【SS】侑「がお〜！お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ！」【ラブライブ！虹ヶ咲】

侑「ちょ、ちょっと歩夢！歩夢がいたずらする方になってる！！」

侑「あひん！」

---それよりちょっと前---

ピンポーン

侑「はーい」ガチャ

隣人モブ「こんにちは侑ちゃん」

侑「隣人モブさんこんにちは！」

隣人モブ「管理組合からハロウィンのイベントやるからチラシ配ってるの。侑ちゃんも参加してみない？」

侑「うーん、どうしようかなぁ...これ開かれるの来週って書いてあるけど、具体的にどんな事するんですか？」

隣人モブ「マンション管理組合と自治体が連携して、公園とか、商店街で子供達にお菓子配りするの」

隣人モブ「その時に子供達の先導役を募集しててね」

隣人モブ「興味があったら連絡入れてくれると嬉しいな」

侑「もうちょっと考えてみます。参加するとなったら、いつ頃までに連絡入れたらいいですか？」

隣人モブ「2日前までに入れて欲しいな。手伝って貰った後はお菓子とかジュース出ると思うから...」

隣人モブ「話はこれだけ。じゃあね！」

侑「ありがとうございました！歩夢と相談してみます！」バタン

侑「ハロウィンかぁ...」

侑「懐かしいなぁ...このイベント私たちも参加した事あったよなぁ...」

侑「5歳ぐらいの時だったかなぁ...お母さんからもらったフランケンシュタインのお面つけて行ったら歩夢が泣いちゃったんだよなぁ...」

侑「スケジュール帳は確かここに...っと」ペラペラ

侑「スケジュール的には問題ない。特に練習も入ってないし...参加しようかな」

侑「歩夢も誘ってみよ」

侑「メッセージ飛ばして」ピロン

歩夢:なあに？

侑「おっ、歩夢今居るみたい。ベランダ出よ」ガラガラ

侑「歩夢～ちょっと相談したいことがあってさ～」

侑「歩夢～」

歩夢「はいはい歩夢ですよ」ガラガラ

侑「寒っ！」

歩夢「何か羽織ってきた方がいいと思う」

侑「だよねっ、ジャージ！あった！」

歩夢「もう、そそっかしいなぁ」

侑「ごめんごめん」

歩夢「それで、ハロウィンの事だよね？」

侑「うん、懐かしいよね。昔は参加する側だったのに、いつのまにか主催者側に回ってた」

侑「大っきくなったね私達」

侑「私は参加してもいいかなぁって考えてるけど、歩夢はどう？」

歩夢「私も特に予定は入ってないからいいかもって思ってる」

侑「じゃあ決まりっ！参加だね！」

侑「隣人モブさんの所に連絡入れないと」ぴぽぱ

prprpr....

