1: 2021/02/06(土) 19:45:18.66 ID:U3DCKu4G
エマ「最近、果林ちゃんの様子がおかしい」
エマ「まず、もう起こしに来ないでって言われた
それでも心配だから起こしに行ったら、案の定ぐっすり寝ていた」
エマ「お部屋のお片付けも自分でやるようになった
明らかに私がやった方が早いのに、一人でやるって言って黙々とやってた
まあ、結局は手伝うことになったんだけど」
エマ「それに、私が果林ちゃんのお手伝いをしようとすると露骨に嫌がるようになった
果林ちゃん、強がってるのかな?
それともそういう時期なのかな?
そういえば私の妹もそんな時期あったな、なんだか懐かしいな」
エマ「まず、もう起こしに来ないでって言われた
それでも心配だから起こしに行ったら、案の定ぐっすり寝ていた」
エマ「お部屋のお片付けも自分でやるようになった
明らかに私がやった方が早いのに、一人でやるって言って黙々とやってた
まあ、結局は手伝うことになったんだけど」
エマ「それに、私が果林ちゃんのお手伝いをしようとすると露骨に嫌がるようになった
果林ちゃん、強がってるのかな?
それともそういう時期なのかな?
そういえば私の妹もそんな時期あったな、なんだか懐かしいな」
2: 2021/02/06(土) 19:46:50.75 ID:U3DCKu4G
エマ「果林ちゃんに起こしに来ないでって言われてから数日が経った
それでも起こしに行ったら、果林ちゃんが起きてお布団の上に座ってた
目が真っ赤だったから、無理やりこすったのかな
パジャマ姿だったからお着替え手伝おうかと思ったら、断られた」
エマ「夕方、一緒にお片付けをしようとしたら止められた
その代わり、どう片付けて良いのか分からないから片付け方を教えて欲しいと言われた
果林ちゃんは私に言われた通り黙々と片付けてた」
エマ「一緒に学校に行こうとしたら、先に行くように言われた
今までそんなことはなかったのに…
私、何か果林ちゃんに嫌われることしたのかな?」
エマ「私に起こされたり、私に手伝われたりするのが嫌なのかな…?」
それでも起こしに行ったら、果林ちゃんが起きてお布団の上に座ってた
目が真っ赤だったから、無理やりこすったのかな
パジャマ姿だったからお着替え手伝おうかと思ったら、断られた」
エマ「夕方、一緒にお片付けをしようとしたら止められた
その代わり、どう片付けて良いのか分からないから片付け方を教えて欲しいと言われた
果林ちゃんは私に言われた通り黙々と片付けてた」
エマ「一緒に学校に行こうとしたら、先に行くように言われた
今までそんなことはなかったのに…
私、何か果林ちゃんに嫌われることしたのかな?」
エマ「私に起こされたり、私に手伝われたりするのが嫌なのかな…?」
3: 2021/02/06(土) 19:48:19.34 ID:U3DCKu4G
エマ「さらに数日が経った日の朝、私が起こしに行くと果林ちゃんは既に着替えを済ませていた
相変わらず目が真っ赤だった
朝ご飯を食べるから先に行っててと言われた」
エマ「果林ちゃんはほぼ自分で整理整頓ができるようになった
私が何か手伝えることはないかと聞くと、顔を真っ赤にして子供扱いしないでって言われた」
エマ「果林ちゃんが成長したことは素直に嬉しい
でも、果林ちゃんのお部屋からどんどん私の存在が追い出されていくような気がする」
エマ「私、もしかしてお節介さんなのかな?」
相変わらず目が真っ赤だった
朝ご飯を食べるから先に行っててと言われた」
エマ「果林ちゃんはほぼ自分で整理整頓ができるようになった
私が何か手伝えることはないかと聞くと、顔を真っ赤にして子供扱いしないでって言われた」
エマ「果林ちゃんが成長したことは素直に嬉しい
でも、果林ちゃんのお部屋からどんどん私の存在が追い出されていくような気がする」
エマ「私、もしかしてお節介さんなのかな?」
5: 2021/02/06(土) 19:49:37.35 ID:U3DCKu4G
エマ「そして今朝」
(エマ宅)
ピンポーン
エマ「え、誰?」
果林『私よ、エマ』
エマ「果林ちゃん?」
ガチャッ
果林「おはよう、エマ」
エマ「果林ちゃん?こんな朝早くにどうしたの?」
果林「私、早起きできるようになったのよ」
エマ「すごいね、でも目が真っ赤だよ?
