■約55000文字■同好会合宿　夜 愛「じゃあそろそろ寝よっか！」 せつ菜「そうしましょう！」 しずく「電気消しますよー」 かすみ「はーい」 カチッ 『もうエマさんったら！』『ふふふっ』 しずく「……？」 しずく（隣の部屋から声が……） 『エマはこういうの強いわよ？』『私も騙された』 『これ面白いね！』『彼方ちゃん燃えてきたよ〜』 ワイワイ　ガヤガヤ かすみ「……」 愛「隣、まだまだ騒がしいね」ｱﾊﾊ しずく「すごい盛り上がってます……」 せつ菜「あちらは6人部屋ですしね」 かすみ「こっちの4人部屋だって、4人でまだまだ盛り上がりましょうよ！」 しずく「もうちょっとお喋りしてから寝よっか」 せつ菜「明日も練習があるので早めに寝ないと……と言いたいところですが、このままだと負けた気がしますね」 愛「だったらさあ、愛さんのアイディア乗ってみる！？　愛だけに♪」 せつ菜「……？」 愛「恋バナしようよ！」 せつ菜・かすみ・しずく「！？」

しずく「先輩はご存知ありませんか？」 あなた「うっすらと覚えてる気がするけど」 しずく「どの程度ですか？」 あなた「えーっと、主人公の髪の毛が青かったけど任天堂に訴えられて茶髪になったとか」 あなた「木こりの妹がババアに薬を飲まされて、男相手の踊り子（意味深）にさせられるとか」 あなた「ラスボスを狂わせた集団が監視委員会レベルのクズだとかは知ってる」 しずく「めっちゃ知ってんじゃねえか」

■約72000文字■侑 「それでね、かすみちゃんがね……」 ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ 歩夢 「ふふ、面白いね」 かすみ 「あっ、侑先輩ーー！ 歩夢先輩ー！ おはようございますー！」 侑 「あ、かすみちゃんおはよう」 歩夢 「おはよう、かすみちゃん」 かすみ 「登校ルートとは少しずれてますけど、先輩たちに用があったので待ち伏せしてました！」 侑 「用？」 かすみ 「次のライブで歌う曲の歌詞なんですけど……ここ、少しかすみんっぽくないかもと思って。侑先輩に相談しに来たんです」

かのん「恋ちゃんは誰かにチョコ渡す予定とかある？」 恋「ふぇっ！？///だ、誰か、というのは……？」 かのん「ん～、親しい人とか、好きな人とか？」 恋「んななっ！？すすすすすす、好きな、人……っ////」ｱﾜｱﾜ かのん「恋ちゃんにはそういう人っていないの？」 恋「いいい、いません～っ！！いきなり破廉恥な質問をしないで下さいっ！！///」 かのん「いいじゃん別に。恋バナくらい」 恋「ダメなものはダメなのです～っ！！うぅ、うぅぅ………////」 かのん「……」 恋「ぅぅぅ……////」ﾓｼﾞﾓｼﾞ かのん「……なんでそんなに身構えてるの？」 恋「ふぇっ！？///」 かのん「もしかして恋ちゃん……片思い中？」 恋「へぅっ！？そ、それは……///」 かのん「それは？」 恋「あぅぅぅ……///」 かのん「……」 恋「ぅ、ぅぅ……///」 かのん「……そっか。片思い中なんだ。ふ～ん」 恋「は、はぅぅ……////」ｷｭｩｩ…

■約13000文字■ 第1話（1－1） 『音ノ木坂の春』 4月。 新入生を迎える音ノ木坂。 校内は明日に控える入学式の準備が、忙しなく行われていた。 時を同じくして、校舎の屋上には元『μ's』の新2年生3人の姿があった。 進級を機に練習着を新調した彼女たちは、明後日に予定されている『部活紹介を兼ねた新入生歓迎会で披露する曲』の練習をしていた。 「何人くらい入部するのかにゃ」 「雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんは確定として…」 「10人くらい？」 「そんなに来たら、部室に入りきらないでしょ」 「確かに」