1:代行(茸) 2023/06/14(水) 19:42:25.50 ID:pHQAejQ5
SSコンペ参加作品です。
梢と綴理のお話。Link!Like!ラブライブ! 第八話のネタバレを含みます。
工 描写も少しあるので、苦手な方はご注意ください。
梢と綴理のお話。Link!Like!ラブライブ! 第八話のネタバレを含みます。
工 描写も少しあるので、苦手な方はご注意ください。
2: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:44:24.61 ID:qT6O4Q2A
梢「つづりのいえにとまることになりました、と……これでいいのよ、ね?」
悪戦苦闘しながら、なんとかスマートフォンで花帆さんに文を送って。
梢「ふぅ……」
綴理に借りたシャツを着て、ふかふかのソファに座る。
その綴理は湯浴み中。
『友だちと一緒に家のお風呂に入るのが夢だったんだけど』なんて言って。
寮のお風呂では一緒に入ったのだから、別に抵抗などはないのだけれど。
……もう一度、入ってあげればよかったかしら。
悪戦苦闘しながら、なんとかスマートフォンで花帆さんに文を送って。
梢「ふぅ……」
綴理に借りたシャツを着て、ふかふかのソファに座る。
その綴理は湯浴み中。
『友だちと一緒に家のお風呂に入るのが夢だったんだけど』なんて言って。
寮のお風呂では一緒に入ったのだから、別に抵抗などはないのだけれど。
……もう一度、入ってあげればよかったかしら。
3: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:45:30.89 ID:qT6O4Q2A
そんな風に、綴理は自分の気持ちを口に出すようになってきたのだと、一緒に居て気が付いた。
それは綴理が"先輩"になったからで。
私の方も"センパイ"になって変わってきたことも、あるのかもしれない。
―――撫子祭のライブを四人で行うため。
花帆さんの提案で、『足並みが揃うまでくっついている』ことになって。
『お互いのことを、もっと知るために』
『お互いのことを、もっともっと好きになるために』
それこそ、朝から晩まで綴理と一緒にいたのよね。
例えば……。
○○○
それは綴理が"先輩"になったからで。
私の方も"センパイ"になって変わってきたことも、あるのかもしれない。
―――撫子祭のライブを四人で行うため。
花帆さんの提案で、『足並みが揃うまでくっついている』ことになって。
『お互いのことを、もっと知るために』
『お互いのことを、もっともっと好きになるために』
それこそ、朝から晩まで綴理と一緒にいたのよね。
例えば……。
○○○
5: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:46:41.12 ID:qT6O4Q2A
梢「……ほら綴理、おはよう、もう朝よ」
綴理「んー…………ぐー」
村野さんから託された鍵で綴理の部屋に入って。
二年生になっても、朝弱いのは変わっていないみたい。
……寝ている顔も、芸術品のように綺麗。
そのまま起きないのではないかと錯覚させるような静謐さで。
だけれど、託された以上、しっかり勤めを果たしませんとね!
意を決してゆさゆさと揺さぶって。
梢「綴理、ほら綴理、起きないと」
綴理「ぐー………」
梢「ぐーって口で言っているのなら起きているのでしょう? ほら、起きて」
ばさぁっと布団を引き剥がすと、縮こまっている綴理の全身が現れた。
綴理「んー…………ぐー」
村野さんから託された鍵で綴理の部屋に入って。
二年生になっても、朝弱いのは変わっていないみたい。
……寝ている顔も、芸術品のように綺麗。
そのまま起きないのではないかと錯覚させるような静謐さで。
だけれど、託された以上、しっかり勤めを果たしませんとね!
