【SS】しずく「侑さんって私の事、どう想っていますか?」侑「え?」【ラブライブ!虹ヶ咲】 | ラブライブ!まとめ ぷちそく!!

【SS】しずく「侑さんって私の事、どう想っていますか?」侑「え?」【ラブライブ!虹ヶ咲】





しずく SS
1: 2021/04/25(日) 23:02:43.56 ID:tdtFoMo7

3: 2021/04/25(日) 23:06:21.16 ID:tdtFoMo7
かすみ「うわぁぁぁあああん!! 侑せんぱぁぁあああい!!」 ダッ

侑「わっとっと!」ギュッ

かすみ「愛先輩ひどいと思いません!? かすみんボックスに落書きしたんですよ!?」

愛「デコレーションだよ! 可愛いっしょ?」

かすみ「星マークの主張が強すぎるんですよぉぉぉおおおお!!」

侑「ほらほら、泣き止んでかすみちゃん」ナデナデ

かすみ「うぅ……侑せんぱ~い」ギュュュュ

愛「ごめんってばぁ! アメあげるから泣き止んでよかすかす~」

かすみ「かすかすじゃなくてかすみんです~! べーっだ!」ベー

かすみ「でもアメはもらってあげてもいいですよ!」

侑「あはは……」ナデナデ



しずく「……」ジー

5: 2021/04/25(日) 23:14:21.27 ID:tdtFoMo7
彼方「ん~? しずくちゃんどうしたの? ぼーっとしてる~?」

しずく「え?」

しずく「あぁ、ごめんなさい。少し考え事をしていました」

歩夢「珍しいね。どうかしたの?」

しずく「えっと、大したことではないんですけれど……」

彼方「ん~?」

しずく「……かすみさんって甘えるの上手だなぁって思っていまして……」

歩夢「あー、わかるかも」

しずく「ですよね!?」

歩夢「うん」

歩夢「私は悲しい事とかあると結構一人で抱え込んじゃうから……」

しずく「私も歩夢さんと同じタイプです。だからかすみさんが少し羨ましい……」

歩夢「わかるよしずくちゃん……」

8: 2021/04/25(日) 23:25:32.96 ID:tdtFoMo7
彼方「んー?」

彼方「つまり~、今侑ちゃんに甘えてるかすみちゃんが羨ましいって事~?」

しずく「!!」ギクッ
歩夢「!!」ギクッ

しずく「……そ、そんなことないですよ!? ふと思っただけです!」

歩夢「そ、そうですよ彼方さん! 別に私もあんな感じで侑ちゃんに抱き付けたらなぁ~だなんて思ってないです!」

しずく「で、ですよね歩夢さん!? 私もそうです!!」

歩夢「う、うん!」

彼方「一気に声がおっきくなったねぇ~」

彼方「んー、彼方ちゃんは逆に甘えんぼさんだからなぁ」

彼方「あんまり難しいこと考えずに皆に甘えてるなぁ~」

彼方「というわけでお二人さん。どちらか膝枕を提供してくれたら、彼方ちゃん大喜びしちゃうよ~?」

歩夢「この流れで!?」

歩夢「えっと、彼方さん。その……ごめんなさい。い、今は練習後の休憩時間ですし……その、汗もかいちゃったので……」

しずく「ま、また今度でいいですか?」

彼方「ありゃ、振られちゃった」

9: 2021/04/25(日) 23:29:43.23 ID:tdtFoMo7
彼方「とまぁこんな感じで自分の思ったように行動すればいいのさ」

しずく「すやぴしたいんですね、彼方さん」

彼方「そーそー」

歩夢「思ったように、行動……かぁ」

彼方「もしくはさぁ」

しずく「?」

彼方「かすみちゃんの真似をしてみたらいいんじゃない?」

彼方「かすみちゃんならこうするだろうなぁみたいな感じで真似て行動したら、自然と甘え上手になるんじゃない~?」

歩夢「えぇ……そ、それができたら苦労は──」

しずく「──それです! 彼方さん!!」パァァァァ

歩夢「へ?」

10: 2021/04/25(日) 23:38:41.07 ID:tdtFoMo7
しずく「そうですよね。羨ましいと思うのではなくまずは行動するべきですよね」

しずく「やはり自分が出来ないことを克服する為には、誰かの動きを参考にするべきですもんね」

しずく「かすみさんは同好会一の甘え上手な方です!」

しずく「そのかすみさんを真似て行動してみれば、自然と甘え上手になれるはずです!」

歩夢「し、しずくちゃん?」

しずく「早速行ってきます! 見てて下さいっ! かすみさんの真似をして沢山侑さんに甘えて来ます!」スタスタスタ

歩夢「しずくちゃん!?」

彼方「しずくちゃんは何事も真面目に取り組むから可愛いよね~」ニコニコ

13: 2021/04/25(日) 23:51:14.96 ID:tdtFoMo7
かすみ「ふまり、あいひぇんぱいはかしゅみんをいにりふぎなんでひゅよ! いひゅもいひゅも!」モグモグ