それに顔色も悪いよ」
果林「大丈夫よ」
エマ「果林ちゃんの手、冷たいし震えてるよ、無理してない?
もうすぐ朝ご飯できるから、少し食べていってよ」
果林「問題ないわ」
エマ「あるよ?私、果林ちゃんが起きるの大変だって知ってるよ」
果林「大丈夫よ、現にこうして起きられてるでしょう」
エマ「でも…」
果林「朝から騒がせてごめんなさい、私は先に行ってるわ」
エマ「うん、分かったよ
気をつけてね?」
果林「ええ」
バタン
エマ「果林ちゃん、どうしちゃったんだろう
口ではああ言ってたけど、明らかに無理してる」
エマ「そういえば、明日の練習場所は学校から離れたスタジオなんだよね
果林ちゃんが迷うといけないから、明日は早起きして迎えにいこう」
(エマ宅)
ピンポーン
エマ「え、誰?」
果林『私よ、エマ』
エマ「果林ちゃん?」
ガチャッ
果林「おはよう、エマ」
エマ「果林ちゃん?こんな朝早くにどうしたの?」
果林「私、早起きできるようになったのよ」
エマ「すごいね、でも目が真っ赤だよ?
それに顔色も悪いよ」
果林「大丈夫よ」
エマ「果林ちゃんの手、冷たいし震えてるよ、無理してない?
もうすぐ朝ご飯できるから、少し食べていってよ」
果林「問題ないわ」
エマ「あるよ?私、果林ちゃんが起きるの大変だって知ってるよ」
果林「大丈夫よ、現にこうして起きられてるでしょう」
エマ「でも…」
果林「朝から騒がせてごめんなさい、私は先に行ってるわ」
エマ「うん、分かったよ
気をつけてね?」
果林「ええ」
バタン
エマ「果林ちゃん、どうしちゃったんだろう
口ではああ言ってたけど、明らかに無理してる」
エマ「そういえば、明日の練習場所は学校から離れたスタジオなんだよね
果林ちゃんが迷うといけないから、明日は早起きして迎えにいこう」
8: 2021/02/06(土) 19:51:27.42 ID:U3DCKu4G
(翌朝)
ピンポーン
エマ「果林ちゃん!迎えにきたよ
今日は練習場所遠いから一緒に行こうよ」
エマ「あれ、出ない」
ピンポーン
エマ「果林ちゃん?携帯にかけてみよう」
エマ「もしもし、果林ちゃん?」
果林『あらエマ、どうしたの?』
エマ「今どこにいるの?」
果林『スタジオの近くよ
早く着きすぎたから、カフェで時間潰してるの
もしかして心配かけちゃった?』
エマ「心配っていうより…果林ちゃん、何時にお家出たの?」
果林『6時よ』
エマ「6時!?早すぎるよ」
果林『多少迷ってもいいように、早めに出たのよ
それじゃあ切るわね』
エマ「うん…またね」
エマ「6時にお家を出たってことは、もっと早く起きてるんだ…
声も眠そうだったし、相当無理してるはず」
エマ「これ以上果林ちゃんに無茶してほしくないし、どうして急に無理するようになったのか練習が終わったら聞いてみよう」
ピンポーン
エマ「果林ちゃん!迎えにきたよ
今日は練習場所遠いから一緒に行こうよ」
エマ「あれ、出ない」
ピンポーン
エマ「果林ちゃん?携帯にかけてみよう」
エマ「もしもし、果林ちゃん?」
果林『あらエマ、どうしたの?』
エマ「今どこにいるの?」
果林『スタジオの近くよ
早く着きすぎたから、カフェで時間潰してるの
もしかして心配かけちゃった?』
エマ「心配っていうより…果林ちゃん、何時にお家出たの?」
果林『6時よ』
エマ「6時!?早すぎるよ」
果林『多少迷ってもいいように、早めに出たのよ
それじゃあ切るわね』
エマ「うん…またね」
エマ「6時にお家を出たってことは、もっと早く起きてるんだ…
声も眠そうだったし、相当無理してるはず」
エマ「これ以上果林ちゃんに無茶してほしくないし、どうして急に無理するようになったのか練習が終わったら聞いてみよう」
10: 2021/02/06(土) 19:53:52.35 ID:U3DCKu4G
(練習後)
エマ「果林ちゃん、ちょっと話があるの」
果林「何よ、私はちゃんと生活できてるでしょう?エマに何の迷惑もかけてないわよ」
エマ「それはそうだけど…そうじゃなくて…
そうだ、何か困ってない?」
果林「別に何も困ってないわ」
エマ(果林ちゃん、本当に私に何かしてもらうのが嫌みたい
でも、その理由を知りたい
訳も分からずに、ずっともやもやした気持ちでいるのは嫌だ…
そうだ!)
