【SS】綴理｢ペンギンいいよね…ボク将来ペンギンを飼いたいんだ｣ さやか｢楽しそうですね！色々と大変そうですけど！｣【ラブライブ！蓮ノ空】

さやか｢ペンギンって結構匂いとかありますよね｣

綴理｢あ～…あるね…それは…否めない…｣

綴理｢水族館のペンギン小屋とか、結構匂うからね｣

さやか｢という事は賃貸ではなく持ち家ですね…出来れば戸建てで…あ！庭があると良いですね！プール付きのものだと尚良いです！｣

綴理｢うん、そうだね｣

さやか｢ペンギン小屋を庭に作って…夏はエアコンが効くようにして…電気代かかりそうですから屋根にソーラーパネルとか置いて節電を…｣

綴理｢……ねぇ？さや？…｣

さやか｢はい、なんですか？｣

綴理｢……さやも将来、ペンギンと住む予定なの？｣

さやか｢あ、はい！｣

綴理｢そっかぁ…趣味が合うね｣

さやか｢はい！あ、あと、もちろん綴理先輩とも一緒に住むつもりですよ？｣

綴理｢….…？そっかぁ｣



みたいな押しかけ女房さやかちゃんください
　

さやか｢あの、綴理先輩？私、考えたんですけど｣

綴理｢？なぁに？｣

さやか｢やっぱり部屋に鍵を掛けないで寝るのって不用心だと思うんです｣

綴理｢まぁ、それはそうだね｣

綴理｢でも、鍵を掛けたままだとさやが入って来れないよ？｣

綴理｢前に1回鍵をかけて寝ちゃった時は、さやが｢ドンドンドン！綴理先輩！起きてください！綴理先輩！｣｣

綴理｢……って借金取りみたいにドアをドンドンしてたし｣

さやか｢もう！だれが借金取りですかだれが！｣
　

さやか｢そこで、考えたんです！｣

さやか｢最初から私が部屋に入ってる状態で鍵を掛ければ良いんです！｣

綴理｢……おー！確かに……さや、天才かも｣

さやか｢それじゃ、早速今晩試してみましょう！｣

綴理｢おー｣
　

ガチャっ

さやか｢これで良し、ですね！｣

綴理｢完璧だ～｣ぱちぱち～

綴理｢……あれ？さやはどうやって自分の部屋に戻るの？｣

さやか｢戻らないでこの部屋で寝ればいいんですよ｣

綴理｢なるほど…？｣

さやか｢お布団ひとつしかないですけど、仕方ないですよね｣

綴理｢うん、ひとつしかないから仕方ないね｣



このあと寮母さんに見つかって朝まで正座させられてためぐ
　

みたいな、つよつよさやかちゃんが欲しいんですお願いします
　

さやか｢綴理先輩～今日のお弁当ですよ～｣

綴理｢いつもありがとうさや｣

さやか｢ふふっ、今日は綴理先輩が好きな切り干し大根とひじきとお魚がメインです、しっかり食べてくださいね｣

綴理｢うん、ありがとう～｣



梢｢ねぇ…綴理？｣

綴理｢？なぁに、こず？｣

梢｢あなた、村野さんとは朝起こして貰うのも朝ごはん食べるのも朝練も一緒…なのよね？｣

綴理｢そうだよ？｣

梢｢……ひとつ、疑問なのだけれど｣

綴理｢？｣

梢｢村野さん、何故2人きりのタイミングでお弁当を渡さないで、わざわざ2年生の教室で渡してるのかしら？｣

綴理｢あー……言われて見れば｣

梢｢不思議ね…｣

綴理｢だね～｣



2人は気づいてないけど、あれはクラスメイトへのマウントと牽制めぐね
　

綴理｢ファーストペンギンって言葉知ってる？｣

さやか｢なんとなく…は、確か最初に飛び込むペンギンですよね？｣

綴理｢おー…さすがさや、物知りさんだ～｣

さやか｢あ、ありがとうございます｣

綴理｢ファーストペンギンはね、最初に飛び込むから水の中に居るシャチに食べられちゃうかもしれないんだ｣

さやか｢シャチに…｣

綴理｢でも、シャチがいなかったら、魚を最初に取り放題｣

綴理｢凄いよね～取り放題…死を恐れなかった勇者へのご褒美だよ｣

さやか｢はい！そうですね！｣

綴理｢さや、つまりボクが言いたいのはね、失敗を恐れないでチャレンジ…
さやか｢私、綴理先輩へのファーストペンギンになりますから！絶対他には渡すなって事ですよね！｣

綴理｢………あれ？そうだったっけ？ああもハッキリと言い切られたら、なんかそんな気もしてきた…｣
　

貴方は既に最初の一歩を踏み出しているわ
素晴らしい事よ

あとは後ろにあるその足を前に進めるだけ
分かるわよね？
　

さやはシャチの方なんだよなあ
　

素晴らしい才能だわ
もっとそのきらめきを私たちに見せて？