侑「隣人モブさん喜んでたね！」

歩夢「うん！参加するのは20人ぐらいだって」

歩夢「ねえ、みんな仮装してくるんだよね？」

侑「そうじゃないの？ハロウィンだし？」

歩夢「じゃあさ、私達も仮装しようよ！せっかくだし！」

侑「えっとぉ...この歳だと、私流石に恥ずかしいというか、なんというか...」

歩夢「侑ちゃんだってすごく可愛いんだから自信持って」

侑「歩夢はさぁ...スクールアイドル出来るぐらいだから、羞恥心が吹っ飛んでるけどさぁ...」

歩夢「ひどいよ！そんなコスプレみたいなのじゃないから！ワンポイントみたいなのだから！！」

侑「ほんとにぃ～？」

歩夢「本当だって。被り物とか、ポシェットとか作ろ？」

侑「そこまでいうなら...」

歩夢「じゃあまずアイデア練って、その後買い出しだね」

歩夢「侑ちゃんの部屋行っていい？」

侑「もちろん！」

侑「うーん、こんなもんかな？」

歩夢「蝙蝠風のカチューシャと髑髏のポシェットかぁ」

歩夢「侑ちゃん結構ノリノリじゃない？」

侑「そ、そんな事ないよ！」

侑「ところで歩夢のは？」

歩夢「クソゲー風のケープとサスケ風のお菓子バッグ」

侑「...(真顔)」

歩夢「ほらここみて！アメリカ横断ウルトラクイズ風にストライプと自由の女神を入れてね！」

侑「う、うん、そうなんだぁ...」

侑「で、布の生地だけど何処で買ってく？」

歩夢「そこまで大きいのじゃないから、百均でいいと思う」

侑「オッケー！今度は買い出しだね！」

侑「同好会の買い出しでこの前も来たけどさぁ...最近の百均って沢山揃ってるよね」

侑「これ！キャンプグッズとか！」

歩夢「キャンプしたいの？」

侑「したい！私達ってお台場からあんまり出た事ないじゃん。都会の真ん中で生まれて、都会の真ん中で育って」

侑「だからたまには田舎に行ってのんびりしたい～」

侑「ねえ歩夢も一緒に行こうよ！山梨あたりに行こうよぉ～」

歩夢「うーん、考えとく...」

侑「絶対だよ！」

歩夢「さて、布...布...」

歩夢「私は赤と、緑と...」

侑「私は紫と、白と、黒...」

歩夢「ねえこのレース良くない？」

侑「いいねぇ！こっちのリボンもいいかも！！」


ﾜﾁｬﾜﾁｬ ﾜｲﾜｲ

チクチク...

侑「いたっ！ちょっと刺しちゃった！」

歩夢「大丈夫？」

侑「うん、血が出る程じゃないけど...」

侑「歩夢たちは凄いよね...衣装まで自分で作っちゃうんだもん」

侑「私はデザイン考えるので精一杯」

歩夢「慣れれれば楽だよ？今だって平面から立体に落としてるでしょ？」

侑「これはまだペラペラじゃん。ポーチだって、端と端をくっ付ければすぐ出来る」

侑「あー、難しいよ」

侑「いざとなったらよろしくお願いしますよ。歩夢お母さん」

歩夢「またそうやってへんな事言う...」

侑「完成！」

歩夢「ハロウィンまで楽しみだね！」

侑「一旦隣人モブさんに連絡入れておこっか。何人ぐらい来るのかとか、どのルートを回るのかとか知りたいし」

歩夢「明日でもいいんじゃない？」

侑「善は急げと言うし...うーん」

prprpr...