エマ「果林ちゃん、この後果林ちゃんのお部屋に“遊び”に行っていい?」
果林ちゃん「遊びに?
別に構わないわよ」
エマ「ありがとう!」
エマ(何とかして理由を聞かないと…!
こんな気持ちを抱えたままお別れなんて辛すぎるよ)
エマ「果林ちゃん、ちょっと話があるの」
果林「何よ、私はちゃんと生活できてるでしょう?エマに何の迷惑もかけてないわよ」
エマ「それはそうだけど…そうじゃなくて…
そうだ、何か困ってない?」
果林「別に何も困ってないわ」
エマ(果林ちゃん、本当に私に何かしてもらうのが嫌みたい
でも、その理由を知りたい
訳も分からずに、ずっともやもやした気持ちでいるのは嫌だ…
そうだ!)
エマ「果林ちゃん、この後果林ちゃんのお部屋に“遊び”に行っていい?」
果林ちゃん「遊びに?
別に構わないわよ」
エマ「ありがとう!」
エマ(何とかして理由を聞かないと…!
こんな気持ちを抱えたままお別れなんて辛すぎるよ)
12: 2021/02/06(土) 19:56:23.96 ID:U3DCKu4G
(果林宅)
エマ「わ…すごい綺麗に片づいてる
私のお部屋よりも綺麗だよ」
果林「だから言ったでしょ、ちゃんと生活できてるって」
エマ「…」
果林「どうしたの、黙り込んで…ふあぁ」
エマ「眠そうだよ、早起きしたから眠いんでしょう?
お布団敷いてあげる」
果林「私だって子供じゃないんだから、布団ぐらい自分で敷くわ」
エマ「ごめんね果林ちゃん…
眠そうだし、私、帰るね」
果林「あら、ゆっくりしていけばいいのに」
エマ「じゃあ、また明日ね
何か困ったことがあったらいつでも言ってね?」
エマ「わ…すごい綺麗に片づいてる
私のお部屋よりも綺麗だよ」
果林「だから言ったでしょ、ちゃんと生活できてるって」
エマ「…」
果林「どうしたの、黙り込んで…ふあぁ」
エマ「眠そうだよ、早起きしたから眠いんでしょう?
お布団敷いてあげる」
果林「私だって子供じゃないんだから、布団ぐらい自分で敷くわ」
エマ「ごめんね果林ちゃん…
眠そうだし、私、帰るね」
果林「あら、ゆっくりしていけばいいのに」
エマ「じゃあ、また明日ね
何か困ったことがあったらいつでも言ってね?」
13: 2021/02/06(土) 19:58:06.35 ID:U3DCKu4G
(エマ宅)
エマ「果林ちゃんが成長したことは喜ぶべきなのに、こんなにも悲しいなんて」
エマ「素直に喜べない自分が嫌だよ…」
エマ「もう果林ちゃんのお家に行っても、私が果林ちゃんにしてあげられることは何も無いんだよね…?」
エマ「私、どうしたらいいんだろう?」
エマ「果林ちゃんが成長したことは喜ぶべきなのに、こんなにも悲しいなんて」
エマ「素直に喜べない自分が嫌だよ…」
エマ「もう果林ちゃんのお家に行っても、私が果林ちゃんにしてあげられることは何も無いんだよね…?」
エマ「私、どうしたらいいんだろう?」
14: 2021/02/06(土) 20:00:57.86 ID:U3DCKu4G
(数日後)
エマ「あれから数日が経った」
エマ「果林ちゃんは私より早く学校に行くようになり、同好会が終わるとすぐに帰ってしまうので同好会でしか顔を合わせることがなくなっていた」
エマ「あれから数日が経った」
エマ「果林ちゃんは私より早く学校に行くようになり、同好会が終わるとすぐに帰ってしまうので同好会でしか顔を合わせることがなくなっていた」
15: 2021/02/06(土) 20:02:42.50 ID:U3DCKu4G
(同好会部室)
かすみ「あれ?果林先輩が来てませんね
彼方先輩、今日果林先輩って学校来てますか?」
彼方「ごめんねかすみちゃん、彼方ちゃん、食物科だから分からないんだ」
かすみ「エマ先輩、果林先輩と毎日登校してましたよね?」
エマ「果林ちゃん、最近早起きして私より早く登校するようになったから最近は一緒じゃないの…
ちょっとLINEで聞いてみるね」
かすみ「え?果林先輩が早起き?かすみん初耳ですよ」
せつ菜「私も初めて知りました」
愛「そう言われてみれば、最近眠そうだったかな」
