1: 2021/01/07(木) 21:43:35.90 ID:a8wGXu6F
今日私は朝練をサボった。
今朝、私は珍しく親と喧嘩をしてしまい半べそをかきながら家を飛び出したのである。
勢いよく家を飛び出したはいいけどこんな顔を友達に見られる訳にはいかない。だから私は朝練をサボってこんな所でうずくまっている。
誰も来ないと思ったから。
が、しかし…どうやら私の考えは甘かった様だ。
ことり「あれ?真姫ちゃん?」
ことりに見たかってしまった。
今朝、私は珍しく親と喧嘩をしてしまい半べそをかきながら家を飛び出したのである。
勢いよく家を飛び出したはいいけどこんな顔を友達に見られる訳にはいかない。だから私は朝練をサボってこんな所でうずくまっている。
誰も来ないと思ったから。
が、しかし…どうやら私の考えは甘かった様だ。
ことり「あれ?真姫ちゃん?」
ことりに見たかってしまった。
2: 2021/01/07(木) 21:50:53.71 ID:a8wGXu6F
ことり「こんな所でなにしてるの?練習に来ないから心配したんだよ?」
そう言えば連絡をいれてなかった。
真姫「ごめん。連絡するのを忘れてたわ。今日は気分が乗らなかっただけだから。午後はちゃんと行くから」
ことりは私の言い訳にそうなんだと一言だけ言って隣に座った。
真姫「な、何?」
ことり「ううん。別に」
その後特に会話が続かなかった。
そう言えば連絡をいれてなかった。
真姫「ごめん。連絡するのを忘れてたわ。今日は気分が乗らなかっただけだから。午後はちゃんと行くから」
ことりは私の言い訳にそうなんだと一言だけ言って隣に座った。
真姫「な、何?」
ことり「ううん。別に」
その後特に会話が続かなかった。
3: 2021/01/07(木) 21:55:17.73 ID:a8wGXu6F
キーンコーンカーンコーン。
真姫「あっ、予鈴が…」
そうだねぇとことりはのんびりと返事をした。
真姫「ねえ?もう行かないと…」
ことり「サボっちゃおうか?」
真姫「え?」
ことり「学校。二人でサボっちゃおう!」
私はことりがそんな事言うと思わなかったので凄いビックリした。
真姫「あっ、予鈴が…」
そうだねぇとことりはのんびりと返事をした。
真姫「ねえ?もう行かないと…」
ことり「サボっちゃおうか?」
真姫「え?」
ことり「学校。二人でサボっちゃおう!」
私はことりがそんな事言うと思わなかったので凄いビックリした。
4: 2021/01/07(木) 21:58:56.86 ID:a8wGXu6F
真姫「いや…待って。なんで?」
ことり「う~ん。気分が乗らないから?」
真姫「でも…」
ことり「すごく食べたいケーキがあるの!いつもすぐ売り切れちゃうからちょうどいいよ!ね?」
真姫「でも…そんな事したら怒られちゃう」
ことり「大丈夫だよ。だって私も真姫ちゃんも普段優等生だもん。ね?行こう!」
そう言ってことりは私の腕を強く引っ張った。
ことり「う~ん。気分が乗らないから?」
真姫「でも…」
ことり「すごく食べたいケーキがあるの!いつもすぐ売り切れちゃうからちょうどいいよ!ね?」
真姫「でも…そんな事したら怒られちゃう」
ことり「大丈夫だよ。だって私も真姫ちゃんも普段優等生だもん。ね?行こう!」
そう言ってことりは私の腕を強く引っ張った。
6: 2021/01/07(木) 22:02:29.58 ID:a8wGXu6F
こんな感じでコソコソと学校を出るのは初めてだった。
真姫「ねえ?よくやるの?」
ことり「何を?」
真姫「だから…学校をサボったり」
ことり「ん~…私は初めてだよ」
真姫「初めて?」
ことり「うん。だから皆んな心配するかも」
真姫「ちょっと…そうなったら大変じゃない」
真姫「ねえ?よくやるの?」
ことり「何を?」
真姫「だから…学校をサボったり」
ことり「ん~…私は初めてだよ」
真姫「初めて?」
ことり「うん。だから皆んな心配するかも」
真姫「ちょっと…そうなったら大変じゃない」
11: 2021/01/07(木) 22:08:49.32 ID:a8wGXu6F
ことり「大丈夫!そうならない様に穂乃果ちゃんと海未ちゃんには連絡入れてあるから!真姫ちゃんとお出掛けして来ますって!」
そう言って得意げに私に見せた携帯には海未からの着信画面が映し出されていた。
ことり「あはは…後が怖いね」
なんて事に巻き込んでくれたんだと思った。
そう言って得意げに私に見せた携帯には海未からの着信画面が映し出されていた。