意を決してゆさゆさと揺さぶって。
梢「綴理、ほら綴理、起きないと」
綴理「ぐー………」
梢「ぐーって口で言っているのなら起きているのでしょう? ほら、起きて」
ばさぁっと布団を引き剥がすと、縮こまっている綴理の全身が現れた。
6: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:48:02.65 ID:qT6O4Q2A
綴理「ん~……こず、きびしい」
梢「はいはい、厳しくて悪うございました」
綴理「……くんくん。いい匂い」
梢「……。ええ、綴理の好きなリリー・ミュゲを用意してあるから。……起きて、一緒に飲みましょう?」
綴理「んーーーーーー。……おはよう、こず」
梢「ふふ、おはよう、綴理」
ぼーっとした顔で挨拶する綴理には、流石に芸術品の要素はなくて。
それが何故かおかしくて。つい、少し顔が綻んでしまった。
綴理「こず、楽しそう?」
梢「……どうかしら。さ、椅子に座って」
綴理「ありがとう、こず。……この紅茶、久しぶり」
梢「……そうね」
梢「はいはい、厳しくて悪うございました」
綴理「……くんくん。いい匂い」
梢「……。ええ、綴理の好きなリリー・ミュゲを用意してあるから。……起きて、一緒に飲みましょう?」
綴理「んーーーーーー。……おはよう、こず」
梢「ふふ、おはよう、綴理」
ぼーっとした顔で挨拶する綴理には、流石に芸術品の要素はなくて。
それが何故かおかしくて。つい、少し顔が綻んでしまった。
綴理「こず、楽しそう?」
梢「……どうかしら。さ、椅子に座って」
綴理「ありがとう、こず。……この紅茶、久しぶり」
梢「……そうね」
7: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:49:11.51 ID:qT6O4Q2A
ラブライブ!予選の後。
クラブで二人きりになってしまった私達。
それぞれのソロ練習の合間、よく綴理に振舞っていた。
リリー・ミュゲ。鈴蘭の紅茶。
花言葉は、『幸せの再来』。
……花帆さんや村野さんがクラブに入ってきてからは、二人きりで紅茶を飲むことはなくなっていた。
綴理「おいしい」
梢「そう……嬉しい、わ」
ゆっくり紅茶を飲む綴理の横顔はとても綺麗で。
……正直、悪い気分ではなかった。
○○○
クラブで二人きりになってしまった私達。
それぞれのソロ練習の合間、よく綴理に振舞っていた。
リリー・ミュゲ。鈴蘭の紅茶。
花言葉は、『幸せの再来』。
……花帆さんや村野さんがクラブに入ってきてからは、二人きりで紅茶を飲むことはなくなっていた。
綴理「おいしい」
梢「そう……嬉しい、わ」
ゆっくり紅茶を飲む綴理の横顔はとても綺麗で。
……正直、悪い気分ではなかった。
○○○
8: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:50:24.40 ID:qT6O4Q2A
女生徒A「わ……見て、乙宗さんと夕霧さんよ」
女生徒B「相変わらず綺麗でお似合い……」
女生徒C「復縁されたのかしら……」
ずんずんと廊下を進む私にぴったりとくっつく綴理。
これは何を言われても仕方ないわよね……。
教室に入り、椅子をくっつけてぴったり隣にくっつく綴理。
クラスの皆さんの視線が、自然と集まる。
女生徒D「乙宗さん……?」
梢「え、ええと、気にしないでくださると嬉しいわ」
綴理「そう。こずとくっついてるだけ」
女生徒D「は、はあ……わかりましたわ」
付近の生徒になんとか無理矢理微笑んで、なんでもないと告げて。
女生徒B「相変わらず綺麗でお似合い……」
女生徒C「復縁されたのかしら……」
ずんずんと廊下を進む私にぴったりとくっつく綴理。
これは何を言われても仕方ないわよね……。
教室に入り、椅子をくっつけてぴったり隣にくっつく綴理。
クラスの皆さんの視線が、自然と集まる。
女生徒D「乙宗さん……?」
梢「え、ええと、気にしないでくださると嬉しいわ」
綴理「そう。こずとくっついてるだけ」
女生徒D「は、はあ……わかりましたわ」
付近の生徒になんとか無理矢理微笑んで、なんでもないと告げて。
9: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:52:17.06 ID:qT6O4Q2A