しずく「そう言えば、この間の集合場所にも一人で早く来てましたね」
侑「何かあったのかな…エマさん、心当たりある?」
かすみ「あれ?果林先輩が来てませんね
彼方先輩、今日果林先輩って学校来てますか?」
彼方「ごめんねかすみちゃん、彼方ちゃん、食物科だから分からないんだ」
かすみ「エマ先輩、果林先輩と毎日登校してましたよね?」
エマ「果林ちゃん、最近早起きして私より早く登校するようになったから最近は一緒じゃないの…
ちょっとLINEで聞いてみるね」
かすみ「え?果林先輩が早起き?かすみん初耳ですよ」
せつ菜「私も初めて知りました」
愛「そう言われてみれば、最近眠そうだったかな」
しずく「そう言えば、この間の集合場所にも一人で早く来てましたね」
侑「何かあったのかな…エマさん、心当たりある?」
17: 2021/02/06(土) 20:04:55.01 ID:U3DCKu4G
エマ「果林ちゃんね、最近早起きするようになったの
お片づけやお洗濯もちゃんとやるようになったし、一人で学校に行くようになった」
歩夢「そうだったんだ…」
エマ「でもね、それと同時に私が手伝おうとすると嫌がるようになったの
だから私、果林ちゃんの家に行ってもやることがなくて、まるで私がいらなくなったみたいで…」
せつ菜「エマさんがいらないってことは絶対にないと思いますよ?」
エマ「うん…でも私、どうしたらいいのか分からなくて」
璃奈「エマさん、返信来た?」
エマ「ちょっと待ってね、
…来てない」
彼方「彼方ちゃん、心配になってきたよ」
侑「私も心配になってきた
果林ちゃんの様子、見に行こうよ」
愛「エマさん、一応私達が来るって伝えておいたほうがいいんじゃないかな?」
エマ「うん、そうする」
お片づけやお洗濯もちゃんとやるようになったし、一人で学校に行くようになった」
歩夢「そうだったんだ…」
エマ「でもね、それと同時に私が手伝おうとすると嫌がるようになったの
だから私、果林ちゃんの家に行ってもやることがなくて、まるで私がいらなくなったみたいで…」
せつ菜「エマさんがいらないってことは絶対にないと思いますよ?」
エマ「うん…でも私、どうしたらいいのか分からなくて」
璃奈「エマさん、返信来た?」
エマ「ちょっと待ってね、
…来てない」
彼方「彼方ちゃん、心配になってきたよ」
侑「私も心配になってきた
果林ちゃんの様子、見に行こうよ」
愛「エマさん、一応私達が来るって伝えておいたほうがいいんじゃないかな?」
エマ「うん、そうする」
18: 2021/02/06(土) 20:07:15.33 ID:U3DCKu4G
(果林宅)
ピンポーン
エマ「果林ちゃん!私だよ、開けて」
しずく「大丈夫でしょうか、心配です」
せつ菜「もしかして留守なのでしょうか?」
ピンポーン
エマ「出ないよ…」
かすみ「りな子、何か中の様子が分かる機械とかないの?」
璃奈「ごめんなさい、ない」
ガチャ
エマ「果林ちゃん!」
ピンポーン
エマ「果林ちゃん!私だよ、開けて」
しずく「大丈夫でしょうか、心配です」
せつ菜「もしかして留守なのでしょうか?」
ピンポーン
エマ「出ないよ…」
かすみ「りな子、何か中の様子が分かる機械とかないの?」
璃奈「ごめんなさい、ない」
ガチャ
エマ「果林ちゃん!」
20: 2021/02/06(土) 20:11:07.38 ID:U3DCKu4G
果林「全く、何回もインターホン鳴らさないでよ、頭に響くわ」
エマ「果林ちゃん顔真っ赤…それにおでこ熱いよ」
歩夢「辛そう…」
果林「ええ、ちょっと朝から熱があって休んでたのよ
でも大丈夫、明日には良くなるわ
心配かけてごめんなさい」
エマ「その熱じゃ心配だよ!それに果林ちゃん、風引いた時のお料理できないでしょう」
果林「買ってくるから問題ないわ」
エマ「果林ちゃん、入るよ!」
果林「ちょっとエマ?何やってるのよ…」
エマ「冷蔵庫にプロテインと野菜スティックしか入ってない…」
果林「だからあとで買ってくるの、もう頭痛いから帰ってくれる?