侑「あっ、隣人モブさんからだ！」

侑「はい、もしもし！」

隣人モブ「もしもし、侑ちゃん？」

隣人モブ「明日以降で時間取れる曜日っていつ？」

侑「...あっ、ちょっと待ってください。今スケジュール確認します」

侑「えーっと、歩夢と私で予定が合うのは...4日後です。4日後の4時から空いてます」

隣人モブ「4時ね。ルート確認したいんだけどいいかな？」

侑「全然オッケーです。歩夢にも伝えときますね！」

隣人モブ「ありがとう。4時にマンション前の広場に来てね」

侑「はーい！」ガチャリ

歩夢「4日後楽しみだね！」

侑「うん！」

侑「って事があってさぁ...」

しずく「楽しそうですねぇ！鎌倉ではそう言うのが駅前ぐらいしかやってないので、楽しそうだなぁって思いました」

侑「しずくちゃんが遠くに住んでなかったら誘ってたんだけどなぁ...」

かすみ「ちょっとちょっと！先輩またナンパですか！？」

侑「違うって！」

彼方「歩夢ちゃんって言う奥さんがありながら不倫はめっ！だよ？」

侑「彼方さんまで！」

歩夢「ただいま～」

侑「おかえり！」

果林「盛り上がってるじゃない、何について話してたの？」

侑「実は、自治体の主催するハロウィンにボランティアで参加する事になって...」

果林「地域奉仕ね。いい心構えね！」

歩夢「侑ちゃんみんなに言いふらして！だめだよ！」

侑「へへへ、だって楽しいことだから、みんなにも参加して欲しいなって」

かすみ「参加かぁ...」

かすみ「はい集合！」

彼方「？」

果林「？」

しずく「？」

かすみ「ゴニョゴニョ...」

果林「ふふっ、私は賛成」

彼方「いいねぇ、いいねぇ！」

しずく「私は参加出来ませんが、バックアップは任せてください！」

侑「？」

歩夢「何話してるの？」

かすみ「秘密です！」

侑「って！あっ！もう3時半！」

歩夢「早く帰らないと！」

侑「みんな！先に失礼するね！」

歩夢「さようなら！」

彼方「ばいび～」

侑「ひぃ！ひぃ！」

歩夢「侑ちゃん遅いよ！」

侑「歩夢が走るの早すぎるんだよ！」

侑「はぁ....はぁ...」

侑「時間は...5分前、ギリギリセーフ！」

侑「はひぃ～」ゼエゼエ

隣人モブ「おーい、侑ちゃん、歩夢ちゃーん！」

歩夢「隣人モブさんこんにちは！」

侑「こ、こんにちはぁ～」

隣人モブ「なんか疲れてるけど大丈夫？」

歩夢「いつものことですから気にしないでください！」

隣人モブ「そ、そっかぁ...」

隣人モブ「じゃあこれからルート説明するね」

隣人モブ「初めにここの交番。おまわりさんに挨拶してからスタート」

侑「懐かしいよねぇ...ここのおまわりさん、昔迷子になった時、助けてくれた」

歩夢「こんな家の近くでも、侑ちゃん迷子になってたよね...」

ほわわーん

幼侑「びえええん！びええええん！」

おまわりさん「どうしたの～？」

幼侑「あゆむと離れちゃった！」

おまわりさん「あゆむちゃん？お母さん？」

幼侑「あゆむはあゆむ！」

幼侑「あゆむ～！あゆむ～！」

おまわりさん「あゆむちゃんって人を探せばいいんだね！よしわかった！」

おまわりさん「おーい、あゆむちゃんいますか～？」

おまわりさん「ここかなぁ？」路地裏

おまわりさん「あゆむさん知りませんか？」猫に話しかける

おまわりさん「ここかなぁ？」マンホール開ける

侑「...そんな所にはいないと思う」

おまわりさん「そっかぁ」

おまわりさん「あゆむさんはどんな人ですか？」

幼侑「あゆむはゆうより少し背がちいさくて！」

幼侑「赤っぽい髪の毛で！お団子あたまにあって！」

幼侑「それでとっても可愛い子！」

おまわりさん「君と同じぐらいの歳？」

幼侑「うん！」

おまわりさん「もしかして近くに住んでる？」

幼侑「うん！おっきいマンションに住んでる！」

おまわりさん「そっか、あの大きなマンションかぁ...反対方向来ちゃったね。一度駐在所に戻ろう」

幼侑「あゆむに会いたい！」

おまわりさん「もうちょっとの辛抱だからね。我慢我慢」

おまわりさん「駐在所が見えてきたよ」

幼侑「あっ、だれかいる！」

幼侑「...！！あゆむだ！」

おまわりさん「あっ、走っちゃだめだよ！」

幼侑「あゆむ～！」ぎゅっ

幼歩夢「侑ちゃん！！」ぎゅっ

幼侑「あいだがった～」びえええん

幼歩夢「侑ちゃん泣き過ぎだよぉ」

おまわりさん「あなたがあゆむさん？」

幼歩夢「はい！歩夢です！」

おまわりさん「お家までは一人で帰れる？」

幼歩夢「はい！大丈夫です！」

おまわりさん「ほんとにぃ？」