侑「かすみちゃん? アメ舐めながら喋ると危ないよ?」

愛「何言ってるか分からないしね~」

愛「あっ、エナメルを舐めるってダジャレ思いついちゃった!」

侑「ぷっはははははは! 愛ちゃん急にやめてよ~!」

かすみ「ひみがわからないだひゃれひわなひでくだひゃい!!」

スタスタ

しずく「侑せんぱーい!」 バッ!!

侑「──うわっと!!」ギュッ!!

侑「え? し、しずくちゃん!?」

しずく「えへへ~」ニコニコ ギュュュュ

しずく「このあとの練習あるじゃないですか~? その時、しずみんの事見てほしいんですけどぉ~? いいですかぁ~?」

侑「」

愛「」

かすみ「」ポロ


かすみ「し、しず子?」

15: 2021/04/26(月) 00:02:27.86 ID:Q0txQVCD
しずく「あれ~? どうしたんですぅ?」

しずく「あっ! もしかして~? しずみんの可愛さにときめいちゃったんですかぁ?」

しずく「も~! それならそうと言ってくださいよぉ~!」

侑「え、えぇ……」

しずく「侑せんぱーい?」ジー

愛「な、なんかかすみんみたいだね」

かすみ「はぁ!?」

かすみ「かすみんこんなんじゃないですよ!!」

愛「いや、こんな感じだよ?」

かすみ「ぐぬぬぬぬ……──というかしず子! どうしちゃったのさ!」

しずく「えー? どうもしてないよ~?」

しずく「かす子の方が──」

かすみ「かす子!?」

かすみ「悪口じゃんそれぇ!」

しずく「──はっ! ご、ごめんなさい! ええっと……なか子~!」

かすみ「誰!?」

20: 2021/04/26(月) 00:20:58.88 ID:Q0txQVCD
侑「……もしかして、かすみちゃんの真似?」

しずく「!!」ギクッ

しずく「ち、違いますよ~!?」

侑「ほんと?」ジー

しずく「うっ」

しずく「え、えぇっと……」

侑「……」ジー

しずく「……っ////」カァァァァァ

しずく(そ、そんなに見つめないで……は、恥ずかしい!!)