ことり「あはは…後が怖いね」
なんて事に巻き込んでくれたんだと思った。
12: 2021/01/07(木) 22:13:35.95 ID:a8wGXu6F
真姫「なんでよりによって海未に連絡したのよ、
穂乃果だけで良かったじゃない」
ことり「穂乃果ちゃんだけに連絡したって海未ちゃんには伝わると思うから一緒だと思うよ?」
そんな正論を言われても。
ことり「それに海未ちゃんってああ見えて寂しがり屋さんだから」
真姫「そうなんだ。なんか意外」
ことり「でしょう?」
真姫「ことり程じゃないけどね」
ことり「え?」
ことりは本気でキョトンとしていた。
穂乃果だけで良かったじゃない」
ことり「穂乃果ちゃんだけに連絡したって海未ちゃんには伝わると思うから一緒だと思うよ?」
そんな正論を言われても。
ことり「それに海未ちゃんってああ見えて寂しがり屋さんだから」
真姫「そうなんだ。なんか意外」
ことり「でしょう?」
真姫「ことり程じゃないけどね」
ことり「え?」
ことりは本気でキョトンとしていた。
13: 2021/01/07(木) 22:26:14.90 ID:a8wGXu6F
目的地に着いたのは学校を出てから電車を乗り継いで1時間くらいだった。
その間に海未から5回くらい着信が入っていた。
ことり「ねえ?真姫ちゃんはどれにする?」
真姫「えっと…モンブランにしようかな」
私達が入ったのはケーキ屋さんの隣に古民家風のカフェが併設されたお店はだった。
真姫「こんなお店があったのね」
ことり「ずっと来たかったの」
真姫「そうなんだ」
ことり「うん」
その間に海未から5回くらい着信が入っていた。
ことり「ねえ?真姫ちゃんはどれにする?」
真姫「えっと…モンブランにしようかな」
私達が入ったのはケーキ屋さんの隣に古民家風のカフェが併設されたお店はだった。
真姫「こんなお店があったのね」
ことり「ずっと来たかったの」
真姫「そうなんだ」
ことり「うん」
14: 2021/01/07(木) 22:32:08.39 ID:a8wGXu6F
しばらく沈黙が続いてしまった。どうも真正面に座られると何を喋っていいか分からなくなる。
だってことりとこうして二人きりになるのは初めてだし二人で電話もした事もなかったし。
そんな事を考えていると余計何を話したらいいか分からなくなってしまう。
「お待たせしました」
そんな沈黙をケーキと店員さんが破ってくれた。
ことり「わぁ。美味しそう」
真姫「そうね」
だってことりとこうして二人きりになるのは初めてだし二人で電話もした事もなかったし。
そんな事を考えていると余計何を話したらいいか分からなくなってしまう。
「お待たせしました」
そんな沈黙をケーキと店員さんが破ってくれた。
ことり「わぁ。美味しそう」
真姫「そうね」
15: 2021/01/07(木) 22:37:15.18 ID:a8wGXu6F
ことり「真姫ちゃんのも美味しいそう!ね!一口頂戴!」
真姫「いいけど。穂乃果みたいな事言うわね」
私がケーキを差し出すとモンブランのクリームの部分を一欠片スプーンですくった。
ことり「困っちゃった?」
真姫「別に。一口くらいで…」
ことり「そうじゃなくて。真姫ちゃんさっきまで気まずそうな顔してたから。困っちゃったかな~って」
真姫「いいけど。穂乃果みたいな事言うわね」
私がケーキを差し出すとモンブランのクリームの部分を一欠片スプーンですくった。
ことり「困っちゃった?」
真姫「別に。一口くらいで…」
ことり「そうじゃなくて。真姫ちゃんさっきまで気まずそうな顔してたから。困っちゃったかな~って」
16: 2021/01/07(木) 22:42:17.74 ID:a8wGXu6F
ことりは何故そんな事を言うのだろう。
ことり「私達二人で遊んだ事なんてなかったもんね。いつも誰かいたし二人でお喋りする事もなかったし。無理もないよね」
真姫「そんな事…」
そんな事ない。私はそう言いかけて最後まで言葉が出てこなかっな。だって事実だから。
ことり「真姫ちゃんも一口食べる?」
あんな事を言った後にことりは私にケーキを勧めた。
ことり「私達二人で遊んだ事なんてなかったもんね。いつも誰かいたし二人でお喋りする事もなかったし。無理もないよね」
真姫「そんな事…」
そんな事ない。私はそう言いかけて最後まで言葉が出てこなかっな。だって事実だから。
ことり「真姫ちゃんも一口食べる?」
あんな事を言った後にことりは私にケーキを勧めた。
