【SS】侑「私の部屋と歩夢の部屋のベランダの仕切り板に穴が空いちゃった」【ラブライブ！虹ヶ咲】

歩夢「台風の風強かったもんね〜」

侑「直してもらうように管理人さんへ連絡したんだけど…他の部屋でも穴空いてるから順番待ちなんだって」

歩夢「ふぅん…」

侑「この大きさなら余裕で潜れるね〜 んしょ…」

侑「通れた！おじゃましまーす！」

歩夢「どうぞ〜あがって〜」

侑「じゃ、おじゃましましたー」

侑「と思わせて、またおじゃましまーす」ﾉｿﾉｿ

侑「ぷひょｗ歩夢の部屋にすぐ行けて便利〜ｗｗ」

歩夢「もー！笑いのつぼが赤ちゃんなんだから」

侑「ねね、歩夢も通ってこれる？やってみてよ！」

歩夢「私…？通れるかなぁ…よいしょ…」ﾉｿﾉｿ

歩夢「…やった！私も通れたよ！」

ゆうぽむ「いぇーい！」ﾊｲﾀｯﾁ

侑「そうだ！歩夢！ちょっと思いついたことあるんだけど…」

歩夢母「ふんふふ〜ん♪」

侑「あっ、おじゃましてまーす」

歩夢母「わっ！？ゆゆゆ…侑ちゃん！？いつの間に！？」

歩夢「やったー！いたずら成功ー！上手くいったね！」

侑「でしょ〜？やってみたかったんだよね〜こういうの」

ゆうぽむ「えへへ〜」

歩夢母「侑ちゃん、歩夢…ちょっとこっちに来なさい…」

ゆうぽむ「ひいっ！」

このあとめちゃくちゃ怒られた

─

歩夢「やーだ！おかーさん！怖いよ！チャンネル変えて！！」

歩夢母「えーっ！私ほん怖楽しみにしてたのに…ほら、怖いシーン終わったわよ？」

歩夢「本当……？」ﾁﾗｯ

(幽霊の姿ドーン！)

歩夢「きゃあああああああっ！」

…

侑「うわっ…最後のシーンくると思わなくてびっくりしたなぁ…」

侑「…ん？歩夢から連絡…『はやく部屋に来て』だって、なんだろ？」

〜

侑「歩夢ー？来たよー？」

歩夢「侑ちゃんっ！」ﾀﾞｷｯ

侑「わわっ！？歩夢！？どうしたのさ？」

歩夢「ひぐっ…えっと…お母さんが怖い番組かけてて…怖いところ終わったって言ったのに幽霊が出てくるところ見せられて…」ｸﾞｽｯ

侑「それ今私も見てた！ああいう番組油断したと思わせてくるからね〜 多分お母さん悪くないよー」

歩夢「嘘！絶対お母さん私に見せるために騙してきたもん！」

侑「まぁまぁ…あっ、そういえば…」

侑「昔歩夢の家に泊まりに行った時さーそのときも怖いテレビやってて…それ見た歩夢がお漏らししてたの思い出すなぁ…ふふっ…」

歩夢「もぉ！そういうのは思い出さないでよ！」

侑「…もしかして歩夢今ちびってないよね？」

歩夢「もう！侑ちゃん！嫌いっ！！！」

侑「じゃ嫌われたから帰りまーす」ｸﾙｯ

歩夢「やっ、やだ！やめて！行かないで！」ｷﾞｭｯ

侑「えーっ 私テレビの続き気になるもん」

歩夢「だめっ 私と一緒にいてっ」ｷﾞｭｯ

侑「わかったわかった…じゃあ最近私が気になってるスクールアイドルの動画でも見る？」

歩夢「うんっ」

〜

歩夢「このグループ本当にデビューしたて？歌もダンスも凄いなぁ…」

侑「でしょでしょ？この客席で歌う演出もまさか！って感じでびっくりしたんだよね〜」

侑「っと…そろそろ良い時間だしそろそろお風呂入って寝ようかな…」

歩夢「侑ちゃん、やっぱりだめ。帰らないで…」

侑「いやいや流石に帰らないとだし…」

歩夢「うちのお風呂使って良いから？ね？今晩だけは寝るまで一緒にいて…」ｷｭｯ

侑(だいぶ重症だなぁこりゃ)

