3: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:07:20.48 ID:MryXw55E.net
善子「・・・せっかく部室に来たのにだれもいない」
善子「何もすることがない・・・」
善子「虚無……」
善子「みーんな雨で練習できないからってさっさと帰っちゃって…」
善子「地獄の脳幹しごき(補習)があったから遅くなったのは仕方ないんだけど…」
善子「皆帰るの早すぎない…?」
善子「・・・・・・」
ザーザー
善子「・・・雨、凄いな」
善子「・・・」
善子「ちょっと虚無過ぎるわね……」
善子「天井を見て呼吸をするぐらいしか出来ない…」
善子「・・・・・・」
ザーザー
善子「何もすることがない・・・」
善子「虚無……」
善子「みーんな雨で練習できないからってさっさと帰っちゃって…」
善子「地獄の脳幹しごき(補習)があったから遅くなったのは仕方ないんだけど…」
善子「皆帰るの早すぎない…?」
善子「・・・・・・」
ザーザー
善子「・・・雨、凄いな」
善子「・・・」
善子「ちょっと虚無過ぎるわね……」
善子「天井を見て呼吸をするぐらいしか出来ない…」
善子「・・・・・・」
ザーザー
4: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:07:49.80 ID:MryXw55E.net
ガララッ
千歌「こんにちは…」
善子「…お疲れ」
千歌「……皆、帰っちゃったの?」
善子「そりゃそうでしょ。雨で練習が無くなったんだから」
千歌「じゃあ、なんで善子ちゃんはここに来たの・・・?」
善子「……なんとなく、かな」
千歌「…そっか」
善子「千歌さんは?」
千歌「……私も、なんとなく」
善子「…そっか」
ザーザー
千歌「こんにちは…」
善子「…お疲れ」
千歌「……皆、帰っちゃったの?」
善子「そりゃそうでしょ。雨で練習が無くなったんだから」
千歌「じゃあ、なんで善子ちゃんはここに来たの・・・?」
善子「……なんとなく、かな」
千歌「…そっか」
善子「千歌さんは?」
千歌「……私も、なんとなく」
善子「…そっか」
ザーザー
5: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:08:21.45 ID:MryXw55E.net
千歌「こんな時間まで、何してたの…?」
善子「…ちょっとした地獄のしごきを受けてた」
千歌「地獄のしごき、かぁ」
善子「そっちはどうしてこんな時間に?」
千歌「…私も、地獄の補習を受けてたんだよ」
善子「『も』、って…それじゃあ私も補習受けてたみたいになるじゃない」
千歌「……違うの?」
善子「……違わないけど」
千歌「…じゃあ、問題ないね」
善子「かもね…」
千歌「……私たち、地獄の補習仲間だね」
善子「……そんな仲間、いらないって……」
ザーザー
善子「…ちょっとした地獄のしごきを受けてた」
千歌「地獄のしごき、かぁ」
善子「そっちはどうしてこんな時間に?」
千歌「…私も、地獄の補習を受けてたんだよ」
善子「『も』、って…それじゃあ私も補習受けてたみたいになるじゃない」
千歌「……違うの?」
善子「……違わないけど」
千歌「…じゃあ、問題ないね」
善子「かもね…」
千歌「……私たち、地獄の補習仲間だね」
善子「……そんな仲間、いらないって……」
ザーザー
6: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:09:04.03 ID:MryXw55E.net
善子「…すぐ帰ろうとは思わなかったの?」
千歌「うん、まぁ…ね」
善子「部室に誰もいないかもしれなかったのに?」
千歌「それは善子ちゃんも同じじゃん」
善子「それも、そうだけど…」
千歌「でも、そうだねぇ…雨の勢いが弱まるまで、待とうと思ったのかな」
善子「そっか…」
千歌「善子ちゃんは、どうして?」
