【SS】果南「ドリームヌマヅへようこそ！」鞠莉「シャイニー☆」【ラブライブ！サンシャイン!!】

20XX年 沼津市内某所・・・

鞠莉「確かここらへんだよねー」

鞠莉「マルにクラブを作るから少し資金援助をしてくれって言われた時はびっくりしたけど、面白そうだったからOK！」

鞠莉「確か名前は――」

花丸「ドリームヌマヅへようこそ、ずら！」

鞠莉「そうそう！ DREAM N NUMAZU！」

花丸「って、鞠莉ちゃん！」

鞠莉「折角資金援助したわけだし気になって見に来ちゃった☆」

花丸「ま、まずいずら……。現状を見られたら……」ｱﾜｱﾜ

鞠莉「？ マル？」

前々作
ダイヤ「ドリームヌマヅへようこそ、ですわ」善子「はあ？」


前作
梨子「ドリームヌマヅ？」曜「ヨーソロー！」

の続編です。

鞠莉「大丈夫、見に来たって言ってもカスタマー、お客さんとしてだから！」

花丸「そ、そうなんだ」ｱｾｱｾ

花丸「え、えっと……。じゃあ女の子を選んでほしいんだけど――」

鞠莉「Oh！ これがリスト？」

鞠莉「今いるのは、ダイヤに曜に果南？」

花丸「とは言ってもダイヤさんと曜ちゃんは――」

鞠莉「果南で！」

花丸「か、かしこまずら！」ﾋﾞｸｯ

花丸（食い気味で言われたずら）

花丸「じゃあ果南ちゃんをご指名で！」

花丸「……中の様子を見ても怒らないでね？」

鞠莉「怒る？ Why？ なぜ？」ｷｮﾄﾝ

花丸「多分入ればわかるずら……」

鞠莉「？」ｶﾞﾁｬｯ

善子「ダイヤー♡」ﾁｭｰｯ

曜「梨子っちの匂いぃ♡」ｽﾝｽﾝ

鞠莉「……んー、ここはそういうお店？」

花丸「違うずら！ 元々はホストガールに癒されるお店で本当はこういうのはなしなの！」

鞠莉「ふーん……」

果南「いらっしゃい、果南です、よろしく」ﾍﾟｺｯ

鞠莉「ハーイ果南、よろしく☆」

果南「……鞠莉？」

鞠莉「シャイニー☆」

果南「ちょっとマル、こっち」ﾁｮｲﾁｮｲ

花丸「はいずら」ﾄﾃﾄﾃ

果南「あのさ、Aqoursの部費稼ぎって聞いてたんだけど、何かおかしくない？」

花丸「おかしいって？」ｷｮﾄﾝ

果南「まず店内にAqoursしかいない」

花丸「それのどこがおかしいの？」

果南「どうしてお客さんもAqoursしかいないわけ？」

花丸「それはマルにもわからないずら」

果南「まあそれはいいよ、どうしてみんないちゃいちゃしてるの？」

花丸「それもマルが聞きたいずら」

花丸「チャージ料だけ払っていちゃいちゃして――」

花丸「たまにカラオケのオーダーが入るだけ！」

果南「あぁ、当初の目的の部費稼ぎもできてないんだ……」

花丸「もう果南ちゃんだけが頼りずら……。お願い果南ちゃん……！」ｳﾙｳﾙ

果南「っ！」ﾄﾞｷｯ

果南「仕方ないなぁ、マルは。私が一肌脱いであげる」

鞠莉「むー……」ﾑｽｯ

果南「？ どうしたの鞠莉？」

鞠莉「お客さんをほったらかしにして」ﾑｽｰｯ

果南「あぁ……。ごめんね鞠莉、どうしてもマルと打ち合わせしておきたくて」

鞠莉「ふーんだ」ﾌﾟｲｯ

果南「ごめんね鞠莉」ﾊｸﾞｯ

鞠莉「っ！」ﾄﾞｷｯ

果南「寂しい想いをさせちゃった分、今から楽しませてあげるから」ﾆｺｯ

鞠莉「……うん」

果南「よし、じゃあこっち来て」

鞠莉「……ん」ｽｯ

果南「？」

鞠莉「んー！」ｽｯ

果南「握手？」ｷﾞｭｯ

鞠莉「ちっがーう！」