ｶﾞﾁｬｯ

歩夢母「あら歩夢、そろそろお風呂入ってしまいなさい」

歩夢「…」ﾌﾟｲｯ

侑「ど、どうもこんばんわ〜…またまたお邪魔してます…」

歩夢母「侑ちゃん！どうしてこんな時間に…」

歩夢「おかーさんのせいなんだから…早く行こ？侑ちゃん」

侑「う、うん…」

歩夢母「？？」

歩夢「さあ侑ちゃん？侑ちゃんも入る準備して？」

侑「ね、ねえ歩夢？まさか私も一緒に？…お風呂上がるまでここで待ってる、じゃないの！？」

歩夢「当たり前だよ、ずっと一緒って言ったよね？」

侑「いや…でも…着替えとか準備してないし…」

歩夢「着替えなら前侑ちゃんが泊まりに来たときに置いてったのがあるから 大丈夫だよ？」

歩夢「さあ、早く脱いで？」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

侑「うひゃぁ…///」

…

侑(歩夢ん家で歩夢と一緒にお風呂なんて…何年ぶりだろ)

歩夢「侑ちゃん、頭洗ったげるね？」

侑「えっ？いいの？」

歩夢「私のお願いで一緒に入ってもらってるから…それ位させて？」

侑「ありがと、じゃお願いするよ」


ﾜｼｬﾜｼｬ

侑(あっ…歩夢に洗ってもらうの気持ちいいなぁ…)

侑(くすっ…小っちゃいころ泊まって歩夢と入った時は歩夢のお母さんにこうやって洗ってもらってたっけ…)

ﾜｼｬﾜｼｬ

侑(優しい手つきだよ…うとうとしちゃう…)

歩夢「じゃあ流すね？」

侑「あぁ、ああ…どうぞー」

ｼｬｱｧ…

侑「そういえばさー頭洗ってるときにさー」

歩夢「うん」

侑「目瞑ってる時に誰かの視線感じたらさ…幽霊が見てるって話よく言われてるよね」

歩夢「…」

ｼｬｱｧｧ!

