【SS】千砂都「大分県にやってきたよ！」恋「お腹がすきましたね…鳴門うどんに行きましょう」【ラブライブ！スーパースター!!】

………🚘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)
　
千砂都「え？ うどん？ 大分まで来たのに？」

千砂都「しかも鳴門って徳島とかじゃなくて？ 大分なのに？」

恋「鳴門うどんは大分県民のソウルフードなのです」
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恋「有名な唐揚げや鶏天も捨てがたいですが、まずは県民の味を楽しみましょう！」

千砂都「ソウルフード…！ なるほど！」

千砂都「確かに郷土料理って感じのものは明日も食べられるもんね」

恋「はい！ 是非是非！」

恋「そこの土手から行けますよ。細い道ですが千砂都さんのテクニックなら通れますよね？」

千砂都「勿論通れるけど…こんな道知ってることに驚きだよ」ﾊﾝﾄﾞﾙｸｲｯ

恋「普通に大通りからもいけますがこの道からの方が入りやすいのです♪」
　

　
――鳴門うどん店内

千砂都「うわぁ…お客さんいっぱいだね。サラリーマン風、ご高齢の方、小さな子供連れ…」

千砂都「まさしく地元の飲食店って感じだね！」

千砂都「へぇ～、おでんも食べられるんだぁ。まるだね！」

恋「今はタッチパネル式の注文になってるのですね…」

千砂都「恋ちゃんはここ来たことあるんだよね？ オススメとかある？」

恋「ふふ、それを聞いてしまいますか！」


恋「おすすめはこちらの『ステーキ丼セット』ですねっ！」🐮ﾄﾞﾝ！


千砂都「うどんですらないの！？」ｶﾞｰﾝ

恋「お肉が柔らかくて食べやすいですよ。しっかり食べたい県民にはピッタリのメニューなのです♪」
　

　
千砂都「うーん、今回はステーキ丼はいいかなぁ…」

千砂都「それよりおでんが気になるよ。たまごとか大根とか、まるいものがいいなぁ」

恋「うーむ、そうですかぁ」

千砂都「うどん・そばメニューのオススメはある？」

恋「福岡名物のイメージが強いですが、ごぼう天うどんはどうでしょう？」

千砂都「ごぼう天…そんなのがあるんだ」

恋「さっぱり系が良ければ山かけおろしそば辺りもオススメです」

千砂都「真ん中の卵が丸くてステキだからこれにするよ！ 冷たいヤツで！」

恋「では私はごぼう天うどんにしますね」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

………

千砂都「だしの味が出てて美味しいね！ うわぁ～、2玉にしとけば良かったかも！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

恋「麵の量を同じ料金で1玉～3玉まで自由に選べるのも人気の秘訣です！」

恋「千砂都さん、ごぼう天一本どうぞ。サクッとして美味しいですよ」ｱｰﾝ

千砂都「あーむっ！ ………本当だね！ おそばの出汁が染みた部分は違う味わいがあってまた良いね！」
　

　
「これなおしちょってー。先にお会計行っちょくけんな」「早う食べんとどべになるで」
「そーでな」「すぐ食べるけんまっちょってー」「服にネギついとーけん外ではわきーよ」