幼歩夢「ほんとです！」

おまわりさん「そっかぁ、じゃあ私の役割はこれでおしまい。気をつけて帰ってね」

幼侑「バイバイおまわりさん！」

おまわりさん「じゃあね！」

ほわわわーん

歩夢「あの時の侑ちゃん、この世の終わりかってぐらい泣き喚いていたよね」

侑「だってさぁ、怖くない？迷子って思ってる以上に怖いんだよ」

歩夢「私は冷静だったけどね」

侑「むぅ...はぁ、あの頃は私の方が身長おっきかったのになぁ...」

隣人モブ「次はここの道を左に」

隣人モブ「商店街のアーケードを入って、お肉屋さんに挨拶」

隣人モブ「お肉屋さん、当日仮装してると思うから、びっくりしないでね」

侑「はーい！」

呼び込み君「ぽぽーぽぽぽぽ　ぽぽーぽぽぽぽ」

歩夢「呼び込み君のメロディって頭に残るよね」

侑「うん、ループ入ると抜け出せなくなる」

歩夢「コロッケのいい匂い...」



ほわわわーん

小３侑「はぁ...今日も塾疲れたなぁ」

小３歩夢「そうだね。あの算数の問題わかった？分母が最小公倍数の...」

侑「あー！！もうやだ！塾と学校以外で算数の話聞きたくないよぉ～」

歩夢「あはは、ごめんごめん」

呼び込みくん「ぽーぽーぽぽぽぽ　ぽぽーぽぽぽぽ」

侑「あっ、お肉屋さんのコロッケ」

歩夢「ここの美味しいよね。お母さんもよく買って来るよ」

侑「えーっと、お肉コロッケ二つで150円」

侑「小銭...小銭...あっ、10円足りないや」

侑「歩夢、10円貸して」

歩夢「えっ？いきなりどうしたの？」

侑「塾疲れたからさ、コロッケ買おうよ」

歩夢「買い食いはダメって小学校の先生が！」

侑「そんなの気にしない気にしない。じゅーえん！」

歩夢「...秘密だよ？」つ10円

侑「もちろん！」

はむっ　さくっ　めりっ

侑「んまっ！」

歩夢「...」

侑「どうしたの？早く食べなよ？」

歩夢「...うん」パクっ

歩夢「...美味しい！」

侑「やっぱ最高だよね、ここのコロッケ」

歩夢「なんで買い食いしちゃダメなんだろうね」

侑「さぁ...大人の事情って奴？」

歩夢「そうなんだぁ...」モグモグ

侑「暗い顔しないで！絶対バレないって！」

歩夢「...うん、そうだよね」

はむはむ

侑「はー、食った食った」

歩夢「コロッケひとつでそんな大袈裟な」

侑「まあこう言うのは気分ってやつよ」

歩夢「うちのお父さんみたいな事言ってる...」

侑「そーいや歩夢さ」

歩夢「ん？」

侑「最近身長伸びた？」

歩夢「そう、かなぁ？」

侑「だってさ、私と目線が同じぐらいじゃん」

侑「ほら、ほら」

侑「ここが私の目線でしょ？ここからピーって横に動かすと」

侑「歩夢の目線」

歩夢「手でそうやって表現するんだね...でもそうだねぇ、ちょっとおんなじぐらいかも」

侑「私だって身長真っ盛りなんだから負けないぞー！」

歩夢「でも侑ちゃん給食の牛乳残して先生に怒られてたよね？」

侑「それはそれ、これはこれ」

侑「ほら、家庭科の授業でやったじゃん」

侑「肉とかの赤い食べ物は身体を作ってくれるって」

侑「お肉コロッケで補充完了！」

侑「将来ムキムキ確定！ふぬぬ、ふぬぬ」

歩夢「なにそれ、ボディービルダーの真似？」

侑「歩夢もやってご覧よ」

歩夢「ムキムキ！」

侑「あっ、歩夢の腕すごい力瘤！」

歩夢「侑ちゃんのが小さいだけだって」

触らせて～

やだよ！



ぽわわわーん

侑「今じゃすっかり身長抜かされちゃったよ」

歩夢「て言うか侑ちゃんって、中学生の頃身長伸びてたっけ？」

侑「ぐぬぬ、煽ったなぁ！伸びましたとも！」

歩夢「何センチ？」

侑「3センチ」

歩夢「ぷっ」

侑「あーっ！笑った！歩夢に笑われた！！」

侑「でもさ、もう生理きて5年目ぐらいだし、私達身長もう伸びないよね」

歩夢「高校で伸びる人って、逆にいるの？」

侑「悔しさが後から後からたくさん出て来る！」

侑「いつか絶対抜かしてやるぞ！」

隣人モブ「で、最後にここの、中学の近くの公園でいったん集合させて」

隣人モブ「特設テント設置してある筈だから、点呼取ったらそっちへ流してね」

侑「はーい！」

隣人モブ「ここでレクレーションやった後は、各々迎えに来てくれるらしいわ」

隣人モブ「でも時間の合わな子もいるから、その子達のマンションへの誘導もお願いね」

歩夢「この時も点呼と報告した方がいいですよね？」

隣人モブ「そうね。じゃあ私に報告してね」

侑「はい！わかりました！」

隣人モブ「中途半端な所で悪いんだけど、私商店街の方に顔出さないといけないからここで解散ね」