予鈴が鳴り、教卓に着いた先生がこちらを二度見返して。
先生「乙宗さん、夕霧さん……?」
梢「授業に迷惑はかけないと誓います。始めて頂けるでしょうか」
綴理「こくこく」
先生「そ、そう……? 乙宗さんがそう言うのなら……じゅ、授業を始めますね」
ふぅ……なんとかなったわね。
幸いにして授業は数学。
綴理も真面目に受けている。
―――綴理は、答えを求める。
答えが確実に出る数学が得意で。
破天荒に見えて約束は必ず守るし、私との関係が何故こうなったのかも理解できているのでしょうね。
だから、あの予選の後、私の提案を了承してくれた。
きっと、解決方法が無いという答えを理解して。
先生「乙宗さん、夕霧さん……?」
梢「授業に迷惑はかけないと誓います。始めて頂けるでしょうか」
綴理「こくこく」
先生「そ、そう……? 乙宗さんがそう言うのなら……じゅ、授業を始めますね」
ふぅ……なんとかなったわね。
幸いにして授業は数学。
綴理も真面目に受けている。
―――綴理は、答えを求める。
答えが確実に出る数学が得意で。
破天荒に見えて約束は必ず守るし、私との関係が何故こうなったのかも理解できているのでしょうね。
だから、あの予選の後、私の提案を了承してくれた。
きっと、解決方法が無いという答えを理解して。
10: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:53:30.78 ID:qT6O4Q2A
『二人では駄目だけど、四人でなら』
そして現在、綴理はそう言った。
綴理から見て、これが解決方法足りうると判断できたのだろう。
私だって……。
ちら、と傍らを盗み見る。
真剣に授業を受けている綴理。
その横顔は、とても綺麗で。
その姿に吸い込まれてしまいそう。
綴理「どうしたの、こず。茹でたての蟹みたいだよ? 具合でも悪い?」
梢「……いいえ、大丈夫よ。集中しましょうね」
―――半ば自分に言い聞かせるようにして。
○○○
そして現在、綴理はそう言った。
綴理から見て、これが解決方法足りうると判断できたのだろう。
私だって……。
ちら、と傍らを盗み見る。
真剣に授業を受けている綴理。
その横顔は、とても綺麗で。
その姿に吸い込まれてしまいそう。
綴理「どうしたの、こず。茹でたての蟹みたいだよ? 具合でも悪い?」
梢「……いいえ、大丈夫よ。集中しましょうね」
―――半ば自分に言い聞かせるようにして。
○○○
11: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:55:13.50 ID:qT6O4Q2A
一緒にモーニングティーを過ごして。
一緒に登校して。
一緒に授業を受けて。
一緒にお昼ご飯を食べて。
一緒にお手洗いに行って同じ個室まで来た綴理を注意して。
一緒に練習をして転んで。
一緒に寮のお風呂に入って。
一緒に夜ご飯を食べて。
一緒にお祭りの屋台を手伝って。
―――そうして今。
一緒に綴理の家のベッドに入っている。
長いひとつの枕を共にして。
今日は楽しかったね、と綴理が言った。
そうね、楽しかったわ、と私が言った。
本当に。
綴理と一緒に居て、純粋に楽しかった。
きっとこの先、何度も反芻してしまうくらいに。
一緒に登校して。
一緒に授業を受けて。
一緒にお昼ご飯を食べて。
一緒にお手洗いに行って同じ個室まで来た綴理を注意して。
一緒に練習をして転んで。
一緒に寮のお風呂に入って。
一緒に夜ご飯を食べて。
一緒にお祭りの屋台を手伝って。
―――そうして今。
一緒に綴理の家のベッドに入っている。
長いひとつの枕を共にして。
今日は楽しかったね、と綴理が言った。
そうね、楽しかったわ、と私が言った。
本当に。
綴理と一緒に居て、純粋に楽しかった。
きっとこの先、何度も反芻してしまうくらいに。
12: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:57:07.57 ID:qT6O4Q2A
―――綴理がずっと言いたかったこと。
『ボクも頑張るから。こずにばっかり、任せないで』
『ただボクがこずを支えてあげたい……支えてあげられるよ、って言いたかった』
綴理の気持ち。
綴理の想い。
それがずっとわからなかった私。
綴理が想いを込めて、しっかりと口にしてくれた。
