善子「ねぇママ」鞠莉「what's?」【ラブライブ!サンシャイン!!SS】

SS


1: 2021/01/04(月) 21:05:37.04 ID:BLCsr00r
善子「あっ、その、違っ////鞠莉よ鞠莉!!間違えたわあははは!!」

鞠莉「へぇ~その割りには私を見てハッキリ言ったわね~」ニヤニヤ

善子「いや、だから////」

鞠莉「いいのよいいのよ~マリーをママだと思って甘えなサ~イ♡」ムギュ~

善子「ふぎゃっ!?は、離してよ~!!////」

4: 2021/01/04(月) 21:17:51.83 ID:BLCsr00r
鞠莉「そう、それじゃ名残惜しいけど」

善子「……」キュッ

鞠莉「あら、離して欲しかったんじゃないの?」

善子「……待って」

善子「せっかくだからもう少しこのまま……」

鞠莉「……ふふ、最初から素直になりなさい」ナデナデ

善子「えへへ……♪」スリスリ

6: 2021/01/04(月) 21:31:52.60 ID:BLCsr00r
鞠莉「ところで~」

鞠莉「どうして私をママと呼んだのかしら?」

善子「うっ……!?それ聞く?」

鞠莉「だっていきなりあんな事言われたら、ねぇ?」

鞠莉「……もしかして、寂しいの?」

善子「……」

善子「そうよ、最近ママは仕事が忙しくてなかなか話したり出来なくて……」

善子「正直……寂しいわ」

善子「だからつい鞠莉の事を……」

鞠莉「そう、なんとなくそうじゃないかと思ってたわ。あなた最近元気なかったものね」

善子「え?わかってたの?」

鞠莉「マリーにもヨハネに負けない力が隠されているのデース♪」

善子「なによ、最初からお見通しだった訳ね」

7: 2021/01/04(月) 21:46:11.43 ID:BLCsr00r
鞠莉「―なんてね、違うわよ」

善子「え?」

鞠莉「別に特別な力なんかなくても善子の気持ちはわかるの」

鞠莉「私も小さい頃はパパやママが忙しくてね」

鞠莉「お手伝いさんが遊んでくれたりしたけどそれでもやっぱり親に甘えたかった」

鞠莉「実は私も寂しい思いをしてきたのよ」

善子「鞠莉……」

善子「私達、似てるわね」

鞠莉「えぇ、寂しがり屋同士ね」

8: 2021/01/04(月) 21:52:16.86 ID:BLCsr00r
鞠莉「善子のママは今夜も遅いの?」

善子「今夜は……帰って来ないわ」

鞠莉「Oh、じゃあ家に帰ったらあなたひとりじゃない」

善子「ちょ、そんな事言わないでよぉ」ウルウル

鞠莉「あぁごめんなさいね、よしよし」ナデナデ

鞠莉「なら私の家に泊まりに来る?マリーのベッドの隣はいつでも空いているわよん」

善子「そうね、ひとりで家にいてもむなしいだけだしお邪魔しようかしら」

鞠莉「OK♪歓迎するわ」ニコッ

9: 2021/01/04(月) 22:04:03.01 ID:BLCsr00r
鞠莉「さぁ、ゆっくりしてね」

善子「相変わらずすごい家ね」

善子「悪いわね、急に来てしまって」

鞠莉「なに言ってるの、私から誘ったんだから気にしなくてもいいのよ」

鞠莉「かわいい後輩の面倒を見るのは先輩として当然の務めなんだから」

善子「うん……」グゥ~

善子「はぅっ……!?////」

鞠莉「あら、かわいい音が聞こえた♪」

鞠莉「そうだ、せっかくだから一緒に料理を作って食べましょうか」

善子「えぇ~私も作るの?面倒くさ……」

鞠莉「もう、そう言ってママとも料理作った事ないんでしょ」

鞠莉「今日はマリーが善子のママよ、言う事を聞きなサーイ」ガシッ

