【SS】歩夢「侑ちゃん……どうして……」璃奈(歩夢さんが泣いてる……！？)【ラブライブ！虹ヶ咲】

歩夢（部室に忘れ物しちゃった……侑ちゃんはやる事あるって言ってたしまだ部室にいるかな？）

？？？「あぁっ……！痛いっ！……いいよ歩夢っ」

？？？「叩かれて喜ぶなんて侑ちゃんはほんと変態だねっ！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

歩夢（え……何この声……）ｿｰｯ

侑「歩夢っ！もっとっ……！もっと強く叩いてぇっ……」

歩夢（え、侑ちゃんが裸でお尻叩かれてる……叩いてるのは……しずくちゃん！？）

歩夢（侑ちゃん歩夢って呼んでるし……しずくちゃん赤いウィッグ付けてるし……）

歩夢（それにしずくちゃんが来てる服、この前無くなった私の体操服！？）

歩夢（何なのこれ……入れるわけないよ……帰ろ……）

侑「いいよ……気持ち良いっ……歩夢ぅ……！」

しずく「侑ちゃんっ！好きっ！大好きぃ……」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

璃奈（あ、歩夢さんだ……すき）

歩夢「侑ちゃん……どうして……」ｳｯｳｯ

璃奈（歩夢さんが泣いてる……！？）

璃奈「歩夢さん、どうしたの？」

璃奈「なんで……泣いてるの……？」

歩夢「あ、璃奈ちゃん……えへへ、何でもないよ」

歩夢「気にしないで……」ｽﾞﾋﾞｯ

璃奈「……」

璃奈「歩夢さん……ごめんね……」ｷﾞｭｰｯ

歩夢「璃奈ちゃんっ！？」

璃奈「いきなり抱きしめてごめん」

璃奈「でも泣き止むまで離さないよ」

璃奈（あー歩夢さんふわふわだ……良い匂いする……すき……）

歩夢「……うん」

歩夢（びっくりしたけど……少し落ち着くな……）

0分後

璃奈（歩夢さん……少し落ち着いてきたかな？）

璃奈（私の心臓は全く落ち着いてないけど……）

璃奈「……歩夢さん、何があったの？」

璃奈「言いたくないなら言わなくていいけど……」

歩夢（……璃奈ちゃんに話す事じゃないよね……）

歩夢（でも璃奈ちゃんなら真剣に聞いてくれそう）

歩夢（相談してみようかな……）

歩夢「実はね……」



璃奈「侑さんがそんな事を……」

璃奈「ひとつ聞きたいんだけど……」

璃奈「歩夢さんと侑さんって付き合ってるの？」

歩夢「……ううん、付き合ってないよ」

璃奈（そうなんだ……じゃあ私にもチャンスが……！？）

璃奈（いやいや、今はそんな場合じゃない……）

璃奈（歩夢さんには笑っててほしい）

璃奈「私の家に来る？」

歩夢「……えっ？」

璃奈（間違えた……！！！）

璃奈「いや、あの、えっと、」

璃奈「歩夢さんと侑さんって家近いし……」

璃奈「ばったり会っちゃったら気まずいだろうし……」ｱｾｱｾ

歩夢「……うん、お邪魔しちゃおうかな」

璃奈（！？！？！？！？！？！？！？）

歩夢「今日は泊めてもらっていい？」

璃奈「……」

璃奈（本当に家まで来てしまった……）

璃奈（2人っきりで一晩とか自制できる気がしない）

璃奈「……ﾀﾀﾞｲﾏ」

歩夢「お邪魔します」



璃奈（歩夢さんが私の部屋にいる……）

璃奈（どうしよう……何を話そう……歩夢さんすき……）

歩夢「……璃奈ちゃん、ありがとう」

歩夢「私、あそこで璃奈ちゃんに声をかけてもらえなかったら今頃どうなってたか分からないや」

歩夢「私かもしれないし、侑ちゃんかもしれないし、しずくちゃんかもしれない」

璃奈（何の事だろう……）

璃奈「気にしないで」

璃奈「それより、明日学校に行ける？侑さんと会っても大丈夫？」

璃奈（永遠にウチに居てほしい……）

歩夢「……行きたくないなぁ」

璃奈「じゃあ、行かなくていいよ！」

歩夢「でも……行かないと……」

璃奈「……歩夢さんは、侑さんとしずくちゃんの事は見ただけで、話したわけではないんだよね？」

歩夢「うん……」