心の中で凝り固まっていた何かが、ゆっくりと溶けていくのを感じたわ。
……だから、思い切って、近づいてみたの。
アザレアの花のような瞳。
横からではなく正面から見つめたのは、いつ以来かしら。
綴理も近づいてきて、私の手を取った。
冷たく、繊細で、綺麗な指。
『ボクも頑張るから。こずにばっかり、任せないで』
『ただボクがこずを支えてあげたい……支えてあげられるよ、って言いたかった』
綴理の気持ち。
綴理の想い。
それがずっとわからなかった私。
綴理が想いを込めて、しっかりと口にしてくれた。
心の中で凝り固まっていた何かが、ゆっくりと溶けていくのを感じたわ。
……だから、思い切って、近づいてみたの。
アザレアの花のような瞳。
横からではなく正面から見つめたのは、いつ以来かしら。
綴理も近づいてきて、私の手を取った。
冷たく、繊細で、綺麗な指。
13: (らっかせい) 2023/06/14(水) 19:58:43.36 ID:qT6O4Q2A
『……ねぇ、こず。なにか、隠してることとかない?』
『こずは、あんまり自分が思ってることとか、言ってくれないから』
『ボクから言ってあげないと』
胸を、鋭く刺された。
綴理がここまで私をしっかり見ていたなんて、知らなかった。
気が付きもしなかった。
ラブライブの話をしなくなったことも、しっかりと認識していた。
『綴理。あなたが下手なのは説明じゃない。
自分の気持ちを伝えること、相手の気持ちを想像すること、両方よ』
―――どちらも、きちんとできるようになったのね。
『少なくともわたくしはもう少し、あなたの気持ちを知りたかった。
あなただって、私にして欲しいことがあったんじゃない?』
私が綴理に言ったその言葉。
それを、こんなにもまっずぐに、伝えてくれた。
なら、私も……。
『こずは、あんまり自分が思ってることとか、言ってくれないから』
『ボクから言ってあげないと』
胸を、鋭く刺された。
綴理がここまで私をしっかり見ていたなんて、知らなかった。
気が付きもしなかった。
ラブライブの話をしなくなったことも、しっかりと認識していた。
『綴理。あなたが下手なのは説明じゃない。
自分の気持ちを伝えること、相手の気持ちを想像すること、両方よ』
―――どちらも、きちんとできるようになったのね。
『少なくともわたくしはもう少し、あなたの気持ちを知りたかった。
あなただって、私にして欲しいことがあったんじゃない?』
私が綴理に言ったその言葉。
それを、こんなにもまっずぐに、伝えてくれた。
なら、私も……。
14: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:00:36.27 ID:qT6O4Q2A
梢「頼りにしているわ、綴理」
綴理「ん」
他校のスクールアイドルから貰った手紙。
……ラブライブ。
悩みは、尽きないけれど。
綴理が、私を支えてくれるのだ。
なら、今は……。
繋いだ手を離さないように、ぎゅっと握った。
綴理「……こず?」
梢「……雨」
綴理「うん?」
梢「朝になったら、やむかしらね」
綴理「……うん」
綴理「ん」
他校のスクールアイドルから貰った手紙。
……ラブライブ。
悩みは、尽きないけれど。
綴理が、私を支えてくれるのだ。
なら、今は……。
繋いだ手を離さないように、ぎゅっと握った。
綴理「……こず?」
梢「……雨」
綴理「うん?」
梢「朝になったら、やむかしらね」
綴理「……うん」
15: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:02:06.22 ID:qT6O4Q2A
目を瞑り、外の雨音だけが寝室に響いて。
梢「……わたくしね、雨の止む瞬間が好きなの」
綴理「知ってる」
梢「そうね……そうだったわね」
綴理「……こず?」
梢「……」
目を開き、もう一度、手を握り返して。
再び目を開けた綴理が、私の目を覗き込む。
梢「……わたくしね、雨の止む瞬間が好きなの」
綴理「知ってる」
梢「そうね……そうだったわね」
綴理「……こず?」
梢「……」
目を開き、もう一度、手を握り返して。
再び目を開けた綴理が、私の目を覗き込む。
16: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:03:34.31 ID:qT6O4Q2A
