【SS】せつ菜「もうすぐ果林さんの誕生日です!!」【ラブライブ!虹ヶ咲】 

SS


1: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 17:56:38.70 ID:QsLr3HAR
かすみ「そうですけど、それがどうかしましたか?」

せつ菜「私たち電撃組でお祝いしましょう!」

かすみ「でも同好会の皆さんと一緒に誕生日パーティやりますよね?」

せつ菜「そうですが、だからこそサプライズになるじゃないですか!」

かすみ「なるほど、二段構えって事ですね」

せつ菜「その通りです、飛天〇剣流の抜刀術と同じです!」

かすみ「それはちょっとわかりませんね」

2: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 17:57:29.10 ID:QsLr3HAR
かすみ「まぁ確かに色々お世話になってる気がしないでも無いですし、するのはいいんですけど~」

せつ菜「何か問題でもありますか?」

かすみ「プレゼントはもう買っちゃってるんで、更に何か買うのはちょっと難しいです」

せつ菜「確かにそうですね、私も懐に余裕があるとは言えませんね……」

かすみ「皆さんとやるパーティの方でしっかりとしたプレゼントを渡すので、こっちはそんなに気合を入れなくてもいいとは思いますけどね」

せつ菜「そうですね……あっ、では手作りの物はどうでしょう?」

かすみ「あ、それいいかもしれません! だったらかすみんは手作りのパンにしようかな」

せつ菜「いいですね! かすみさんの作るパンは美味しいですし果林さんも喜ぶと思います!」

かすみ「せつ菜先輩はどうします?」

せつ菜「んー、すぐには浮かばないのでちょっと考えてみます」

3: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 17:58:35.42 ID:QsLr3HAR
~誕生日パーティ当日~

かすみ「よし、生地の準備はできたので後は焼くだけですね」

かすみ「あとはせつ菜先輩がウチに来たら一緒にラッピングをして……」

かすみ「……そう言えばせつ菜先輩が何を作るのか聞けてないけどちゃんと準備できたのかな?」

かすみ「果林先輩と言えばオシャレなイメージがあるし、手作りのアクセサリーとか?」

かすみ「せつ菜先輩の事だから果林先輩の写真を貼った団扇とかもありそう……でもそれは本人に渡すものじゃなくてファンが使うものか」

かすみ「まぁでも何の連絡も無いという事はきっと問題も無く……」

ピンポーン

かすみ「あ、せつ菜先輩かな」トテテ

4: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 17:59:18.04 ID:QsLr3HAR
ガチャッ

かすみ「せつ菜先輩、いらっしゃ……」

せつ菜「……」ドヨーン

かすみ「あの……せ、せつ菜先輩……?」

せつ菜「……」シーン

かすみ(ま、まさか何も準備できなかったとか!? いやでもプレゼントとは別の何かを持ってるし多分それがそうだよね?)

かすみ「と、とりあえず中に入りましょう!」

せつ菜「オジャマシマス……」

かすみ(目からハイライトが消えている……)

5: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:00:04.26 ID:QsLr3HAR
かすみ「え、えっとぉ……」オロオロ

せつ菜「……しょう」ボソッ

かすみ「え、何ですか?」

せつ菜「どうしましょう……」

かすみ「何がですか?」

せつ菜「果林さんへのプレゼントが用意できませんでした……」

かすみ「え、でもそっちの小さい袋がそうじゃないんですか?」

せつ菜「そのつもりだったんですけど……見ますか?」

かすみ「まぁ、見せてくれるなら……」

6: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:00:55.81 ID:QsLr3HAR
せつ菜「どうぞ」スッ

かすみ「何ですかこれ? 石……いや、発掘したての化石?」

せつ菜「……です」ボソッ

かすみ「え?」

せつ菜「クッキーです……」

かすみ「え゛っ?」

せつ菜「……」ウルウル

かすみ「なーんてもちろん冗談に決まってるじゃないですか! あれですよね? ちょっと焦げただけのチョコクッキーですよね?」

せつ菜「バタークッキーです……」

かすみ(Oh……)

8: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:01:58.19 ID:QsLr3HAR
かすみ「あれですかね、きっとオーブンの温度調整とか焼き時間をミスっちゃったんですかね? まぁ初めてならしょうがないですよ、うんうん」

せつ菜「いえ、これは三回目です」

かすみ「待ってください、三回もミスったんですか!?」

せつ菜「仕方ないじゃないですか! クッキーなんて初めて作るんですから!」

かすみ「でも三回もやればさすがに学びますよね!? 何で毎回焦がしてるんですか!」

せつ菜「いえ、焼いたのはこの一回だけですよ?」

かすみ「は? だって三回目って」

せつ菜「三回目の挑戦でようやくここまで辿り着きました!」ペカー

かすみ「待ってください、という事は二回は生地作りで失敗したって事ですか?」

せつ菜「そういう事になりますね」

10: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:02:42.48 ID:QsLr3HAR
かすみ(え、生地作りの段階で失敗するなんてあります?)

