【SS】浅希「璃奈……大丈夫かな……」【ラブライブ！虹ヶ咲】

「いち、にー、さん、し」

璃奈「はっ……はっ……はっ……」



今日子「璃奈ちゃん頑張ってるね♪」

浅希「うん、そうだね」

色葉「来週ライブが近いから張り切ってるのかもね」

浅希「うん」

今日子「浅希ちゃん、どうしたの？」

浅希「あ、ううん。なんでもない」

今日子「？」

色葉「？」

次の日

今日子「璃奈ちゃん、次のライブ楽しみにしてるから♪」

璃奈「うん」

色葉「とかいって、実は歩夢先輩がお目当てなんじゃないの？」

今日子「い、色葉ちゃん///」ｱｾｱｾ…

璃奈「…………」ｳﾄｯ…

浅希（璃奈、やっぱり）

ﾃｸﾃｸ…

浅希「り～なっ」

璃奈「浅希ちゃん」

浅希「最近の璃奈、ちょっと頑張り過ぎなんじゃないかな？」

璃奈「え？そんなこと」

ｸﾗｯ…

璃奈「あっ……」

ﾎﾟｽｯ…

浅希「ほら、やっぱり無理してる」

璃奈「でも……ファンの為に、頑張らないと……」ｸﾗｯ…

ｷﾞｭｯ…

璃奈「浅希ちゃん……」

浅希「確かに、璃奈のライブを楽しみにしてるファンはたくさんいると思う。私もそう」

浅希「でも、それで体を壊したらむしろ悲しむんじゃないかな？」

璃奈「そう、なのかな……」

浅希「うん。きっとそう」

浅希「だから、今日はお休みをとったほうがいいと思うよ？」

璃奈「……うん、わかった」

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…

浅希「すいませーん、こちらに高咲先輩がいるとうかがったのですが」

侑「え、私？」

ﾃｸﾃｸ…

今日子「璃奈ちゃんの体調、気付かなかったなー」

色葉「ジョイポリのライブでも張り切った反動でお休み取ってたし」

今日子「結局、まだ璃奈ちゃんの事知らなかったのかもしれないね……」

色葉「うん……」

侑「事情は分かった。今日はお休みを取ってもらって、明日も無理な練習は組まないようにするよ」

浅希「無理を言ってすいません……」

侑「ううん、最悪の事態は回避出来たことだし、むしろありがたいよ」

浅希「そうですか……」

侑「ホント助かったよ、ありがとう」

・・・

璃奈「ごめんね浅希ちゃん。こんなことまでさせちゃって」

浅希「そう思うんだったら今日一日はゆっくり休むこと」

璃奈「……うん、わかった」

浅希「素直でよろしい♪」

璃奈「それじゃあ、また明日」

浅希「ばいばい璃奈♪」

ﾃｸﾃｸ…

浅希「……璃奈、行っちゃったな」

浅希「…………」ｼｭﾝ…

ｶﾞｼｯ…

浅希「ふぇ？」

色葉「本当は、璃奈ちゃんのお見舞いとか行きたいんじゃないの？」

浅希「そ、そんなことっ///」ｱｾｱｾ…

色葉「とか言って、顔にはしっかり書いてあるんだから」

浅希「///」

今日子「部長には私たちから言っておくから大丈夫だよ」

浅希「でも、二人もお見舞いに行きたいんじゃ」

色葉「そうしたいのは山々なんだけどね」

色葉「でも、ここは璃奈ちゃんの体調に気付いた浅希に譲るべきかなーって」

今日子「うんうん」

浅希「色葉……今日子……」

色葉「ということで、さっさと行ってちょうだいね」

浅希「ごめん二人とも、明日お礼用意するから！」

ﾀｯﾀｯﾀ…

色葉「……ちょっと羨ましいな」

今日子「そうだね……」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ　ﾋﾟｺｯ

浅希『クラスメイトの浅希ですが、お邪魔してもよろしいでしょうか？』

璃奈「浅希ちゃん……」

ﾋﾟﾛﾝ♪

・・・

璃奈「お見舞い、来てくれたんだ」

浅希「うん。やっぱり、心配だったから」

璃奈「そうなんだ……」

浅希「…………」

浅希（ここは、私だけでも元気に振舞わらないと……！）

ﾊﾟｼｯ!