梢「……ええと」
綴理「うん」
梢「だから、その……」
綴理「うん」
梢「雨が止むところを、一緒に見れたらな、って」
綴理「……いいよ」
梢「だから、朝まで……って、綴理?」
綴理「分かってる、と、思う」
手を握ったまま、身体を引き寄せられて。
ぎゅっと、抱き締められた。
綴理「うん」
梢「だから、その……」
綴理「うん」
梢「雨が止むところを、一緒に見れたらな、って」
綴理「……いいよ」
梢「だから、朝まで……って、綴理?」
綴理「分かってる、と、思う」
手を握ったまま、身体を引き寄せられて。
ぎゅっと、抱き締められた。
17: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:05:09.60 ID:qT6O4Q2A
梢「……ありがとう」
綴理「うん」
綴理の瞳がすぐ傍にあって。
綴理の静かな吐息が、私にかかる。
目を閉じて、そっと、顎をあげて。
……柔らかな感触が、口にあたる。
梢「んっ……」
綴理「ん……」
唇が触れ合う。
胸の鼓動が綴理に聴こえてしまいそうなくらい、大きく鐘を打っている。
綴理「うん」
綴理の瞳がすぐ傍にあって。
綴理の静かな吐息が、私にかかる。
目を閉じて、そっと、顎をあげて。
……柔らかな感触が、口にあたる。
梢「んっ……」
綴理「ん……」
唇が触れ合う。
胸の鼓動が綴理に聴こえてしまいそうなくらい、大きく鐘を打っている。
18: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:07:12.08 ID:qT6O4Q2A
綴理「こず、もっと」
梢「あ……え?」
アザレアの瞳が、妖しく輝いて。
今度は綴理が求めるように、唇を近づけて。
綴理「ん……ちゅ……」
梢「ちゅ……ん……」
唇と唇が絡み合い。
そして、ちろ、と綴理の舌がこちらに侵入してきた。
吃驚して目を見開くと、心配するような、懇願するような視線。
もう……。
梢「あ……え?」
アザレアの瞳が、妖しく輝いて。
今度は綴理が求めるように、唇を近づけて。
綴理「ん……ちゅ……」
梢「ちゅ……ん……」
唇と唇が絡み合い。
そして、ちろ、と綴理の舌がこちらに侵入してきた。
吃驚して目を見開くと、心配するような、懇願するような視線。
もう……。
19: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:09:20.81 ID:qT6O4Q2A
私も迎えるように、舌を触れさせる。
ふるふると身体を震わせる綴理。
もう、可愛いんだから。
梢「ちゅ……れろ……」
舌と舌を絡み合わせ、綴理の舌の表面を舐めて。
舌で包むように、横から、裏側も舐める。
あなたからこちらに入ってきたのよ。
そう簡単に帰してあげないんだから。
絡みとるように舌を舌でつかまえて。
梢「ちゅぱ……ちゅぷ……」
綴理の瞳が、とろんと蕩けたようになって。
舐めるたびに身体をびくんと震わせて。
綴理「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
梢「ふぅ……ふぅ……」
ふるふると身体を震わせる綴理。
もう、可愛いんだから。
梢「ちゅ……れろ……」
舌と舌を絡み合わせ、綴理の舌の表面を舐めて。
舌で包むように、横から、裏側も舐める。
あなたからこちらに入ってきたのよ。
そう簡単に帰してあげないんだから。
絡みとるように舌を舌でつかまえて。
梢「ちゅぱ……ちゅぷ……」
綴理の瞳が、とろんと蕩けたようになって。
舐めるたびに身体をびくんと震わせて。
綴理「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
梢「ふぅ……ふぅ……」
20: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:11:32.59 ID:qT6O4Q2A
綴理「こずのこれ、すき」
白い肌を紅潮させ始めた綴理が、嬉しそうに笑う。
梢「もう……今度は、支えてくれるのでしょう? わたくしもその……あまえたい、のだけれど」
綴理「わかった、頑張る」
綴理はそういうと、掛け布団をめくり、私に覆いかぶさるように上になって。