善子「……少し雨の音を聞いてようと思ったのかな」
千歌「……それって家でもいいんじゃない?」
善子「私の住んでるところ、意外と外の音が聞こえなくて」
千歌「こんな大雨でも?」
善子「こんな大雨でも」
千歌「そうなんだ…」
善子「家に帰っても、無音なのが嫌だったのかも」
千歌「確かにそれはちょっとさみしいね…」
善子「……そうね」
ザーザー
千歌「うん、まぁ…ね」
善子「部室に誰もいないかもしれなかったのに?」
千歌「それは善子ちゃんも同じじゃん」
善子「それも、そうだけど…」
千歌「でも、そうだねぇ…雨の勢いが弱まるまで、待とうと思ったのかな」
善子「そっか…」
千歌「善子ちゃんは、どうして?」
善子「……少し雨の音を聞いてようと思ったのかな」
千歌「……それって家でもいいんじゃない?」
善子「私の住んでるところ、意外と外の音が聞こえなくて」
千歌「こんな大雨でも?」
善子「こんな大雨でも」
千歌「そうなんだ…」
善子「家に帰っても、無音なのが嫌だったのかも」
千歌「確かにそれはちょっとさみしいね…」
善子「……そうね」
ザーザー
7: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:09:37.26 ID:MryXw55E.net
千歌「……いつも、そうなの?」
善子「そう、って?」
千歌「部屋には音がないの?」
善子「……いつもでは、ないけど」
千歌「たまには、あるんだ」
善子「まぁ、ね…」
千歌「そういう時は、どうしてるの……?」
善子「……無音の音を、そのまま聴いてるかな」
千歌「無音の、音?」
善子「そう。俗に言う、サウンド・オブ・サイレンスね」
千歌「さうんど・おぶ・さいれんす……?」
善子「……知らない?結構有名な外国の曲なんだけど」
千歌「うん。……知らないなぁ」
善子「・・・そっか」
千歌「うん・・・」
善子「・・・・・・」
千歌「・・・・・・」
ザーザー
善子「そう、って?」
千歌「部屋には音がないの?」
善子「……いつもでは、ないけど」
千歌「たまには、あるんだ」
善子「まぁ、ね…」
千歌「そういう時は、どうしてるの……?」
善子「……無音の音を、そのまま聴いてるかな」
千歌「無音の、音?」
善子「そう。俗に言う、サウンド・オブ・サイレンスね」
千歌「さうんど・おぶ・さいれんす……?」
善子「……知らない?結構有名な外国の曲なんだけど」
千歌「うん。……知らないなぁ」
善子「・・・そっか」
千歌「うん・・・」
善子「・・・・・・」
千歌「・・・・・・」
ザーザー
8: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:10:17.89 ID:MryXw55E.net
千歌「……雨、やまないね」
善子「そりゃ、私がいるからね……」
千歌「どういうこと……?」
善子「……私の不幸体質は知ってるでしょ」
千歌「……そういうこと」
善子「そういうこと。……きっとずっと土砂降りだよ」
千歌「・・・きっとそんなことないよ」
善子「……どうして?」
千歌「今は、私も一緒にいるから」
善子「・・・そっか」
千歌「うん。……そうだよ」
善子「・・・・・・」
千歌「・・・・・・」
ザー
善子「そりゃ、私がいるからね……」
千歌「どういうこと……?」
善子「……私の不幸体質は知ってるでしょ」
千歌「……そういうこと」
善子「そういうこと。……きっとずっと土砂降りだよ」
千歌「・・・きっとそんなことないよ」
善子「……どうして?」
千歌「今は、私も一緒にいるから」
善子「・・・そっか」
千歌「うん。……そうだよ」
善子「・・・・・・」
千歌「・・・・・・」
ザー
9: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:11:05.31 ID:MryXw55E.net
善子「……ねぇ、天国ってどんなところだと思う?」