璃奈「なら私が話を聞いてくるよ！歩夢さんが行くのはそれからで良い」

璃奈「もう少しここに居て……」

歩夢（璃奈ちゃん……私の事を気遣ってくれてる……優しいな）

歩夢「それじゃあ、もう少しだけここに居ていい……？」

璃奈（よっしゃー！！！！！！！！！！！！！）

次の日

璃奈（全然眠れなかった……）

璃奈（でも、歩夢さんのために行かないと……）

璃奈「行ってきます」

歩夢「いってらっしゃい、お願いします」



放課後

璃奈（まずはしずくちゃんからかな……）

璃奈『しずくちゃんへ、少し2人で話がしたいから○○へ来てほしい』

しずく『わかりました！』



しずく「あ、璃奈さん！」

しずく「2人でお話って、何でしょう？」

璃奈「……」

璃奈「しずくちゃん、侑さんと付き合ってるの……？」

しずく「……バレちゃいましたか」

しずく「まあ、部室であんな事繰り返してたらいつかはバレるよね」

璃奈「繰り返して……いつから？」

しずく「1ヵ月ぐらい前からかな」

しずく「かすみさんとエマさんが付き合いだした直後に侑さんに誘われて」

しずく「私も自棄になってて受け入れちゃった」

しずく「でも付き合っては無いの」

しずく「身体だけ」

璃奈「分かった……」

璃奈（次は侑さん……あまり話したくないけど……）

璃奈『侑さん、少しお話があるんですけど○○まで来れませんか？』

侑『分かった！待ってて～』


侑「璃奈ちゃんが私に話なんて珍しいね！どうしたの？』

璃奈「……侑さん、歩夢さんが今日休んでる事は知ってる？」

侑「もちろん、体調が悪いって朝連絡が来たよ」

侑「心配だから今日帰りにお見舞いに行こうかなって！」

璃奈「……」

璃奈「侑さんは……歩夢さんの事をどう思ってるの？」

侑「親友だよ」

侑「世界一可愛い、世界一大好きな、親友」

璃奈「……」

璃奈「じゃあ……」

璃奈「なんで……！」

璃奈「なんでしずくちゃんと……っ……！」

侑「……」

侑「それ、歩夢も知ってるの？」

璃奈「……」ｺｸﾝ

侑「それで休んでるのか」

侑「あーあ……」

侑「歩夢、私の事嫌いになっちゃったかな？」

璃奈「……知らない」

璃奈「侑さんは、歩夢さんよりしずくちゃんの方が好きなの？」

侑「違うよ」

侑「1番好きなのは歩夢」

璃奈「……わからない」

侑「私はさ、歩夢を汚したくないんだ」

侑「だから、他の子たちを歩夢の代わりにしてた」

璃奈「……たち？」

侑「そう」

侑「せつ菜ちゃんと、かすみちゃんと、しずくちゃん」

璃奈「え」

侑「最初はせつ菜ちゃんだったの」

侑「せつ菜ちゃんと仲良くしてると歩夢が嫉妬してくれて」

侑「それがとっても可愛くて」

侑「だから仲良くしてたらせつ菜ちゃんに告白されて」

侑「断ったけど、やっちゃった」

侑「でもね、せつ菜ちゃん真面目すぎるんだ」

侑「学校では断られるし、ちょっとでも変なことは嫌がるし」

侑「だから、かすみちゃんに声をかけた」

侑「かすみちゃんはせつ菜ちゃんよりは良かったよ」

侑「部室でも外でもOKしてくれたし」

侑「でも、歩夢の名前出すと泣くの」

侑「歩夢の体操服着てくれないし……」

侑「で、しずくちゃん」

侑「しずくちゃんは最高」

侑「何をお願いしても受け入れてくれる」

侑「良い子だよねぇ……」

璃奈「侑さん、きらい」

璃奈「歩夢さんは渡さない」

侑「……そっか」

侑「幸せにしてあげてね」

璃奈「……」

璃奈（歩夢さんになんて言おう……）

璃奈（侑さんの悪行を全部話して嫌いになって欲しいけど）

璃奈（歩夢さんの悲しむ顔は見たくない）

璃奈（それに、侑さんの事を嫌いになったとしても私を好きになってくれる気がしない）

璃奈（侑さん、ズルい……）



璃奈「……ただいま」

歩夢「あ、璃奈ちゃん！おかえり！」

璃奈（最高……！）ｼﾞｭﾜｧ

歩夢「璃奈ちゃん、侑ちゃんたちと話せた……？」

