1: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:23:22.28 ID:sV41IRXE.net
千歌「…」ソッー
ギシギシ
梨子「…まあ、いいか」
ミシミシ、バキッ
千歌「あっ!痛ぁ!!」ドスン
千歌「いったぁーい…もー、なんなのこの家は?まるでお化け屋敷だよ!」
梨子「…クスッ」
ギシギシ、ガラッ
千歌「あっ!?あ、あなた誰?」
梨子「人の家に勝手に入って、誰だはないでしょう?」
ギシギシ
梨子「…まあ、いいか」
ミシミシ、バキッ
千歌「あっ!痛ぁ!!」ドスン
千歌「いったぁーい…もー、なんなのこの家は?まるでお化け屋敷だよ!」
梨子「…クスッ」
ギシギシ、ガラッ
千歌「あっ!?あ、あなた誰?」
梨子「人の家に勝手に入って、誰だはないでしょう?」
2: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:27:27.63 ID:sV41IRXE.net
千歌「う、うるさぁーい!命が惜しくなかったらお金と貯金通帳を出しなさい!さもないと私の愛刀が黙ってないよ!」
梨子「クスッ」
千歌「な、何がおかしいの?私にはね、50人の仲間がいて、この笛を吹けばみーんな飛び込んでくるんだよ?」
梨子「それは怖い、じゃあ試しに吹いてみてよ」
千歌「え?」
梨子「試しに吹いてそのお友達に会わせてもらいたいわ」
千歌「ば、馬鹿にしてぇ!いい?そこを動いちゃダメだからね?私は家探しの続きしてるから!」ガラッ
ガラガラ ガッシャーン!
梨子「ふふふ…」
梨子「クスッ」
千歌「な、何がおかしいの?私にはね、50人の仲間がいて、この笛を吹けばみーんな飛び込んでくるんだよ?」
梨子「それは怖い、じゃあ試しに吹いてみてよ」
千歌「え?」
梨子「試しに吹いてそのお友達に会わせてもらいたいわ」
千歌「ば、馬鹿にしてぇ!いい?そこを動いちゃダメだからね?私は家探しの続きしてるから!」ガラッ
ガラガラ ガッシャーン!
梨子「ふふふ…」
5: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:30:32.82 ID:sV41IRXE.net
千歌「はぁ、はぁ…ほ、本当に何も無いじゃん…」
梨子「そう、この家には何も無いのよ」
ぐるるるる~
千歌「ねえ、残り物でいいから何か食べさせてよぅ…」
梨子「お気の毒だけど、食べる物は何も無いの」
千歌「ふぇ?じゃああなたはどうやって生活してるの?」
梨子「今日で3日間、何も食べてないもの」
千歌「そ、そうなんだ…はぁ、仕方ないなぁ」ガラッ
梨子「ふぅ、ようやく諦めたかな」
梨子「そう、この家には何も無いのよ」
ぐるるるる~
千歌「ねえ、残り物でいいから何か食べさせてよぅ…」
梨子「お気の毒だけど、食べる物は何も無いの」
千歌「ふぇ?じゃああなたはどうやって生活してるの?」
梨子「今日で3日間、何も食べてないもの」
千歌「そ、そうなんだ…はぁ、仕方ないなぁ」ガラッ
梨子「ふぅ、ようやく諦めたかな」
6: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:34:06.40 ID:sV41IRXE.net
次の日
千歌「おーい、起きてよ、朝だぞー」ユサユサ
梨子「んん…あなた、どうして?」
千歌「朝ごはん出来てるよ、顔洗って早く台所に来てね」
梨子「え?」
千歌「ジャジャーン!召し上がれ」
梨子「これ、あなたが作ったの?どうして…」
千歌「いいからいいから、まずは食べようよ」
梨子「…」
千歌「ん?食べないの?あっ、さては私が悪いことして材料を集めたと思ってる?」
千歌「おーい、起きてよ、朝だぞー」ユサユサ
梨子「んん…あなた、どうして?」
千歌「朝ごはん出来てるよ、顔洗って早く台所に来てね」
梨子「え?」
千歌「ジャジャーン!召し上がれ」
梨子「これ、あなたが作ったの?どうして…」
千歌「いいからいいから、まずは食べようよ」
梨子「…」
千歌「ん?食べないの?あっ、さては私が悪いことして材料を集めたと思ってる?」
8: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:37:36.88 ID:sV41IRXE.net
千歌「じょーだんじゃないよ!この材料はね
私のなけなしのお年玉貯金を切り崩して買ってきたの!」