千歌「ほぇ?……急に、どうしたの?」
善子「……なんか、さっき地獄って言葉を使ったからか、ふと気になって」
千歌「そっか・・・」
善子「それで、どう?」
千歌「どうって言われてもなぁ…」
善子「・・・それもそっか」
千歌「・・・そうだよ」
善子「……じゃあさ、千歌さんにとっての天国って、どんなところ?」
千歌「……私にとっての?」
善子「うん」
千歌「そうだなぁ……何だろうね」
善子「まぁ、急に聞かれても答えられないよね……」
千歌「・・・うん、決まったよ」
善子「と思ったら結構早かったわね……それで?天国ってどんなところなの?」
千歌「ほぇ?……急に、どうしたの?」
善子「……なんか、さっき地獄って言葉を使ったからか、ふと気になって」
千歌「そっか・・・」
善子「それで、どう?」
千歌「どうって言われてもなぁ…」
善子「・・・それもそっか」
千歌「・・・そうだよ」
善子「……じゃあさ、千歌さんにとっての天国って、どんなところ?」
千歌「……私にとっての?」
善子「うん」
千歌「そうだなぁ……何だろうね」
善子「まぁ、急に聞かれても答えられないよね……」
千歌「・・・うん、決まったよ」
善子「と思ったら結構早かったわね……それで?天国ってどんなところなの?」
11: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:14:34.55 ID:MryXw55E.net
千歌「うん。私にとっての天国って」
千歌「善子ちゃんみたいにかわいい天使がいっぱいいるところ、かな」
善子「・・・な、なっ・・・・・・」
千歌「それで、その天使たちが私のことさん付けしなかったら最高かな」
善子「・・・・・・っ」
千歌「どう、かな…?」
善子「…どうって言われても」
千歌「もぅ、照れすぎだよ善子ちゃん」
善子「しょうが、ないでしょ。・・・・・・ち、」
善子「千歌、ちゃん……」
千歌「・・・・・・っ」
善子「どうしたの、ち、千歌、ちゃん…?」
千歌「…どうしたのって言われても」
善子「もう、千歌ちゃん照れすぎ」
千歌「しょうがないじゃん。・・・善子、ちゃん」
善子「・・・///」
千歌「・・・///」
パラパラ
千歌「善子ちゃんみたいにかわいい天使がいっぱいいるところ、かな」
善子「・・・な、なっ・・・・・・」
千歌「それで、その天使たちが私のことさん付けしなかったら最高かな」
善子「・・・・・・っ」
千歌「どう、かな…?」
善子「…どうって言われても」
千歌「もぅ、照れすぎだよ善子ちゃん」
善子「しょうが、ないでしょ。・・・・・・ち、」
善子「千歌、ちゃん……」
千歌「・・・・・・っ」
善子「どうしたの、ち、千歌、ちゃん…?」
千歌「…どうしたのって言われても」
善子「もう、千歌ちゃん照れすぎ」
千歌「しょうがないじゃん。・・・善子、ちゃん」
善子「・・・///」
千歌「・・・///」
パラパラ
12: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:15:36.63 ID:MryXw55E.net
千歌「……ねぇ、ここってもしかして天国?」
善子「堕天した私がいるんだから、違うわよ……」
千歌「・・・そっか」
善子「そうだよ・・・」
千歌「……そういえば、天使ってどうやって地上に降りてくるのかな?」
善子「え?……そりゃあ、翼を使って、飛んでくるんでしょ」
千歌「でも、善子ちゃん今は羽を持ってないよね」
善子「それは、堕天したから…」
千歌「だったら、堕天使って降りてくる時には羽が無くなるんじゃないかな」
善子「そう、かな」
千歌「うん。だからきっと、別の方法で降りてきたんだと思うんだけど」
善子「別の方法、か」
千歌「善子ちゃんには、心当たりある?」
善子「……ハシゴ、かな」
善子「堕天した私がいるんだから、違うわよ……」
千歌「・・・そっか」
善子「そうだよ・・・」
