣
｢彼方さん！何やってるんですかこんな所で！！｣ﾕｻﾕｻ
彼方｢ん…ぁ…し、ずくちゃ…｣
185: 2021/02/22(月) 01:40:41.65 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢びしょ濡れじゃないですか…っ探したんですよ？！｣
せつ菜｢えっと…ハンカチ…｣
彼方｢せつ菜、ちゃん…｣
せつ菜｢…大丈夫ですか？起きれます？｣ﾌｷﾌｷ
彼方｢ご…ごめん…｣
せつ菜｢えっと…ハンカチ…｣
彼方｢せつ菜、ちゃん…｣
せつ菜｢…大丈夫ですか？起きれます？｣ﾌｷﾌｷ
彼方｢ご…ごめん…｣
186: 2021/02/22(月) 01:41:04.94 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢どうしてこんな所に…とりあえず風邪引く前に帰りましょう、送りますから…これ、私の上着ですけど｣ｽｯ
彼方｢う、ん…うん…ありがとう、せつ菜ちゃん｣
彼方｢あの…練習は…｣ﾑｸ
せつ菜｢出来るわけないじゃないですか…彼方さん、いきなり大声出したかと思えば飛び出して行ってしまって…｣
彼方｢う、ん…うん…ありがとう、せつ菜ちゃん｣
彼方｢あの…練習は…｣ﾑｸ
せつ菜｢出来るわけないじゃないですか…彼方さん、いきなり大声出したかと思えば飛び出して行ってしまって…｣
188: 2021/02/22(月) 01:41:36.03 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢明らかにただ事じゃない様子でしたし、皆さん心配して探してたんですよ？｣
彼方｢ごめん、ごめんね…？｣
せつ菜｢…見つかったから良かったですよ。とりあえず侑さんに連絡を…あ、傘入ってください｣
彼方｢……うん…｣
彼方｢ごめん、ごめんね…？｣
せつ菜｢…見つかったから良かったですよ。とりあえず侑さんに連絡を…あ、傘入ってください｣
彼方｢……うん…｣
190: 2021/02/22(月) 01:42:23.99 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢……もしもし、侑さん？あ、はい…公園にいました。このまま家まで送って行きますので｣ﾃｸﾃｸ
彼方｢……｣ﾃｸﾃｸ
せつ菜｢はい…そうですね。お願いします。それと皆さんに伝えておいてください。はい、それでは…｣
彼方｢ごめんね？彼方ちゃんのせいで｣
せつ菜｢ほんとですよ…けど、そんな顔してる彼方さんを本気で怒れる気がしないです｣
彼方｢……｣
彼方｢……｣ﾃｸﾃｸ
せつ菜｢はい…そうですね。お願いします。それと皆さんに伝えておいてください。はい、それでは…｣
彼方｢ごめんね？彼方ちゃんのせいで｣
せつ菜｢ほんとですよ…けど、そんな顔してる彼方さんを本気で怒れる気がしないです｣
彼方｢……｣
191: 2021/02/22(月) 01:42:51.83 ID:K1P8ioZW
どんな顔してるんだろう、大体想像はつくけど
…みんなに沢山心配かけちゃったな、あとでちゃんと謝らなきゃ
彼方｢………｣
………ああ…いかん、またさっきのこと思い出しそう…いかんいかん。やっと落ち着いてきたのに…
…みんなに沢山心配かけちゃったな、あとでちゃんと謝らなきゃ
彼方｢………｣
………ああ…いかん、またさっきのこと思い出しそう…いかんいかん。やっと落ち着いてきたのに…
193: 2021/02/22(月) 01:43:36.60 ID:K1P8ioZW
───
─
なんとか悲しい感情を抑えて…せつ菜ちゃんの横をとぼとぼ歩いた
それから数分ほど、何を話すこともなくせつ菜ちゃんに送ってもらった
遥ちゃん…まだ帰ってないみたい
良かった…こんな姿流石に見せられないし
彼方｢…送ってくれてありがとう、せつ菜ちゃん｣ｶﾞﾁｬ
せつ菜｢上がってもいいですか？｣
彼方｢…へ？｣
─
なんとか悲しい感情を抑えて…せつ菜ちゃんの横をとぼとぼ歩いた
それから数分ほど、何を話すこともなくせつ菜ちゃんに送ってもらった
遥ちゃん…まだ帰ってないみたい
良かった…こんな姿流石に見せられないし
彼方｢…送ってくれてありがとう、せつ菜ちゃん｣ｶﾞﾁｬ
せつ菜｢上がってもいいですか？｣
彼方｢…へ？｣
194: 2021/02/22(月) 01:44:21.03 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢心配ですし、まず彼方さんにはお風呂に入っていただいて…その後少しでもお話したいな、と…｣
せつ菜｢あっ、でも無理でしたら後でもいいですから｣
本当は一人でいたくなかったから、せつ菜ちゃんのその申し出は凄くありがたかった
彼方｢…んーん、そう言ってくれて嬉しいよぉ。どうぞ…｣
せつ菜｢…良かったです｣ﾆｺ
せつ菜｢それでは、お邪魔します｣ﾊﾟﾀﾝ
せつ菜｢あっ、でも無理でしたら後でもいいですから｣
本当は一人でいたくなかったから、せつ菜ちゃんのその申し出は凄くありがたかった
彼方｢…んーん、そう言ってくれて嬉しいよぉ。どうぞ…｣
せつ菜｢…良かったです｣ﾆｺ
せつ菜｢それでは、お邪魔します｣ﾊﾟﾀﾝ
195: 2021/02/22(月) 01:45:31.44 ID:K1P8ioZW
彼方｢えと…お、お茶…お茶入れるねぇ｣
せつ菜｢それはいいですから、すぐお風呂に行ってください。風邪引きます。待ってますから｣
彼方｢あ、はは…じゃあ、ちょっと待っててね…すぐ終わらせるから｣
せつ菜｢ゆっくりでいいですよ、しっかり身体を温めてください｣
彼方｢うん…適当に座ってていいからねぇ｣
せつ菜｢…はい｣ﾆｺ
せつ菜｢それはいいですから、すぐお風呂に行ってください。風邪引きます。待ってますから｣
彼方｢あ、はは…じゃあ、ちょっと待っててね…すぐ終わらせるから｣
せつ菜｢ゆっくりでいいですよ、しっかり身体を温めてください｣
彼方｢うん…適当に座ってていいからねぇ｣
せつ菜｢…はい｣ﾆｺ
196: 2021/02/22(月) 01:46:41.34 ID:K1P8ioZW
───
─
ｼｬｧｧ…
せつ菜｢……｣ｽﾄ
──もういいよぉ！！！！
せつ菜｢………はぁ｣
せつ菜(彼方さんがあんなに声を荒らげるなんて…)
─
ｼｬｧｧ…
せつ菜｢……｣ｽﾄ
──もういいよぉ！！！！
せつ菜｢………はぁ｣
せつ菜(彼方さんがあんなに声を荒らげるなんて…)
197: 2021/02/22(月) 01:47:50.30 ID:K1P8ioZW
せつ菜(あの時ペアを組んでいたしずくさんは全く動じていない様に見えた…二人の間に何かあったのでしょうか… )
せつ菜(仕切る立場でありながら同好会の皆さんの現況を把握出来ていないだなんて…)
せつ菜(一先ず、言いづらいことかもしれませんが、彼方さんから事情を聞いてみましょう)
せつ菜(仕切る立場でありながら同好会の皆さんの現況を把握出来ていないだなんて…)
せつ菜(一先ず、言いづらいことかもしれませんが、彼方さんから事情を聞いてみましょう)
198: 2021/02/22(月) 01:48:32.93 ID:K1P8ioZW
──
─
彼方｢…お待たせ｣ｽﾄ
せつ菜｢…温まりましたか？｣
彼方｢うん、おかげさまで｣
せつ菜｢ドライヤー、ありますか？｣
彼方｢え…？う、うん…そこの棚に…｣
─
彼方｢…お待たせ｣ｽﾄ
せつ菜｢…温まりましたか？｣
彼方｢うん、おかげさまで｣
せつ菜｢ドライヤー、ありますか？｣
彼方｢え…？う、うん…そこの棚に…｣
199: 2021/02/22(月) 01:49:10.37 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢えーっと…あっ、ありました！じゃあ乾かしますね！｣
彼方｢えっ、えぇ～！？い、いいよぉそこまでしなくてもぉ｣
せつ菜｢何があったのかは分かりませんけど…こういう時こそどんどん甘えてください｣
彼方｢せつ菜ちゃん…んー、わかったよ…｣
せつ菜｢…ふふ、かけますね｣
彼方｢うん…｣
彼方｢えっ、えぇ～！？い、いいよぉそこまでしなくてもぉ｣
せつ菜｢何があったのかは分かりませんけど…こういう時こそどんどん甘えてください｣
彼方｢せつ菜ちゃん…んー、わかったよ…｣
せつ菜｢…ふふ、かけますね｣
彼方｢うん…｣
201: 2021/02/22(月) 01:50:05.01 ID:K1P8ioZW
ﾌﾞｵｵｵｫ
せつ菜｢……｣ｸｼｬｸｼｬ
彼方｢……｣
なんだか、不思議な感じだなぁ
せつ菜ちゃんに髪乾かしてもらってるよ
…そういえば、前にしずくちゃんにも一度ここでこうしてドライヤーかけてもらったなぁ…本当に優しい手つきで…でも、せつ菜ちゃんの手つきは…
彼方｢…下手だなぁ…｣
せつ菜｢……｣ｸｼｬｸｼｬ
彼方｢……｣
なんだか、不思議な感じだなぁ
せつ菜ちゃんに髪乾かしてもらってるよ
…そういえば、前にしずくちゃんにも一度ここでこうしてドライヤーかけてもらったなぁ…本当に優しい手つきで…でも、せつ菜ちゃんの手つきは…
彼方｢…下手だなぁ…｣
203: 2021/02/22(月) 01:51:03.78 ID:K1P8ioZW
彼方｢あ、ごめ…間違えた｣
せつ菜｢ま、間違えた？とは？え？下手でしたか！？｣
彼方｢う、うーん下手というかなんというか、髪をそんなくしゃくしゃにされるとは思わなくて｣
せつ菜｢えっ！！あっ、ごめんなさい！人の髪を乾かすのなんて初めてなので…｣
せつ菜｢ま、間違えた？とは？え？下手でしたか！？｣
彼方｢う、うーん下手というかなんというか、髪をそんなくしゃくしゃにされるとは思わなくて｣
せつ菜｢えっ！！あっ、ごめんなさい！人の髪を乾かすのなんて初めてなので…｣
205: 2021/02/22(月) 01:52:58.96 ID:K1P8ioZW
彼方｢うっ、ぷふっ…もう、それにしてもだよぉ｣
せつ菜｢…ふふ、そうかもしれないですね、本当にくしゃくしゃ…丁寧にやりますね｣
彼方｢お願いねぇ｣
せつ菜｢…彼方さんが少しでも笑ってくれて良かったです｣
彼方｢え…？｣
せつ菜｢ずっと暗い顔をしていましたから…初めて見ましたよ、彼方さんのあんな表情｣
せつ菜｢…ふふ、そうかもしれないですね、本当にくしゃくしゃ…丁寧にやりますね｣
彼方｢お願いねぇ｣
せつ菜｢…彼方さんが少しでも笑ってくれて良かったです｣
彼方｢え…？｣
せつ菜｢ずっと暗い顔をしていましたから…初めて見ましたよ、彼方さんのあんな表情｣
206: 2021/02/22(月) 01:54:15.49 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢何があったのか聞かせてもらえませんか？勿論、答えられないのであれば無理には聞きませんから｣
彼方｢…数日前、バレンタインデーの日にね、みんなでチョコの交換会、したでしょ？｣
せつ菜｢…はい｣
彼方｢その後、しずくちゃんからお話があるって言われて、みんなが帰った後に部室に残ったの｣
彼方｢そこでしずくちゃんに告白されたんだ｣
彼方｢…数日前、バレンタインデーの日にね、みんなでチョコの交換会、したでしょ？｣
せつ菜｢…はい｣
彼方｢その後、しずくちゃんからお話があるって言われて、みんなが帰った後に部室に残ったの｣
彼方｢そこでしずくちゃんに告白されたんだ｣
207: 2021/02/22(月) 01:55:17.11 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢えっ｣
彼方｢びっくり、だよねぇ…でも彼方ちゃん、しずくちゃんの気持ちには応えられないから。お断りしちゃったんだ｣
彼方｢それでも彼方ちゃんは、しずくちゃんを大切な後輩だと思ってたし、しずくちゃんも彼方ちゃんのこと、先輩としても大切に思ってくれてるって思ってたんだ｣
彼方｢だからずっとお友達でいようって…しずくちゃんもそれに快く応えてくれてた｣
彼方｢びっくり、だよねぇ…でも彼方ちゃん、しずくちゃんの気持ちには応えられないから。お断りしちゃったんだ｣
彼方｢それでも彼方ちゃんは、しずくちゃんを大切な後輩だと思ってたし、しずくちゃんも彼方ちゃんのこと、先輩としても大切に思ってくれてるって思ってたんだ｣
彼方｢だからずっとお友達でいようって…しずくちゃんもそれに快く応えてくれてた｣
208: 2021/02/22(月) 01:56:29.49 ID:K1P8ioZW
彼方｢なのに…しずくちゃんに大嫌いって…っ…嫌われちゃったみたいで。触られたくないくらい｣
彼方｢明確な理由はわからないけど、多分…彼方ちゃんのマイペースの度が過ぎて幻滅しちゃったのかなって｣
せつ菜｢………はい、乾きましたよ｣
彼方｢ぁっ…ありがとうせつ菜ちゃん｣
せつ菜｢……そんな短時間ですぐ気持ちが変わるものでしょうか｣
彼方｢え…？｣
彼方｢明確な理由はわからないけど、多分…彼方ちゃんのマイペースの度が過ぎて幻滅しちゃったのかなって｣
せつ菜｢………はい、乾きましたよ｣
彼方｢ぁっ…ありがとうせつ菜ちゃん｣
せつ菜｢……そんな短時間ですぐ気持ちが変わるものでしょうか｣
彼方｢え…？｣
209: 2021/02/22(月) 01:57:20.99 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢しずくさんの大好きはきっとそんなに脆いものではないと思います｣
せつ菜｢…しずくさんの大嫌いには何かがあるんですよ、きっと｣
せつ菜｢そんなに割り切れる人じゃないですし…真相は分かりませんが、嫌いなわけないですよ｣
せつ菜｢私が断言します｣
せつ菜｢…しずくさんの大嫌いには何かがあるんですよ、きっと｣
せつ菜｢そんなに割り切れる人じゃないですし…真相は分かりませんが、嫌いなわけないですよ｣
せつ菜｢私が断言します｣
210: 2021/02/22(月) 01:58:03.26 ID:K1P8ioZW
彼方｢…彼方ちゃんに触っただけで鳥肌立っちゃうのに？｣
…いかん言ってて泣きそうになってきた
せつ菜｢鳥肌が立ってもです！なんせ大女優ですから！｣
彼方｢っ…そんな理屈があってたまるか……もう…ふふ、でも…ありがとう。少し元気になったよ｣
…いかん言ってて泣きそうになってきた
せつ菜｢鳥肌が立ってもです！なんせ大女優ですから！｣
彼方｢っ…そんな理屈があってたまるか……もう…ふふ、でも…ありがとう。少し元気になったよ｣
211: 2021/02/22(月) 01:59:06.62 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢…それに、話を聞いてて感じました！彼方さんもしずくさんが大好きなはずです｣
彼方｢え？うん、それは勿論、大好きだよ？｣
せつ菜｢後輩として！という意味では無いですよ？｣
彼方｢……そんなこと｣
せつ菜｢あるんです、あんなにしずくさんのことで思い詰めてしまうほどなんですから｣
彼方｢……｣
彼方｢え？うん、それは勿論、大好きだよ？｣
せつ菜｢後輩として！という意味では無いですよ？｣
彼方｢……そんなこと｣
せつ菜｢あるんです、あんなにしずくさんのことで思い詰めてしまうほどなんですから｣
彼方｢……｣
212: 2021/02/22(月) 02:00:09.89 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢この一年を振り返ってみて下さい、しずくさんとどう過ごしてきたのか…その中でどう感じてきたのか｣
せつ菜｢その中に本物の大好きが詰まってるはずです！｣
彼方｢……｣
せつ菜｢その中に本物の大好きが詰まってるはずです！｣
彼方｢……｣
213: 2021/02/22(月) 02:01:14.10 ID:K1P8ioZW
ｶﾞﾁｬ
遥｢ただいまっ！お姉ちゃん大丈夫！？｣
彼方｢あ…遥ちゃん、おかえり｣
せつ菜｢おかえりなさい、遥さん！｣
遥｢はぁ…良かったぁ…行方不明になったって聞いたから探してたんだよ？｣
彼方｢ええっご、ごめんね！？遥ちゃんにまで迷惑かけちゃって…｣
遥｢ただいまっ！お姉ちゃん大丈夫！？｣
彼方｢あ…遥ちゃん、おかえり｣
せつ菜｢おかえりなさい、遥さん！｣
遥｢はぁ…良かったぁ…行方不明になったって聞いたから探してたんだよ？｣
彼方｢ええっご、ごめんね！？遥ちゃんにまで迷惑かけちゃって…｣
214: 2021/02/22(月) 02:02:08.50 ID:K1P8ioZW
遥｢もぉ、…無事で良かったよ…｣
遥｢せつ菜さんも、お姉ちゃんを見つけてくれて、連絡も頂いてありがとうございます｣
せつ菜｢いえ、大切な仲間のことですから！｣
せつ菜｢それでは…そろそろ失礼しますね｣ｽｸｯ
彼方｢あ、せつ菜ちゃん。ありがとね？｣
遥｢せつ菜さんも、お姉ちゃんを見つけてくれて、連絡も頂いてありがとうございます｣
せつ菜｢いえ、大切な仲間のことですから！｣
せつ菜｢それでは…そろそろ失礼しますね｣ｽｸｯ
彼方｢あ、せつ菜ちゃん。ありがとね？｣
215: 2021/02/22(月) 02:03:31.81 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢…いえいえ。三年生は今自由登校ですし、明日は家で安静にしていてくださいね｣
彼方｢…うん、そうだね｣
遥｢荷物は学校から持ってきたから安心してね｣
彼方｢わぁ…ありがとう遥ちゃん、何から何まで…｣
彼方｢…うん、そうだね｣
遥｢荷物は学校から持ってきたから安心してね｣
彼方｢わぁ…ありがとう遥ちゃん、何から何まで…｣
216: 2021/02/22(月) 02:06:41.09 ID:K1P8ioZW
せつ菜｢ふふ…それでは帰りますね｣ﾌﾘﾌﾘ
遥｢せつ菜さん！ありがとうございましたっ｣
彼方｢本当にありがとうね…上着も、洗って返すから｣
せつ菜｢気にしないでもいいですよ？｣
彼方｢んーん、洗わせて欲しいの｣
せつ菜｢…分かりました、それではまた今度｣ﾆｺ
彼方｢うん、またねぇ｣ﾆｺ
ﾊﾞﾀﾝ
遥｢せつ菜さん！ありがとうございましたっ｣
彼方｢本当にありがとうね…上着も、洗って返すから｣
せつ菜｢気にしないでもいいですよ？｣
彼方｢んーん、洗わせて欲しいの｣
せつ菜｢…分かりました、それではまた今度｣ﾆｺ
彼方｢うん、またねぇ｣ﾆｺ
ﾊﾞﾀﾝ
217: 2021/02/22(月) 02:07:41.34 ID:K1P8ioZW
彼方｢………遥ちゃん、私のスマホあるかな？｣
遥｢へ…うん…鞄に入ってると思うけど…｣ｶﾞｻｺﾞｿ
遥｢はいっ、お姉ちゃん｣
彼方｢ありがと～｣
遥(…いつになく真剣な顔してる)
遥｢どうかしたの？｣
遥｢へ…うん…鞄に入ってると思うけど…｣ｶﾞｻｺﾞｿ
遥｢はいっ、お姉ちゃん｣
彼方｢ありがと～｣
遥(…いつになく真剣な顔してる)
遥｢どうかしたの？｣
218: 2021/02/22(月) 02:09:18.34 ID:K1P8ioZW
彼方｢…うん、確かめようって思って｣
遥｢…ふふ、そっか｣ﾆｺ
遥｢ホットココア作るね｣ｽｯ
彼方｢うん、ありがと～｣ﾆｺ
…スマホのアルバムには家族での写真や同好会での写真が沢山残っていた。
中にはしずくちゃんと二人で遊んでいるところも、しずくちゃんが彼方ちゃんにからかわれてる動画もあった。
そしてしずくちゃんとのメールのやり取りもひとしきり読み返した
遥｢…ふふ、そっか｣ﾆｺ
遥｢ホットココア作るね｣ｽｯ
彼方｢うん、ありがと～｣ﾆｺ
…スマホのアルバムには家族での写真や同好会での写真が沢山残っていた。
中にはしずくちゃんと二人で遊んでいるところも、しずくちゃんが彼方ちゃんにからかわれてる動画もあった。
そしてしずくちゃんとのメールのやり取りもひとしきり読み返した
219: 2021/02/22(月) 02:12:04.88 ID:K1P8ioZW
一年しか付き合いのない相手とここまで仲良くなれるんだなあと改めて実感した。
懐かしいし…しずくちゃんは本当に楽しそうで、勿論彼方ちゃん自身も楽しそうで。
この画像のに映る時間が、メールの文がとても愛おしいと感じた。
これがせつ菜ちゃんの言ってた本物なんだ
どうして気付けなかったんだろう
彼方｢……｣ﾌﾙﾌﾙ
また、涙が溢れた
遥｢お姉ちゃん！ホットココアでき…たよ…｣ｺﾄ
彼方｢ぅっ…ｸﾞｽｯ……ありがとう……｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
懐かしいし…しずくちゃんは本当に楽しそうで、勿論彼方ちゃん自身も楽しそうで。
この画像のに映る時間が、メールの文がとても愛おしいと感じた。
これがせつ菜ちゃんの言ってた本物なんだ
どうして気付けなかったんだろう
彼方｢……｣ﾌﾙﾌﾙ
また、涙が溢れた
遥｢お姉ちゃん！ホットココアでき…たよ…｣ｺﾄ
彼方｢ぅっ…ｸﾞｽｯ……ありがとう……｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
220: 2021/02/22(月) 02:13:10.07 ID:K1P8ioZW
遥｢泣いてるの…？｣
彼方｢うん…っ、泣いてる…っ｣
遥｢……いっぱい泣いていいよ｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
私は、遥ちゃんが大好き
宇宙一大好き。それはずっと変わらない。
でも、同じくらい…
彼方｢うん…っ、泣いてる…っ｣
遥｢……いっぱい泣いていいよ｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
私は、遥ちゃんが大好き
宇宙一大好き。それはずっと変わらない。
でも、同じくらい…
222: 2021/02/22(月) 02:14:47.97 ID:K1P8ioZW
涙で視界がぼやける中
画面に映る彼方ちゃんとしずくちゃんのツーショットを見て更に涙が流れた
彼方｢ｸﾞｽｯ…っ、なんだ…｣
彼方ちゃん、しずくちゃんのこと─
彼方｢っ…めちゃくちゃ大好きじゃん…｣
画面に映る彼方ちゃんとしずくちゃんのツーショットを見て更に涙が流れた
彼方｢ｸﾞｽｯ…っ、なんだ…｣
彼方ちゃん、しずくちゃんのこと─
彼方｢っ…めちゃくちゃ大好きじゃん…｣
232: 2021/02/23(火) 00:55:43.13 ID:H0J0AL2z
──
─
しずくちゃんは、間違いなく私の作ってしまったチョコを食べてた
あのしずくちゃんの様子と、二人の空気感を見れば一目瞭然だった。
どうして急にあんなことになってしまったのかは分からないけど
あんなに声を荒らげてしまう彼方さんを見るのは初めてだった
みんな、戸惑ってた
けど…そう見えただけなのかもしれないけれど、1番近くにいたはずのしずくちゃんだけは不思議なくらい冷静そのものだった
…私のせいだ
─
しずくちゃんは、間違いなく私の作ってしまったチョコを食べてた
あのしずくちゃんの様子と、二人の空気感を見れば一目瞭然だった。
どうして急にあんなことになってしまったのかは分からないけど
あんなに声を荒らげてしまう彼方さんを見るのは初めてだった
みんな、戸惑ってた
けど…そう見えただけなのかもしれないけれど、1番近くにいたはずのしずくちゃんだけは不思議なくらい冷静そのものだった
…私のせいだ
233: 2021/02/23(火) 00:56:24.00 ID:H0J0AL2z
突然の出来事で呆気にとられている間に彼方さんは消えてしまった
それから部活は中止になって、みんなで探すことになったけれど
しずくちゃんだけは具合が悪いみたいで、保健室で休むことになった
それを聞いた侑さんは複雑な表情をしていて、何やら事情を知ってるみたいだった
それから部活は中止になって、みんなで探すことになったけれど
しずくちゃんだけは具合が悪いみたいで、保健室で休むことになった
それを聞いた侑さんは複雑な表情をしていて、何やら事情を知ってるみたいだった
234: 2021/02/23(火) 00:57:31.42 ID:H0J0AL2z
とりあえず…しずくちゃんに話を聞こう
璃奈｢…侑さん、私しずくちゃんを保健室まで連れてくね｣
侑｢……うん、分かった。彼方さん見つかったら連絡するから、しずくちゃんをよろしくねっ｣ﾀﾞｯ
侑さんは私の言葉の意図を察してくれたのかな
璃奈｢分かった｣
璃奈｢…侑さん、私しずくちゃんを保健室まで連れてくね｣
侑｢……うん、分かった。彼方さん見つかったら連絡するから、しずくちゃんをよろしくねっ｣ﾀﾞｯ
侑さんは私の言葉の意図を察してくれたのかな
璃奈｢分かった｣
236: 2021/02/23(火) 00:59:10.95 ID:H0J0AL2z
かすみ｢………｣
かすみ｢ね…ねぇ、しず子…｣
しずく｢……｣
かすみちゃんは何か言いたげだったけど、中々言葉を出せずにいた
璃奈｢…かすみちゃん、しずくちゃんのことは任せて。彼方さん、よろしくね…｣
かすみ｢っ…うん｣…ﾀﾞｯ
璃奈｢…行こ、しずくちゃん｣
しずく｢…っ、…ごめんなさい…｣
璃奈｢……｣
その声は震えてた
かすみ｢ね…ねぇ、しず子…｣
しずく｢……｣
かすみちゃんは何か言いたげだったけど、中々言葉を出せずにいた
璃奈｢…かすみちゃん、しずくちゃんのことは任せて。彼方さん、よろしくね…｣
かすみ｢っ…うん｣…ﾀﾞｯ
璃奈｢…行こ、しずくちゃん｣
しずく｢…っ、…ごめんなさい…｣
璃奈｢……｣
その声は震えてた
247: 2021/02/23(火) 23:11:19.93 ID:H0J0AL2z
保健室
しずく｢…ごめんね、璃奈さん。大変な時に…ちょっと目眩がしちゃって…｣
璃奈｢ううん、具合が悪いなら仕方ないよ。横になって？｣
しずく｢…ありがとう｣ﾄｻ
しずくちゃんは、私に背を向けて横になった
璃奈｢……ねぇ、しずくちゃん｣
しずく｢………｣
璃奈｢…そのままでいいから、答えて欲しいんだ｣
しずく｢…ごめんね、璃奈さん。大変な時に…ちょっと目眩がしちゃって…｣
璃奈｢ううん、具合が悪いなら仕方ないよ。横になって？｣
しずく｢…ありがとう｣ﾄｻ
しずくちゃんは、私に背を向けて横になった
璃奈｢……ねぇ、しずくちゃん｣
しずく｢………｣
璃奈｢…そのままでいいから、答えて欲しいんだ｣
248: 2021/02/23(火) 23:11:40.38 ID:H0J0AL2z
璃奈｢……食べたんだよね？部室の、机の引き出しにあったもの｣
しずく｢……うん、食べたよ｣
璃奈｢……！！｣
しずく｢あの時…私が言ったことに璃奈さんが動揺してたし｣
しずく｢視線が一瞬、机の方に向かってたから何かあるんだなって思って…｣
しずく｢……うん、食べたよ｣
璃奈｢……！！｣
しずく｢あの時…私が言ったことに璃奈さんが動揺してたし｣
しずく｢視線が一瞬、机の方に向かってたから何かあるんだなって思って…｣
249: 2021/02/23(火) 23:12:18.15 ID:H0J0AL2z
しずく｢それで、璃奈さんが帰った後に残って、アレを食べちゃったんだ｣
しずく｢勝手に食べてごめんなさい…でも｣
しずく｢今はあの人を嫌いになれて良かったって思ってる｣
璃奈｢…………しずくちゃんの、ばか｣
しずく｢………｣
しずく｢勝手に食べてごめんなさい…でも｣