17: 2021/01/07(木) 22:47:28.04 ID:a8wGXu6F
また暫く沈黙が続いた。
ことり「別に良いと思うんだ」
真姫「何が?」
ことり「事実だし。会話が続かなくなるのも仕方ないし。ケーキが来るまでの時間長く感じたでしょ?」
真姫「別に…」
ことり「いいの。私は長く感じたよ。真姫ちゃんはどれくらい長く感じた?」
真姫「どれくらいって…体感的な事?」
ことり「うん」
私は正直に言うか誤魔化すか迷って正直に言う事にした。
真姫「30分くらい…」
ことり「そんなに?私はせいぜい10分くらいだったよ?うふふ」
何が面白いのかことりは笑っていた。
ことり「別に良いと思うんだ」
真姫「何が?」
ことり「事実だし。会話が続かなくなるのも仕方ないし。ケーキが来るまでの時間長く感じたでしょ?」
真姫「別に…」
ことり「いいの。私は長く感じたよ。真姫ちゃんはどれくらい長く感じた?」
真姫「どれくらいって…体感的な事?」
ことり「うん」
私は正直に言うか誤魔化すか迷って正直に言う事にした。
真姫「30分くらい…」
ことり「そんなに?私はせいぜい10分くらいだったよ?うふふ」
何が面白いのかことりは笑っていた。
19: 2021/01/07(木) 22:55:12.03 ID:a8wGXu6F
ことり「全然違うんだね。私と真姫ちゃんの感覚って。今日二人で歩いてて歩幅も全然違うんだなって思ったし」
真姫「ごめん。何が言いたいの?」
ことり「一緒に歩いてればその内歩調は合うと思うんだ。だからのんびり行こうよ。私達には時間がいっぱいあるんだし!」
真姫「なにカッコつけてんのよ」
ことり「えへへ。これでも真姫ちゃんより歳上ですから」
その時私はことりを本気でカッコいいと思った。
真姫「ごめん。何が言いたいの?」
ことり「一緒に歩いてればその内歩調は合うと思うんだ。だからのんびり行こうよ。私達には時間がいっぱいあるんだし!」
真姫「なにカッコつけてんのよ」
ことり「えへへ。これでも真姫ちゃんより歳上ですから」
その時私はことりを本気でカッコいいと思った。
23: 2021/01/07(木) 23:22:12.85 ID:a8wGXu6F
ことり「そう言えばここに来る途中にゲームセンターがあったよね!」
真姫「そう言えばあったわね」
ことり「この後の予定も決まってないし。行かない?」
真姫「え?ゲームセンターに?それってちょっと不良みたい」
ことり「あははは」
ことりは私の発言を聞いてお腹を抱えて笑い出した。
ことり「ゲームセンターに行くのが不良って。真姫ちゃんいつの時代の人なのぉ。うふふ」
真姫「なっ…だって」
顔が紅潮していくのが分かった。
ことり「もう。それなら学校をサボってる時点で不良だよぉ。大丈夫プリクラを撮りに行くだけだから」
真姫「だ、だったら最初からプリクラ撮りに行くって言えばいいじゃない」
真姫「そう言えばあったわね」
ことり「この後の予定も決まってないし。行かない?」
真姫「え?ゲームセンターに?それってちょっと不良みたい」
ことり「あははは」
ことりは私の発言を聞いてお腹を抱えて笑い出した。
ことり「ゲームセンターに行くのが不良って。真姫ちゃんいつの時代の人なのぉ。うふふ」
真姫「なっ…だって」
顔が紅潮していくのが分かった。
ことり「もう。それなら学校をサボってる時点で不良だよぉ。大丈夫プリクラを撮りに行くだけだから」
真姫「だ、だったら最初からプリクラ撮りに行くって言えばいいじゃない」
24: 2021/01/07(木) 23:24:43.06 ID:a8wGXu6F
ことり「ごめんね。だってそんな反応が返ってくると思わなかったから」
まだことりは笑っていた。
真姫「もういいわよ」
ことり「真姫ちゃんごめんー」
謝るのだったら笑うのをやめて欲しい。
まだことりは笑っていた。
真姫「もういいわよ」
ことり「真姫ちゃんごめんー」
謝るのだったら笑うのをやめて欲しい。
26: 2021/01/07(木) 23:34:23.58 ID:a8wGXu6F
真姫「でも、なんでプリクラなんて?」
ことり「二人でお出掛けした記念が欲しいの」
真姫「あっそ」
ちょっと素っ気なくなってしまったのは嬉しかったのと照れ隠し。
ことり「こう言うセリフを自然に言える様になるとモテるらしいよ!」
真姫「はあ?なにそれ?なに?へ~そう。ことりのそう言う発言ってモテたくて言ってたんだ?」
私の喜びを返せ!