しずく「そ、その……」

侑「……」ナデナデ

しずく「──!! か、かすみさんの真似です!!////」

侑「だよね」

愛「なんだぁ、やっぱりそうだったんだ」

かすみ「かすみんあんなんじゃないですってば!」

侑「いや、結構似てたと思うよ?」

かすみ「侑先輩まで!?」

しずく「うぅ……ご、ごめんなさい……」

侑「? 別に謝ることないよ?」

侑「かすみちゃんのすっごく可愛い所も上手く表現出来てたし、こうやって甘えてくれるしずくちゃんも可愛いよ?」ニコッ ナデナデ

かすみ「!!」
しずく「!!」

かすみ「そ、そんなぁ~! かすみんの可愛い所だなんて、……もぉー! 確かにかすみんは可愛いですけどぉ~!!///」

しずく「うぅ……侑さんに頭ぽんぽんされると……恥ずかしくて演技する所じゃなくなっちゃいます……///」

愛「ゆうゆつっよ」

21: 2021/04/26(月) 00:27:49.65 ID:Q0txQVCD
スタスタ

歩夢「ほ、ほら! みんなそろそろ練習再会しようよ!」

侑「あっ! 歩夢っ!」パァァァァ

しずく「!!」

侑「そうだね、そろそろ練習しよっか」

かすみ「そーですね! かすみん気合い入りましたし、頑張りますよー!」

愛「がんばろーねかすかすー!」

かすみ「かすみんですぅ!」

しずく「……」

侑「? しずくちゃん?」

しずく「──っ! は、はい!?」

侑「どうしたの?」キョトン

しずく「い、いえ! なんでもないです」

侑「本当?」

侑「何かあったらすぐに言ってね? 私も何かあったらすぐに言うからさ」ニコニコ ナデナデ

しずく「は、はい……」

29: 2021/04/26(月) 00:47:32.92 ID:Q0txQVCD
放課後、いつもの楽しい同好会活動での出来事。

私のフェスを含め、皆さんのライブも無事成功に終わり、落ち着ける日々が戻ってきた。

同好会の練習はそれぞれ自分のやりたい事に別れて練習する事が多い。
これはダンス練習の休憩中。何気ない日常。

太陽が私達の会話を盛り上げてくれるかのように、明かりを照らしてくれる。
冬が近付き肌寒くなってきたけれど、太陽が照らしてくれるこの地球へのスポットライトのおかげでぽかぽか温かい。

そんな中でのワンシーンだ。
和気あいあいとしていて、とても楽しい。居心地が良すぎて、ずっとこんな日々を過ごしたいと心から思う。

……だけれど──


しずく(侑さん)

しずく(私に向けてくれる笑顔と歩夢さんに向ける笑顔は)

しずく(何か違う気がする)


──何故か胸が痛い。理由はわからない。
こんな感覚はじめてだった。

30: 2021/04/26(月) 00:53:38.41 ID:Q0txQVCD
私、桜坂しずくは高咲侑さんの事が大好きだ。

彼女は私のヒーロー。
優しくて、かっこよくて、私の背中を押してくれた……大好きな人。

でも、侑さんだけじゃない。

私はスクールアイドル同好会の皆が大好き。

かすみさんも、璃奈さんも。
歩夢さんも愛さんもせつ菜さんもエマさんも果林さんも彼方さんも!

──皆、大好きなの!

いつか来る別れの時が嫌になってら泣きそうになってしまうくらい、私は皆が大好き。

そんな大好きな皆さんとの日々は本当に宝物で、大切なものだ。

31: 2021/04/26(月) 01:10:35.94 ID:Q0txQVCD
侑「よーし、それじゃ次はこの練習メニューでいこっか!」バサッ

愛「おぉー、すごい紙の量だねゆうゆ~」

かすみ「うぅ……最近、侑先輩の作るメニューもせつ菜先輩が考えるみたいなのになっててスパルタですぅ……」

侑「皆を輝かせたいからね! 頑張り所だよ?」

かすみ「うぅ、頑張ります……」

歩夢「そうだねっ。もっと成長したいもんね。頑張るよ、侑ちゃん!」

侑「うん! 楽しみにしてる!」

彼方「いつもありがとうね~侑ちゃん~」

彼方「でもこれだけ考えるの大変だよね? 疲れてたりしない?」

侑「みんなの為だから平気平気! それに最近はこういうマネージャー業務もしずくちゃんが手伝ってくれるから、休みも取れてるから安心して!」

侑「ねっ? しずくちゃん」ニコッ

しずく「……」

侑「? しずくちゃん?」キョトン

しずく「──あっ、は、はい! そうですね」ニコッ

しずく「少しでも侑さんの負担が減ってたなら嬉しい限りですっ」

しずく(……とりあえず今は練習に集中しよう)

しずく(考えるのは、後にしよう)

39: 2021/04/26(月) 23:17:24.00 ID:Q0txQVCD
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

侑「しずくちゃ~ん」

侑「今日、何かあった?」

しずく「へ?」

40: 2021/04/26(月) 23:18:09.24 ID:Q0txQVCD
練習も終わり、各々が帰宅をした後、部室での侑さんの一言だった。

部室には私と侑さんの二人しかいない。いつもの日常になったマネージャー業務のお手伝い。
ノートにスケジュールをまとめながら侑さんが私に話しかけてくれた。

41: 2021/04/26(月) 23:18:41.30 ID:Q0txQVCD
侑「なんかかすみちゃんの真似をしてた時の元気さが途中からなくなっちゃった気がしてさ」

しずく「そ、そうですか?」

侑「うん」

侑「なにかあったの?」ジー

しずく「えっと……その……」

42: 2021/04/26(月) 23:21:23.98 ID:Q0txQVCD
ノートから顔を上げて、真っ直ぐ私を見つめる侑さん。
侑さんから見つめられるのは好きだけれど、隠し事が出来なくなってしまうので私の弱点でもある。