しずく｢今はあの人を嫌いになれて良かったって思ってる｣
璃奈｢…………しずくちゃんの、ばか｣
しずく｢………｣
250: 2021/02/23(火) 23:13:00.20 ID:H0J0AL2z
璃奈｢っ…彼方さん、探してくるね｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ﾋﾟｼｬ
しずく｢……｣
璃奈｢…私のせい…だけど、本当にばかだよ…｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
ﾋﾟｼｬ
しずく｢……｣
璃奈｢…私のせい…だけど、本当にばかだよ…｣
252: 2021/02/23(火) 23:31:17.06 ID:H0J0AL2z
───
──
ｻﾞｧｧ…
侑｢はぁ…はぁ…ん、いない………あ、せつ菜ちゃん…｣ﾋﾟﾛﾘﾝ
数十分ほど探して、彼方さん発見の連絡をせつ菜ちゃんから受け取った
こんな雨の中、公園のベンチで横たわってたらしい…心配だな。でも見つかって本当に良かった。
──
ｻﾞｧｧ…
侑｢はぁ…はぁ…ん、いない………あ、せつ菜ちゃん…｣ﾋﾟﾛﾘﾝ
数十分ほど探して、彼方さん発見の連絡をせつ菜ちゃんから受け取った
こんな雨の中、公園のベンチで横たわってたらしい…心配だな。でも見つかって本当に良かった。
253: 2021/02/23(火) 23:32:10.48 ID:H0J0AL2z
そのまま彼方さんの家まで送るそうだったので、同好会のみんなに連絡した
それと、迷惑をかけちゃうけど
遥ちゃんに学園まできて彼方さんの荷物を預かってもらうようラインでお願いした。
…流石に明日は来れないと思うし
あと、歩夢に先帰っとくように伝えておく
侑｢…こんなところかな、一旦戻って彼方さんの荷物、準備してあげなきゃ…｣
それと、迷惑をかけちゃうけど
遥ちゃんに学園まできて彼方さんの荷物を預かってもらうようラインでお願いした。
…流石に明日は来れないと思うし
あと、歩夢に先帰っとくように伝えておく
侑｢…こんなところかな、一旦戻って彼方さんの荷物、準備してあげなきゃ…｣
254: 2021/02/23(火) 23:32:46.34 ID:H0J0AL2z
──
─
ｻﾞｧｧ
侑｢ごめんね、雨の中来てもらっちゃって｣
遥｢…いえ、大丈夫ですよ。ちょうど学園の近くでしたから｣
侑｢ありがとう。これ、荷物ね｣
遥｢ありがとうございます｣
遥｢…突然いなくなったって聞いてびっくりしました｣
─
ｻﾞｧｧ
侑｢ごめんね、雨の中来てもらっちゃって｣
遥｢…いえ、大丈夫ですよ。ちょうど学園の近くでしたから｣
侑｢ありがとう。これ、荷物ね｣
遥｢ありがとうございます｣
遥｢…突然いなくなったって聞いてびっくりしました｣
255: 2021/02/23(火) 23:34:16.63 ID:H0J0AL2z
侑｢うん…そうだよね｣
遥｢…でも、見つかって良かったです…心配ばかりかけるんだから｣
遥｢…あの、お姉ちゃんとしずくちゃん…何かあったんでしょうか｣
侑｢…え？｣
遥｢最近、しずくちゃんにメールを送っても反応がなくて…既読はつくんですけど。それにお姉ちゃんも昨日から元気がなかったので｣
遥｢…でも、見つかって良かったです…心配ばかりかけるんだから｣
遥｢…あの、お姉ちゃんとしずくちゃん…何かあったんでしょうか｣
侑｢…え？｣
遥｢最近、しずくちゃんにメールを送っても反応がなくて…既読はつくんですけど。それにお姉ちゃんも昨日から元気がなかったので｣
256: 2021/02/23(火) 23:34:48.87 ID:H0J0AL2z
侑｢…そっか｣
侑｢正直、私達もわかってないんだ。二人の間に何があったのか｣
遥｢そうですか…｣
侑｢でも、大丈夫。大丈夫にしたいと思ってるから｣ﾆｺ
遥｢…そう、ですか｣ﾎｯ
侑｢正直、私達もわかってないんだ。二人の間に何があったのか｣
遥｢そうですか…｣
侑｢でも、大丈夫。大丈夫にしたいと思ってるから｣ﾆｺ
遥｢…そう、ですか｣ﾎｯ
257: 2021/02/23(火) 23:35:50.64 ID:H0J0AL2z
遥｢あの、しずくちゃんのことも…お姉ちゃんのことも…よろしくお願いします｣
遥｢最近…しずくちゃんとも仲良くなれたので、原因は分からないけど…このまま疎遠になりたくないです｣
遥｢お姉ちゃんのことも…これ以上あんな辛そうな顔見たくないから｣
侑｢…うん…！任せて、とりあえず遥ちゃんは早めに帰ってあげてよ｣
遥｢最近…しずくちゃんとも仲良くなれたので、原因は分からないけど…このまま疎遠になりたくないです｣
遥｢お姉ちゃんのことも…これ以上あんな辛そうな顔見たくないから｣
侑｢…うん…！任せて、とりあえず遥ちゃんは早めに帰ってあげてよ｣
258: 2021/02/23(火) 23:36:39.60 ID:H0J0AL2z
侑｢ずっと雨に打たれてたみたいだから…｣
遥｢…！そう、ですね。侑さん、ありがとうございますっ。二人のことよろしくお願いします！｣
侑｢うんっ、またね。気をつけて｣
遥｢はいっ｣ﾀﾞｯ
侑｢……いい子だなぁ｣
遥｢…！そう、ですね。侑さん、ありがとうございますっ。二人のことよろしくお願いします！｣
侑｢うんっ、またね。気をつけて｣
遥｢はいっ｣ﾀﾞｯ
侑｢……いい子だなぁ｣
259: 2021/02/23(火) 23:37:50.76 ID:H0J0AL2z
璃奈｢…侑さん｣
侑｢…ん、璃奈ちゃん。しずくちゃんは？もう帰った？｣
璃奈｢うん、私が戻った頃には帰ってたみたい。先帰ってるってメールも来てた｣
侑｢…そう｣
璃奈｢侑さん、話があるの｣
侑｢……？｣
璃奈｢……｣
侑｢…ん、璃奈ちゃん。しずくちゃんは？もう帰った？｣
璃奈｢うん、私が戻った頃には帰ってたみたい。先帰ってるってメールも来てた｣
侑｢…そう｣
璃奈｢侑さん、話があるの｣
侑｢……？｣
璃奈｢……｣
260: 2021/02/23(火) 23:39:04.74 ID:H0J0AL2z
それから部室で
璃奈ちゃんから2月14日。
バレンタインデーの日にしずくちゃんが彼方さんに告白したこと
そして失恋してしまって大分へこんでいたこと
璃奈ちゃんの作った特殊なチョコレートを食べたこと
それによってしずくちゃんの彼方さんに対する感情が真逆になってしまったことを聞かされた
その説明を聞いて納得できた
璃奈ちゃんから2月14日。
バレンタインデーの日にしずくちゃんが彼方さんに告白したこと
そして失恋してしまって大分へこんでいたこと
璃奈ちゃんの作った特殊なチョコレートを食べたこと
それによってしずくちゃんの彼方さんに対する感情が真逆になってしまったことを聞かされた
その説明を聞いて納得できた
261: 2021/02/23(火) 23:39:47.99 ID:H0J0AL2z
侑｢…そっか、そういう事だったんだ｣
璃奈｢…ごめんなさい、私が変なものを作っちゃったせいで｣
侑｢…終わったことはもう仕方ないよ、とりあえず明日…しずくちゃんと話そうよ｣
璃奈｢……うん｣
璃奈｢…ごめんなさい、私が変なものを作っちゃったせいで｣
侑｢…終わったことはもう仕方ないよ、とりあえず明日…しずくちゃんと話そうよ｣
璃奈｢……うん｣
262: 2021/02/23(火) 23:40:46.62 ID:H0J0AL2z
───
──
翌日 放課後
しずく｢どうしたんですか？愛さん…今日部活お休みですよね｣
愛｢いやいやーりなりーがしずく見かけたら部室に呼んできてほしいっていうからさぁ｣
しずく｢は、はぁ…｣
ｶﾞﾁｬ
──
翌日 放課後
しずく｢どうしたんですか？愛さん…今日部活お休みですよね｣
愛｢いやいやーりなりーがしずく見かけたら部室に呼んできてほしいっていうからさぁ｣
しずく｢は、はぁ…｣
ｶﾞﾁｬ
263: 2021/02/23(火) 23:41:22.36 ID:H0J0AL2z
愛｢りなりー、ゆうゆー連れてきたよー｣
璃奈｢うん、ありがとう｣
侑｢ありがとう、愛ちゃん。しずくちゃん座って｣
しずく｢直接電話で呼べば良かったのに…｣
璃奈｢…しずくちゃん…反応なかったから｣
璃奈｢うん、ありがとう｣
侑｢ありがとう、愛ちゃん。しずくちゃん座って｣
しずく｢直接電話で呼べば良かったのに…｣
璃奈｢…しずくちゃん…反応なかったから｣
264: 2021/02/23(火) 23:42:13.48 ID:H0J0AL2z
しずく｢え…？あ、そっか…電源切れてて…ごめんなさい｣
侑｢…しずくちゃん、話したいことがあるんだ｣
しずく｢…はい、なんでしょう｣
侑｢…彼方さんのこと、今でも嫌い？｣
しずく｢…また、彼方さんの話ですか…｣
侑｢…しずくちゃん、話したいことがあるんだ｣
しずく｢…はい、なんでしょう｣
侑｢…彼方さんのこと、今でも嫌い？｣
しずく｢…また、彼方さんの話ですか…｣
265: 2021/02/23(火) 23:45:43.06 ID:H0J0AL2z
しずく｢昨日のことは、彼方さんにも申し訳ないなって思ってます｣
しずく｢…多分、私のそういう空気を感じたからあんなに取り乱してしまったんだと思うから｣
しずく｢…これで多分、彼方さんも私のこt｢ねぇ｣
侑｢ねぇ…しずくちゃん。璃奈ちゃんの作ったチョコ…｣
しずく｢…え？｣
侑｢もうとっくに効果切れてるよね？｣
しずく｢……｣
しずく｢…多分、私のそういう空気を感じたからあんなに取り乱してしまったんだと思うから｣
しずく｢…これで多分、彼方さんも私のこt｢ねぇ｣
侑｢ねぇ…しずくちゃん。璃奈ちゃんの作ったチョコ…｣
しずく｢…え？｣
侑｢もうとっくに効果切れてるよね？｣
しずく｢……｣
286: 2021/02/26(金) 23:49:20.79 ID:0RldkcWW
侑｢彼方さんが卒業するまで…ううん、違うね、そのままずっと自分を隠すつもりだったの？｣
しずく｢っ……知ってたんですね…どうして、効果が切れてるってそう思うんですか｣
璃奈｢昨日、答えてくれたよね｣
しずく｢え？｣
璃奈｢チョコ、食べちゃったって｣
璃奈｢あれ…ね、食べると対象の人との思い出だけ脳が都合のいいように捏造してくれて、同時に原因であるチョコを食べた記憶も消えていくの、記憶に違和感が残らないように、徹底的に｣
しずく｢……！｣
しずく｢っ……知ってたんですね…どうして、効果が切れてるってそう思うんですか｣
璃奈｢昨日、答えてくれたよね｣
しずく｢え？｣
璃奈｢チョコ、食べちゃったって｣
璃奈｢あれ…ね、食べると対象の人との思い出だけ脳が都合のいいように捏造してくれて、同時に原因であるチョコを食べた記憶も消えていくの、記憶に違和感が残らないように、徹底的に｣
しずく｢……！｣
287: 2021/02/26(金) 23:50:13.94 ID:0RldkcWW
璃奈｢だからね…しずくちゃん｣
璃奈｢効果が切れてないんだとしたら、そんな答えは返ってこないはずなの｣
璃奈｢効果は好きな人を好きなだけ強く嫌悪するようになる……一生消えない可能性もあった｣
璃奈｢けどその分効果は意外と脆かったりするの｣
璃奈｢相手からの好意を匂わせるような接触、言葉で意識した瞬間効果はなくなっちゃうんだ｣
璃奈｢効果が切れてないんだとしたら、そんな答えは返ってこないはずなの｣
璃奈｢効果は好きな人を好きなだけ強く嫌悪するようになる……一生消えない可能性もあった｣
璃奈｢けどその分効果は意外と脆かったりするの｣
璃奈｢相手からの好意を匂わせるような接触、言葉で意識した瞬間効果はなくなっちゃうんだ｣
288: 2021/02/26(金) 23:50:55.14 ID:0RldkcWW
璃奈｢そして効果があった時の記憶も引き継がれる｣
璃奈｢しずくちゃん、何かきっかけがあったんじゃないかな｣
しずく｢……｣
しずくちゃんは、ずっと俯いてた
侑｢昨日、私と話してた時だよね｣
璃奈｢しずくちゃん、何かきっかけがあったんじゃないかな｣
しずく｢……｣
しずくちゃんは、ずっと俯いてた
侑｢昨日、私と話してた時だよね｣
289: 2021/02/26(金) 23:51:53.53 ID:0RldkcWW
しずく｢っ…｣
侑｢あの時、一瞬ハッとした顔してたからさ…今回の話を璃奈ちゃんから聞いて思ったんだ｣
──彼方さんは、しずくちゃんが大好きだったと思うから
侑｢私がそう言った瞬間に｣
しずく｢やっ、やめて！……ください …っ｣
侑｢あの時、一瞬ハッとした顔してたからさ…今回の話を璃奈ちゃんから聞いて思ったんだ｣
──彼方さんは、しずくちゃんが大好きだったと思うから
侑｢私がそう言った瞬間に｣
しずく｢やっ、やめて！……ください …っ｣
290: 2021/02/26(金) 23:52:39.22 ID:0RldkcWW
璃奈｢……｣
侑｢……｣
愛｢……ねぇ、しずく…この話が本当ならさ、もう抱え込まなくてもいいじゃん｣
愛｢どうして効果が切れてもまだ、嫌いでいようとするの？｣
俯いていたしずくちゃんは、ぽつりと呟いた
侑｢……｣
愛｢……ねぇ、しずく…この話が本当ならさ、もう抱え込まなくてもいいじゃん｣
愛｢どうして効果が切れてもまだ、嫌いでいようとするの？｣
俯いていたしずくちゃんは、ぽつりと呟いた
291: 2021/02/26(金) 23:53:23.57 ID:0RldkcWW
しずく｢…許せない、からです…｣
侑｢…許せないって？｣
しずく｢……｣
璃奈｢しずくちゃん、言ってたよね｣
侑｢…許せないって？｣
しずく｢……｣
璃奈｢しずくちゃん、言ってたよね｣
292: 2021/02/26(金) 23:54:18.20 ID:0RldkcWW
璃奈｢気持ちを消せる薬がほしいって｣
璃奈｢消せるだけで良かったんだよね｣
璃奈｢嫌いになりたかったわけじゃない｣
璃奈｢嫌いになって良かっただなんて…嘘ばっかり｣
璃奈｢…だから、好きな人を傷付けてしまった…その上に皆を巻き込んだ自分を許せなくなったんだよね｣
璃奈｢消せるだけで良かったんだよね｣
璃奈｢嫌いになりたかったわけじゃない｣
璃奈｢嫌いになって良かっただなんて…嘘ばっかり｣
璃奈｢…だから、好きな人を傷付けてしまった…その上に皆を巻き込んだ自分を許せなくなったんだよね｣
293: 2021/02/26(金) 23:55:11.68 ID:0RldkcWW
璃奈｢そういう、ことだよね…？でも、それは私のセリフなんだ｣
璃奈｢私が作らなくていいものを作って、しずくちゃんや彼方さん…皆を巻き込んじゃったから｣
璃奈｢だから…本当にごめんなさい｣
しずく｢…違うよ｣
璃奈｢私が作らなくていいものを作って、しずくちゃんや彼方さん…皆を巻き込んじゃったから｣
璃奈｢だから…本当にごめんなさい｣
しずく｢…違うよ｣
295: 2021/02/26(金) 23:56:30.80 ID:0RldkcWW
しずく｢私の心の弱さが招いたことだよ｣
しずく｢璃奈さんの言う通り、散々傷付けて…巻き込んでしまった自分が許せないの｣
しずく｢きっと彼方さんは…皆さんは本当に優しいから…｣
しずく｢大丈夫だよって許してくれるかもしれない…でももう、私は私を許すことが出来ないよ｣
しずく｢…侑先輩、愛さん、璃奈さん｣
しずく｢璃奈さんの言う通り、散々傷付けて…巻き込んでしまった自分が許せないの｣
しずく｢きっと彼方さんは…皆さんは本当に優しいから…｣
しずく｢大丈夫だよって許してくれるかもしれない…でももう、私は私を許すことが出来ないよ｣
しずく｢…侑先輩、愛さん、璃奈さん｣
296: 2021/02/26(金) 23:57:09.33 ID:0RldkcWW
しずく｢本当に…ごめんなさい｣
しずく｢けど、このまま…このまま彼方さんを嫌いでいさせてください…｣
侑｢…まだ自分から…間違えようとするの？そんなしずくちゃん、見てられないよ…｣
しずく｢ですから…｣
しずく｢けど、このまま…このまま彼方さんを嫌いでいさせてください…｣
侑｢…まだ自分から…間違えようとするの？そんなしずくちゃん、見てられないよ…｣
しずく｢ですから…｣
297: 2021/02/26(金) 23:57:44.13 ID:0RldkcWW
愛｢…同好会、やめようって思ってるの？｣
侑｢……｣
璃奈｢……｣
しずく｢……｣ｺｸ
侑｢……｣
璃奈｢……｣
しずく｢……｣ｺｸ
298: 2021/02/26(金) 23:58:37.01 ID:0RldkcWW
………
璃奈｢…ふざけないで｣
璃奈｢自分で気付いてないの？そんなに…涙流して｣
しずく｢っ……｣
璃奈｢…もう、演技も出来ないくらい辛いくせに…強がらないで欲しい｣
璃奈｢…ふざけないで｣
璃奈｢自分で気付いてないの？そんなに…涙流して｣
しずく｢っ……｣
璃奈｢…もう、演技も出来ないくらい辛いくせに…強がらないで欲しい｣
299: 2021/02/27(土) 00:00:47.12 ID:TdGcUDAV
璃奈｢スクールアイドルはしずくちゃんが本当に本気でやりたくて始めたこと、なんだよね｣
璃奈｢…辞めるだなんて、それこそ皆が許さないって思う｣
璃奈｢それにみんな…特にかすみちゃんは、本当にしずくちゃんを心配してた｣
しずく｢…分かってる、よ…ごめんなさい、でももう…辛いよ…お願いだから、みんな…私を突き放してください…っ｣
璃奈｢…辞めるだなんて、それこそ皆が許さないって思う｣
璃奈｢それにみんな…特にかすみちゃんは、本当にしずくちゃんを心配してた｣
しずく｢…分かってる、よ…ごめんなさい、でももう…辛いよ…お願いだから、みんな…私を突き放してください…っ｣
300: 2021/02/27(土) 00:01:39.09 ID:TdGcUDAV
侑｢突き放さないよ、みんなしずくちゃんのこと大好きだもん｣
しずく｢っ…｣
侑｢ただただ…大好きなだけ。彼方さんもそれは変わらないはずだよ。卒業したってそれは変わらないって思う｣
侑｢だからもし、しずくちゃんが来なくなったとしても連れ戻すからね｣
しずく｢っ…｣
侑｢ただただ…大好きなだけ。彼方さんもそれは変わらないはずだよ。卒業したってそれは変わらないって思う｣
侑｢だからもし、しずくちゃんが来なくなったとしても連れ戻すからね｣
301: 2021/02/27(土) 00:02:33.31 ID:TdGcUDAV
侑｢大切な同好会の仲間で、友達だって思ってるからさ｣
しずく｢……｣
侑｢…しずくちゃんもそう思ってくれてるって信じてるから｣
侑｢あと…この事、ちゃんとみんなにも、彼方さんにも話すべきだと思うよ、やっぱり。｣
侑｢…もう、こんな時間だね…遅くなるから話はここまでにしよっか｣ｶﾞﾀ
しずく｢……｣
侑｢…しずくちゃんもそう思ってくれてるって信じてるから｣
侑｢あと…この事、ちゃんとみんなにも、彼方さんにも話すべきだと思うよ、やっぱり。｣
侑｢…もう、こんな時間だね…遅くなるから話はここまでにしよっか｣ｶﾞﾀ
302: 2021/02/27(土) 00:03:34.00 ID:TdGcUDAV
愛｢…ねぇしずく。もう少しこの話のこと、考えてみてよ｣
愛｢カナちゃんはきっとこんなこと望まないし愛さん達も望まないんだ｣
愛｢お願いだから…これ以上自分を追い込まないで欲しいな、スクールアイドルも…やめないで欲しい｣
しずく｢……っ…｣
愛｢カナちゃんはきっとこんなこと望まないし愛さん達も望まないんだ｣
愛｢お願いだから…これ以上自分を追い込まないで欲しいな、スクールアイドルも…やめないで欲しい｣
しずく｢……っ…｣
303: 2021/02/27(土) 00:05:08.07 ID:TdGcUDAV
愛さんの言葉に同調するように、侑さんはこくりと頷いた
侑｢………しずくちゃん、また明日にでも話そうよ。……じゃあね｣
璃奈｢……また、ね｣
……
───ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ
しずく｢……｣
侑｢………しずくちゃん、また明日にでも話そうよ。……じゃあね｣
璃奈｢……また、ね｣
……
───ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ
しずく｢……｣
304: 2021/02/27(土) 00:06:04.07 ID:TdGcUDAV
そう言葉を残して、侑先輩達は部室を後にした。
三人の表情はとても悲しそうだった
特に璃奈さんの私を見る表情が辛そうで、とてつもなく悲しげだった
…ごめんなさい
しずく｢っ…も、もう…無理だよ…っ｣
三人の表情はとても悲しそうだった
特に璃奈さんの私を見る表情が辛そうで、とてつもなく悲しげだった
…ごめんなさい
しずく｢っ…も、もう…無理だよ…っ｣
305: 2021/02/27(土) 00:07:23.63 ID:TdGcUDAV
今更どんな顔して…でも
……薬の力で一度は捨ててしまったけれど
彼方さんへの気持ちはやっぱり、少しも変わることはなかった
薬の効果が消えて改めて
変えちゃいけない、忘れちゃいけないものだと思った
……薬の力で一度は捨ててしまったけれど
彼方さんへの気持ちはやっぱり、少しも変わることはなかった
薬の効果が消えて改めて
変えちゃいけない、忘れちゃいけないものだと思った
306: 2021/02/27(土) 00:08:08.10 ID:TdGcUDAV
だってあの人と、彼方さんといる日々は──
321: 2021/02/28(日) 15:18:51.80 ID:Gf1O/CMv
─
───
しずく｢オフィーリア、疲れたろう…僕も疲れたんだ…なんだか、とても眠いんだ…｣ｷﾞｭｳ
彼方｢がうがう…｣
しずく｢鳴かないでください｣ﾊﾞｯ
彼方｢んええ！？こ、ここ鳴かなかったっけ…｣
しずく｢鳴かないですよ…台本通りにやっていただかないと｣
───
しずく｢オフィーリア、疲れたろう…僕も疲れたんだ…なんだか、とても眠いんだ…｣ｷﾞｭｳ
彼方｢がうがう…｣
しずく｢鳴かないでください｣ﾊﾞｯ
彼方｢んええ！？こ、ここ鳴かなかったっけ…｣
しずく｢鳴かないですよ…台本通りにやっていただかないと｣
322: 2021/02/28(日) 15:19:38.72 ID:Gf1O/CMv
彼方｢え～でもぉ～たまにはアドリブ入れてもいいと思うよ？｣
果林｢…なぁに？あれ｣
エマ｢しずくちゃん、今度劇でフランダースの犬やるんだって～｣
エマ｢それで彼方ちゃんに練習付き合ってもらってるみたい｣
果林｢…なぁに？あれ｣
エマ｢しずくちゃん、今度劇でフランダースの犬やるんだって～｣
エマ｢それで彼方ちゃんに練習付き合ってもらってるみたい｣
324: 2021/02/28(日) 15:20:31.66 ID:Gf1O/CMv
果林｢へぇ…しずくちゃんが主人公なのね…ていうか彼方が犬役って…｣
エマ｢でも、楽しそうだよ？｣
果林｢まぁ…確かにね｣
しずく｢アドリブですか…もう、付き合って頂いてますし、練習だからいいですけど｣
しずく｢その、がうがうってなんなんですか(かわいいなぁ)もっと他にいい鳴き声あるじゃないですか｣
エマ｢でも、楽しそうだよ？｣
果林｢まぁ…確かにね｣
しずく｢アドリブですか…もう、付き合って頂いてますし、練習だからいいですけど｣
しずく｢その、がうがうってなんなんですか(かわいいなぁ)もっと他にいい鳴き声あるじゃないですか｣
325: 2021/02/28(日) 15:21:17.61 ID:Gf1O/CMv
彼方｢うーんそっかぁ…わ、わん…？｣
しずく｢違う｣
彼方｢んー…ばうばう｣
しずく｢違う｣
彼方｢…んえーわかんないよぉしずくちゃーん｣
しずく｢違う｣
彼方｢んー…ばうばう｣
しずく｢違う｣
彼方｢…んえーわかんないよぉしずくちゃーん｣
326: 2021/02/28(日) 15:21:58.68 ID:Gf1O/CMv
しずく｢捻り出せばありますよまだ…もっとこう…｣
彼方｢…んー…わふぅん…｣
しずく｢かわいい｣
彼方｢えっ｣
しずく｢えっ｣
彼方｢…んー…わふぅん…｣
しずく｢かわいい｣
彼方｢えっ｣
しずく｢えっ｣
327: 2021/02/28(日) 15:22:38.71 ID:Gf1O/CMv
しずく｢ち…違いますよ？鳴き声がかわいかったというだけですからね？｣
彼方｢…おう、そっかそっか～｣
彼方｢じゃあこれでいいかな？｣
しずく｢はい、いいですよ｣
彼方｢よぉし渾身の演技を見せたろー｣
彼方｢…おう、そっかそっか～｣
彼方｢じゃあこれでいいかな？｣
しずく｢はい、いいですよ｣
彼方｢よぉし渾身の演技を見せたろー｣
328: 2021/02/28(日) 15:23:15.82 ID:Gf1O/CMv
しずく｢ふふ、お願いしますね。アドリブもいいですけど台本の通りにお願いしますねっ｣
彼方｢分かってるって～、しずくちゃんも台本通りにしなきゃダメだぞ～？｣
しずく｢えっ…台本通りにしてましたけど…なにか違ってました？｣
彼方｢ん～？だってしずくちゃん、パトラッシュなのにオフィーリアって言ってたもん｣
彼方｢分かってるって～、しずくちゃんも台本通りにしなきゃダメだぞ～？｣
しずく｢えっ…台本通りにしてましたけど…なにか違ってました？｣
彼方｢ん～？だってしずくちゃん、パトラッシュなのにオフィーリアって言ってたもん｣
329: 2021/02/28(日) 15:23:55.22 ID:Gf1O/CMv
しずく｢……？｣
………
しずく｢……ぁっ//｣ﾎﾞﾌｯ
しずく｢ﾊ､ﾊｽﾞｶｼｲ…//｣ｶｵｶｸｼ
彼方｢！…おお～しずくちゃん顔真っ赤だぁかーわいい～っ｣ｶﾞﾊﾞｯ
………
しずく｢……ぁっ//｣ﾎﾞﾌｯ
しずく｢ﾊ､ﾊｽﾞｶｼｲ…//｣ｶｵｶｸｼ
彼方｢！…おお～しずくちゃん顔真っ赤だぁかーわいい～っ｣ｶﾞﾊﾞｯ
330: 2021/02/28(日) 15:24:33.50 ID:Gf1O/CMv
しずく｢っ！？ちょっ、彼方さん！？だ、抱きつかないでくださいよぉ｣
彼方｢だってしずくちゃんかわいいんだもーん｣
彼方｢失敗は誰にでもあるからねぇ、よしよしー｣ﾅﾃﾞ
エマ｢照れてるしずくちゃんかわいいっ｣●REC
彼方｢だってしずくちゃんかわいいんだもーん｣
彼方｢失敗は誰にでもあるからねぇ、よしよしー｣ﾅﾃﾞ
エマ｢照れてるしずくちゃんかわいいっ｣●REC
331: 2021/02/28(日) 15:25:09.62 ID:Gf1O/CMv
しずく｢あぅ//ちょ、エマさん！？と、撮らないでください恥ずかしいですからぁっ//｣
しずく｢彼方さんも早く離れ…て…？｣
彼方｢すやぁ…｣zzZ
しずく｢………寝てる！？｣ｻｻｴ
しずく｢ど、どのタイミングで寝てるんですか…｣
しずく｢彼方さんも早く離れ…て…？｣
彼方｢すやぁ…｣zzZ
しずく｢………寝てる！？｣ｻｻｴ
しずく｢ど、どのタイミングで寝てるんですか…｣
332: 2021/02/28(日) 15:26:15.97 ID:Gf1O/CMv
エマ｢良い映像だねえ｣●REC
果林｢…ふふ、微笑ましい光景ね｣
しずく｢も、もう撮らないでくださいってば…果林さんも見てないで助けてくださいっ｣
彼方｢…すやぴ｣
果林｢…ふふ、微笑ましい光景ね｣
しずく｢も、もう撮らないでくださいってば…果林さんも見てないで助けてくださいっ｣
彼方｢…すやぴ｣
333: 2021/02/28(日) 15:27:20.33 ID:Gf1O/CMv
しずく｢…も、もう…！｣