浅希「あーやめやめ、湿っぽい話とかはここで終わりっ！」

璃奈「浅希ちゃん」

浅希「そんなわけで、今から元気の出る料理作ろうと思うんだけど、台所借りてもいいかな？」

璃奈「うん、いいよ」

璃奈「浅希ちゃんが作ってくれた卵かけ生姜うどん、美味しい」

浅希「璃奈に喜んでもらえて嬉しいよ♪」

璃奈「浅希ちゃん、本当にありがとう」

浅希「ふふっ、どういたしまして♪」

・・・

浅希「それじゃあ、そろそろ帰るね」

璃奈「うん。帰り、気をつけてね」

浅希「璃奈も、早く元気になってね♪」

璃奈「うん」

ｶﾞﾁｬ…　ﾃｸﾃｸ…

浅希（あそこにいるのは……）

ｻｻｯ…

愛「りなりー、元気にしてるかなー？」

侑「今元気になってても、当面は無理できないと思うけどね」

愛「うんうん、愛さんもそう思う♪」

ｽｯ…

浅希「咄嗟に隠れちゃって……何してるんだろう、私……」

かすみ「やっほー、お見舞いにきたよー」

璃奈「ごめんねみんな。来週控えてるのに」

せつ菜「いえ、大事にならなくて良かったです」

侑「こっちこそごめんね。私が気付かなきゃいけない事なのに」

璃奈「ううん、私は感情を出すのが苦手だから」

・・・

しずく「先に浅希さんがお見舞いに来てたんですね」

璃奈「うん。うどん作ったりしてくれた」

しずく「良かったね、璃奈さん♪」

璃奈「……ライブ、辞退したほうがいいのかな」

侑「璃奈ちゃん……」

８人「…………」

侑「ごめんみんな。璃奈ちゃんと二人きりで話したいんだけど」

果林「私たちに聞かれたくない話があるってわけ？」

侑「うん、そんなところ」

果林「そう……それじゃあ終わったら連絡頂戴」

エマ「え、果林ちゃん？」

果林「別に私たちのライブが駄目になる話じゃなさそうだし……そうよね？」

侑「うん。ごめんね果林さん」

・・・

侑「やっぱり、クラスの子の事気にしてるんだ」

璃奈「うん……」

ｺﾞｿｯ…

侑「璃奈ちゃんに頼まれていたもの、今渡しちゃうね」

璃奈「侑さん……」

侑「それを使うかどうかは璃奈ちゃん次第だけど、多分璃奈ちゃんは使うんじゃないかなって」

璃奈「正直、まだ迷ってるかな」

侑「そっか……」

璃奈「…………」

侑「まあ、今回使わないにしても使う機会ならまたあると思うし、璃奈ちゃんが持っててよ」

璃奈「ごめんね侑さん。頼んだのはこっちなのに」

侑「ううん、私は大丈夫だから」

・・・

『でも、それで体を壊したらむしろ悲しむんじゃないかな？』

璃奈「浅希ちゃん……」

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…

璃奈「おはよう」

浅希「璃奈……良くなったんだね」

璃奈「うん、おかげさまで」

璃奈「浅希ちゃん、ちょっといいかな？」

浅希「うん。大丈夫だよ」

・・・

璃奈「昨日色々考えたけど、やっぱりライブに出る事にした」

浅希「そうなんだ」

璃奈「私は、ライブを通じてファンと繋がる事を大事にしていきたいから」

浅希（璃奈の決意は固いみたいだね）

璃奈「ごめんね浅希ちゃん。また心配をかけちゃうかもしれないけど」

浅希「あ、ううん。最終的に決めるのは璃奈だし、私の意見なんて大したことじゃないから」

璃奈「それは違う」

浅希「え？」

璃奈「私にとって浅希ちゃんはクラスの友達で私のファンでもある」

璃奈「そんな浅希ちゃんの意見だから、無下に否定するなんて私にはできない」

浅希「璃奈……」

