SS
ラブライブ!ーSS
矢澤にこーSS
2016/08/29(月) 12:21:37.57 ID:q52JrfR/.net
にこにーは激怒した。必ずやかの邪智暴虐の理事長を除かねばならぬと決意した。
にこにーは政治がわからぬ。ついでに言えば経営もわからず法律もわからず微分積分もままならない。
しかし、自分以外の阿呆については人一倍敏感だった。
その日の朝、にこにーは久方ぶりの学校へ赴いていた。今日から三年生である。
理事長「廃校になります!」ドンッ!
にこにー「zzz……」
にこにーは阿呆であった。最上級生の余裕をその小さな体躯に漲らせ、よだれを垂らしてにこにーは堂々と居眠りをする。
委員長「矢澤さん、起きて。朝会終わったよ」
にこにー「にこ?」
衝撃の朝会が終わりを迎えた。
にこにーを起こしたのは委員長(ニックネーム)だった。黒ブチ丸メガネに三つ編みおさげを垂らした女生徒である。
委員長「ちゃんと理事長のお話聞いてた?」
にこにー「もちろんにこ」
堂々と嘘を吐くその目に迷いはなかった。人のいい委員長(ニックネーム)はあっさりと信じる。しみじみと、
委員長「大変なことになっちゃったよねぇ」
にこにー「にこもそう思うにこ」
委員長「まあ来年卒業しちゃう私たちには関係ないけどね」
にこにー「関係ないにこ」
委員長が去っていき、にこにーもようやく周囲のざわめきに気がついた。
にこにー「ちょっと待つにこ。なにかあったにこ?」
モブ「聞いてなかったんですか?」
にこにー「にこ」
モブは珍獣を捕えたかの様な目をした。口元のよだれの跡に戦慄する。
モブ「こ、この学院は廃校になってしまうのです」
2022年10月18日 20:10
SSまとめ記事ラブライブ!ーSSんFタグ矢澤にこーSS