【SS】可可「あ」すみれ「あ」【ラブライブ！スーパースター!!】

クゥすみ

すみれ「...」


可可「...すみれではないデスか」


すみれ「ええ、ごきげんよう」


可可「なんデスかそのオシャレな挨拶」


すみれ「ほっときなさいよ」


可可「そうデスか」


すみれ「...」


可可「...」

すみれ「あんた、こんなところうろついて何してるのよ」


可可「竹下通り...散策デス」


すみれ「目的もなく？...いや、なさそうねその様子だと」


可可「クゥクゥだってただブラブラしたい時だってアリマス」


すみれ「ふーん」


可可「すみれは...あっ」


すみれ「なによ、あ、って」

可可「まだスカウト来ないデスか」


すみれ「あのねぇ」


可可「まだ諦めてなかったのデスね」


すみれ「見なさい、この右手の物」


可可「...」


すみれ「買い物行ってきたのよ、今晩用に」


可可「ナポリタン？」


すみれ「なに、あんたナポリタン食べたいの？」

可可「あっ、邪魔しては悪いので、これで失礼シマス」ﾍﾟｺｯ


すみれ「あーちょいちょい」


可可「？」


すみれ「あんた、いま暇でしょ？」


可可「んなっ、失礼な！」


すみれ「でも暇でしょ？」


可可「...はいデス」


すみれ「ん、なら付き合いなさいよ、奢るから」


可可「おごる？」

すみれ「お茶でもしませんか？って言ってるのよ、嫌ならいいけど」


可可「いやデス」


すみれ「なんでよ！！」


可可「はぁ...仕方ありませんね...クゥクゥと一緒に居たいとそこまで言うのなら、仕方ないデス」


すみれ「...」ｼﾞﾄｯ


可可「な、なんデスか」


すみれ「顔、ニヤけてるわよあんた」


可可「に、ニヤケ...」ﾓﾐﾓﾐ

すみれ「ふふっ」


可可「笑うなデス！！！」


すみれ「まぁいいわ、丁度いいしここ入りましょう」


可可「喫茶店...カフェ？」


すみれ「早くその顔、戻しなさいね」


可可「ニヤけてなんかないデス！！！」


すみれ「冗談よ」ｸｽｯ


可可「むぅ」

ﾁﾛﾁﾛﾘｰﾝ


「いらっしゃいませー、お好きなお席へ」


ﾃｸﾃｸ


すみれ「よっこいせ」


可可「...」


すみれ「なに突っ立ってんのよ、奥座りなさいな」


可可「クゥクゥ知ってます」


すみれ「なにが？」


可可「上座がなんとか...下座がなんとか、ってやつデス」


すみれ「んな気をあんたに遣うわけないでしょ」


可可「ソですか」ｽﾀｯ

すみれ「何にする？」ﾒﾆｭｰﾍﾟﾗｯ


可可「そうデスねぇそうデスねぇ！！」ｳｷｳｷ


すみれ「...」


可可「んーマヨウ...迷う...うーん、これも捨て難いデス...」ﾍﾟﾗｯ


すみれ「...」ﾆｺﾘ


可可「すみれはどうするのデスか？」


すみれ「んー、私はメロンソーダにするわ」


可可「クゥクゥ知ってマス！喫茶店のメロンソーダは昔ながらの味であーだこーだって」


すみれ「...まぁ、そんな感じかしら」

可可「えーとえーとえーと...」


すみれ「ここのミルクティ、美味しいわよ」ｺﾚ


可可「何故クゥクゥがミルクティで迷ってるとわかったのデスか！」


すみれ「あんたのことは知り尽くしてる」


可可「普通に引きマス」


すみれ「冗談よ冗談、あんた分かりやすいのよ」


可可「なんか悔しいデスが...」ﾑｩ


すみれ「くぅくぅ検定1級採れるかもね、私なら」

可可「そんな検定存在しないデスよ？」


すみれ「例えばの話してんのよ、当たり前でしょーが」


可可「ならクゥクゥはこのミルクティ！！！」ﾋﾞｼｯ


すみれ「それ、鳴らして」


可可「ふんっ！」


ﾁｰﾝ


可可「あはは、チーンって」


すみれ「そうね」ｸｽｯ


可可「なんで笑うデスか」


すみれ「いや、楽しそうだなぁって」


可可「な、間違えマシタ、楽しくないデス」ｽﾝｯ


すみれ「なによ、間違えましたって」

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「お待たせしましたー」


可可「わー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


すみれ「はい、いただきます」ﾁｭﾙｰ


