【SS】可可「かのん！二人でコスプレ大会に出ましょう！」かのん「へうっ！！？//」【ラブライブ！スーパースター!!】

かのん「コスプレ大会ぃ！！？//」

可可「はいデス。なんか生徒会が主催する服飾の大会が、今度学校であるみたいなので。かのん、ぜひ二人で出場しましょう！」

可可「可可はかのんと二人なら絶対優勝できる気がしマス！かのんはすっごく可愛いデス！」

かのん「ちょっと待ってよ可可ちゃん！！？私、そういう人前に出るのってあんまり得意なタイプじゃないし～……ってか可可ちゃんだってわかってくれてるよね！！？」

可可「そうなんデスか？」

かのん「そうだよ！！恥ずかしいのは苦手って言ってんじゃん！！」

可可「でももう申し込んできてしまいマシタ。ほら」ﾋﾟﾗｯ

かのん「はぁぁ！！？勝手に私の名前使わないでーっ！！」

可可「心配しなくても大丈夫デス！かのんなら絶対に出来マス！可可が保証しマス！」ﾑﾝｯ!

かのん「無理だよぉ、そもそもコスプレとか大会だとかそんなの柄じゃないしぃ………恥ずかしいよぉ……」ｳﾙｳﾙ

可可「恥ずかしい？可愛いのに？」

かのん「可愛いとかそういう問題じゃないのっ！！だってコスプレだよ！！？もはや露出なんだよ！！？//わっ、私がそんな過激な格好して人前に立つだなんて、絶対に犯罪だよぉ……」

かのん（そっ、それに絶対知り合いにバレたら変なこと言われるっ！！//特に家族だけにはそういう変なことは絶対にバレたくないし！！//）

可可「かのん……」

かのん「……」

可可「……どうしても出てくれませんか？」

かのん「うん、どうしてもだよ」

可可「可可がかのんと一緒に出たいって言っても？」

かのん「う、うん。まあ、心はちょっと痛むけど……でもごめん、無しの方向で考えてくれると嬉しい……」

可可「はぁ、そうデスか……」

かのん「……」

可可「はぁ……」

かのん「……」

可可「しゅん……」

かのん「…………っていうか、どうして急にコスプレ大会なんかに出ようと思ったの？」

可可「それは成長のためデス」

かのん「成長？？」

可可「はい。可可たちはまだまだひよっこスクールアイドルで、他のスクールアイドルと比べても経験が圧倒的に足りません。このままじゃスクールアイドルの頂点に立つ夢も、夢のまた夢デス」

かのん「……」

可可「だから、少しでも経験を積めればいいと思ったんデス。それにかのんが人前で歌えないことについても、何かわかるかもしれませんし……」

かのん（可可ちゃん、そんなことまで考えてくれてたんだ……）

可可「可可はかのんと一緒に出たいデス。スクールアイドル活動は、かのんと一緒に上を目指したい。これが今の可可の全力のお願いで……」

かのん「……」

可可「かのん……」ｳﾙｳﾙ

かのん「……」

可可「ふぇっ……」ｳﾙｳﾙ

かのん「……はぁ、わかった。ちょっとだけだけどね」

可可「いいんデスか！！？」

かのん「ちょっとだけだよ。恥ずかしくない範囲でちょっとだけ。それと何を着るかとかはちゃんと二人でよーく話し合ってから

可可「太好了！謝謝了、かのん！！」ﾊｸﾞｯ!

