【SS】穂乃果「頑張りすぎると疲れちゃうよ」花陽「でも…」

絵里「じゃあ今日はここまでね」

凛「かよちん、帰ろ？」

花陽「あ、ごめんね？今日はちょっと残ってく」

凛「そうなの？」

真姫「根詰めすぎも良くないわよ？」

花陽「うん、ありがと。早めに帰るから」

～部室～

花陽「」ｼﾞｰｯ

花陽「ここの踏み出し…」ｶﾁｶﾁ

花陽「」ｼﾞｰｯ

花陽「こう来て、こう、かな」

花陽「何か違う…」

穂乃果「はーなーよちゃん！」

花陽「ぴゃああ！」ｶﾞﾀﾝ

花陽「な、何だ穂乃果ちゃんだったんですね…」

穂乃果「もういい時間だしそろそろ帰らない？」

花陽「あ、ほんとだ…。もう夜…」

穂乃果「何見てたの？」

花陽「今日の練習のビデオ。難しいって思ったから、出来てる人のを撮ったの」

穂乃果「へえー、研究熱心だねえ」

花陽「私ダンス苦手から…」ｴﾍﾍ

>>3　字足らずでした



花陽「な、何だ穂乃果ちゃんだったんですね…」

穂乃果「もういい時間だしそろそろ帰らない？」

花陽「あ、ほんとだ…。もう夜…」

穂乃果「何見てたの？」

花陽「今日の練習のビデオ。難しいって思ったから、出来てる人のを撮ったの」

穂乃果「へえー、研究熱心だねえ」

花陽「私ダンス苦手だから…」ｴﾍﾍ

花陽「穂乃果ちゃんは何でこの時間まで？」

穂乃果「先生とちょっとお話をね」

花陽「怒られたの？」

穂乃果「違うよ！いつもはそうだけど」

花陽「いつもはそうなんだ…」

穂乃果「部活の報告とかいろいろね～。無駄話もしてたら長くなっちゃって怒られた」

花陽「結局怒られてる！？」

穂乃果「あはは。じゃあそろそろさ」

花陽「…うーん。でも花陽は残ってくよ。最後カギは返しておくから」

穂乃果「あれ、帰る流れじゃなかった！？」

花陽「ご、ごめんね？…もうちょっとだけ…」

穂乃果「むー。ダメ！」

花陽「ええ！？」

穂乃果「リーダー権限によって帰宅していただきます」

花陽「で、でもぉ」

穂乃果「はいパソコンも電源落とすよー」ｼｬｯﾄﾀﾞｳﾝ

花陽「あわわわわ」

～帰り道～

花陽「何だかご迷惑をおかけして…」ﾍﾟｺﾘ

穂乃果「いいのいいの！今の花陽ちゃんと私、似てるから心配になっちゃって」

花陽「似てる？」

穂乃果「ほらー、あの風邪で倒れたとき、屋上の」

花陽「あ、あぁ…うん…」

穂乃果「そ、そんな顔しないで！穂乃果も心の行き場なくなるから」ｱｾｱｾ

花陽「でも穂乃果ちゃんのは…」

穂乃果「うん、わかってる。気持ちが落ち着かなくて起こったこと。で、花陽ちゃんのは、遅れを巻き返すためだよね」

花陽「うん…」

穂乃果「穂乃果は馬鹿だから無理しちゃうこと多いんだよね～。100か0かっていうか」ｱﾊﾊ

穂乃果「でも花陽ちゃんは真面目で優しいから、無理しちゃう。頑張りすぎちゃうっていうのかな？」

花陽「そ、そんなことないと思うけど…」

穂乃果「責任感が強いとさ、気を抜くところがなくて大変じゃない？」

花陽「…」

穂乃果「それに、意外と花陽ちゃん頑固だし」ﾆｼｼ

花陽「ええっ」

穂乃果「やるって決めたことには真っすぐだよね。私が帰ろって言っても『でも～』ってさ！」

花陽「あう、ごめんね…？」

穂乃果「謝ることじゃないよ～！いいことなんだから」

穂乃果「周りに合わせるのも上手だから、初めは結構びっくりしてたっけ」

穂乃果「ただ、ちょっとくらい力抜いても、罰は当たらないと思う！花陽ちゃんなら！」

花陽「でｍ…あっ」

穂乃果「また出たね(笑)　誰も怒らないしさ、ね？…穂乃果がそれやったら、『もっとちゃんとしなさい！』って言われるのは間違いない」

花陽「ぷふっ」

穂乃果「今海未ちゃん想像して笑ったでしょー？」

花陽「ち、違うよぉ！」

花陽「…肩の力抜いてって、どうやったらできるのかな？」

穂乃果「それはね～、私を見てたらできるよっ。ぐうたらマスターだから！」

花陽「そうなんだ？」

穂乃果「お菓子食べてー、マンガ読んでー、ごろごろしてー。学校来たら友達とお話、ノートに落書き、そして居眠り…」

花陽「学校来てからおかしいよぉ！？」

穂乃果「まあ、ここまでやっちゃダメだけどさ」ｱﾊﾊ

