【SS】⎛c*•ヮ•⎞「拾ってほしいのだ」善子「…」【ラブライブ！サンシャイン!!】

ｼﾄｼﾄ…

善子「はぁ…ついてないわね。傘を持ってないときに限って雨が降るなんて…」

善子「これもヨハネが堕天使だからね」

善子「…ん？」

＿⎛c*•ヮ•⎞＿
　 |＿箱＿|
　

善子「…」

⎛c*•ヮ•⎞「拾ってほしいのだ」

善子「…えっと」

⎛c*•ヮ•⎞「拾ってほしいのだ」

善子「その…うちペット飼えないし」

⎛c*；ヮ；⎞「拾ってくれないのだ？」

善子「ごめんなさい！」ﾀﾀﾀｯ

⎛c*；ヮ；⎞「悲しいのだ…」
　

善子「はぁ…」

善子「急にあんなこと言われても…ねぇ」

善子「でもあのまま誰にも拾われなかったら…」

(⎛c*；ヮ；⎞「寒いのだ…」)

善子「この雨だし…」

善子「…」

善子「…ええぃ」ﾀｯﾀｯﾀ
　

ｼﾄｼﾄ

⎛c*•ヮ•⎞

善子「あのっ」

⎛c*•ヮ•⎞「さっきの人なのだ？」

善子「あなた…帰るとこ無いの？」

⎛c*•ヮ•⎞「ないのだ」

善子「じゃあ…うち、来る？」

⎛c*•ヮ•⎞「いいのだ？」

⎛c*^ヮ^⎞「うれしいのだ♪」
　

ｶﾞﾁｬ

善子「…」ｿｰｯ

善子「…仮の同居人は…そういえば泊りで出かけるって言ってたわね」

善子「入っていいわよ」

⎛c*^ヮ^⎞「おじゃましますなのだ」
　

⎛c*•ヮ•⎞「かりのどうきょにんってなんなのだ？」

善子「ヨハネの人間界におけるアジトの管理者よ」

善子「あ、ヨハネってのは私の名前なんだけどね」

善子「ヨハネは堕天使なの。天界を追放されて今はこの世界にいるんだけど」

善子「そのヨハネを匿ってくれてるの」

⎛c*•ヮ•⎞「なんだかよくわからないけどヨハネちゃんすごいのだ」
　

善子「帰ってくるのは明日とはいえ…」

善子「どう説明しようかしら？」

⎛c*>_<⎞「くしゅんっ」

善子「あ…っと、外にいたんだから冷えてるわよね」

善子「私も温まりたいし、お風呂用意するから入りましょう」
　

ｶﾎﾟｰﾝ

善子「ふぅ…」

⎛c*^ヮ^⎞「ごくらくなのだ～」ﾌﾟｶﾌﾟｶ

善子「温まるわねー」

⎛ c*-ヮ- ⎞「とろけそうなのだ～」ﾌﾟｶﾌﾟｶ

善子「って溶けてるわよ！」ｻﾞﾊﾟｧ

⎛c*  •ヮ•  ⎞「のだ？」
　

善子「…溶けたというより、水吸って膨らんだ？」

⎛c*  •ヮ•  ⎞「体がおもいのだ」

善子「絞るわよ。ちょっと苦しいかもしれないけど我慢してね」

⎛c*>ヮ<⎞「ぎゅー」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

善子「ふう…元に戻った」

⎛c*•ヮ•⎞「ヨハネちゃんおっ〇〇があんまり大きくなくて気持ちよくないのだ」

善子「うるさい」
　

善子「さて身を清めたところで…」

⎛c*•ヮ•⎞ｸﾞｰ

善子「…」

⎛c*•ヮ•⎞「おなかがすいたのだ」

善子「そうね、じゃあご飯に…」

善子「…そういえばあなた何食べるの？」

⎛c*^ヮ^⎞「みかん！」

善子「みかんねぇ…うちにはないわね」

⎛c*•ヮ•⎞「みかんがないとはどういうことなのだ」

善子「私あんまり好きじゃないし」

⎛c*•ヮ•⎞「信じられないのだ」
　

善子「みかんの他は？」

⎛c*•ヮ•⎞「みかんしか食べないのだ」

善子「仕方ないわね…買ってくる」

⎛c*^ヮ^⎞「わーいなのだ♪」

善子「じゃあとりあえずヨハネの部屋…ここで待ってて」

善子「勝手に外に出ちゃだめだからね」

⎛c*•ヮ•⎞「わかったのだ！」
　

⎛c*•ヮ•⎞「ヨハネちゃんの部屋なんかいろいろあるのだ？」

⎛c*•ヮ•⎞「よいしょ」ﾋﾟｮﾝ

⎛c*•ヮ•⎞「机の上にノートが置いてあるのだ」

†煉獄に降臨す黄昏の魔女†

⎛c*^ヮ^⎞「かっこいいのだ！」
　

⎛c*•ヮ•⎞「ふむふむ」

⎛c*•ヮ•⎞「ほうほう」

⎛c*•ヮ•⎞「なるほど」

善子「ただいまー」

⎛c*•ヮ•⎞「おかえりなのだ」

善子「おとなしくしてた？」