かのん「うぐっ！？ちょ、ちょっと可可ちゃん！く、苦しい……」

可可（……ぐふふ♪これで可可の作戦の第一フェーズは完了デス）

～かのんの部屋～

可可「では改めて！コスプレ大会に向けた準備会議～！」

千砂都「いえーい！」

かのん「ってちょっと待ってよ！！？どうして私のお部屋なのっ！！」

可可「もしかして可可に道路で着替えさせようとしていマスか？さすがにそれは怒られます」

千砂都「かのんちゃんって意外とえ　ちなんだね」

かのん「違うよ！！可可ちゃんのお部屋とかじゃダメだったのって意味だよーっ！！こんなにたくさんのお洋服持ってきちゃって！！」

可可「残念ながら可可の部屋は今荷物だらけデス」

千砂都「じゃあ私の部屋でってこと？」

かのん「そうだよ！！ちぃちゃん家だったらもっとスペース……ってちぃちゃん！！？」

千砂都「うぃっすー！」

かのん「うぃっすー！じゃないっ！！なんで勝手に部屋にいるの！！？」

千砂都「さっきからずーっといたよ。幼馴染だからね」

可可「なるほど、幼馴染どうしになると部屋が亜空間で繋がってしまうと言うのは本当だったんデスね。可可は日本の漫画で予習しマシタ」

かのん「そんな超能力は存在しないよっ！！！//」

可可「それはさておき、千砂都には私たちが使う衣装を準備してもらいマシタ」

千砂都「うぃっすー！」

かのん「衣装？」

千砂都「そうだよ！」

かのん「もしかしてこれ全部？」

千砂都「うん！」

かのん「うっわ、ちぃちゃんってこんな趣味してたんだ……」

千砂都「ううん違うよ。これ全部レンタルしたの」

かのん「？？」

千砂都「じゃじゃーん！見て見て！これ！コスプレ衣装レンタルサービス！」

千砂都「なんかね、静岡のスクールアイドルの娘が運営してるんだって！こういうのあるとすっごく便利だよね～！」

可可「はい！可可もこれを見て計画……じゃなくて出場を決心しました！」

かのん（誰だよそんなの作ったやつ……余計なことしないでよ、私がコスプレする羽目になっちゃったじゃん……）

千砂都「ねーねー何から着せてみる？ブルマ？バニーガール？？」

可可「園児！可可は園児が一押しデス！」

かのん（こいつら絶対面白がって言ってるよね？）

千砂都「あっ！そういえば昨日中学校のクラスLineでアンケート取ってみたんだけど、意外とかのんちゃんにナース服着せたい娘が多かったんだよ！」

可可「ナース服……いいデスね！絶対にかのんに似合いマス！」

千砂都「ねー！」

かのん「ちょっと待て。中学校のクラスLineって何の話？」

千砂都「あれ？かのんちゃん知らない？確か同じクラスだったよね？」

かのん（そもそもクラスLineとやらの存在を知らないんだけど？確かずーっと同じクラスだったよね？？）

かのん「ってかそれよりもしかして！！中学の時の知り合いってことは！！」

千砂都「うん。宣伝したよ、中学校の友達全員に」

かのん「はぁぁ！？」

可可「可可は高校の人と街の人に宣伝しました！すっごく頑張りました！」

かのん「はぁぁぁっ！！？」

千砂都「コスプレお披露目会、成功するといいね！」

可可「はいデス！！」

かのん「っ……////」

かのん（こいつら後でまとめてぶっ飛ばす……！！）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

かのん「……っ！！！///」

ﾌﾞﾝｯ!