梨子「ご、ごめんなさい、悪かったわ、ありがたく頂かせてもらうわ」
梨子「うん、美味しい…」
千歌「ホント?よかったぁ~」モグモグ
千歌「♪♪♪~」ガチャガチャ
梨子「…」
千歌「ねえ、ところであなたはこれからどうするの?」
梨子「別に、ただこうしてじっとしてるだけかな?」
千歌「そ、それじゃあまたお腹が減って、今度こそ死んじゃうよ?」
梨子「うん、そうなるかもね」
千歌「ほんっと、仕方ないなぁ…」
私のなけなしのお年玉貯金を切り崩して買ってきたの!」
梨子「ご、ごめんなさい、悪かったわ、ありがたく頂かせてもらうわ」
梨子「うん、美味しい…」
千歌「ホント?よかったぁ~」モグモグ
千歌「♪♪♪~」ガチャガチャ
梨子「…」
千歌「ねえ、ところであなたはこれからどうするの?」
梨子「別に、ただこうしてじっとしてるだけかな?」
千歌「そ、それじゃあまたお腹が減って、今度こそ死んじゃうよ?」
梨子「うん、そうなるかもね」
千歌「ほんっと、仕方ないなぁ…」
9: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:45:04.86 ID:sV41IRXE.net
千歌「これお昼ごはんね、これ食べて待っててね」
梨子「待っててねって…あなたはどうするの?」
千歌「うーん、まあいいから待っててよ」ガラッ
この山荘へ幽閉されるまで、桜内梨子はμ'sの
作曲担当として活動していた、だが新メンバー西木野真姫の加入により、梨子を擁立しようとする園田海未派と西木野真姫を擁立しようとする小泉花陽派が激しく対立、結局園田派は敗れ
その結果、梨子は遠く離れた沼津の荒れた山荘に幽閉された
梨子「ふふふ、音ノ木のみんなが私の命を縮めようとしてるのに、こうして泥棒さんに食べさせてもらってるって聞いたらなんて思うかな」モグモグ
梨子「美味しい…」
梨子「待っててねって…あなたはどうするの?」
千歌「うーん、まあいいから待っててよ」ガラッ
この山荘へ幽閉されるまで、桜内梨子はμ'sの
作曲担当として活動していた、だが新メンバー西木野真姫の加入により、梨子を擁立しようとする園田海未派と西木野真姫を擁立しようとする小泉花陽派が激しく対立、結局園田派は敗れ
その結果、梨子は遠く離れた沼津の荒れた山荘に幽閉された
梨子「ふふふ、音ノ木のみんなが私の命を縮めようとしてるのに、こうして泥棒さんに食べさせてもらってるって聞いたらなんて思うかな」モグモグ
梨子「美味しい…」
10: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:49:47.37 ID:sV41IRXE.net
千歌「ただいまぁ~いい子にしてた?」
梨子「おかえりなさい」
千歌「待っててね、今ごはん作るから」
千歌「お待たせ、さぁ食べよっか」
梨子「これも全部買ってきたの?」
千歌「もう、やめてよ、自分1人ならともかく
あなた1人抱えて泥棒なんかやっていけないよ、それに、私だって好きで泥棒なんてやりたかったわけじゃないし」
梨子「はぁ、そういうものなの…」
千歌「そうだよぉ、あなたを養わなくちゃいけない分、しっかり稼がないといけないし」
梨子「美味しい」モグモグ
梨子「でしょ!?ふふーん」
梨子「おかえりなさい」
千歌「待っててね、今ごはん作るから」
千歌「お待たせ、さぁ食べよっか」
梨子「これも全部買ってきたの?」
千歌「もう、やめてよ、自分1人ならともかく
あなた1人抱えて泥棒なんかやっていけないよ、それに、私だって好きで泥棒なんてやりたかったわけじゃないし」
梨子「はぁ、そういうものなの…」
千歌「そうだよぉ、あなたを養わなくちゃいけない分、しっかり稼がないといけないし」
梨子「美味しい」モグモグ
梨子「でしょ!?ふふーん」
12: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:52:46.57 ID:sV41IRXE.net
千歌「ところで、あなたの名前はなんて言うの?私は千歌だよ」
梨子「千歌ちゃん…私は梨子っていうの」
千歌「梨子ちゃんかあ、いい名前だね」
梨子「ねえ、千歌ちゃん、あなたはどうして泥棒なんてやってたの?」
千歌「…ウチの実家はね、旅館なんだけど
なんか勝手に私が後を継ぐみたいに確定してて、それが嫌で出てきちゃったの」
梨子「そうだったの」
千歌「うん、だけど、出てったのはいいけど
泊まるところもないしお金もあんまりないし