善子「うわっ!?引っ張らないで~」ズルズル

11: 2021/01/04(月) 22:13:56.97 ID:BLCsr00r
鞠莉「さぁて、なにを作ろうかしらね」

鞠莉「なにか作ってみたい物とかある?食材ならなんでも揃ってるわよ」

善子「そ、そうね……それじゃ私、お味噌汁を作ってみたい」

鞠莉「あら、随分オーソドックスね。てっきり堕天使の涙でも作るなんて言い出すのかと思ったけど」

善子「悪かったわね、普通で」

善子「ママ……いつも遅くに帰って来るから」

善子「お味噌汁くらい用意出来たら、喜んでくれるかなって」

鞠莉「―茶化して悪かったわ、それはいいアイデアね」

鞠莉「それじゃ、一緒に頑張りましょ」

善子「よ、よし……」

13: 2021/01/04(月) 22:21:13.43 ID:BLCsr00r
善子「うぅ……」カチコチ

鞠莉「ちょっとちょっと、そんな包丁の持ち方で大丈夫?」

善子「ほ、包丁くらい使えるわよ‼」サクッ

善子「痛ったぁ!?」

鞠莉「あぁほら言わんこっちゃない、ほら指出して」

善子「へっ?鞠莉、なにを」

鞠莉「んっ……」チュパ…チュッ

善子「ふえぇっ!?////な、なにしてるのよ!?////」

鞠莉「応急措置よ、今絆創膏持って来るから待ってなさい♪」ニヤッ

善子「最初から持って来なさいよ~!!////」

14: 2021/01/04(月) 22:29:36.61 ID:BLCsr00r
鞠莉「これでよし、と」ペタッ

善子「うぅ……なんで私がこんな目に」

善子「この堕天使の血を吸った罪は重いわよ、贖罪としてあなたの全てを私に捧げると誓いなさい」

鞠莉「はいはい、好きにしてちょうだい」

鞠莉「いい?包丁はこうやって持つのよ」スッ

善子「ひゃっ……!!」ドキッ

善子(鞠莉の手が私の手に重なって……)

鞠莉「一緒に切ってみましょ、ワンツースリー、ワンツースリー」トントン

善子「わ、わんつぅすりぃ……わんつぅすりぃ……」クラクラ




鞠莉「ふぅ、こんなものね。あとはお鍋に具材を入れてお出汁とお味噌を入れれば完成よ」

善子「このくらいかしら……」

鞠莉「心配なら味見をしてみなさい」

善子「どれどれ」ズズッ

善子「お、おいしい‼」パァァ

鞠莉「うふふ、よかったわね♪」

15: 2021/01/04(月) 22:36:15.73 ID:BLCsr00r
鞠莉「お味噌だけじゃ味気ないから焼魚におひたしも作ってみたわ、純和風ね」

善子「焼魚、危うく灰と化すところだったわね……」

鞠莉「これくらい作れれば善子のママもきっと大喜びしてくれるはずよ」

善子「うん、鞠莉にお料理教えてもらってよかったわ」

善子「なんだか、ママと一緒に料理してる気分だった」

鞠莉「うんうん、今度は本物のママとやってみなさい」

鞠莉「それじゃ、さっそく食べましょうか」

善子「えへへ、私もうお腹ペコペコ」

17: 2021/01/04(月) 22:44:13.28 ID:BLCsr00r
善子「いただきま~す」

鞠莉「あ、ちょっとStop」

善子「あ?なによ?」

鞠莉「こうやってママに食べさせてもらってないのかしらん?」スッ

善子「あっ、ある訳ないでしょ‼んなもん中学生で卒業したわ」

鞠莉「ああら、結構最近までやってもらってたのねぇ」ニヤニヤ

善子「しまっ……!?今の言葉忘れて」

鞠莉「だったら、はいあ~んして」

善子「くっ……わかったわよもう」

善子「あ、あ~ん……」パクッ

鞠莉「おいしい?」

善子「うん、おいしい♪」

鞠莉(う~んかわいい)

