1: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:34:48.61 ID:WLxdbGXv
~十千万前~
果南「チカー」
千歌「果南ちゃんおかえり!」
果南「今日も大量だったよ」
千歌「わあ、おいしそうなマンモス!」
果南「チカー」
千歌「果南ちゃんおかえり!」
果南「今日も大量だったよ」
千歌「わあ、おいしそうなマンモス!」
3: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:37:36.06 ID:WLxdbGXv
バチバチ
千歌「早く食べたいなー」
果南「もうちょっとで焼けるよ」
千歌「わくわく」
果南「あはは、千歌はホントにマンモスが好きだね」
千歌「早く食べたいなー」
果南「もうちょっとで焼けるよ」
千歌「わくわく」
果南「あはは、千歌はホントにマンモスが好きだね」
5: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:39:07.38 ID:WLxdbGXv
千歌「あ、果南ちゃん、木の実集めておいたよ」
果南「ありがと千歌」
千歌「これと一緒に食べるマンモスは絶品だよね」
果南「うん!」
果南「ありがと千歌」
千歌「これと一緒に食べるマンモスは絶品だよね」
果南「うん!」
7: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:45:42.17 ID:WLxdbGXv
千歌「ふう~、食べた食べた」
果南「ごちそうさまでした」
千歌「ねえ、チカの採ってきた木の実どうだった?」
果南「うん、おいしかったよ」
千歌「えへへ~」
果南「ごちそうさまでした」
千歌「ねえ、チカの採ってきた木の実どうだった?」
果南「うん、おいしかったよ」
千歌「えへへ~」
9: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:49:30.77 ID:WLxdbGXv
果南「さ、お腹も膨れたし今日は何しよっか」
千歌「晴れてるし天体観測!」
果南「あはは、いいね」
千歌「果南ちゃん、星好きだもんね」
千歌「晴れてるし天体観測!」
果南「あはは、いいね」
千歌「果南ちゃん、星好きだもんね」
10: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:52:13.94 ID:WLxdbGXv
果南「ほら千歌、あれがデネブだよ」
千歌「うわあ~」
果南「それであっちがベガ」
千歌「きれいだなー」
千歌「うわあ~」
果南「それであっちがベガ」
千歌「きれいだなー」
11: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:54:57.39 ID:WLxdbGXv
千歌「果南ちゃんって本当に星に詳しいよねー」
果南「チカの言った通り、星が好きだから」
千歌「果南ちゃんと天体観測って全然飽きないよ」
果南「私も、千歌と一緒の天体観測は楽しいな」
果南「チカの言った通り、星が好きだから」
千歌「果南ちゃんと天体観測って全然飽きないよ」
果南「私も、千歌と一緒の天体観測は楽しいな」
12: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:56:38.38 ID:WLxdbGXv
キラン
千歌「あ、流れ星!」
果南「ホントだ」
千歌「……」ブツブツ
果南「チカ、何をお願いしたの?」
千歌「あ、流れ星!」
果南「ホントだ」
千歌「……」ブツブツ
果南「チカ、何をお願いしたの?」
13: (おにぎり) 2017/10/18(水) 23:59:32.60 ID:WLxdbGXv
千歌「ん、それはもちろん」
千歌「果南ちゃんといつまでも一緒にいられますようにって」
果南「チカってば…」
果南「もう、かわいいんだから」ハグ
千歌「果南ちゃんといつまでも一緒にいられますようにって」
果南「チカってば…」
果南「もう、かわいいんだから」ハグ
14: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:02:58.25 ID:RVUMBPfM
《翌日》
果南「行ってきます」
千歌「いってらっしゃい」
果南「今日はいっぱい魚獲ってくるから」
千歌「うん、楽しみにしてる」
果南「行ってきます」
千歌「いってらっしゃい」
果南「今日はいっぱい魚獲ってくるから」
千歌「うん、楽しみにしてる」