侑「わかりました！当日はさっきの流れで先導すればいいんですね」

歩夢「わからないことあったらまた連絡します！」

隣人モブ「ごめんね...それじゃあね！」タッタッタッタ

侑「走ってちゃった」

歩夢「それほど忙しいのかな...」

侑「ねえ、この公園さぁ...懐かしいよね」

侑「ブランコでも遊ばない？」

歩夢「...いいけど」

侑「じゃあこっち！座って座って」

歩夢「お、押さないで...」ストン

侑「ここの公園さぁ、よく入り浸ってたよね」

侑「歩夢あの時覚えてる？」

侑「ほら、歩夢が告白された時の」

歩夢「そんな日も、あったね」

歩夢「結局振っちゃったけどさ、あの子今何してるんだろ」

歩夢「高校別になっちゃった」

侑「そうだねぇ...」

歩夢「告白って嬉しさが先に来るんだと思ってた。そうじゃなくて、先に来たのは戸惑いだった」

歩夢「えっ？この人が？私を？って感じで、戸惑いが怖くて、それで振っちゃった」

侑「ねえ、じゃあさ今私が歩夢に告白したら、どうなる？」

歩夢「....わかんない。意外性がないから拒まないのかもしれない」

歩夢「でも、女性同士がってちょっと戸惑うかも」

侑「私は戸惑ってる歩夢も大好きだよ」

歩夢「またそんな適当なこと言って」

侑「そうだ！歩夢勝負しよう！」

侑「ブランコどっちが高く上がれるか勝負」

歩夢「あんまり気乗りしないなぁ」

侑「行くよ！せーの！」

歩夢「ひゃあ！」

侑「あはは」

歩夢「ふん　ふん」


歩夢高い高い～

侑ちゃんの方が高いよ～

もうちょっと勝負！

えーブランコ飽きた

昼ごろ覚えてたら更新します

～当日～

侑「歩夢～起きてる？」ピンポーン

歩夢「起きてるってば」ガチャ

侑「みんな集まってるよ！早く行こうよ！」

歩夢「もう侑ちゃん張り切りすぎ...」

侑「ハロウィンだよ！張り切らない訳がない！」

歩夢「大丈夫？忘れ物ない？」

侑「うーん、財布もあるし、ポシェットもあるし...」

歩夢「一応飲み物持ってた方がいいんじゃない？」

侑「そうだねぇ...何にしようかなぁ。寒いからお茶持っていこ。用意してくるからちょっと待ってて」

歩夢「用意できたら下行こうね」

侑「わお...今下の広場に集まってるのは...20人より少し多いぐらい？」

歩夢「年齢もばらばらだ...小さい子から、大きい子まで沢山」

侑「隣人モブさんに挨拶してこないと！」

侑「隣人モブさーん」

隣人モブ「あら侑ちゃん。今日はよろしくね」

侑「お願いします」

隣人モブ「今日は参加人数が24人。みんな大体顔は見たことあるだろうけど、一応ネームプレート付けてもらってるから」

侑「わかりました！」

隣人モブ「侑ちゃんも歩夢ちゃんもハロウィンコスプレしてるのね。可愛いわよ」

侑「いやっ、それ程でもないんですが...」

隣人モブ「1時になったらよろしくね」

侑「はーい！」

ちびっ子「ねえねえお姉ちゃん、結構上の階に住んでる？」

歩夢「うん、そうかなぁ」

ちびっ子「お姉ちゃん、遠くからだけど見た事ある人だったから」

ちびっ子「お姉ちゃんの名前なんて言うの？」

歩夢「私は歩夢、歩夢っていうの。よろしくね」

ちびっ子「よろしくね、歩夢ちゃん！」

ちびっ子「歩夢ちゃんの衣装かわいい」

ちびっ子「この柄アメリカの国旗みたい」

歩夢「えっ？もしかしてあなたもアメリカ横断ウルトラクイズに興味あるの？」

歩夢「これは本家をゲームに移植しようとしたら逆に糞ゲーになってしまったパターンで...」ぶつぶつ

ちびっ子「」

侑「はーい、みんな準備はいいかなぁ？」

ちびっ子達「はーい」

歩夢「みんな侑ちゃんについていってね」

侑「私が先頭で、歩夢が後ろ」ゾロゾロ

ちびっ子「トリックオアトリート！」

侑「みんな可愛いの着てるねぇ...」

侑「君は何をモチーフにしたの？」

ちびっ子「ドラキュラ！」

ちびっ子「ミイラ！」

ちびっ子「たけしの挑戦状！」

歩夢「！？！！」

侑「....き、聞き間違いだよね」

侑「まあいこっか！交番目指して出発進行！」

道ゆく近所の人「あら～みんな可愛いわね」

侑「こんにちは！」

ちびっ子達「こにんちわ！」

歩夢「ふふふ、みんなこういう時はなんて言うんだっけ？」

ちびっ子達「？？？」

侑「ほら、お菓子、お菓子」

ちびっ子達「おかしくれなきゃいたずらしちゃうぞ～！」

道ゆく近所の人「きゃー、怖い、怖い」

道ゆく近所の人「はい、これ飴一つずつ」

ちびっ子達「わーい！」

近所の人「侑ちゃんと歩夢ちゃんもどうぞ」

侑「いいんですか！？」

歩夢「ありがとうございます！」