しずく｢と、というか練習中だったのに…！か、彼方さんっ、起きてください！彼方さーん！｣ﾕｻﾕｻ
彼方｢……zzzzz｣
──時間も
しずく｢と、というか練習中だったのに…！か、彼方さんっ、起きてください！彼方さーん！｣ﾕｻﾕｻ
彼方｢……zzzzz｣
──時間も
334: 2021/02/28(日) 16:48:52.90 ID:Gf1O/CMv
─
───
彼方｢ただいま～｣ｶﾞﾁｬ
彼方｢どぞどぞ上がって～｣
しずく｢お、お邪魔します｣
遥｢お姉ちゃん！おかえり｣
遥｢あっ…しずくさんも、こんにちはっ。お姉ちゃんがいつもお世話になっておりますっ｣ﾆｺｯ
───
彼方｢ただいま～｣ｶﾞﾁｬ
彼方｢どぞどぞ上がって～｣
しずく｢お、お邪魔します｣
遥｢お姉ちゃん！おかえり｣
遥｢あっ…しずくさんも、こんにちはっ。お姉ちゃんがいつもお世話になっておりますっ｣ﾆｺｯ
335: 2021/02/28(日) 16:49:34.14 ID:Gf1O/CMv
しずく｢はいっ、こんにちは。遥さん。いつもお世話しております｣ﾆｺｯ
彼方｢う～ん？あながち間違ってないけどおかしいぞ～しずくちゃーん？｣
遥｢ふふっ…なんだか、不思議な感じです、しずくさんがいるの｣
しずく｢確かに…たまにですけど、会うのはいつも遥さん達がうちの学校に用事がある時だけでしたし｣
彼方｢う～ん？あながち間違ってないけどおかしいぞ～しずくちゃーん？｣
遥｢ふふっ…なんだか、不思議な感じです、しずくさんがいるの｣
しずく｢確かに…たまにですけど、会うのはいつも遥さん達がうちの学校に用事がある時だけでしたし｣
336: 2021/02/28(日) 16:51:29.22 ID:Gf1O/CMv
遥｢ですね、だからちょっと緊張しちゃいます…｣
しずく｢あはは…私も少し…｣
彼方｢…うんうん、だから今夜はお鍋作って親交を深めよー！と思って｣
遥｢あっ、お姉ちゃん。今日は私が作るよ！｣
しずく｢あはは…私も少し…｣
彼方｢…うんうん、だから今夜はお鍋作って親交を深めよー！と思って｣
遥｢あっ、お姉ちゃん。今日は私が作るよ！｣
337: 2021/02/28(日) 16:52:28.49 ID:Gf1O/CMv
彼方｢えぇ～？いいよー彼方ちゃんが最初にやろうって言い出したんだし～｣
遥｢たまにはいいでしょ？作りたいの、お鍋くらいなら私でも出来ると思うし｣
遥｢しずくさんとお姉ちゃんは寛いでて？｣
彼方｢だ、大丈夫かなぁ…｣ｵﾛｵﾛ
遥｢たまにはいいでしょ？作りたいの、お鍋くらいなら私でも出来ると思うし｣
遥｢しずくさんとお姉ちゃんは寛いでて？｣
彼方｢だ、大丈夫かなぁ…｣ｵﾛｵﾛ
338: 2021/02/28(日) 16:53:08.81 ID:Gf1O/CMv
しずく｢…あっ、なら私も手伝いますよ！遥さん！｣
遥｢えええ！い、いいですよしずくさん！お客さんにそんなことは…！｣ｵﾛｵﾛ
しずく(ｵﾛｵﾛのしかた似てるなぁ)
しずく｢じっとしてるのもアレですし…私も作りたいので、是非二人で作りましょう｣ﾆｺ
遥｢えええ！い、いいですよしずくさん！お客さんにそんなことは…！｣ｵﾛｵﾛ
しずく(ｵﾛｵﾛのしかた似てるなぁ)
しずく｢じっとしてるのもアレですし…私も作りたいので、是非二人で作りましょう｣ﾆｺ
339: 2021/02/28(日) 16:55:23.98 ID:Gf1O/CMv
遥｢うぅん…じゃ、じゃあ…よろしく、お願いします、しずくさん｣
彼方｢あ…あ…じゃあ彼方ちゃんも作りたいから…｣
しずはる｢彼方さん(お姉ちゃん)はダメ！！｣
彼方｢お、おうう…分かったよ～…でも、気を付けてね？｣
彼方｢あ…あ…じゃあ彼方ちゃんも作りたいから…｣
しずはる｢彼方さん(お姉ちゃん)はダメ！！｣
彼方｢お、おうう…分かったよ～…でも、気を付けてね？｣
340: 2021/02/28(日) 16:56:07.78 ID:Gf1O/CMv
───
──
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…
しずく｢…わぁ、流石ですね…あ、お野菜洗いますね｣ｼﾞｬｰ
遥｢はいっ。えへへ、お姉ちゃんに教わってからようやくですよ｣
しずく｢…学校でもよく遥さんの話を聞くんですよ、この間もお料理上手になったって｣
遥｢わわ…なんだか恥ずかしいですね…知らないとこでも私の話をされてるのかと思うと…｣
──
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…
しずく｢…わぁ、流石ですね…あ、お野菜洗いますね｣ｼﾞｬｰ
遥｢はいっ。えへへ、お姉ちゃんに教わってからようやくですよ｣
しずく｢…学校でもよく遥さんの話を聞くんですよ、この間もお料理上手になったって｣
遥｢わわ…なんだか恥ずかしいですね…知らないとこでも私の話をされてるのかと思うと…｣
341: 2021/02/28(日) 16:57:42.27 ID:Gf1O/CMv
しずく｢それだけ遥さんが好きなんですよ｣
遥｢でも、家ではしずくさんの話をよく聞きますよ？｣
しずく｢…えっ？｣
遥｢妹がもう一人できたみたいだーって｣
遥｢ほんの少しだけ妬いちゃいます｣
遥｢でも、家ではしずくさんの話をよく聞きますよ？｣
しずく｢…えっ？｣
遥｢妹がもう一人できたみたいだーって｣
遥｢ほんの少しだけ妬いちゃいます｣
342: 2021/02/28(日) 16:59:16.48 ID:Gf1O/CMv
しずく｢そんな…ただの後輩ですから｣
遥｢大好きな…ですよ、同好会の皆さんの話は勿論…｣
遥｢ですけど、中でもよくしずくさんの話題は出ますし｣
しずく｢っ…//そ、そそそうですか…そうなんですね…っ、わぁ…//｣ﾁｬﾎﾟﾝ
遥｢……えっ！し、しずくさん！？それ納豆！どこから出したんですか！？｣
遥｢大好きな…ですよ、同好会の皆さんの話は勿論…｣
遥｢ですけど、中でもよくしずくさんの話題は出ますし｣
しずく｢っ…//そ、そそそうですか…そうなんですね…っ、わぁ…//｣ﾁｬﾎﾟﾝ
遥｢……えっ！し、しずくさん！？それ納豆！どこから出したんですか！？｣
343: 2021/02/28(日) 17:00:35.37 ID:Gf1O/CMv
しずく｢んええ！？はっ…ごめんなさいつい…っあああなんとかしないと…｣
遥｢だ、だだだ大丈夫ですよ！味をなんとかいい方向に調整すれば…｣ﾁｬﾎﾟﾝ
しずく｢えっ！遥さん！？それカニ味噌ですよ！？それこそどこから出したんですか！？｣
遥｢えええ！？｣
ﾜｰｷｬｰ
遥｢だ、だだだ大丈夫ですよ！味をなんとかいい方向に調整すれば…｣ﾁｬﾎﾟﾝ
しずく｢えっ！遥さん！？それカニ味噌ですよ！？それこそどこから出したんですか！？｣
遥｢えええ！？｣
ﾜｰｷｬｰ
344: 2021/02/28(日) 17:01:13.05 ID:Gf1O/CMv
──
─
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
しずはる｢………｣
彼方｢おお…禍々しいねぇ、闇鍋じゃん｣
しずく｢…戦犯は私です｣ｽﾞｰﾝ
─
ｸﾞﾂｸﾞﾂ
しずはる｢………｣
彼方｢おお…禍々しいねぇ、闇鍋じゃん｣
しずく｢…戦犯は私です｣ｽﾞｰﾝ
346: 2021/02/28(日) 17:02:16.99 ID:Gf1O/CMv
遥｢戦犯2です…｣ｽﾞｰﾝ
彼方｢中々の戦犯だよ～…納豆やカニ味噌はまだ百歩譲るけど…｣
彼方｢どうしたらチーズケーキが入る状況になるのか…前例を知りたいくらいだよ～｣
しずく｢…気が狂ってしまって｣
彼方｢ここまで狂うか？｣
彼方｢中々の戦犯だよ～…納豆やカニ味噌はまだ百歩譲るけど…｣
彼方｢どうしたらチーズケーキが入る状況になるのか…前例を知りたいくらいだよ～｣
しずく｢…気が狂ってしまって｣
彼方｢ここまで狂うか？｣
347: 2021/02/28(日) 17:04:05.56 ID:Gf1O/CMv
遥｢お姉ちゃんごめんなさい！ちゃんと作り直すからっ｣
彼方｢ん～大丈夫大丈夫～、ちゃーんと調整すれば食べれるからねぇ｣
彼方｢彼方ちゃんに任せなさい～｣ｻｯｻｯ
………
彼方｢ん～大丈夫大丈夫～、ちゃーんと調整すれば食べれるからねぇ｣
彼方｢彼方ちゃんに任せなさい～｣ｻｯｻｯ
………
348: 2021/02/28(日) 17:05:02.92 ID:Gf1O/CMv
しずく｢わ、わぁ…さっきまでの禍々しい色が…｣
遥｢綺麗になってってる…！｣
彼方｢～♪｣
数十分後
遥｢綺麗になってってる…！｣
彼方｢～♪｣
数十分後
349: 2021/02/28(日) 17:05:53.95 ID:Gf1O/CMv
彼方｢は～い出来たよー二人とも｣ｺﾄ
鍋｢｣ﾊﾟｧｯ
しずはる｢っ！…おいしそう…！｣ﾊﾟｧｧ
彼方｢ささ、食べよー食べよー｣
鍋｢｣ﾊﾟｧｯ
しずはる｢っ！…おいしそう…！｣ﾊﾟｧｧ
彼方｢ささ、食べよー食べよー｣
350: 2021/02/28(日) 17:07:10.04 ID:Gf1O/CMv
遥｢よそいますねっ｣
しずく｢あっ、ここは私が…｣ｸﾞｲｯ
遥｢だ、大丈夫ですよしずくさん！お客さんなんですから｣ｸﾞｲｯ
しずく｢いっいえ！これくらいは私にやらせてください！わたし何も出来てないですしっ｣ｸﾞｲｯ
しずく｢あっ、ここは私が…｣ｸﾞｲｯ
遥｢だ、大丈夫ですよしずくさん！お客さんなんですから｣ｸﾞｲｯ
しずく｢いっいえ！これくらいは私にやらせてください！わたし何も出来てないですしっ｣ｸﾞｲｯ
351: 2021/02/28(日) 17:08:07.06 ID:Gf1O/CMv
彼方｢二人とも仲良しになるの早いなぁ｣
しずはる｢え？｣
彼方｢二人とも同い年なんだし、敬語とかなくていいんじゃないかなぁ｣
しずく｢そんな…でも、えっと…遥さんが良いのであれば…あの…よ、よろしく…ね…？遥さん｣
しずはる｢え？｣
彼方｢二人とも同い年なんだし、敬語とかなくていいんじゃないかなぁ｣
しずく｢そんな…でも、えっと…遥さんが良いのであれば…あの…よ、よろしく…ね…？遥さん｣
352: 2021/02/28(日) 17:08:55.34 ID:Gf1O/CMv
遥｢…！う、うん…！よろしく！えっと…し、ずくちゃん？｣
しずく｢！…うんっ｣ﾆｺ
遥｢…ふふ｣ﾆｺ
彼方｢ふふぅん…はぁい、二人の分よそったからねぇ｣ｺﾄ
しずく｢！…うんっ｣ﾆｺ
遥｢…ふふ｣ﾆｺ
彼方｢ふふぅん…はぁい、二人の分よそったからねぇ｣ｺﾄ
353: 2021/02/28(日) 17:09:46.12 ID:Gf1O/CMv
しずく｢あ、いつの間に…ありがとうございます｣
遥｢結局全部お姉ちゃん大活躍だったね…ありがと｣
彼方｢お姉ちゃんだからねぇ～｣
彼方｢さて、たべよっか。いただきまーす｣
しずはる｢いただきますっ｣
遥｢結局全部お姉ちゃん大活躍だったね…ありがと｣
彼方｢お姉ちゃんだからねぇ～｣
彼方｢さて、たべよっか。いただきまーす｣
しずはる｢いただきますっ｣
354: 2021/02/28(日) 17:10:33.09 ID:Gf1O/CMv
遥｢……｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
遥｢…っ、おいしい…！｣
彼方｢良かったぁ、しずくちゃんも…どう？｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
しずく｢はいっ、とっても美味しいです！｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
遥｢…っ、おいしい…！｣
彼方｢良かったぁ、しずくちゃんも…どう？｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
しずく｢はいっ、とっても美味しいです！｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
355: 2021/02/28(日) 17:12:26.38 ID:Gf1O/CMv
彼方｢…ふふ～、良かったよ～｣
遥｢しずくちゃん！今度は二人でしっかり成功させようね！｣
しずく｢…！うん…！今度こそ彼方さんを驚かせよう！｣ﾊﾟｧｧ
彼方｢ふふ～…楽しみにしてるねぇ｣ﾎｯｺﾘ
──空間も
遥｢しずくちゃん！今度は二人でしっかり成功させようね！｣
しずく｢…！うん…！今度こそ彼方さんを驚かせよう！｣ﾊﾟｧｧ
彼方｢ふふ～…楽しみにしてるねぇ｣ﾎｯｺﾘ
──空間も
356: 2021/02/28(日) 17:16:16.70 ID:Gf1O/CMv
─
───
彼方｢んー…ふあぁ…｣
しずく｢…あ、起きました？彼方さん｣
彼方｢ほあよぉ…しずくちゃあん…｣
しずく｢もうとっくに夕方ですけど…おはようございます、彼方さん｣
───
彼方｢んー…ふあぁ…｣
しずく｢…あ、起きました？彼方さん｣
彼方｢ほあよぉ…しずくちゃあん…｣
しずく｢もうとっくに夕方ですけど…おはようございます、彼方さん｣
357: 2021/02/28(日) 17:17:08.99 ID:Gf1O/CMv
彼方｢んー…ずっとお膝借りちゃってたねぇ、疲れてない？｣
しずく｢いえ、平気ですよ？ずっと本を読んでたので気になりませんでした｣ﾍﾟﾗ
彼方｢そっかぁ…ありがとねぇ。よぉし彼方ちゃんはもう元気いっぱいだー｣ｸﾞｸﾞｰｯ
しずく｢ふふ…そうですか｣
しずく｢いえ、平気ですよ？ずっと本を読んでたので気になりませんでした｣ﾍﾟﾗ
彼方｢そっかぁ…ありがとねぇ。よぉし彼方ちゃんはもう元気いっぱいだー｣ｸﾞｸﾞｰｯ
しずく｢ふふ…そうですか｣
358: 2021/02/28(日) 17:17:55.83 ID:Gf1O/CMv
彼方｢でももう少しお膝借りたい気分…｣ｸﾀｧ
しずく｢もう、別にいいですけど…もう少しで読み終わりますし｣
彼方｢ありがと～しずくちゃーん｣
しずく｢……｣ﾍﾟﾗ
彼方｢……｣
しずく｢もう、別にいいですけど…もう少しで読み終わりますし｣
彼方｢ありがと～しずくちゃーん｣
しずく｢……｣ﾍﾟﾗ
彼方｢……｣
359: 2021/02/28(日) 17:18:40.83 ID:Gf1O/CMv
彼方｢………あと、数える程しかここで膝枕してもらえなくなっちゃうんだね～｣
しずく｢…そうですね｣
彼方｢寂しい？｣
しずく｢……寂しくないと言ったら、嘘になりますけど｣ﾍﾟﾗ
しずく｢…そうですね｣
彼方｢寂しい？｣
しずく｢……寂しくないと言ったら、嘘になりますけど｣ﾍﾟﾗ
360: 2021/02/28(日) 17:19:18.45 ID:Gf1O/CMv
彼方｢…えへへ、そっかぁ｣
彼方｢彼方ちゃんも寂しくなっちゃうなぁ…エマちゃんやしずくちゃんの膝枕だけで生きてきたから｣
しずく｢何を言ってるんですか｣
彼方｢それくらい寝心地が良いのだよ～…｣
彼方｢彼方ちゃんも寂しくなっちゃうなぁ…エマちゃんやしずくちゃんの膝枕だけで生きてきたから｣
しずく｢何を言ってるんですか｣
彼方｢それくらい寝心地が良いのだよ～…｣
361: 2021/02/28(日) 17:21:23.59 ID:Gf1O/CMv
しずく｢その調子だと四月からの彼方さんが心配ですよ…｣ﾍﾟﾗ
彼方｢彼方ちゃんも心配だよ～。卒業後もたま～にお膝借りたいなぁ～｣
しずく｢……ま…まぁ、機会があれば…｣
彼方｢やったぁ｣
彼方｢彼方ちゃんも心配だよ～。卒業後もたま～にお膝借りたいなぁ～｣
しずく｢……ま…まぁ、機会があれば…｣
彼方｢やったぁ｣
362: 2021/02/28(日) 17:22:30.54 ID:Gf1O/CMv
しずく｢………｣
彼方｢………｣
彼方｢……あ…もうすぐバレンタインデーだねぇ～｣
しずく｢…ああ、はい…そうですね。彼方さんにとっては高校最後のバレンタインデーになりますね｣
彼方｢………｣
彼方｢……あ…もうすぐバレンタインデーだねぇ～｣
しずく｢…ああ、はい…そうですね。彼方さんにとっては高校最後のバレンタインデーになりますね｣
363: 2021/02/28(日) 17:23:29.44 ID:Gf1O/CMv
彼方｢うんうん。で、当日同好会のみんなで交換会するって話になったけど…楽しみだよねぇ｣
しずく｢誰のがもらえるか分かりませんから…どきどきしますね｣ﾍﾟﾗ
彼方｢ねー｣
しずく｢誰のがもらえるか分かりませんから…どきどきしますね｣ﾍﾟﾗ
彼方｢ねー｣
364: 2021/02/28(日) 17:23:57.12 ID:Gf1O/CMv
しずく｢……｣
彼方｢………｣
彼方｢しずくちゃんはあげたい人とかいるの～？｣
しずく｢えっ…？｣
彼方｢………｣
彼方｢しずくちゃんはあげたい人とかいるの～？｣
しずく｢えっ…？｣
365: 2021/02/28(日) 17:25:06.82 ID:Gf1O/CMv
彼方｢本命！っていうのいるのかなーって思って｣
しずく｢……いますって言ったら？｣
彼方｢お…？いるの～？｣
しずく｢………まぁ｣
しずく｢……いますって言ったら？｣
彼方｢お…？いるの～？｣
しずく｢………まぁ｣
366: 2021/02/28(日) 17:26:25.08 ID:Gf1O/CMv
彼方｢そっかぁ、しずくちゃんの好きになった人ならきっといいこなんだろうねぇ…チョコあげて告白するんだ？｣
しずく｢………気持ちを告げて、ダメだったら持って帰ります｣
彼方｢持ち帰っちゃうんだ｣
しずく｢…はい、ダメだったら諦めるしかないので、そこは…潔く｣ﾍﾟﾗ
しずく｢………気持ちを告げて、ダメだったら持って帰ります｣
彼方｢持ち帰っちゃうんだ｣
しずく｢…はい、ダメだったら諦めるしかないので、そこは…潔く｣ﾍﾟﾗ
367: 2021/02/28(日) 17:27:27.82 ID:Gf1O/CMv
彼方｢そっかぁ…でも…｣ｽｸ
しずく｢……？｣
彼方｢次、しずくちゃん横になって？｣ﾋｻﾞﾎﾟﾝ
しずく｢…眠くないですけど｣ﾎﾝﾄｼﾞ
しずく｢……？｣
彼方｢次、しずくちゃん横になって？｣ﾋｻﾞﾎﾟﾝ
しずく｢…眠くないですけど｣ﾎﾝﾄｼﾞ
368: 2021/02/28(日) 17:29:26.78 ID:Gf1O/CMv
彼方｢いいからいいから～｣
しずく｢は、はぁ…では、失礼します…｣ｽｩ
彼方｢……もっと、前向きに自信持っていいと思うよ～｣
しずく｢…へ？｣
彼方｢まぁ、成功した時でも、ダメだった時でも…こうして撫で撫でしてあげるからね｣
しずく｢…っ…ふふ、ありがとうございます｣ﾆｺ
しずく｢は、はぁ…では、失礼します…｣ｽｩ
彼方｢……もっと、前向きに自信持っていいと思うよ～｣
しずく｢…へ？｣
彼方｢まぁ、成功した時でも、ダメだった時でも…こうして撫で撫でしてあげるからね｣
しずく｢…っ…ふふ、ありがとうございます｣ﾆｺ
369: 2021/02/28(日) 17:30:58.39 ID:Gf1O/CMv
しずく｢しかし…1年って短いですね、この彼方さんとのなんでもない時間も過ごせなくなってしまうんですね…｣
彼方｢だねぇ…でも、本当にこの一年は濃かったよぉ、皆といるのは楽しかったし…しずくちゃんとこうしてる時間は本当に至高…｣
しずく｢そう思っていただけるのは嬉しいです、私もこの時間は好きですから｣
彼方｢だねぇ…でも、本当にこの一年は濃かったよぉ、皆といるのは楽しかったし…しずくちゃんとこうしてる時間は本当に至高…｣
しずく｢そう思っていただけるのは嬉しいです、私もこの時間は好きですから｣
370: 2021/02/28(日) 17:34:54.81 ID:Gf1O/CMv
彼方｢…うん、彼方ちゃんもだぁいすき｣
しずく｢…っ…//｣ｶｵｶｸｼ
彼方｢…お？ここで照れるの～？｣
しずく｢てっ、照れてませんよっ//｣
彼方｢ふぅん？｣ﾆﾔﾆﾔ
彼方｢ほんとにしずくちゃんはかわいいなぁ～｣ﾅﾃﾞ
しずく｢も、もう…//｣
──感情も、全て
しずく｢…っ…//｣ｶｵｶｸｼ
彼方｢…お？ここで照れるの～？｣
しずく｢てっ、照れてませんよっ//｣
彼方｢ふぅん？｣ﾆﾔﾆﾔ
彼方｢ほんとにしずくちゃんはかわいいなぁ～｣ﾅﾃﾞ
しずく｢も、もう…//｣
──感情も、全て
371: 2021/02/28(日) 17:37:49.32 ID:Gf1O/CMv
…全て、本当に愛おしいと思えたから
そんな日々を私は一時でも手放してしまった
たとえあの人と疎遠になったとしても…大切にしようと決めていたはずなのに
そんな日々を私は一時でも手放してしまった
たとえあの人と疎遠になったとしても…大切にしようと決めていたはずなのに
379: 2021/03/01(月) 17:38:47.27 ID:QZutDL1K
あの時、気持ちを伝えられるだけでも良かったのに
実際振られてしまった時は胸の内に溜め込んでいたものがスッキリした
なのに…じわじわと悲しみがそれを蝕んでいった
私はもとより叶わないものだと思っていたけれど、ほんの少しでも期待していたんだと思う
実際振られてしまった時は胸の内に溜め込んでいたものがスッキリした
なのに…じわじわと悲しみがそれを蝕んでいった
私はもとより叶わないものだと思っていたけれど、ほんの少しでも期待していたんだと思う
380: 2021/03/01(月) 17:39:14.97 ID:QZutDL1K
もしかしたら彼方さんと、これまで以上の関係になれるかもしれないって思った。
でなきゃ彼方さんのためにチョコレートなんて用意しなかったけれど。…結局渡せずじまいで終わった
わたしは…堪えられなかった
あの時の彼方さんの優しさが
でなきゃ彼方さんのためにチョコレートなんて用意しなかったけれど。…結局渡せずじまいで終わった
わたしは…堪えられなかった
あの時の彼方さんの優しさが
382: 2021/03/01(月) 17:40:18.33 ID:QZutDL1K
彼方さんはああ言ってくれたけど…正直今までみたいに仲良く出来るのかも不安になっていった。
少しだけ、告白したことを後悔してしまった。
もうすぐ…卒業してしまうし。お互いの環境も変わって、きっと私からも彼方さんからもわざわざ会おうとはならないかもしれない。
振った振られたの関係なら尚更…
このまま会えなくなっちゃうのか
膝枕してあげることも…話すこともできなくなるのか
そう思うと、大分辛い
本当に心から好きになれた人だったから
少しだけ、告白したことを後悔してしまった。
もうすぐ…卒業してしまうし。お互いの環境も変わって、きっと私からも彼方さんからもわざわざ会おうとはならないかもしれない。
振った振られたの関係なら尚更…
このまま会えなくなっちゃうのか
膝枕してあげることも…話すこともできなくなるのか
そう思うと、大分辛い
本当に心から好きになれた人だったから
383: 2021/03/01(月) 17:41:18.87 ID:QZutDL1K
だから私は、璃奈さんの作ったものに縋ってしまった
璃奈さんがあの時、私のそれとない言葉に動揺を見せた
一瞬視線がデスクの方に向かっていたので、もしかしたら本当にあるのかもしれないと思った。
璃奈さんが帰った後、デスクの中を見てぽつんと見慣れない一口サイズのチョコを見つけた
璃奈さんがあの時、私のそれとない言葉に動揺を見せた
一瞬視線がデスクの方に向かっていたので、もしかしたら本当にあるのかもしれないと思った。
璃奈さんが帰った後、デスクの中を見てぽつんと見慣れない一口サイズのチョコを見つけた
384: 2021/03/01(月) 17:42:07.91 ID:QZutDL1K
これかな
違うかもしれない…けど、本当にこのつらさを消せるならと思った、藁にもすがる思いだった。
この気持ちから一刻も早く逃げ出したかった。
璃奈さんにはあとでしっかり謝ろう、そう思ってそのチョコを口に含んだ
それからだ…それから段々と彼方さんの存在が嫌になっていった
違うかもしれない…けど、本当にこのつらさを消せるならと思った、藁にもすがる思いだった。
この気持ちから一刻も早く逃げ出したかった。
璃奈さんにはあとでしっかり謝ろう、そう思ってそのチョコを口に含んだ
それからだ…それから段々と彼方さんの存在が嫌になっていった
385: 2021/03/01(月) 17:43:29.08 ID:QZutDL1K
性格も話し方も、声も歩き方も…寝顔すらも全て不快に感じるようになった
彼方さんの存在そのものが気持ち悪くなった
…段々、心が黒く染まっていく
明らかに意思とは違った方向にいってしまった
むしろ真逆だ
彼方さんの存在そのものが気持ち悪くなった
…段々、心が黒く染まっていく
明らかに意思とは違った方向にいってしまった
むしろ真逆だ
386: 2021/03/01(月) 17:44:35.79 ID:QZutDL1K
私はただ彼方さんを先輩として好きな後輩でいたかっただけなのに
きっとバチが当たってしまったんだ。
それから彼方さんとの思い出も曖昧になっていき
そしてあれから私は、完全に彼方さんを嫌いになっていった
きっとバチが当たってしまったんだ。
それから彼方さんとの思い出も曖昧になっていき
そしてあれから私は、完全に彼方さんを嫌いになっていった
387: 2021/03/01(月) 17:47:23.64 ID:QZutDL1K
…その後私は…彼方さんを傷付けてしまった
388: 2021/03/01(月) 17:49:54.60 ID:QZutDL1K
けど、その翌日
──しずくちゃんのこと“大好き“だったと思うから
しずく(………へぇ、あの人が私を…)
しずく｢………は｣
ここで全て、彼方さんへの嫌悪感は霧散した
あの時の侑先輩の言葉の意味は、勿論後輩としてだっただろう
──しずくちゃんのこと“大好き“だったと思うから
しずく(………へぇ、あの人が私を…)
しずく｢………は｣
ここで全て、彼方さんへの嫌悪感は霧散した
あの時の侑先輩の言葉の意味は、勿論後輩としてだっただろう
389: 2021/03/01(月) 17:50:49.62 ID:QZutDL1K
けれど私はその時…少しでも意識してしまった
それがきっかけで効果が切れた
でももう、遅かった
しずく(…っ…、わたし…彼方さんにあんなこと…っ)
侑｢………何？｣
それがきっかけで効果が切れた
でももう、遅かった
しずく(…っ…、わたし…彼方さんにあんなこと…っ)
侑｢………何？｣
390: 2021/03/01(月) 17:53:25.86 ID:QZutDL1K
しずく｢いえ…──｣
必死に…必死に感情を抑えた
抑えて…その場で必死に選んだ言葉を紡いだ
もう、戻れないと思った
こんな私を許してはいけない
許されてはいけない
だから…だから私は無理にでも彼方さんに突き放してもらおうと思って
必死に…必死に感情を抑えた
抑えて…その場で必死に選んだ言葉を紡いだ
もう、戻れないと思った
こんな私を許してはいけない
許されてはいけない
だから…だから私は無理にでも彼方さんに突き放してもらおうと思って
391: 2021/03/01(月) 17:54:55.93 ID:QZutDL1K
しずく｢っ……かなたさん…ｸﾞｽｯ…ごめんなさい…っ…ごめんなさい……！｣
ｷｨｨｨｨｯ!
黒板に、何度も爪を立てた
不快な音を誰もいない教室中に響かせて、音も…引っ掻く時の感触も必死に身体に刷り込ませた
ｷｨｨｨｨｯ!