みんなに移したくないし…うぅ…」
バタン
エマ「果林ちゃんが…倒れ…た?」
エマ「どうしよう…」
エマ「果林ちゃん顔真っ赤…それにおでこ熱いよ」
歩夢「辛そう…」
果林「ええ、ちょっと朝から熱があって休んでたのよ
でも大丈夫、明日には良くなるわ
心配かけてごめんなさい」
エマ「その熱じゃ心配だよ!それに果林ちゃん、風引いた時のお料理できないでしょう」
果林「買ってくるから問題ないわ」
エマ「果林ちゃん、入るよ!」
果林「ちょっとエマ?何やってるのよ…」
エマ「冷蔵庫にプロテインと野菜スティックしか入ってない…」
果林「だからあとで買ってくるの、もう頭痛いから帰ってくれる?
みんなに移したくないし…うぅ…」
バタン
エマ「果林ちゃんが…倒れ…た?」
エマ「どうしよう…」
21: 2021/02/06(土) 20:13:31.08 ID:U3DCKu4G
歩夢「ちょっとどいて?布団直すから
侑ちゃん手伝って」
侑「了解」
愛「保冷剤もないのか…スポーツドリンク買ってくるね」
璃奈「私も行く」
彼方「彼方ちゃん、お買い物してくるよ
暖かいもの作ってあげる」
しずく「私、手伝います」
せつ菜「私も行きます!」
侑「これ使って!私の財布だから」
かすみ「かすみんは残って果林先輩を見ます!
先輩、大丈夫ですからね!」
エマ「みんな…!」
侑ちゃん手伝って」
侑「了解」
愛「保冷剤もないのか…スポーツドリンク買ってくるね」
璃奈「私も行く」
彼方「彼方ちゃん、お買い物してくるよ
暖かいもの作ってあげる」
しずく「私、手伝います」
せつ菜「私も行きます!」
侑「これ使って!私の財布だから」
かすみ「かすみんは残って果林先輩を見ます!
先輩、大丈夫ですからね!」
エマ「みんな…!」
22: 2021/02/06(土) 20:16:10.11 ID:U3DCKu4G
(数時間後)
彼方「できたよ、彼方ちゃん特製のスープ」
果林「ありがとう…美味しいわ」
彼方「みんなが協力してくれたんだよ」
かすみ「流石に何人も台所に立てないから、交代しながらやりました
かすみんはお野菜切りましたよ!」
カチャカチャ
歩夢「せつ菜ちゃん、洗い物ありがとうね」
せつ菜「はい!」
璃奈「まさか、体温計までないとは思わなかった
売っててよかった」
愛「ゆうゆ、お金大丈夫?結構使っちゃったけど」
侑「大丈夫、そういうのは後でいいよ」
しずく「熱が下がって良かったです…あ、保冷剤取り替えますね」
果林「悪いわね…」
彼方「できたよ、彼方ちゃん特製のスープ」
果林「ありがとう…美味しいわ」
彼方「みんなが協力してくれたんだよ」
かすみ「流石に何人も台所に立てないから、交代しながらやりました
かすみんはお野菜切りましたよ!」
カチャカチャ
歩夢「せつ菜ちゃん、洗い物ありがとうね」
せつ菜「はい!」
璃奈「まさか、体温計までないとは思わなかった
売っててよかった」
愛「ゆうゆ、お金大丈夫?結構使っちゃったけど」
侑「大丈夫、そういうのは後でいいよ」
しずく「熱が下がって良かったです…あ、保冷剤取り替えますね」
果林「悪いわね…」
23: 2021/02/06(土) 20:17:55.12 ID:U3DCKu4G
エマ「果林ちゃん」
果林「何?」
エマ「どうして果林ちゃん、私を頼ってくれなかったの?」
果林「エマに迷惑かけたくなかったからよ」
エマ「今日だけじゃないよ、前から起こさないでって言ったり、私がお部屋掃除しようとしても断ったり」
彼方「ちょっとエマちゃん、果林ちゃんまだ熱あるんだから…」
エマ「そのうち私よりも早起きして学校に行くようになって…
私、果林ちゃんが朝弱いの知ってるんだよ
どうして…どうして無理するの?