千歌「……そういえば、天使ってどうやって地上に降りてくるのかな?」
善子「え?……そりゃあ、翼を使って、飛んでくるんでしょ」
千歌「でも、善子ちゃん今は羽を持ってないよね」
善子「それは、堕天したから…」
千歌「だったら、堕天使って降りてくる時には羽が無くなるんじゃないかな」
善子「そう、かな」
千歌「うん。だからきっと、別の方法で降りてきたんだと思うんだけど」
善子「別の方法、か」
千歌「善子ちゃんには、心当たりある?」
善子「……ハシゴ、かな」
13: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:16:49.18 ID:MryXw55E.net
千歌「ハシゴ……?」
善子「うん。『天使の梯子』っていうのがあるから、それかなって」
千歌「『天使の梯子』……なんか、聞いたことがあるような」
善子「気象現象を指した言葉だからね……聞いたことがあってもおかしくないわね」
千歌「へぇ~。私もみたことあるかなぁ?」
善子「誰だってあるわよ」
千歌「そうなの?」
善子「うん。『天使の梯子』っていうのがあるから、それかなって」
千歌「『天使の梯子』……なんか、聞いたことがあるような」
善子「気象現象を指した言葉だからね……聞いたことがあってもおかしくないわね」
千歌「へぇ~。私もみたことあるかなぁ?」
善子「誰だってあるわよ」
千歌「そうなの?」
14: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:17:13.33 ID:MryXw55E.net
善子「雲の隙間から光が指してるの、見たことない?」
千歌「あぁ、あれかー!あれ、綺麗だよね」
善子「まぁ、嫌いじゃないわね」
千歌「何か話してたら今見たくなってきちゃった」
善子「唐突ね……でも、生憎今日は雨だし私がいるから……」
千歌「・・・大丈夫」
善子「何が大丈夫なの・・・」
千歌「今日は私も一緒だから」
善子「…それ、さっきも言ってた」
千歌「そうだね」
善子「・・・・・・」
千歌「ね、善子ちゃん」
善子「なに?」
千歌「今から屋上、行ってみない?」
ポツ…ポツ…
千歌「あぁ、あれかー!あれ、綺麗だよね」
善子「まぁ、嫌いじゃないわね」
千歌「何か話してたら今見たくなってきちゃった」
善子「唐突ね……でも、生憎今日は雨だし私がいるから……」
千歌「・・・大丈夫」
善子「何が大丈夫なの・・・」
千歌「今日は私も一緒だから」
善子「…それ、さっきも言ってた」
千歌「そうだね」
善子「・・・・・・」
千歌「ね、善子ちゃん」
善子「なに?」
千歌「今から屋上、行ってみない?」
ポツ…ポツ…
15: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:18:05.66 ID:MryXw55E.net
―――
善子「・・・すごい」
千歌「…ね、言ったでしょ?」
善子「うん…」
千歌「それにしても、すっごく綺麗だね」
善子「・・・そうだね」
千歌「まるで、本当の天国みたい」
善子「そうね」
千歌「善子ちゃんもそう思う?」
善子「・・・うん」
千歌「そっか・・・」
善子「・・・すごい」
千歌「…ね、言ったでしょ?」
善子「うん…」
千歌「それにしても、すっごく綺麗だね」
善子「・・・そうだね」
千歌「まるで、本当の天国みたい」
善子「そうね」
千歌「善子ちゃんもそう思う?」
善子「・・・うん」
千歌「そっか・・・」
16: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:18:36.87 ID:MryXw55E.net
善子「・・・『天使の梯子』が、海にかかってるわね」
千歌「あそこから、天使は降りてきたんだね」
善子「かも、ね…」
千歌「でも、あれじゃあ海の中に堕ちちゃうね」
善子「……それで、よかったのよ」
千歌「え?…どうして?」