侑「みんな～、交番が見えてきたよ」

歩夢「後ろ大丈夫、みんないるよ」

ちびっ子達「きゃー、お巡りさん」

ちびっ子達「お巡りさんの服ってコスプレなのぉ？」

？？？「ふっふっふーん、それは違うのよねぇ....」

侑「...こ、この声どこかで...って果林さん！？」

果林「これは制服って言って規則で決まっているものよ。まぁ、私はセクシーポリスだけど」うっふん

果林「みんな待ってたわ」

歩夢「なんで果林さんがここに？！いつものお巡りさんは！？」

果林「いつものお巡りさんならちゃんといるわよ」

お巡りさん「みんな良く来たねぇ。源氏パイあげるから待っててね」

果林「この前ハロウィンの話聞いたでしょ？私達も飛び入りで参加したいですって、隣人モブさんに話してみたの」

果林「日程的に参加できるのは彼方とかすみちゃんだけだけど、それでも楽しませて貰うわ」

歩夢「そうだったんですね...」

ちびっ子達「お姉ちゃんなんて名前なの～？」

ちびっ子達「スカート短い！パンツ見えちゃいそう！！」

ちびっ子達「僕の鞭お姉さん持ってみて～」

果林「あらあら、私はすっかり人気者見たいね」

侑「っていうか果林さんのコスプレがガチなんだけど...」

歩夢「高校生だけど、果林さん自体が大人びてるから、なんかそういう...動く公然猥褻」

侑「でも子供に好かれてるのはさすが果林さん」

歩夢「みんな果林さんに興味深々だね」

ちびっ子「果林ちゃんお菓子～」

果林「ごめんなさい。さっきお巡りさんと一緒に配ったので終わっちゃったわ」

ちびっ子達「果林ちゃんお菓子くれないからいたずらする～！」

ちびっ子達「するする～！！」

果林「ちょっと、服引っ張っちゃダメ！」

果林「高い高いしてあげるから許して！！」

果林「侑！歩夢！みてないでどうにかして！！」高いたかーい

侑「果林さんを加えて今度は商店街に出発進行～！」

ちびっ子達「おー！」

果林「まだ降りたくないの？」ちびっ子肩車

ちびっ子「うん」

果林「そう。降りたくなったらいうのよ」

ちびっ子「うん」

歩夢「ねえ、君さっきたけしの挑戦状って答えてたけど...」

ちびっ子達「わちゃわちゃ」きゃっきゃ

道ゆく人々「可愛いねぇ...可愛いねぇ」

侑「はーい、横断歩道を渡りまーす」

侑「お姉ちゃん車止めとくからみんな急いで渡ろう！」カッコーカッコー

ちびっ子達「スタタタ！！」

歩夢「横断歩道を越えたらあともうちょっとで商店街だね！」

ちびっ子達「トリックオアトリート！」

商店街の人たち「はいはい、お菓子ね。おせんべい一枚ずつ取っていってね」

ちびっ子達「おれ硬い方がすきだから交換して」

ちびっ子達「バリバリ...美味しい」

歩夢「もうすぐお肉屋さんに着くよ～」

果林「もうすぐ作って。降りる？」

ちびっ子「降りる」

果林「今おろすからじっとしててね...」ストン

ちびっ子「ありがとう果林ちゃん」

明らかに調子悪そうな呼び込み君「ぽ　ぽ　ぽ　ぽぽぽ」

ちびっ子達「どうしたんだろう？」

ちびっ子達「近づいてみよ！近づいてみよ！」

ちびっ子達「.....！！！！！？！」

ちびっ子達「きゃああああ！！」

仮装ガチ勢のお肉屋「悪い子はいねえガァ～？」

？？？「いねえがぁ～？」

ちびっ子達「きゃあああ！」

歩夢「あっ、そんなに遠くに行っちゃダメだよ」

ちびっ子「果林ちゃん...怖いよぉ～」ぎゅっ

果林「怖かったわね。お姉ちゃんついてるから大丈夫よ」なでなで

侑「みんな、私がいれば怖くなんてないさ！ほら行くぞ！侑ちゃんパーンチ！」

仮装ガチ勢のお肉屋「うわぁあー」

ちびっ子「やったのか？」

侑「あっ、それ言っちゃダメ～！！」

？？？「にひひ。侑ちゃんは奥でお肉になって貰うからね」ギュッ

侑「しまった！？」

？？？「はいお店の奥行こうね」侑を引きずる

侑「わぁああん」バタン　店の扉が閉まる

侑「いやぁあ！お肉にされちゃう！！」

？？？「どこから切ろうかなぁ...お腹？アバラ？背開き...？」

侑「ひっ！」

？？？「なんて冗談冗談」

彼方「侑ちゃんはほんとノリがいいなぁ～」被り物スッ

侑「か、彼方さんだったの！」

侑「それにしてもよくできてる鬼の被り物だねぇ...映画の撮影のみたい」

彼方「店主さんのお友達のなんだって。映画の特殊メイクやってる人らしいよ」

侑「店主さん、サイレンヒルに出てきそうな見た目だったもんね...みんな怖くて泣いちゃうよ...」

彼方「泣かしてやるぞ！って裏で張り切ってたよ店主さん」

彼方「予想通りの阿鼻叫喚だけど....」

彼方「それで侑ちゃんはこれ！」?