本当に、綺麗な目してるなぁ。

……あぁ、いつもの癖で見つめ返してしまう。ダメダメ、ちゃんと答えないと。

そう思い、私は口を開く。

43: 2021/04/26(月) 23:26:39.53 ID:Q0txQVCD
しずく「何かあったと言うよりも、気になる事があって」

侑「気になる事?」

しずく「はい」

しずく「今聞いちゃっていいですか?」

侑「いいよ」

しずく「……その……」

しずく「侑さんって、歩夢さんの事どう思っているんですか?」

侑「え? 歩夢?」

しずく「はい」コクリ

47: 2021/04/28(水) 18:40:05.55 ID:0p6H78rh
しずく「お二人の仲が良いのはとてもよく知っています」

しずく「その上で、侑さんが歩夢さんをどう思っているのか気になるんです」

侑「歩夢の事をどう思っているか……かぁ」

侑「そうだねぇ」

しずく「……」


顎に手を当て、侑さんは考える。

なんで今更こんな、事気になっているんだろうか。
自分の気持ちが分からなくなっていた。

48: 2021/04/28(水) 18:43:24.64 ID:0p6H78rh
侑「シンプルな答え方をするなら」

侑「大好き」ニコッ

しずく「……!!」

しずく「……ふふ、ですよね。お二人共……仲良し、ですものね」ニッコリ


胸が痛くなる。
ズキン、ズキンと──手を当てて抑えたくなるくらい胸が痛くなる。

49: 2021/04/28(水) 18:51:34.18 ID:0p6H78rh
侑「もう小さい頃からずっと一緒にいるからね」

侑「歩夢と一緒にいるのは、私にとって当たり前な事なんだよね」


胸が痛くなる。


侑「気軽に呼び捨てできるのも歩夢くらいだし」

侑「本当に大好き」ニッコリ

しずく「………………」


痛い。痛い。痛い、痛い痛い。

胸が、痛くて苦しい。笑顔が、作れなくなりそう。

どうしちゃったんだろう、私。

わからない。そして、なんでこんなに胸が痛いのかわからないから……怖い。

笑顔で語る侑さん。私は、目を背けたくなった。今すぐここから離れたい。
大好きな侑さんと二人きりなのに、そんな気持ちになっていた。

50: 2021/04/28(水) 19:01:56.73 ID:0p6H78rh
侑「あっ、でもねしずくちゃん! しずくちゃんも──」

しずく「ごめんなさい」

侑「え?」

しずく「侑さん、ごめんなさい。今日私、この後用事があったんです。なので今日はもう上がります」ガタッ

侑「そうだったの? それならはや──」

しずく「今日の活動をまとめたノート! ……ここに置いておきますね。急に本当にごめんなさい。お疲れ様でした」ニコッ


私は侑さんの言葉を遮るように、逃げるように好き勝手言って、走る。

後ろから侑さんが私の名前を呼んでいるような気がした。

でも、振り返る事も止まることもできなかった。

こんな事、したくないはずなのに……。侑さんのお手伝いをしたいのに、あそこから逃げたかった。

ごめんなさい侑さん。
お手伝い、中途半端になっちゃって……。

──罪悪感と胸の痛みで、息も苦しくなってきた。

でも、走り出した足は止まらなかった。

52: 2021/04/28(水) 21:47:50.15 ID:0p6H78rh
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

電車の長い帰宅時間。

いつもはその日あった事を振り返ったり、小説や台本を読んだりと楽しい時間だ。

でも、今は何も考えられない。

カバンを抱き抱えるように座る。気が付けば家に着いていた。

部屋に真っ直ぐ向かい、制服から着替えず、私はベッドに横たわる。

何も考えられないまま、時間だけが過ぎていった。

53: 2021/04/28(水) 21:52:21.34 ID:0p6H78rh
暫くすると、お母さんが心配して部屋にやってきた。

大丈夫? 体調悪いの? ご飯は? 等々。
心配をかけてしまって、申し訳ない気持ちはあったけれど、食欲は湧かない。

適当に大丈夫と返事をして、何かあったら言いに行くと伝え退室してもらった。

ごめんなさい。

今はとにかく一人になりたいの。

54: 2021/04/28(水) 21:55:58.87 ID:0p6H78rh
しずく「………………」

しずく「私、どうしちゃったんだろう……」


『シンプルな答え方をするなら』

『大好き』


しずく「ッ……!!」

しずく「胸が、痛い……!!」

しずく(思い浮かんでくる侑さんの笑顔)

しずく(歩夢さんに向ける、侑さんの笑顔)

