すみちさーSS

ｶｰ ｶｰ ｶｰ 千砂都「はい」ﾋﾟｼｯ すみれ「...」 千砂都「はい」ﾋﾟｼｯ すみれ「...」ﾁﾗｯ 千砂都「...」ｼﾞｰｯ すみれ「どうぞ、嵐さん」 千砂都「明日土曜日だけどさ、なにか用事ある？すみれちゃん」 すみれ「ある」 千砂都「えー。そっか」 すみれ「...」

すみれ「...」ﾍﾟﾗｯ 千砂都「...」ｼﾞｰｯ すみれ「...」 千砂都「...」ｼﾞｰｯ すみれ「...なに？」 千砂都「え？」 すみれ「いや、こっち見てるなぁって」 千砂都「あー。うん」 すみれ「？」 千砂都「すみれちゃんってさ、私のことどう思ってるのかなぁって」 すみれ「はぁ？」

すみれ(最近、私は千砂都のことが気になってる) すみれ(とはいえ千砂都にはかのんがいる…二人は幼馴染…しかも2人の友情の間に私なんかが割って入るスキなんてない…) 千砂都「えーと…すーすー…」 すみれ「すみれよ！」 すみれ(普段のやり取りだってこの通り…千砂都には精々いいお仲間―にくらいしか思われてないんでしょうね) 千砂都「ごめんごめん、怒らないで～」ｴﾍﾍ すみれ「ったく…」ﾊｧ すみれ(どうしようもないったらどうしようもないわね…) すみれ(玉砕覚悟で告白―なんて私の性に合わないし…) すみれ(何とかあの子から…) すみれ(かのんから千砂都を奪う方法は―)

かのん「うん。次のライブでね、私と可可ちゃんで2人の曲を歌うんだけど」 可可「Tiny Starsには専用の衣装がありマス。そして、次に歌う曲のために、着替えが必要デス」 恋「そこで、曲の間に、既に着替え終わった千砂都さんとすみれさんのデュエットを挟む事で、かのんさんと可可さんの着替えの時間を稼ぐという作戦です」 恋「本来この曲は5人曲ですが、デュエット用にパート分けは済ませてありますので…」 すみれ「ちょっと待ちなさいよ。恋は歌わないの？」 恋「デュエットの方がライブ映えするのではという、かのんさんからのご意見です」 すみれ「そういうのは本人を交えて決めなさいよ！」 　

可可「すみれ、すみれ！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ! すみれ「何よ、そんなにはしゃいじゃって」 可可「可可が学園祭に向けてスバラシイものを用意してきました！」 すみれ「素晴らしいもの？」 可可「はいデス！学園祭の集客力を向上させるためのとびっきりの秘策デス。なんとなんと、すみれにしか出来ない集客の役割デス！」 すみれ「集客……ふっ、しょうがないわね～。ショービジネスの世界で培ったこの溢れ出るカリスマ性がどーしても必要だと言うのなら、喜んでお答えに……」 可可「じゃじゃーん！見てください！グソクムシの着ぐるみデス！」 すみれ「ぎゃらくしーっ！！」