可可「かのん？」

かのん「帰るっ！！//もう付き合ってらんないっ！！帰るーっ！！//」

可可「ここがかのんのお家デスよ？」

かのん「うっさい！！揚げ足とるなぁ！！」

千砂都「かのんちゃん、いったん落ち着こ？可可ちゃんも、ここまで頑張って準備してくれてたわけだし……」

可可「……わかりました。それじゃあ可可が一人で頑張ります」

可可「かのんさんは体操服でステージの端っこの方に立っていてください！可可が一人で披露します！」

かのん「……」


『ククちゃんかわい～！！』

『ククちゃん！目線こっちにちょうだい～！』

可可『はい！可可はみんなのアイドルです♪』

『それに比べて……あの端っこの娘はなあに？置物？トーテムポール？』

『邪魔だから撤去して欲しいんだけど』

かのん『……』ｽﾞｰﾝ


かのん（それはそれで罰ゲームじゃん……）

千砂都「かのんちゃん、可可ちゃんがここまでして言ってくれてるんだよ？」

かのん（こいつはこいつで善人ぶってすっげームカつく！！）

◇———◇

かのん「はぁ……」

かのん（やっぱり私にはコスプレなんて無理だよぉ……絶対可愛くないの目に見えてるし……）


可可『かのん、まずは試しに好きな衣装を着てみましょう！そしたら気分も絶対にアガるはずデス！』


かのん「……」

かのん「はぁ、好きな衣装を選べって言われても……」

かのん（好きも嫌いもあるはずないじゃん、全部どーせエ　目的で下心満載露出満載の衣装に決まって……）

ありあ「……お姉ちゃん？」

かのん「ひっ！！？//」

ありあ「何してるの？ひょっとしてそれ……コスプレ？」

かのん「い、いや、これは、その……///」

ありあ「ふーん、お姉ちゃんってそんな趣味してたんだ」

かのん「違うよっ！！部活！！部活の道具……的なもの！！」

ありあ「あ、そっか。お姉ちゃんってアイドル始めたんだっけ」

かのん「うん。なりゆきで……それよりさ、この中で私にも着れそうなやつ何かないかな？」

ありあ「衣装選び？お姉ちゃんも大変だね。んー……あ、これとかどう？」

かのん「なっ！！？メイドぉ！！？///」

あいあ「ほら、ウチって一応喫茶店だし。制服の一つだと思えばあんまり恥ずかしくないんじゃない？」

かのん「う、うーん……？」

かのん「き、着替え終わったよ……///可可ちゃんは？」

可可「可可も準備できました！」

かのん「じゃあ、せーのでお披露目しよ……？」

クゥかの「せーの！！」

ｼｬｯ!

可可「わぁ～！！かのん！すっごく可愛い！！」

千砂都「うん！！とびっきりに可愛いよ！！」

かのん「そ、そうかなぁ？あ、ありがと……？//」

可可「いわゆる日本のメイドってやつデスね！」

かのん「うん。ありあと相談した結果……って可可ちゃん！！？///」

可可「よいしょ」ﾋﾟﾗｯ

可可「あ、本日のかのんは空色なんデスね。なるほど」

かのん「ちょっと可可ちゃん！！勝手にスカートめくらないでぇ！！///何考えてるのっ！！//」ﾊﾟｼｯ!