なんで私を頼ってくれないの?
私お節介だった…?」
せつ菜「エマさん!」
エマ「教えてよ、果林ちゃん…うぅ…」
果林「…私だって、エマに頼りたいわよ」
エマ「うぅ…えっく…ひっく…」
果林「実際私、エマがいないと何もできなかったもの」
エマ「かりん…ちゃん…」
果林「何?」
エマ「どうして果林ちゃん、私を頼ってくれなかったの?」
果林「エマに迷惑かけたくなかったからよ」
エマ「今日だけじゃないよ、前から起こさないでって言ったり、私がお部屋掃除しようとしても断ったり」
彼方「ちょっとエマちゃん、果林ちゃんまだ熱あるんだから…」
エマ「そのうち私よりも早起きして学校に行くようになって…
私、果林ちゃんが朝弱いの知ってるんだよ
どうして…どうして無理するの?
なんで私を頼ってくれないの?
私お節介だった…?」
せつ菜「エマさん!」
エマ「教えてよ、果林ちゃん…うぅ…」
果林「…私だって、エマに頼りたいわよ」
エマ「うぅ…えっく…ひっく…」
果林「実際私、エマがいないと何もできなかったもの」
エマ「かりん…ちゃん…」
24: 2021/02/06(土) 20:23:12.91 ID:U3DCKu4G
果林「でも、私は変わらないといけないの」
エマ「なんで…?」
果林「…私がしっかりしないと」
果林「私がしっかりしないと、エマが安心してスイスに帰れないじゃない!」
エマ「…!」
果林「エマがいなくても私がちゃんとやっていけるって証明できないと、エマは優しいから心配するでしょう?」
エマ「かりんちゃん…ごめんね?」
果林「何で謝るのよ」
エマ「ごめんね…ごめんね」
果林「何よ、言いたいことがあるなら言いなさいよ」
エマ「今、分かったよ
私、心のどこかで知ってたんだ…
果林ちゃんが変わろうとしてたこと」
果林「…?」
エマ「私だって、できるなら帰りたくないよ
果林ちゃんと離れたくない」
果林「エマ…」
エマ「でも、帰らなくちゃいけないの
だから少しでも長く果林ちゃんと一緒にいたくて、毎日起こしに行ったりお片づけしたり、お掃除したりしてたんだよ」
果林「あなた、それで毎日…」
エマ「余計なお世話だったよね?せっかく果林ちゃんが頑張って変わろうとしてたのに
ごめんね果林ちゃん」
果林「だから何で謝るのよ…
エマの気持ちに気づけてなかったのは私の方だっていうのに」
エマ「果林ちゃんは悪くないよ…」
エマ「なんで…?」
果林「…私がしっかりしないと」
果林「私がしっかりしないと、エマが安心してスイスに帰れないじゃない!」
エマ「…!」
果林「エマがいなくても私がちゃんとやっていけるって証明できないと、エマは優しいから心配するでしょう?」
エマ「かりんちゃん…ごめんね?」
果林「何で謝るのよ」
エマ「ごめんね…ごめんね」
果林「何よ、言いたいことがあるなら言いなさいよ」
エマ「今、分かったよ
私、心のどこかで知ってたんだ…
果林ちゃんが変わろうとしてたこと」
果林「…?」
エマ「私だって、できるなら帰りたくないよ
果林ちゃんと離れたくない」
果林「エマ…」
エマ「でも、帰らなくちゃいけないの
だから少しでも長く果林ちゃんと一緒にいたくて、毎日起こしに行ったりお片づけしたり、お掃除したりしてたんだよ」
果林「あなた、それで毎日…」
エマ「余計なお世話だったよね?せっかく果林ちゃんが頑張って変わろうとしてたのに
ごめんね果林ちゃん」
果林「だから何で謝るのよ…
エマの気持ちに気づけてなかったのは私の方だっていうのに」
エマ「果林ちゃんは悪くないよ…」
26: 2021/02/06(土) 20:26:04.04 ID:U3DCKu4G
しずく「あの…」
果林「何?」
しずく「お二人は何も悪くないと思うんです」
エマ「しずくちゃん…」
しずく「多少方向が違っただけで、お互いを思う気持ちは変わらない
そうですよね?」