黒板に、何度も爪を立てた
不快な音を誰もいない教室中に響かせて、音も…引っ掻く時の感触も必死に身体に刷り込ませた
392: 2021/03/01(月) 17:57:24.44 ID:QZutDL1K
それからわざわざ彼方さんと練習でペアになり
刷り込んだ不快音を思い出して、なんとか鳥肌を立たせた。
見事に彼方さんは気付いてくれていた
あの時の悲しみに満ちた表情と声が今も私の心を抉っている
自業自得だと思う
刷り込んだ不快音を思い出して、なんとか鳥肌を立たせた。
見事に彼方さんは気付いてくれていた
あの時の悲しみに満ちた表情と声が今も私の心を抉っている
自業自得だと思う
393: 2021/03/01(月) 17:58:43.08 ID:QZutDL1K
また、彼方さんを傷付ける結果になってしまったけど
こうするしか無かったんだ。
…本当にごめんなさい。
これできっと…彼方さんは私を見限るだろうと思った
これでいいんだ
こうするしか無かったんだ。
…本当にごめんなさい。
これできっと…彼方さんは私を見限るだろうと思った
これでいいんだ
394: 2021/03/01(月) 18:07:36.83 ID:QZutDL1K
しずく｢…これでいいんだよ｣ｽｸ
しずく(…かえ う)ｶﾞﾁｬ
かすみ｢………｣
しずく｢……かすみさん｣
かすみ｢…きて｣ｸﾞｲｯ
しずく(…かえ う)ｶﾞﾁｬ
かすみ｢………｣
しずく｢……かすみさん｣
かすみ｢…きて｣ｸﾞｲｯ
400: 2021/03/01(月) 23:57:06.52 ID:QZutDL1K
しずく｢えっ、ぇ…かすみさん！？｣
かすみ｢今日は家に帰さないからね！｣
しずく｢！？なっ、なに言って…｣
そのまま強引に、かすみさんに学校外まで連れられた
帰さないってどういう…
かすみ｢今日は家に帰さないからね！｣
しずく｢！？なっ、なに言って…｣
そのまま強引に、かすみさんに学校外まで連れられた
帰さないってどういう…
401: 2021/03/01(月) 23:57:34.41 ID:QZutDL1K
しずく｢…ねぇ、離してよ…かすみさん｣
かすみ｢離してなんかやんないもん
、今日のしず子に拒否権なんてないからね！｣
しずく｢拒否権って…ど、どうしてよ…もう、子供じゃないんだから…｣
かすみ｢っ…｣ﾊﾟｯ
かすみ｢離してなんかやんないもん
、今日のしず子に拒否権なんてないからね！｣
しずく｢拒否権って…ど、どうしてよ…もう、子供じゃないんだから…｣
かすみ｢っ…｣ﾊﾟｯ
402: 2021/03/01(月) 23:58:33.05 ID:QZutDL1K
かすみ｢子供だもんっ！！！｣
しずく｢…！？｣
かすみ｢かすみん達はまだ子供だよ！？｣
かすみ｢大人ぶって自分を押し〇そうとしないでよ！｣
しずく｢…！？｣
かすみ｢かすみん達はまだ子供だよ！？｣
かすみ｢大人ぶって自分を押し〇そうとしないでよ！｣
403: 2021/03/01(月) 23:59:13.32 ID:QZutDL1K
かすみ｢それで同好会やめるだとか！彼方先輩とのこと簡単に割り切ろうとしないでよ！！｣
しずく｢……聞いてたの？｣
かすみ｢…っ……確かに今回、りな子も悪いし…しず子も悪いって思う｣
しずく｢……｣
かすみ｢だけど子供なんだから仕方ないじゃん！失敗があるからこそ大人になっていくもんでしょ！｣
しずく｢……聞いてたの？｣
かすみ｢…っ……確かに今回、りな子も悪いし…しず子も悪いって思う｣
しずく｢……｣
かすみ｢だけど子供なんだから仕方ないじゃん！失敗があるからこそ大人になっていくもんでしょ！｣
404: 2021/03/01(月) 23:59:44.59 ID:QZutDL1K
かすみ｢なんでそこまでしてしっかりやろうとするの！？｣
かすみ｢しず子はいい加減子供になってよ！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かすみ｢もっとかすみん達に甘えてよ…っ｣
かすみ｢しず子のこと迷惑だって思う人なんていないんだよ？…寧ろしず子のことみんな大好きなんだよ？｣
かすみ｢しず子はいい加減子供になってよ！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
かすみ｢もっとかすみん達に甘えてよ…っ｣
かすみ｢しず子のこと迷惑だって思う人なんていないんだよ？…寧ろしず子のことみんな大好きなんだよ？｣
405: 2021/03/02(火) 00:00:19.61 ID:H6VP89LS
かすみ｢同好会やめたらみんな絶対悲しむに決まってるのに…っ｣
かすみ｢どうして私より色んなことが分かるのに…それが分かんないの…っ｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
しずく｢…っ、かすみさん……｣
かすみ｢どうして私より色んなことが分かるのに…それが分かんないの…っ｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
しずく｢…っ、かすみさん……｣
406: 2021/03/02(火) 00:01:03.31 ID:H6VP89LS
かすみ｢ｸﾞｽｯ……とにかく…！今日は帰さないからっ｣
かすみ｢りな子ん家いくからね！｣ｸﾞｲｯ
しずく｢っ…り、璃奈さんの家…？な、なんで…｣
かすみ｢なんででも！｣
かすみ｢りな子ん家いくからね！｣ｸﾞｲｯ
しずく｢っ…り、璃奈さんの家…？な、なんで…｣
かすみ｢なんででも！｣
426: 2021/03/04(木) 21:05:22.42 ID:oXm0gfH/
…そうは言ったけど…しず子は頑固でいじっぱりな所があるし、実際は子供っぽいって思う
本人は認めたがらないだろうけど…
ただ、本当はめちゃくちゃ辛いくせに…一人で無理に背負い込もうとする所が見てられなかったから
りな子から聞いたけど、りな子に弱音を吐いた時のように…もっと友達を頼って欲しかった
もっと、もっともっと子供みたいに縋って欲しいって思った
本人は認めたがらないだろうけど…
ただ、本当はめちゃくちゃ辛いくせに…一人で無理に背負い込もうとする所が見てられなかったから
りな子から聞いたけど、りな子に弱音を吐いた時のように…もっと友達を頼って欲しかった
もっと、もっともっと子供みたいに縋って欲しいって思った
427: 2021/03/04(木) 21:05:50.59 ID:oXm0gfH/
だって、今更強がらなくたっていいじゃん
しず子のことを知ってるから
今回のことでまた自分を隠そうとしてるのが…見ていて痛々しくて堪らなく嫌なんだ
しず子がしず子自身を傷付けるなんて絶対ダメ
彼方先輩とのことも、ちゃんとさせてやるんだから
しず子のことを知ってるから
今回のことでまた自分を隠そうとしてるのが…見ていて痛々しくて堪らなく嫌なんだ
しず子がしず子自身を傷付けるなんて絶対ダメ
彼方先輩とのことも、ちゃんとさせてやるんだから
428: 2021/03/04(木) 21:06:31.29 ID:oXm0gfH/
まずは、りな子ん家にしず子と一緒に行く
りな子自身も今回のことで責任を感じてると思うから
このままだと二人の間に壁が出来てしまうかもしれない…ありえない話じゃないと思うし
それもかすみんとしては堪えられないから…
だから今夜はりな子ん家に行く
そしてしず子を絶対帰してやんないんだ
りな子自身も今回のことで責任を感じてると思うから
このままだと二人の間に壁が出来てしまうかもしれない…ありえない話じゃないと思うし
それもかすみんとしては堪えられないから…
だから今夜はりな子ん家に行く
そしてしず子を絶対帰してやんないんだ
429: 2021/03/04(木) 21:07:29.60 ID:oXm0gfH/
──
─
かすみ｢相変わらずでっっ…か…｣
しずく｢………｣
しずく(…今から璃奈さんに会うのはちょっと…気まずいなぁ…)
しずく｢…確かに、久しぶりに来たけどほんとに大きいね……どうする？…帰る？｣
─
かすみ｢相変わらずでっっ…か…｣
しずく｢………｣
しずく(…今から璃奈さんに会うのはちょっと…気まずいなぁ…)
しずく｢…確かに、久しぶりに来たけどほんとに大きいね……どうする？…帰る？｣
430: 2021/03/04(木) 21:08:34.88 ID:oXm0gfH/
かすみ｢なんでよ…帰んないよ｣
かすみ｢…ま、まぁまず…エントランスからインターホンだよね…慣れないし緊張するなぁ、こういうの｣
しずく｢そうだね……どうする？帰る？｣
かすみ｢だから帰んないし！ここまで来てるのになんで帰宅提案できるの！？｣
かすみ｢…ま、まぁまず…エントランスからインターホンだよね…慣れないし緊張するなぁ、こういうの｣
しずく｢そうだね……どうする？帰る？｣
かすみ｢だから帰んないし！ここまで来てるのになんで帰宅提案できるの！？｣
431: 2021/03/04(木) 21:09:26.84 ID:oXm0gfH/
しずく｢だって帰りたいもん…｣
かすみ｢子供じゃないんだから！わがまま言わない！鳴らすからねっ｣ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
しずく｢言ってることめちゃくちゃだよかすみさん｣
『──はい』
かすみ｢子供じゃないんだから！わがまま言わない！鳴らすからねっ｣ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
しずく｢言ってることめちゃくちゃだよかすみさん｣
『──はい』
432: 2021/03/04(木) 21:10:10.29 ID:oXm0gfH/
かすみ｢あ、りな子？入れてくれる？｣
『ええ？かすみちゃん？どうしたの、こんな時間に』
かすみ｢後で話すから！とりあえず入れてくれる？｣
『………』
『ええ？かすみちゃん？どうしたの、こんな時間に』
かすみ｢後で話すから！とりあえず入れてくれる？｣
『………』
433: 2021/03/04(木) 21:10:47.20 ID:oXm0gfH/
ｳｨｨｨﾝ
『どうぞ』
かすみ｢ありがとっ、今行くからね！｣ｸﾞｲｯ
しずく｢わ……ちょっ｣
『？？』
『どうぞ』
かすみ｢ありがとっ、今行くからね！｣ｸﾞｲｯ
しずく｢わ……ちょっ｣
『？？』
434: 2021/03/04(木) 21:11:25.11 ID:oXm0gfH/
───
─
ｶﾞﾁｬ
璃奈｢｣
しずく｢｣
かすみ｢さっきぶり！りな子！｣
璃奈｢…う、ん…さっきぶり｣
─
ｶﾞﾁｬ
璃奈｢｣
しずく｢｣
かすみ｢さっきぶり！りな子！｣
璃奈｢…う、ん…さっきぶり｣
435: 2021/03/04(木) 21:12:08.35 ID:oXm0gfH/
璃奈｢…しずくちゃんも｣
しずく｢…う、うん…さっきぶり…｣
璃奈｢………｣ｼﾞｯ
しずく(…気まずい)
璃奈｢…どうしたの？こんな時間に…もう日が暮れちゃうよ？｣
しずく｢…う、うん…さっきぶり…｣
璃奈｢………｣ｼﾞｯ
しずく(…気まずい)
璃奈｢…どうしたの？こんな時間に…もう日が暮れちゃうよ？｣
436: 2021/03/04(木) 21:13:02.98 ID:oXm0gfH/
かすみ｢遊びに来たの！｣
璃奈｢ええ？｣
かすみ｢ていうか泊まりにきたの！｣
璃奈｢…ええ？｣
璃奈｢ええ？｣
かすみ｢ていうか泊まりにきたの！｣
璃奈｢…ええ？｣
437: 2021/03/04(木) 21:13:49.77 ID:oXm0gfH/
しずく｢か、かすみさん？本気なの？いきなりは流石に迷惑だよ…｣
かすみ｢いいの！今夜は二人に迷惑かけまくるんだから！｣
かすみ｢これでイーブンでしょ！｣
しずりな｢………｣
璃奈｢……いいけど、誰もいないし｣
かすみ｢いいの！今夜は二人に迷惑かけまくるんだから！｣
かすみ｢これでイーブンでしょ！｣
しずりな｢………｣
璃奈｢……いいけど、誰もいないし｣
439: 2021/03/04(木) 21:14:39.50 ID:oXm0gfH/
しずく｢！？…えっ、いいの…？｣
璃奈｢……お泊まり会、してみたかったし｣
しずかす｢………！｣
胸がきゅぅってなった
璃奈｢……お泊まり会、してみたかったし｣
しずかす｢………！｣
胸がきゅぅってなった
440: 2021/03/04(木) 21:15:37.32 ID:oXm0gfH/
璃奈｢…とりあえず上がって？｣
かすみ｢やった！お邪魔しますっ。ほらしず子もおいで｣
しずく｢お、お邪魔します…｣ﾊﾟﾀﾝ
しずく(…相変わらず凄い部屋だなぁ…)
かすみ｢やった！お邪魔しますっ。ほらしず子もおいで｣
しずく｢お、お邪魔します…｣ﾊﾟﾀﾝ
しずく(…相変わらず凄い部屋だなぁ…)
441: 2021/03/04(木) 21:17:03.25 ID:oXm0gfH/
璃奈｢ね…しずくちゃん、あの…｣
しずく｢……？｣
かすみ｢りな子！｣
璃奈｢あ、はい｣
かすみ｢ゲームしよ｣
しずく｢……？｣
かすみ｢りな子！｣
璃奈｢あ、はい｣
かすみ｢ゲームしよ｣
442: 2021/03/04(木) 21:17:50.93 ID:oXm0gfH/
璃奈｢ええ？｣
かすみ｢三人でゲームしたい｣
璃奈｢ええ…｣
しずく｢フリーダムが過ぎるよかすみさん…｣
かすみ｢三人でゲームしたい｣
璃奈｢ええ…｣
しずく｢フリーダムが過ぎるよかすみさん…｣
443: 2021/03/04(木) 21:23:37.56 ID:oXm0gfH/
しずく｢…私はいいよ、ゲームする気になんてなれないし…ごめん二人とも…私帰…｣
かすみ｢帰さないって言ったじゃんっ｣
璃奈｢……｣
かすみ｢負けるの恐いの～？｣
かすみ｢帰さないって言ったじゃんっ｣
璃奈｢……｣
かすみ｢負けるの恐いの～？｣
444: 2021/03/04(木) 21:26:17.49 ID:oXm0gfH/
しずく｢そういうことじゃなくて｣
かすみ｢しず子ゲーム下手だもんね？｣
しずく｢っ…下手じゃないよ、普段やらないだけで少しやれば上達するもん｣
かすみ｢ほんとかなぁ～？どうなのりな子｣
かすみ｢しず子ゲーム下手だもんね？｣
しずく｢っ…下手じゃないよ、普段やらないだけで少しやれば上達するもん｣
かすみ｢ほんとかなぁ～？どうなのりな子｣
447: 2021/03/04(木) 21:34:48.09 ID:oXm0gfH/
璃奈｢……しずくちゃんはずっと下手｣
しずく｢……なっ…！！｣
璃奈｢だからしずくちゃん、今夜は鍛えてかすみちゃんを見返してやろう。りなちゃんボード、めらめら｣
かすみ｢えー下手っぴなしず子じゃかすみんには絶対敵わないと思うなあ？｣
しずく｢…！！くっ、いいよ！少しだけなら付き合うよ！絶対かすみさん負かせるからねっ！｣
しずく｢……なっ…！！｣
璃奈｢だからしずくちゃん、今夜は鍛えてかすみちゃんを見返してやろう。りなちゃんボード、めらめら｣
かすみ｢えー下手っぴなしず子じゃかすみんには絶対敵わないと思うなあ？｣
しずく｢…！！くっ、いいよ！少しだけなら付き合うよ！絶対かすみさん負かせるからねっ！｣
455: 2021/03/06(土) 23:17:44.17 ID:wvopGsHo
───
─
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…
彼方｢はぁい…｣
エマ｢…もしもし？彼方ちゃん？｣
彼方｢…ぁ…エマちゃん？｣
エマ｢うん、エマだよ。その…大丈夫？じゃないよね…｣
彼方｢うぅん…微熱だけど…熱出ちゃってねぇ…そんなに辛くはないけど…｣
エマ｢！っ…そっか、そうなんだ…｣
エマ｢大丈夫かなって思って掛けただけなんだ…急にごめんね？｣
─
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…
彼方｢はぁい…｣
エマ｢…もしもし？彼方ちゃん？｣
彼方｢…ぁ…エマちゃん？｣
エマ｢うん、エマだよ。その…大丈夫？じゃないよね…｣
彼方｢うぅん…微熱だけど…熱出ちゃってねぇ…そんなに辛くはないけど…｣
エマ｢！っ…そっか、そうなんだ…｣
エマ｢大丈夫かなって思って掛けただけなんだ…急にごめんね？｣
456: 2021/03/06(土) 23:18:00.32 ID:wvopGsHo
彼方｢ううん…少しだけ誰かとお話したかったから…ちょっとだけ…いいかな？エマちゃん｣
エマ｢拗らせたらいけないし…少しだけだよ？｣
彼方｢うん、ありがと～…｣
彼方｢…その、昨日は色々心配かけてごめんなさい｣
エマ｢拗らせたらいけないし…少しだけだよ？｣
彼方｢うん、ありがと～…｣
彼方｢…その、昨日は色々心配かけてごめんなさい｣
457: 2021/03/06(土) 23:18:34.40 ID:wvopGsHo
彼方｢みんな彼方ちゃんを探してたって聞いたから…迷惑かけちゃったね｣
エマ｢もう…ほんとだよぉ、公園で雨に打たれてたって聞いた時は心配過ぎて気が気じゃなかったし…｣
エマ｢見つかって本当に良かったけど…その後果林ちゃんが迷子になっちゃうしで大変だったんだよ？｣
彼方｢おおう…後で果林ちゃんにも謝らなくちゃだね…というかみんなにだよねぇ…｣
エマ｢もう…ほんとだよぉ、公園で雨に打たれてたって聞いた時は心配過ぎて気が気じゃなかったし…｣
エマ｢見つかって本当に良かったけど…その後果林ちゃんが迷子になっちゃうしで大変だったんだよ？｣
彼方｢おおう…後で果林ちゃんにも謝らなくちゃだね…というかみんなにだよねぇ…｣
458: 2021/03/06(土) 23:19:12.94 ID:wvopGsHo
エマ｢…そんなに気にしなくていいよ、あんな苦しそうな彼方ちゃん見たら、流石にね？｣
彼方｢……ごめんね…｣
エマ｢せつ菜ちゃんから、全部聞いたんだ｣
エマ｢どうして彼方ちゃんが急に飛び出しちゃったのか…｣
彼方｢…エマちゃん…あのね｣
彼方｢……ごめんね…｣
エマ｢せつ菜ちゃんから、全部聞いたんだ｣
エマ｢どうして彼方ちゃんが急に飛び出しちゃったのか…｣
彼方｢…エマちゃん…あのね｣
459: 2021/03/06(土) 23:19:39.99 ID:wvopGsHo
エマ｢大丈夫だよ、誰も怒ってないし…責めたりなんてしないよ？｣
彼方｢え…？｣
エマ｢ずっと仲良しだったのはみんな知ってるもん｣
エマ｢今度しっかり…話してみよう？ちゃんと理由があると思うから｣
彼方｢え…？｣
エマ｢ずっと仲良しだったのはみんな知ってるもん｣
エマ｢今度しっかり…話してみよう？ちゃんと理由があると思うから｣
460: 2021/03/06(土) 23:20:12.84 ID:wvopGsHo
彼方｢…そう、だね…｣
エマ｢……｣
彼方｢きついね｣
彼方｢…嫌われちゃうのって…本当にきついね｣
エマ｢……うん、彼方ちゃんにとっては本当に大好きな後輩だったと思うし｣
彼方｢………それだけじゃあ、ないんだよなぁ ｣
エマ｢……｣
彼方｢きついね｣
彼方｢…嫌われちゃうのって…本当にきついね｣
エマ｢……うん、彼方ちゃんにとっては本当に大好きな後輩だったと思うし｣
彼方｢………それだけじゃあ、ないんだよなぁ ｣
461: 2021/03/06(土) 23:20:48.19 ID:wvopGsHo
エマ｢え……？｣
彼方｢エマちゃんの言う通り…最初、私もそれだけだって思ってたんだ｣
彼方｢ただ…しずくちゃんに嫌われちゃって…せつ菜ちゃんに言われて初めて気付いたんだ…それだけじゃなかったんだなぁって｣
彼方｢気付いた時にはもう遅かったし…余計に辛くなるだけだったよ｣
彼方｢エマちゃんの言う通り…最初、私もそれだけだって思ってたんだ｣
彼方｢ただ…しずくちゃんに嫌われちゃって…せつ菜ちゃんに言われて初めて気付いたんだ…それだけじゃなかったんだなぁって｣
彼方｢気付いた時にはもう遅かったし…余計に辛くなるだけだったよ｣
462: 2021/03/06(土) 23:21:40.39 ID:wvopGsHo
彼方｢…気付くなら、もっと早くに気付きたかったなぁ｣
エマ｢…ふふ、そっか｣
エマ｢好きなんだね、しずくちゃんが｣
彼方｢…ん…すごく…｣
エマ｢…ふふ、そっか｣
エマ｢好きなんだね、しずくちゃんが｣
彼方｢…ん…すごく…｣
463: 2021/03/06(土) 23:22:10.11 ID:wvopGsHo
彼方｢……おかしいかなぁ？嫌いって言われたのに、こんな…｣
エマ｢んーん、おかしいことないよ｣
エマ｢きっとこういう感情に細かい理屈なんてないんだと思う。今は辛いと思うけど…好きだって気持ちは大切にしようよ｣
彼方｢…そっかぁ、そうだね｣
エマ｢んーん、おかしいことないよ｣
エマ｢きっとこういう感情に細かい理屈なんてないんだと思う。今は辛いと思うけど…好きだって気持ちは大切にしようよ｣
彼方｢…そっかぁ、そうだね｣
464: 2021/03/06(土) 23:23:41.70 ID:wvopGsHo
エマ｢ね…彼方ちゃんは、どうするの？しずくちゃんとの事で…これから…｣
彼方｢…うん、落ち込んでばかりじゃいられないしね、いっそ当たって砕けようかなぁって｣
エマ｢？？｣
彼方｢振られてもいいから…しずくちゃんがしてくれたように、彼方ちゃんもしっかり気持ちを伝えようって思って｣
彼方｢…うん、落ち込んでばかりじゃいられないしね、いっそ当たって砕けようかなぁって｣
エマ｢？？｣
彼方｢振られてもいいから…しずくちゃんがしてくれたように、彼方ちゃんもしっかり気持ちを伝えようって思って｣
466: 2021/03/06(土) 23:24:36.17 ID:wvopGsHo
彼方｢卒業しちゃうっていうのもあるけど～…お返事によっては、もう会わないと思うし｣
エマ｢もう会わないって聞くと…寂しいな｣
エマ｢けど…私もそうした方がいいって思うな。心残りになっちゃうかもしれないし｣
エマ｢きっと…大丈夫だよ、彼方ちゃん｣
エマ｢もう会わないって聞くと…寂しいな｣
エマ｢けど…私もそうした方がいいって思うな。心残りになっちゃうかもしれないし｣
エマ｢きっと…大丈夫だよ、彼方ちゃん｣
467: 2021/03/06(土) 23:25:30.07 ID:wvopGsHo
エマ｢根拠なんてないけど…気持ちはちゃんと心の深くで繋がってると思うんだ｣
エマ｢しずくちゃんは彼方ちゃんのこときっと想ってるよ｣
彼方｢…ありがとね、エマちゃん｣
彼方｢なんだかエマちゃんと話してたら大分楽になった気がするよ～｣
エマ｢しずくちゃんは彼方ちゃんのこときっと想ってるよ｣
彼方｢…ありがとね、エマちゃん｣
彼方｢なんだかエマちゃんと話してたら大分楽になった気がするよ～｣
468: 2021/03/06(土) 23:26:12.72 ID:wvopGsHo
エマ｢ふふ…良かった。でも安静にしてなきゃだよ？｣
彼方｢分かってるって～｣
エマ｢学校は、くるよね？｣
彼方｢もちろん、熱治ったら…週明けにはいくよ～｣
彼方｢しずくちゃんともちゃんと…お話したいし｣
彼方｢分かってるって～｣
エマ｢学校は、くるよね？｣
彼方｢もちろん、熱治ったら…週明けにはいくよ～｣
彼方｢しずくちゃんともちゃんと…お話したいし｣
469: 2021/03/06(土) 23:27:36.18 ID:wvopGsHo
エマ｢そうだね…分かった。じゃあ来週…学校でね？お大事に、彼方ちゃん｣
彼方｢ありがと、…うん。またね、エマちゃん｣ﾋﾟｯ
彼方｢………｣
遥｢ただいま、お姉ちゃん。…エマさん？｣
彼方｢ありがと、…うん。またね、エマちゃん｣ﾋﾟｯ
彼方｢………｣
遥｢ただいま、お姉ちゃん。…エマさん？｣
470: 2021/03/06(土) 23:28:38.47 ID:wvopGsHo
彼方｢…あ、遥ちゃん。おかえり～。うん、ちょっとお話してたんだ～｣
遥｢…そっか、熱はどう？｣
彼方｢うん、じっと大人しくしてれば引いてくと思うよ～｣
遥｢……良かった｣ﾎｯ
遥｢…そっか、熱はどう？｣
彼方｢うん、じっと大人しくしてれば引いてくと思うよ～｣
遥｢……良かった｣ﾎｯ
471: 2021/03/06(土) 23:29:32.86 ID:wvopGsHo
遥｢お姉ちゃん…精神的にも参ってたから心配だったんだ｣
彼方｢今日ずっと逐一連絡くれてたもんねぇ…心配かけてごめんね？｣
遥｢妹なんだから…当たり前の事だよ？あ、ねぇ…お姉ちゃん｣
彼方｢ん～？｣
彼方｢今日ずっと逐一連絡くれてたもんねぇ…心配かけてごめんね？｣
遥｢妹なんだから…当たり前の事だよ？あ、ねぇ…お姉ちゃん｣
彼方｢ん～？｣
473: 2021/03/06(土) 23:31:45.24 ID:wvopGsHo
遥｢お姉ちゃん熱あるし…ずっと傍に居たかったんだけど…ごめん、明日ちょっと家空けちゃうね？｣
彼方｢うん？それは大丈夫だけど～…土曜日だよね？遊びに行くの？｣
遥｢んーん、私にとってはもっと大切な用事だよ！虹ヶ咲にね、ちょっと呼ばれちゃったんだ｣
彼方｢ほうほう…誰に呼ばれたのかな？｣
遥｢……ふふ、秘密だよ｣
彼方｢うん？それは大丈夫だけど～…土曜日だよね？遊びに行くの？｣
遥｢んーん、私にとってはもっと大切な用事だよ！虹ヶ咲にね、ちょっと呼ばれちゃったんだ｣
彼方｢ほうほう…誰に呼ばれたのかな？｣
遥｢……ふふ、秘密だよ｣
474: 2021/03/06(土) 23:34:52.01 ID:wvopGsHo
───
─
ﾌﾞｩｩｩｩﾝ
しずく｢はやく…！はやくアイテム決まってよ！！追いつかれちゃうよ！！｣ｶﾁｶﾁ
しずく｢ああああ！また青コウラ！どうして！？どうしてさっきからコインしか出てこないの！？｣ｶﾁｯ
璃奈｢…しずくちゃん、ずっと一位を維持すればいいってものじゃないよ、下位の方がいいアイテム…出やすい｣ｶﾁ…ｶﾁ
─
ﾌﾞｩｩｩｩﾝ
しずく｢はやく…！はやくアイテム決まってよ！！追いつかれちゃうよ！！｣ｶﾁｶﾁ
しずく｢ああああ！また青コウラ！どうして！？どうしてさっきからコインしか出てこないの！？｣ｶﾁｯ
璃奈｢…しずくちゃん、ずっと一位を維持すればいいってものじゃないよ、下位の方がいいアイテム…出やすい｣ｶﾁ…ｶﾁ
475: 2021/03/06(土) 23:35:50.82 ID:wvopGsHo
しずく｢そっ、そうなの…？｣
璃奈｢うん…このステージは特に逆転しやすいから…初手は7、8位辺りをキープした方がいいと思う｣
しずく｢…っ、…ああ！曲がり切れな…っ落ちたぁーー！｣
かすみ｢しず子うるさい…｣ｶﾁ
璃奈｢うん…このステージは特に逆転しやすいから…初手は7、8位辺りをキープした方がいいと思う｣
しずく｢…っ、…ああ！曲がり切れな…っ落ちたぁーー！｣
かすみ｢しず子うるさい…｣ｶﾁ
476: 2021/03/06(土) 23:36:37.40 ID:wvopGsHo
しずく｢ああ…追いつけない…っ、追いつけないよ…！何度繰り返しても二人に追いつけないよっ｣ｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁ!
GOAL!
璃奈｢…一位｣
かすみ｢にぃー｣
しずく｢八位……｣
GOAL!