善子「きっと、天使は地上の海に惹かれて堕ちちゃったんだと思うから」
千歌「……そうなのかな」
善子「そうよ」
千歌「そっか」
善子「・・・とはいえ、出来るだけ高い海に堕ちようとしたとは思うけどね」
千歌「・・・ふふっ」
善子「何・・・?」
千歌「善子ちゃん、いくら何でもクサすぎるよ」
善子「……こういう流れにしたのは千歌ちゃんでしょ」
千歌「そうだったかな」
善子「そうだったよ」
千歌「あそこから、天使は降りてきたんだね」
善子「かも、ね…」
千歌「でも、あれじゃあ海の中に堕ちちゃうね」
善子「……それで、よかったのよ」
千歌「え?…どうして?」
善子「きっと、天使は地上の海に惹かれて堕ちちゃったんだと思うから」
千歌「……そうなのかな」
善子「そうよ」
千歌「そっか」
善子「・・・とはいえ、出来るだけ高い海に堕ちようとしたとは思うけどね」
千歌「・・・ふふっ」
善子「何・・・?」
千歌「善子ちゃん、いくら何でもクサすぎるよ」
善子「……こういう流れにしたのは千歌ちゃんでしょ」
千歌「そうだったかな」
善子「そうだったよ」
18: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:21:08.67 ID:MryXw55E.net
善子「……それにしても、まさか屋上への階段が実は天国への階段だったなんてね」
千歌「……じゃあ、屋上へのドアは天国へのドア?」
善子「・・・そうかも」
千歌「なんか、あの歌を思い出しちゃうね」
善子「…ランタンは、ないけどね」
千歌「クスッ…そうだね」
千歌「・・・それは階段なのか~」
善子「・・・それとも扉か~」
千歌「……ふふっ」
善子「クスッ……」
千歌「……じゃあ、屋上へのドアは天国へのドア?」
善子「・・・そうかも」
千歌「なんか、あの歌を思い出しちゃうね」
善子「…ランタンは、ないけどね」
千歌「クスッ…そうだね」
千歌「・・・それは階段なのか~」
善子「・・・それとも扉か~」
千歌「……ふふっ」
善子「クスッ……」
19: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:21:43.69 ID:MryXw55E.net
千歌「ねぇ、善子ちゃん。私、ここでよかったって思ってるんだ」
善子「そう…」
千歌「善子ちゃんは、どう?」
善子「・・・私も、今はここが地元でよかったって思う」
千歌「前はそうじゃなかったのに?」
善子「うん。だって…」
善子「今は、確かめたい願いをくれる人に出会えてよかったって、思えてるから」
千歌「・・・ありがとう」
善子「・・・こちらこそ」
善子「そう…」
千歌「善子ちゃんは、どう?」
善子「・・・私も、今はここが地元でよかったって思う」
千歌「前はそうじゃなかったのに?」
善子「うん。だって…」
善子「今は、確かめたい願いをくれる人に出会えてよかったって、思えてるから」
千歌「・・・ありがとう」
善子「・・・こちらこそ」
20: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:22:09.70 ID:MryXw55E.net
千歌「……そういえばさ、善子ちゃんにとっての天国ってどんなところなの?」
善子「……知りたい?」
千歌「うん」
善子「それはねぇ…」
千歌「うんうん」
善子「・・・ないしょっ!」
千歌「えぇー!?そりゃないよ~!」
善子「……知りたい?」
千歌「うん」
善子「それはねぇ…」
千歌「うんうん」
善子「・・・ないしょっ!」
千歌「えぇー!?そりゃないよ~!」
21: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:22:37.26 ID:MryXw55E.net
善子「ま、自分で考えることねっ」
千歌「うぅぅ…善子ちゃんのいじわる」
善子「知りたかったら、もっと私のことちゃんと知ること!」