かすみ(だって材料を混ぜるだけですよ? どこに失敗する余地があるんです?)

かすみ(そりゃ厳密に言えば混ぜ方ひとつで食感が変わったりするので重要な工程ではありますが、せつ菜先輩の言い方だと多分そういう意味では無いですよね?)

かすみ(せつ菜先輩が料理下手なのは知ってたけど、まさかここまでとはかすみんの想像以上です……)

せつ菜「かすみさん、どうしましょう……」

かすみ「どうしましょうね……」

11: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:03:37.35 ID:QsLr3HAR
かすみ「っていうかこんな大事なこと何で当日に言うんですか」

せつ菜「作ったのが昨日の夕方でしたので」

かすみ「でも夕方ならまだ、いや例え夜でもまだお店が空いてる時間に言ってもらえたら何とかなったかもしれないのに」

せつ菜「でも夜に電話するなんて非常識かと思いまして……」

かすみ「当日になってこんなこと言う方が非常識ですよぉ!」

せつ菜「すみませーん!」

12: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:04:47.40 ID:QsLr3HAR
かすみ「ハァハァ……怒っても仕方ないですしね、今からできる事を考えましょう」

せつ菜「かすみさん……!」パァァッ

かすみ「今から買い物に行って何か作るには時間が厳しいですかね」

せつ菜「となると既製品を買うしかありませんね……」シュン

かすみ「……やっぱり手作りがいいですか?」

せつ菜「そうですね、出来栄えはどうあれ手作りってその人の想いが込められてると思うんですよね」

せつ菜「私は同好会の皆さんが大好きですし、その想いをしっかりと届けたいんです!」

かすみ「……」

せつ菜「あ、でも今回は自分が原因でこうなってしまったのでそんな事を言ってる場合ではありませんね、ですので買い物に…」

かすみ「いえ、かすみんの家にあるもので何か作れるかもしれないのでとりあえずキッチンに行きましょう」

せつ菜「……はいっ!」

13: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:05:57.58 ID:QsLr3HAR
かすみ「家にある材料だけで作れて、そしてせつ菜先輩でも作れそうなものが一つだけありました!」

せつ菜「かすみさん! それは一体なんですか?」

かすみ「それは……」

せつ菜「……」ゴクリ

かすみ「チーズケーキです♡」

せつ菜「え、チーズケーキですか?」

かすみ「はい、これなら時間的にも何とか間に合うと思います」

せつ菜「ですがチーズケーキもオーブンを使いますし、またあのクッキーのようになってしまう可能性も……」

かすみ「大丈夫です、この方法はオーブンは使わずに焼き上げます!」

せつ菜「そんな魔法みたいな方法があるんですか!?」

かすみ「はい、なので例え発掘したての化石のようなクッキーにしてしまうほど料理下手なせつ菜先輩でも上手く作れます!」

せつ菜「うぐっ……と、とりあえず始めましょう!」

15: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:10:14.02 ID:QsLr3HAR
かすみ「まず材料はこんな感じですね」

卵 - 2個
砂糖 ー 40g~100g(お好みで)
レモン汁 ー 大さじ1
クリームチーズ - 200g
生クリーム - 200ml
薄力粉 - 40g

せつ菜「材料は意外とシンプルなんですね」

かすみ「土台のサクサクした部分も作るならその分+αで必要になりますが今回はこれでいきます」

16: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:11:33.10 ID:QsLr3HAR
せつ菜「それでまずは何からすれば良いですか?」

かすみ「普通はクリームチーズを常温に戻すところから始めるんですけど、さっきまでかすみんが使ってたものの残りがあるのでそこは省きます」

かすみ「なのでまずは砂糖と卵とレモン汁を混ぜてください」

せつ菜「砂糖の量はお好みとの事ですがどうしましょう?」

かすみ「果林先輩にあげるものですし、控えめな方が喜ばれると思います」

せつ菜「じゃあ40gにしましょうか」

かすみ「でもかすみん的には40gだと甘さが物足りないので60gくらいでどうですか?」

せつ菜「では60gにしてみますね」

20: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:15:31.57 ID:QsLr3HAR
せつ菜「……待ってください、60gってこんなにあるんですか?」