璃奈「……うん」

歩夢「……」

璃奈「……」

璃奈「……しずくちゃん、とは」

璃奈「1ヵ月ぐらい前からああいう事をしてるらしい」

歩夢「……へー」

璃奈「……あと、せつ菜さんやかすみちゃんともしてるらしい」

歩夢「……」

璃奈（あ、泣く）

璃奈（また抱きしめるチャンス……！）

歩夢「ううっ……」

歩夢「私……もう侑ちゃんが分からない……！」ｸﾞｽｯ

璃奈（……よしっ……いくぞ）

璃奈「歩夢さんっ……」ｷﾞｭｰｯ

璃奈（あー歩夢さんふわふわだ……良い匂いする……すき……）

歩夢（……）

歩夢「……ごめんね」

歩夢「また璃奈ちゃんの前で泣いちゃった……」

歩夢「胸貸してくれてありがとう」

璃奈「……こちらこそ」

歩夢「？」

璃奈「歩夢さん」

璃奈「いつまでもここに居ていいよ」

璃奈「同好会も、学校も辞めて」

璃奈「ずっとここに居よう？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢「……」

歩夢「そうしよっか（笑）」

璃奈（！！！！！！！！！！？？？？？？？？？？）

歩夢「……なんてね」

歩夢「そういうわけにはいかないよね」

璃奈「……だよね」ｶﾞｯｶﾘ

歩夢「……ていうか璃奈ちゃん、そんな事私に言っちゃっていいの？」

歩夢「愛ちゃんが怒るよ（笑）」ﾁｸﾘ

歩夢（……？）

璃奈「……？」

歩夢「璃奈ちゃん、今晩だけはお世話になるね」

歩夢「明日は学校に行くよ」

歩夢「いつまでも逃げてるわけにはいかないし」

璃奈「……うん、頑張って」

璃奈「また泣きそうになったら、いつでも私を呼んでね」

歩夢「璃奈ちゃん……優しいね」

璃奈「歩夢さん、すき」

歩夢「えっ？」

璃奈「すき」

歩夢「……」

璃奈「……おやすみ」

歩夢「……おやすみ」

次の日

歩夢『侑ちゃん、お話をしませんか」

侑『分かった』



歩夢「侑ちゃん」

侑「歩夢……」

歩夢「私ね、侑ちゃんの事が好きだったんだ」

侑「うん」

歩夢「侑ちゃんは私の思ってた侑ちゃんとは違ったけど」

歩夢「でも今まで一緒に過ごしてきた侑ちゃんは侑ちゃんで」

歩夢「だからこれからも友達は続けたい」

侑「……」

歩夢「今まで見たいにくっ付いたりはしないと思うし」

歩夢「距離感は変わっちゃうと思うけど」

歩夢「それでも、侑ちゃんとお別れはしたくない」

侑「……」

侑「……うん」

侑「ありがとう」

歩夢「それとね、ひとつだけお願いがあるの」

歩夢「ハグしてもいい？」

侑「……うん」

歩夢「……今までありがと」ｷﾞｭｯ

歩夢『璃奈ちゃん』

歩夢『侑ちゃんとお話しできました』

歩夢『璃奈ちゃんに報告したいです』

璃奈（……歩夢さん、侑さんのところに戻っちゃうのかな）

璃奈（聞くの怖いな……）

璃奈『……分かった』

璃奈『△△で待ってる』






歩夢「璃奈ちゃん！」

璃奈「歩夢さん……」

歩夢「私ね、侑ちゃんと仲直りしたんだ」

璃奈「……良かったね」

歩夢「それでね、侑ちゃんとハグをして、自分の気持ちに気付けたんだ」

璃奈（聞きたくない聞きたくない）

歩夢「私ね、侑ちゃんとハグした時より璃奈ちゃんに抱きしめられた時の方がドキドキしたんだ」

璃奈「……？」

歩夢「侑ちゃんと話してる間ずっと璃奈ちゃんの事考えてたんだ」

璃奈「え……」

歩夢「少し前まで侑ちゃんの事が好きだったくせにどうなんだって自分でも思うんだけど……」

歩夢「でも今は璃奈ちゃんの事が本当に好きなんだ！」

歩夢「嫉妬深い嫌な女だけど……」

歩夢「もし璃奈ちゃんの昨日の言葉が嘘や冗談じゃないなら」

歩夢「私と付き合ってください！」

璃奈「……歩夢さん」

璃奈「すき、だいすき」

璃奈「絶対に離さないよ」

璃奈ちゃんボード『にっこりん』


おしまい

失ったものが多すぎる

マイナーカプ普通に助かるので書き続けてほしい