ことり「えへへ。なんてね。冗談だよ」
真姫「どうだか」
ことり「こう言う事を言うのは…真姫ちゃんにだけだから」
ことり「二人でお出掛けした記念が欲しいの」
真姫「あっそ」
ちょっと素っ気なくなってしまったのは嬉しかったのと照れ隠し。
ことり「こう言うセリフを自然に言える様になるとモテるらしいよ!」
真姫「はあ?なにそれ?なに?へ~そう。ことりのそう言う発言ってモテたくて言ってたんだ?」
私の喜びを返せ!
ことり「えへへ。なんてね。冗談だよ」
真姫「どうだか」
ことり「こう言う事を言うのは…真姫ちゃんにだけだから」
27: 2021/01/07(木) 23:37:41.48 ID:a8wGXu6F
真姫「もう騙されないわよ」
ことり「ごめんね~」
知らなかった。ことりってこんな冗談を言うだって。きっとまだまだ私の知らないことりがいるんだろう。
ことり「でも、二人で撮りたいのは本当だよ。信じて」
真姫「はいはい」
ことり「真姫ちゃ~ん」
ことり「ごめんね~」
知らなかった。ことりってこんな冗談を言うだって。きっとまだまだ私の知らないことりがいるんだろう。
ことり「でも、二人で撮りたいのは本当だよ。信じて」
真姫「はいはい」
ことり「真姫ちゃ~ん」
29: 2021/01/07(木) 23:42:13.74 ID:a8wGXu6F
真姫「ねえ。一つ聞いていい?」
ことり「なあに?」
真姫「どうして私を誘ったの?本当に気分が乗らなかっただけ?」
ことり「そうだよ」
真姫「本当に?」
ことり「うん。本当だよ」
私達はケーキ屋をあとにした。
ことり「なあに?」
真姫「どうして私を誘ったの?本当に気分が乗らなかっただけ?」
ことり「そうだよ」
真姫「本当に?」
ことり「うん。本当だよ」
私達はケーキ屋をあとにした。
30: 2021/01/07(木) 23:53:08.78 ID:a8wGXu6F
その後私達はゲームセンターに寄って二人でプリクラを撮った。
ことり「真姫ちゃん。もっと笑って」
真姫「もう笑ってる」
出来上がった写真を見ると二人の間にはまだ少しだけ間が空いていた。けど確実にその距離は縮まっている。
目元はまだ少し腫れていたけど私の笑顔は最高で今時のプリクラの補正機能は凄いと思った。
ことり「真姫ちゃん。もっと笑って」
真姫「もう笑ってる」
出来上がった写真を見ると二人の間にはまだ少しだけ間が空いていた。けど確実にその距離は縮まっている。
目元はまだ少し腫れていたけど私の笑顔は最高で今時のプリクラの補正機能は凄いと思った。
31: 2021/01/08(金) 00:04:01.11 ID:xlnYf3JE
午後になって学校に帰ると当然の様に海未に怒られると思ったけど注意程度で済んだ。
ことりは優等生って得だねと笑っていた。
それを見て絵里は困った様に笑っていて希には不良娘とイジられた。
にこちゃんは何故か不機嫌だったけど凛や花陽からはまるで大冒険から帰って来た様な扱いを受けた。
その話を聞いて穂乃果は一緒に行きたかったと言って何故かサボった私達より海未に怒られていた。
それがなんだか可笑しくて気が付けば私は朝の出来事も忘れてしまっていた。
ことりは優等生って得だねと笑っていた。
それを見て絵里は困った様に笑っていて希には不良娘とイジられた。
にこちゃんは何故か不機嫌だったけど凛や花陽からはまるで大冒険から帰って来た様な扱いを受けた。
その話を聞いて穂乃果は一緒に行きたかったと言って何故かサボった私達より海未に怒られていた。
それがなんだか可笑しくて気が付けば私は朝の出来事も忘れてしまっていた。
32: 2021/01/08(金) 00:05:19.14 ID:xlnYf3JE
完
33: 2021/01/08(金) 00:58:11.47 ID:QUNkrvNk
乙 よかった
34: 2021/01/08(金) 01:08:59.78 ID:U4sHz0P/
いいお話
35: 2021/01/08(金) 01:23:27.54 ID:lvv1PIH4
素敵なことまきをありがとう
37: 2021/01/08(金) 01:45:53.42 ID:x9G+ctYU
ことまきのこの空気感めちゃくちゃ好き
貴方は最高です!
貴方は最高です!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1610023415/