可可「何って……ラッキースケベですが？」

かのん「はぁぁ！！？//」

可可「日本のメイドにはラッキースケベがお決まりだと聞きました」

かのん「そういうのは偶然起きるのであって自分から狙いに行くものじゃないっ！！！///」

かのん「ってか可可ちゃん！！可可ちゃんもコスプレしてって言ったよね！！？どーして私しか衣装着てないのっ！！不公平！！」

可可「はい？可可もちゃんとコスプレしていますよ？」

かのん「でも来てるのいつもの制服じゃん！！」

可可「これは『日本の女子高生』の衣装デス。中国では一番の人気デス！」

かのん「それ普段とやってること変わんないよね！！？」

可可「そうですか？じゃあ『留学生のアニメキャラクター』のコスプレの方が良かったデスか？」

かのん「それも全くおんなじだよ！！」

かのん「もういいっ！！//可可ちゃんだけ普通の制服なんてずるいっ！！不公平！！私も普段の服装で大会に出てやるっ！！//」

可可「普段着ている服装って……」

千砂都「スクール水着とか？確かにプールの授業ではいっつもそれだもんね！」

かのん「ちっがーう！！どーしてそういう発想しか出てこないのっ！！もっと露出が少ない服装って意味だよーっ！！」

かのん「ってか可可ちゃんもとりあえず試着はしてみようよーっ！！一緒にステージ立つんだよね！！？おんなじ気持ちを味わなないと不公平だよね！！？」

可可「いやデスよ。だってコスプレだなんて恥ずかしいじゃないデスか。可可にはそんなのとてもできません」

かのん「じゃあなんでコスプレ大会にエントリーしちゃったのーっ！！」

かのん「いやぁ！！私だけ露出多い衣装だなんて絶対いやぁっ！！不公平すぎるよこんな仕打ち！！//」

可可「かのん……わかりました。かのんの気持ちも尊重したいデス」

かのん「可可ちゃん……」ｳﾙｳﾙ

かのん（やったー！これで少なくともエ　目的のふざけた衣装は回避……）

可可「というわけでこのチャイナドレスに決定します」

かのん「ちょっと待って可可ちゃん。さっきのメイド服よりも露出多くなってない？」

可可「かのん、可可は考えました。かのんの言ってた通り、やはり公平さという観点は大切にしたい」

可可「けどかのんと可可は好きなものも違いますし……お互いの好きを受け入れていたらキリがありません。だからお互いに一番イヤな衣装を選べばいいんデス！」

かのん「……」

可可「これなら公平でしょう？かのん！」

かのん「公平の取り方間違ってるよー！！」

可可「というわけでかのん！さっそくチャイナドレスを試着してみてください！」

かのん（あぁぁ、どうしてこう毎回毎回可可ちゃんに振り回されちゃうんだろ……こんなことになるなら結ヶ丘になんて入らなければ良かったよ……）

かのん「はぁ、えっとまず……って可可ちゃん。これ背中ガバッて開いてるけど？」

可可「チャイナドレスにはそういうタイプのもあります」

かのん「それはそうかもだけど、えっと………こっ、こういうのって、ほら」

可可「？？」

かのん「そのー、ブラとかどーするのかなってー……///」

可可「ぶら？？」

かのん「ブラジャーのことだよっ！！///」

可可「あぁーなるほど。なくてもいいんじゃないデスか？それくらい」

かのん「んなっ！！？//」

千砂都「一応ベアバック用のブラとかもあるみたいだけどねー」

可可「でも可可はかのんには必要ないと思います。だってかのんは子供おっ〇〇

ｺﾞｷｯ!

かのん「それ以上口にしたらただじゃ置かないからね。可可ちゃん」

可可「ス、スミマセン……」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

かのん（ってことはノーブラかぁ。うっわ、痴女じゃんやってること……）

かのん「ち、ちなみにさ。パ、パン……///」

可可「食べたいんデスか？」

かのん「違うよっ！！パンツ！！//ぱんつ絶対スリットのこの部分から見えちゃうよねって……///」

千砂都「スパッツ履けば大丈夫じゃない？」

かのん「うぅぅ、そうかもだけど、そういうことが言いたいんじゃなくて……///」

かのん（しかもこれ絶対ボディライン全開で出ちゃうやつだし……///あぁぁ、太もものお肉もそうだけど全体的にダイエットしないとこんなの着れないよ～……///）

かのん「うぅぅ……///」

可可「……？かのん？試着しないのデスか？」

かのん「いっ、いいよ私は。本番までに自分で衣装合わせしておくから//」

可可「わかりました。ではよろしくお願いしマス！」

かのん「っ……///」

～そして本番～

司会「それじゃあ最後のペアいってみよー！最後を飾るのは～、この二人！唐可可ちゃんと澁谷かのんちゃんでーす！！」

可可「はーい！みんなのアイドル、唐可可デス！」

かのん「……」

かのん（はぁぁ、なーにやってるんだろ私。こんな痴女みたいな格好して、しかもノーブラで……）

かのん（それにこういうの見に来てるのなんてどーせ非リアの連中なんだろうな。ばっかじゃねーの）

かのん「……」

ｷｬｱｷｬｱ♡

かのん（うぅぅ、やだよぉ。帰りたい……）ｽﾞｰﾝ

司会「じゃあまずは自己紹介から！そっちの子のお名前は？」

かのん「……澁谷、かのん。16歳です」

司会「あれ？もしかして緊張してる？アイドルたるもの笑顔が一番大事だよ！ほら！私に続いて～……にこっ

かのん「いや要らないです。そういうの求めてないんで。早く終わらせちゃってください」

司会「お、おぉ……もしかしてそういうキャラクターなのかな？あははっ……」

可可「かのん！スマイルスマイル！」

かのん「……」ﾋﾟｷｯ!