千砂都「意外とコッテコテの方言で話す人はいないんだね？」

千砂都「会話の大体は分かるって言うか…言われれば理解できるって感じ」

千砂都「九州の人って方言強いイメージだったんだけど」ｺﾞﾜｽとか

恋「地方によっては方言の強いところもありますが、若者にはあまり関係ないでしょうね」

恋「『なおす』＝片付ける、『はわく』＝掃く、など九州民の中で浸透しすぎていて関東に出てビックリすることが多いものもあるようですが」

千砂都「きな子ちゃんも時々方言出るけど、本人も方言だと思ってない事あるっぽいもんね」

恋「そうでなぁ」

千砂都「ふふ、大分弁の恋ちゃんも可愛いYo!」

恋「うふふ、照れちゃいます♪」
　

　
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千砂都「この辺は大分の中心地、なのかな？」

千砂都「なんか向日葵の紙袋持ってる人が多いね？」

恋「あれは『トキハ』の紙袋…大分県民の必須アイテムです！」

恋「今も営業を続けるデパート『トキハ』は大分県民の憩いの地です」

恋「イオンなどの台頭による影響は計り知れませんが、九州最大級のスタバを開店させるなどして頑張っているようです」

恋「私も子どもの頃、母に連れられて行ったことがあります…。懐かしいですね」

恋「デパートにはエレベーターガールもいらして、とても綺麗な方だったのを思い出します」

千砂都「エレベーターガールかぁ…ノスタルジックな響きだね」

千砂都「恋ちゃんも綺麗でスラッとしてるし、もしかしたら今の恋ちゃんのルーツはそのエレベーターガールだったりするのかもね」

恋「もう、千砂都さんったら♪」
　

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千砂都「さて、まずは第一の目標に到着～！」

恋「運転お疲れ様です、千砂都さん。慣れないレンタカーで疲れていませんか？」

恋「ここでしっかり英気を養ってくださいね」

千砂都「うん！楽しみにしてたんだぁ～『道の駅きよかわ』の伝説の桃『クリーンピーチ』…」ｷﾗｷﾗｷﾗ

恋「…は、季節柄ないので今回は桃スイーツを堪能しましょう！」

千砂都「桃ソフト、コンポートゼリー、シェイクもいいなぁ…」ｳｷｳｷ

千砂都「全部食べたいけど…」

恋「食べたいものは私とシェアしましょう！ そうすれば何種類も食べられますよ」

千砂都「いいの！？ ありがと～、恋ちゃん」

恋「私も色々食べてみたいですから！」
　

　
恋「この『道の駅きよかわ』には面白い場所があるのです。それがこの…」ｼﾞｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ

恋「『桃神社』！ ですっ！」ﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ

千砂都「うわぁ…。すっごいピンク色…」

千砂都「まぁるい桃がたくさんでとっても良いね！」

恋「見た目通りのピンク色なので恋愛成就などのご利益があるそうです」

千砂都「そうなんだぁ………」ﾁﾗｯ

恋「…///」ﾁﾗｯ

千砂都「一緒にお参りしよう？」

恋「はい！」


千砂都・恋（もっと隣の可愛い人と仲良くなれますように…）
　

　
千砂都「お土産より自分のものばっかり買っちゃった♪」

千砂都「桃ドレッシングに桃そうめん…楽しみだなぁ」

恋「きっと美味しいと思いますよ。私も桃ジャムを買ったので帰ったら一緒にお茶会を開きましょう！」

千砂都「いいねいいね！ 帰ってからのことも考えたらワクワクしちゃうよ」

千砂都「あ、でも…今回は桃ばっかりでゴメンね？ 私のワガママで…」

千砂都「恋ちゃんは苺の方が良かったんじゃない？ベリーツっていうブランドがあるんでしょ？」

恋「いえいえいいのです。ベリーツはお取り寄せも出来ますしね」

恋「それに、その…千砂都さんが嬉しいことが一番、私も嬉しいのです///」

千砂都「恋ちゃん…！！」

千砂都「ありがとう！ 私が嬉しいのが一番嬉しいなんて言われたら私も嬉しくなっちゃうよ！」
　

………🚘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)

千砂都「ねぇ恋ちゃん、もう一つ寄っていい？」

恋「何か気になるところでもありましたか？」

千砂都「…『マル』ミヤストア」

恋「ああ…『マル』に反応したのですね。九州に点在しているスーパーです」

恋「ちなみに『マルショク』というスーパーもありますよ♪」

千砂都「『マル』ショク！？ そんなのもあるの？ 九州…侮れないっ…！！」

恋「東京のスーパーとは違うものが売っているはずですし、寄ってみましょうか」

千砂都「うん！ なんだか2人でスーパーに行くと一緒に生活してるみたいだね！」

恋「まぁ♪」
　

………🚘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)

千砂都「恋ちゃん、ナビで行くから寝ててもいいからね」

恋「千砂都さんが隣にいるんですからドキドキして寝られませんよ」

千砂都「うっ…/// 直球で来るなぁ」

恋「さっきのお返しですっ。目的地まで沢山お話しながら楽しくいきましょう」

………

恋「大分県は温泉で有名ですが、その為に火山や山々に囲まれた立地になってます」

恋「なのでこうした道路が整備されるまでは、他の九州の県との関わりが多くなかったそうです」

千砂都「確かに、方言がどことなく中国四国っぽいところあるよね？」

恋「大分からは四国や神戸行きのフェリーも出ていますからね」
　

………🚘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)