侑「へぶっ！？歩夢！顔にシャワーかかってるって！」

歩夢「もー！侑ちゃん！なんで怖いこと言うの！
？」

侑「いや…なんか思い出しちゃってつい口に…」

歩夢「せっかく怖いの忘れてきた所だったのに…ずっと一人でお風呂入れなくなっちゃうよ…」

侑「ははは、そんな大袈裟な…じゃあその時は私とまたお風呂入る？なーんて」

歩夢「えっ……」

歩夢「侑ちゃんが……いいなら……」ﾎﾞｿｯ

侑「んー？何か言った？？」

歩夢「もー何でもないっ！次背中流すからそっち向いてっ！」

侑「は、はぁ…」

ｺｼｭｺｼｭｺｼｭ…

侑「あぁ〜歩夢〜 いい感じ〜」

歩夢「本当？嬉しいな」ｺｼｭｺｼｭ

歩夢「じゃあ次は腕っ 侑ちゃん腕細いね〜」

侑「そうかな？歩夢のほうが長くてスラッとしてるじゃん」

歩夢「ううん、侑ちゃん腕も細いし指も綺麗だし…様になってるよ？ピアノ弾いてる姿」

侑「そう言われると嬉しいな…だけどそれこそまだまだ腕が伴ってないから…」

歩夢「侑ちゃんなら絶対いい音楽家になれるっ 幼馴染みの私が言うから間違いないもん」

侑「えー本当かなぁ？」

歩夢「もうっ！そこは歩夢が信じるなら頑張るよ、っていうところだよ！」

侑「はいぃ…精進します…」

歩夢「さっ、侑ちゃん次は前だよ？」

侑「ええっ！？前は自分で洗えるってば…///」

歩夢「私に何恥ずかしがってるの侑ちゃん？ほら前向いて？」

侑「やっ…やめっ…歩夢っ…///くすぐったっ…ぎゃははははっ」

歩夢「もー暴れないの！」

侑「だって…くくっ…そんなとこ触んないでぇ…///」

侑「はあっ…はあっ…苦しかったぁ…」

歩夢「はぁ…///洗うの大変だったぁ…大袈裟すぎるよ侑ちゃん」

侑「全然大袈裟じゃないって！…じゃあ次は私が歩夢の身体洗うね？」ｽﾞｨｯ

歩夢「やあっ…///侑ちゃんなんか手つきがいやらしいよ？？」

侑「い…いやらしいって… 歩夢もこんな感じだったじゃん？歩夢こそ大袈裟だよ」

歩夢「だってえ…そんな風にしてないよ？あっ…そう触っちゃだめぇ…///」

侑「こらこら、暴れないの」

歩夢「きゃあっ///」

…

ﾁｬﾌﾟｯ

歩夢「もぅ…大変な目にあったよ」

侑「まぁこれでおあいこってことで…ね？歩夢？」

歩夢「むぅ…」

侑「い、いや〜それにしてもいいお湯加減だなあ〜 入浴剤も温泉みたいな感じだし！」

歩夢「にゅうとうおんせん？って書いてあったの入れてみたんだけど…確かにこういう温泉見たことあるよ」

侑「へ〜本格的〜」

ﾄﾝｯ

侑「あっ…ごめん歩夢 ぶつかっちゃって」

歩夢「ううん…いいのいいの、このままで…」

歩夢「///」

侑「…？」

〜

歩夢「ほら侑ちゃん。髪乾かすからこっち来て」

侑「はぁい」

ｶﾞｰｰｯ

侑「このドライヤー良いねー 美容室で使ってるやつみたい」

歩夢「そう？ でもこれそんなに高くないんだ」

侑「へー」

歩夢「よかったら今度同じの一緒に買いに行かない？」

侑「本当？やったぁ！ 」

歩夢「ふふっ、ドライヤーもお揃いだね」

歩夢「…後このドライヤーね？実は冷風がすごいんだ」ｶﾁｯ

ｶﾞｰｰｰｰｯ!!

侑「うひゃー！涼しいー！いいねこれー！気に入ったよ！！」

歩夢「涼しいの好きだもんね〜侑ちゃん」

〜

侑「ふぁ…寝る準備も出来たし…そろそろ寝よっか」

侑「…電気消すね？」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

歩夢「きゃあっ！…だめ…やっぱり真っ暗はこわいよぅ…」

侑「あっごめんごめん……じゃあ豆電球だけつけとく？」

歩夢「うんっ」

侑「オッケー」ﾋﾟｯ

歩夢「侑ちゃん、どうぞ？」ﾌｧｻｯ

侑(歩夢と一緒のベッドで寝るのも…すっごく久しぶりだ)

侑「うんっ お邪魔します」

歩夢「…侑ちゃん」

ｷﾞｭｯ

侑「！」

歩夢「侑ちゃんの手…握ってると安心するから…お願い…」ｷｭｩｩ

侑「わ…わかったよ、歩夢が安心するなら…」ｷｭｯ

歩夢「！」

歩夢「…ありがとう」

……

歩夢「ん…ふぁ……」

歩夢「…今…2時かぁ…変な時間に目覚めちゃったな…」

ﾐｼｯ

歩夢「きゃっ！」

ﾐｼｯ!ﾊﾟｷｯ!