それでつい、ね…」
梨子「千歌ちゃん…私は梨子っていうの」
千歌「梨子ちゃんかあ、いい名前だね」
梨子「ねえ、千歌ちゃん、あなたはどうして泥棒なんてやってたの?」
千歌「…ウチの実家はね、旅館なんだけど
なんか勝手に私が後を継ぐみたいに確定してて、それが嫌で出てきちゃったの」
梨子「そうだったの」
千歌「うん、だけど、出てったのはいいけど
泊まるところもないしお金もあんまりないし
それでつい、ね…」
13: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:56:20.36 ID:sV41IRXE.net
梨子「お気の毒に、でも、もう泥棒なんてしないでね?」
千歌「うん、わかったよ、でもなんか不思議
梨子ちゃんと話してると楽しいような嬉しいような、こんな気持ちになったのは初めてかも」
梨子「そ、そう?」
千歌「うん、なんかね、人生も悪くないなぁって思えたり、前向きに生きれるような気がするんだ」
梨子「今まではそうじゃなかったの?」
千歌「むぅ~そうじゃないから泥棒になっちゃったんだよぉ」
梨子「そうだね、ふふふ」
千歌「うん、わかったよ、でもなんか不思議
梨子ちゃんと話してると楽しいような嬉しいような、こんな気持ちになったのは初めてかも」
梨子「そ、そう?」
千歌「うん、なんかね、人生も悪くないなぁって思えたり、前向きに生きれるような気がするんだ」
梨子「今まではそうじゃなかったの?」
千歌「むぅ~そうじゃないから泥棒になっちゃったんだよぉ」
梨子「そうだね、ふふふ」
15: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 00:59:23.97 ID:sV41IRXE.net
翌日
コンコン
梨子「?誰かしら?」
ガチャ
絵里「久しぶりね、梨子」
梨子「絵里…何の用?」
絵里「急いでるから用事だけ言うわね、真姫がと食中毒で入院したわ」
梨子「え…?」
絵里「もうすぐライブなのに、μ'sは危機を迎えてるわ、だから…」
梨子「帰って…」
絵里「梨子…」
梨子「帰ってよ、もう私に構わないでって、みんなにもそう言って」
絵里「…また来るわね」
コンコン
梨子「?誰かしら?」
ガチャ
絵里「久しぶりね、梨子」
梨子「絵里…何の用?」
絵里「急いでるから用事だけ言うわね、真姫がと食中毒で入院したわ」
梨子「え…?」
絵里「もうすぐライブなのに、μ'sは危機を迎えてるわ、だから…」
梨子「帰って…」
絵里「梨子…」
梨子「帰ってよ、もう私に構わないでって、みんなにもそう言って」
絵里「…また来るわね」
18: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 01:04:37.38 ID:sV41IRXE.net
千歌「どうしたの梨子ちゃん?さっきから全然食べてないけど」
梨子「千歌ちゃん、2人でどこかに行かない?」
千歌「え?急にどうしたの?まあ、梨子ちゃんと一緒ならどこにだって行ってもいいけどね、えへへ」
梨子「うん、ありがとう…」モグモグ
次の日
コンコン
梨子「はい?」
海未「久しぶりですね、梨子」
梨子「海未、もう私に構わないでって、絵里に言ったはずよ…」
海未「わかってます、それに、ここでの暮らしがどれほど過酷なものだったか、私も五体が砕け心臓が消える思いでした」
梨子「嫌よ、もう私はあなたたちの都合で振り回されるのはウンザリなの、私はここで普通の女の子として生きるの!」
梨子「千歌ちゃん、2人でどこかに行かない?」
千歌「え?急にどうしたの?まあ、梨子ちゃんと一緒ならどこにだって行ってもいいけどね、えへへ」
梨子「うん、ありがとう…」モグモグ
次の日
コンコン
梨子「はい?」
海未「久しぶりですね、梨子」
梨子「海未、もう私に構わないでって、絵里に言ったはずよ…」
海未「わかってます、それに、ここでの暮らしがどれほど過酷なものだったか、私も五体が砕け心臓が消える思いでした」
梨子「嫌よ、もう私はあなたたちの都合で振り回されるのはウンザリなの、私はここで普通の女の子として生きるの!」
19: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 01:11:27.77 ID:sV41IRXE.net
海未「あなたの気持ちは痛いほど分かります
しかし、自分だけが幸せに過ごせれば、他のことはどうなろうと構わないと言うのですか?」