綴理「……こずを気持ちよくさせてあげたい。どこがいい?」
梢「そ、そんなストレートに聞かれても……」
綴理「じゃあ、ここ?」
綴理のシャツに包まれた胸の辺りをそっと触られて。
白い肌を紅潮させ始めた綴理が、嬉しそうに笑う。
梢「もう……今度は、支えてくれるのでしょう? わたくしもその……あまえたい、のだけれど」
綴理「わかった、頑張る」
綴理はそういうと、掛け布団をめくり、私に覆いかぶさるように上になって。
綴理「……こずを気持ちよくさせてあげたい。どこがいい?」
梢「そ、そんなストレートに聞かれても……」
綴理「じゃあ、ここ?」
綴理のシャツに包まれた胸の辺りをそっと触られて。
21: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:13:36.82 ID:qT6O4Q2A
梢「あっ……。そう、ね。いいかもしれないわ」
恥ずかしさを隠すため横を向いて。
綴理「ん。じゃあ脱がすね」
引き千切ったりせず、ボタンをひとつひとつ丁寧に外していく綴理。
……待っている間、とても恥ずかしいのだけれど。
綴理「おまたせ。……こずのお い、おっきいね」
梢「そ、そう?」
綴理「うん。去年より、おおきくなった。あ……去年のことは言っちゃいけないんだった」
梢「……いいから、綴理」
耐えられなくて、身体をもじもじと捩って。
恥ずかしさを隠すため横を向いて。
綴理「ん。じゃあ脱がすね」
引き千切ったりせず、ボタンをひとつひとつ丁寧に外していく綴理。
……待っている間、とても恥ずかしいのだけれど。
綴理「おまたせ。……こずのお い、おっきいね」
梢「そ、そう?」
綴理「うん。去年より、おおきくなった。あ……去年のことは言っちゃいけないんだった」
梢「……いいから、綴理」
耐えられなくて、身体をもじもじと捩って。
23: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:15:48.68 ID:qT6O4Q2A
綴理「あ、ごめん。いくね」
綴理の繊細な指が、シャツを開いて直接私の胸に触れる。
梢「ふぁ……」
綴理「わ……すごい。もちもちで、指が吸い付くみたい」
梢「つ、綴理、実況しなくていいから!」
綴理「配信の練習。……配信、する?」
梢「しません!……あっ!」
綴理「もみもみ」
綴理の指が、しなやかに私の胸を揉んでいく。
綴理の繊細な指が、シャツを開いて直接私の胸に触れる。
梢「ふぁ……」
綴理「わ……すごい。もちもちで、指が吸い付くみたい」
梢「つ、綴理、実況しなくていいから!」
綴理「配信の練習。……配信、する?」
梢「しません!……あっ!」
綴理「もみもみ」
綴理の指が、しなやかに私の胸を揉んでいく。
24: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:17:50.49 ID:qT6O4Q2A
綴理「あっ、こず、乳 固くなってきた」
梢「だから、ひゃうっ!?」
顔を近づけて、先端を舐め始める綴理。
梢「待って、待って綴理、気持ち良すぎて」
綴理「だめ。待たない」
綴理の舌の感覚が、直接響いてくる。
梢「ふぁっ……ああっ……♡」
綴理「こずの音色、澄んできたね」
梢「つづり、つづりっ……♡」
綴理「もっと聴きたい。こず、もっと」
琴を奏でるように。
―――綴理の指が、私を奏でていく。
梢「だから、ひゃうっ!?」
顔を近づけて、先端を舐め始める綴理。
梢「待って、待って綴理、気持ち良すぎて」
綴理「だめ。待たない」
綴理の舌の感覚が、直接響いてくる。
梢「ふぁっ……ああっ……♡」
綴理「こずの音色、澄んできたね」
梢「つづり、つづりっ……♡」
綴理「もっと聴きたい。こず、もっと」
琴を奏でるように。
―――綴理の指が、私を奏でていく。
25: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:19:52.60 ID:qT6O4Q2A
梢「ふぅ、ふぅ……あっ!? つづり!?」
綴理「ぢゅーーーー」
梢「ダメ、首筋は痕が残ってしまうわ!」
綴理「ぢゅーーーー」
梢「ああっ、だめ、だめだったらっ……ああっ!! ♡」
首筋を強く吸われ。
乳房を強く揉まれ。
乳 を舌で上下左右に舐められ。
