【SS】善子「いくらチョコが好きって言っても、これだけ食べれば飽きるのよね」ルビィ(……)【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 18:54:08.73 ID:DuW5V53A
短めです
 

2: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 18:55:45.03 ID:DuW5V53A
今日はバレンタインデー。一年の中で一日だけ、女の子が女の子らしく振舞える日です


善子「はぁぁ……」

ルビィ「良かったね、善子ちゃん。チョコいーっぱいもらえて」

善子「それは素直に嬉しいけど、こんなにたくさんは食べきれないって言うか……」

ルビィ「でも善子ちゃんってチョコレート好きって言ってなかった?」

善子「普段食べる分にはね。一気に食べなきゃいけないとなってくると話が変わってくるじゃない。さすがにこの量だと飽きそうだし」

ルビィ「ふーん」


ルビィも善子ちゃんも、チョコはとっても大好きだから、ずーっと今日を楽しみにしてたんだけど


善子「あ~あ、こんなに貰っちゃったらホワイトデーが大変なことになりそうだし……」


ちょこっとだけ心残りがあるとすれば……


善子「うぅぅ、まさか人生の中でチョコレートにうんざりする日が来るなんて思ってなかったぁ……」


……肝心の善子ちゃんには、まだチョコレートは渡せてないってことです。
 
4: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 18:58:30.50 ID:DuW5V53A
ルビィ「だったら善子ちゃん。ルビィがそのチョコ半分だけ食べてあげよっか?」

善子「……いいわよそれは。もらった手前、なんか悪いし」


そうだよね。善子ちゃんってこう見えて律儀だもんね。ルビィは善子ちゃんのそういうところ、結構好きだよ。


善子「……で?」

ルビィ「えっ?」

善子「さっきからあなたが後ろに隠してるその小包だけど」

ルビィ「あっ、うん……」


……バレれちゃってたみたい。


だったら隠し味の恋心にも、早く早く気付いて欲しいのに
 
5: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:00:08.66 ID:DuW5V53A
善子「ほら、さっさと出しなさい。ヨハネがありがたく貰ってあげるから」

ルビィ「……いいの?チョコまた増えちゃうけど」

善子「仕方ないでしょ。ほら」

ルビィ「じゃ、じゃあ……」


あーあ。本当はもっとロマンチックに渡したかったんだけどなぁ


ルビィ「はい善子ちゃん。善子ちゃんへの、ルビィからのバレンタインのプレゼントです」

善子「ん。ありがと、ルビィ」

ルビィ「……善子ちゃんのは?」

善子「えっ?」

ルビィ「ルビィは善子ちゃんからのチョコレートも、楽しみにしてたんだけど」

善子「あっ……ごめん。ホワイトデーにはちゃんとお返しするから」

ルビィ「わかった。楽しみにしてるね」
 
7: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:01:53.10 ID:DuW5V53A
善子「……で」

ババーン!

善子「いやちょっと、気合入り過ぎじゃない?」

ルビィ「そうかなぁ……?」

善子「そうよ。ラッピングめっちゃ綺麗にされてるし」


しょうがないじゃん。だって本命チョコなんだもん


善子「あとチョコも箱いっぱいにぎっしり詰まってるし……」

ルビィ「えへへ。お菓子作り楽しくってついつい作り過ぎちゃった」

善子「はぁ、こんなにたくさん食べきれるかしら……」

ルビィ「……」

善子「……」ムムム

ルビィ「……」

善子「……よし決めた。ルビィの分だけは今ここで全部食べきることにするわ」

ルビィ「いいの?」

善子「だって直接感想もらえた方が、ルビィだって嬉しいでしょ?」

ルビィ「そっか、えへへ。ありがとう、善子ちゃん」


やっぱりルビィは善子ちゃんの優しいところ、結構大好きだよ
 
8: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:04:06.25 ID:DuW5V53A
善子「じゃあ……いただきます」

ルビィ「はい、召し上がれ」

善子「あ~むっ、んっ……」パクッ

ルビィ「どう?美味しい?」

善子「……」

ルビィ「……善子ちゃん?」

善子「あっっまぁ……」ドローン

ルビィ「えっ?」

善子「美味しいけど……ルビィが作ってきたやつ、ちょっとだけ甘すぎない?」

ルビィ「そうかなぁ……?」パクッ

コロコロ

ルビィ「……ルビィはちょうどいい甘さだと思うけど」

善子「えー?甘すぎるわよ、絶対」


そう言って、善子ちゃんはもう一つチョコをぱくり


善子「ん~……」

ルビィ「善子ちゃんは甘いチョコレートは嫌い?」

善子「嫌いじゃないけど、ヨハネはもーっと大人な味が好みなの。ビターなのとか、イチゴの酸味がきいてるやつとか」モグモグ

ルビィ「そっかぁ……」

善子「けどまあ普通に、美味しいことは美味しいわよ。ありがと、ルビィ」

ルビィ「ううん、どういたしまして」
 
9: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:06:04.32 ID:DuW5V53A
***

善子「……」

ルビィ「……」

善子「飽きたぁ……」

ルビィ「えぇ~?」

善子「だって甘すぎるんだもん……」

ルビィ「むぅぅ。善子ちゃん、ちゃんと食べてくれないとルビィ怒るよ?泣いちゃうよ?」

善子「食べる。食べるわよ最後まで」

ルビィ「じゃあほら。はい、あーん」

善子「ちょっ、餌付けされなくたって食べるわよ……////」

ルビィ「文句言わない。はい、あ~んっ♡」

善子「あ、あ~んっ……///」パクッ

モグモグ

ルビィ「えへへ、こっちの方が美味しい?」

善子(あ、甘い……////)
 