15: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:05:26.57 ID:RVUMBPfM
千歌「さて、私も木の実採ってこなきゃ」
男A「千歌ちゃん」
千歌「あ、男Aさん、おはようございます」
男A「あの話、考えてくれた?」
男A「千歌ちゃん」
千歌「あ、男Aさん、おはようございます」
男A「あの話、考えてくれた?」
16: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:07:26.74 ID:RVUMBPfM
千歌「それは…」
男A「こんなこというのもなんだけど」
男A「僕はこの部族の長の息子だ」
男A「絶対キミに苦労はかけないよ」
男A「こんなこというのもなんだけど」
男A「僕はこの部族の長の息子だ」
男A「絶対キミに苦労はかけないよ」
18: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:08:52.19 ID:RVUMBPfM
千歌「……」
男A「いい返事を期待してるよ。じゃあね」
千歌「果南ちゃん」
千歌「私、どうしたら…」
男A「いい返事を期待してるよ。じゃあね」
千歌「果南ちゃん」
千歌「私、どうしたら…」
19: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:11:24.21 ID:RVUMBPfM
果南「ふう、大漁大漁」
果南「今日も千歌を喜ばすことができそうでよかった」
男B「果南!」
果南「男Bさん、どうしたですか?」
果南「今日も千歌を喜ばすことができそうでよかった」
男B「果南!」
果南「男Bさん、どうしたですか?」
20: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:15:46.35 ID:RVUMBPfM
男B「どうしたじゃないよ。早く俺と結婚してくれ」
果南「…こないだも言ったじゃないですか」
果南「私はまだ結婚する気は…」
男B「何故だ!?他に好きな男でもいるのか!?」
果南「…こないだも言ったじゃないですか」
果南「私はまだ結婚する気は…」
男B「何故だ!?他に好きな男でもいるのか!?」
21: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:16:19.81 ID:RVUMBPfM
果南「別にいないですけど」
男B「じゃあなぜ!?」
果南「とにかく、結婚する気はありません」
男B「ガッデム!」
男B「じゃあなぜ!?」
果南「とにかく、結婚する気はありません」
男B「ガッデム!」
22: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:17:36.74 ID:RVUMBPfM
果南「ただいまー」
千歌「おかえり」
果南「ほら、今日もいっぱい獲れたよ」
千歌「わあ、おいしそう!」
千歌「おかえり」
果南「ほら、今日もいっぱい獲れたよ」
千歌「わあ、おいしそう!」
23: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:19:30.54 ID:RVUMBPfM
バチバチ
千歌「はふはふ」
果南「千歌ってば慌てて食べないの」
千歌「だっておいしいんだもん」
果南「ふふ、そう言われると獲ってきた甲斐があるよ」
千歌「はふはふ」
果南「千歌ってば慌てて食べないの」
千歌「だっておいしいんだもん」
果南「ふふ、そう言われると獲ってきた甲斐があるよ」
24: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:21:52.41 ID:RVUMBPfM
果南「最後の一匹だね」
千歌「果南ちゃんが食べなよ」
果南「え、いいの?」
千歌「うん、だって果南ちゃん魚大好きでしょ」
千歌「それに、チカもうお腹いっぱいだし」
果南「ありがと千歌」ハムハム
千歌「果南ちゃんが食べなよ」
果南「え、いいの?」
千歌「うん、だって果南ちゃん魚大好きでしょ」
千歌「それに、チカもうお腹いっぱいだし」
果南「ありがと千歌」ハムハム
26: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:28:16.89 ID:RVUMBPfM
長「失礼するぞい」
千歌「長さま」
果南「どうしたんですか、こんな時間に」
長「お前たちに話があってな」
千歌「長さま」
果南「どうしたんですか、こんな時間に」
長「お前たちに話があってな」