かのん（って怒らない！！冷静になる！！今の私には冷静でいることが一番大切なんだからね！！）

かのん（痴女みたいな格好をさせられている以上見えちゃいけない部分はしっかり防御する。それが最低限に出来ることっ！！///胸とお尻と太ももと背中のところだけはしっかりガードしなくちゃ……//）ｷﾞｭｯ

かのん「っ……///」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

かのん（ってか可可ちゃんこうなることををわかっててわざと小さいサイズ用意してたでしょ！！//ばかぁ！！はれんちーっ！！！///）

可可「～♪」

司会「それじゃあ衣装のお披露目いってみようか！くるくるくるくる～♪」

可可「くるくる～♪」ﾋﾗﾘ

かのん「なっ……///」

かのん（聞いてないっ！！//後ろ、がばっと開いてる背中も見せなくちゃいけないなんて聞いてないーっ！！//一生恨むよ、可可ちゃん！！）

司会「あれ？そっちの子は？」

可可「かのん！お願いします！」

かのん（うぅぅ～っ！！//あーもう知らないっ！！一瞬で全部終わらせてやるっ！！///）

かのん「ふんっ！」ｸﾙｯ♪

ﾋﾗｯ!

かのん「あっ……///」

かのん（も、もしかして今、スカートのとこ、ひらって舞い上がって……///）

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

かのん「～～っ！！///」

かのん（そ、そうじゃん！！///回転したら遠心力でスカート舞い上がるの当たり前じゃん！！//どうしてそんなことも気づかないの！！？//私のばかぁ！！！///）

かのん「うぅぅ～……//」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

かのん（やだぁ、みんな今のは忘れてぇ……///）

可可「かのん……」

かのん「うぇぇ……」ｳﾙｳﾙ

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

かのん「え、えっと。それじゃあ私たちの出番はこれで……」

可可「かのん！ナイスパフォーマンスです！！自分から絶対領域を見せつけるなんて、あざと可愛くてばっちぐーデス！」

かのん「せっかくスルーしようとしてたんだから触れないでよ！！空気読めぇーっ！！！///」

かのん（ううっ、もうやだ。帰りたいよぉ……）ｳﾙｳﾙ

～終了後～

かのん「はぁ……」

かのん（最悪。なんとか乗り切ったのは良いんだけど、恥ずかしいとこたくさんの人に見られる結果になっちゃったし……）

かのん（うっわ、もうやだぁ。死にたい……いっそのことどっか遠くに家出して新しい人生とか始めちゃおっかなぁ……）ｽﾞｰﾝ

かのん（……っていうか全部可可ちゃんが悪いんだからね！！勝手に変な大会には申し込むし！！私のこと全然フォローしてくれないし！！）

かのん（思いっきり文句言ってやるっ！！二度と私に死にたくなる思いをさせないよう、ちゃんと可可ちゃんには教育のほどを……）

可可「レンレン、目標の方は達成できましたか？」

かのん「……あれ？可可ちゃん？」

可可「～♪」

ﾌﾟﾙﾙﾙ…

恋「……はい。私ですが」

可可「レンレン、目標の方は達成できましたか？」

恋「ええ、おかげさまで。理事長から課せられたオープンキャンパス集客人数の方はなんとかなりそうです」

可可「それは良かったデス。ちなみにお金の方は？」

恋「既に手配済みです。約束通りチャリティーと偽って集めたお布施は集計して、あなたに山分けするよう指示しました」

可可「わぁ～！さすがは生徒会長デス！ちなみにいくらくらいデスか？」

恋「それは……」

ﾋｿﾋｿ

可可「……な、なんと！？サニパ50人分デスか！！？」

恋「さにぱ？」

可可「いえ、なんでもないデス。こっちの話デスので」

恋「にしてもあなたは天才的ですね。まさかこのような方法を思いつくとは」

可可「このような方法、とは？？」

恋「欲情を煽り周囲の男子高・中学生を扇動してしまう方法ですよ。確かに考えてみれば、女子高のオープンキャンパスだからといって必ずしも女子中学生のみをターゲットとすればいいというわけではない。盲点でした、素直に脱帽ですよ」

可可「へへっ、ありがとうございます！あとお礼ならかのんにも言ってあげてください！かのんがえ　ちだからここまで人も増えました！」

恋「そうですね。彼女のおかげでブロマイドの売上の方も好調ですし」

可可「ブロマイド？」

恋「はい。生徒会の予算の足しになると思い、かのんさんのブロマイドを独自に販売していたんです。もちろんあなたにも分け前をあげるつもりでしたが」

可可「おぉ～！！まことにおおきにデス！」

恋「では金額は所定の口座に振り込んでおきますね」

可可「はい！今後ともよろしくデス～！」

ﾋﾟｯ!