侑「豚の、鼻...？」

彼方「そう！侑ちゃんをお肉にするのは物理的に無理だから、これで我慢我慢」スチャ

侑「ぶひぶひ」

彼方「みんなお待たせ～」ドアを開ける

彼方「悪い子は豚さんになっちゃいました～」

侑「ぶひひ！」

ちびっ子達「侑お姉ちゃーん！」

ちびっ子達「怖かったよ～！」ギュッ

侑「そうだねぇ、みんな怖かったねぇ...」よしよし

侑「それで店主さんのほうは...？」

果林「予想通りの結果よ。小さい子はみんな怖がって逃げちゃった」

歩夢「一部の男の子はちょっと興味あるみたいだけど...」

お肉屋「被り物取ったのに殆ど寄ってこない...」

お肉屋「みんな、ルマンドあげるから寄っといで～」

ちびっ子達「ルマンド....欲しいけど怖い...」

侑「あはは、そうだよねぇ」

侑「店主さん、お菓子配るの私達も手伝います！」

歩夢「店主さんはちょっとみんなを驚かせようとしただけだよ」

果林「大丈夫、怖くないわよ」

彼方「美味しいルマンド欲しい子おいで～」

ちびっ子達「ルマンド欲しい！」

お肉屋「俺もごめんな。ちょっと張り切りすぎた」

お肉屋「こっちの豚鼻の方が体型的に合ってるかも?」

お肉屋「ぶひぶひ」

ちびっ子達「お肉屋さん可愛い～」

お肉屋「ほんと？嬉しいなぁ～」ニコニコ

歩夢「それじゃあみんな、お肉屋さんにさようならしよっか」

ちびっ子達「お肉屋さん、さようなら！」

お肉屋「さようなら！ぶひぶひ！」

ちびっ子達「ぶひー！」

彼方「彼方ちゃんも参戦だよぉ～！」

侑「じゃあ、彼方さんも前お願いしてもいいですか？」

彼方「了解！」

ちびっ子達「お姉ちゃんの髪の毛ふわふわしてる～」

ちびっ子達「くるくる、くるくる」

彼方「おっと、髪の毛を弄るのは辞めたまえ...前が見えなくなってコ口りンコしちゃうぞ」

ちびっ子達「わかった～！」

侑「彼方さん、子供の扱いが上手いですね」

彼方「遥ちゃんって言う妹がいるからね～。昔はそんなやり取りを良くした物だよ」

彼方「みんな、この先は交通量がある道だから、ガードレールあるけど気をつけてね」

ちびっ子達「はーい」

果林「ここを曲がると公園ね。見えてきたわ」

歩夢「...あっ、真ん中にかすみちゃん立ってる」

果林「寒いのに半袖...あの子よくやるわね」

かすみ「皆さーん！待ってましたよ～！」ドレス姿

かすみ「トリックオアトリック！みんなにいたずらしちゃうぞ！」

ちびっ子達「ポカーン」

ちびっ子「ねえ、この人侑お姉ちゃんの友達？」

侑「う、うん、そうだけど」

ちびっ子「ぷっ」

かすみ「ちょっとそこ！なんで笑うんですか！！」

ちびっ子「お姉ちゃんもお菓子くれるの～？」

ちびっ子達「お菓子くれないならいたずらするぞ～！みんなかかれ～！」

かすみ「ぎゃー！衣装引っ張らないでください！！」

彼方「人気者は大変だねぇ...」

かすみ「はぁ...もみくちゃにされて困りました」

かすみ「幸い、しず子から貰ったしるこサンドで難を逃れましたが...」

ちびっ子達「これ何？クッキー？」

ちびっ子達「しるこってあのお汁粉？」

かすみ「ジェネレーションギャップですね。しるこサンドを知らない子も沢山居るみたいです」

侑「かすみちゃん、お疲れ様！」

かすみ「ひゃっ！侑先ぱぁ～い！かすみん今日は張り切って来ました。久々にドレス着ちゃいました！」

侑「うんうん、良く似合ってるよ」

かすみ「ほんとですかぁ～？ありがとうございますぅ！」

歩夢「ねえ、かすみちゃんのその衣装って、そこら辺で売ってたのじゃないよね？」

かすみ「わかりますぅ？小学校の頃、習い事の発表会で仕立ててもらった物です」

歩夢「それが着れるって事はさ...もしかして、かすみちゃん、小学校からあんまり身長のび」

かすみ「あー！聞こえない聞こえない！！」

侑「よしっ、点呼と報告終わり！」

隣人モブ「今日はありがとうね。これから集合写真撮って、その後みんなの事よろしくね」

侑「はい、わかりました！」

ちびっ子「ねえねえ、お姉ちゃん達も一緒に遊ぼうよ！」

彼方「いいよぉ～。でも衣装着てるから、鬼ごっことかは出来ないかなぁ」

