【SS】千歌「よーちゃんの秘密」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


3: 2021/05/13(木) 12:58:33.93 ID:ri9pTzvI
とある日 曜ちゃんの家


千歌「よーちゃん あーそーぼー!」


曜ママ「あら、千歌ちゃん」


千歌「おばさん、よーちゃんいますか?」


曜ママ「ごめんね、曜は今出かけてるの
     でもすぐ戻ってくると思うから部屋で待ってていいわよ」


千歌「わかりました!おじゃましまーす!」

4: 2021/05/13(木) 12:59:59.52 ID:ri9pTzvI
千歌(よーちゃんの部屋、やっぱり綺麗だなあ)


千歌「早く帰ってこないかなあ~」





千歌(ん?机の上に何かある)


千歌(なんだろう?)

6: 2021/05/13(木) 13:02:03.49 ID:ri9pTzvI
千歌(紙の束のように見えるけど、もしかして)


千歌「にしし、よーちゃん、さては悪かったテストを隠そうとしてたんだね」


千歌「誰もいないし、見ちゃえ!」



パサッ!




千歌「え」

8: 2021/05/13(木) 13:03:27.18 ID:ri9pTzvI
紙をめくった瞬間 千歌の視界に信じられないものが飛び込んできた


それは 点の悪いテストでもない


学校からのプリントでもない



その紙切れにかかれていたのは



あられもない姿をした自分の絵だった

10: 2021/05/13(木) 13:05:12.08 ID:ri9pTzvI
千歌「な・・・・に・・・・こ・・・れ・・・・」


一枚一枚紙をめくる千歌


だが、そのすべてに とても千歌の口から言えないような


壮絶な絵が並ぶ


それはよく見ると、漫画になっていた



千歌(嫌・・・・)

11: 2021/05/13(木) 13:06:15.40 ID:ri9pTzvI
曜(バサッ)


曜「ち、千歌ちゃん・・・・」



そこへ、曜が帰ってきた


まるでタイミングを計ったのように


千歌「・・・・・」



千歌「よーちゃん、これ」

12: 2021/05/13(木) 13:07:19.01 ID:ri9pTzvI
曜「ち、千歌ちゃん?!どうして?!」


千歌「こっちが聞きたいよ!!!なんなの、これ?!」


曜「こ、これは、その」


千歌「よーちゃん、千歌のことそういう風に見えたんだ」



千歌「サイテーだよ!!!!」



バタンッ!!!!

14: 2021/05/13(木) 13:09:54.50 ID:ri9pTzvI
曜「・・・・・・・・千歌ちゃん」


静まり返った部屋にたたずむ曜は、散らかった紙束に視線を落とす。



曜(そう、これは夏コミに向けて書いていた私の同人誌)


曜(今時、全年齢の同人誌じゃ売れないわよって)



曜(梨子ちゃんのアドバイスでちょっとえ ちなものを書いていたけど)



曜(キャラクターが無意識のうちに 千歌ちゃんそっくりになっていた)

15: 2021/05/13(木) 13:11:11.09 ID:ri9pTzvI
曜「私、バカ曜だ・・・」
友達をそういう対象に書いてしまった罪悪感に迫られる。
どうして、こうなってしまったんだろう
曜「ごめんね、ごめん・・・」

16: 2021/05/13(木) 13:13:32.39 ID:ri9pTzvI
次の日から、千歌ちゃんは学校に来なくなった





梨子「ねえ、曜ちゃん 千歌ちゃんどうして休みなの?」
    家に行っても全然会ってくれないし連絡もつかないのよ」



曜「・・・・・」


善子「聞いたわよ曜 千歌が堕天した絵を描いちゃったって」


梨子「堕天?!って、まさか曜ちゃん、千歌ちゃんの・・・」


曜「・・・」



曜(そうだよ、私のせいなんだよ)

17: 2021/05/13(木) 13:15:13.84 ID:ri9pTzvI
梨子「私のせいだわ・・・曜ちゃんが千歌ちゃんのこと考えもせずに、あんなアドバイスをしちゃったから」
曜(梨子ちゃんは悪くないよ 書いたのは私なんだから)
善子「ふーん、曜ってそういうところあるんだ」
曜(そうだよ 私はサイテーなんだよ)
曜「・・・・・・・・・・」