璃奈｢…一位｣
かすみ｢にぃー｣
しずく｢八位……｣
477: 2021/03/06(土) 23:37:46.82 ID:wvopGsHo
かすりな｢………｣
しずく｢も、もう一回…！もう一回だけやらせて！次こそ勝つから！｣
かすみ｢もう終わりだってば！何時間レースしてると思ってんの！？｣
かすみ｢諦めなよ！分かったでしょ！？かすみん達には敵わないよ！しず子じゃ！｣
璃奈｢かすみちゃん、それ逆効果｣
しずく｢も、もう一回…！もう一回だけやらせて！次こそ勝つから！｣
かすみ｢もう終わりだってば！何時間レースしてると思ってんの！？｣
かすみ｢諦めなよ！分かったでしょ！？かすみん達には敵わないよ！しず子じゃ！｣
璃奈｢かすみちゃん、それ逆効果｣
478: 2021/03/06(土) 23:39:15.24 ID:wvopGsHo
しずく｢やだ！見くびらないでよ！私は続ければまだまだ伸びるもん！次で絶対勝つもん！｣
かすみ｢その自信はどこからくるわけ！？4、5時間ぶっ通しでやってるんだよ！？22時だよ！？もうお腹がすいたんだよ！｣
しずく｢お腹すいた！？甘ったれたこと言わないでよ！それくらい我慢してよ！水飲めよ！｣
かすみ｢水飲めよ！？｣
かすみ｢その自信はどこからくるわけ！？4、5時間ぶっ通しでやってるんだよ！？22時だよ！？もうお腹がすいたんだよ！｣
しずく｢お腹すいた！？甘ったれたこと言わないでよ！それくらい我慢してよ！水飲めよ！｣
かすみ｢水飲めよ！？｣
479: 2021/03/06(土) 23:39:46.68 ID:wvopGsHo
ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ
……
しずく｢はぁ…はぁ…｣
かすみ｢…はぁ、はぁ…｣
璃奈｢あわわわわわ…｣
……
しずく｢はぁ…はぁ…｣
かすみ｢…はぁ、はぁ…｣
璃奈｢あわわわわわ…｣
480: 2021/03/06(土) 23:45:27.52 ID:wvopGsHo
しずく｢あと…ﾊｧ…1回だけでいいの…次で…ﾊｧ…次でかすみさんを抜くんだから…｣ｸﾞｩ
かすみ｢も、もういいでしょしず子…ヘトヘトじゃん…ﾊｧ…いい加減しつこいとかすみん砲だすよ？拳出る…よ…？｣ｸﾞｩｩ…
璃奈｢し…しずくちゃん、かすみちゃん…｣
璃奈｢お、落ち着いて…とりあえずご飯食べよう？ピザ、とるから｣
かすみ｢も、もういいでしょしず子…ヘトヘトじゃん…ﾊｧ…いい加減しつこいとかすみん砲だすよ？拳出る…よ…？｣ｸﾞｩｩ…
璃奈｢し…しずくちゃん、かすみちゃん…｣
璃奈｢お、落ち着いて…とりあえずご飯食べよう？ピザ、とるから｣
481: 2021/03/06(土) 23:46:11.02 ID:wvopGsHo
───
─
ﾁｬﾎﾟｰﾝ
かすみ｢……｣
しずく｢……｣
璃奈｢……｣
かすみ｢…お風呂、広すぎない？りな子ん家｣
─
ﾁｬﾎﾟｰﾝ
かすみ｢……｣
しずく｢……｣
璃奈｢……｣
かすみ｢…お風呂、広すぎない？りな子ん家｣
482: 2021/03/06(土) 23:46:51.25 ID:wvopGsHo
しずく｢確かに…三人も余裕で入っちゃうなんて｣
璃奈｢そう、だね…自分でも思う。一人で入るには広すぎるかも｣
かすみ｢…ピザ、どのくらいで届くの？｣
璃奈｢今から1時間くらいかな｣
璃奈｢そう、だね…自分でも思う。一人で入るには広すぎるかも｣
かすみ｢…ピザ、どのくらいで届くの？｣
璃奈｢今から1時間くらいかな｣
483: 2021/03/06(土) 23:47:48.28 ID:wvopGsHo
かすみ｢ぐへぇ…｣
しずく｢本当にいいの？ご馳走になっちゃって…｣
璃奈｢うん、こういう機会でしか頼まないから、ピザパーティーみたいなことやってみたかったし｣
しずく｢そっか…｣
璃奈｢…ね、しずくちゃん…改めて、ごめんなさい｣
しずく｢本当にいいの？ご馳走になっちゃって…｣
璃奈｢うん、こういう機会でしか頼まないから、ピザパーティーみたいなことやってみたかったし｣
しずく｢そっか…｣
璃奈｢…ね、しずくちゃん…改めて、ごめんなさい｣
484: 2021/03/06(土) 23:48:39.75 ID:wvopGsHo
しずく｢…！｣
璃奈｢彼方さんとのこと、私がきっかけを作っちゃったから…本当にごめんね｣
しずく｢違うよ、そもそも私が璃奈さんの作ったものに頼らなければ…勝手に食べちゃったし…私の方こそごめんなさい｣
璃奈｢……でも、あの時のしずくちゃんはそこを自制できるほどのメンタルじゃなかったと思う…から、やっぱり…｣
璃奈｢彼方さんとのこと、私がきっかけを作っちゃったから…本当にごめんね｣
しずく｢違うよ、そもそも私が璃奈さんの作ったものに頼らなければ…勝手に食べちゃったし…私の方こそごめんなさい｣
璃奈｢……でも、あの時のしずくちゃんはそこを自制できるほどのメンタルじゃなかったと思う…から、やっぱり…｣
485: 2021/03/06(土) 23:49:38.94 ID:wvopGsHo
かすみ｢お互い様でいいじゃん｣
しずく｢え？｣
かすみ｢十分反省してるじゃん。二人ともさ、自分を責めるのはもうやめてよね｣
かすみ｢二人の気持ちは分かるけど…でも、動こうよ。りな子も、しず子も｣
しずく｢え？｣
かすみ｢十分反省してるじゃん。二人ともさ、自分を責めるのはもうやめてよね｣
かすみ｢二人の気持ちは分かるけど…でも、動こうよ。りな子も、しず子も｣
486: 2021/03/06(土) 23:51:05.57 ID:wvopGsHo
かすみ｢やっぱり一番彼方先輩が辛いって思うからさ…彼方先輩の為にやれる事…あるよね？特にしず子｣
しずく｢………今更どんな顔して会えばいいの…もう、取り返しなんてつかないよ｣
かすみ｢それは…しず子が決めることじゃないじゃん｣
かすみ｢これまでの事しっかり話してさ…一回…もう一回告白して、チョコもちゃんと渡そうよ｣
しずく｢………今更どんな顔して会えばいいの…もう、取り返しなんてつかないよ｣
かすみ｢それは…しず子が決めることじゃないじゃん｣
かすみ｢これまでの事しっかり話してさ…一回…もう一回告白して、チョコもちゃんと渡そうよ｣
487: 2021/03/06(土) 23:51:43.46 ID:wvopGsHo
しずく｢……！｣
しずく｢ど、どうしてよ…１回振られてるんだよ？｣
かすみ｢でもさ、その後の出来事でなかったことになるんじゃないの？例の効果のせいとはいえさ…｣
しずく｢そうかもしれないけど…どっちみち諦めるしかないもん｣
しずく｢ど、どうしてよ…１回振られてるんだよ？｣
かすみ｢でもさ、その後の出来事でなかったことになるんじゃないの？例の効果のせいとはいえさ…｣
しずく｢そうかもしれないけど…どっちみち諦めるしかないもん｣
488: 2021/03/06(土) 23:52:21.83 ID:wvopGsHo
璃奈｢でも、諦められてないよね？｣
しずく｢…え？｣
璃奈｢諦め切れないから…私の作ったチョコを食べたし…多分、未だに残ってるよね？彼方さんにあげるはずだったチョコ｣
しずく｢っ…｣
しずく｢…え？｣
璃奈｢諦め切れないから…私の作ったチョコを食べたし…多分、未だに残ってるよね？彼方さんにあげるはずだったチョコ｣
しずく｢っ…｣
489: 2021/03/06(土) 23:53:35.04 ID:wvopGsHo
璃奈｢だったら…私もちゃんと作り直して、あげるべきだって思う｣
璃奈｢私は…諦めませんって｣
しずく｢ぅ…で、でも…でも、鬱陶しいって思われるよ？｣
かすみ｢さっきゲームで負けまくってたしず子みたいにー？｣ｽﾞｲｯ
しずく｢う、ええ！？｣
璃奈｢私は…諦めませんって｣
しずく｢ぅ…で、でも…でも、鬱陶しいって思われるよ？｣
かすみ｢さっきゲームで負けまくってたしず子みたいにー？｣ｽﾞｲｯ
しずく｢う、ええ！？｣
490: 2021/03/06(土) 23:54:32.85 ID:wvopGsHo
かすみ｢たまには…いいじゃん、しず子の聞き分けが悪いとこ見せたって｣
かすみ｢さっきみたく子供みたいに悔しがって喚いてさ、もう一回挑戦しようってなろうよ、恋に関しても！｣
しずく｢喚くって…そんなふうに見えてたの？｣
かすみ｢そりゃもっちろん見えてたよ、でもしず子はそれでいいの！｣
かすみ｢さっきみたく子供みたいに悔しがって喚いてさ、もう一回挑戦しようってなろうよ、恋に関しても！｣
しずく｢喚くって…そんなふうに見えてたの？｣
かすみ｢そりゃもっちろん見えてたよ、でもしず子はそれでいいの！｣
491: 2021/03/06(土) 23:55:37.72 ID:wvopGsHo
かすみ｢だって…悔しいでしょ？あれだけ一緒にいて…なのに自分ばっかりが好きで｣
かすみ｢結果自分が大切な後輩止まりだったなんてさ、悔しくないんですか～？しず子さんは｣
しずく｢っ、なんかかすみさんに言われるとすごく悔しい｣
かすみ｢ふふ、それでもいいよ｣
かすみ｢結果自分が大切な後輩止まりだったなんてさ、悔しくないんですか～？しず子さんは｣
しずく｢っ、なんかかすみさんに言われるとすごく悔しい｣
かすみ｢ふふ、それでもいいよ｣
492: 2021/03/06(土) 23:56:53.73 ID:wvopGsHo
かすみ｢しず子はもっと頑固じゃなきゃ。もう一回さ、バレンタインしようよしず子。ね、りな子｣
璃奈｢うん、私達も手伝うから｣
しずく｢…いいのかな、彼方さんに受け取って貰えないかも…｣
璃奈｢それでも渡そう｣ｷﾘｯ
璃奈｢うん、私達も手伝うから｣
しずく｢…いいのかな、彼方さんに受け取って貰えないかも…｣
璃奈｢それでも渡そう｣ｷﾘｯ
493: 2021/03/06(土) 23:57:35.43 ID:wvopGsHo
かすみ｢そっ、自信なくても！諦めきれないならとことんやろうよ！もう一回全部さらけ出そう？｣
しずく｢……｣
璃奈｢しずくちゃん｣
璃奈｢しずくちゃんが誰かに何言われたとしても、どう思われたとしても…私達はいるよ｣
しずく｢……｣
璃奈｢しずくちゃん｣
璃奈｢しずくちゃんが誰かに何言われたとしても、どう思われたとしても…私達はいるよ｣
494: 2021/03/06(土) 23:58:57.49 ID:wvopGsHo
かすみ｢そうそう、いつだってかすみん達が横にいてあげるんだからね！親友なんだし！｣
しずく｢璃奈さん…かすみさん…｣
ああ…バカだなぁ
私は、私をこんな大切に思ってくれてる人達を…一瞬でも手放そうとしちゃったんだ
しずく｢璃奈さん…かすみさん…｣
ああ…バカだなぁ
私は、私をこんな大切に思ってくれてる人達を…一瞬でも手放そうとしちゃったんだ
495: 2021/03/06(土) 23:59:33.50 ID:wvopGsHo
間違えてばっかりだ、私は…
ｷﾞｭｳｯ
璃奈｢…っ…わわっ｣
かすみ｢っ、えっ、ちょ…しず子？//｣
しずく｢二人とも…、っ…ありがとう…っ｣ｷﾞｭｩｩ
ｷﾞｭｳｯ
璃奈｢…っ…わわっ｣
かすみ｢っ、えっ、ちょ…しず子？//｣
しずく｢二人とも…、っ…ありがとう…っ｣ｷﾞｭｩｩ
496: 2021/03/06(土) 23:59:50.41 ID:wvopGsHo
…私は、諦めることを諦めた
503: 2021/03/08(月) 02:31:52.06 ID:KUdS+Et+
───
─
しずく｢…くま｣
かすみ｢……たぬき｣
璃奈｢私のパジャマだと二人には窮屈だと思うから…2人が着れるとしたらフリーサイズの着ぐるみパジャマくらいしかなかった｣
しずく｢でも…よく持ってたね｣
璃奈｢着る機会なかったけど…かわいいなって思って買っちゃった｣
─
しずく｢…くま｣
かすみ｢……たぬき｣
璃奈｢私のパジャマだと二人には窮屈だと思うから…2人が着れるとしたらフリーサイズの着ぐるみパジャマくらいしかなかった｣
しずく｢でも…よく持ってたね｣
璃奈｢着る機会なかったけど…かわいいなって思って買っちゃった｣
504: 2021/03/08(月) 02:32:44.29 ID:KUdS+Et+
璃奈｢あの、けど…下着に関しては…その、我慢して…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ｢ﾄﾞｷﾄﾞｷ…じゃないよりな子…｣
しずく｢さ、サイズは思いの外…なんとかなったけど…//｣
しずく(別の意味でちょっと落ち着かない…//)
かすみ｢ﾄﾞｷﾄﾞｷ…じゃないよりな子…｣
しずく｢さ、サイズは思いの外…なんとかなったけど…//｣
しずく(別の意味でちょっと落ち着かない…//)
505: 2021/03/08(月) 02:33:30.54 ID:KUdS+Et+
しずく｢というか、そもそもかすみさんが何の準備もせずにくるから…｣
かすみ｢そ、それはごめんってば…｣
しずく｢もう、…あとでちゃんと洗って返すね？璃奈さん｣
璃奈｢うん。二人のシャツや下着は今洗って乾燥してるから…明日には着れると思う｣
かすみ｢そ、それはごめんってば…｣
しずく｢もう、…あとでちゃんと洗って返すね？璃奈さん｣
璃奈｢うん。二人のシャツや下着は今洗って乾燥してるから…明日には着れると思う｣
506: 2021/03/08(月) 02:34:19.78 ID:KUdS+Et+
しずく｢ありがとう、璃奈さん｣ﾆｺ
かすみ｢…りな子ぉ、ごめんね？急に来て｣
璃奈｢ううん、楽しかったから…いい｣
かすみ｢…ありがとね｣
璃奈｢ううん、こちらこそありがとう｣
かすみ｢…りな子ぉ、ごめんね？急に来て｣
璃奈｢ううん、楽しかったから…いい｣
かすみ｢…ありがとね｣
璃奈｢ううん、こちらこそありがとう｣
507: 2021/03/08(月) 02:35:08.31 ID:KUdS+Et+
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
璃奈｢…ピザ、きたみたい。取ってくるね｣ﾃｸﾃｸ…
しずく｢うん｣
………
かすみ｢…そういえば、しず子｣
しずく｢うん？｣
璃奈｢…ピザ、きたみたい。取ってくるね｣ﾃｸﾃｸ…
しずく｢うん｣
………
かすみ｢…そういえば、しず子｣
しずく｢うん？｣
508: 2021/03/08(月) 02:36:01.57 ID:KUdS+Et+
かすみ｢家に連絡入れたの？｣
しずく｢あっ！そういえば…忘れてた…｣
しずく(ていうか…今更だけど気付いたら結局泊まる流れになってたな…)
かすみ｢んも～しず子ってばほんと抜けてるとこあるよね～｣
しずく｢あっ！そういえば…忘れてた…｣
しずく(ていうか…今更だけど気付いたら結局泊まる流れになってたな…)
かすみ｢んも～しず子ってばほんと抜けてるとこあるよね～｣
509: 2021/03/08(月) 02:36:51.80 ID:KUdS+Et+
しずく｢…なんだろう今かすみさんだけには絶対に言われたくないんだけど…｣
しずく｢まぁいいや…メールしとこう…｣ｽｯ
しずく(あ…電源切れてたんだった…)ﾎﾟﾁ
しずく(ここの所…携帯を見る気にすらなれなかったから…いつから見てないんだろう)
しずく｢まぁいいや…メールしとこう…｣ｽｯ
しずく(あ…電源切れてたんだった…)ﾎﾟﾁ
しずく(ここの所…携帯を見る気にすらなれなかったから…いつから見てないんだろう)
510: 2021/03/08(月) 02:38:05.48 ID:KUdS+Et+
しずく(…今日お友達の家でお泊まりします…と)ｽｯｽｯ
しずく｢…通知、結構あるなぁ｣
しずく(わ、遥さん…読んでたのに返事できてなかったな…後で謝ってちゃんと返そう)
しずく(他は、璃奈さん…部長…侑先輩から…)
しずく(それとエマさんから…かすみさんからもだ…あと、彼方さん…)
しずく｢…通知、結構あるなぁ｣
しずく(わ、遥さん…読んでたのに返事できてなかったな…後で謝ってちゃんと返そう)
しずく(他は、璃奈さん…部長…侑先輩から…)
しずく(それとエマさんから…かすみさんからもだ…あと、彼方さん…)
511: 2021/03/08(月) 02:39:23.37 ID:KUdS+Et+
彼方 しずくちゃん
彼方 彼方ちゃん、何かしちゃったかな
彼方 気に触るようなことしちゃってたら、ごめんね
しずく｢っ…ごめんなさい…｣
かすみ｢……？｣
彼方 彼方ちゃん、何かしちゃったかな
彼方 気に触るようなことしちゃってたら、ごめんね
しずく｢っ…ごめんなさい…｣
かすみ｢……？｣
512: 2021/03/08(月) 02:40:13.93 ID:KUdS+Et+
しずく(今日の、通知もきてる…)
彼方 月曜日の放課後、話したいことがあります
彼方 最後の頼みです
彼方 お願いします
しずく｢…話…？｣
しずく｢……｣ｽｯｽｯ
彼方 月曜日の放課後、話したいことがあります
彼方 最後の頼みです
彼方 お願いします
しずく｢…話…？｣
しずく｢……｣ｽｯｽｯ
513: 2021/03/08(月) 02:41:46.59 ID:KUdS+Et+
しずく わかりました
しずく 私もちゃんと話したいことがあるので…月曜日、放課後に部室で
既読
しずく｢……ふぅ…｣
しずく｢…ん？えっ、既読！？はや…っ｣
しずく 私もちゃんと話したいことがあるので…月曜日、放課後に部室で
既読
しずく｢……ふぅ…｣
しずく｢…ん？えっ、既読！？はや…っ｣
514: 2021/03/08(月) 02:42:57.30 ID:KUdS+Et+
～♪
しずく｢わわっ！？…か、彼方さん……？｣
かすみ｢…出た方がいいんじゃない？｣
しずく｢で、でも…｣
璃奈｢頑張れしずくちゃん｣
しずく｢………｣ｺﾞｸｯ
しずく｢わわっ！？…か、彼方さん……？｣
かすみ｢…出た方がいいんじゃない？｣
しずく｢で、でも…｣
璃奈｢頑張れしずくちゃん｣
しずく｢………｣ｺﾞｸｯ
515: 2021/03/08(月) 02:44:54.40 ID:KUdS+Et+
しずく｢分かった…先、食べてていいから｣
かすみ｢待ってるから｣
璃奈｢ん…｣ｺｸ
しずく｢…ありがとう｣ｽｯ
しずく｢……もしもし｣
彼方『ぁっ…え、えっ？もし、もし…？しずく…ちゃん？』
かすみ｢待ってるから｣
璃奈｢ん…｣ｺｸ
しずく｢…ありがとう｣ｽｯ
しずく｢……もしもし｣
彼方『ぁっ…え、えっ？もし、もし…？しずく…ちゃん？』
529: 2021/03/11(木) 00:55:54.52 ID:2XFWzsy6
ああ、やっぱり好きだなぁ。この声
でも…
しずく｢…ど、どうしてそんな…動揺してるんですか…｣
彼方｢……いやぁ…まさか出ると思わなくて…｣
しずく｢…彼方さんからかけたのに｣
彼方｢…へへ、気付いたらかけちゃってたよ｣
でも…
しずく｢…ど、どうしてそんな…動揺してるんですか…｣
彼方｢……いやぁ…まさか出ると思わなくて…｣
しずく｢…彼方さんからかけたのに｣
彼方｢…へへ、気付いたらかけちゃってたよ｣
530: 2021/03/11(木) 00:56:39.12 ID:2XFWzsy6
彼方｢やっぱり嫌…だよねぇ…｣
しずく｢そんなこと、ないです…｣
彼方｢……｣
しずく｢…月曜日、学校来るんですか｣
彼方｢うん…ちょっと熱出しちゃってねぇ｣
彼方｢微熱程度だけどね…明日には落ち着くと思うから｣
しずく｢そんなこと、ないです…｣
彼方｢……｣
しずく｢…月曜日、学校来るんですか｣
彼方｢うん…ちょっと熱出しちゃってねぇ｣
彼方｢微熱程度だけどね…明日には落ち着くと思うから｣
531: 2021/03/11(木) 00:57:08.25 ID:2XFWzsy6
しずく｢っ…ご、ごめんなさい…！私のせいですよね…雨で濡れてたって聞いたので…｣
彼方｢んーん、しずくちゃんのせいじゃないよ。たまたま雨が降っちゃっただけだから｣
しずく｢でもそれは…｣
彼方｢ね…しずくちゃんも話、あるんだよね？｣
しずく｢ぇ、ぁ…はい、直接会ってお話したい事があるので…彼方さんもあるんですよね？｣
彼方｢んーん、しずくちゃんのせいじゃないよ。たまたま雨が降っちゃっただけだから｣
しずく｢でもそれは…｣
彼方｢ね…しずくちゃんも話、あるんだよね？｣
しずく｢ぇ、ぁ…はい、直接会ってお話したい事があるので…彼方さんもあるんですよね？｣
532: 2021/03/11(木) 00:57:40.57 ID:2XFWzsy6
彼方｢…うん、彼方ちゃんも直接会ってお話したいなって思ってたから｣
しずく｢そうですか…｣
彼方｢うん…｣
しずく｢…じゃあ、長くなるといけないし、切りますね｣
しずく｢お大事にしてください｣
彼方｢ね、ねぇっ、しずくちゃんっ｣
しずく｢そうですか…｣
彼方｢うん…｣
しずく｢…じゃあ、長くなるといけないし、切りますね｣
しずく｢お大事にしてください｣
彼方｢ね、ねぇっ、しずくちゃんっ｣
533: 2021/03/11(木) 00:58:11.94 ID:2XFWzsy6
しずく｢な、なんですか？｣
彼方｢最後に聞かせて？…やっぱり私の事、嫌い…なんだよね｣
しずく｢…月曜日、渡したい物があるんです｣
彼方｢え？｣
しずく｢その時ちゃんと答えたいので…｣
彼方｢最後に聞かせて？…やっぱり私の事、嫌い…なんだよね｣
しずく｢…月曜日、渡したい物があるんです｣
彼方｢え？｣
しずく｢その時ちゃんと答えたいので…｣
534: 2021/03/11(木) 00:58:45.64 ID:2XFWzsy6
彼方｢ど、どういうこと？｣
しずく｢ごめんなさい、今はそれしか…｣
彼方｢…うん、わかったよ。部室で待ってるね。電話、出てくれてありがとう｣
しずく｢いえ、こちらこそ…お大事にしてください｣
しずく｢ごめんなさい、今はそれしか…｣
彼方｢…うん、わかったよ。部室で待ってるね。電話、出てくれてありがとう｣
しずく｢いえ、こちらこそ…お大事にしてください｣
535: 2021/03/11(木) 01:00:03.59 ID:2XFWzsy6
彼方｢…ありがと、またね｣
しずく｢はい、また…｣ｽｯ
しずく｢…ふぅ……｣
しずく(あんなに酷いこと言ったのに…ずっと私の事で悩ませてたんだ。本当に、酷いことしちゃったな…)
しずく(もう嫌われるしかないって思ってたけど…)
しずく｢はい、また…｣ｽｯ
しずく｢…ふぅ……｣
しずく(あんなに酷いこと言ったのに…ずっと私の事で悩ませてたんだ。本当に、酷いことしちゃったな…)
しずく(もう嫌われるしかないって思ってたけど…)
536: 2021/03/11(木) 01:00:44.43 ID:2XFWzsy6
しずく(それをするにはやっぱり、彼方さんの傍に居すぎたんだと思う)
しずく(…ほんと、簡単に手放せるわけないんだよね)
しずく｢…大バカだね…私は｣
璃奈｢しずくちゃん｣
しずく｢え？あ…ごめんね？待たせちゃって…｣
かすみ｢じゃ、明日の予定は決まりだよね！しず子！｣
しずく｢…ええ？｣
しずく(…ほんと、簡単に手放せるわけないんだよね)
しずく｢…大バカだね…私は｣
璃奈｢しずくちゃん｣
しずく｢え？あ…ごめんね？待たせちゃって…｣
かすみ｢じゃ、明日の予定は決まりだよね！しず子！｣
しずく｢…ええ？｣
538: 2021/03/11(木) 01:01:33.50 ID:2XFWzsy6
───
─
翌日
かすみ｢というわけで！チョコレート作ろー！｣
璃奈｢おー｣
しずく｢ここ…どこ？｣
かすみ｢どこって…バレンタイン同好会の部室に決まってるでしょ｣
─
翌日
かすみ｢というわけで！チョコレート作ろー！｣
璃奈｢おー｣
しずく｢ここ…どこ？｣
かすみ｢どこって…バレンタイン同好会の部室に決まってるでしょ｣
539: 2021/03/11(木) 01:02:09.87 ID:2XFWzsy6
しずく｢は…？え？何それ｣
璃奈｢聞いたことない｣
かすみ｢かすみんも初めて聞いたけどね、基本2月しか活動してないらしいよ｣
しずく｢どうしてそんな部活を良しとしてるのこの学校｣
かすみ｢まぁまぁ、細かいことは気にしないのしず子。今日は貸切だからね！｣
璃奈｢聞いたことない｣
かすみ｢かすみんも初めて聞いたけどね、基本2月しか活動してないらしいよ｣
しずく｢どうしてそんな部活を良しとしてるのこの学校｣
かすみ｢まぁまぁ、細かいことは気にしないのしず子。今日は貸切だからね！｣
540: 2021/03/11(木) 01:02:55.06 ID:2XFWzsy6
しずく｢…ていうか今日午後から練習だったよね？｣
かすみ｢ちゃんと今日は3人ともお休みしますって侑先輩に伝えたから大丈夫っ！｣
璃奈｢今回のかすみちゃん…アグレッシブだね｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ｢ふっふーん。ちゃんと材料も買ってきたし、調理器具も充実してるから作り放題だよ｣
かすみ｢ちゃんと今日は3人ともお休みしますって侑先輩に伝えたから大丈夫っ！｣
璃奈｢今回のかすみちゃん…アグレッシブだね｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ｢ふっふーん。ちゃんと材料も買ってきたし、調理器具も充実してるから作り放題だよ｣
541: 2021/03/11(木) 01:03:29.47 ID:2XFWzsy6
しずく｢凄い揃ってるよね…基本年1でしか稼働しない部なのに…｣
しずく｢でも、別に私一人ででも作れるのに…｣
かすみ｢ほら、しず子ってたまーに抜けてる所あるからさ、心配だし｣
しずく｢…む、そんなことないよ…｣
かすみ｢ほら、例えば何らかで取り乱して鍋にケーキとか放り込んじゃいそうじゃん？｣
しずく｢でも、別に私一人ででも作れるのに…｣
かすみ｢ほら、しず子ってたまーに抜けてる所あるからさ、心配だし｣
しずく｢…む、そんなことないよ…｣
かすみ｢ほら、例えば何らかで取り乱して鍋にケーキとか放り込んじゃいそうじゃん？｣
542: 2021/03/11(木) 01:04:20.24 ID:2XFWzsy6
璃奈｢意外と既にやらかしてそう｣
しずく｢……………どこかから見てた？｣
かすみ｢？…何が？｣
しずく｢………ううん、なんでもないのよなんでも｣
かすりな｢……？｣
しずく｢……………どこかから見てた？｣
かすみ｢？…何が？｣
しずく｢………ううん、なんでもないのよなんでも｣
かすりな｢……？｣
543: 2021/03/11(木) 01:05:17.43 ID:2XFWzsy6
かすみ｢…まぁそれと、実を言うとね…かすみん達も別で作りたいっていうか｣
しずく｢え？｣
かすみ｢3年生、もうすぐ卒業しちゃうでしょ？｣
かすみ｢だから…ついでって言ったらアレだけど…その、感謝の意味でね！果林先輩とエマ先輩にも作ろうかなって思って…かすみんは果林先輩に｣
璃奈｢…私はエマさんに作る｣
しずく｢え？｣
かすみ｢3年生、もうすぐ卒業しちゃうでしょ？｣
かすみ｢だから…ついでって言ったらアレだけど…その、感謝の意味でね！果林先輩とエマ先輩にも作ろうかなって思って…かすみんは果林先輩に｣
璃奈｢…私はエマさんに作る｣
544: 2021/03/11(木) 01:05:55.35 ID:2XFWzsy6
しずく｢………｣
かすみ｢なっ、な…何？？｣
しずく｢んーん、すごく素敵だなって思って｣
かすみ｢…う……//｣
しずく｢ふふ…よしっ作ろっか｣
かすみ｢なっ、な…何？？｣
しずく｢んーん、すごく素敵だなって思って｣
かすみ｢…う……//｣
しずく｢ふふ…よしっ作ろっか｣
545: 2021/03/11(木) 01:06:27.74 ID:2XFWzsy6
───
─
しずく｢……｣ｼﾞｰ
璃奈｢…しずくちゃん、どんなの作るの？｣ｽﾞｲｯ
しずく｢1口サイズの生チョコ…作ろうかなって思って、今湯煎中なんだ｣
しずく｢璃奈さんはどんなの作るの？｣
璃奈｢ザッハトルテ｣
─
しずく｢……｣ｼﾞｰ
璃奈｢…しずくちゃん、どんなの作るの？｣ｽﾞｲｯ
しずく｢1口サイズの生チョコ…作ろうかなって思って、今湯煎中なんだ｣
しずく｢璃奈さんはどんなの作るの？｣
璃奈｢ザッハトルテ｣
546: 2021/03/11(木) 01:06:53.47 ID:2XFWzsy6
しずく｢へぇ…えっ、ザッハトルテ！？璃奈さん作れるの？｣
璃奈｢レシピ見ながらだけど、多分簡単に作れるよ｣
しずく｢そっかぁ、出来上がりが楽しみだね｣
璃奈｢うん｣
しずく｢かすみさんは何作ってるのかな｣
璃奈｢レシピ見ながらだけど、多分簡単に作れるよ｣
しずく｢そっかぁ、出来上がりが楽しみだね｣
璃奈｢うん｣
しずく｢かすみさんは何作ってるのかな｣
547: 2021/03/11(木) 01:07:36.82 ID:2XFWzsy6
璃奈｢チョコクッキー作るんだって。本当はパンが良かったんだけど…クッキーの方が日持ちいいからって｣
しずく｢そっか、でもチョイスがかすみさんらしい気がするな…｣