27: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:42:32.98 ID:RVUMBPfM
長「千歌、果南よ」
長「お前たちももう年頃の娘だ」
長「他の娘たちのように男を迎える気はないのか」
千歌・果南「……」
長「お前たちももう年頃の娘だ」
長「他の娘たちのように男を迎える気はないのか」
千歌・果南「……」
28: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:43:12.00 ID:RVUMBPfM
長「ないのだろうな」
長「わしには分かる」
長「お前たちは互いに好き合っているのだろう」
千歌・果南「!」
長「わしには分かる」
長「お前たちは互いに好き合っているのだろう」
千歌・果南「!」
29: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:43:44.79 ID:RVUMBPfM
長「隠さず話してみい」
千歌「はい…」
果南「その通りです」
長「やはりな」
千歌「はい…」
果南「その通りです」
長「やはりな」
30: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:44:21.48 ID:RVUMBPfM
長「だが、女同士で夫婦になるなどこの方聞いたことがない」
千歌「はい…」
長「部のためにも、ここは男を迎えて子孫を増やす気はないか?」
果南「……」
千歌「はい…」
長「部のためにも、ここは男を迎えて子孫を増やす気はないか?」
果南「……」
31: (おにぎり) 2017/10/19(木) 00:45:02.25 ID:RVUMBPfM
果南「私は…」
果南「ありません」
長「ふむ。千歌よ、お主はどうだ」
千歌「私も、ありません」
果南「ありません」
長「ふむ。千歌よ、お主はどうだ」
千歌「私も、ありません」
39: (おにぎり) 2017/10/19(木) 21:54:21.19 ID:RVUMBPfM
長「あい分かった」
長「千歌、そして果南よ」
長「お前たちには…」
長「この部を出て行ってもらう」
長「異端がいると部全体に悪影響が及ぶ」
長「分かってくれるな」
果南「…分かりました」
千歌「明日、出て行きます」
長「千歌、そして果南よ」
長「お前たちには…」
長「この部を出て行ってもらう」
長「異端がいると部全体に悪影響が及ぶ」
長「分かってくれるな」
果南「…分かりました」
千歌「明日、出て行きます」
40: (おにぎり) 2017/10/19(木) 21:55:06.61 ID:RVUMBPfM
《翌朝》
果南「チカ、もう朝だよ」
千歌「うん、おはよう」
果南「おはよう。さ、支度しよう」
千歌「うん…」
果南「うーっと、絶好のお出かけ日和だね」
千歌「そうだね」
果南「これからは誰にもわずらわされることなく暮らせるね」
千歌「うん!」
果南「チカ、もう朝だよ」
千歌「うん、おはよう」
果南「おはよう。さ、支度しよう」
千歌「うん…」
果南「うーっと、絶好のお出かけ日和だね」
千歌「そうだね」
果南「これからは誰にもわずらわされることなく暮らせるね」
千歌「うん!」
41: (おにぎり) 2017/10/19(木) 21:56:03.92 ID:RVUMBPfM
果南「さて、まずは遠くに行かなくちゃね」
千歌「どうして?」
果南「部の近くにいたんじゃ、出て行った意味がないでしょ?」
千歌「あ、そっか」
千歌「私たち、本当に追い出されたんだよね」
果南「不安?」
千歌「果南ちゃんは不安じゃないの?」
果南「もちろん不安もあるよ。でも、楽しみもあるかな」
果南「誰の目も気にせず千歌と暮らせるからさ」
千歌「どうして?」
果南「部の近くにいたんじゃ、出て行った意味がないでしょ?」
千歌「あ、そっか」
千歌「私たち、本当に追い出されたんだよね」
果南「不安?」
千歌「果南ちゃんは不安じゃないの?」
果南「もちろん不安もあるよ。でも、楽しみもあるかな」
果南「誰の目も気にせず千歌と暮らせるからさ」
42: (おにぎり) 2017/10/19(木) 21:56:48.75 ID:RVUMBPfM
果南「せめてもの手向けに長が狩り道具もくれたから」
果南「飢える心配もなし」
果南「それに、何があっても」
果南「千歌は私が守るから」
千歌「果南ちゃん…」
ギュ
果南「わわ、急にどうしたのチカ?」
千歌「えへへ、抱きつきたい気分なのだ」
果南「飢える心配もなし」
果南「それに、何があっても」
果南「千歌は私が守るから」
千歌「果南ちゃん…」
ギュ
果南「わわ、急にどうしたのチカ?」
千歌「えへへ、抱きつきたい気分なのだ」