かすみ「正直引きますよね、一個のケーキにこんなに砂糖が入ってるのかぁ……ってなりますよね」

せつ菜「本当にこんなに入れて大丈夫なんですか?」

かすみ「まぁ一人でワンホールを一度に食べきるワケじゃありませんし大丈夫ですよ」

せつ菜「あ、それもそうですね」

かすみ「こうやって自分で作るとケーキとか甘いお菓子の食べすぎに注意しようってより一層思えるので、そういう意味でも一度は自分で作ってみるのをおすすめします」

せつ菜「それに味やカ口りーなどを自分で調整できるのもメリットですね」

21: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:16:30.27 ID:QsLr3HAR
かすみ「そしたら次は生クリームと薄力粉を少しずつ混ぜていきます」

せつ菜「一気に入れてはいけないんでしょうか?」

かすみ「ダメって事は無いんですがダマになったりしますし、なにより量が多いと混ぜるのが大変だったりするので初心者には少しずつがおすすめですね」

せつ菜「なるほど、普段から料理をしている人の意見は参考になりますね!」

かすみ「まぁめんどくさかったらフードプロセッサーを使うのもアリなんですけど」

せつ菜「そうなんですか?」

かすみ「時間が無い場合はまぁアリです、でも作るものによってはNGです

せつ菜「その判断が難しいですね……」

23: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:18:11.44 ID:QsLr3HAR
せつ菜「先生、キレイに混ざりました!」

かすみ「どれどれ……うん、大丈夫ですねっ」ゴウカクッ!!

せつ菜「次はどうしますか?」

かすみ「では混ぜてもらったものをザルで濾しながらこの容器に入れます」

せつ菜「なるほど……ってこれ炊飯器じゃないですか!?」

かすみ「あ、気付きました?」

せつ菜「そりゃ気付きますよ! まさかオーブンを使わずに焼く方法って……」

かすみ「正解でーす♡ 今回は炊飯器を使ってチーズケーキを作りまぁす♡」

せつ菜「そ、そんな方法が……!」

24: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:19:32.33 ID:QsLr3HAR
せつ菜「炊飯器に全部入りましたが、設定はどのようにするんですか?」

かすみ「普通の炊飯で大丈夫ですよ」

せつ菜「なんと!」

かすみ「ケーキモードみたいなのがある炊飯器ならそれにしますが、無い場合は普通に炊いてOKです」

せつ菜「す、すごい……なんて簡単なんでしょう!」

かすみ「これなら最初から最後まで自動なので楽ですし、焦がす心配もほぼありません♪」

27: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:21:32.72 ID:QsLr3HAR
ピー ピー

せつ菜「焼き終わったようですね! いえ、炊き終わったが正しいでしょうか?」

かすみ「どっちでもいいですよ。それより火の通り具合をみたいので中心を竹串でさしてください」

せつ菜「では、えいっ……どうでしょう?」

かすみ「どれどれ……はい、問題ありませんので炊飯器からお釜を取り出しましょう」

せつ菜「わかりました……あっつ!」

かすみ「何で素手でお釜を持つんですか!? 鍋掴み使ってくださいよ」

せつ菜「すみません、上手に焼けたのでついテンションが上がってしまいました……」

かすみ「気を付けてくださいよ、全くもう……常温まで冷めたらお皿に移して冷蔵庫で冷やせば完成です」

せつ菜「ちなみに今回は大丈夫でしたが、もし焼き具合が足りない場合はどうするんですか?」

かすみ「その場合はそのままもう一度炊きなおせば大丈夫です」

28: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:23:19.41 ID:QsLr3HAR
せつ菜「ラッピングもキレイにできましたし、これで準備は万全ですね!」

かすみ「これならきっと果林先輩も喜んでくれると思いますよ♡」

せつ菜「そう言えば今更ですが私にずっと付きっ切りでかすみさんの方は大丈夫でしたか?」

かすみ「大丈夫です、かすみんは手際がいいのでせつ菜先輩に教えながら自分の事もしっかりやってました」

せつ菜「すごいですね、かすみさん!」

かすみ「ありがとうございます、もっと褒めてくれてもいいんですよ~?」

せつ菜「あ、そろそろ出発しないとパーティに遅れてしまいますね! 急ぎましょう、かすみさん!」

かすみ「えっ、あ、ホントだ! 忘れ物が無いか確認して……よし、行きましょう!」

29: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:25:20.10 ID:QsLr3HAR
せつ菜「という事で改めまして……」