しずく(溶けてきた、ここに生クリームを入れて…)ｽｯ
璃奈｢…鍋にケーキ、入れたことあるの？｣
しずく｢そっか、でもチョイスがかすみさんらしい気がするな…｣
しずく(溶けてきた、ここに生クリームを入れて…)ｽｯ
璃奈｢…鍋にケーキ、入れたことあるの？｣
548: 2021/03/11(木) 01:08:25.76 ID:2XFWzsy6
しずく｢……！｣ﾋﾟｸｯ
しずく｢でど、で…ど、どうして？｣
璃奈｢さっきの受け答えが不自然だったから…今も動揺してるし…｣
しずく｢…ぅ//｣
しずく｢ちっ、違うよ？//ただ料理が下手っていうわけじゃないからね？ただ冷静でいられる状況じゃなかったからっ｣
しずく｢でど、で…ど、どうして？｣
璃奈｢さっきの受け答えが不自然だったから…今も動揺してるし…｣
しずく｢…ぅ//｣
しずく｢ちっ、違うよ？//ただ料理が下手っていうわけじゃないからね？ただ冷静でいられる状況じゃなかったからっ｣
549: 2021/03/11(木) 01:09:37.40 ID:2XFWzsy6
璃奈｢一体どういう状況なの…？｣
璃奈｢あ…彼方さんと関係ある状況かな｣
しずく｢……！｣
しずく(鋭すぎるよこの子…)
しずく｢の、ノーコメントで…//｣ﾁｬﾎﾟﾝ
璃奈｢！…し、しずくちゃん…！それ納豆。どこから出したの？？｣
璃奈｢あ…彼方さんと関係ある状況かな｣
しずく｢……！｣
しずく(鋭すぎるよこの子…)
しずく｢の、ノーコメントで…//｣ﾁｬﾎﾟﾝ
璃奈｢！…し、しずくちゃん…！それ納豆。どこから出したの？？｣
550: 2021/03/11(木) 01:10:36.85 ID:2XFWzsy6
しずく｢んええ！？あああまた納豆入れちゃったあああっ！｣
璃奈｢え、え、また…？｣
かすみ｢なにどうしたの二人ともそんな騒いで……っ！！？何やってんのしず子！？｣
しずく｢もう私ダメだよぉ…！鍋の時だってそう！真面目にやってるのに結局取り乱して納豆入れちゃうんだよ…！｣
璃奈｢え、え、また…？｣
かすみ｢なにどうしたの二人ともそんな騒いで……っ！！？何やってんのしず子！？｣
しずく｢もう私ダメだよぉ…！鍋の時だってそう！真面目にやってるのに結局取り乱して納豆入れちゃうんだよ…！｣
551: 2021/03/11(木) 01:11:30.25 ID:2XFWzsy6
璃奈｢ええ…｣
かすみ｢納豆にでも取り憑かれてんの！？もう食べれないじゃん！ネバネバだよっ！｣
しずく｢ネバネバだよっ！｣ｸﾞｽｯ
璃奈｢何故ユニゾン…｣
かすみ｢もうっ、とにかく作り直し！それ責任もって食べてよねっ｣
かすみ｢納豆にでも取り憑かれてんの！？もう食べれないじゃん！ネバネバだよっ！｣
しずく｢ネバネバだよっ！｣ｸﾞｽｯ
璃奈｢何故ユニゾン…｣
かすみ｢もうっ、とにかく作り直し！それ責任もって食べてよねっ｣
552: 2021/03/11(木) 01:12:21.26 ID:2XFWzsy6
しずく｢うぅ、はい…｣
璃奈｢し、しずくちゃん…私のせいでもあるから…食べるの手伝うよ｣
しずく｢…うん、ありがとう｣
しずく｢…なんだか、幸先悪いなぁ…｣
璃奈｢………だ、大丈夫…たまたま納豆が入る時くらいあるから…｣ｵﾄﾞｵﾄﾞ
璃奈(ないけど…)
ｶﾞﾁｬ
璃奈｢し、しずくちゃん…私のせいでもあるから…食べるの手伝うよ｣
しずく｢…うん、ありがとう｣
しずく｢…なんだか、幸先悪いなぁ…｣
璃奈｢………だ、大丈夫…たまたま納豆が入る時くらいあるから…｣ｵﾄﾞｵﾄﾞ
璃奈(ないけど…)
ｶﾞﾁｬ
553: 2021/03/11(木) 01:13:17.33 ID:2XFWzsy6
しずく｢……？｣
璃奈｢……？｣
遥｢…お邪魔しまぁす…｣ｺｿ
しずく｢…！はっ、遥さん！？｣
かすみ｢あ、きたきた！よくここ分かったね遥ちゃん！｣
遥｢こんにちは、さっき侑さんにここだって教えてもらって…｣
璃奈｢……？｣
遥｢…お邪魔しまぁす…｣ｺｿ
しずく｢…！はっ、遥さん！？｣
かすみ｢あ、きたきた！よくここ分かったね遥ちゃん！｣
遥｢こんにちは、さっき侑さんにここだって教えてもらって…｣
554: 2021/03/11(木) 01:14:05.28 ID:2XFWzsy6
しずく｢どうして遥さんが…｣
遥｢昨日の夕方、かすみさんにメールで誘われたの。良かったら一緒にって｣
しずく｢夕方…えっ、え…じゃあ最初からこれやるつもりで…｣
かすみ｢うん、元から意地でもしず子をここに連れてくつもりだったし｣
しずく｢えー、もう…何それ…｣
遥｢昨日の夕方、かすみさんにメールで誘われたの。良かったら一緒にって｣
しずく｢夕方…えっ、え…じゃあ最初からこれやるつもりで…｣
かすみ｢うん、元から意地でもしず子をここに連れてくつもりだったし｣
しずく｢えー、もう…何それ…｣
555: 2021/03/11(木) 01:14:43.31 ID:2XFWzsy6
遥｢…しずくちゃん｣
しずく｢は、はい…｣
遥｢ふふっ、納豆のにおい…すごいね｣
しずく｢ぐっ……//｣
遥｢…なんだかしずくちゃんに会うの久しぶりな気がするなあ｣
しずく｢…あの、は…遥さん…メールの返事、出来てなくてごめんなさい…沢山心配かけちゃったよね…きっと｣
しずく｢は、はい…｣
遥｢ふふっ、納豆のにおい…すごいね｣
しずく｢ぐっ……//｣
遥｢…なんだかしずくちゃんに会うの久しぶりな気がするなあ｣
しずく｢…あの、は…遥さん…メールの返事、出来てなくてごめんなさい…沢山心配かけちゃったよね…きっと｣
556: 2021/03/11(木) 01:15:34.91 ID:2XFWzsy6
遥｢気にしてないよ！それは気にしてない…でも｣
遥｢かすみさんから全部お話は聞いたけど…またお姉ちゃんや自分を悲しませるようなことをしたら私は許さないと思う｣
しずく｢…っ……｣
遥｢だから、一緒にお姉ちゃんを喜ばせてあげよう？｣
しずく｢え…？｣
遥｢かすみさんから全部お話は聞いたけど…またお姉ちゃんや自分を悲しませるようなことをしたら私は許さないと思う｣
しずく｢…っ……｣
遥｢だから、一緒にお姉ちゃんを喜ばせてあげよう？｣
しずく｢え…？｣
557: 2021/03/11(木) 01:16:53.02 ID:2XFWzsy6
遥｢もうバレンタインデーはとっくに過ぎちゃったけど…お姉ちゃんにとって高校生活最後のバレンタインだから｣
遥｢今年は私、時間が無くて手作りで渡せなかったし…｣
遥｢だから…今度は手作りで私のこれまでの感謝の気持ちとか伝えたいし、しずくちゃんの想いでお姉ちゃんを幸せな気持ちにさせたいんだ｣
しずく｢…わ、私の想い…でなんて…｣
遥｢今年は私、時間が無くて手作りで渡せなかったし…｣
遥｢だから…今度は手作りで私のこれまでの感謝の気持ちとか伝えたいし、しずくちゃんの想いでお姉ちゃんを幸せな気持ちにさせたいんだ｣
しずく｢…わ、私の想い…でなんて…｣
558: 2021/03/11(木) 01:18:27.14 ID:2XFWzsy6
遥｢大丈夫だよ！しずくちゃんなら｣
しずく｢……｣
遥｢それに約束したよねっ…今度こそ、成功してお姉ちゃんを驚かせようって｣
遥｢ねっ、しずくちゃん！｣ﾆｺ
しずく｢…もう、いつにも増して眩しいなぁ…遥さんは…｣
遥｢えへへ、お姉ちゃんがいる限りどこででも輝けるよ｣
しずく｢……｣
遥｢それに約束したよねっ…今度こそ、成功してお姉ちゃんを驚かせようって｣
遥｢ねっ、しずくちゃん！｣ﾆｺ
しずく｢…もう、いつにも増して眩しいなぁ…遥さんは…｣
遥｢えへへ、お姉ちゃんがいる限りどこででも輝けるよ｣
559: 2021/03/11(木) 01:19:14.36 ID:2XFWzsy6
しずく｢…ありがとね、遥さん｣
しずく｢許してなんてくれないかもしれないけど…遥さんに負けないくらい、自分の気持ちをもう一度ぶつけようって思うよ｣
遥｢うんっ、その意気だよ｣
遥｢私も負けないくらいお姉ちゃんにぶつけるけどねっ｣
しずく｢許してなんてくれないかもしれないけど…遥さんに負けないくらい、自分の気持ちをもう一度ぶつけようって思うよ｣
遥｢うんっ、その意気だよ｣
遥｢私も負けないくらいお姉ちゃんにぶつけるけどねっ｣
560: 2021/03/11(木) 01:21:22.25 ID:2XFWzsy6
──
─
数時間後
ｸﾞｯｼｬｧｱ
しずかすはるりな｢…………｣
璃奈｢…全員なんとか作ることが出来たけど｣
かすみ｢どうして私たちこんなチョコまみれになってるの？どこから間違えた？全然かわいくないんだけど｣
遥｢…しずくちゃんとお姉ちゃん談義してたら盛り上がってしまって…それで｣
─
数時間後
ｸﾞｯｼｬｧｱ
しずかすはるりな｢…………｣
璃奈｢…全員なんとか作ることが出来たけど｣
かすみ｢どうして私たちこんなチョコまみれになってるの？どこから間違えた？全然かわいくないんだけど｣
遥｢…しずくちゃんとお姉ちゃん談義してたら盛り上がってしまって…それで｣
561: 2021/03/11(木) 01:21:49.51 ID:2XFWzsy6
遥｢…しずくちゃんとお姉ちゃん談義してたら盛り上がってしまって…それで｣
しずく｢また取り乱しちゃいましたごめんなさい…｣
しずく｢一体どうしたらそうなるわけ！？｣
かすみ｢んもおしず子！遥ちゃん！いやっはる子！二人ともお料理中は彼方先輩禁止！！｣
遥｢え、はる…えっ？！｣
しずく｢また取り乱しちゃいましたごめんなさい…｣
しずく｢一体どうしたらそうなるわけ！？｣
かすみ｢んもおしず子！遥ちゃん！いやっはる子！二人ともお料理中は彼方先輩禁止！！｣
遥｢え、はる…えっ？！｣
562: 2021/03/11(木) 01:22:16.08 ID:2XFWzsy6
しずく｢返す言葉もありません…｣
かすみ｢まったく～…｣
璃奈｢まぁまぁ…部室は四人で後で掃除するとして…一先ず休憩しよう｣
璃奈｢エマさんにあげる用とは別で…1口サイズのチョコ作ってみた｣
かすみ｢まったく～…｣
璃奈｢まぁまぁ…部室は四人で後で掃除するとして…一先ず休憩しよう｣
璃奈｢エマさんにあげる用とは別で…1口サイズのチョコ作ってみた｣
564: 2021/03/11(木) 01:23:16.79 ID:2XFWzsy6
かすみ｢え、並行して作ってたの？りな子って意外とスペック高いよね｣
璃奈｢意外とって｣
遥｢すごい…おいしそう｣
しずく｢うん、おいしそうだね…でもなんか、4つだけぽつんってあるとロシアンチョコっぽく見えてくるね｣
璃奈｢意外とって｣
遥｢すごい…おいしそう｣
しずく｢うん、おいしそうだね…でもなんか、4つだけぽつんってあるとロシアンチョコっぽく見えてくるね｣
565: 2021/03/11(木) 01:23:56.63 ID:2XFWzsy6
璃奈｢しずくちゃんすごい、正解。面白くなると思って一つだけ激辛にしてみたの｣
しずはる｢えっっ｣
かすみ｢休憩させる気ないじゃん…｣
璃奈｢ごめんなさい｣ﾃﾍﾍﾟﾛ
かすみ｢全っ然かわいくない！｣
しずはる｢えっっ｣
かすみ｢休憩させる気ないじゃん…｣
璃奈｢ごめんなさい｣ﾃﾍﾍﾟﾛ
かすみ｢全っ然かわいくない！｣
566: 2021/03/11(木) 01:24:51.84 ID:2XFWzsy6
遥｢でも、こういうのテレビで見たことあるけどちょっと憧れてたんですよね…では1口…｣ﾋｮｲ
しずく｢確かに…私もこういうのやってみたかったんだ｣ﾋｮｲ
かすみ｢ええ、ほんとにやるのぉ？｣ﾋｮｲ
璃奈｢では…負けた人牛乳奢りということで…｣ﾋｮｲ
しずく｢確かに…私もこういうのやってみたかったんだ｣ﾋｮｲ
かすみ｢ええ、ほんとにやるのぉ？｣ﾋｮｲ
璃奈｢では…負けた人牛乳奢りということで…｣ﾋｮｲ
567: 2021/03/11(木) 01:25:38.23 ID:2XFWzsy6
かすみ｢それ負けた人にしか需要無いじゃん…｣
璃奈｢じゃあ…せーの｣
ﾊﾟｸｯ
しずかすはるりな｢…………｣
かすみ｢…ん、ん…かすみん大丈夫だったよ、はる子？｣
璃奈｢じゃあ…せーの｣
ﾊﾟｸｯ
しずかすはるりな｢…………｣
かすみ｢…ん、ん…かすみん大丈夫だったよ、はる子？｣
568: 2021/03/11(木) 01:26:19.32 ID:2XFWzsy6
遥｢ん…ううん？当たりでした…璃奈さんは…｣
璃奈｢私もセーフ、ということは…｣
遥｢…わ、汗かいてるよしずくちゃん｣
しずく｢うん熱くなってきちゃって…ハズレは私だね｣
かすみ｢そういえばしず子…辛いの得意だったね｣
璃奈｢私もセーフ、ということは…｣
遥｢…わ、汗かいてるよしずくちゃん｣
しずく｢うん熱くなってきちゃって…ハズレは私だね｣
かすみ｢そういえばしず子…辛いの得意だったね｣
569: 2021/03/11(木) 01:27:14.09 ID:2XFWzsy6
しずく｢でもハズレ引いちゃったよ…悔しいなぁ…すごく悔しいよ…｣
かすはるりな｢………｣
かすはるりな(全っ然おもしろくない…！)
かすみ｢なんかさ…ほんっと憎めないよね、しず子｣
はるりな｢うん｣
しずく｢うええ！？｣
かすはるりな｢………｣
かすはるりな(全っ然おもしろくない…！)
かすみ｢なんかさ…ほんっと憎めないよね、しず子｣
はるりな｢うん｣
しずく｢うええ！？｣
570: 2021/03/11(木) 01:28:48.69 ID:2XFWzsy6
璃奈｢ほんとにね｣
しずく｢な、なんなの…もう…でも、負けだもんね。うん、牛乳買ってくるよ｣ｶﾞﾁｬ ﾊﾟﾀﾝ
かすみ｢律儀か｣
遥｢なんだか、ずっとしっかり者のイメージだったけど…｣
璃奈｢普段はしっかり者だけど、たまに真面目すぎて抜けてるところがある｣
しずく｢な、なんなの…もう…でも、負けだもんね。うん、牛乳買ってくるよ｣ｶﾞﾁｬ ﾊﾟﾀﾝ
かすみ｢律儀か｣
遥｢なんだか、ずっとしっかり者のイメージだったけど…｣
璃奈｢普段はしっかり者だけど、たまに真面目すぎて抜けてるところがある｣
571: 2021/03/11(木) 01:29:43.99 ID:2XFWzsy6
璃奈｢そこが可愛かったりする…りなちゃんボード、きゅんきゅん｣
遥｢妹に欲しいですね｣
かすみ｢ちょっとわかる、なんだかんだ言って1年で1番末っ子っぽいんだよねしず子｣
璃奈｢一度しずくちゃんにお姉ちゃんって呼ばれたい｣
かすはる｢わかる！｣
遥｢妹に欲しいですね｣
かすみ｢ちょっとわかる、なんだかんだ言って1年で1番末っ子っぽいんだよねしず子｣
璃奈｢一度しずくちゃんにお姉ちゃんって呼ばれたい｣
かすはる｢わかる！｣
572: 2021/03/11(木) 01:30:50.91 ID:2XFWzsy6
しずく｢ぎゅーにゅー…あった｣ﾎﾟﾁｯ ｶﾞｺﾝ
しずく｢………｣ｽｯ
侑｢わ、すごいチョコ塗れだね｣
しずく｢ぁ…侑先輩…｣
しずく｢あの…色々と、すみませんでした｣ﾍﾟｺ
しずく｢………｣ｽｯ
侑｢わ、すごいチョコ塗れだね｣
しずく｢ぁ…侑先輩…｣
しずく｢あの…色々と、すみませんでした｣ﾍﾟｺ
573: 2021/03/11(木) 01:31:26.04 ID:2XFWzsy6
侑｢ううん、謝らないで？｣
侑｢楽しそうで、良かった｣
侑｢本当にこのまましずくちゃんがいなくなっちゃったら…どうしようってずっと悩んでたんだ｣
しずく｢…かすみさんが背中を強引に押してくれたから…怒ってくれたから｣
侑｢楽しそうで、良かった｣
侑｢本当にこのまましずくちゃんがいなくなっちゃったら…どうしようってずっと悩んでたんだ｣
しずく｢…かすみさんが背中を強引に押してくれたから…怒ってくれたから｣
574: 2021/03/11(木) 01:31:56.67 ID:2XFWzsy6
しずく｢かすみさんだけじゃなくて、璃奈さんや遥さんにも…背中を押してもらいました｣
しずく｢なんだか、自分一人で何とかしようとしてたのが…ちょっと恥ずかしくなりますね｣
侑｢ふふ、みんなしずくちゃんが大好きなんだよ｣
侑｢いい親友をもったね｣
しずく｢…はい、痛感しました｣
しずく｢なんだか、自分一人で何とかしようとしてたのが…ちょっと恥ずかしくなりますね｣
侑｢ふふ、みんなしずくちゃんが大好きなんだよ｣
侑｢いい親友をもったね｣
しずく｢…はい、痛感しました｣
575: 2021/03/11(木) 01:32:45.11 ID:2XFWzsy6
しずく｢侑先輩にも勿論感謝しています｣
しずく｢意地でも連れ戻すって言ってくれたこと…とても嬉しかったです｣
侑｢ふふ、きっと私だけじゃなくてエマさん達も同じように思ってるよ｣
しずく｢…エマさん達にもあとでちゃんと謝らないと｣
しずく｢意地でも連れ戻すって言ってくれたこと…とても嬉しかったです｣
侑｢ふふ、きっと私だけじゃなくてエマさん達も同じように思ってるよ｣
しずく｢…エマさん達にもあとでちゃんと謝らないと｣
576: 2021/03/11(木) 01:34:19.95 ID:2XFWzsy6
侑｢そうだね、みんな心配してたから…｣
しずく｢はい｣
侑｢チョコ、月曜日に渡すんだよね｣
しずく｢……｣ｺｸ
しずく｢ちょっと…いえ、大分緊張しますけどね…｣
侑｢…頑張ってねしずくちゃん、きっと大丈夫だから｣
しずく｢…はいっ｣ﾆｺ
侑｢じゃ、また後でねっ｣ﾌﾘﾌﾘ
しずく｢はい｣
侑｢チョコ、月曜日に渡すんだよね｣
しずく｢……｣ｺｸ
しずく｢ちょっと…いえ、大分緊張しますけどね…｣
侑｢…頑張ってねしずくちゃん、きっと大丈夫だから｣
しずく｢…はいっ｣ﾆｺ
侑｢じゃ、また後でねっ｣ﾌﾘﾌﾘ
577: 2021/03/11(木) 01:36:21.21 ID:2XFWzsy6
その後、納豆入りチョコを4人で協力して食べた
なんとも言えない味と食感だった。
トラウマになりそう
…それから、四人でバレンタイン同好会の部室を掃除して
かすみさん達と共に同好会の部室まで向かった
そしてかすみさんと璃奈さんは、果林さんとエマさんの為に作ったチョコを渡した
エマさんは、とても喜んでた。本当に天使みたいだなぁこの人
バレンタインとっくもう終わってるじゃないってちょっと呆れ気味だった果林さんも、表情こそ嬉しそうだった
なんとも言えない味と食感だった。
トラウマになりそう
…それから、四人でバレンタイン同好会の部室を掃除して
かすみさん達と共に同好会の部室まで向かった
そしてかすみさんと璃奈さんは、果林さんとエマさんの為に作ったチョコを渡した
エマさんは、とても喜んでた。本当に天使みたいだなぁこの人
バレンタインとっくもう終わってるじゃないってちょっと呆れ気味だった果林さんも、表情こそ嬉しそうだった
578: 2021/03/11(木) 01:37:41.95 ID:2XFWzsy6
そして、私からはここまでの彼方さんとの一連のことを謝罪を混じえてみんなに話した
反応は正直恐かった…けれどエマさんは泣きそうな表情で抱きしめてくれた
あったかかった
歩夢さんや愛さんやせつ菜さんも、ホッとした顔をしていて…果林さんからは心配かけたことで少し怒られたけど…
…嬉しかった、本当に嬉しかった
ここにしっかりと私の居場所があるんだって思えたから。
反応は正直恐かった…けれどエマさんは泣きそうな表情で抱きしめてくれた
あったかかった
歩夢さんや愛さんやせつ菜さんも、ホッとした顔をしていて…果林さんからは心配かけたことで少し怒られたけど…
…嬉しかった、本当に嬉しかった
ここにしっかりと私の居場所があるんだって思えたから。
579: 2021/03/11(木) 01:40:43.26 ID:2XFWzsy6
その後、私たちは解散して…遥さんとも別れた
遥さんは今日、帰ったあと彼方さんに作ったチョコを渡すみたい。
彼方さんの熱はもうすっかり治ったらしい
きっと、大喜びするだろうなぁ。遥さんのこと本当に大好きだから
チョコまみれな1日だったけれど…楽しかったな
色々あったけれど…大成功だったと思う
…うん、次は…私の番だね──
遥さんは今日、帰ったあと彼方さんに作ったチョコを渡すみたい。
彼方さんの熱はもうすっかり治ったらしい
きっと、大喜びするだろうなぁ。遥さんのこと本当に大好きだから
チョコまみれな1日だったけれど…楽しかったな
色々あったけれど…大成功だったと思う
…うん、次は…私の番だね──
586: 2021/03/11(木) 21:04:52.21 ID:2XFWzsy6
───
─
彼方｢……ほーそっかぁ、じゃあ彼方ちゃんはまんまとしずくちゃんの都合に振り回されちゃったんだねぇ｣
しずく｢ごめんなさい…｣
彼方｢…いいよ、もう｣
彼方｢ごめんね？ちゃんとあの時突き放してあげれば良かったんだよね…｣
しずく｢へ…｣
彼方｢もう…さ、そんな話聞かされたらどうでも良くなっちゃうよ…しずくちゃんのこと｣
─
彼方｢……ほーそっかぁ、じゃあ彼方ちゃんはまんまとしずくちゃんの都合に振り回されちゃったんだねぇ｣
しずく｢ごめんなさい…｣
彼方｢…いいよ、もう｣
彼方｢ごめんね？ちゃんとあの時突き放してあげれば良かったんだよね…｣
しずく｢へ…｣
彼方｢もう…さ、そんな話聞かされたらどうでも良くなっちゃうよ…しずくちゃんのこと｣
587: 2021/03/11(木) 21:05:32.46 ID:2XFWzsy6
彼方｢この数日間、すごく嫌な気分だったもん｣
しずく｢ほ、ほんとに…すみませんでした…っ｣
彼方｢…別に謝らないでいいよ～？｣
彼方｢もうあと少ししたら顔も合わさなくなると思うしね｣
しずく｢ほ、ほんとに…すみませんでした…っ｣
彼方｢…別に謝らないでいいよ～？｣
彼方｢もうあと少ししたら顔も合わさなくなると思うしね｣
588: 2021/03/11(木) 21:06:07.79 ID:2XFWzsy6
しずく｢…！彼方さん…っ…私…！｣
彼方｢聞きたくないよ｣
しずく｢……っ｣
彼方｢ごめんね…しずくちゃん｣
彼方｢あなたの言葉はもう信じられない｣
彼方｢聞きたくないよ｣
しずく｢……っ｣
彼方｢ごめんね…しずくちゃん｣
彼方｢あなたの言葉はもう信じられない｣
589: 2021/03/11(木) 21:06:43.00 ID:2XFWzsy6
しずく｢彼方さ…っ｣
彼方｢もうこれ以上聞きたくない｣
彼方｢これ以上嫌いにさせないで欲しいな｣
彼方｢話は終わり…？だよね？じゃあ…行くね？｣ｽｸ
彼方｢もうこれ以上聞きたくない｣
彼方｢これ以上嫌いにさせないで欲しいな｣
彼方｢話は終わり…？だよね？じゃあ…行くね？｣ｽｸ
591: 2021/03/11(木) 21:07:48.61 ID:2XFWzsy6
しずく｢ま、待ってください…！｣ｷﾞｭ
彼方｢…終わりでいいでしょ？…ダメだよ、しずくちゃん…袖離して～？｣
しずく｢ま、まだ…伝えたいことがあるんです…渡したいものも…｣
彼方｢いいよ、もう…離してって言ってるじゃん｣
彼方｢…終わりでいいでしょ？…ダメだよ、しずくちゃん…袖離して～？｣
しずく｢ま、まだ…伝えたいことがあるんです…渡したいものも…｣
彼方｢いいよ、もう…離してって言ってるじゃん｣
592: 2021/03/11(木) 21:09:01.77 ID:2XFWzsy6
しずく｢す、少しだけでも…時間をください…お願いします…っ｣
彼方｢大嫌い｣
しずく｢……！｣
彼方｢ごめんね、もう…ここまで言わせないで…離してください｣
しずく｢………｣ﾊﾟｯ
彼方｢大嫌い｣
しずく｢……！｣
彼方｢ごめんね、もう…ここまで言わせないで…離してください｣
しずく｢………｣ﾊﾟｯ
593: 2021/03/11(木) 21:10:00.15 ID:2XFWzsy6
しずく｢………｣ﾊﾟｯ
彼方｢…ごめんね？今後は極力話さないようにしようよ…お互いのためにも｣
彼方｢…ばいばい、しずくちゃん｣ｶﾞﾁｬ
しずく｢っ、待っ…ぁ、あ…っ…｣
ﾊﾟﾀﾝ
彼方｢…ごめんね？今後は極力話さないようにしようよ…お互いのためにも｣
彼方｢…ばいばい、しずくちゃん｣ｶﾞﾁｬ
しずく｢っ、待っ…ぁ、あ…っ…｣
ﾊﾟﾀﾝ
594: 2021/03/11(木) 21:13:16.88 ID:2XFWzsy6
彼方｢…ごめんね？今後は極力話さないようにしようよ…｣
彼方｢ばいばい、しずくちゃん｣ｶﾞﾁｬ
しずく｢っ、待っ…ぁ、あ…っ…｣
ﾊﾟﾀﾝ
彼方｢ばいばい、しずくちゃん｣ｶﾞﾁｬ
しずく｢っ、待っ…ぁ、あ…っ…｣
ﾊﾟﾀﾝ
597: 2021/03/11(木) 23:51:47.77 ID:2XFWzsy6
─
しずく｢待ってぇ…っ！！！｣ﾊﾞｯ
しずく｢…は…っ、はぁ…はぁ…っ｣
月曜日の朝、夢を見た
…とてもリアルな夢だった
あんな…
あんな冷えた目で…
『大嫌い』
しずく｢はぁ…っ、はぁ…、ぁ……うぅ…っ｣
しずく｢待ってぇ…っ！！！｣ﾊﾞｯ
しずく｢…は…っ、はぁ…はぁ…っ｣
月曜日の朝、夢を見た
…とてもリアルな夢だった
あんな…
あんな冷えた目で…
『大嫌い』
しずく｢はぁ…っ、はぁ…、ぁ……うぅ…っ｣
598: 2021/03/11(木) 23:52:30.84 ID:2XFWzsy6
部屋は寒いはずなのに…汗が止まらなくて
…動悸も未だに止まらなかった
夢に出た映像や声が今も鮮明に思い出せてしまう
意志とは関係なく…何度も脳がその光景を反芻していく
…動悸も未だに止まらなかった
夢に出た映像や声が今も鮮明に思い出せてしまう
意志とは関係なく…何度も脳がその光景を反芻していく
599: 2021/03/11(木) 23:53:00.73 ID:2XFWzsy6
たとえ嫌われたとしても…って、そういう気持ちで今日…話すつもりだったのに
擬似的であれ、その可能性に触れてしまって気付いた
こんなの、耐えられるわけない…
擬似的であれ、その可能性に触れてしまって気付いた
こんなの、耐えられるわけない…
601: 2021/03/11(木) 23:54:03.17 ID:2XFWzsy6
しずく｢はぁ…は…ぅ、みず…っ｣
恐い
彼方さんに拒絶されることが、とても恐い
しずく｢んっ…ん…っ｣ｺﾞｸｺﾞｸ
恐い
彼方さんに拒絶されることが、とても恐い
しずく｢んっ…ん…っ｣ｺﾞｸｺﾞｸ
602: 2021/03/11(木) 23:55:19.55 ID:2XFWzsy6
夢なのに…夢じゃなくなりそうな気がした
しずく｢はっ…ど…どうしてよ…どうして今…っ、こんな夢…！｣
…彼方さんも、こんな気持ちだったのかな
汗で肌に張り付く髪も、止まない鼓動も、窓から差し込む日差しすらも、とても忌々しく感じた
しずく｢はっ…ど…どうしてよ…どうして今…っ、こんな夢…！｣
…彼方さんも、こんな気持ちだったのかな
汗で肌に張り付く髪も、止まない鼓動も、窓から差し込む日差しすらも、とても忌々しく感じた
609: 2021/03/13(土) 06:42:08.35 ID:2HEDOz6u
───
─
昼休み 食堂
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
しずく｢…………｣
かすみ｢しーず子！｣
しずく｢………あ、かすみさん…璃奈さん｣
璃奈｢しずくちゃん、すごく暗い顔してる…大丈夫？｣ｽﾄ
─
昼休み 食堂
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
しずく｢…………｣
かすみ｢しーず子！｣
しずく｢………あ、かすみさん…璃奈さん｣
璃奈｢しずくちゃん、すごく暗い顔してる…大丈夫？｣ｽﾄ
610: 2021/03/13(土) 06:42:32.64 ID:2HEDOz6u
かすみ｢…ほんとだ、なになに～？緊張してるの？｣
しずく｢あはは…そうかも｣ﾆｺ
かすみ｢……ちょっとぉ…無理して笑ってない？ご飯も食べてないみたいだし｣
しずく｢食欲なくて｣
璃奈｢具合、悪いの？｣
しずく｢あはは…そうかも｣ﾆｺ
かすみ｢……ちょっとぉ…無理して笑ってない？ご飯も食べてないみたいだし｣
しずく｢食欲なくて｣
璃奈｢具合、悪いの？｣
611: 2021/03/13(土) 06:43:10.82 ID:2HEDOz6u
しずく｢………｣
かすみ｢んもぉ、どうしたの。何かあった？｣
しずく｢……ちょっと、恐くなっちゃって…｣
璃奈｢…恐い？｣
しずく｢うん、彼方さんに…拒絶されるかもしれないって考えたら、ちょっとね…｣
かすみ｢んもぉ、どうしたの。何かあった？｣
しずく｢……ちょっと、恐くなっちゃって…｣
璃奈｢…恐い？｣
しずく｢うん、彼方さんに…拒絶されるかもしれないって考えたら、ちょっとね…｣
612: 2021/03/13(土) 06:43:46.82 ID:2HEDOz6u
しずく｢…少し自信、無くなってきちゃった｣
かすみ｢しず子…考えすぎも良くないと思うよ？彼方先輩がそんな…｣
しずく｢夢、見ちゃったんだ｣
かすみ｢え…？｣
しずく｢私にとっては悪夢だった…｣
かすみ｢しず子…考えすぎも良くないと思うよ？彼方先輩がそんな…｣