44: (おにぎり) 2017/10/19(木) 23:34:05.99 ID:RVUMBPfM
《夜》
ホー ホー
果南「今日はこの辺で寝ようか」
千歌「はあ、もうクタクタ」
果南「ふふ、そのうちお家も作ろうね」
千歌「でも野宿なんて初めてかも」
千歌「果南ちゃん、星がきれいだね」
果南「そうだね」
千歌「でもちょっと寒いかも」
果南「それじゃあ」
ギュ
果南「抱き合って温まろうか」
千歌「わ///」
果南「いや?」
千歌「いやじゃないけど、ちょっと恥ずかしいな」
果南「誰も見てないよ」
千歌「だって、こういうこと初めてだから」
果南「あはは、じゃあ毎日こうやって寝る?」
千歌「うーん、考えとく」
果南「ふふ、分かった」
ホー ホー
果南「今日はこの辺で寝ようか」
千歌「はあ、もうクタクタ」
果南「ふふ、そのうちお家も作ろうね」
千歌「でも野宿なんて初めてかも」
千歌「果南ちゃん、星がきれいだね」
果南「そうだね」
千歌「でもちょっと寒いかも」
果南「それじゃあ」
ギュ
果南「抱き合って温まろうか」
千歌「わ///」
果南「いや?」
千歌「いやじゃないけど、ちょっと恥ずかしいな」
果南「誰も見てないよ」
千歌「だって、こういうこと初めてだから」
果南「あはは、じゃあ毎日こうやって寝る?」
千歌「うーん、考えとく」
果南「ふふ、分かった」
45: (おにぎり) 2017/10/19(木) 23:42:07.13 ID:RVUMBPfM
《数日後》
果南「ふう、今日のマンモスは手ごわかったな」
ズルズル
果南「おっも」
果南「チカー、今帰った――」
果南「!」
果南「家が荒らされてる!」
果南「千歌!」
果南「ふう、今日のマンモスは手ごわかったな」
ズルズル
果南「おっも」
果南「チカー、今帰った――」
果南「!」
果南「家が荒らされてる!」
果南「千歌!」
46: (おにぎり) 2017/10/19(木) 23:45:27.43 ID:RVUMBPfM
千歌「……」
果南「千歌、大丈夫!?しっかりして」
千歌「ん…」
千歌「あ、果南ちゃん」
果南「何があったの?」
千歌「違う部族の人が突然襲ってきて」
千歌「ごめんね果南ちゃん」
千歌「今まで集めた食糧、全部とられちゃった」
果南「いいよそんなのは!」
果南「千歌は大丈夫なの!?」
千歌「私は頭をぶたれただけだから」
千歌「平気だよ」
果南「千歌、大丈夫!?しっかりして」
千歌「ん…」
千歌「あ、果南ちゃん」
果南「何があったの?」
千歌「違う部族の人が突然襲ってきて」
千歌「ごめんね果南ちゃん」
千歌「今まで集めた食糧、全部とられちゃった」
果南「いいよそんなのは!」
果南「千歌は大丈夫なの!?」
千歌「私は頭をぶたれただけだから」
千歌「平気だよ」
47: (おにぎり) 2017/10/19(木) 23:54:05.23 ID:RVUMBPfM
果南(しかしこの日を境に、千歌の体調は日に日におかしくなっていった)
千歌「この木の実固いなあ」
果南「もっと力を込めて割れば大丈夫だよ」
千歌「ふん」バキ
果南「ね、割れたでしょ」
千歌「うん――」
フラ
千歌「あ……」ドサ
果南「千歌!?どうしたの!?」
千歌「えへへ、ちょっとめまいが」
果南「大丈夫?」
千歌「うん、平気だよ。さ、ご飯にしよう」
千歌「この木の実固いなあ」
果南「もっと力を込めて割れば大丈夫だよ」
千歌「ふん」バキ
果南「ね、割れたでしょ」
千歌「うん――」
フラ
千歌「あ……」ドサ
果南「千歌!?どうしたの!?」
千歌「えへへ、ちょっとめまいが」
果南「大丈夫?」
千歌「うん、平気だよ。さ、ご飯にしよう」
48: (おにぎり) 2017/10/19(木) 23:57:27.07 ID:RVUMBPfM
ビョオオオ
千歌「冬が来たね」
果南「うん」
千歌「寒い」
果南「大丈夫、千歌?」
果南「もっと火の近くに寄って」
千歌「うん」ガタガタ
果南「温めるね」ハグ
千歌「ありがとう果南ちゃん」
千歌「冬が来たね」
果南「うん」
千歌「寒い」
果南「大丈夫、千歌?」
果南「もっと火の近くに寄って」
千歌「うん」ガタガタ
果南「温めるね」ハグ
千歌「ありがとう果南ちゃん」
50: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:06:54.38 ID:s3pwvk/f
千歌「果南ちゃん、お腹空いた」
果南「私もだよ。我慢しよ」
千歌「ごめんね、もうちょっと木の実集められたら」
千歌「それに、木の実とられなかったら」
果南「過ぎたことは言いっこなし」
果南「こういう時は寝るに限るよ」
千歌「うん」