鞠莉「エスコート！ 接客の基本だよ！？」

果南「あぁ、なるほどね」

果南「お嬢様、お手をどうぞ」ｽｯ

鞠莉「うむ」ｷﾞｭｯ

果南「お席はこちらになります」

鞠莉「うむ、くるしゅうない」

花丸「……絶対何か違うずら」

――

果南「じゃあ、改めて、果南です。よろしく」

果南「お客さん、お名前は？」

鞠莉「もう、果南ってば知ってるくせに」

果南「一応形式上聞くことになってるの！」

鞠莉「ふーん、なんかめんどくさい」

果南「で、お名前は？」

鞠莉「鞠莉だよ、マリーって呼んでね☆」

果南「はいはい、よろしくね、鞠莉」

鞠莉「むーっ……」

果南「連絡先の交換は――知ってるからパスして」

果南「飲み物を選んで。これメニューだから」

鞠莉「Oh,アルコール？」

鞠莉「私、こう見えても未成年だけど――」

果南「マル曰く少し気持ちよくなるノンアルコールだって」

鞠莉「ふーん、ねえ果南？」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

果南「なに？」

鞠莉「どれがおすすめ？」

果南「どれが、って言われてもどれも飲んだことないからなあ……」

果南「まあ、無難にビールとか？」

鞠莉「えー、つまんなーい」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

果南「そんなこと言うんだったら自分で決めてよ」

鞠莉「うーん、そうだなー」ｼﾞｯ

鞠莉「マル！」

花丸「はいずら」ｽﾀｽﾀ

鞠莉「この中で一番気持ちよくなれるやつ！ 私と果南の分！」

果南「はあ！？」

花丸「ドリームカクテルヘル2つ、かしこまずら」ｽﾀｽﾀ

果南「ちょ、ちょっと鞠莉！」

鞠莉「折角だし気持ちよくなろ？ ね？」ﾆｺﾆｺ

果南「で、でもヘルだよ！？ 地獄だよ！？」

鞠莉「あ、見て果南。マグマっていうのもあるよ！」

果南「いやいやいや、絶対やばいやつだって、マグマもヘルも！」

花丸「おまたせしましたずら」

鞠莉「もう来ちゃったよ？」

果南「色がもうやばいって！ 何このおどろおどろしい色！」

鞠莉「じゃあ、果南も持って――かんぱーい☆」ﾁﾝｯ

果南「か、乾杯」ﾁﾝｯ

鞠莉「では一口――っ！？」ｺﾞｸｯ

果南「……どう？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

鞠莉「おいしい！ おいしいよ果南！」ﾊﾟｱｱｱｱｱｱｱｱ

果南「本当に……？」

鞠莉「ほんとほんと、嘘だと思うなら飲んでみてよ」

果南「じゃあ、一口……」ｺﾞｸｯ

鞠莉「どう？」

果南「――おいしい」

鞠莉「ねー。ヘルって言うからどんなのかと思ったけど飲みやすくておいしいじゃない」ｺﾞｸｺﾞｸ

果南「見た目がヘルってことかな？ マグマも写真見た感じマグマっぽいし」ｺﾞｸｯ

果南「でもそういえばマルはこれが一番気持ちよくなるって――」

「やんやんっ遅れそうです～♪」

鞠莉「むむっ」ﾋﾟｸｯ

果南「？ どうしたの鞠莉」

鞠莉「面白いことが起こってる気がする！」ﾀﾞｯ

果南「あぁ、ちょっと鞠莉！」

果南「行っちゃったし……」ﾊｧ

ダイヤ「初めてのデートごめんで登場♪」

善子「ダイヤ―！」ｼｬﾝﾊﾟﾌ

鞠莉「キュートだよ、ダイヤ！」

善子「！？ ま、マリー！？」

ダイヤ「なんであなたがここにいるんですの！？」