千歌「わかったよ~。・・・じゃあさ、早速だけど天国への階段って何?」
善子「そこを聞くんだ……。ま、俗に言う、スターウェイトゥヘブンってやつね」
千歌「……それも、曲の名前?」
善子「そう」
千歌「音楽、よく聴くの?」
善子「洋楽は、マリーの影響でね」
千歌「天国への階段っていう曲も、洋楽?」
善子「うん」
千歌「そうなんだ」
善子「ちなみにノッキンオンヘブンズドアーって曲も実際にあるのよ」
千歌「天国への扉、ってことだね」
善子「そういうこと」
千歌「うぅぅ…善子ちゃんのいじわる」
善子「知りたかったら、もっと私のことちゃんと知ること!」
千歌「わかったよ~。・・・じゃあさ、早速だけど天国への階段って何?」
善子「そこを聞くんだ……。ま、俗に言う、スターウェイトゥヘブンってやつね」
千歌「……それも、曲の名前?」
善子「そう」
千歌「音楽、よく聴くの?」
善子「洋楽は、マリーの影響でね」
千歌「天国への階段っていう曲も、洋楽?」
善子「うん」
千歌「そうなんだ」
善子「ちなみにノッキンオンヘブンズドアーって曲も実際にあるのよ」
千歌「天国への扉、ってことだね」
善子「そういうこと」
22: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:23:12.35 ID:MryXw55E.net
千歌「……全部、聴きたくなってきた」
善子「お、いい傾向ね…。家に帰ったら是非聴いてみて」
千歌「わかった!じゃあ今から行こう!」ギュッ
善子「ちょ、ちょっと!?急に手を繋がないで!ていうか私まで行く必要はないでしょ!?」
千歌「でも、善子ちゃん暇でしょ?」
善子「暇と言えば暇だけど…」
千歌「じゃあ私に付き合って!もっと善子ちゃんのことを知るために!」
善子「……いきなり過ぎだってば」
千歌「思い立ったが吉日だよっ!逆にそれ以外は全部凶日!そして何より女は行動力なのだ!」
善子「えぇ…」
善子「お、いい傾向ね…。家に帰ったら是非聴いてみて」
千歌「わかった!じゃあ今から行こう!」ギュッ
善子「ちょ、ちょっと!?急に手を繋がないで!ていうか私まで行く必要はないでしょ!?」
千歌「でも、善子ちゃん暇でしょ?」
善子「暇と言えば暇だけど…」
千歌「じゃあ私に付き合って!もっと善子ちゃんのことを知るために!」
善子「……いきなり過ぎだってば」
千歌「思い立ったが吉日だよっ!逆にそれ以外は全部凶日!そして何より女は行動力なのだ!」
善子「えぇ…」
23: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:23:39.78 ID:MryXw55E.net
千歌「…それに、一人でさうんど・おぶ・さいれんすを聴くより、一緒に聴いた方が楽しいよ」
善子「・・・・・・っ」
千歌「だめ、かな……?」
善子「まったく、もう……。こんな時まで言葉遊びしないでよ」
千歌「てへへ……ごめんごめん」
善子「本当にしょうがないんだから、千歌ちゃんは」ギュッ
千歌「あ、……ふふっ」
善子「さ、じゃあ行くわよ千歌ちゃん」
千歌「うん!善子ちゃん!」
善子「・・・・・・っ」
千歌「だめ、かな……?」
善子「まったく、もう……。こんな時まで言葉遊びしないでよ」
千歌「てへへ……ごめんごめん」
善子「本当にしょうがないんだから、千歌ちゃんは」ギュッ
千歌「あ、……ふふっ」
善子「さ、じゃあ行くわよ千歌ちゃん」
千歌「うん!善子ちゃん!」
24: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:24:06.38 ID:MryXw55E.net
善子(・・・・・・私にとっての天国は)
善子(今横にいて、手を繋いでいる人と一緒にいれる今、ここのこと)
善子(・・・・・・そして、私にとっての天使は)
善子(仲間の皆と一緒にいれる、今、ここに)
善子(…今ここにある、私が私でいられる居場所をくれた、貴女のこと)