璃奈「今週はなるべく無理はしないようにする。でも、どうしてもって事もあるかもしれないから」

璃奈「その時はまた、浅希ちゃんに伝えるね」

浅希「うん」

璃奈「こんなワガママな私だけど」

璃奈「ライブ、楽しんでくれたら嬉しいな」

浅希「もちろんだよ、璃奈」

璃奈「ふふっ♪」

浅希（璃奈、何があっても私は璃奈の味方だから……！）

璃奈「ということで侑さんからもらったもの、使うことにした」

侑「うん、璃奈ちゃんならそう言うと思ってた」

璃奈「ごめんね侑さん、ワガママばっかり言って」

侑「ううん、むしろ璃奈ちゃんの事が知ることが出来て良かったって思ってるから」

璃奈「侑さん……」



かすみ「これでりな子が欠ける事なく、９人でライブが出来る運びとなったわけで」

しずく「ファンのみんなも楽しみにしてると思うから、復帰できて本当に良かったね♪」

かすみ「うんうん」

侑「それじゃあみんな、今日の練習なんだけど……」

・・・

今日子「今日の練習、璃奈ちゃんだけ歩きみたいだね」

浅希「うん、そうだね」

今日子「やっぱり、心配なんだね」

浅希「うん……」

・・・

ｶﾞﾗﾗﾗﾗ…

璃奈「浅希ちゃん」

浅希「璃奈……」

璃奈「今日は浅希ちゃんと帰りたいと思うんだけど、いいかな？」

浅希「うん、私も璃奈と帰りたかったから///」

ﾃｸﾃｸ…

璃奈「今日は軽い練習にして、体力を温存することにしたんだ」

浅希「そうなんだ」

璃奈「今日も休む選択肢も考えたけど、ライブも近いから」

浅希「……ねぇ璃奈、私に協力出来る事とかあるかな？」

璃奈「浅希ちゃん……」

浅希「この前のSIFみたいに、みんなで作るっていうのもいいと思うんだよね」

璃奈「ごめん、今回はそういうのは考えてなかったから」

浅希「そっか……それなら、また夕飯を作りに行こうかなと思うんだけど」

浅希「また、台所借りてもいいかな？」

璃奈「うん、それなら大丈夫」

浅希「ふふっ♪それじゃあまた材料買ってから璃奈の家に行くね♪」

璃奈「うん」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…　ｶﾞﾁｬｯ…

璃奈「いらっしゃい」

浅希「おじゃましまーす」

璃奈「それじゃあ私は、料理が出来るまでライブの背景エフェクト作りながら待ってるから」

浅希「うん」

・・・

浅希「お待たせ♪」

璃奈「今日はカレーなんだね」

浅希「今の璃奈には栄養のあるものがいいかなと思って」

璃奈「美味しそう」

浅希「しっかり食べて栄養付けてね♪」

璃奈「うん。いただきます」

ﾊﾑｯ…

・・・

璃奈「ごちそうさま」

浅希「残さず食べてくれて嬉しいな♪」

璃奈「うん。浅希ちゃんの作る料理、本当に美味しいから」

浅希「///」

璃奈「……心配しなくても大丈夫だよ。浅希ちゃん」

浅希「やっぱり、分かってたんだ」

璃奈「うん」

浅希「ごめん璃奈。やっぱり、璃奈のことが心配で」

璃奈「ううん、浅希ちゃんが私を心配するのは当然だと思っていたから」

浅希「璃奈……」

璃奈「だから、今回の背景エフェクトは今まで作成したAIから自動生成したものを微調整する形にした」

璃奈「もちろん、微調整の時間を無視することはできない」

璃奈「それでも、一から作るよりは私の負担は格段に軽減できるから」

浅希「そうなんだ。よかった……」

ｷﾞｭｯ…

浅希「璃奈……」

璃奈「無理しそうになったら浅希ちゃんに伝える」