しずく「……っ……っ、……!!」

しずく(……もしかして、私)

しずく「……歩夢さんに……」

しずく「嫉妬してる……?」

55: 2021/04/28(水) 22:09:16.26 ID:0p6H78rh
しずく「……だ……」

しずく「やだ……やだやだ……」

しずく「……嫌だ……!!」

しずく「なんで……なんで私、嫉妬なんてしてるの……?」

しずく「大好きな歩夢さんに……」

しずく「嫉妬なんか……っ……!!」

しずく「したくない……よぉ……っ……!!」


いつも優しくて、聞き上手で、笑顔が可愛らしい歩夢さん。
仲良くなったのは最近かもしれないけれど、本当に大切な人。

そんな人に、嫉妬なんてしたくない。

目から涙が零れる。どうしていつも、私はこうなの?

いつになったら──自分を好きになれるんだろう?

涙が止まらないまま、時間だけが過ぎていった。

57: 2021/04/28(水) 22:36:31.22 ID:0p6H78rh
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


しずく「……いま、何時くらいだろ?」

しずく(……目が痛い)

しずく(だんだんお腹は空いてきた)

しずく「………………」

しずく(でも、起き上がるのがしんどい……)

ピローン

しずく「?」

しずく(メッセージ?)

しずく「!! 侑さん?」


───────

侑さん『しずくちゃん? 今日の用事大丈夫だった?』

侑さん『間に合った?』

侑さん『いつもマネージャー業務手伝ってくれて、ありがとうね』

侑さん『また来週会おうね』

───────

59: 2021/04/28(水) 22:39:58.93 ID:0p6H78rh
しずく「……そうだった」

しずく「私、侑さんに嘘ついちゃったんだ」

しずく「本当に、ごめんなさい」

しずく(今日は金曜日で、今週の土日は同好会の練習もお休みだから……会えるのは来週になっちゃうんだ)

しずく「……侑さん……」

しずく「会いたい」

しずく(……でも、こんなモヤモヤした状態で会っても、また今日みたいに迷惑かけちゃうかもしれない)

しずく(自分の気持ちに、決着付けないと……だよね)

しずく(それに、分かってしまった)

しずく「……」

しずく「私の侑さんへのこの大好きという気持ちは」

しずく「皆に対する大好きとは、違う大好きなんだ」

しずく(私は)

しずく(桜坂しずくは)

しずく(高咲侑さんに)

しずく(恋してるんだ)

60: 2021/04/28(水) 22:55:56.90 ID:0p6H78rh
自分の気持ちに、気がついてしまった。

私は侑さんが好き。大好き。

ずっと、一緒にいたい。

出会ったばかりかもしれない。

仲良くなったのは、最近かもしれない。

でも、私は侑さんが大好き。

優しくて、かっこよくて……愛おしい。そんなあの人が、大好きだ。


しずく「……歩夢さん……」

しずく「嫉妬しちゃって……ごめんなさい」

しずく「……直接、伝えなきゃ」


私は、すぐに歩夢さんへ電話をかけた。

コール音がやけに長く感じる。ドキドキする。出てくれるかな? こんな時間に迷惑じゃないかな?

色々な思いが混在する。そんな中──


歩夢『もしもし?』


──歩夢さんと電話が繋がった。

62: 2021/04/28(水) 23:10:58.38 ID:0p6H78rh
しずく「あっ、えっと……あ、歩夢さん! こ、こんばんは!」

歩夢『え? う、うん。こんばんは』

歩夢『しずくちゃん、どうかしたの?』

しずく「えっと……」

しずく(ど、どうしよう。謝ろうと思って電話したけど……よくよく考えたらいきなり謝られても歩夢さん困っちゃうよね!?)

しずく(そ、そうだ! 二人でお出かけしよう!)

しずく(な、何事も順序が大事だよね!? うん!)

しずく(だ、大丈夫! 別に逃げてるわけじゃないもん!)