千砂都「恋ちゃんのお陰でかなり大分に詳しくなったよ」

恋「東京に住んでいたらまず関わることのない県ですからね」

千砂都「だよねぇ～。小学生の頃の県名テスト、九州は苦手だったもん」

恋「歴史などと絡めていかないと覚えられませんよね」

恋「ですが残念ながら大分は歴史上重要な場所とは言えません…」

千砂都「さっき言ってた通り山に囲まれてたからかな？」

恋「そうでしょうね…。戦国大名としては大友宗麟などがいますが分からないですよね？」

千砂都「聞いたことあるはずだけど分からない…」

恋「ですよね…。大分出身の有名人もあまり多くありません…」

恋「あ、でもサッカーW杯で一躍時の人となった三苫選手は大分出身なんですよ！」ｳｷｳｷ
　

………🚘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)

千砂都「着いたー！ 第2の目標にして本日の旅館ー！」ﾉﾋﾞﾉﾋﾞ

千砂都「流石温泉で有名な別府だね。運転してる時から温泉の匂いがしてたよ…！」

恋「源泉数・湧出量日本一ですから」ﾌﾌﾝ

恋「そんな別府でも最大規模のリゾートホテルがここ『杉乃井ホテル』ですっ」

恋「1940年代から開業。日本でも最大級の露天風呂が楽しめます！」

恋「レジャー施設『アクアビート』もあり、大分県の子どもたちも大好きな施設です」

千砂都「早速チェックインして温泉に入っちゃおうよ！」

恋「はいっ！」
　

　
恋（あああああ…ドキドキします…！）ﾁﾗｯﾁﾗｯ

恋（北海道でも一緒にお風呂に入れなかった千砂都さんが一緒に…！）ﾁﾗｯﾁﾗｯﾁﾗｯ

恋（髪をおろして可愛さ倍増なのにそんな綺麗なお肌を見せられたら…！！）ﾁﾗﾁﾗ

千砂都「恋ちゃん？ そんなに見られたら恥ずかしいよ～」

恋「はひっ…！///」

千砂都「もー、私の体なんて見たって面白くないでしょ？」

恋（そんなことないですっ！ 千砂都さんはとても魅力的ですっ！）

恋「そんなことないですっ！ 千砂都さんはとても魅力的です最高ですっ！」

恋「ハッ！？ 思っていることと言ってることが同じになってしまいましたぁ～～はわわ///」

千砂都「もっと恥ずかしくなっちゃった…/// 水着で入れる方のアクアガーデンに行こうかなぁ」

恋「千砂都さん～～～！」
　

　
千砂都「第一さぁ、魅力的って言うなら恋ちゃんの方だよね」

恋「え」

千砂都「下着も大人っぽいのつけてたし…」

恋（それは今日この時の為に見せられるものをつけてきたからです…）

千砂都「タオル越しでも分かるそのライン…出るとこ出てて羨ましいよ」ｼﾞｰ…

千砂都「恋ちゃん北海道ですみれちゃんとお風呂入ったんだよね？ どっちが大きかった？」

恋「なんの話ですか！？」

千砂都「分かってるくせに～～。その大きな二つのまるのことだYo!」ﾋﾞｼｯ

恋「はぅっ！？」

恋（千砂都さんはまるが好き…そして私のこれもまる…！ つまり…！！！）
　

………♨၄(cʸ„> ᴗ <„ﾘ၃ʃt(c◜„- ᴗ -„)ﾁｬﾎﾟﾝ

千砂都「はぁ～～～～………」

恋「体に染みわたります………」

千砂都「それに凄い景色…」

恋「杉乃井ホテルの名物、棚湯からは夜景に別府湾…四国までの雄大な海が見られます」

恋「素敵ですね…」

恋（素敵な景色を貴女と見る。温泉が体も心も芯から温めていく

――貴女の優しく輝いている目と、うっすら赤く染まる頬を見れば分かる………

――きっと貴女も今、私と同じ感動をしている

――それがとても嬉しい…貴女を誘って良かったです…！）
　