10: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:07:59.89 ID:DuW5V53A
ルビィ「ごめんね善子ちゃん。善子ちゃんの好みに合わせて上げられなくって」

善子「いや、まあヨハネが他の人からチョコもらい過ぎたってのもあるし……」

ルビィ「ルビィのチョコ、多すぎるなら半分くらい食べてあげよっか?」

善子「大丈夫よ。せっかくルビィが張り切って作って来てくれたんでしょう?ちゃんと全部食べるわよ」

ルビィ「とか言ってるけどさっきから指、全然進んでないじゃん」

善子「……」

ルビィ(むぅ……)

善子「……」

ルビィ「もう、善子ちゃんはしょうがないなぁ……やっぱりこっち半分はルビィが食べてあげるね」パクッ

善子「ちょっ、だからぁ!ちゃんとヨハネが全部食べるってばぁ!!」

ルビィ「そう?じゃあ……」チョコン!

善子「!?」

ルビィ「ん~っ……」ハムハム

善子「ル、ルビィ……?///」
 
11: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:08:57.67 ID:DuW5V53A
ルビィ「……食べないの?」

善子「ふぇっ!?///でもそれ、ルビィが既に口付けちゃってるじゃない

ルビィ「そっかぁ。じゃあルビィが

善子「待って!食べるっ!!全部食べるからっ!!

ルビィ「そう?じゃあ、はい。あ~んっ」

善子「!?」

善子(それってもしかして口移しってことぉ!!?////)

ルビィ「善子ちゃん?あ~んっ」

善子「あ、あ~……////」

善子(ぅぅぅ……////)

ルビィ「んっ……」

善子「んっ、んんっ………////」プルプルプル

………
……

 
12: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:11:06.13 ID:DuW5V53A
善子「……////」モグモグ


さっき善子ちゃんの唇が触れた気がするのは、きっとルビィの気のせいだよね


ルビィ「どう、美味しい?」

善子「~~っ////」コクコクコクコク

ルビィ「じゃあもう一回、する?」

善子「い、いやっ!!大丈夫よ、私ちゃんと一人で食べられるからっ!!////」フルフル

ルビィ「そう?」


ルビィ的には、もっと善子ちゃんといちゃいちゃ出来れば良かったんだけどなぁ


善子「ほ、ほらっ!!もう残り一つのとこまで来てるし!!///ちゃんと美味しく頂けてるわよ、ルビィっ!!!////」

ルビィ「ほんとう?えへへ、良かったぁ」


でもルビィは悪い子だから、たった一口じゃ満足できないんだ。恋もお菓子も、ルビィは甘々なのが大好きなんだよ?


善子「~っ……///」モグモグ

ルビィ「……善子ちゃん?」

善子「なっ、なによ……////」モグモグ

ルビィ「…………ごめんね」

善子「ふぇっ!?///」

スーッ…


甘い甘い恋だけを、ルビィにもっと見させてください

善子「ちょっ、ルビ

ルビィ「んっ」

善子「!?」

ルビィ「んっ……♡」クチュッ

善子(んんーっ!!?////)
 
13: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:12:41.45 ID:DuW5V53A
ルビィ「…………ぷはっ♡」

善子「ふぇぇっ!?///も、もしかして、さっき、舌、いれっ………/////」

ルビィ「えへへ、善子ちゃんがチョコくれないからルビィの方からもらいにいっちゃった♡」

善子「はぁぁ~!!?////」ドキドキドキドキ

ルビィ「ん~、でもやっぱりチョコ、ちょっと甘すぎたかなぁ……」

善子「~~っ……/////」

ルビィ「……ま、いいや。じゃあ善子ちゃん、ルビィ用事あるから先に部室行ってるね」

善子「うぇぇっ!?////ちょっ、待ちなさいよルビっ

パタン!!!



ルビィ「~~~っ……♡♡/////」
 
14: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:14:54.27 ID:DuW5V53A
ルビィ(ふ、ふぅぅ………////)


今日はバレンタイン。一年の中で一日だけ、女の子が女の子らしく振舞える日です


だけど今日のルビィは、ちょっとだけ大胆過ぎたかなぁ……?


ルビィ「ふぅぅ……////」


けど、女の子ってちょっとワガママなくらいが可愛いよね、きっと。小悪魔過ぎるくらいがちょうどいいよね


ルビィ「ふゅゅ……」

テクテク

花丸「あ、ルビィちゃん」テテッ

ルビィ「花丸ちゃん」

花丸「ルビィちゃんも今から部室行くところ?」

ルビィ「うん、そうだよ。えへへっ」

花丸「……あれ?なんかルビィちゃん、ちょっと顔が赤くない?」

ルビィ「えっ、そうかなぁ?……ちょっと教室が熱かったのかも。あははっ////」パタパタ

花丸「?」


ルビィの小さな心臓は、心の中で幸せの鐘を鳴らすようにトクトクと響いています。


やっぱりルビィは、甘い甘いチョコが好き。さっきの善子ちゃんとのキスみたいに、ルビィは甘い甘い夢だけを見ていたいから———


ルビィ「———…~~っ////」

花丸「どうかしたの、ルビィちゃん?」

ルビィ「ううん、なんでもないっ♪」


ホワイトデーは、善子ちゃんの方から来てくれると嬉しいなぁ
 
15: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 19:15:38.10 ID:DuW5V53A
終わりです。お粗末様でした
バレンタインはど~してもよしルビが書きたかった
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1644832448/

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