【SS】しずく｢…むふふ やはり侑先輩と歩夢さんは温かい関係性が似合いますね｣ｶｷｶｷ 侑｢呼んだ？｣【ラブライブ！虹ヶ咲】

しずく｢うわあ？！｣

侑｢あ、驚かせてごめんね｣

しずく｢い、いえ…｣

侑｢それよりわたしのこと呼んだ？｣

しずく｢え、え？よ、よよよよ、呼んでませんよ！？？｣

侑｢あれ？しずくちゃん今、わたしの名前つぶやいてたよね？｣

しずく｢つ、つぶやいてませんよ！？｣

侑｢歩夢とどうとか言ってなかった？｣

しずく｢き、聞き間違いではないでしょうか｣ｱｾｱｾ

侑｢そうなのかなぁ｣

しずく｢きっとそうですよ！｣

侑｢うーん…呼ばれた気がしたんだけどなぁ…｣

しずく(……な、なんとかごまかせたでしょうか……)

侑｢ん？その紙は？｣ﾁﾗｯ

しずく｢あっ！！見ちゃだめです！！｣ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

ｸﾞﾗｯ

しずく｢きゃっ！！｣ﾄﾞﾃｰﾝ

侑｢しずくちゃん？！｣

ｺﾞﾁｰｰｰﾝ☆

しずく｢いったぁ……！｣ｽﾞｷｽﾞｷ

侑｢しずくちゃん大丈夫？！おしりから落ちてったけど…｣

しずく｢わたしは大丈夫です…｣

侑｢よかったぁ｣

侑｢それより紙落ちちゃったよ｣ﾋｮｲ

しずく｢あっ…！｣

侑｢…ん？｣


とある日

歩夢さんは風邪を引いてしまい、自室で寝込んでいた


侑｢…………ん？｣

しずく｢｣ｱﾜｱﾜ

そんな歩夢さんに付きっきりで看病するのは、やはり侑先輩だ


侑｢…｣

しずく｢｣


侑｢歩夢、大丈夫？｣

歩夢｢うん…熱はだいぶ下がったよ……｣

侑｢でもまだ顔赤いよ｣

歩夢｢じゃあまた熱上がっちゃったのかな……｣

侑｢ええ？……ほんとだ！歩夢のおでこ熱い！｣

歩夢｢あはは…風邪菌も中々しぶといね……｣

侑｢笑ってる場合じゃないよ！｣


侑｢…｣

しずく｢｣ｶﾞﾀｶﾞﾀ

歩夢｢ごめんね……｣

侑｢謝るのもなし！とにかく、わたし水と薬持ってくるね！｣ｽｯ

歩夢｢あ………｣

ｷﾞｭ

侑｢歩夢？｣

歩夢｢だめ……｣

侑｢薬取りに行かなきゃ｣

歩夢｢……寂しい…｣

侑｢…もう｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

歩夢｢…ん……｣

侑｢ちょっとだけだよ？ちゃんと薬飲まなきゃ良くならないんだから｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

歩夢｢…うん……｣

侑｢歩夢はいつまで経っても子供なんだから｣

歩夢｢…むぅ……｣

侑｢ふふ、冗談だよ 風邪ひきの時はいつも以上に甘えん坊になる歩夢も可愛いよ♪｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

歩夢｢……///｣

侑｢…｣

しずく｢｣

侑｢……｣

しずく｢｣

しずく(やってしまいました…もう桜坂しずくは終わりです……)

……ちゃ

しずく(あはははは…)

…く……ちゃん

しずく(生まれ変わったら珊瑚になって、温かい海でひたすら揺らいでいたい……)

侑｢しずくちゃん！｣

しずく｢ひゃい！！！？？｣ﾋﾞｸｯ

侑｢これはなに？｣

しずく｢あ………そ、その…………｣

しずく(…軽蔑されて全部おしまいです……さようなら同好会…さようなら虹ヶ咲学園………)ﾁｰﾝ

侑｢しずくちゃんすごいねぇ！｣

しずく｢ほ、本当にごめんなさ………え？｣

侑｢これしずくちゃんが書いた台本？！｣

しずく｢え、え……？｣

侑｢すごいリアリティあるよ！｣

しずく｢え？｣

侑｢だってこの台本の歩夢さ、風邪ひいて熱出してる時の歩夢とほぼ一緒だもん！！！｣

しずく｢…………え？｣

侑｢いやこの熱出してる時に急に寂しがったりするとことか甘えたがるとことか、まさに歩夢だよ！｣

しずく｢…｣

侑｢さすが演劇部だね！普段の歩夢の姿から、こんなことまで想像出来ちゃうなんて！｣

しずく｢…け、軽蔑しないんですか……？｣

侑｢どうして？しずくちゃんは台本を書いてただけでしょ？｣

しずく｢あ…いや……｣

侑｢？｣

しずく｢…｣

侑｢しずくちゃん？｣

しずく｢…｣

しずく(……侑先輩なら…わたしの趣味を打ち明けても、受け入れてくれるのかな……)