善子「…って、そのノート！」

善子「勝手に読まな…」

⎛c*^ヮ^⎞「すごいのだ！」

善子「え？」
　

⎛c*^ヮ^⎞「なんなのだこれ」

⎛c*^ヮ^⎞「こうどーんってなって」

⎛c*^ヮ^⎞「ばーんってかんじの」

⎛c*^ヮ^⎞「すごくおもしろいいのだ」

善子「…そう///」

⎛c*•ヮ•⎞「ヨハネちゃんが書いたのだ？」

善子「…ええ、そうよ」

⎛c*•ヮ•⎞「つづきはないのだ？」

善子「まだ書いてる途中だから…って」

善子「もういいでしょ！」

善子「ほら、みかん買ってきたから食べなさい」

⎛c*^ヮ^⎞「ありがとうなのだ」
　

⎛c*•～•⎞ﾓｸﾞﾓｸﾞ

⎛c*^ヮ^⎞「おいしいのだ」

⎛c*^ヮ^⎞「静岡のみかんは日本一なのだ♪」

善子「え？それ愛媛産のみかんだけど…」

⎛c*•ヮ•⎞「…」

⎛c*•ヮ•⎞「静岡のほどじゃないけどおいしいのだ」

善子「区別ついてないんじゃない…」

⎛c*•ヮ•⎞「うるさいのだ」

⎛c*•ヮ•⎞「みかんはぜんぶおいしいのだ！」

善子「あーはいはい」
　

⎛c*•ヮ•⎞「ヨハネちゃんも食べるのだ？」

善子「さっきも言ったでしょ。好きじゃないって」

⎛c*•ヮ•⎞「食わずぎらいはよくないのだ」

善子「どっちかというと食べ過ぎた結果というか…」

⎛c*；ヮ；⎞「食べてくれないのだ？」

善子「わかったわよ。食べればいいんでしょう」

⎛c*^ヮ^⎞「あーんなのだ」

善子「あむ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

⎛c*•ヮ•⎞「おいしいのだ？」

善子「…まあまあね」

⎛c*^ヮ^⎞「やったのだ」
　

善子「そうそう、忘れるところだった」

⎛c*•ヮ•⎞「なにしてるのだ？」

善子「儀式の準備よ」

⎛c*•ヮ•⎞「ぎしき？」

善子「今日新しい儀式を見つけたのよ！」

善子「さっそく試してみようと思ってね」

⎛c*^ヮ^⎞「おもしろそうなのだ♪」
　

善子「何々…」

善子「魔法陣を書いて…真ん中に蝋燭を配置…呪文は…」

善子「煉獄より出でし焔よ、我が呼びかけに答えよ」

善子「燃え盛る息吹をもって、混沌を極めし」

善子「わが身を蝕む障りを祓い、覚醒の時よ来たらん！」

⎛c*•ヮ•⎞「おぉー」
　

⎛c*•ヮ•⎞「おぉ？」

⎛c*•ヮ•⎞「なにかおこったのだ？」

善子「ふっ、あなたにはわからないようね。この波動が」

⎛c*•ヮ•⎞「さっきと変わらないのだ」

善子「あ、ちょっと。そんなに蝋燭に近づいたら…」

⎛c*>_<⎞「あちっ！」

善子「あー、ほら」

善子「待ってて、氷持ってくる」

⎛c*；ヮ；⎞「痛いのだ…」
　

ﾋﾔ～

⎛c*>_<⎞「冷たいのだ…」

善子「我慢しなさい。不用意に火に近づくから」

⎛c*•ヮ•⎞「ごめんなさいなのだ」

善子「まあ、部屋の中で火を使った私も悪かったわね…ごめんなさい」

⎛c*•ヮ•⎞「何でヨハネちゃんがあやまるのだ？」

⎛c*•ヮ•⎞「それより…」

善子「ん？」

［c*•ヮ•］「かたまったのだ…」

善子「えっ…」
　

善子「はぁ…なんか今日は疲れたわね…」

善子「もう寝ましょう」

⎛c*•ヮ•⎞「ねるのだ」

善子「あなたは…」

⎛c*^ヮ^⎞「ヨハネちゃんといっしょがいいのだ！」

善子「そう、じゃあ布団に入ってきなさい」

⎛c*^ヮ^⎞「おやすみなのだ」

善子「おやすみなさい…」
　

善子「ん…」

善子「重い…」

⎛c*•ヮ•⎞⎛c*•ヮ•⎞「おきたのだ？」

善子「そっか、昨日この子拾って…」

善子「えっ！？」

⎛c*^ヮ^⎞⎛c*^ヮ^⎞「おはようなのだ」

善子「１…２…？」

⎛c*^ヮ^⎞「１なのだ」

⎛c*^ヮ^⎞「２なのだ」
　

善子「待って待ってどういうこと？」

⎛c*•ヮ•⎞⎛c*•ヮ•⎞「ふえたのだ」

善子「どうやって？」

⎛c*•ヮ•⎞⎛c*•ヮ•⎞「わからないのだ」

善子「いやいや…」

善子「そんなの飼えないわよー！」
　

おしまい