鞠莉「いいから歌って歌って！」

ダイヤ「や、やんやんっそんなのだめよ♪」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

鞠莉「イエーイ！ ダイヤー！」

善子「……えっと？」ｵﾛｵﾛ

――

ダイヤ「……ふぅ」

鞠莉「よかったよ、ダイヤ！」

ダイヤ「よかったよ！ じゃないですわ！」

鞠莉「えーでもキュートだったしー」

善子「ヨハネが！ リクエストして、お金払ってるの！」

善子「なんで部外者のマリーが参加してるのよ！」

鞠莉「うーん、ダイヤが歌ってたから？」

善子「ダイヤはヨハネが指名してるの！」

ダイヤ「っ！ そうですわ！ 鞠莉さん！」

鞠莉「んー？」

ダイヤ「ここにいるということは鞠莉さんもどなたかを指名しているのでしょう？」

鞠莉「うん、果南を指名してるよ？」

善子「それでその果南さんはどうしたのよ」

鞠莉「置いてきちゃった☆」ﾃﾍｯ

善子「指名しといてほったらかし！？」

ダイヤ「それってどうなんですの……」ﾊｧ

鞠莉「あー、果南寂しがってるかも」

鞠莉「ダイヤのキュートなところも見れたし果南のところに帰るね、チャオ☆」

善子「……何だったの？」

ダイヤ「さあ……」

――

鞠莉「ただいまー☆」

果南「……」ｺﾞｸｺﾞｸ

鞠莉「果南？」

果南「おしゅわり」

鞠莉「へ？」

果南「しょこにしゅわれっていってりゅの！」

鞠莉「え、えっと？ 座ればいいの？」ﾎﾟｽｯ

果南「しぇいざ！」

鞠莉「は、はい！」ｾｲｻﾞｯ

果南「わらひはね、ひっく、おこってりゅんだよ」ｺﾞｸｺﾞｸ

鞠莉「果南、その、活舌が――」

果南「うりゅしゃい！」ﾊﾞﾝｯ

鞠莉「ひっ……！」ﾋﾞｸｯ

果南「らいたいねーまりはねー」ｺﾞｸｺﾞｸ

果南「ん、もうない……。マルー！ おかわりー！」

花丸「え、えっと、果南ちゃん？ もう3杯目だけど――」

果南「いいからもってくりゅの！」

花丸「か、かしこまずら！」

果南「それで、まり」ｼﾞｯ

鞠莉「はい！」ﾋﾞｸｯ

果南「まりはさいしょわらひをおこりました」

果南「なぜれしょう？」ﾋｯｸ

鞠莉「えっと、私をほったらかしにしてマルと話してたから――」

花丸「お、お待たせずら」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

果南「ん、ありがと」ｺﾞｸｯ

果南「そのとーり。で？」

鞠莉「えっと……？」ｷｮﾄﾝ

果南「まりはいまなにしてた？」

鞠莉「ダイヤのカラオケを見に――」

果南「わらひをしめーしておいてほかのこのところに？」ｺﾞｸｯ

鞠莉「……はい」

果南「そういうことしていーんだ？」ｺﾞｸｺﾞｸ

鞠莉「ごめんなさい……」

果南「……もうどこにもいかない？」

鞠莉「はい……」

果南「……っ！」ﾊｸﾞｯ

鞠莉「っ！？」

果南「ぐすっ……」

鞠莉「か、果南？」

果南「さみしかったぁ！」ｳﾙｳﾙ

果南「まりのバカぁ……」ｷﾞｭｩｯ

鞠莉「……。ごめんね果南」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

果南「バカ、バカぁ……」ｸﾞｽｯ

鞠莉「ごめんね、どこにも行かないから」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