………👘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)ﾎﾟｶﾎﾟｶ

千砂都「夕食はバイキングなんだよね？」

恋「はい。ですが今回はせっかくなのでバイキングと別の有料メニューを頼みますよ」

恋「…ということで、『豊後牛のステーキ』と『関あじ』ですっ！」

千砂都「そうそう、これがあるからお昼はお肉我慢したんだよね」

千砂都「柔らかくて美味しい…！ バイキングのお肉も美味しいけどこっちは別格だよぉ…」ﾄﾛﾝ

恋「関あじも身が引き締まっていてコリコリで…噛むごとに旨味が広がりますぅ…」ﾄﾛﾝ

恋「大分の魚料理としては『りゅうきゅう』というのもありますよ♪」

千砂都「あ！ 今からショーが始まるみたいだよ！」
　

………👘၄(cʸ„´ ᴗ `ﾘ၃ʃt(c◜´ ᴗ `)

千砂都「おなかいっぱいだよ…」

恋「大満足のメニューでしたね。少し歩いてからお部屋に戻りましょう」

………

千砂都「ねぇ恋ちゃん、お土産先に見とこうよ」ﾁｮｲﾁｮｲ

恋「そうですね。道の駅では自分たちのものを買いましたし皆さん向けのものを選びましょうか」

恋「大分土産といえば、やはり『ざびえる』でしょう」

千砂都「『ざびえる』？ フランシスコ・ザビエルのことだよね？ 長崎とかのイメージなんだけど」

恋「はい。フランシスコ・ザビエルは大分…豊後国にも布教しに来たそうです。先ほどチラッと話した大名・大友宗麟はキリシタン大名ですし、縁のある土地なんですよね。『ざびえる』はバター風味のビスケット生地に白餡を詰めたものになります。甘くて美味しいですよ」

千砂都「へぇぇ…」
　

　
恋「他のお菓子だと、『謎のとり天せんべい』『唐揚げせんべい』などのおせんべいがお手軽で人気です。『蜜衛門』『ぷりんどら』など甘い系も良いですね。私は『いちごビネガー』を推します！」ﾂﾗﾂﾗ
　
恋「お菓子以外だと、おつまみに人気の『とりかわサクサク揚げ』も良いですね！ ゆず胡椒、カトレア醤油などの調味料も料理をする人なら大喜び間違いなしですっ！ 忘れちゃいけないのが『かぼすこ』。大分名物の味をひと手間で楽しめます！ うどんのお汁に、薬味に、隠し味に使える『佐伯のごまだし』もどうでしょう？食べもの以外だと温泉の素・入浴剤は鉄板でしょうね。 大分は干ししいたけの産地でもあるのでこれも……………千砂都さん？」ﾂﾗﾂﾗ

千砂都「すごい勢いでお土産を語ってくれるから口を挟めなかったよ…」

恋「はわわわわっっ/// つい…」

千砂都「たくさん教えてくれたけど、流石に全部は買えないかな」

恋「すみません…そうですよね///」ｶｱｱｱｱ

千砂都「あはは、夢中になって語る恋ちゃん可愛かったYo!」ﾆﾔﾘ

恋「うぅ…」
　

………👘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜„･ ᴗ ･„)

千砂都「あれ？」ﾎﾟﾁｯ

恋「どうしたのですか？」

千砂都「なんかTVのチャンネル少なくない？」

恋「東京と比べると少ないですね。大分は民放が3つしかありませんので」

千砂都「それは少ないね…」

恋「週～月単位で遅れて放送される番組も多く、そもそも放送されないものもあるのですよ…」

恋「大分の日曜18時は『ちびまる子ちゃん』ではないのです…」

恋「そしてこれでもお隣の宮崎よりマシなんですよね…」ﾌﾌﾌ

千砂都「宮崎県怖いなぁ！」

恋「地域格差が酷すぎます…。アニメのイベントだって大分で開催されることなどまずありません…りえ」

千砂都「その話はやめよう、ね？」
　

………🛏၄(cʸ„- ᴗ -„ﾘ၃ʃt(c◜„- ᴗ -„)