ちびっ子「じゃあ花一匁やりたい！」

果林「花一匁ね、やりたい子この指とーまれ！」

ちびっ子達「やるやる～」

かすみ「かすみんもやります！」

じゃんけんぽん

せーの！
か～ってうれしいはないちもんめ♪
まけ～て悔しいはないちもんめ♪


ちょっと！ちょっと！ちょっと！
なんでかすみん最後に残されるんですかぁ！！

みんなの総意だもん、仕方ないよぉ～

悔しかったらじゃんけん勝てばいいじゃない

ぐぬぬぬぬ....




おーい、みんな、集合写真撮るよ～


はーい！

隣人モブ「はいチーズ！」

隣人モブ「オッケー！撮れたよ～」

ちびっ子達「あっ、お母さん来た～！」

隣人モブ「みんな整列！」

ちびっ子達「ビシッ！」

隣人モブ「ただいまを持ちまして、東地区ハロウィン会を終わりにします。みんなありがとう！」

ちびっ子達「パチパチ?」

隣人モブ「最後に、手伝ってくれたお姉ちゃん達に拍手！」

ちびっ子達「パチパチ?」

侑「いやぁ、照れちゃうなぁ」

歩夢「ニコニコ」

果林「うっふん」

彼方「みんなさんきゅー、さんきゅー」

かすみ「えっへん！」

侑「果林さん、彼方さん、かすみちゃん、今日は来てくれてありがとう！」

彼方「それほどでもないよ。楽しかったよ」

かすみ「かすみん達はこれからプリクラ撮りに行こうと思うんですけど、一緒にどうですか？」

歩夢「私達は同じマンションの子の見送りあるから、ちょっと無理かなぁ」

果林「あら、そうなのね。じゃあお気をつけて」

侑「今日は楽しかったです！みんなさようなら！」

3人「さようなら！」?

歩夢「それで、マンションまで見送りする子は...」

ちびっ子「はい！はい！」

歩夢「あなた一人だね。6階の子、だっけ？」

ちびっ子「うん！私6階の東側に住んでるの！」

侑「よしわかった！一緒に帰ろうね！」

ちびっ子「うん！」

侑「すっかり暗くなっちゃったね」

歩夢「近道ルート通っろっか」

ちびっ子「お姉ちゃん達、手繋いでもいい？」

歩夢「いいよ」

侑「ひゃー、手ちっちゃいね」

ちびっ子「小学校でね、歌習ったんだ」

ちびっ子「お姉ちゃん達に聞いて欲しい！」

侑「そうなんだね！私、歌大好きだからすっごく聞きたい！」

ちびっ子「歌うね！」


ゆーやけ　こやけで　ひがくれて～
やーまの　おてらの　かねがなる～


歩夢「おーてて繋いで　皆帰ろ～」

侑「カラスと一緒に　帰りましょ～」

ちびっ子「お姉ちゃん知ってる歌だったの？」

歩夢「うん、ちょっとだけね」

ちびっ子「それじゃあさ、次の歌知ってる？」


夕日が背中を押してくる～♪
真っ赤な腕で押してくる～♪

侑「ただいま～」

歩夢「お邪魔しまーす」

侑「えーっと、お母さんは...買い物かぁ」

侑「さっきもらったお菓子食べる？」

歩夢「晩御飯前だからいいや。今日は分けるだけにして、明日食べよう」

侑「そうだね」

侑「歩夢、今日はありがとう」

歩夢「私も楽しかったよ。侑ちゃんに感謝しないと」

侑「写真いつ届くと思う？」

歩夢「3日後ぐらいじゃないかなぁ？」

侑「そういえばさ、今日のコスプレまだ写真撮ってないじゃん」

侑「撮影会しよ？」

歩夢「そうだったね！」

侑「じゃあまず私から」

侑「がお～！お菓子くれないといたずらしちゃうぞ～！」

歩夢「...ぷぷ。ねえ、いたずらするって事はさ、される覚悟があるって事だよね？」

侑「へ？」

歩夢「私もいたずらしちゃうぞ♡」

侑「侑「ちょ、ちょっと歩夢！歩夢がいたずらする方になってる！！」

侑「あひん！」


この後めちゃくちゃゆうぽむした

おしまい

12時より早いけどできたのであげます

?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ

⎛(cV„Ó ᴗ ÒV⎞

きてた。SSも絵も優しい雰囲気で癒されたよ

?cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ　ゆうぽむ ♡Halloween End♡　⎛(V„> ᴗ