果南「じゃあ、しょーこ」ｸﾞｽｯ

鞠莉「へ？」

果南「しょーこ、みせて」ｽﾞｲｯ

鞠莉「証拠？ どうやって？」

果南「んっ」ﾒｦﾂﾑﾘｯ

鞠莉「……What？」

果南「んー！」ｽﾞｲｯ

鞠莉「えーっと……？」

果南「きすだよ！」

鞠莉「Kiss！？」

果南「できないの？」

鞠莉「い、いやー、その、私たちには少し早いというか――」

果南「でもまりってあいさつのきすくらいてーこーないでしょ」

鞠莉「それは挨拶だからだよ！ ほっぺにするのと口にするのは全然違うって！」

果南「できないってことはやっぱりうそだったんだ……」ｸﾞｽｯ

鞠莉「……っ！ あー、もう！」

鞠莉「これは挨拶とかそういうのじゃなくて、果南だから特別だからね！」ｽﾞｲｯ

鞠莉「んっ……！」ﾁｭｯ

果南「……えへへ」ﾆｺﾆｺ

鞠莉「もう！ 顔がホットだよ！」ｶｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

果南「えへ、えへへ」ﾌﾗﾌﾗ

鞠莉「果南？」

果南「あれー？ まりがふたりいるー」ﾌﾗﾌﾗ

鞠莉「ちょっと、果南大丈夫？」

果南「こっちがほんもの！」ﾊｸﾞｯ

鞠莉「いやそれクッションだけど――」

果南「まりぃ……」ｽﾔｽﾔ

鞠莉「って、寝てるし……」

鞠莉「マルー！」

花丸「はいずら」ﾄﾃﾄﾃ

鞠莉「果南寝ちゃったんだけど」

花丸「あー、飲みすぎて潰れちゃったずら」

花丸「だから大丈夫か聞いたのに」ﾊｧ

鞠莉「私はどうすればいいの？」

花丸「まあ、起きるまでいてもらってもいいし果南ちゃんはマルに任せて帰ってもらってもいいずら」

鞠莉「Hmm...じゃあ起きるまでいるね」

花丸「かしこまずら、果南ちゃんをお願いします」ﾍﾟｺｯ

鞠莉「OK,任されました！」ﾋﾞｼｯ

――

果南「んん……っ！」ﾉﾋﾞｰｯ

鞠莉「ん？ やっと起きた？」

果南「鞠莉――って、あれ？」

鞠莉「マリーの膝枕、気持ちよく眠れたかな？」ﾆﾔﾆﾔ

果南「なんで鞠莉の膝で寝てるの？」

果南「っていうかなんで私寝てたの？」

鞠莉「なんで、ってキスしたら急に寝ちゃったんだよ？」

果南「キス？ 誰と誰が？」

鞠莉「は？」

鞠莉「え、覚えてないの？」

果南「鞠莉がどこかに行っちゃって、そこら辺から記憶が曖昧なんだけど――」

鞠莉「っ！ 果南なんて知らない！」ﾌﾟｲｯ

果南「ちょっと、鞠莉。何があったかわからないけど機嫌直してよ！」

鞠莉「First Kissだったのに、覚えてないなんて……」

果南「だから誰と誰がキスしたのって」

鞠莉「果南から迫ってきたのに――」

果南「へ？」

果南「ちょ、ちょっと待って、もしかして私と鞠莉がしたの！？」

鞠莉「そうだよ！ 果南が『寂しかったからキスして』っていうからしたのに」ﾌﾟｸｩ

果南「うそ！ 私そんなこと言わないって！」

鞠莉「言ったの！ 果南がどうしてもっていうから恥ずかしいけどしたんだから！」

果南「……ほんとに？」

鞠莉「マリー嘘つかない」

果南「……。ごめん、ぜんっぜん覚えてない」

鞠莉「果南のバカ！」

鞠莉「……」ﾑｽｯ

果南「あ、あのさ鞠莉。機嫌直してってば」

鞠莉「ふーんだ」ﾌﾟｲｯ

果南「じゃ、じゃあさ。やり直しみたいな……」

鞠莉「やりなおし？」ｷｮﾄﾝ

果南「私だけ覚えてないのってあれだから、もう一回、みたいな？」

鞠莉「……ぷっ」