自分の思いに気がついたからだろうか。
さっきよりも少し元気になれた気がした。

63: 2021/04/28(水) 23:27:44.39 ID:0p6H78rh
しずく「歩夢さん。こんな時間にごめんなさい」

しずく「もしよろしければ、明日か明後日の土日に遊びへ行きませんか?」

歩夢『え? ほんと?』

歩夢『お誘いうれしいなぁ。いいよ! 遊ぼう』

しずく(すっごく嬉しそうにしてくれてる。突然だったのに……優しい)

歩夢『いつもみたいに侑ちゃんと三人で遊ぶ?』

しずく「!! ──えっと、その!」

しずく「今回は歩夢さんと二人きりで行きたいです!」

歩夢『え?』

しずく「だ、ダメ……でしょうか……?」

歩夢『う、ううん! そんなことないよ。うんっ。なら今回は二人きりで遊ぼうか』

しずく「は、はい!」

歩夢『あっ、そうだ! ちょうどしずくちゃんと一緒に行きたいところがあったんだぁ』

しずく「え?」

65: 2021/04/29(木) 00:01:26.51 ID:81IglwpP
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

しずく「わぁぁぁぁ……!!」パァァァァ

しずく「歩夢さん! あそこにコヨーテがいるみたいですよ!」

しずく「早く行きましょう!!」キラキラ

歩夢「あはは、すっごく楽しそうだねしずくちゃん」ニコッ

しずく「はい!」

しずく「動物園……あぁ、もう最高の空間です」

しずく「癒されます……!! 歩夢さん! ありがとうございます!」

歩夢「しずくちゃんが誘ってくれたから来れたんだよ? さ、色々な所回ろっか」

しずく「はい!」ニッコリ





しずく「……」チョコン

しずく(目的を忘れて純粋に楽しんじゃった……)

スタスタ

歩夢「しずくちゃん。お待たせ。はいっ、これどうぞ~。紅茶で良かった?」スッ

しずく「え? あっ、ありがとうございます! お金今出しますね」

歩夢「え? お金はいいよ。今日遊びに誘ってくれたお礼」

しずく「そ、そんな」

歩夢「いいからいいから」ニコッ

しずく「……なら、今度は私が奢りますね?」

歩夢「うん、よろしくね」

歩夢「私も座るね? 隣失礼します」スタッ

66: 2021/04/29(木) 00:13:12.89 ID:81IglwpP
しずく(ベンチで、私の横に座る歩夢さん)

しずく(横顔……綺麗だなぁ)

歩夢「……?」

歩夢「しずくちゃん、どうしたの?」

しずく「え! えっと……横顔、綺麗だなぁって思ってました」

歩夢「えぇ!? きゅ、急にどうしたの? は、恥ずかしいよしずくちゃん!」

しずく「あっ、ご……ごめんなさい」

歩夢「もう……びっくりしちゃったよ。それに、しずくちゃんの方が綺麗だと思うよ?」

しずく「それはないです」

歩夢「そんな事あるのに……」

しずく(タイミングは今しかないよね? ……よし、いこう)