璃奈「そう、約束したから」

浅希「璃奈……りなっ……」ｳﾙｯ…

ｷﾞｭｳｯ…

璃奈「浅希ちゃん……」

浅希「璃奈にとってライブがとても重要だってことは知ってた」

浅希「だけど……だけどやっぱり、璃奈が倒れるんじゃないかって思ったら……私……わたしっ……！」

璃奈「……ありがとう、浅希ちゃん」

・・・

ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ…

璃奈「これなら、1～2時間の調整で出来上がりそう」

～♪～♪

璃奈「……ごめんね、浅希ちゃん」

璃奈「私は浅希ちゃんに、ひとつ隠していることがあるから……」

～♪～♪

璃奈「ライブ、どうなるかな……」

侑「へぇ～、次のライブはこんな感じになるんだ」

璃奈「うん」

侑「ライブ……うまくいくといいね」

璃奈「侑さん、そのことなんだけど」

・・・

侑「そんな悲しい事……」

璃奈「…………」

侑「璃奈ちゃん、あんなに練習してたのに、なんで……！」

璃奈「いくら頑張った所で、ファンがそれを望んでるとは限らない」

璃奈「だけど、やっぱり私がファンに思いを伝えたいって気持ちは変わらないから」

侑「それが一方通行だなんて、悲しすぎるよ……」

璃奈「ううん、いいの」

侑「璃奈ちゃん……」

璃奈「それじゃあ侑さん、今日もよろしくね」

侑「……うん」

ﾋﾟﾛﾝ♪

浅希「璃奈から……なんだろう」

ﾋﾟｯ

『ごめん浅希ちゃん、今日はちょっと無理するかも』

浅希「璃奈……」

・・・

璃奈「はっ……はっ……はっ……」

侑「うん、璃奈ちゃんその調子！」

璃奈（前に、進みたい）

愛「りなりーファイト！」

せつ菜「ファイトです、璃奈さん！！」

璃奈「はっ……はっ……はっ……」

璃奈（たとえそれで結果が出なかったとしても）

しずく「璃奈さん、もう少しだから頑張って！」

かすみ「りな子、ファンのみんなが待ってるよっ！」

璃奈「はっ……はっ……はっ……」

璃奈（後悔だけは、したくないから……！）



浅希「…………」

浅希「私は、見守る事しか出来ないのかな」

浅希「……ぐすっ」

・・・

ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ…

璃奈「ふぅ……」

ﾆｬﾆｬｰﾝ♪

璃奈「泣いても笑っても、これが私の全力」

～♪～♪

『うん、璃奈ちゃんその調子！』

『璃奈さん、もう少しだから頑張って！』

璃奈「侑さん……みんな……」

『璃奈が倒れるんじゃないかって思ったら……私……わたしっ……！』

璃奈「浅希ちゃん……」

・・・

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

璃奈「浅希ちゃん」

浅希「璃奈……」

璃奈「今日の放課後、いいかな？」

浅希「私はいいけど……璃奈の体は」

璃奈「私は、大丈夫だから」

浅希「そうなんだ……」

・・・

侑「それじゃあ、今日もよろしくね」

愛「あれ？りなりー来てないけど」

侑「うん。今日は璃奈ちゃんお休みするんだって」

果林「……なるほど、そういうことだったの」

せつ菜「え？それってどういう」

果林「璃奈ちゃんの狙いは初めからこっちだった。そうでしょう？」

侑「うん、そうなんだ」

侑「ごめんねみんな、今まで黙ってて。実は……」

浅希「待ち合わせ場ここで合ってるよね？」

ﾊﾞﾝｯ!