果南(今までは部族で助け合って冬を乗り越えてきたけど)
果南(私たちだけじゃ、自分たちで何とかするしかない)
果南「私もだよ。我慢しよ」
千歌「ごめんね、もうちょっと木の実集められたら」
千歌「それに、木の実とられなかったら」
果南「過ぎたことは言いっこなし」
果南「こういう時は寝るに限るよ」
千歌「うん」
果南(今までは部族で助け合って冬を乗り越えてきたけど)
果南(私たちだけじゃ、自分たちで何とかするしかない)
51: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:10:55.22 ID:s3pwvk/f
千歌「けほっ、けほっ」
果南「千歌、風邪?」
千歌「そ、そんなことないよ」
果南「おでこ出して」
ジュ
果南「熱っ、やっぱり風邪ひいてるじゃん」
千歌「うん、ごめんね」
果南「こういう時は栄養つけて寝なきゃ」
千歌「栄養なんてないよ…」
果南「あ…」
果南「千歌、ちょっと待っててね」
果南「川から魚獲ってくるから」
千歌「寒いよ果南ちゃん!」
果南「平気平気」
果南「いい、じっとしてるんだよ」
果南「千歌、風邪?」
千歌「そ、そんなことないよ」
果南「おでこ出して」
ジュ
果南「熱っ、やっぱり風邪ひいてるじゃん」
千歌「うん、ごめんね」
果南「こういう時は栄養つけて寝なきゃ」
千歌「栄養なんてないよ…」
果南「あ…」
果南「千歌、ちょっと待っててね」
果南「川から魚獲ってくるから」
千歌「寒いよ果南ちゃん!」
果南「平気平気」
果南「いい、じっとしてるんだよ」
52: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:18:44.13 ID:s3pwvk/f
ビョオオオ
果南「うう、寒い」
果南「でもそんなこと言ってられない」
ザザー
果南「あ、良かった。川は凍ってない」
チャプ
果南「ひぎぃ!つ、冷たい」
果南「でも千歌のために、一匹でも多くの魚を」ジャブジャブ
果南「うう、寒い」
果南「でもそんなこと言ってられない」
ザザー
果南「あ、良かった。川は凍ってない」
チャプ
果南「ひぎぃ!つ、冷たい」
果南「でも千歌のために、一匹でも多くの魚を」ジャブジャブ
53: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:19:43.48 ID:s3pwvk/f
千歌「……」
果南「ち、千歌」ガタガタ
果南「ほら、魚だよ。いっぱい食べよう」
千歌「果南ちゃん、ありがとう…」
果南「いま焼くからね」ガタガタ
果南「ち、千歌」ガタガタ
果南「ほら、魚だよ。いっぱい食べよう」
千歌「果南ちゃん、ありがとう…」
果南「いま焼くからね」ガタガタ
54: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:20:54.75 ID:s3pwvk/f
果南「ふう、久しぶりに豪華な食事だったね」
千歌「うん…」
果南「千歌?」
バタ
果南「ち、千歌!」
千歌「……」
果南「千歌!返事して千歌!チカァ!」
千歌「うん…」
果南「千歌?」
バタ
果南「ち、千歌!」
千歌「……」
果南「千歌!返事して千歌!チカァ!」
55: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:27:48.06 ID:s3pwvk/f
果南(この日から千歌は意識を覚ますことがなかった)
果南(食べ物をとらない体は日を増すごとにやせ衰えていき)
果南(そして――)
千歌「……」
果南「千歌、春が来たよ」
果南「今日ね、千歌の大好きなマンモスを獲ってきたんだ」
果南「いつまでも寝てないでさ」
果南「一緒に食べようよ」
千歌「……」
果南「…千歌、私さびしいよ」
果南「また前みたいに話しかけてよ」
千歌「……」
果南「…狩りに行ってくるね」
果南(食べ物をとらない体は日を増すごとにやせ衰えていき)
果南(そして――)
千歌「……」
果南「千歌、春が来たよ」
果南「今日ね、千歌の大好きなマンモスを獲ってきたんだ」
果南「いつまでも寝てないでさ」
果南「一緒に食べようよ」
千歌「……」
果南「…千歌、私さびしいよ」
果南「また前みたいに話しかけてよ」
千歌「……」
果南「…狩りに行ってくるね」
57: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:42:11.94 ID:s3pwvk/f
千歌「…かなん…ちゃ…」
果南「!」
果南「千歌、千歌!」
千歌「果南ちゃん、おはよう」
果南「…おはよう、千歌」
千歌「果南ちゃん、チカね」