しずく「歩夢さん」

歩夢「ん?」

しずく「今日、遊びに誘ったのは……お伝えしたい事があったんです」

歩夢「伝えたかった事?」キョトン

しずく「はい」

67: 2021/04/29(木) 00:14:22.23 ID:81IglwpP
しずく「歩夢さん」

歩夢「うん」

しずく「私」

しずく「侑さんの事が好きなんです」

歩夢「え?」

68: 2021/04/29(木) 00:18:19.71 ID:81IglwpP
しずく「そして私……」

しずく「……その……」

しずく「ごめんなさい」

しずく「私、歩夢さんに……」

しずく「………………」

しずく「嫉妬してしまいました」

しずく「その事を謝りたかったんです」

しずく「……ごめんなさい」

しずく「本当に」

しずく「ごめんなさい」

70: 2021/04/29(木) 00:26:04.51 ID:81IglwpP
急にこんな事言われてびっくりするかもしれない。

……いや、びっくりするに決まっている。
私が歩夢さんの立場だったら、急にどうしたんだろうってなる。


歩夢「え、えっと」

歩夢「その……」

しずく「急にこんなこと言われてびっくりしちゃいますよね? ごめんなさい」

歩夢「う、ううん。大丈夫だよ?」

歩夢「……でも、なんで私に……その」

歩夢「嫉妬しちゃったの?」

しずく「………………」

しずく「侑さんが……歩夢さんの事大好きって仰っていて」

しずく「……それを聞いて……」

しずく「羨ましいなって思って……その……」

しずく「胸が痛くなって……嫉妬していることに気がついて……しまいました」

歩夢「……」

しずく「本当に、ごめんなさい」

72: 2021/04/29(木) 00:34:24.51 ID:81IglwpP
歩夢「……しずくちゃんは、侑ちゃんの事……好きなの?」

しずく「……はい」

しずく「大好きです」

しずく「優しくて」

しずく「かっこよくて」

しずく「可愛らしい侑さんを」

しずく「私は……お慕いしております」

しずく「……女性が女性を好きになるだなんて、普通じゃないのは分かっています」

しずく「でも、この気持ちは……抑えられないんです」

しずく「私は」

しずく「高咲侑さんが大好きです」

73: 2021/04/29(木) 00:44:55.19 ID:81IglwpP
しずく「まだ、関わるようになってそんなに時間は経っていませんけれど」

しずく「私は、侑さんが大好きです」

しずく「……おこがましいのは分かっています」

しずく「ずっと一緒に過ごしてきた、侑さんの幼馴染である歩夢さんに嫉妬するなんて……あまりにも……最低過ぎます」

しずく「それに私……優しい歩夢さんも大好きなのに……」

しずく「なのに……侑さんがあなたにだけ見せる笑顔が羨ましくて……嫉妬しちゃって……これが本当に……辛くて……」

しずく「っ……本当に……ごめんなさい……ッ……!!」ポロ、ポロ

しずく「ごめんなさい……!!」

74: 2021/04/29(木) 00:50:51.56 ID:81IglwpP
おかしい。
涙が流れるなんて、思わなかった。

これじゃ、悲劇のヒロインを気取っているだけになってしまう。

私は、歩夢さんに謝りたかったんだ。

これじゃあ、歩夢さんを余計に困らせてしまう。

泣くな、泣くな桜坂しずく。
あなたに泣く権利なんてない。

そう強く思い、涙を止めようとするけれど。

止まらなかった。

75: 2021/04/29(木) 01:01:55.52 ID:81IglwpP
歩夢「………………」

歩夢「しずくちゃん」スッ

しずく「!!」

ナデナデ

しずく「──へ?」

歩夢「しずくちゃん」

歩夢「私も、しずくちゃんと一緒」

しずく「え?」

歩夢「私も侑ちゃんの事、大好き」

歩夢「しずくちゃんと同じ気持ち」

歩夢「侑ちゃんの事が、一人の女性として大好き」

しずく「歩夢さん……」

76: 2021/04/29(木) 01:13:37.42 ID:81IglwpP
歩夢「さっきしずくちゃんは、関わるようになってそんなに時間は経っていないのに。幼馴染の私に嫉妬するなんて最低だって言ってたよね?」

しずく「……はい」

歩夢「しずくちゃん」

歩夢「誰かを好きになるのに、関わりの長さなんて関係ないよ」

しずく「え?」

歩夢「付き合いの長さよりも……大切なのは……特別な時間なんじゃないかな」

歩夢「だって私も、スクールアイドルになってまだそんなに長くないけれど」

歩夢「スクールアイドル活動も、出会った皆のことも」

歩夢「大好きだもん」ニッコリ

78: 2021/04/29(木) 01:18:54.69 ID:81IglwpP
歩夢「それにね、しずくちゃん」

歩夢「私も、侑ちゃんの事で嫉妬しちゃってた事があった」

歩夢「今のしずくちゃんと同じ気持ちだったの」

しずく「え?」

しずく「わたしと……同じ気持ち……?」

歩夢「うん」

歩夢「……少しは長くなっちゃうかもなんだけど」

歩夢「私も……せつ菜ちゃんに」

歩夢「……ううん」

歩夢「皆に、かな?」

歩夢「侑ちゃんと関わる子達、皆に」

歩夢「嫉妬してた」

89: 2021/05/01(土) 05:52:52.69 ID:hFPOH7nw
しずく「皆に嫉妬……ですか?」

歩夢「うん」

歩夢「私と侑ちゃんは、本当にちっちゃい時からずっと一緒にいたの」

歩夢「親同士も友達で、家も隣。幼稚園に上がる前から……ずっと一緒にいた」

歩夢「だからお互いの事は一番よく知っているし、一緒にいるのが当たり前だった」

歩夢「……侑ちゃんってさ、明るくてとっても優しいよね?」

しずく「えぇ」コクリ

歩夢「だよね。昔っからそうだったんだ」

歩夢「……でもね。スクールアイドルに出会う前までは」

歩夢「どこか冷めた感じもしてたの」

90: 2021/05/01(土) 05:59:46.49 ID:hFPOH7nw
しずく「少し前にお聞きしました。……ときめきが無くて、毎日同じような日々を過ごしてたって」