18: 2021/05/13(木) 13:16:49.90 ID:ri9pTzvI
その頃



千歌「よーちゃん、どうしてあんなものを」



千歌「わからないよ」



ピンポーン


ルビィ「ちかさーん、いませんかー」



千歌「誰とも会いたくない、みとねえ、いないって言って」



千歌「・・・」

19: 2021/05/13(木) 13:18:52.44 ID:ri9pTzvI
よーちゃんの秘密を知ってしまった千歌



秘密を知られてしまった曜



二人の心は、どうすればいいか迷っていた



そしてその日の夕方


曜は千歌の家の前に立っていた




曜「・・・このままじゃ、私、本当にダメになる
  やっぱり、あやまろう」

21: 2021/05/13(木) 13:21:20.84 ID:ri9pTzvI
ピンポーン


千歌「また・・・?みとねえ、いないって言って」


千歌「みとねえ、いないの?」







曜「千歌ちゃん!!!」

22: 2021/05/13(木) 13:24:35.31 ID:ri9pTzvI
千歌「よーちゃん?!」


曜「ごめんなさい・・・・!
  私、人として最低なことをしちゃった」



千歌「・・・そうだよ、私のことそんな風にみてたの、よーちゃん」



曜「でもね、悪意があったわけじゃないの
  千歌ちゃんのことが、ことが・・・」




曜「す、す、す好きだから、千歌ちゃん・・・そっくりに書いちゃったの・・・」



曜「こんな私、サイテーだよね
  許してくれなんて言えないよね」



曜「だから、今日で」

24: 2021/05/13(木) 13:29:36.37 ID:ri9pTzvI
千歌「いやだ!」



曜「え」


千歌「チカのこと好きなら、その先の言葉を言っちゃうのはいやだよ!」



曜「千歌ちゃん・・・」


千歌「たしかに、びっくりしたよ あんな絵を見ちゃったのは」



千歌「でも、分かっちゃったんだ
    好きだから、ああいうことしたいって
    そういう妄想をしちゃうことって」



曜「・・・・」



千歌「それだけ、よーちゃんはチカのこと
    好きなんだったって」

25: 2021/05/13(木) 13:32:53.43 ID:ri9pTzvI
曜「・・・うううう
  ごめんなさーい!!!!」


曜の目から、大粒の涙がこぼれた
自分の劣情ですら、愛情の一部なんだと言った
大好きな千歌のことが とてもまぶしく見えたから



曜「千、歌ちゃん、ひっく、こんなこと言うのは、ひっく
  おかしい、ひっく、とおもうけど・・・
  わたし、千歌、ちゃん、が大好き」


千歌「うん、いいんだよ、よーちゃん」



曜「ちかちゃあああああああん」


よーちゃんはまるで、赤ちゃんのように泣きだした

27: 2021/05/13(木) 13:35:41.29 ID:ri9pTzvI
千歌「ふふふ、よーちゃん、かわいい」


曜「も、もう!からかわないで!」



千歌「チカ、ああいうことはイヤだけど
    よーちゃんの気持ち、ちょっとだけわかったかも」



チュッ



千歌「よーちゃん、だいすき」

28: 2021/05/13(木) 13:39:08.18 ID:ri9pTzvI
それから数ヶ月後



今年も夏コミの季節がやってきた



善子「フフフ・・・・来たわね 今年も夏の聖戦の日が」


ルビィ「そういえば、曜さん、結局出店したんですか?」


梨子「ええ、そうよ」


果南「もう、梨子が変なこというからああいうことになったんでしょ?」


梨子「反省してます・・・」


鞠莉「でも、まさかあれから二人でドージンシをライトするなんてすごいわ!」


花丸「どんな本ずら?」


ダイヤ「破廉恥なものなら許しませんわよ!!」


梨子「それは、ブースに行ってみればわかるんじゃないかな?」

29: 2021/05/13(木) 13:42:55.85 ID:ri9pTzvI
曜「千歌ちゃん、ようやくできたね」


千歌「うん」


曜「千歌ちゃん、手伝ってくれてありがとう」


千歌「えへへ、どういたしまして」



曜「ねえ、こんな本を書いちゃう私って、ヘン?」



千歌「へんじゃないよ
    それもよーちゃんの個性だから」





曜「えへへ・・・ちかちゃん    だいすきっ!」






C9x 1日目東S0417y「ヨーソロー」

タイトル
【全年齢】だいすきな千歌ちゃんのかわいいがつまった本





おわり

31: 2021/05/13(木) 13:52:24.61 ID:IsT2h5T+
乙。千歌ちゃんのファンブックだな

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1620878104/

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