穂乃果「でもやる時はやる！毎日集中！じゃなくて、ここぞで集中するの！」

花陽「なるほど…」

穂乃果「さすがの私でも、生徒会の活動とか、もちろんμ'sも、頑張り時はわかるから、そしたらうわーって全力で！」

花陽「…穂乃果ちゃん、いつも全力に見えるけど？」ｸｽｸｽ

穂乃果「それは穂乃果のテンションが高いんだよ」

花陽「あははっ」

穂乃果「…ちょっとは元気出たかな？」

花陽「うんっ」

花陽「昔から、大変になると『どうしよどうしよ…』ってなって、パニクっちゃって…」

花陽「だから頑張らなきゃってなって…」

穂乃果「ふふっ、そんな感じする」

穂乃果「大変なこともいっぱいあるけどさ、ひろーく考えると意外とシンプルなんだよね」

花陽「そっかあ」

穂乃果「穂乃果式メソッドです」

花陽「すごいです…」

穂乃果「…ところでメソッドって何語？」

花陽「…」

ほのぱな「ふふふっ」

穂乃果「そうだ！ちょっとうち寄ってこ？見てほしいものがあるんだ」

花陽「ええっ、今から？」

穂乃果「おうちの人心配しちゃうかな」

花陽「ううん、大丈夫だと思う。連絡はしてあるから」

穂乃果「いつ？」

花陽「部室にいるとき」

穂乃果「今日、そんなに長く残る気だったんだー」ｼﾗｰ

花陽「い、いやー…」

～高坂家こたつ～

穂乃果「あﾞー、暖かいねえー」ﾇｸﾇｸ

花陽「これ帰れなくなるやつだよ」ﾇｸﾇｸ

ｶﾞﾗﾗ

雪穂「お姉ちゃん？って、花陽さん！いらしてたんですか！」

穂乃果「あ、お茶～」

雪穂「私はお茶じゃないし！…夜遅いですけど、ごゆっくり。今お茶とかお持ちしますから」

花陽「ううん、お構いなく！すぐ帰るから！」

穂乃果「えー、泊まってけばー？」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

花陽「いやいや！さすがに帰るよ！」

穂乃果「そうだよねえ…。あ、本題本題。ちょっと部屋行ってくるね」

花陽「あ、うん」

穂乃果「これ、見てみて！」

花陽「あ、歌詞？」

穂乃果「というか、歌詞もどき？…作詞って難しいから、海未ちゃんにも聞かなきゃなーと思って」

花陽「そうだよねぇ…」

花陽「…」

花陽「…これ、さっき穂乃果ちゃんが言ってたのと」

穂乃果「そ！ほとんど一緒でしょ？」

花陽「たまにはゆっくり君のペースで、やりたいことたち見つめてごらん」

穂乃果「その後がんばれ！全力でね！……って感じで」ｴﾍﾍ

花陽「なんか…いい歌詞だね」

穂乃果「そうかな？褒められた…」ﾔｯﾀﾈ

花陽「出来上がったら、すごくいい応援ソングになりそう♪」

穂乃果「花陽ちゃんみたいに、頑張ってる人を励ませる曲になるといいな」

花陽「このフレーズだけでも、じーんとなったよ！ありがとう！」

雪穂「お待たせしました～。お茶とお菓子を」ｶﾀﾝ

花陽「わ、ほむまんだ！」

雪穂「今この家で喜ぶの、花陽さんだけですよ～！ありがとうございます！」

雪穂「あ、歌詞？新曲作るの！？」ｽﾞｲｯ

穂乃果「ダメーッ！まだできてないの！」

雪穂「ええーっいいじゃーん…」

雪穂「！　そういえば、お父さんが送っていこうか？って言ってました！どうします？」

花陽「ええっ！悪いよ…。自分で帰れるから大丈夫…」

穂乃果「外寒いし暗いし、送ってもらいなよ」

花陽「うーん…」

雪穂「ほむまんを喜んでくれたお礼もあるだろうし」ﾌﾌｯ

ほのパパ「」ﾊﾞﾗｽﾅﾖ

花陽「ぴゃあ！」

～翌日～

凛「今日のかよちん、昨日より元気そうだにゃ～」

花陽「そうかな？」

真姫「いつも通りなようで、ちょっと暗い気もしてた」

花陽「心配かけちゃってごめんね…」

真姫「それはいいけど。その様子だと、昨日の居残りで解決したみたいね？」

花陽「うんっ。でも学校で解決はしなかったの」

凛「？　どういうこと？」

花陽「ちょっとね♪頑張り方を覚えたんだ！」

凛「？？」

花陽「真姫ちゃん、いい曲にしてね？」

真姫「な、何の話よ急に…。変な花陽…」


花陽「今日も一日頑張りすぎずに頑張ります！」

花陽ちゃんお誕生日おめでとうございます。
お読みいただきありがとうございました。