指で順番に乳 を弾かれ。
梢「もう、もうだめ、だめ、つづりっ! つづりっっ!!♡」
綴理「いいよ、支えるから。こず、ボクがいっしょにいるから」
梢「つづりっ、つづりっっ!!! ああああぁぁぁああああっっっっ!!!!♡ ♡ ♡」
○○○
綴理「ぢゅーーーー」
梢「ダメ、首筋は痕が残ってしまうわ!」
綴理「ぢゅーーーー」
梢「ああっ、だめ、だめだったらっ……ああっ!! ♡」
首筋を強く吸われ。
乳房を強く揉まれ。
乳 を舌で上下左右に舐められ。
指で順番に乳 を弾かれ。
梢「もう、もうだめ、だめ、つづりっ! つづりっっ!!♡」
綴理「いいよ、支えるから。こず、ボクがいっしょにいるから」
梢「つづりっ、つづりっっ!!! ああああぁぁぁああああっっっっ!!!!♡ ♡ ♡」
○○○
26: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:21:54.80 ID:qT6O4Q2A
綴理「ふぅ……ふぅ……これで、何回目だっけ」
梢「はぁ……はぁ…………確認して、どうするの。……もう四回目よ」
綴理「そうか、すごいね、こず」
梢「もう……どっちがよ」
お互いに全力で奏で合って。
互いに服を身に着けずに、重なったまま微睡んでいる。
綴理「……こず」
梢「なあに、綴理」
綴理「外、見て」
梢「あっ……」
雨が弱くなっている。
小鳥の囀りも聴こえてきた。
梢「はぁ……はぁ…………確認して、どうするの。……もう四回目よ」
綴理「そうか、すごいね、こず」
梢「もう……どっちがよ」
お互いに全力で奏で合って。
互いに服を身に着けずに、重なったまま微睡んでいる。
綴理「……こず」
梢「なあに、綴理」
綴理「外、見て」
梢「あっ……」
雨が弱くなっている。
小鳥の囀りも聴こえてきた。
27: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:23:56.13 ID:qT6O4Q2A
脱がされたシャツを肩に羽織って、窓へ近づいていく。
空を見ると、雲の切れ間から、光が差し込んでくる。
隣に、綴理が立って。
梢「……わたくしね、雨の止む瞬間が好き」
綴理「うん。ボクも、好きなんだ」
梢「そう……一緒ね」
隣に立つ綴理に微笑んで。
空を見ると、雲の切れ間から、光が差し込んでくる。
隣に、綴理が立って。
梢「……わたくしね、雨の止む瞬間が好き」
綴理「うん。ボクも、好きなんだ」
梢「そう……一緒ね」
隣に立つ綴理に微笑んで。
28: (らっかせい) 2023/06/14(水) 20:25:59.54 ID:qT6O4Q2A
梢「今日のことは、ふたりだけの秘密ね」
綴理「秘密?」
梢「ええ」
綴理は首を傾げると、ちょんちょんとチョーカーを指した。
綴理「……使う?」
梢「あっ……!! もう、だからダメと言ったわよね!?」
綴理「ふふ、秘密秘密~」
梢「もう……ふふ」
―――わたくしね、雨の止む瞬間が好き。
おしまい。
綴理「秘密?」
梢「ええ」
綴理は首を傾げると、ちょんちょんとチョーカーを指した。
綴理「……使う?」
梢「あっ……!! もう、だからダメと言ったわよね!?」
綴理「ふふ、秘密秘密~」
梢「もう……ふふ」
―――わたくしね、雨の止む瞬間が好き。
おしまい。
29: (もんじゃ) 2023/06/14(水) 20:35:33.03 ID:32zIGt+m
つづこず良いですわね
乙
乙
30: (もんじゃ) 2023/06/14(水) 20:39:56.21 ID:3ejpRfzM
素晴らしかった
31: (茸) 2023/06/14(水) 20:42:42.97 ID:Z686zeJH
あまりにも素晴らしいのだけれど
33: (もんじゃ) 2023/06/15(木) 00:44:10.38 ID:k+tboKS3
こういうのを待ってたんだ俺は…
34: (SB-iPhone) 2023/06/15(木) 01:04:39.05 ID:bh3W9oWy
つづこずありだと思うのだけれど
32: (しまむら) 2023/06/14(水) 22:36:50.61 ID:qFZcBMbj
あなたは最高です!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1686739345/