果林「…ええ」
エマ「そうだけど…」
しずく「だったら、方向を統一すればいいんです」
果林「!」
エマ「しずくちゃん、どういうこと?」
しずく「果林先輩は気づいたみたいですね」
果林「ええ」
エマ「果林ちゃん、教えてよ…
私、どうすればいいの?」
果林「何?」
しずく「お二人は何も悪くないと思うんです」
エマ「しずくちゃん…」
しずく「多少方向が違っただけで、お互いを思う気持ちは変わらない
そうですよね?」
果林「…ええ」
エマ「そうだけど…」
しずく「だったら、方向を統一すればいいんです」
果林「!」
エマ「しずくちゃん、どういうこと?」
しずく「果林先輩は気づいたみたいですね」
果林「ええ」
エマ「果林ちゃん、教えてよ…
私、どうすればいいの?」
27: 2021/02/06(土) 20:29:29.63 ID:U3DCKu4G
果林「エマ、よく聞いて」
エマ「うん」
果林「あなたはこれから毎日、私を起こしに来る」
エマ「!」
果林「それと、私のことを手伝ってくれる」
エマ「果林ちゃん…」
果林「別に私を手伝うこと以外でも、遊びに来てくれたっていいし、話すだけでもいいわよ
あなたこの間もそうだけど、うちに来たら必ず私を手伝わなきゃって思ってるみたいだから」
エマ「うん…!」
果林「これを卒業まで続けて欲しいの」
エマ「分かったよ、果林ちゃん!約束するよ!毎日起こしに行くよ!」
果林「ちょっと抱きつかないでよ、私病人なのよ?」
エマ「果林ちゃん!」
果林「もう、エマの涙で布団がぐしゃぐしゃじゃない」
エマ「そういう果林ちゃんも泣いてるよ?はいタオル」
果林「ありがとう
…冷たい!これ保冷剤包んでたタオルじゃない」
エマ「待って、新しいの持ってくるね」
エマ「うん」
果林「あなたはこれから毎日、私を起こしに来る」
エマ「!」
果林「それと、私のことを手伝ってくれる」
エマ「果林ちゃん…」
果林「別に私を手伝うこと以外でも、遊びに来てくれたっていいし、話すだけでもいいわよ
あなたこの間もそうだけど、うちに来たら必ず私を手伝わなきゃって思ってるみたいだから」
エマ「うん…!」
果林「これを卒業まで続けて欲しいの」
エマ「分かったよ、果林ちゃん!約束するよ!毎日起こしに行くよ!」
果林「ちょっと抱きつかないでよ、私病人なのよ?」
エマ「果林ちゃん!」
果林「もう、エマの涙で布団がぐしゃぐしゃじゃない」
エマ「そういう果林ちゃんも泣いてるよ?はいタオル」
果林「ありがとう
…冷たい!これ保冷剤包んでたタオルじゃない」
エマ「待って、新しいの持ってくるね」
28: 2021/02/06(土) 20:33:23.50 ID:U3DCKu4G
愛「もう私達がいなくても大丈夫みたいだね」
璃奈「うん、良かった」
せつ菜「しずくさんの凄さを垣間見ました…」
しずく「そんな、私は思ったことを言ったまでですよ」
かすみ「彼方先輩!あのスープのレシピ教えてください!」
彼方「よし、教えてあげよう
あまり味を濃くせずに素材の味を生かすんだよ」
歩夢「侑ちゃん、明日久しぶりに起こしに行っていい?」
侑「いいよ、朝食作って待ってる」
歩夢「もう侑ちゃん、起こしに行く意味がないでしょう?」
エマ(こうして、私の不安はなくなった)
果林(私は毎日果林ちゃんを起こしに行き、できるだけ長く果林ちゃんと一緒に過ごした)
エマ(そして卒業した後、私はみんなに見送られて日本を後にした)
エマ(果林ちゃんは泣くのを我慢していたが、最終的には大声で泣いてしまった
つられてみんなも泣いていた
もちろん、私も泣いた)
エマ(とても悲しかったけど、私の心は幸せな気持ちで満たされていた
日本に来て、スクールアイドルになって、そして果林ちゃんに会えて本当に良かった)
璃奈「うん、良かった」
せつ菜「しずくさんの凄さを垣間見ました…」