浅希「わっ！」

ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾛﾘｰﾝ♪

从[˶˃ᴗ˂˵]从

浅希「璃奈？」

璃奈「ごめんね浅希ちゃん、今まで黙ってて」

浅希「これって……もしかして……」

璃奈「うん。私がやりたかったことは初めからこれ」

璃奈「この日の為に、侑さんに頼んで曲も用意したの」

浅希「璃奈……」

璃奈「浅希ちゃんは大事な友達で、『ファン』……だから」

浅希「///」

～♪～♪

璃奈（今まで無理してごめん）

～♪～♪

璃奈（これで浅希ちゃんが喜んでくれるとは思っていない。だけど）

～♪～♪

璃奈（私は、どうしても浅希ちゃんに思いを伝えたかったから）

～♪～♪

璃奈（やるからには、私の全力を出したいから……！）

～♪～♪

浅希「///」

・・・

璃奈「はぁ……はぁ……」

璃奈「浅希ちゃん……どうかな？」

浅希「……ごめん、璃奈」

璃奈「やっぱり、浅希ちゃんはこんなこと望んでなんて……」

浅希「ち、違うの。そうじゃなくて///」

璃奈「え？」

浅希「私は、璃奈のことがずっと心配だった……それなのに……///」

浅希「どうしよう……嬉しすぎて、もっと見たいだなんて///」

璃奈「浅希ちゃん……」

ｷﾞｭｯ…

浅希「あっ///」

璃奈「よかった……浅希ちゃんに伝わって」

浅希「璃奈……///」

璃奈「今日のライブ、止めようかどうか迷ってた」

璃奈「だけど、これを逃したらいよいよ伝える機会がなくなるかもって思ったから」

璃奈「やるからには全力を出したいって思ったから、だから」

ｷﾞｭｳｯ…

浅希「うん……璃奈の思い、私にちゃんと伝わったよ///」

璃奈「浅希ちゃん///」

浅希「ありがとう、璃奈///」

璃奈「///」

浅希「それじゃあ、また来週かな」

璃奈「あ、それなんだけど」

浅希「？」

ｽｯ…

璃奈「はい」

浅希「これ……」

璃奈「ジョイポリのフリーパス、浅希ちゃんと行きたいなって思ってて」

浅希「そんな……これ以上嬉しい事が続くなんて///」

璃奈「一緒に行ってくれるかな？」

浅希「うん……もちろん、だよ……///」

璃奈「ふふっ嬉しいな♪」

浅希「///」



二人の時間は、まだ終わらない……

本編っぽいところはここまで
あとはその場のノリと勢いって感じで

浅希「予定より早く来ちゃったな……」

ﾃｸﾃｸ…

璃奈「ごめん浅希ちゃん、待たせちゃったみたいで」

浅希「う、ううん。今来た所だから///」

璃奈「そうなんだ」

ｷﾞｭｯ…

璃奈「行こ、浅希ちゃん」

浅希「うん///」

・・・

『第１の関門』

浅希「璃奈、この問題どう解くのかな？」

璃奈「うーん」

浅希「私が考えてるのは……」

璃奈（浅希ちゃん、やっぱり私の体が心配で、迷宮系を選んだんだ）

浅希「璃奈、どうかな？」

璃奈「その考えで間違って無いと思う、強いて挙げるなら……」

・・・

『はたして次は、思い通りにいくだろうか……』

浅希「クリアできたね、璃奈」

璃奈「うん」

璃奈「最後の難関、浅希ちゃんがいなかったらクリアできなかった」

浅希「そうなんだ」

璃奈「それもこれも、浅希ちゃんのおかげ」

浅希「……私の前では、嘘をついてほしくなかったかな」

璃奈「え？」

浅希「この迷宮、璃奈がその気になっていれば自力でクリア出来たはず」

浅希「それなのに、私に気を使って……」

璃奈「……ごめん、浅希ちゃん」

浅希「ううん、私がこの迷宮を選んだのも悪かったから……」

璃奈「浅希ちゃん……」

ｷﾞｭｯ…

璃奈「答えの分かる問題だったら、すんなりと解けると思っていたのに」

璃奈「なんでだろう、もっとファンと繋がりたいと思ったら、ハズレばっかり引いちゃって」

璃奈「浅希ちゃんと楽しい時間を過ごしたかっただけなのに、こんなにもすれ違うなんて……」

浅希「…………」

ｷﾞｭｯ…

璃奈「浅希ちゃん……」

浅希「璃奈……大丈夫だよ」

浅希「どんなことがあっても、私は璃奈の味方だから……！」

璃奈「浅希ちゃん……」

ｷﾞｭｳｯ…

璃奈「ごめん浅希ちゃん」

璃奈「もうすこしだけ、こうしていたい……///」

浅希「璃奈///」

・・・

浅希「ちょっと休憩しようか」

