【SS】すみれ「2cm分の秘密」【ラブライブ！スーパースター!!】

すみれんです
　

すみれ「早く着き過ぎちゃった…暇ったら暇だわ。エゴサでもしようかしら」

恋「失礼しまぁす…」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

すみれ「あら、恋。はやいわね？」

恋「あ、すみれさん…今朝も、生徒会の仕事がありましたから」

すみれ「そ。お疲れ様」

恋「…その、すみれさん」

すみれ「ん、なぁに？」

恋「お側によっても、よろしいでしょうか？」

すみれ「え？別にいいわよ」
　

恋「では、失礼します…」ﾋﾟﾄｯ

すみれ「どうしたの？そんな辛気くさい顔して」

恋「…今朝、夢を見てしまって」

すみれ「どんな夢？」

恋「お母様が、出てきたんです」

すみれ「あ…」

恋「久しぶりに会えて、リエラの事も色々話したかったのですが…私が何か言う前に、行ってしまって…」

すみれ「そう。それは…凄く、寂しいわね」
　

恋「ごめんなさい。こんな事を話しても、反応に困らせてしまうだけですよね…」

すみれ「いいのよ。話してくれて、ありがとね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

恋「ん、すみれさん…」ｽﾘｽﾘ

すみれ「ふふっ、恋って意外と甘えん坊なのね」

恋「そうでしょうか…？」

すみれ「えぇ。私より背が高いくせに…その2cmに、甘えたい欲でも詰まってるのかしら？」

恋「むぅ…身長は関係無いと思います」

すみれ「そうね」ｸｽｸｽ
　

すみれ「…こうして甘えたり、今みたいに頬膨らませたり。会ったばかりの頃は堅い顔してたけど、今の恋は見ててコロコロ表情が変わるから面白いわ」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

恋「むにゅ、まだからかうのですか」

すみれ「ふふっ、ごめんなさいね。でも、そっちのアナタの方が…天国のお母さんも、見てて楽しいと思うわよ」

恋「…そうですね」ﾆｺｯ

すみれ「ん。いい笑顔よ、恋」
　

恋「えへへ、すみれさん…あったかいです…」

すみれ「もう…よしよし、大きな妹ができちゃったわ」

恋「ふふっ。すみれお姉さん、ですね」

すみれ「はいはい。ちゃんと甘えられて、恋は偉いわね～」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

恋「んっ…すみれさんの手、安心できます…それこそ、お母様のように…」

すみれ「姉から母って…随分年増になったわね」

恋「あ…そういうつもりは…」

すみれ「いいのよ。恋だって妹って言うよりは…もはや、赤ちゃん？」

恋「はあっ！？そ、それは流石に納得できません！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ

すみれ（…こういうところよねぇ？）
　

＜すみれちゃん達、もう来てるかなー？
＜恋ちゃんは生徒会の仕事があるって言ってたから…
＜今日も練習頑張るデスよー！

すみれ「あ…後の3人も来たみたいね？」

恋「はいっ。では、そろそろ」

すみれ「…また」

恋「？」

すみれ「また、甘えたくなったら…今度は一々断わりなんて入れなくてもいいからね？」

恋「…はいっ！よろしくお願いしますね」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
　

かのん「おはよっ…って、もう二人とも来てたんだ！」

すみれ「えぇ…おはよっ」

恋「おはようございます、皆さん」

千砂都「あれ？なんだか二人の距離、近くない？」

すみれ「あら、そうかしら？」

可可「む、グソクムシ…レンレンに何かしたデスか？」ｼﾞﾄｰｯ

すみれ「さぁ…しちゃった、かもね？」

恋「えぇ。されちゃった…かもしれません」ｸｽｸｽ
　

おしまい
ありがとうございました。