果南「なっ！ なんで笑うわけ！？」

鞠莉「いいよ、やり直し」

鞠莉「ただし果南からね」ﾂﾑﾘｯ

果南「はあ！？ なんで――」

鞠莉「折角マリーが勇気を振り絞ってしたKissを忘れたのは誰だったかなー？」

果南「ぐっ……」

果南「もういい、覚悟決めるよ……！」

果南「い、いくよ……？」

鞠莉「ん、Come on 果南☆」

果南「……。んっ……！」ﾁｭｯ

鞠莉「よくできましたー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

果南「な、なんで鞠莉はそんな余裕なわけ……？」ｶｱｱｱｱｱｱｱ

鞠莉「いやだって2回目だし？」

果南「なんか負けた気分――」

鞠莉「もう1回する？」ﾆﾔﾆﾔ

果南「しないっ！」

鞠莉「えー、しないのー？」

果南「い、1日1回までにしよう！」

鞠莉「ふーん」ﾆﾔﾆﾔ

果南「何？」

鞠莉「1日1回ならいいんだなーって」ﾆﾔﾆﾔ

果南「なっ……！」ｶｱｱｱｱｱｱｱｱ

果南「だ、だって鞠莉がしたがってるから！」

鞠莉「そんなこと言ってー。本当は果南がしたいだけなんじゃないの？」

果南「うっ……」

鞠莉「果南ってほんとわかりやすい」ﾆﾔﾆﾔ

果南「だから違うって！」ｶｱｱｱｱｱｱｱ

花丸「あの」

鞠莉「ん？ どうしたのマル？」

花丸「お時間ずら」

鞠莉「時間？ 延長とか――」

花丸「そうじゃなくって、閉店のお時間なの！」

果南「え？ もうそんな時間なの！？」

花丸「果南ちゃんが寝ちゃったから延長料金とかはいらないけど、お店閉めるから出て行ってほしいずら」

鞠莉「なーんだ残念」

鞠莉「じゃあね、果南。また来週もくるね☆」

果南「来週も、って明日もどうせ学校で会うのに」ｱﾊﾊ...

花丸「常連さん確保ずら！」ﾊﾟｱｱｱｱｱｱｱｱ

花丸「鞠莉ちゃんだったらお金もいっぱい落としてくれそうだし！」

花丸「やっと悲願の目標達成ずら……！」

果南「まあ、よかったね、マル」

花丸「果南ちゃんのおかげずら！」

――

数週間後 ドリームヌマヅ

花丸「……と思ってたマルが甘かったずら」

果南「やっぱり鞠莉の膝は落ち着くなー」ﾎﾟｽｯ

鞠莉「もう果南ってば」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

果南「だって、こんなことできるのここだけだし」

鞠莉「甘えん坊なんだから」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

果南「じゃあ甘えついでに、んー」ﾂﾑﾘｯ

鞠莉「だーめ」

果南「えー、なんで」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

鞠莉「今日は果南からの日だよ？」

果南「甘えついでに今日くらいいいじゃん」

鞠莉「だーめ、そう言って前も私からしたんだから」

果南「ケチ」

鞠莉「ケチでも結構。ほら、果南から」

果南「むー、じゃあその後鞠莉からね」

鞠莉「1日1回じゃなかったの？」ｸｽｸｽ

果南「っ！ 今日はいいの！」ｶｱｱｱｱｱｱ

花丸「果南ちゃんでもダメだったずら……」ﾊｧ

おわり

ダンロンV3やってたら大分間あいちゃった。
ドリクラは女の子が潰れた時がなんだかんだかわいいよね。

おつ　すごく良かった

おっかなまりじゃん！乙！