せつかす「果林先輩、お誕生日おめでとうございます!」

果林「ありがとう、まさかこうして二人から改めてお祝いしてもらえるなんて思ってもなかったからビックリしたわ」

かすみ「驚くのはこれからですよ果林先輩、なんとさっきお渡ししたプレゼントとは別にもう一つ用意しているんです」

果林「なんだか悪いわね……でも嬉しいわ、ありがとう二人とも」

かすみ「かすみんはパンを作ってきました、カ口りーは控えめにしてあるのでたくさん食べても大丈夫ですよ!」

果林「こんなにたくさん……嬉しいけど一人じゃ食べきれないし撮影の現場に持って行ってもいいかしら?」

かすみ「え、まぁ果林先輩さえ良ければ別に構いませんよ」

果林「じゃあそうさせてもらうわね、実はたまにモデルの友達にもあげたりしてたんだけどすごく評判いいのよ、かすみちゃんのパン」

かすみ「そうだったんですか!? さすがはかすみん、知らない人まで虜にしちゃうなんて自分の才能が怖いくらいですぅ♡」

30: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:27:39.12 ID:QsLr3HAR
せつ菜「私はケーキを作ってきました!」ペカー

果林「えっ……」

せつ菜「おや、顔色が優れませんが大丈夫ですか……? あ、もしかしてもうお腹いっぱいですか?」

果林「お腹いっぱいというか胸がいっぱいというか……」ガタガタ

かすみ「大丈夫ですよ果林先輩、このケーキはかすみんと一緒に作ったものですから変な物は入ってませんよ」

果林「かすみちゃんと一緒に? それなら良かっ……」

せつ菜「えっ?」

かすみ「え、何か入れたんですか!? いつの間に!?」

せつ菜「いや変な物は入れてないんですけど、でも特別な物は入れたといいますか……///」

かすみ「ちょっと何やってるんですか!?」

せつ菜「大丈夫です、かすみさんが言ってたものしか入れてませんから!」

かすみ「えっ、かすみん何か言いましたっけ?」

果林「本当に大丈夫なのよね……?」

31: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:29:31.54 ID:QsLr3HAR
せつ菜「とりあえず食べてみてください!」

果林「ケーキとは聞いてたけどチーズケーキだったのね、見た目は確かに美味しそうね」

かすみ「いつもは何故か紫色の料理ができあがありますからね、っていうか何をどうしたらああなるんですかね」

果林「じゃあ食べてみるわね」

果林「アーン……」ドキドキ

かすみ「……」ドキドキ

せつ菜「……ど、どうでしょうか?」ドキドキ

果林「……美味しい、すっごく美味しいわ!」

32: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:33:02.61 ID:QsLr3HAR
せつ菜「!」パァァ

かすみ「本当ですか!? や、かすみんと作ったから間違いないとは思いますが本当に大丈夫ですか!?」

果林「本当に美味しいわよ、良かったらかすみちゃんも食べてみる?」

かすみ「騙してませんよね? 本当に美味しいんですよね?」

果林「少しは自分とせつ菜を信用しなさい、ほら」スッ

かすみ「ではいただきます……」アムッ

せつ菜「どうですか、かすみさん?」

かすみ「おぉぉ、ちゃんと美味しいです!」

せつ菜「それなら良かったです!」

33: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:35:05.31 ID:QsLr3HAR
かすみ「かすみんが知らない間に何か入れたとか言うからドキドキしましたが美味しくできてます!」

果林「そう言えば何を入れたの? 特別な物って言ってたと思うけど」

せつ菜「それは……ひ、秘密です///」

果林「どうして顔を赤らめるのかしら」

せつ菜(言えるワケ無いじゃないですか……だって……)

34: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:37:59.41 ID:QsLr3HAR
~数時間前~

せつ菜「材料は意外とシンプルなんですね」

かすみ「土台のサクサクした部分も作るならその分+αで必要になりますが今回はこれでいきます」

せつ菜「では早速……」

かすみ「あ、一つ忘れてた物がありました」

せつ菜「なんと! ここに無い物なら急いで買い出しに行かないと!」

かすみ「大丈夫ですよ、ちゃんとありますから」

せつ菜「ほっ、なら良かったです……それで忘れてた物とは何ですか?」

かすみ「それは、愛情です♡」

せつ菜「わかりました、愛情ですね! なるほど……って愛情!?///」

かすみ「そうですけど、何で顔を赤くしてるんです?」

せつ菜「いや、だって愛情って……///」

かすみ「まぁ愛情っていうと大袈裟かもしれませんけど、食べてくれる人の事を想いながら作るのは大事ですよ」

せつ菜「あ、なるほど……そういう事でしたか……///」

35: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:40:25.28 ID:QsLr3HAR
かすみ「って言うかせつ菜先輩もさっき自分で言ってたじゃないですか」

