【SS】鞠莉「ねぇ曜。マリーのこと、お姉ちゃんって呼んでくれてもいいのよ?」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:26:31.33 ID:lj5pCjtB
ようまり。

3: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:28:10.65 ID:lj5pCjtB
曜「ふえっ!?」

鞠莉「ほらほら、遠慮しないでこっちきて。いっぱいいっぱいぎゅーってしてあげる♪」

曜「えっ、ええっ、ええええーっ!?」

――なんやかんやありまして――

曜「よしよし、いい子いい子」

鞠莉「んぅ…」

4: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:29:55.53 ID:lj5pCjtB
曜「ほら、遠慮しないでもっと寄っていいんだよ」

鞠莉(あれ…どうしてこうなったんだっけ)

曜「そうそう。ふふ、甘えんぼさんだね」

鞠莉(私が曜をハグするつもりだったのに、いつの間にか私の方が抱きしめられてる…)

5: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:31:09.42 ID:lj5pCjtB
曜「大丈夫、鞠莉ちゃんはいつも頑張ってるんだから。たまにはお休みも必要だよ」

鞠莉(その上、頭や背中を撫でてよしよししてくれて)

曜「いつもありがとうね、鞠莉ちゃん」

鞠莉(曜の優しさに、包まれているみたい…)

6: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:32:22.89 ID:lj5pCjtB
遡ること数分前――

曜「いきなりどうしたの、お姉ちゃんとか、は、ハグとかって」

鞠莉「遠慮することないのに。曜は恥ずかしがり屋さんね」

曜「べ、別に遠慮してるとか恥ずかしいわけじゃなくて」

7: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:33:27.21 ID:lj5pCjtB
鞠莉「ならハグするってことね!」

曜「いや、そんなわくわくした顔でハグ待ちされましても」

鞠莉「だってだって、ハグしたいんだもん」

曜「可愛く言われてもなぁ…」

8: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:34:43.59 ID:lj5pCjtB
鞠莉「もう、何が不満なの?ここなら誰に見られることもなく、気兼ねなくハグできるじゃない」

曜「それが理事長室に呼び出した理由?」

鞠莉「もちろんデース!」

曜「こういうの、職権濫用って言うのでは」

9: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:35:41.58 ID:lj5pCjtB
鞠莉「業務の一環デース」

曜「はぁ、理事長の仕事って色々あるんだね」

鞠莉「そうなのよ。色々ありすぎて困っちゃうわ」

曜「色々…」

10: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:37:14.67 ID:lj5pCjtB
鞠莉「だからね、曜をハグして、元気と癒しを分けてもらいたいなって」

曜「なるほど、最近ハグが多いなーと思ったらそういうことだったんだ。でもなんで私なの?」

鞠莉「知らないの?曜って抱き心地がとっても良くて、癒し効果が抜群なの」

曜「うーん、初耳かな」

11: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:39:08.37 ID:lj5pCjtB
鞠莉「とにかく、ぎゅっとしてると心が落ち着いて、リラックスできるの。疲れやストレスもどこかに行っちゃうくらいね」

曜「リラックス…」

鞠莉「ってなわけで、ハグっ!」

曜「わわっ!」

12: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:40:15.93 ID:lj5pCjtB
鞠莉「んー、これこれ。この腕にぴったりおさまる感じがたまらないわ」

曜「もう、いきなりなんだから」

鞠莉「ああ、落ち着く、心が安らぐー」

曜「はいはい、存分にご堪能くださいってね」

13: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:41:31.55 ID:lj5pCjtB
鞠莉「あら、随分と物分かりがいいのね」

曜「まあ、鞠莉ちゃんがしたいって言うなら…」

鞠莉「うふふっ、ありがとっ」

曜(鞠莉ちゃんの髪、ちょっと甘い匂いがする…)

14: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:42:19.68 ID:lj5pCjtB
鞠莉「曜ってあったかいね」

曜「密着してるからね」

鞠莉「心が優しいってことよ」

曜「は、恥ずかしいよ」

15: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:43:30.45 ID:lj5pCjtB
鞠莉「あ、体温上がったかな?」

曜「も、もうっ」

鞠莉「ふふ、この感じ、好き」

曜「…ねえ、鞠莉ちゃん」

16: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:44:45.02 ID:lj5pCjtB
鞠莉「なぁに?」