千砂都「おやすみ、恋ちゃん」

恋「はい。明日は地獄めぐりの温泉をいくつか回った後で急いで帰ることになります…」

恋「また運転をお願いしますから、ゆっくり休んでくださいね」

千砂都「うん…」

………💤💤

千砂都「…」

千砂都「…恋ちゃん、もう寝ちゃったんだ」

千砂都「私も寝ないとなんだけど………」

千砂都「もう少しだけ、恋ちゃんの寝顔見ていよう…」

千砂都「…」

千砂都「…恋ちゃん…」
　

――今、私は夢を見ています

――普段と違う感触がいつもと違う場所にいることを思い出させます

――そうです。ここは杉乃井ホテル……大分県に旅行に来ているのでした

――何度も何度もリサーチしたので大分のことはよく知っています

――だから…杉乃井ホテルには結婚式場もあることを知っています

――『恋ちゃん』

――私の結婚式がここであるとして、貴女は来てくれるでしょうか？

――『恋ちゃん』

――探しても探しても貴女の姿はなかった。ですがそれは当然のこと


――………貴女は客席ではなく、私の目の前にいたのですから……
　

　
千砂都「恋ちゃん起きて！ 時間時間！」ﾕｻﾕｻ

恋「ちさとしゃん…ちかぁのきふを…///」

千砂都「何の夢見てるの！？ 早く出発しないと行けるとこ少なくなっちゃうよ！」

恋「はっ！？」ｶﾞﾊﾞｧ

恋「あ………、とっってもいい夢だったのですが」ｼｮﾎﾞﾝ

千砂都「しょぼんとしてる場合じゃないよ！ ほらほら、早く着替えて朝ごはん！」

恋「は、はいぃぃ！」

千砂都「もう…」

千砂都「………なんだか新婚さんになったみたいだよ」ﾎﾟｯ

恋「私も、同じようなことを思いました」

千砂都「…///」

恋「…///」
　

………🚘၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･)

恋（それからは、地獄めぐりと呼ばれる別府温泉の名物を見学しました

――コバルトブルーの温泉が見られる海地獄・赤い温泉が見られる血の池地獄・ワニのいる鬼山地獄など…

――竜巻地獄の間欠泉が噴き出るのに少し待ったりしましたが…

――千砂都さんはどれも目をまぁるくして、楽しそうに笑っていました）


千砂都「えへへ～。いっぱい写真撮っちゃったね」

千砂都「すごいすごい！ Lスタにも反応つきまくりだよ！ 赤や青の温泉は映えるね～～」

恋（はわわわわっっ！？ 私と千砂都さんの関係を疑う投稿がこんなに来ていますぅ～～！）

千砂都「また、ここに来たいね。今度はもっとゆっくり…」

恋「…そうですね。今度は――」

恋（思い出すのは、夢で見た結婚式………いやいやいや！まだ早すぎます～～～～///！！）
　

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千砂都「おっひるごはん～！ は、お待ちかねの鶏天！」

千砂都「『中津唐揚げ』も有名だけどやっぱり大分といえばコレだよね～」

恋「はいっ！ 近年は唐揚げ専門店がブームになりましたが鶏天も美味しいですっ」

恋「そして～、この鶏天をさらに美味しくするのが大分で全国の97%を作っている…」


恋「カボスですっ！」ｼﾞｬｰﾝ


千砂都「カボス…！？」

恋「ポン酢にも使われていて、酸味と香りつけにピッタリです。お味噌汁にも入れますし、お酒にも入れちゃいますよ」


恋「私、そんな大分県民の魂と言ってもいい……カボスが大好きですっ！」


千砂都「！？」
　

　
千砂都「へぇ～、恋ちゃんはカボスが好きなんだ…」

千砂都「いいよね、カボス。丸いし…」

恋「はいっ！ カボスは最高ですっ！」

千砂都「…」

千砂都「…」

千砂都「…私は？」

恋「え」

千砂都「私も…」

千砂都「ううん。なんでもないYo! 鶏天もいいけどだんご汁も美味しいね！」

恋「千砂都さん…？」
　

………🚅၄(cʸ„ò ᴗ óﾘ၃ʃt(c◜･ ᴗ ･ ;;)