18: 2021/01/04(月) 22:51:06.54 ID:BLCsr00r
善子「ずずっ……ぷはぁ、自分で作ったお味噌汁は最高ね‼」

鞠莉「料理って楽しいでしょ~食べてもおいしいし」

善子「そうね、今まで興味なかったけど悪くないわ」

鞠莉「今度はスイーツでも作りましょうか」

善子「それなら私チョコ食べた~い」

鞠莉「いいわね~甘~いチョコ作りましょ♪」

善子「そうだ、鞠莉にもお返ししてあげる。はいあ~ん」スッ

鞠莉「あら嬉しい、あ~ん」パクッ

鞠莉「―ん~デリィシャス♪」

19: 2021/01/04(月) 23:01:03.03 ID:BLCsr00r
鞠莉「善子~お風呂入りましょ」

善子「もしかして一緒に?」

鞠莉「当たり前デース、お風呂はいつまでママと入っていたのかしら?」

善子「い、言わないわよ‼」プイッ

鞠莉「クスッ、冗談よ。いつもひとりで入っているんでしょうから今日は一緒に入りましょ」

善子「しょ、しょうがないわね~」ニヘラ




善子「ちょっと、そんなにくっつかないでよ。苦しい……」ムニュ~

鞠莉「Sorry、マリー胸が大きいから」

善子「ちっ……自慢してんじゃないわよ」

鞠莉「善子だってまだまだ大きくなる可能性はあるわ」

善子「ほ、本当?」

鞠莉「えぇ、ほーらこうやってマッサージをすれば」モミモミ

善子「きゃんっ!?////ちょ、くすぐったいわよきゃははははっ!!」

鞠莉「誰かと一緒にお風呂に入るのって楽しいわね~♪」

善子「や、やめなさいってばぁ」

20: 2021/01/04(月) 23:10:33.32 ID:BLCsr00r
善子「あ~のぼせたかも……」ホカホカ

鞠莉「楽しかったわね~善子♪」

善子「楽しんでたのは鞠莉でしょ、まったく……」

善子「ま、でもひとりじゃあんな事は出来なかったわね」





善子「く……ふぁ」

鞠莉「そろそろ寝ましょうか」

善子「おかしいわね、いつもならまだ起きてても平気なのに……」クシクシ

鞠莉「夜更かしはお肌のグレートエネミーよ、たまには早く寝てみましょうよ」

善子「うん……わかった……」

善子「鞠莉、ベッドまで連れてって……」ポフン

鞠莉「急に甘えん坊になっちゃってまぁ、うふふ」

鞠莉「それでは行きますか、お姫様」ダッコ

善子「堕天使……よ」

22: 2021/01/04(月) 23:21:06.64 ID:BLCsr00r
鞠莉「さ、こっちにおいで~善子」ギュッ

善子「はぁ……鞠莉の体柔らかくていい匂い」スリスリ

善子「ママと寝ていた頃を思い出すわ……」

鞠莉「私もこうやってよくママと抱き合って寝ていたわ」

善子「いつまで?」

鞠莉「内緒」

善子「ちぇ~っ言わなかったか」

鞠莉「だけど、やっぱりこうやって誰かと一緒に寝るのっていいわよね」

善子「うん……安心する」

鞠莉「私も、ホッとするわ」

鞠莉「さて、おしゃべりの続きはまた明日にしましょ」

善子「今夜はずっと、離さないでね……鞠莉」

鞠莉「えぇ、ずっと抱き締めていてあげるわ」ナデナデ

鞠莉「おやすみ、善子」

善子「おやすみ、鞠莉」

23: 2021/01/04(月) 23:31:23.07 ID:BLCsr00r
翌朝

鞠莉「ん……んん~」スッ

善子「でへへ~ママぁ」モミモミ

鞠莉「あらあら、善子ったらまるで赤ちゃんね」

鞠莉(起きようかと思ってけど……)

善子「ママ~♪うふふふ♪」スリスリ

鞠莉「やだ、もう善子ってばかわいすぎ~♪」キュンキュン

鞠莉「もうしばらく寝かせておいてあげようかしらね」ナデナデ

善子「うう~ん♪」





善子「ふぁ……よく寝た」ムクリ

鞠莉「グッモーニン善子~」

善子「ん?鞠莉、起きてたの。てかなにニヤニヤ笑ってんのよ」

鞠莉「べっつに~」ニヤニヤ

善子「なにかしら……とんでもない黒歴史を作ってしまったような」ゾクッ

鞠莉「黒歴史だなんて、とってもCuteだったわよん♪」

善子「ちょ、なにがあったのか教えなさいよ~」

鞠莉「だめデース、これは私だけのメモリーとして残しておきマース」

善子「うがああぁぁ~なにしたんだ私は~!!」

25: 2021/01/04(月) 23:40:51.59 ID:BLCsr00r
善子「それじゃ、帰るわね」

鞠莉「気を付けて、ママによろしくね」

鞠莉「昨日作った料理、ママに作ってあげるのよ」

善子「わかってるわよ、ふふ」

鞠莉「それと、寂しくなったらいつでも私の胸に飛び込んで来なさい」

鞠莉「マリーママがかわいがってあげる♪」

善子「……うん////」

善子「―次は鞠莉が私の家に泊まりに来なさいよ」

善子「堕天使流のもてなし、見せてあげるわ‼」ギランッ

鞠莉「それは楽しみね、ぜひ今度お邪魔するわ」ニコッ

26: 2021/01/04(月) 23:41:49.37 ID:BLCsr00r
終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございました

28: 2021/01/04(月) 23:46:15.62 ID:3Zn20VkY
おつ、よしまりもっと流行って...

29: 2021/01/05(火) 00:59:13.67 ID:UTvKfDB1
甘やかす鞠莉いいよね

31: 2021/01/05(火) 01:23:57.66 ID:taUKzS1X
最高。ありがとうございます。

32: 2021/01/05(火) 02:33:40.35 ID:jJcus8L8
よしまりええな
お互いの良さが引き出される

33: 2021/01/05(火) 04:37:58.63 ID:7f9s3Jns
癒された
貴重なよしまりをありがとう

34: 2021/01/05(火) 08:54:44.48 ID:nuWvnmVi
癒された

35: 2021/01/05(火) 09:15:01.31 ID:+sBIXUli
鞠莉がお姉さんしてるのすこすこのすこ

38: 2021/01/06(水) 14:37:29.46 ID:n/2OKQnA
ヨハマリ最高

40: 2021/01/08(金) 10:16:38.62 ID:6KxFyiVr
良かった乙

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1609761937/

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