梨子「え?」
海未「先ほど、私たちの都合で振り回される
と言いましたが、この度の騒動では、凛がラーメン禁止、花陽は穀物禁止、穂乃果はお小遣い9割カット、希は肉類禁止の処分を受けてます」
梨子「…」
海未「あなたの苦労に比べたら軽微な罰かもしれませんが、私たちも死ぬ思いで来ているのです、μ'sのため、音ノ木学院のため、そしてμ'sのファンのため、私も粉骨砕身の思いでここに参りました」
しかし、自分だけが幸せに過ごせれば、他のことはどうなろうと構わないと言うのですか?」
梨子「え?」
海未「先ほど、私たちの都合で振り回される
と言いましたが、この度の騒動では、凛がラーメン禁止、花陽は穀物禁止、穂乃果はお小遣い9割カット、希は肉類禁止の処分を受けてます」
梨子「…」
海未「あなたの苦労に比べたら軽微な罰かもしれませんが、私たちも死ぬ思いで来ているのです、μ'sのため、音ノ木学院のため、そしてμ'sのファンのため、私も粉骨砕身の思いでここに参りました」
20: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 01:14:08.45 ID:sV41IRXE.net
海未「そして、ようやく今日という日が来たのです!それなのに、あなたは自分だけが幸せに暮らせればそれでいいと考えているのですか!?」
梨子「…わかった、秋葉原に戻るわ」
海未「…梨子」
梨子「でも、今日は帰ってちょうだい、後日準備が出来たら自分で帰るから、今日は千歌と2人きりにして…」
海未「わかりました」
梨子「…わかった、秋葉原に戻るわ」
海未「…梨子」
梨子「でも、今日は帰ってちょうだい、後日準備が出来たら自分で帰るから、今日は千歌と2人きりにして…」
海未「わかりました」
21: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 01:17:19.43 ID:sV41IRXE.net
千歌「♪♪~ただいまぁ~って…ええ!?何してんの梨子ちゃん?」
梨子「おかえりなさい、ご飯出来てるよ」
千歌「これ、梨子ちゃんが作ったの?」
梨子「もちろん、さあ、冷めないうちに食べようよ」
千歌「う、うん、でも、何かあったの?」
梨子「うん、それは食べた後に話すとして
まずは食べよっ」
千歌「…うん、美味しいよ、でも訳って何?」
梨子「うん、一度くらいは自分で作って見たかったの」
千歌「…」
梨子「おかえりなさい、ご飯出来てるよ」
千歌「これ、梨子ちゃんが作ったの?」
梨子「もちろん、さあ、冷めないうちに食べようよ」
千歌「う、うん、でも、何かあったの?」
梨子「うん、それは食べた後に話すとして
まずは食べよっ」
千歌「…うん、美味しいよ、でも訳って何?」
梨子「うん、一度くらいは自分で作って見たかったの」
千歌「…」
23: (らっかせい)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 01:22:30.26 ID:sV41IRXE.net
千歌「…zzz」
梨子「…さよなら、千歌ちゃん…」スッ
千歌「はっ…り、梨子ちゃん!?どこに行くの?まさか…私を置いて行っちゃうの!?」
梨子「千歌ちゃん、許して…あなたはこの土地で立派に生きていける、私もまた別な道で生きてみたくなったの…さよなら千歌ちゃん」
千歌「梨子ちゃん…私を1人にしないで!やっと友達が出来たのに!」
梨子「またいつか、会いましょう、さようならちゃん…」スッ
千歌「梨子ちゃん!わ、私、頑張るよ!だから、梨子ちゃんも…体に気をつけて頑張ってね!」
梨子「千歌ちゃん…ありがとう」グスッ
終わり
梨子「…さよなら、千歌ちゃん…」スッ
千歌「はっ…り、梨子ちゃん!?どこに行くの?まさか…私を置いて行っちゃうの!?」
梨子「千歌ちゃん、許して…あなたはこの土地で立派に生きていける、私もまた別な道で生きてみたくなったの…さよなら千歌ちゃん」
千歌「梨子ちゃん…私を1人にしないで!やっと友達が出来たのに!」
梨子「またいつか、会いましょう、さようならちゃん…」スッ
千歌「梨子ちゃん!わ、私、頑張るよ!だから、梨子ちゃんも…体に気をつけて頑張ってね!」
梨子「千歌ちゃん…ありがとう」グスッ
終わり
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1467559402/