しずく｢夢、見ちゃったんだ｣
かすみ｢え…？｣
しずく｢私にとっては悪夢だった…｣
613: 2021/03/13(土) 06:44:35.63 ID:2HEDOz6u
しずく｢たかが夢だって思いたい、思いたいけど…｣
しずく｢彼方さんの…私に向ける冷めた表情が焼き付いて離れてくれないの…｣
しずく｢どうしてこのタイミングでそんな夢…見ちゃうんだろうね｣
しずく｢やめておけって事なのかな…とかね…？一瞬でも思っちゃった｣
しずく｢彼方さんの…私に向ける冷めた表情が焼き付いて離れてくれないの…｣
しずく｢どうしてこのタイミングでそんな夢…見ちゃうんだろうね｣
しずく｢やめておけって事なのかな…とかね…？一瞬でも思っちゃった｣
614: 2021/03/13(土) 06:45:15.02 ID:2HEDOz6u
かすみ｢…それでもさ…来たじゃん、しず子｣
璃奈｢うん｣
しずく｢え？｣
璃奈｢ねぇ、しずくちゃん｣
璃奈｢うん｣
しずく｢え？｣
璃奈｢ねぇ、しずくちゃん｣
615: 2021/03/13(土) 06:46:09.91 ID:2HEDOz6u
璃奈｢確かに、怖い夢だったと思う、私だったら…多分耐えられなくて家に引きこもってたと思うから｣
璃奈｢しずくちゃんは、恐いけど…それでも頑張りたいんだよね｣
璃奈｢だからここにきた｣
璃奈｢…きてくれたんだよね｣
璃奈｢本当は…かすみちゃんもちょっと不安だったんだ、強引過ぎたかなって｣
璃奈｢しずくちゃんは、恐いけど…それでも頑張りたいんだよね｣
璃奈｢だからここにきた｣
璃奈｢…きてくれたんだよね｣
璃奈｢本当は…かすみちゃんもちょっと不安だったんだ、強引過ぎたかなって｣
616: 2021/03/13(土) 06:46:47.12 ID:2HEDOz6u
かすみ｢ちょ…り、りな子？｣
璃奈｢だって、そうだよね？｣
しずく｢かすみさん…｣
かすみ｢…そうだよ、私がぐいぐいし過ぎたせいで…しず子自身が窮屈に感じたりしてないかなとか…まぁわ色々ね…｣
かすみ｢でも、そんな恐い目にあってもきてくれたんだよね、しず子は｣
璃奈｢だって、そうだよね？｣
しずく｢かすみさん…｣
かすみ｢…そうだよ、私がぐいぐいし過ぎたせいで…しず子自身が窮屈に感じたりしてないかなとか…まぁわ色々ね…｣
かすみ｢でも、そんな恐い目にあってもきてくれたんだよね、しず子は｣
617: 2021/03/13(土) 06:47:50.53 ID:2HEDOz6u
しずく｢そう、だね……だって、2人には沢山背中を押してもらったから｣
しずく｢かすみさん達の気持ちを無下になんて出来ないし…何より私の気持ちはやっぱり、不完全燃焼だから｣
しずく｢だから…うん、そうだね。頑張りたいって思うよ｣
しずく｢ただ考えると震えちゃうくらい恐いし…ちゃんと話せるかなって、不安になっちゃうんだ…｣
しずく｢かすみさん達の気持ちを無下になんて出来ないし…何より私の気持ちはやっぱり、不完全燃焼だから｣
しずく｢だから…うん、そうだね。頑張りたいって思うよ｣
しずく｢ただ考えると震えちゃうくらい恐いし…ちゃんと話せるかなって、不安になっちゃうんだ…｣
618: 2021/03/13(土) 06:49:13.54 ID:2HEDOz6u
しずく｢…もし、私がダメになっちゃったら…また助けてくれる？｣
かすみ｢ふふ…勿論、当たり前じゃん、いつだって後ろで支えててあげるからさ｣
璃奈｢非力かもしれないけど…私達はずっと、しずくちゃんの味方だよ？｣
しずく｢璃奈さん…かすみさん｣
かすみ｢ふふ…勿論、当たり前じゃん、いつだって後ろで支えててあげるからさ｣
璃奈｢非力かもしれないけど…私達はずっと、しずくちゃんの味方だよ？｣
しずく｢璃奈さん…かすみさん｣
619: 2021/03/13(土) 06:49:56.26 ID:2HEDOz6u
しずく｢2人のおかげで大分勇気でた気がするよ｣
しずく｢聞いてくれて本当にありがとうね｣
かすみ｢そっか…うん、がんばれしず子、応援してるから｣
璃奈｢ファイト！｣
しずく｢うん…っ｣
しずく｢聞いてくれて本当にありがとうね｣
かすみ｢そっか…うん、がんばれしず子、応援してるから｣
璃奈｢ファイト！｣
しずく｢うん…っ｣
620: 2021/03/13(土) 06:54:39.26 ID:2HEDOz6u
───
─
放課後 部室
ｶﾞﾁｬ─
しずく｢……こ、こんにちはー…で………｣
彼方｢…お、しずくちゃん…こんにちは｣
しずく｢あの、えっと…おまたせしました……彼方さん｣
彼方｢…うん、待ってたよ。しずくちゃん｣ﾆｺ
─
放課後 部室
ｶﾞﾁｬ─
しずく｢……こ、こんにちはー…で………｣
彼方｢…お、しずくちゃん…こんにちは｣
しずく｢あの、えっと…おまたせしました……彼方さん｣
彼方｢…うん、待ってたよ。しずくちゃん｣ﾆｺ
621: 2021/03/13(土) 06:57:24.18 ID:2HEDOz6u
修正>>620
───
─
放課後 部室
ｶﾞﾁｬ─
しずく｢……こ、こんにちは……｣
彼方｢…お、しずくちゃん…こんにちは｣
しずく｢あの、えっと…おまたせしました…彼方さん｣
彼方｢…うん、待ってたよ。しずくちゃん｣ﾆｺ
───
─
放課後 部室
ｶﾞﾁｬ─
しずく｢……こ、こんにちは……｣
彼方｢…お、しずくちゃん…こんにちは｣
しずく｢あの、えっと…おまたせしました…彼方さん｣
彼方｢…うん、待ってたよ。しずくちゃん｣ﾆｺ
627: 2021/03/13(土) 22:46:48.07 ID:2HEDOz6u
しずく｢………｣
彼方｢…えっと、紅茶…今いれたんだぁ。とりあえずソファ…座ってさ、一緒に飲もう？｣
しずく｢…あ、はい…ありがとうございます……｣ｽﾄ
彼方｢………｣
彼方｢…えっと、紅茶…今いれたんだぁ。とりあえずソファ…座ってさ、一緒に飲もう？｣
しずく｢…あ、はい…ありがとうございます……｣ｽﾄ
彼方｢………｣
628: 2021/03/13(土) 22:47:26.02 ID:2HEDOz6u
しずく｢い、いただきます…｣ｶﾁｬ
しずく｢……ん｣ｺｸ
しずく｢…っ｣
しずく(ああ、ダメだ…緊張しすぎて味が分かんないし…手…ちょっと震えちゃってる…止まって)
しずく｢……ん｣ｺｸ
しずく｢…っ｣
しずく(ああ、ダメだ…緊張しすぎて味が分かんないし…手…ちょっと震えちゃってる…止まって)
629: 2021/03/13(土) 22:47:54.42 ID:2HEDOz6u
彼方｢……大、丈夫…？震えてるよ？｣ｽｯ
しずく｢……！｣ｻｯ
しずく｢ぁ…｣
しずく(さ、避けちゃった…何やってるの私…っ)
彼方｢…………ごめん｣
しずく｢……！｣ｻｯ
しずく｢ぁ…｣
しずく(さ、避けちゃった…何やってるの私…っ)
彼方｢…………ごめん｣
630: 2021/03/13(土) 22:48:24.20 ID:2HEDOz6u
しずく｢ち、ちが…っ、いや、今のはその……！｣
彼方｢…大丈夫だよ｣
しずく｢ごめんなさい…｣
しずく｢あ、あの…私から、お話してもいいですか…？｣
彼方｢…大丈夫だよ｣
しずく｢ごめんなさい…｣
しずく｢あ、あの…私から、お話してもいいですか…？｣
631: 2021/03/13(土) 22:49:02.97 ID:2HEDOz6u
彼方｢うん｣ｺｸ
しずく｢その、実は…｣
─大嫌い
しずく｢ぁ、の……｣
──ばいばい、しずくちゃん
しずく｢…っ…！｣
しずく｢その、実は…｣
─大嫌い
しずく｢ぁ、の……｣
──ばいばい、しずくちゃん
しずく｢…っ…！｣
632: 2021/03/13(土) 22:49:33.10 ID:2HEDOz6u
しずく(上手く声が出せない…こわい…)
しずく(こわい、こわいこわいこわいこわい…っ)ﾌﾙﾌﾙ
彼方｢………｣ｷﾞｭ
しずく｢へ…っ｣ﾋﾟｸｯ
彼方さんは、手を握ってくれた
しずく(こわい、こわいこわいこわいこわい…っ)ﾌﾙﾌﾙ
彼方｢………｣ｷﾞｭ
しずく｢へ…っ｣ﾋﾟｸｯ
彼方さんは、手を握ってくれた
633: 2021/03/13(土) 22:50:13.79 ID:2HEDOz6u
優しい微笑みを向けられ…優しい眼差しで注がれる視線から、目が離せなくなった
彼方｢…しずくちゃん｣
彼方｢璃奈ちゃんが、さっき部室にきてね？全部聞いちゃったんだ｣
しずく｢え…？｣
彼方｢今朝、こわい夢…見ちゃったんだよね？それですごく心配して…しずくちゃんの為に話してくれたんだと思う｣
彼方｢…しずくちゃん｣
彼方｢璃奈ちゃんが、さっき部室にきてね？全部聞いちゃったんだ｣
しずく｢え…？｣
彼方｢今朝、こわい夢…見ちゃったんだよね？それですごく心配して…しずくちゃんの為に話してくれたんだと思う｣
634: 2021/03/13(土) 22:50:48.22 ID:2HEDOz6u
彼方｢璃奈ちゃんは…事の発端から全部話してくれたんだ｣
しずく｢……っ｣
彼方｢…私のせいだから、どうかしずくちゃんを非難しないで欲しい、許して欲しいって、いっぱい謝ってくれた｣
しずく(…璃奈さん…っ)
彼方｢…出きっこないよ、非難なんて…そんなこと｣
しずく｢……っ｣
彼方｢…私のせいだから、どうかしずくちゃんを非難しないで欲しい、許して欲しいって、いっぱい謝ってくれた｣
しずく(…璃奈さん…っ)
彼方｢…出きっこないよ、非難なんて…そんなこと｣
635: 2021/03/13(土) 22:51:31.40 ID:2HEDOz6u
彼方｢きっと璃奈ちゃんも…しずくちゃんも辛い思いをしてたと思うから｣
彼方｢けど、璃奈ちゃんから話を聞いてね…心底安心したんだ｣
彼方｢しずくちゃんに嫌われてなんかなかったんだって…｣
彼方｢でもちゃんと、しずくちゃん気持ちをしずくちゃんの口から聞きたい｣
彼方｢けど、璃奈ちゃんから話を聞いてね…心底安心したんだ｣
彼方｢しずくちゃんに嫌われてなんかなかったんだって…｣
彼方｢でもちゃんと、しずくちゃん気持ちをしずくちゃんの口から聞きたい｣
637: 2021/03/13(土) 22:52:42.80 ID:2HEDOz6u
彼方｢…今まで私は、わがままばかりだったから…次はしずくちゃんがわがまま言う番だよ｣
彼方｢全部言って欲しいな、胸の中に溜め込んでいたもの…全部｣
彼方｢彼方ちゃん…全部受け止めるから｣
彼方｢ありのままのしずくちゃんの言葉をぶつけて欲しい｣
彼方｢大丈夫…ちゃんと…手、握ってるから…離さないから｣ｷﾞｭｳ
彼方｢全部言って欲しいな、胸の中に溜め込んでいたもの…全部｣
彼方｢彼方ちゃん…全部受け止めるから｣
彼方｢ありのままのしずくちゃんの言葉をぶつけて欲しい｣
彼方｢大丈夫…ちゃんと…手、握ってるから…離さないから｣ｷﾞｭｳ
638: 2021/03/13(土) 22:53:49.04 ID:2HEDOz6u
しずく｢…っ、彼方さん…私…｣
しずく｢……苦しかったんです…｣ｷﾞｭ
彼方｢………｣
しずく｢彼方さんが…本当に好きで…好きで堪らなくて…っ｣
しずく｢気持ちを告げられないまま、彼方さんが卒業してしまったら…もう無いと思ったんです、きっと後悔してしまうと思ったから…｣
しずく｢……苦しかったんです…｣ｷﾞｭ
彼方｢………｣
しずく｢彼方さんが…本当に好きで…好きで堪らなくて…っ｣
しずく｢気持ちを告げられないまま、彼方さんが卒業してしまったら…もう無いと思ったんです、きっと後悔してしまうと思ったから…｣
639: 2021/03/13(土) 22:54:36.70 ID:2HEDOz6u
しずく｢だから、あの日…告白して…その時は振られたっていいって思ってたのに｣
しずく｢どんどん苦しくなって…耐えられなくて…彼方さんのことをどうしても諦めたくて、璃奈さんの作った薬に縋りました…｣
しずく｢でも、彼方さんを傷付ける結果になってしまった…｣
しずく｢効果が切れた頃には、もう…私はこのまま嫌われるしかないって、思いました…｣
しずく｢どんどん苦しくなって…耐えられなくて…彼方さんのことをどうしても諦めたくて、璃奈さんの作った薬に縋りました…｣
しずく｢でも、彼方さんを傷付ける結果になってしまった…｣
しずく｢効果が切れた頃には、もう…私はこのまま嫌われるしかないって、思いました…｣
640: 2021/03/13(土) 22:55:57.35 ID:2HEDOz6u
しずく｢嫌われれば、すっぱり諦められるからって…私は人を傷付けるだけ傷付けて、人を巻き込んでただ逃げただけ…なんです…｣
しずく｢でも……本当は彼方さんのこと、諦めたくなんてなかったです…っ｣
しずく｢わたしは…本当は今でも、彼方さんが好きです…好きなんです…｣ｷﾞｭｳ
彼方｢……っ！｣
しずく｢でも……本当は彼方さんのこと、諦めたくなんてなかったです…っ｣
しずく｢わたしは…本当は今でも、彼方さんが好きです…好きなんです…｣ｷﾞｭｳ
彼方｢……っ！｣
641: 2021/03/13(土) 22:57:27.80 ID:2HEDOz6u
しずく｢本当はこのまま…、このまま彼方さんと会えなくなるのは嫌です…っ｣
しずく｢この先も…彼方さんに傍にいて欲しいです…｣
しずく｢私を、もっと好きになってほしいです…｣
しずく｢…私だけを見て欲しいです…｣
しずく｢この先も…彼方さんに傍にいて欲しいです…｣
しずく｢私を、もっと好きになってほしいです…｣
しずく｢…私だけを見て欲しいです…｣
642: 2021/03/13(土) 22:59:00.05 ID:2HEDOz6u
しずく｢彼方さんと手も繋ぎたいし…ぎゅって抱き締めたい…キスだってしたい…っ｣
しずく｢もっといっぱい名前を呼んでほしいです…っ｣
しずく｢ほんとに…っ…ほんとに…私…っ、諦めたくないよ…！離れたくないよ…卒業なんてしないでよっ！彼方さん……！｣
一度口にしたら、止まらなくなってた…これが私の本音…
普通だったら面倒だと思われるよね…嫌だよね…ごめんなさい
しずく｢もっといっぱい名前を呼んでほしいです…っ｣
しずく｢ほんとに…っ…ほんとに…私…っ、諦めたくないよ…！離れたくないよ…卒業なんてしないでよっ！彼方さん……！｣
一度口にしたら、止まらなくなってた…これが私の本音…
普通だったら面倒だと思われるよね…嫌だよね…ごめんなさい
643: 2021/03/13(土) 23:01:02.44 ID:2HEDOz6u
彼方｢…しずくちゃん｣
しずく｢っ…へ、ぁ…っ…！？、かっ、かなた…さん…？｣
ｷﾞｭｳ
…突然のことに、何が起きたのか理解が遅れてしまった
数秒経過してようやく私は…彼方さんにしっかりと抱きしめられていた事に気付いた
しずく｢っ…へ、ぁ…っ…！？、かっ、かなた…さん…？｣
ｷﾞｭｳ
…突然のことに、何が起きたのか理解が遅れてしまった
数秒経過してようやく私は…彼方さんにしっかりと抱きしめられていた事に気付いた
644: 2021/03/13(土) 23:02:07.54 ID:2HEDOz6u
久々の、彼方さんの匂い…
抱擁は苦しいくらいに強い…戯れで抱きしめられたことは何度もあったけど…今回のは全く違った
重なった彼方さんの身体からは…彼方さんの早い鼓動を感じた
すごくドキドキしてる…どうしてこんなに…
彼方｢しずくちゃん…今まで悲しかったよね…辛かったよね｣
抱擁は苦しいくらいに強い…戯れで抱きしめられたことは何度もあったけど…今回のは全く違った
重なった彼方さんの身体からは…彼方さんの早い鼓動を感じた
すごくドキドキしてる…どうしてこんなに…
彼方｢しずくちゃん…今まで悲しかったよね…辛かったよね｣
645: 2021/03/13(土) 23:03:01.99 ID:2HEDOz6u
しずく｢へ…｣
彼方｢…ほんとに、頑張ったんだよね…｣
彼方｢今まで、苦しめちゃってごめんね｣
ああ、まずい…
しずく｢～っ…ふ…ぇ…っ｣ﾌﾙﾌﾙ
彼方｢…ほんとに、頑張ったんだよね…｣
彼方｢今まで、苦しめちゃってごめんね｣
ああ、まずい…
しずく｢～っ…ふ…ぇ…っ｣ﾌﾙﾌﾙ
646: 2021/03/13(土) 23:04:16.97 ID:2HEDOz6u
彼方｢ありがとう、しずくちゃん｣
彼方｢…彼方ちゃんね、今回のことで色々パニックになってたけど…ちゃんと気付けたんだ｣
これ以上聞いちゃったら…
彼方｢彼方ちゃんも…しずくちゃんが好きなんだなぁって｣
彼方｢…彼方ちゃんね、今回のことで色々パニックになってたけど…ちゃんと気付けたんだ｣
これ以上聞いちゃったら…
彼方｢彼方ちゃんも…しずくちゃんが好きなんだなぁって｣
647: 2021/03/13(土) 23:05:32.01 ID:2HEDOz6u
しずく｢っ…！｣
彼方｢しずくちゃんが大好き…｣
彼方｢気付くの、遅くなっちゃってごめんね…？｣
ほら、涙が止まらなくなっちゃうよ…
しずく｢ぁ…ぁ…っ、ふぇ…っ｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
彼方｢しずくちゃんが大好き…｣
彼方｢気付くの、遅くなっちゃってごめんね…？｣
ほら、涙が止まらなくなっちゃうよ…
しずく｢ぁ…ぁ…っ、ふぇ…っ｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
648: 2021/03/13(土) 23:07:17.34 ID:2HEDOz6u
しずく｢かなたさ…っ、ﾋｯ…かなたさん…っ！｣ｷﾞｭｳｳ
彼方｢よしよし…大丈夫だよ…ずっと傍にいるからねぇ…｣ｻｽｻｽ
しずく｢うわぁぁあぁぁん！｣
私はそれからずっと…子供のように大声で泣いた
私の言葉を受け止めてくれたことが…これからも傍にいてくれると言ってくれたことが、彼方さんと気持ちが通じあえた事が、とてつもなく嬉しかった
多分、私はかつてないほど情けない顔をしてたと思う
彼方｢よしよし…大丈夫だよ…ずっと傍にいるからねぇ…｣ｻｽｻｽ
しずく｢うわぁぁあぁぁん！｣
私はそれからずっと…子供のように大声で泣いた
私の言葉を受け止めてくれたことが…これからも傍にいてくれると言ってくれたことが、彼方さんと気持ちが通じあえた事が、とてつもなく嬉しかった
多分、私はかつてないほど情けない顔をしてたと思う
650: 2021/03/13(土) 23:08:09.79 ID:2HEDOz6u
───
─
しずく｢ぅ…ｽﾞﾋﾞｯ……ぐすっ…｣
彼方｢ほら、しずくちゃん…鼻出てるよ？ちーんしようねぇ…はい、ちーん｣
しずく｢ｸﾞｽｯ…っ…うん…っ｣ｽﾞｽﾞｯ
彼方｢…ふふ、まるで子供みたいだねぇしずくちゃん｣
─
しずく｢ぅ…ｽﾞﾋﾞｯ……ぐすっ…｣
彼方｢ほら、しずくちゃん…鼻出てるよ？ちーんしようねぇ…はい、ちーん｣
しずく｢ｸﾞｽｯ…っ…うん…っ｣ｽﾞｽﾞｯ
彼方｢…ふふ、まるで子供みたいだねぇしずくちゃん｣
652: 2021/03/13(土) 23:09:37.20 ID:2HEDOz6u
しずく｢や…っ、やめてくださいよ…子供じゃ、ﾋｯ…ないですもん…っ｣
彼方｢ふふ……そういうところも好きだよ～？｣
しずく｢っ…なんなんですか…もう…っ、もうっ…！｣
彼方｢…もう、落ち着いたかなぁ？｣
しずく｢どの口が…ぅぅ…落ち、着かせてくださいよ…｣
彼方｢ふふ……そういうところも好きだよ～？｣
しずく｢っ…なんなんですか…もう…っ、もうっ…！｣
彼方｢…もう、落ち着いたかなぁ？｣
しずく｢どの口が…ぅぅ…落ち、着かせてくださいよ…｣
653: 2021/03/13(土) 23:10:35.05 ID:2HEDOz6u
彼方｢ごめんごめん…可愛くってつい…深呼吸しよ？｣
しずく｢も、もう…、ふぅぅ……はぁ…っ｣
………
彼方｢…もう、大丈夫？｣
しずく｢な、なんとか……｣
しずく(わぁ…盛大に泣いちゃった…すごく恥ずかしい…)
しずく｢も、もう…、ふぅぅ……はぁ…っ｣
………
彼方｢…もう、大丈夫？｣
しずく｢な、なんとか……｣
しずく(わぁ…盛大に泣いちゃった…すごく恥ずかしい…)
654: 2021/03/13(土) 23:11:38.10 ID:2HEDOz6u
しずく｢あ、あの…彼方さん｣
彼方｢んん？｣
しずく｢これ…バレンタインチョコです…渡せなかったので、作り直しました｣ｽｯ
彼方｢…おお、そっかそっか…遥ちゃんからも貰ったけど…やっぱりしずくちゃんと一緒に作ってたんだねぇ｣
彼方｢んん？｣
しずく｢これ…バレンタインチョコです…渡せなかったので、作り直しました｣ｽｯ
彼方｢…おお、そっかそっか…遥ちゃんからも貰ったけど…やっぱりしずくちゃんと一緒に作ってたんだねぇ｣
655: 2021/03/13(土) 23:12:42.49 ID:2HEDOz6u
彼方｢ありがとねぇ…納豆とか入ってないよね？｣
しずく｢しっ…つれいな…入ってないですよ…｣
彼方｢ごめんってー、ジョークだよ～…ふふ、ちゃんとハートなんだね｣ﾊﾟｸｯ
彼方｢…うん、おいしい｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
しずく｢しっ…つれいな…入ってないですよ…｣
彼方｢ごめんってー、ジョークだよ～…ふふ、ちゃんとハートなんだね｣ﾊﾟｸｯ
彼方｢…うん、おいしい｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
656: 2021/03/13(土) 23:14:33.51 ID:2HEDOz6u
しずく｢…良かったです｣ﾎｯ
しずく｢バレンタインデー…とっくに過ぎちゃってますけどね｣
彼方｢ううん…最高のバレンタインデーだよ｣
彼方｢最初で最後なと思うなぁ、こんな素敵なバレンタインデーは｣
彼方｢…今度、卒業式がホワイトデーだから…その日に返そうかな？｣
しずく｢バレンタインデー…とっくに過ぎちゃってますけどね｣
彼方｢ううん…最高のバレンタインデーだよ｣
彼方｢最初で最後なと思うなぁ、こんな素敵なバレンタインデーは｣
彼方｢…今度、卒業式がホワイトデーだから…その日に返そうかな？｣
657: 2021/03/13(土) 23:15:24.97 ID:2HEDOz6u
しずく｢お、お構いなく…格差を見せつけられそうなので…｣
彼方｢作りたいんだよ～、めちゃくちゃ愛情込めて送りたいのだよ彼方ちゃんは｣
しずく｢は、はぁ…そうですか…楽しみに、してます…//｣
彼方｢ふふ…｣ｷﾞｭｳ
しずく｢ゎ…っ、わゎ…//か、彼方さん…？｣
彼方｢作りたいんだよ～、めちゃくちゃ愛情込めて送りたいのだよ彼方ちゃんは｣
しずく｢は、はぁ…そうですか…楽しみに、してます…//｣
彼方｢ふふ…｣ｷﾞｭｳ
しずく｢ゎ…っ、わゎ…//か、彼方さん…？｣
658: 2021/03/13(土) 23:16:24.54 ID:2HEDOz6u
彼方｢これからは…もっと彼方ちゃんに甘えてね…わがままも沢山聞くから…｣
彼方｢彼方ちゃんが甘えてた分…沢山甘えておいで？｣
しずく｢っ…い、いいんですか…？そんな事言ったら…遠慮しないですけど…｣
彼方｢いいよ～？彼方ちゃんが甘やかしたいんだもん｣
彼方｢彼方ちゃんが甘えてた分…沢山甘えておいで？｣
しずく｢っ…い、いいんですか…？そんな事言ったら…遠慮しないですけど…｣
彼方｢いいよ～？彼方ちゃんが甘やかしたいんだもん｣
659: 2021/03/13(土) 23:17:59.51 ID:2HEDOz6u
彼方｢卒業も近いしねぇ、甘やかせる内に甘やかしたいし｣
しずく｢………｣
彼方｢あ…さすがに卒業しないでってお願いには応えられないからねぇ？｣
しずく｢いや…わかってますよ…｣
彼方｢ふふ、まぁ…いくらでも膝枕してあげるし…卒業までとことん彼方ちゃんに甘えてよ～｣
しずく｢………｣
彼方｢あ…さすがに卒業しないでってお願いには応えられないからねぇ？｣
しずく｢いや…わかってますよ…｣
彼方｢ふふ、まぁ…いくらでも膝枕してあげるし…卒業までとことん彼方ちゃんに甘えてよ～｣
661: 2021/03/13(土) 23:25:35.76 ID:2HEDOz6u
しずく｢………｣
彼方さんのその言葉に、素直に甘えたいと思った
しずく｢じゃあ、その…早速膝枕してもらってもいいですか…？｣
彼方｢ふふん、お任せあれだよ。おいで？｣
それから、私は卒業の日まで彼方さんにできる限り沢山甘えた
慣れることはないかもしれないけど…こうしてまた彼方さんとの時間を共有できる事ができて嬉しかった
幸せだなあ
─それから、日は巡って…彼方さん達の卒業式を迎えた
彼方さんのその言葉に、素直に甘えたいと思った
しずく｢じゃあ、その…早速膝枕してもらってもいいですか…？｣
彼方｢ふふん、お任せあれだよ。おいで？｣
それから、私は卒業の日まで彼方さんにできる限り沢山甘えた
慣れることはないかもしれないけど…こうしてまた彼方さんとの時間を共有できる事ができて嬉しかった
幸せだなあ
─それから、日は巡って…彼方さん達の卒業式を迎えた
673: 2021/03/14(日) 20:03:04.80 ID:Qpy7dQ3W
───
─
部室
しずく｢うぅ……ｸﾞｽｯ…｣
かすみ｢っ…泣き、すぎでしょ…しず子…｣
璃奈｢…かすみちゃんも泣いてる｣
かすみ｢なっ、泣いてないし…！少なくともしず子ほど泣いてないし…！｣
─
部室
しずく｢うぅ……ｸﾞｽｯ…｣
かすみ｢っ…泣き、すぎでしょ…しず子…｣
璃奈｢…かすみちゃんも泣いてる｣
かすみ｢なっ、泣いてないし…！少なくともしず子ほど泣いてないし…！｣
674: 2021/03/14(日) 20:04:21.88 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢だっ…だっでぇ…せつ菜さんの挨拶とか…っ｣
しずく｢3年生が卒業証書受け取る姿見てたら……っ、もう…色々思い出しちゃって…色んな感情が込み上げてぎぢゃっで…っ｣
しずく｢涙止まんないよぉ…っ｣
璃奈｢あわわわ…しずくちゃん、ティッシュ…｣
しずく｢3年生が卒業証書受け取る姿見てたら……っ、もう…色々思い出しちゃって…色んな感情が込み上げてぎぢゃっで…っ｣
しずく｢涙止まんないよぉ…っ｣
璃奈｢あわわわ…しずくちゃん、ティッシュ…｣
675: 2021/03/14(日) 20:05:02.54 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢ｸﾞｽｯ…ばびがど…｣ﾌｷ
せつ菜｢しずくさんにそこまで感動していただけるなんて嬉しいです！私も挨拶の途中で泣きそうになりましたよ…！｣
愛｢ねー、せっつー半ば涙声だったもん。愛さんもうるっときちゃったよ。ねっ、歩夢！｣
歩夢｢うん、私もちょっと泣いちゃったなぁ…本当にこの一年思い出が沢山で…長く感じたから｣
侑｢だねぇ、しずくちゃんの気持ちは分かるよ。ほんとに｣
せつ菜｢しずくさんにそこまで感動していただけるなんて嬉しいです！私も挨拶の途中で泣きそうになりましたよ…！｣
愛｢ねー、せっつー半ば涙声だったもん。愛さんもうるっときちゃったよ。ねっ、歩夢！｣
歩夢｢うん、私もちょっと泣いちゃったなぁ…本当にこの一年思い出が沢山で…長く感じたから｣
侑｢だねぇ、しずくちゃんの気持ちは分かるよ。ほんとに｣
676: 2021/03/14(日) 20:05:52.48 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢ｸﾞｽｯ…でも…恥ずかしいです…自分ばっかりこんなに泣いちゃって…｣
愛｢確かに、しずくはさすがに泣きすぎだよねー。多少引くもん｣
歩夢｢だいぶストレートに言うね愛ちゃん｣
侑｢ほらほらしずくちゃん、もうすぐ3年生来るし…打ち上げ始まっちゃうよ？｣
侑｢一旦落ち着こっ｣
愛｢確かに、しずくはさすがに泣きすぎだよねー。多少引くもん｣
歩夢｢だいぶストレートに言うね愛ちゃん｣
侑｢ほらほらしずくちゃん、もうすぐ3年生来るし…打ち上げ始まっちゃうよ？｣
侑｢一旦落ち着こっ｣
677: 2021/03/14(日) 20:06:25.59 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢は、はい…落ち着きます…ｽｰ…ﾊｰ…｣
かすみ｢ど？落ち着いた？｣
しずく｢…うん、大丈夫…大丈夫｣
ｶﾞﾁｬ
かすみ｢ど？落ち着いた？｣
しずく｢…うん、大丈夫…大丈夫｣
ｶﾞﾁｬ
678: 2021/03/14(日) 20:07:18.57 ID:Qpy7dQ3W
エマ｢おまたせー♪｣
彼方｢おやぁ…甘い匂いがするな～…｣
果林｢あらあら…スイーツがいっぱいね｣
しずく｢………｣ﾌﾞﾜｯ
璃奈｢うわ…っ｣
せつ菜｢エマさん！彼方さん！果林さん！ご卒業おめでとうございます！｣
＼ﾊﾟｧﾝ／
ｵﾒﾃﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ!