しずく「そんな、私は思ったことを言ったまでですよ」
かすみ「彼方先輩!あのスープのレシピ教えてください!」
彼方「よし、教えてあげよう
あまり味を濃くせずに素材の味を生かすんだよ」
歩夢「侑ちゃん、明日久しぶりに起こしに行っていい?」
侑「いいよ、朝食作って待ってる」
歩夢「もう侑ちゃん、起こしに行く意味がないでしょう?」
エマ(こうして、私の不安はなくなった)
果林(私は毎日果林ちゃんを起こしに行き、できるだけ長く果林ちゃんと一緒に過ごした)
エマ(そして卒業した後、私はみんなに見送られて日本を後にした)
エマ(果林ちゃんは泣くのを我慢していたが、最終的には大声で泣いてしまった
つられてみんなも泣いていた
もちろん、私も泣いた)
エマ(とても悲しかったけど、私の心は幸せな気持ちで満たされていた
日本に来て、スクールアイドルになって、そして果林ちゃんに会えて本当に良かった)
30: 2021/02/06(土) 20:35:26.92 ID:U3DCKu4G
(その年の夏)
果林(エマ、元気かしら?)
果林(おかげさまで、私はちゃんと一人で生活できてるわ)
果林(でもエマ、あなたが足りないの)
果林(朝起きるたびに、掃除するたびに、事あるごとにあなたのことを思い出す)
果林(エマ…今、何してるの?)
ピンポーン
「果林ちゃん!」
果林「!」
ガチャ
エマ「ただいま、果林ちゃん!」
【おしまい】
果林(エマ、元気かしら?)
果林(おかげさまで、私はちゃんと一人で生活できてるわ)
果林(でもエマ、あなたが足りないの)
果林(朝起きるたびに、掃除するたびに、事あるごとにあなたのことを思い出す)
果林(エマ…今、何してるの?)
ピンポーン
「果林ちゃん!」
果林「!」
ガチャ
エマ「ただいま、果林ちゃん!」
【おしまい】
33: 2021/02/06(土) 20:37:14.42 ID:U3DCKu4G
(X年後)
エマ「果林ちゃん、起きないと会社遅刻しちゃうよ?」
果林「あと5分…」
エマ「もう、起きて!」
果林「エマ…もうどこか行かないわよね?」
エマ「大丈夫だから、起きて?
朝ごはん冷めちゃうよ」
果林「ん…おはよう、エマ」
エマ「おはよう、果林ちゃん!」
【本当におしまい】
エマ「果林ちゃん、起きないと会社遅刻しちゃうよ?」
果林「あと5分…」
エマ「もう、起きて!」
果林「エマ…もうどこか行かないわよね?」
エマ「大丈夫だから、起きて?
朝ごはん冷めちゃうよ」
果林「ん…おはよう、エマ」
エマ「おはよう、果林ちゃん!」
【本当におしまい】
36: 2021/02/06(土) 20:49:42.25 ID:kyJrwyk9
乙
37: 2021/02/06(土) 20:54:42.62 ID:DbKO3zjS
読んでいただきありがとうございました
果林「ここが神田明神ね」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1612357709/
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40: 2021/02/06(土) 21:26:46.40 ID:BBQWR7ja
いい話でよかった乙
42: 2021/02/06(土) 22:30:42.03 ID:GUZHO1f7
良かった
43: 2021/02/07(日) 00:08:17.49 ID:0aLb9+BD
嬉しくないわ。これから また、ずうっとエマといっしょに暮らさない。
34: 2021/02/06(土) 20:39:34.09 ID:riCkDmjh
結婚おめでとう!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1612608318/