可可「むふふ～ん♪」

可可「さにぱ～、さにぱ～♪さにぱの円盤～♪」

可可「くぅ～！！やりました！！なんと！！なんとなんと！！サニパの円盤50枚！！サニパ50人分デス！！」

可可「これだけあれば保存用鑑賞用布教用売りスレで煽られた時に自慢する用その他もろもろ用意してもまだまだ余ること間違いなしデス！ついに可可の財政問題が一気に解決した歴史的な瞬間デス！」

可可「ついにもやし生活を脱出！いっそのこと明日からは毎日１諭吉ずつソシャゲのガチャに突っ込んじゃうとか？むふふっ、夢のような豪遊せいか、つ……」

かのん「……」ｼﾞｰｯ

可可「……か、かのん？」

かのん「……」

可可「ひぃぃ……」

かのん「……」ﾆｯｺﾘ

可可「ぴぃっ！？」

かのん「可可ちゃん、こんにちは♪」ﾆｺｯ

可可「ハ、ハイ。コンニチハデス……」

かのん「さっきまで電話でとーっても楽しそうにお話してたけど、何話してたの？私も混ぜてよ！」

可可「あ、えっと、それは……」

かのん「なになに？もしかして私には内緒の話とか？もーっ、ひどいなぁ」ﾆｺﾆｺ

可可「ひぃぃ……あのー、そういうことじゃなくて、そのー……」

ﾌﾟﾙﾙﾙ…

かのん「あ、電話。恋ちゃんからだよ。出なくていいの？」

可可「……」

ﾋﾟｯ!

恋「何度もかけてすみません。先程の話の続き

可可「大変デス。かのんに全部バレました」

恋「えっ？」

可可「助けてください！！可可は今脅しにあって

ﾊﾞｷｯ!!!

可可「あっ！！」

かのん「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

かのん「ふーん。やっぱり黒だったんじゃん。嘘つき」

可可「いえ、これは………そっ、そうデス！！可可はかのんのためを想って

かのん「言い訳は後でゆっくり聞くよ。とりあえずいったん人気のないとこ行こっか」ｶﾞｼｯ!

可可「あっ……」

かのん「わかってると思うけど可可ちゃんに拒否権はないからね」

可可「……」

ﾀﾞｯ!!

かのん「あ、こら待て！！逃げるなぁ！！」

◇———◇

かのん「……」

可可「カノンのイイツケはキチントマモリマス、カノンのイイツケはキチントマモリマス……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

かのん「……」

すみれ「……何あれ？」

かのん「読経。可可ちゃんはあれくらい教えこまないと反省しないと思って」

すみれ「……？」

可可「カノンのイイツケはキチントマモリマス、カノンのイイツケは………クゥクゥはぜんぜん悪くないデス……」ﾎﾞｿｯ

かのん「可可ちゃん？もしかしてまだ反省が足りないの？それともやっぱり全裸でスクールアイドル活動の宣伝させた方が良かったのかな？」

可可「修行にします。二度とかのんとの約束破らないように頑張りマス……」

かのん「……はぁぁ」

かのん（あーあ、可可ちゃんは言うこと聞いてくれないし私の恥ずかしい写真は勝手に世間にばらまかれるしで……最悪だよぉ、うぅぅ……）

かのん（それとこのブロマイドもちゃんと全部回収しとかないとだよね。はぁぁ、可可ちゃんってば余計な仕事を増やすんだから……）ﾋﾟﾗｯ

ｽﾄｯ!

千砂都「あっ、かのんちゃん！何か大事なもの落とした……」

千砂都（……かのんちゃんのブロマイド？）

千砂都（かっわいー！！しかもポ口りまでついてる！！あとでSNSにアップしていいねたくさん稼いじゃおーっと）


この後ちぃちゃんもお説教された

終わりです。お読み下さりありがとうございました