千歌「もうダメみたい」
果南「な、なに言ってるの!」
千歌「だからね、最後に果南ちゃんに言いたいことがあって」
果南「最後だなんて言わないの!」
果南「!」
果南「千歌、千歌!」
千歌「果南ちゃん、おはよう」
果南「…おはよう、千歌」
千歌「果南ちゃん、チカね」
千歌「もうダメみたい」
果南「な、なに言ってるの!」
千歌「だからね、最後に果南ちゃんに言いたいことがあって」
果南「最後だなんて言わないの!」
58: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:46:15.81 ID:s3pwvk/f
千歌「ごめんね、果南ちゃん」
千歌「私があの時告白なんかしなければ」
千歌「果南ちゃんは部族を追い出されず」
千歌「こんな辛い生活しなくてすんだのに」
果南「なに言ってるのさ!」
果南「私は本当に千歌が好きだから」
果南「部族を出て行って、後悔なんて一つもしてないよ」
千歌「ふふ、ありがとう、果南ちゃん。嬉しいなあ」
千歌「私があの時告白なんかしなければ」
千歌「果南ちゃんは部族を追い出されず」
千歌「こんな辛い生活しなくてすんだのに」
果南「なに言ってるのさ!」
果南「私は本当に千歌が好きだから」
果南「部族を出て行って、後悔なんて一つもしてないよ」
千歌「ふふ、ありがとう、果南ちゃん。嬉しいなあ」
59: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:50:28.25 ID:s3pwvk/f
千歌「ねえ果南ちゃん。私ね」
千歌「果南ちゃんとの生活、すごく楽しかった」
千歌「一緒に魚を獲ったことや」
千歌「一緒に星を見たことや」
千歌「一緒に寝たことでも楽しかった」
千歌「だからね、ありがとう果南ちゃん」
千歌「ずっと、ずっと大好きだよ」
千歌「ぐふっ!」バタ
果南「…千歌?」
果南「千歌、冗談だよね…」
果南「ねえ、もう一回目覚ましてよ」
果南「千歌、チカァーーーーー!!」
千歌「果南ちゃんとの生活、すごく楽しかった」
千歌「一緒に魚を獲ったことや」
千歌「一緒に星を見たことや」
千歌「一緒に寝たことでも楽しかった」
千歌「だからね、ありがとう果南ちゃん」
千歌「ずっと、ずっと大好きだよ」
千歌「ぐふっ!」バタ
果南「…千歌?」
果南「千歌、冗談だよね…」
果南「ねえ、もう一回目覚ましてよ」
果南「千歌、チカァーーーーー!!」
60: (おにぎり) 2017/10/20(金) 00:53:46.59 ID:s3pwvk/f
果南(千歌の遺体は海がよく見える崖の上に埋めた)
果南(そして私は自分が死ぬその瞬間でも)
果南(生涯、千歌との思い出をずっと胸に思い起こしていた)
果南(いつかまた出会えることを信じて)
果南(そして私は自分が死ぬその瞬間でも)
果南(生涯、千歌との思い出をずっと胸に思い起こしていた)
果南(いつかまた出会えることを信じて)
61: (おにぎり) 2017/10/20(金) 01:00:12.27 ID:s3pwvk/f
~201X年~
千歌「果南ちゃーん」
果南「どうしたの千歌?」
千歌「もうダイヤさんがいじめる」
ダイヤ「いじめてなどいません!」
ダイヤ「ただ千歌さんにはリーダーとしての振る舞いをさとしていただけです」
果南「あはは、よしよし」
果南「ダイヤも、あんまり千歌に厳しくしないであげて」
ダイヤ「果南さんは千歌さんに甘いんですわ!」
曜「仕方ないよ。あの二人は赤ん坊のころからずっと一緒だったんだから」
千歌「ありがとう、果南ちゃん。もう大好き」
果南「ふふ、ありがとう千歌」
千歌「果南ちゃんは、ずっとチカの傍にいてね」
果南「うん、ずっと一緒だよ、千歌」
おしまい
千歌「果南ちゃーん」
果南「どうしたの千歌?」
千歌「もうダイヤさんがいじめる」
ダイヤ「いじめてなどいません!」
ダイヤ「ただ千歌さんにはリーダーとしての振る舞いをさとしていただけです」
果南「あはは、よしよし」
果南「ダイヤも、あんまり千歌に厳しくしないであげて」
ダイヤ「果南さんは千歌さんに甘いんですわ!」
曜「仕方ないよ。あの二人は赤ん坊のころからずっと一緒だったんだから」
千歌「ありがとう、果南ちゃん。もう大好き」
果南「ふふ、ありがとう千歌」
千歌「果南ちゃんは、ずっとチカの傍にいてね」
果南「うん、ずっと一緒だよ、千歌」
おしまい
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1508337288/
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