曜「私、もっといい方法を思いついたかも」

鞠莉「もっといい方法?」

曜「それは――」

はぐっ

17: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:46:03.12 ID:lj5pCjtB
鞠莉「きゃ…!?」

曜「私が鞠莉ちゃんをハグしてあげること」

鞠莉「よ、曜っ」

曜「気分はいかが?」

18: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:47:27.66 ID:lj5pCjtB
鞠莉「き、気分って」

曜「私はすごく良かったよ」

鞠莉「!」

曜「抱きしめられると、優しく包まれているみたいで、あったかくて。嬉しかった。ずっとこうしていたいなって思っちゃうくらい」

鞠莉「あ…」

19: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:50:08.59 ID:lj5pCjtB
曜「だからね、私も鞠莉ちゃんにハグしてあげたいなって思ったんだ」

鞠莉「曜…わたし…」

曜「よしよし、いい子いい子」

鞠莉「んぅ…」

20: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:51:35.30 ID:lj5pCjtB
――――――――

鞠莉「すぅ…すぅ…」

曜「寝ちゃった。お仕事で色々あるって言ってたし、やっぱり疲れてたんだね。それとも、ハグがよっぽど気持ちよかったのかな」

鞠莉「ん…くぅ…すー」

曜「ふふっ、可愛い。ハグするとリラックスできる、か。どちらかというと、私はちょっとドキドキしちゃうけどね。えへへっ」

21: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:52:54.37 ID:lj5pCjtB
鞠莉「んん…」

曜「いつもありがとう、お姉ちゃん。なんてね」

「――――」

曜「ん?廊下から話し声が聞こえる」

23: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:54:38.07 ID:lj5pCjtB
「理事長室、緊張しちゃうずら…」

「ええっと、入る時ってどうすればいいんだっけ?」

「ゆっくりノックして、失礼しまーす、よ」

「そっか、やってみる!」

24: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:56:00.89 ID:lj5pCjtB
コンコンコン

曜「えっ」

「し、失礼しまーす!」

ガチャ

善子「ちょ、開けるのは返事を待ってからで――って」

25: (らっかせい) 2021/06/30(水) 20:57:07.43 ID:lj5pCjtB
曜「あっ」

花丸「あっ」

ルビィ「あっ」

善子「あっ」

鞠莉「zzz…」

26: (らっかせい) 2021/06/30(水) 21:02:32.42 ID:lj5pCjtB
花丸(ま、鞠莉ちゃんが曜ちゃんをソファに押し倒して、胸元に顔をうずめてる――)

善子(最近やけにベタベタくっついてると思ってたけど、まさかこんなことになっていたなんて――)

ルビィ(二人きりの部屋、秘密の関係。見てはいけない現場を見てしまった――)

曜「あ、あの、これには訳が」

27: (らっかせい) 2021/06/30(水) 21:03:43.51 ID:lj5pCjtB
よしるびまる「…お」

曜「お?」

よしるびまる「おおお、おじゃましましたー!」

曜「あっ、ま、待って!」

バタン

28: (らっかせい) 2021/06/30(水) 21:05:43.94 ID:lj5pCjtB
曜「あー、なんか誤解されちゃったかも…ごめんね、鞠莉ちゃん」

鞠莉「すー…すー…」

曜「ま、いっか。後で事情を話せばわかってくれるよね」

鞠莉「むにゃ…くー…」

曜「ふふっ、幸せそうな顔しちゃって。おやすみ、鞠莉ちゃん」



終わり

29: (らっかせい) 2021/06/30(水) 21:07:02.94 ID:lj5pCjtB
全弾撃ち尽くしました。お姉さんムーブをお姉さんムーブで返されてしまう鞠莉ちゃんのようまりでした。

↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。

鞠莉「怖い夢を見た日には」
【SS】鞠莉「怖い夢を見た日には」【ラブライブ!サンシャイン!!】
曜「うっ…ううっ…うわあっ!?」 鞠莉「曜、大丈夫?」 曜「はぁっ、はぁっ…鞠莉、ちゃん…?」 鞠莉「ずっとうなされていたのよ。心配したんだから…」 曜「わ、私…」 鞠莉「すごい汗…拭くものを持ってくるわ」

ありがとうございました。

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1625052391/

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