せつ菜「え……あっ!」

かすみ「『手作りにはその人の想いが込められてる、その想いをしっかりと届けたい』って」

せつ菜「はい、そうですね!」

かすみ「かすみんもいつもそうやってパンを作ってますが、それだけで不思議と美味しくなるんですよね~」

かすみ「なのでせつ菜先輩も果林先輩の事を想いながら作るんですよ!」

せつ菜「わ、わかりました!!!」

せつ菜(愛情、と言ったら少し恥ずかしいですが……/// でも私の”大好き”をしっかり込めて届けたいと思います!)

~現在に戻る~

果林「何を入れたのかしら? 白状しなさい!」グイッ

せつ菜「ちょっ、近いです近いです///」

かすみ「教えてくださいよせつ菜先輩、かすみんのレシピ以上に美味しくなるなんていったいどうやったんですか!?」

せつ菜「変な物じゃないから気にしないでくださーい!///」

36: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:42:31.51 ID:QsLr3HAR
~後日~

果林「この前のお礼にマカロンを作ってきたの、一緒に食べましょう」

せつ菜「そんなわざわざお礼だなんて……」

かすみ「そうですよ、果林先輩の誕生日だったんですから気にしないでください」

果林「まぁ本音を言うと、二人にあてられて私も何か作ってみたくなったっていうのも半分くらいはあるかしら」

せつ菜「ふふっ、そうでしたか」

かすみ「それなら皆でいただきましょう!」

37: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:44:48.15 ID:QsLr3HAR
かすみ「んー、すっごく美味しいです♪」

果林「それなら良かったわ、作るのに苦労したけど喜んでもらえて嬉しいわ」

せつ菜「苦労したと言うともしかして何回か失敗したりしましたか?」ワクワク

果林「失敗はしなかったんだけど、初めて作るものだから調べるところから始めなくちゃいけなっくてそこが……」

せつ菜「そんなの苦労しただなんて認めません」

果林「え?」

せつ菜「三回は失敗しないと苦労したなんて言っちゃいけません」

果林「せ、せつ菜?」


おわり

38: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 18:50:17.98 ID:QsLr3HAR
本当は誕生日当日にあげたかったのですが、自分の都合で難しそうだったので少し早めに投稿しました。
電撃組のSSあんまり見ない気がするので増えてくれると嬉しいです。

良かったら過去作も是非
ダイヤ「結局未だに『ダイヤさん』のまま」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1559303219/

美渡「今日も今日とて」
【SS】美渡「今日も今日とて」【ラブライブ!サンシャイン!!】
※一部修正 2019/12/29(日 18:50:13.08 ID:qV89feLQ 私の名前は高海美渡、沼津市にある十千万という老舗旅館の次女だ。 最近では「浦の星女学院スクールアイドル『Aqours』の高海千歌の姉」と言った方が良い反応がもらえる事が多い。 なんてったってAqoursはラブライブって言うスクールアイドルの全国大会で優勝したグループだからね。 スクールアイドルが有名になった近年での優勝の影響度は半端なく、旅館だけじゃなく内浦界隈が賑わっている。 ホントAqours様様だ……それに千歌もスクールアイドル活動を始めたおかげでだいぶ変わったしね。 いつも何かを始めては途中で投げ出していたのに、スクールアイドルだけは最後までやり遂げた。 アイドル活動を通じて人間的にも色々と成長したのだろう、この一年でだいぶ芯が強くなったんじゃないかな? とは言え相変わらずな部分もあって、根深い普通コンプレックスは解消されていないようで「皆に比べたら私なんて可愛くないし……」は口癖のように言っていた。 私は身内だから完全に客観的に見る事は出来ないけど、それでも他のメンバーと比べて引けを取らないと思っている。 ライブの時だってみかん色のブレードを持っている人もたくさん見かけるし、Aqoursの動画でも千歌に対する良いコメントだってたくさんある。 それに…… ピンポーン ……今日も来たか。 まぁ詳しくはこの後のやりとりを見てもらえれば千歌がどれだけ愛されてるかが伝わると思う。 愛され方はまぁ……ちょっとアレな感じもするけどね。

39: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 19:11:15.10 ID:cx5yLRtY
乙!電撃組いいね

41: (もんじゃ) 2021/06/26(土) 21:49:07.60 ID:QlFNVPKL

電撃組すき

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1624697798/

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