彼方｢おやぁ…甘い匂いがするな～…｣
果林｢あらあら…スイーツがいっぱいね｣
しずく｢………｣ﾌﾞﾜｯ
璃奈｢うわ…っ｣
せつ菜｢エマさん！彼方さん！果林さん！ご卒業おめでとうございます！｣
＼ﾊﾟｧﾝ／
ｵﾒﾃﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ!
679: 2021/03/14(日) 20:08:05.88 ID:Qpy7dQ3W
───
─
ｶﾁｬ ｶﾁｬ
しずく｢ふぅ…片付けは、こんな所かな…？｣
璃奈｢うん｣
しずく｢打ち上げ…あっという間だったね｣
璃奈｢うん…あっという間で、楽しかった｣
しずく｢ふふ、そうだね｣
─
ｶﾁｬ ｶﾁｬ
しずく｢ふぅ…片付けは、こんな所かな…？｣
璃奈｢うん｣
しずく｢打ち上げ…あっという間だったね｣
璃奈｢うん…あっという間で、楽しかった｣
しずく｢ふふ、そうだね｣
680: 2021/03/14(日) 20:08:50.95 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢…みんな、戻ってこないね…かすみさんはお手洗いに行ったけど｣
璃奈｢かすみちゃん以外、他でちょっと用事があるみたい。すぐ戻るかも｣
しずく｢そっか…｣
璃奈｢彼方さんとは、どうなの？｣
しずく｢へっ！？ど、どうって？｣
璃奈｢このあと、予定あるのかなって…思って｣
璃奈｢かすみちゃん以外、他でちょっと用事があるみたい。すぐ戻るかも｣
しずく｢そっか…｣
璃奈｢彼方さんとは、どうなの？｣
しずく｢へっ！？ど、どうって？｣
璃奈｢このあと、予定あるのかなって…思って｣
681: 2021/03/14(日) 20:09:37.45 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢う、んとね…ま、まぁ…一応彼方さんの家にお呼ばれされてます…｣
璃奈｢おお…二人ともあつあつ｣ﾆﾔﾆﾔ
しずく｢や、やめてよ璃奈さん…普通に恥ずかしいから…｣
璃奈｢でも、良かった…2人が上手くいって｣
しずく｢…璃奈さんのおかげだよ、本当にありがとう｣
璃奈｢おお…二人ともあつあつ｣ﾆﾔﾆﾔ
しずく｢や、やめてよ璃奈さん…普通に恥ずかしいから…｣
璃奈｢でも、良かった…2人が上手くいって｣
しずく｢…璃奈さんのおかげだよ、本当にありがとう｣
682: 2021/03/14(日) 20:10:37.41 ID:Qpy7dQ3W
璃奈｢元を辿れば…私のせい、だけどね…｣
しずく｢違うよ｣
しずく｢璃奈さん一人が責任を感じることはないんだよ…もうやめよう？自分を責めるのは…｣
璃奈｢…でも｣
璃奈｢私が好奇心だけであんなチョコを作らなければ、あんなことにはならなかったと思うから…｣
しずく｢ううん…確かに辛い出来事だった…けど、悪いことだけじゃなかった…って思うの｣
しずく｢違うよ｣
しずく｢璃奈さん一人が責任を感じることはないんだよ…もうやめよう？自分を責めるのは…｣
璃奈｢…でも｣
璃奈｢私が好奇心だけであんなチョコを作らなければ、あんなことにはならなかったと思うから…｣
しずく｢ううん…確かに辛い出来事だった…けど、悪いことだけじゃなかった…って思うの｣
683: 2021/03/14(日) 20:11:28.39 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢結果論だけど…結果的に良かったって思いたいな…ポジティブに考えていこ？｣
璃奈｢…ありがとう、しずくちゃん｣
しずく｢ふふ、でもね…璃奈さん、この際だから聞きたいことがあるの｣
璃奈｢…？｣
しずく｢あのチョコ…本当に好奇心だけで作ったの？｣
璃奈｢…ありがとう、しずくちゃん｣
しずく｢ふふ、でもね…璃奈さん、この際だから聞きたいことがあるの｣
璃奈｢…？｣
しずく｢あのチョコ…本当に好奇心だけで作ったの？｣
685: 2021/03/14(日) 20:12:41.61 ID:Qpy7dQ3W
璃奈｢……え｣
しずく｢違うよね｣
しずく｢璃奈さんは好奇心だけで…あんな、人の感情を変えるようなもの…気軽に作らないと思うんだ｣
しずく｢棄てるつもりだったのは本当だったと思う｣
しずく｢でも…元は誰かに食べさせるつもりだったんじゃないかな？｣
璃奈｢…………｣
しずく｢…かすみさんだよね？｣
しずく｢違うよね｣
しずく｢璃奈さんは好奇心だけで…あんな、人の感情を変えるようなもの…気軽に作らないと思うんだ｣
しずく｢棄てるつもりだったのは本当だったと思う｣
しずく｢でも…元は誰かに食べさせるつもりだったんじゃないかな？｣
璃奈｢…………｣
しずく｢…かすみさんだよね？｣
686: 2021/03/14(日) 20:13:27.65 ID:Qpy7dQ3W
璃奈｢………｣
しずく｢………｣
璃奈さんは、無表情だった
こんな璃奈さんの表情を見るのは、ほぼ初めてで…少し戸惑った
愛さんだったら、分かったのかな
なんだか…少し不穏だ
しずく｢………｣
璃奈さんは、無表情だった
こんな璃奈さんの表情を見るのは、ほぼ初めてで…少し戸惑った
愛さんだったら、分かったのかな
なんだか…少し不穏だ
687: 2021/03/14(日) 20:14:06.70 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢それと…あの時確か…引き出しの奥にはもう一つ同じチョコがあった気がするんだ｣
しずく｢その薬を使うとしたら、もう一人は…｣
璃奈｢しずくちゃん｣
しずく｢……｣
璃奈｢…あのね｣
しずく｢その薬を使うとしたら、もう一人は…｣
璃奈｢しずくちゃん｣
しずく｢……｣
璃奈｢…あのね｣
688: 2021/03/14(日) 20:14:45.59 ID:Qpy7dQ3W
ｶﾞﾁｬ
かすみ｢あれ、片付け終わっちゃったの？｣
璃奈｢……｣
しずく｢…うん、終わったよ｣
かすみ｢…何？この重たい空気｣
しずく｢えっ？重いかな？かすみさんが戻ってきたからかな？｣
璃奈｢うん｣
かすみ｢あれ、片付け終わっちゃったの？｣
璃奈｢……｣
しずく｢…うん、終わったよ｣
かすみ｢…何？この重たい空気｣
しずく｢えっ？重いかな？かすみさんが戻ってきたからかな？｣
璃奈｢うん｣
689: 2021/03/14(日) 20:15:23.75 ID:Qpy7dQ3W
かすみ｢どういう意味！？泣くよ！？｣
しずく｢ふふっ、うそうそ…気のせいだよ｣
璃奈｢…というかかすみちゃん、お手洗い長かったね…もしかしてうんk…｣
かすみ｢りな子！？ダメだよ女の子がそんな可愛くない言葉使っちゃ！言わせないからね！？｣
かすみ｢ていうか違うし！混んでただけだし！｣
しずく｢ふふっ、うそうそ…気のせいだよ｣
璃奈｢…というかかすみちゃん、お手洗い長かったね…もしかしてうんk…｣
かすみ｢りな子！？ダメだよ女の子がそんな可愛くない言葉使っちゃ！言わせないからね！？｣
かすみ｢ていうか違うし！混んでただけだし！｣
690: 2021/03/14(日) 20:18:14.38 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢必死必死～♪｣
璃奈｢必死必死♪｣
かすみ｢…はっら立つなぁこの2人…！｣
かすみ｢もうっ、あ…ていうかしず子、彼方先輩が呼んでたよ？｣
しずく｢…え、彼方さん？｣
かすみ｢うん、中庭で待ってるって｣
璃奈｢必死必死♪｣
かすみ｢…はっら立つなぁこの2人…！｣
かすみ｢もうっ、あ…ていうかしず子、彼方先輩が呼んでたよ？｣
しずく｢…え、彼方さん？｣
かすみ｢うん、中庭で待ってるって｣
691: 2021/03/14(日) 20:18:49.65 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢……あ、本当だ…メールの通知気付かなかった…｣
璃奈｢お片付けも終わったし…直ぐに行った方がいいよ｣
しずく｢そうだね…寝ちゃってそうだし…風邪ひく前に…｣
璃奈｢……｣ｸｲ
しずく｢……？｣
璃奈｢……今度、話すから｣ｺｿ
璃奈｢お片付けも終わったし…直ぐに行った方がいいよ｣
しずく｢そうだね…寝ちゃってそうだし…風邪ひく前に…｣
璃奈｢……｣ｸｲ
しずく｢……？｣
璃奈｢……今度、話すから｣ｺｿ
692: 2021/03/14(日) 20:19:25.76 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢…うん｣ﾆｺ
しずく｢じゃあ、ちょっと彼方さんのとこ行ってくるね｣
かすみ｢んー、行ってらっしゃーい｣
璃奈｢行ってらっしゃい｣ﾌﾘﾌﾘ
しずく｢じゃあ、ちょっと彼方さんのとこ行ってくるね｣
かすみ｢んー、行ってらっしゃーい｣
璃奈｢行ってらっしゃい｣ﾌﾘﾌﾘ
693: 2021/03/14(日) 20:20:09.35 ID:Qpy7dQ3W
───
─
中庭
しずく｢……｣ｷｮﾛｷｮﾛ
彼方｢しずくちゃーん、こっちこっち｣
しずく｢あ…いた、起きてる…｣
彼方｢隣、座って座って～｣
しずく｢お昼寝してるのかと思いましたよ…もう夕方ですけど｣ｽｯ
─
中庭
しずく｢……｣ｷｮﾛｷｮﾛ
彼方｢しずくちゃーん、こっちこっち｣
しずく｢あ…いた、起きてる…｣
彼方｢隣、座って座って～｣
しずく｢お昼寝してるのかと思いましたよ…もう夕方ですけど｣ｽｯ
694: 2021/03/14(日) 20:21:08.46 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢寝ようかとも思ったんだけどねぇ…よく、ここまでしずくちゃんが起こしに来てくれてたなぁって思って｣
しずく｢感傷に浸っていたと…｣
彼方｢うん、そしたらすごくしずくちゃんに会いたくなっちゃって｣
彼方｢はい、お膝…どうぞ？｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
しずく｢あ…はい｣ｺﾞﾛﾝ
しずく｢感傷に浸っていたと…｣
彼方｢うん、そしたらすごくしずくちゃんに会いたくなっちゃって｣
彼方｢はい、お膝…どうぞ？｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
しずく｢あ…はい｣ｺﾞﾛﾝ
695: 2021/03/14(日) 20:23:20.61 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢………｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
しずく｢ここで膝枕してもらうの…ちょっと恥ずかしいですね…｣
彼方｢人いないし、大丈夫だよ～｣
しずく｢彼方さんが言うなら…間違いないかもですね…｣
しずく｢あの…彼方さん｣
彼方｢んー？｣
しずく｢改めて卒業、おめでとうございます｣
彼方｢うん…ありがとうねぇ｣
しずく｢ここで膝枕してもらうの…ちょっと恥ずかしいですね…｣
彼方｢人いないし、大丈夫だよ～｣
しずく｢彼方さんが言うなら…間違いないかもですね…｣
しずく｢あの…彼方さん｣
彼方｢んー？｣
しずく｢改めて卒業、おめでとうございます｣
彼方｢うん…ありがとうねぇ｣
696: 2021/03/14(日) 20:24:12.11 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢寂しいね｣
しずく｢もっと早くに生まれれば良かったです｣
彼方｢あはは、じゃあ彼方ちゃんはもっと遅くに生まれれば良かったねぇ｣
しずく｢本当ですよ…絶対許しませんから｣
彼方｢理不尽が過ぎるぞしずくちゃん｣
しずく｢もっと早くに生まれれば良かったです｣
彼方｢あはは、じゃあ彼方ちゃんはもっと遅くに生まれれば良かったねぇ｣
しずく｢本当ですよ…絶対許しませんから｣
彼方｢理不尽が過ぎるぞしずくちゃん｣
697: 2021/03/14(日) 20:24:49.66 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢ふふ、冗談ですよ｣
彼方｢もぉ…あ、バレンタインのお返し…作ってきたんだ～｣ｽｯ
しずく｢わ…ありがとうございます…｣ｵｷﾋﾟ
彼方｢チョコクッキーだよ～、打ち上げで沢山甘いの食べちゃったから…食べれないかもだけど｣
しずく｢いえ、食べれますよ。食べたいです｣
彼方｢もぉ…あ、バレンタインのお返し…作ってきたんだ～｣ｽｯ
しずく｢わ…ありがとうございます…｣ｵｷﾋﾟ
彼方｢チョコクッキーだよ～、打ち上げで沢山甘いの食べちゃったから…食べれないかもだけど｣
しずく｢いえ、食べれますよ。食べたいです｣
698: 2021/03/14(日) 20:25:43.32 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢お、ほんとに～？じゃあ、あーんして差し上げよう…はい、あーん｣
しずく｢ええっ…//ここで…？も、もぉ…あーん…｣ﾊﾟｸｯ
ｻｸｻｸ
しずく｢ん…っ…やっぱり格差を感じる…｣
彼方｢んふふ～おいしいでしょ～？｣
しずく｢ええっ…//ここで…？も、もぉ…あーん…｣ﾊﾟｸｯ
ｻｸｻｸ
しずく｢ん…っ…やっぱり格差を感じる…｣
彼方｢んふふ～おいしいでしょ～？｣
699: 2021/03/14(日) 20:26:20.59 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢こんなにおいしいと悔しいなぁ｣
彼方｢遥ちゃんのもだけど…しずくちゃんの作ってくれたチョコもおいしかったよ～？｣
しずく｢そう言っていただけるのは嬉しいですけど…もっと彼方さんが驚けるくらいにおいしいもの、作りたいです｣
彼方｢鍋の時は驚いたけどね｣
しずく｢ずっと弄りますねそれ…｣
彼方｢遥ちゃんのもだけど…しずくちゃんの作ってくれたチョコもおいしかったよ～？｣
しずく｢そう言っていただけるのは嬉しいですけど…もっと彼方さんが驚けるくらいにおいしいもの、作りたいです｣
彼方｢鍋の時は驚いたけどね｣
しずく｢ずっと弄りますねそれ…｣
700: 2021/03/14(日) 20:27:13.24 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢まぁ…特訓しますよ、遥さんと一緒に｣
彼方｢ふふ、頑張ってねぇ…遥ちゃんもしずくちゃんに会いたがってるから｣
しずく｢…私も、でも最近…険悪というか｣
彼方｢えっ…！？け、険悪…？｣
しずく｢いえ…心配するほどじゃないですよ？最近私と遥さんのどっちがお姉さんっぽいかってマウントの取り合いが勃発しているので｣
彼方｢ふふ、頑張ってねぇ…遥ちゃんもしずくちゃんに会いたがってるから｣
しずく｢…私も、でも最近…険悪というか｣
彼方｢えっ…！？け、険悪…？｣
しずく｢いえ…心配するほどじゃないですよ？最近私と遥さんのどっちがお姉さんっぽいかってマウントの取り合いが勃発しているので｣
701: 2021/03/14(日) 20:28:15.24 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢平和か｣
しずく｢平和じゃないですよ…私にとっては由々しき問題ですから｣
しずく｢絶対遥さんにしずくお姉ちゃんと呼ばせてやるんだから、絶対の絶対の絶対に｣
彼方｢おう…頑張ってねぇ？｣
しずく｢なんなら彼方さんにもお姉ちゃんと呼ばせてやりますよ｣
彼方｢…おう、やってみろ｣
しずく｢平和じゃないですよ…私にとっては由々しき問題ですから｣
しずく｢絶対遥さんにしずくお姉ちゃんと呼ばせてやるんだから、絶対の絶対の絶対に｣
彼方｢おう…頑張ってねぇ？｣
しずく｢なんなら彼方さんにもお姉ちゃんと呼ばせてやりますよ｣
彼方｢…おう、やってみろ｣
702: 2021/03/14(日) 20:29:15.18 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢…まぁ、そんな感じで…会ったらお見苦しいところを見せるかもしれませんけど…｣
彼方｢今夜三人でごはんだから早速見れちゃうかもね～｣
しずく｢ふふ…クッキー、ご馳走様でした｣ﾆｯｺﾘ
彼方｢………｣
彼方｢ねぇ～しずくちゃーん、ほんの一瞬だけわがまま…言ってもいいかな？｣
彼方｢今夜三人でごはんだから早速見れちゃうかもね～｣
しずく｢ふふ…クッキー、ご馳走様でした｣ﾆｯｺﾘ
彼方｢………｣
彼方｢ねぇ～しずくちゃーん、ほんの一瞬だけわがまま…言ってもいいかな？｣
703: 2021/03/14(日) 20:31:10.18 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢へ…？ぇ、いいですけど…なんですか？膝枕ですか｣
彼方｢ううん…卒業の日までさ、甘えずにとことん甘やかすって言ったけど、やっぱりしずくちゃんにここでちょっとは甘えたいなぁって｣
しずく｢…いいですよ？私も彼方さんを甘やかしたいって思いますし｣
しずく｢今は…沢山甘えてください｣
彼方｢へへ…ありがと～、じゃあ…｣ｽﾞｲｯ
彼方｢ううん…卒業の日までさ、甘えずにとことん甘やかすって言ったけど、やっぱりしずくちゃんにここでちょっとは甘えたいなぁって｣
しずく｢…いいですよ？私も彼方さんを甘やかしたいって思いますし｣
しずく｢今は…沢山甘えてください｣
彼方｢へへ…ありがと～、じゃあ…｣ｽﾞｲｯ
704: 2021/03/14(日) 20:32:45.98 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢今だけ…｣
しずく｢……っ…！？｣
彼方｢許してね？｣
ﾁｭ
しずく｢～っ！！？///｣
しずく｢……っ…！？｣
彼方｢許してね？｣
ﾁｭ
しずく｢～っ！！？///｣
705: 2021/03/14(日) 20:33:56.80 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢…へへ、しずくちゃんの唇、奪ってやったぜ～｣
しずく｢な、なにゃ…//｣
彼方｢顔真っ赤っかだよぉ？かわいいなぁ｣
しずく｢い、いきなりするからじゃないですかもーっ//｣ﾍﾟｼﾍﾟｼ
しずくちゃんは、真っ赤になりながら制服の袖で脇腹をペシペシしてくる
何このかわいい生き物、持ち帰りたい
持ち帰るけど
しずく｢な、なにゃ…//｣
彼方｢顔真っ赤っかだよぉ？かわいいなぁ｣
しずく｢い、いきなりするからじゃないですかもーっ//｣ﾍﾟｼﾍﾟｼ
しずくちゃんは、真っ赤になりながら制服の袖で脇腹をペシペシしてくる
何このかわいい生き物、持ち帰りたい
持ち帰るけど
709: 2021/03/14(日) 20:40:41.59 ID:Qpy7dQ3W
彼方｢えへへ、ごめんごめん～｣
彼方｢しずくちゃんと一回、してみたかったから｣
しずく｢それはいいですけどするならするって言ってくださいよ…//｣
彼方｢…ふふ、そろそろ戻ろっか～…みんな戻ってると思うし｣ｽﾀ
しずく｢こんな真っ赤な顔で戻れないんですけど…//彼方さんだって顔真っ赤じゃないですか…｣
彼方｢ん～？…これは…その、夕日のせいだよ～…｣
彼方｢しずくちゃんと一回、してみたかったから｣
しずく｢それはいいですけどするならするって言ってくださいよ…//｣
彼方｢…ふふ、そろそろ戻ろっか～…みんな戻ってると思うし｣ｽﾀ
しずく｢こんな真っ赤な顔で戻れないんですけど…//彼方さんだって顔真っ赤じゃないですか…｣
彼方｢ん～？…これは…その、夕日のせいだよ～…｣
710: 2021/03/14(日) 20:41:43.69 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢…嘘ばっかり…｣
彼方｢ふふ…ほら、行こ？｣ｽｯ
…彼方さんには、本当に調子を狂わされる
そのマイペースさに困らされることもあったし
でも、たまに見せる包み込むような優しさに絆されて、私の心は彼方さんと出会ってから何度も掻き乱された
彼方｢ふふ…ほら、行こ？｣ｽｯ
…彼方さんには、本当に調子を狂わされる
そのマイペースさに困らされることもあったし
でも、たまに見せる包み込むような優しさに絆されて、私の心は彼方さんと出会ってから何度も掻き乱された
711: 2021/03/14(日) 20:43:44.10 ID:Qpy7dQ3W
ずっとこの人のペースには逆らえないなって思う
逆らうつもりもないけど…それが彼方さんだから
そんなとてつもなくシスコンで、マイペースかつ天使のように優しい彼方さんの横で…
今後もずっと一緒に笑っていたいな
逆らうつもりもないけど…それが彼方さんだから
そんなとてつもなくシスコンで、マイペースかつ天使のように優しい彼方さんの横で…
今後もずっと一緒に笑っていたいな
712: 2021/03/14(日) 20:47:32.62 ID:Qpy7dQ3W
しずく｢………｣ｷﾞｭ
しずく｢…彼方さん｣ｽｸ
彼方｢んー？なぁに～しずくちゃん？｣
微笑みながら振り向いてくれる彼方さんに微笑み返す
離れないように手をぎゅっと握りしめたまま…
私は、しっかりと最愛の彼女に向けて気持ちの全てを放った
しずく｢大好きです｣
しずく｢…彼方さん｣ｽｸ
彼方｢んー？なぁに～しずくちゃん？｣
微笑みながら振り向いてくれる彼方さんに微笑み返す
離れないように手をぎゅっと握りしめたまま…
私は、しっかりと最愛の彼女に向けて気持ちの全てを放った
しずく｢大好きです｣
713: 2021/03/14(日) 20:47:54.54 ID:Qpy7dQ3W
終わり
714: 2021/03/14(日) 20:51:36.96 ID:xehCl5ws
神SS
716: 2021/03/14(日) 20:53:37.25 ID:U89gTHHp
乙
長期間お疲れ様でした
ハッピーエンドでよかった
満を持しての「大好きです」が響いた
長期間お疲れ様でした
ハッピーエンドでよかった
満を持しての「大好きです」が響いた
718: 2021/03/14(日) 20:55:07.81 ID:Qpy7dQ3W
長ったらしくて蛇足多くて拙い文章で申し訳ないです
ほぼ初のssだったけど楽しかったです
ほぼ初のssだったけど楽しかったです
719: 2021/03/14(日) 20:56:34.93 ID:Qpy7dQ3W
あと一応これの内容でした
すぐ落ちたから誰も知らないと思うけど
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1612784941/
それと唯一の過去作
生理の話なんで受け付けない人いると思うけど気分悪くしたら申し訳ないです
彼方｢むらぁ｣ しずく｢ダメです｣
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1614087530/
すぐ落ちたから誰も知らないと思うけど
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1612784941/
それと唯一の過去作
生理の話なんで受け付けない人いると思うけど気分悪くしたら申し訳ないです
彼方｢むらぁ｣ しずく｢ダメです｣
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1614087530/
730: 2021/03/15(月) 01:28:06.13 ID:/abXFlMX
>>719
大作完結おめでとう＆名作をありがとう
むらぁの人だったのか！あれも凄く好き
新作も待ってるよ
大作完結おめでとう＆名作をありがとう
むらぁの人だったのか！あれも凄く好き
新作も待ってるよ
721: 2021/03/14(日) 21:00:58.90 ID:Qpy7dQ3W
それから今後、後日談でかなしずとかすりなを書く予定ですので見掛けたら読んでやってください…
ここまで読んでくれて本当にありがとうございましたﾉﾚcｲ´=ω=)
ここまで読んでくれて本当にありがとうございましたﾉﾚcｲ´=ω=)
723: 2021/03/14(日) 21:04:45.11 ID:9XwXX0l0
お疲れさまでした
途中心が張り裂けそうになりながらも、同好会の優しさに泣き、一年組の友情に涙し、最後のかなしず会話で笑顔になりました
初でこの作品とは驚嘆ですね…
後日談も楽しみにしてます
途中心が張り裂けそうになりながらも、同好会の優しさに泣き、一年組の友情に涙し、最後のかなしず会話で笑顔になりました
初でこの作品とは驚嘆ですね…
後日談も楽しみにしてます
729: 2021/03/15(月) 00:31:55.16 ID:RER84FtP
これ思い出した
731: 2021/03/15(月) 03:51:02.80 ID:0msxzPz6
完結おつ！
嫌いになるチョコを食べてなかったら良い先輩後輩で終わってたかもしれないと思うと結果的には食べてよかったのかも？
とにかく良いかなしず書いてくださり感謝！後日談も楽しみにしてる！
嫌いになるチョコを食べてなかったら良い先輩後輩で終わってたかもしれないと思うと結果的には食べてよかったのかも？
とにかく良いかなしず書いてくださり感謝！後日談も楽しみにしてる！
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1613489346/