【SS】ニジガクで三題噺を書く【ラブライブ！虹ヶ咲】

主人公　>>3
ワード(人物可）　>>6,>>7,>>8

かすみん

りなりー

うなぎ

せつ菜

かすみ「もうすぐ、うなぎの日だね！」

璃奈「うなぎの日？」

かすみ「ほら、毎年うなぎを食べられる日があるでしょ」

かすみ「最近スーパーに行くたびにうなぎが目について、かすみんお腹空いちゃう」

璃奈（食事は全部UberEatsで済ませてるからよくわかんない…………）

せつ菜「土用の丑の日ですね！」

かすみ「そう、それです！せつ菜先輩！」

璃奈「ああ、なるほど」

かすみ「そういえばぁ、かすみん思ってたんですけど、なんで夏の土曜日にはうなぎ食べるんでしょう？」

かすみ「丑の日っていうくらいだから、牛さんを食べるんならわかりますけど」

璃奈「かすみちゃん、土用の丑の日は土曜日とは限らない」

かすみ「えっ、そうなの？」

かすみ「じゃあ、なんで土用っていうの？」

璃奈「それは、えっと『璃奈ちゃんボード　あわわ』」

せつ菜「昔の日付の数え方が、由来なんですよ」

せつ菜「土用は立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間のことで」

せつ菜「丑の日は昔の日付けの数え方が、十二支の子・丑・寅・卯…………というような数え方だったからです」

璃奈「せつ菜さん、物知り、すごい」

かすみ「さすがせつ菜先輩です！」

せつ菜「いや、そんなことないですよ」

せつ菜「普通科だったら、１年生の国語教科書にのってることですから」

璃奈「かすみちゃんも知ってなきゃおかしい　『璃奈ちゃんボード　じー』」

かすみ「か、かすみんの時はやってなかったの！」

かすみ「……えっとー、せつ菜先輩、じゃあ、なんで丑の日にうなぎを食べるんですか？」

せつ菜「確か万葉集が由来だったはずです」

かすみ「万葉集って、なんでしたっけ」

璃奈「昔の詩をいっぱい集めた本のこと」

かすみ「あー、その万葉集ね」

璃奈（その…………？）

せつ菜「その中で、夏バテにはうなぎを食べるのがいいって歌ったのがあって、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったそうです」

かすみ「なるほど～、さすがせつ菜先輩物知り！」

璃奈「検索もしてないのに、ここまでスラスラいえるのはすごい」

せつ菜「いや、ほんとにたまたま覚えてる話題だっただけですよ」

かすみ「話してると、余計にうなぎが食べたくなってきました」

せつ菜「そうですね！　最近は気温も熱いですから、うなぎを食べて練習のためのエネルギーをチャージしたいところです！！！」

かすみ「せつ菜先輩はこれ以上元気チャージしなくてもよさそうですけどね」

璃奈「…………実は私、うなぎってどんな味がわからない」

かすみ「えぇ！？」

せつ菜「えっ、一度も食べたことないんですか？」

璃奈「たぶん、ないと思う」

璃奈「どんな味なの？」

せつ菜「んー、改めて聞かれると難しい気がしますね」

せつ菜「ほとんどタレのような気もしますし」

璃奈「うなぎ自体は美味しくないの？」

せつ菜「いやっ、えーと…………」

かすみ「ううん、美味しいよ！

かすみ「あのホクホク感と、食べた時に口の中で崩れるホ口りとした感覚はうなぎじゃないと味わえないと思う！」

璃奈「かすみちゃん、うなぎ好きなんだ」

かすみ「うん、好き！　毎年、夏のうなぎの日は家族でうなぎ食べに行ってるもん」

璃奈「…………私、そういう季節の行事とかあんまりしてこなかったから」

せつ菜「璃奈さん…………」

かすみ「あっ…………」

璃奈「あ、ごめん」

かすみ「……それはぜーったい損してるよ！」

かすみ「今日、かすみんと一緒にうなぎ食べに行こう！」

璃奈「いいの？」

かすみ「もちろんだよ、りな子！」

せつ菜「私も、一緒にお付き合いさせてください！」

せつ菜「私も今凄くうなぎ食べたい気分なので！」

璃奈「う、うん」

うなぎがメニューにある安いお店

せつ菜（…………ここのうなぎ、ご飯と合わせて６００円くらいで凄く安いんですけど、値段相応って感じですね）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

かすみ「どう、りな子、美味しい？」

璃奈（…………なんか言うほど美味しくない）

璃奈「…………でも」

かすみ「？」

璃奈「みんなで食べるの美味しい、また来年も来たい」

かすみ「うん、また一緒に来ようね！」

せつ菜「では、もっと美味しいうなぎ料理が食べられるように次は私が作ります！」

かすみ「え、せつ菜先輩うなぎさばけるんですか！？」

せつ菜「いえ、でも漫画では見たことあるのできっと大丈夫です！」

璃奈「…………やっぱり、うなぎ嫌い」、





おしまい

よかったねりなりー