可可「どですか！どうなのデスか！！」


すみれ「うん、うまうま」


可可「クゥクゥもいただきマス！」


すみれ「はい、召し上がれ」


可可「...」ﾋﾟﾀｯ

すみれ「どうしたの？」


可可「すみれ...本当に奢ってくれるのデスね？...クゥクゥ今お金ないデスよ」


すみれ「ええ、気にしないで飲みなさいな」


可可「えへへぇ、デハ遠慮なく...」


ｽﾞｽﾞｽﾞ


可可「んーーー！」ｷﾗｷﾗ


すみれ「ん」ﾁｭﾙｰ


可可「しゃーわせデス」ﾎｯ


すみれ「それは良かったわ」

可可「よく来るのデスか、ここのお店」


すみれ「たまにね...ゆっくり読書したい時とかに」


可可「ふーん...」ｽﾞｽﾞｯ


すみれ「おいしい？」


可可「おいっっっしいデス！！」


すみれ「声大きいわよ」ｸｽｯ


可可「おお...ｽﾐﾏｾﾝ」


すみれ「ん」ﾁｭﾙｰ


可可「すみれはおいしいデスか？」


すみれ「おいっっっしいです！！...ﾌﾌｯ」


可可「なー！それクゥクゥの真似デス！！」

すみれ「あんた、本当にただブラブラしてただけなのね今日は」


可可「そうデスが？」


すみれ「声、かけられたりしないのね」


可可「かけられますよ？」


すみれ「うぇ！？どうしてんのよそれ」


可可「全部無視シマス」


すみれ「あ、そう」


可可「かのんがそうしろと...変な人が多いから...？」

すみれ「そうね、それが利口ね」


可可「すみれはお休みの日はなにしてるデスか」


すみれ「えー...うーん...」


可可「...」


すみれ「さぁ？」


可可「なっ、自分のことなのに！！」


すみれ「あんたこそ、休日何してんのよ...まさか毎週ここブラブラしてるわけじゃないでしょう」


可可「うぇ？、うーんと...サニーパッションのあれこれと...あとラブライブの...あとあと」ﾎﾞｿﾎﾞｿ


すみれ「ブレないわね」ｸｽｯ


可可「？」

すみれ「今度、一緒にどこか出掛けましょうか」ﾁｭﾙｰ


可可「すみれと2人でデスか？」


すみれ「他のみんなも一緒がいい？」


可可「...」


すみれ「？」


可可「イジワル言わないでクダサイ」


すみれ「まぁ、任せるわ」ﾁｭﾙｰ

可可「えー、ドコ行きマショウ...うーん、えー」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


すみれ「...」


可可「あ！」


すみれ「なに？」


可可「すみれのおウチにも遊びに行ってみたいデス！」


すみれ「うち？...まぁいいけど」


可可「約束デス！絶対デス！！！」


すみれ「そんなに？」


可可「やーくーそーく！」

すみれ「まぁいいわよ、そしたらその日はナポリタン作ってあげるわ」


可可「何故クゥクゥがナポリタン好きなこと知ってるのデスか！！！」


すみれ「くぅくぅ検定1級だから」ﾁｭﾙｰ


可可「またそれデス！！」


すみれ「てか、あんたがさっき買い物袋見てナポリタンって言ってたからよ」


可可「楽しみデス！すみれのナポリタン！」


すみれ「いい子にしてたらね」


可可「でしたら、１００パーセント問題ないデス！」


すみれ「なんなのよその自信は...」ｼﾞﾄｯ

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すみれ「さーてと」


可可「？」


すみれ「そろそろ行くわよ、飲んじゃいなさい」


可可「え、もうデスか」ｼｭﾝ


すみれ「そう、もうよ」


可可「...」


すみれ「私とのお別れは寂しいわよね」ﾆｺｯ

可可「ぜんぜん」


すみれ「あんたを置いて帰る」ｽｯ


可可「寂しいデス！寂しいデス！！」


すみれ「お財布の中も寂しいものね」


可可「うざいデス」


すみれ「置いて帰る」


可可「あー！！マッテ、マッテ」ｺﾞｸｺﾞｸｯ

ﾁﾛﾁﾛﾘｰﾝ


「ありがとうございましたー」


すみれ「それじゃ、また学校でね...くぅくぅ」ﾌﾘﾌﾘ


可可「はいデス」ﾌﾘﾌﾘ


すみれ「...」


ﾃｸﾃｸ　ﾃｸﾃｸ


可可「すみれー！」


すみれ「？」ｸﾙｯ


可可「今度はクゥクゥが奢るのでまた行きマショウ！」ﾉｼ


すみれ「...」


ｸｽｯ


おわり