善子(・・・なんて、本人には口が裂けても言えないけどね)
善子(まぁ、もしかしたら今日みたいに虚無感でいっぱいになったらポロッと言っちゃうかもだけど)
善子(でも、そんな日は当分訪れないんだろうな)
善子(今横にいて、手を繋いでいる人と一緒にいれる今、ここのこと)
善子(・・・・・・そして、私にとっての天使は)
善子(仲間の皆と一緒にいれる、今、ここに)
善子(…今ここにある、私が私でいられる居場所をくれた、貴女のこと)
善子(・・・なんて、本人には口が裂けても言えないけどね)
善子(まぁ、もしかしたら今日みたいに虚無感でいっぱいになったらポロッと言っちゃうかもだけど)
善子(でも、そんな日は当分訪れないんだろうな)
25: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:24:51.66 ID:MryXw55E.net
善子(だって・・・)
千歌「ねぇ善子ちゃん、ウチに来たらまずしいたけの散歩に付き合ってくれる?」
善子「えぇ…フツー犬の散歩にお客さんを付き合わせる?」
千歌「むかっ。しいたけはねぇ、ただのペットじゃないんだよ!」
善子「ツッコむところそこなの…?」
千歌「そりゃそうだよ!じゅーよーなポイントだもん!」
善子「じゃあ、何だっていうの?」
千歌「しいたけはねぇ、私にとってはもう一人の兄妹、家族なんだからね!」
善子「・・・そっか」
千歌「だから、善子ちゃんも一緒にしいたけと遊んで、仲良くなってほしいんだっ」
善子「だったら最初からそういう風に言ってよ…」
千歌「それはそうだけどさぁ~」
善子「ま、いいけどね。その忠誠の魔犬ケルベロスもこのヨハネのリトルデーモンにしてあげるわ」
千歌「ちょっと善子ちゃん!しいたけはそんな名前じゃないって!あとしいたけにヘンなコトしないでよ!?」
善子「ヘンってゆーなっ!リトルデーモンはヘンな存在じゃないって!」
ワチャワチャ
千歌「ねぇ善子ちゃん、ウチに来たらまずしいたけの散歩に付き合ってくれる?」
善子「えぇ…フツー犬の散歩にお客さんを付き合わせる?」
千歌「むかっ。しいたけはねぇ、ただのペットじゃないんだよ!」
善子「ツッコむところそこなの…?」
千歌「そりゃそうだよ!じゅーよーなポイントだもん!」
善子「じゃあ、何だっていうの?」
千歌「しいたけはねぇ、私にとってはもう一人の兄妹、家族なんだからね!」
善子「・・・そっか」
千歌「だから、善子ちゃんも一緒にしいたけと遊んで、仲良くなってほしいんだっ」
善子「だったら最初からそういう風に言ってよ…」
千歌「それはそうだけどさぁ~」
善子「ま、いいけどね。その忠誠の魔犬ケルベロスもこのヨハネのリトルデーモンにしてあげるわ」
千歌「ちょっと善子ちゃん!しいたけはそんな名前じゃないって!あとしいたけにヘンなコトしないでよ!?」
善子「ヘンってゆーなっ!リトルデーモンはヘンな存在じゃないって!」
ワチャワチャ
26: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 21:25:31.06 ID:MryXw55E.net
善子(・・・・・・こんな騒がしい存在が、私と一緒にいてくれるからね!)
善子(今日も……これからも)
善子「ねぇ、千歌ちゃん?」
千歌「うん?」
善子「これからもよろしくね」
千歌「・・・うん!」
おしまい
善子(今日も……これからも)
善子「ねぇ、千歌ちゃん?」
千歌「うん?」
善子「これからもよろしくね」
千歌「・・・うん!」
おしまい
33: (庭)@\(^o^)/ 2017/06/15(木) 22:22:22.58 ID:MryXw55E.net
>>32 勘違いかもしれないけどいつもありがとう
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1497528065/