侑｢？｣

しずく｢あのですね…それは台本じゃないんです……｣

侑｢え？そうなの？！｣

しずく｢はい……｣

しずく｢その…わたし……好きなんです！！｣

侑｢なにを？｣

しずく｢…例えば、今回であれば、もし歩夢さんが風邪をひいたら侑先輩はどんな感じなんだろうとか…｣

しずく｢その………身近な人の、わたしの知らない姿を想像したりとか…｣

しずく｢も、もっとその人たちのことを知りたくて……プライベートなことを想像してみたりとか………｣

侑｢なるほど…｣

しずく｢…軽蔑……しますよね…｣

侑｢え？しないよ｣

しずく｢…え？｣

侑｢わたしも時々考えるよ？ほら、しずくちゃんとかすみちゃんが普段どんな会話してるのかな～とか｣

しずく｢…そ、そうなんですか……？｣

侑｢うん！それにさ、このしずくちゃんが書いたセリフとか、さっきも言ったけどまるでその時のわたしたちの様子をそばで見ていたかのような再現度だし｣

侑｢それだけ詳しく書けるってことはさ、しずくちゃんはわたしや歩夢のことをいっぱい知ってくれてたってことじゃない？｣

しずく｢！｣

侑｢わたしはそれだけで嬉しくなるけどなぁ｣

しずく｢侑先輩……｣

侑｢それにさ、演劇って役になりきるためにその人を想像してみたりとか、台本を呼んでどんな人なのか観察したりとか｣

侑｢そういうのが大事だって演劇部の部長さんが言ってるのを聞いたよ｣

しずく｢…｣

侑｢だから軽蔑なんてしないよ｣

しずく｢……うう…侑先輩……っ！！｣ﾀﾞｷｯ

侑｢おわっ！｣

……

侑｢落ち着いた？｣

しずく｢はい…お見苦しいところをお見せしました…｣

侑｢気にしてないよ！｣

しずく｢ごめんなさい…｣

侑｢もう、謝らないで？……ちなみにさ、このことって他の人に話してたりする？｣

しずく｢いえ…｣

侑｢そっか！じゃあこれはわたしだけが知ってるしずくちゃんの秘密だね♪｣

しずく｢…！｣

侑｢これでまたわたしもしずくちゃんのことを1つ知れたよ～｣

しずく｢…ふふ 本当に侑先輩は優しくて素敵な方ですね｣

侑｢そう？｣

しずく｢はい…！｣

侑｢なんだか照れるな～｣

……

侑｢ちゃんと紙はしまった？｣

しずく｢はい｣

侑｢油断は禁物だよー｣

しずく｢そうですね 肝に銘じておきます……でも、今日は油断しててよかったかもしれません｣

侑｢どうして？｣

しずく｢侑先輩に、わたしのことを知ってもらえたからです｣

侑｢確かに！｣

しずく｢だから、ありがとうございますっ｣

侑｢ど、どういたしまして？｣

しずく｢ふふふっ｣

……

侑｢あ、話を蒸し返すようで悪いんだけどさ｣

しずく｢はい？｣

侑｢そのしずくちゃんの妄想？って、わたしとしずくちゃんのものとかってないの？｣

しずく｢わたしと、侑先輩のですか？｣

侑｢うんうん しずくちゃんの中のわたしが、しずくちゃんにどんな風に接してるのかちょっと興味あるかも｣

しずく｢…実は、ないんです｣

侑｢ないの？！｣

しずく｢はい… その、あまり自分と誰かがっていうのは、本当にその人が自分のことをよく思ってくれてるかとか気になっちゃって…｣

侑｢うーん、それはしずくちゃんの悪い癖だ｣

しずく｢え？｣

侑｢しずくちゃんが思ってるより、周りの子はみんなしずくちゃんのことが大好きだよ！｣

しずく｢…！……そ、そうですか///｣

侑｢もちろんわたしも！｣

しずく｢///｣

侑｢でもそっかぁ まだしずくちゃんの中でわたしはあまりしずくちゃんと仲良くないのかな｣

しずく｢そ、そんなことありません！それに、さっき侑先輩の優しいところをもっともっとしれました！｣

侑｢じゃあわたしとしずくちゃんの妄想もしてくれる？｣

しずく｢え？！｣

侑｢してくれないの？｣

しずく｢い、いや…め、面と向かって言われるとその…ちょっと恥ずかしいというか…///｣

侑｢えー？秘密を知り合った中じゃん～！｣

しずく｢は、恥ずかしいです！///｣

侑｢うーん、そっかぁ｣

侑｢まあでも、しずくちゃんが恥ずかしがってるのに無理は言えないよね｣

しずく｢ご、ごめんなさい…｣

侑｢ううん！大丈夫！いつかしずくちゃんが、わたしと○○する想像をしたって言ってきてくれるのを楽しみにしてるよ！｣

しずく｢そ、それも恥ずかしいです///｣

侑｢むむ｣

しずく｢ごめんなさい…｣

侑｢じゃあさ！｣

しずく｢？｣

侑｢…｣ｷﾞｭｯ

しずく｢…！？///｣

侑｢現実でもっと仲良しになっちゃえば、簡単に想像出来るようになるかも！｣ｷﾞｭｰ

しずく｢ゆ、侑先輩？！///｣

侑｢しずくちゃんの想像の参考にもなるかもしれないしね！｣ｷﾞｭｩ

しずく｢あわわ…ゆ、侑先輩…く、苦しい……///｣

侑｢あ、ごめん！でも、しずくちゃんがわたしのことをもっと知ってくれるまで離さないからね～♪｣ｷﾞｭｰ

しずく｢うう…///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ

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　　　o　　　　　　　　　　　　　　　　　　
jΣﾐｲ˶º ᴗº˶ﾘ

終わり

健全な妄想でかわいい

オチで草

かわいいなこいつ