璃奈「うん」

・・・

浅希「璃奈、大丈夫？」

璃奈「今のところは」

浅希「よかった……」

璃奈「私は、来週のライブも控えているから」

浅希「璃奈、やっぱり来週も」

璃奈「ごめん浅希ちゃん。また無理するかもしれない」

浅希「そっか……そうだよね……」

璃奈「私のわがままに付き合ってもらった以上は、もう同好会に迷惑はかけられない」

璃奈「だから、せめて自分に出来る範囲で、精一杯頑張らなきゃって思って」

浅希「…………」

璃奈「ごめんね浅希ちゃん。今日は楽しい時間にしたかったんだけど、こんな湿っぽい話……」

浅希「本当の声……聞けて良かった」

璃奈「え？」

浅希「璃奈って頑張り屋さんだから、我慢し過ぎてるんじゃないかって、時々思うの」

浅希「そして、今の話を聞いて、やっぱりそうだったんだなって……」

璃奈「浅希ちゃん……」

ｷﾞｭｯ…

浅希「璃奈、昨日は無邪気に喜んじゃってごめん」

浅希「今日は私に、思いっきり甘えていいから……！」

璃奈「……ホントにいいの？」

浅希「うん……！」

???……

浅希「桜、綺麗だね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ…

璃奈「うん」

璃奈「……春の景色、こんなに綺麗だなんて気付かなかった」

浅希「そうなんだ」

璃奈「今まで、友達とお花見なんて、したこと無かったから」

浅希「……ぐすっ」

璃奈「浅希ちゃん？」

浅希「璃奈……こんなに我慢してたなんて、知らなかった……」

璃奈「浅希ちゃん……」

浅希「こんなに可愛い璃奈を、こんな……こんなっ……！」

ｷﾞｭｯ…

璃奈「あっ……」

浅希「もう、寂しい思いなんて、させないんだから……！」

璃奈「……///」

・・・

璃奈「今日は色々ありがとう」

浅希「ううん、私も璃奈と一緒に遊べて楽しかったから///」

璃奈「これで、来週も乗り切ることが出来そうだから」

浅希「……やっぱり、気持ちは変わらないんだ」

璃奈「うん」

浅希「そっか……」

ｷﾞｭｯ…

璃奈「変わらないどころか、いっそう強くなった」

璃奈「ライブを通じてみんなと繋がることが出来た、もちろん浅希ちゃんとも」

璃奈「だから、それに応えるためにもっと頑張らなきゃって」

浅希「でも、それじゃあまた……」

璃奈「そして、それだけじゃ駄目なんだって事も気付いた」

浅希「璃奈……」

璃奈「頑張っても駄目なこともあるし、逆に悪い結果になる事さえある」

璃奈「それでも、みんなの支えがあれば乗り切る事が出来るかもしれない」

浅希「璃奈……」

璃奈「それを教えてくれたのは、他でもない浅希ちゃん」

璃奈「浅希ちゃんがいてくれたから、私はここまで出来たから……」

浅希「ううん、璃奈の頑張りに比べれば、私なんてっ……！」

ｷﾞｭｯ…

浅希「あっ……」

璃奈「これからまた、浅希ちゃんに迷惑をかけるかもしれない」

璃奈「だから、こんなお願いはワガママだと思うけど」

璃奈「浅希ちゃん、いつまでも私のこと、見守ってくれたら嬉しいな」

浅希「…………」

ｷﾞｭｯ…

浅希「璃奈……私は璃奈に『頑張って』って声をかけることは出来ない」

浅希「そんなことしたら、また璃奈が倒れるかもしれないって思うから……」

璃奈「浅希ちゃん……」

浅希「でも私はっ……どんなことがあっても、私はずっと……」

浅希「ずっとずっと……璃奈の味方だからっ……！！」

璃奈「……浅希ちゃん///」

ｷﾞｭｳｯ…

浅希「璃奈……///」

璃奈「浅希ちゃん……私、浅希ちゃんに出会えて……本当に良かった///」

浅希「璃奈……りなっ……///」

璃奈「///」

浅希「///」

・・・

侑「そろそろ、璃奈ちゃんの出番だね」

璃奈「うん」

侑「璃奈ちゃん、頑張ってね♪」

从[˶˃ᴗ˂˵]从

・・・

ｼｭｺｰﾝ…

浅希「キャー璃奈ー♡今日も可愛いよー♡」

从[˶˃ᴗ˂˵]从ﾉｼ



いつも頑張り屋さんで、どこか脆い所がある璃奈
私はどこまでも璃奈の味方でいたい

だって私は、璃奈のことが大好きだから……

おわり

良かったな私！
わたりな乙でした

おつ、あさりなもええな

あーーー！すごくよかったです！！！乙！

私いいキャラだよね

私頑張ったな