歩夢「やぁ！…うぅ…侑ちゃん」ｷｭｯ

ｿﾞｸｯ

歩夢「！」

歩夢(どうしよ…お手洗い行きたくなってきちゃった…)ﾓｼﾞﾓｼﾞ

ゆ……ちゃ…ゆうちゃん………

ﾕｻﾕｻ

侑「んぁ…ふぁ……あ？歩夢？」

歩夢「起こしちゃってごめんね…あのね…私…お手洗いいきたくなっちゃって…」

侑「ん？お手洗い？」

歩夢「うん……」

歩夢「その…ついて来てもらいたいなって…こわいから……」

侑「あぁ、一緒について来ればいいんだね？わかった。いこっか？」ｷﾞｭｯ

〜

侑「じゃ、私は扉の外で待ってるから」

歩夢「うん、ありがと」

─

歩夢「ふぅ…」ｷﾞｯ

歩夢(侑ちゃん…いてくれて良かったぁ…ひとりならどうなってたか…)

歩夢「…」ﾓｿｯ

歩夢「んっ……////」

…

歩夢「ふうっ…」

ﾋﾟｶﾝ

歩夢「きゃっ！」

ﾋﾟｶﾝ ﾋﾟｶﾝ

歩夢「きゃああああっ！侑ちゃんっ！！」ｶﾞﾁｬｯ

侑「えっ！？歩夢！？何？何！？」

歩夢「うぅ…ゆうちゃあん…トイレの明かりが…」

侑「ん？明かり？」

ｼﾞｰｯ…ﾋﾟｶｯ…ﾋﾟｶﾝ

侑「なんだぁ…蛍光灯が切れかけてただけかぁ…もぅ、お騒がせなんだから」

歩夢「だってぇ…怖かったんだもん」ﾍﾅﾍﾅ

侑「く…くくっ…それに…」

歩夢「？」

侑「…お尻まるだしで飛び出してくるなんて…ふふっ」

歩夢「やあっ…見ないでっ…///」

侑「これで明日の同好会の時に話すネタは決まったね〜」

歩夢「もうっ！これは絶対ナイショだからねっ！///」

侑「ふぅ…どう？落ち着いた？」

歩夢「うん……あぁ〜びっくりしたぁ…」

侑「部屋戻ろっか。歩ける？」

歩夢「なんとか…」ﾄｺﾄｺ

侑「さっ、捕まって。足元気をつけてね？」

歩夢「ありがとう」ﾊﾟｼｯ

侑「それとも…おんぶしてったほうがいい？」

歩夢「ふふっ、なにそれっ…私ならちゃんと歩けるから大丈夫っ」

歩夢「それに侑ちゃんの力じゃ私のことおんぶ出来ないでしょ？」

侑「えー歩夢軽いし…私でもおんぶ位ならできるよー？」

歩夢「本当にー？」

侑「出来る出来る！ほら！私におぶさって？」

歩夢「じゃあ…はーい」

〜

侑「ふぅ…はぁ…ひぃ…ひぃ…到着ぅ…」

歩夢「ほらー無理するから〜」

侑「いや…でも…ちゃんとおんぶはできたから…ふぅ…」

侑「…疲れたぁ…おやすみっ！」ﾄﾞｻｯ

歩夢「あっ！侑ちゃん待ってえ！」

歩夢「ほら、ちゃんと手繋いで！」

侑「えーもう大丈夫じゃないのー？」

歩夢「大丈夫じゃないもん！ほら、手っ」

侑「わかったよ〜はいっ」

歩夢「…///」

侑「ふぁ…」

歩夢「…」

侑「Zzz…」

歩夢(侑ちゃんの手…柔らかくてかわいいなぁ…)

歩夢(でも…この手がピアノを奏でたり……私を助けたりしてくれてるんだよね…)ｷﾞｭｯ

歩夢(侑ちゃん…)

歩夢「Zzz…」

…

侑「ん…んあっ！？朝…？って歩夢の部屋…？」

歩夢「あ、おはよ、侑ちゃん。」

侑「あっ、そっか昨日…」

歩夢「ふふっ、もうすっかり私の家の人間だねっ侑ちゃん♡」

侑「たはは…」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

歩夢「さっ、起きて？朝ご飯食べてって？昨日のお礼っ！」

歩夢「と言っても特別なものは用意してないんだけど…」

侑「え〜？歩夢が作るものだしなんでも美味しいでしょ？」

歩夢「そう…なのかな…？」

侑「そうそう！あーお腹減った〜いこっ歩夢？」ｷﾞｭｯ

歩夢「うんっ」ｷﾞｭｯ

おわり