恋（その後はレンタカーを返しに行き、大分駅へ

――お土産を買って急いで特急ソニックに乗り、博多駅へ…

――そして新幹線に乗り換え東京まで……………）


恋「千砂都さん…」

千砂都「すぅ…」💤

恋「今回の旅行はお誘いした身なのに運転までさせてしまいました…。疲れているでしょうね」

恋「…」

恋「昨晩も、今朝も…この寝顔を見ることなく私は寝ていたんですね…」

恋「…」

恋「やっぱり、この旅行の間に言いたかったです…私は」


恋「貴女のことが好きです…」ﾁｭｯ…
　

　
恋「…こんなこと、私を信頼して寝ている貴女にしたらダメでしたよね」

恋「ですが明日また普段の生活に戻れば私たちはまた『親友』同士…」

恋「…」

恋「…」

千砂都「…zzz」

千砂都「…///」

千砂都（恋ちゃんの吐息を感じて、感触を感じて起きてしまった私はまだ寝たフリをしている）

千砂都（今起きたらきっと表情を隠せないから……）

千砂都「…」


恋・千砂都（もう少し、この旅行が続けばいいのに――――）
　

　
恋「それでは昨日と今日、ありがとうございました」

千砂都「うん…。また明日ね」

恋「はいっ！ 明日はお土産をお茶菓子に皆さんにお話を聞かせてあげましょう！」

千砂都「…」

千砂都（自分の家に帰っていく恋ちゃんの後ろ姿を見て、私の心はどんどん寂しくなっていく

――福引で宿泊券を当てたサヤさんから貰ったペアチケットで、他の誰でなく私を誘ってくれた恋ちゃん

――子どもの頃に行ったことがあるみたいだけど、きっと今回の為に色々調べてくれた恋ちゃん

――………ちょっと調べ過ぎで引いた部分もあるけど、私の為にしてくれたんだよね

――そんな貴女の為に出来るお返し……………）

千砂都「恋ちゃんがこの旅行の為に出した勇気…私も見習わないと」


千砂都「恋ちゃん―――私まだ―――！」
　

epilogue

「お腹すいたね。どこかに食べに行く？」

――最愛の可愛い人が私に問いかけてきました。纏めていた髪はおろし、あの日より大人になった貴女

「そうだ！ 大分といったら鳴門うどん、だったよね。子供連れでも入りやすいし！」

――私の腕には貴女が産んでくれた私の宝物がいて…そうですね。あのお店なら他のお子さんもいますし入りやすいです

「そういえばステーキ丼が美味しいんだったね。食べちゃおっかなー」

「うそうそ、明日はドレス着るんだからそんなに食べられないYo!」

――笑いながらハンドルを切る貴女。今日も貴女に任せてしまいました。幾つになっても主導権は貴女のままです

「そういえば鳴門うどんに行った後、桃神社にも行ったよね」

「恋愛成就の神様、ちゃーんとご利益あったね」

――ああ、貴女もあの時同じ想いだったのですね…

――切ない想いだったあの旅のことも、今では懐かしく嬉しい思い出です
　

――あの日夢見た白い建物の中に立つ

――貴女は客席にはいません。だって貴女はあの日の夢と同じく私の目の前にいるのだから

――あ、泣いてるかのんさんをすみれさんが介抱してくれています。これは夢にはありませんでしたね

――式の会場にここを選んだのはあの旅行で出来なかったことをする為

――『新婚初夜』の場所にする為……もう子どもはいるのですが///

――友情だと思っていたもどかしい感情が恋愛だと確信し、旅が終わってから勇気を出して結ばれた私たちのあの日をもう一度…

「恋ちゃん」

――今度は寝込みを襲ったキスじゃなく、お互いの意思を確認してのキス

「キス、あの日と同じカボスの味がしたよ…♪」

――別府湾に鐘の音が響き渡った


完
　

とにかくめっちゃ良かった
　

カボ恋入れて来るとかやるな
　

貴女は最高ですっ！
　

ちされんはいいぞ
ちされんはいいぞ
ちされんはいいぞ
　

先週3年ぶりに里帰りしたわ








　

大分にも行ってやれliell a。。。
　

全都道府県やってくれ