歩夢「うん」

歩夢「私と一緒にいる時は、よく笑う子だったけれど……一人でいる時の表情は冷たかった」

歩夢「私はそれを見て、侑ちゃんは私と一緒にいないとダメなんだって思ったの。楽しそうにしてほしかったから」

歩夢「そして、逆に私も侑ちゃんがいないとダメだった」

歩夢「侑ちゃんは私を引っ張ってくれて、私はそれについて行って、侑ちゃんを支える」

歩夢「そんな日々をずっと、一緒に歩んできたの」

91: 2021/05/01(土) 06:06:11.55 ID:hFPOH7nw
歩夢「でも、ひとつの出会いがあった」

歩夢「私と侑ちゃんは、せつ菜ちゃんと出会った」

歩夢「お台場で見たせつ菜ちゃんのライブ。……本当に、かっこよかった。心を打たれた」

歩夢「すごかったなぁ……本当に」

歩夢「その出会いをきっかけに、スクールアイドルの世界にのめり込んでいった。スクールアイドルを自分から始めたいって思った」

歩夢「──私は初めて、自分の足から歩み始める事ができたの。そして、侑ちゃんはそれをずっと支えてくれるって言ってくれた」

歩夢「嬉しかったなぁ」

しずく「……」

歩夢「でも、ね」

歩夢「いつも楽しそうで、明るくて、皆を支えたいって言ってる侑ちゃんは……私の知らない侑ちゃんだった」

92: 2021/05/01(土) 06:12:33.99 ID:hFPOH7nw
歩夢「一人でいる時もワクワクと楽しそうで、キラキラ輝いてる侑ちゃんは……私じゃなくて……スクールアイドルの世界と皆があの子を変えたの」

歩夢「……それが、さ……正直辛かった」

歩夢「私を支えてくれるって言ってたのに、なんで皆を見るの? 私を見てくれないの?」

歩夢「あなたを変えられたのはなんで私じゃないの? もう私は必要ないの? ──私だけの侑ちゃんでいてくれないの? って……」

歩夢「そんな感じで一人で勝手に不満を貯めていっちゃったの」

歩夢「おバカだよね。勝手に被害妄想しちゃってさ」

しずく「!! そんなことありません!」

しずく「私もその、一人で悩んでしまうことあるので……気持ちは分かります」

歩夢「……ありがとうね」ニコッ

歩夢「──まぁ、そんな感じでね。私じゃなくて皆を支えたいって言うのが辛かった」

歩夢「ずっと一緒にいた私よりも皆を見るの? って思うと胸がモヤモヤして、苦しかった」

しずく「歩夢さん……」

93: 2021/05/01(土) 06:53:57.18 ID:hFPOH7nw
歩夢「でも、ね」

歩夢「今は違う」

歩夢「侑ちゃんが変わったように、私も変われたことに気がついたの」

歩夢「スクールアイドルを始めたきっかけは侑ちゃんだったけれど、私は自分からこの道に歩み始めた」

歩夢「そして、侑ちゃんだけじゃない。皆も私を引っ張ってくれるし、今日子ちゃんやファンの子達だってこんな私を支えてくれる」

歩夢「私は一人じゃないんだ。自分から、どこまでもいける。歩む事ができるんだって分かった」

歩夢「侑ちゃんと私。お互いしかいなかった世界は、スクールアイドルとの出会いをきっかけに皆が加わって、広がったの!」

歩夢「しずくちゃん」

しずく「!!」

歩夢「始まったのなら、貫くのみだよ」

しずく「え?」

歩夢「えへへ」

歩夢「私の憧れの──ライバルの受け売りっ!」ニコッ

94: 2021/05/01(土) 07:00:27.47 ID:hFPOH7nw
しずく「……」

歩夢「しずくちゃん」

歩夢「関わりの長さなんて、関係ないよ」

歩夢「侑ちゃんが大好きなんでしょ?」

しずく「──っ」

しずく「はい……っ……」ポロポロ

しずく「大好きです……!!」

歩夢「……しずくちゃん」 スッ

ギュッ

しずく「……」ギュッ

歩夢「私達は、仲間でライバル」

歩夢「スクールアイドルとしてだけじゃなくて、同じ人を想うライバル」

歩夢「嫉妬しちゃうくらいなんだもん。しずくちゃんの侑ちゃんへの想いは本物だよ」

しずく「……はい」

歩夢「話してくれて、ありがとうね」

しずく「!!」

歩夢「侑ちゃんの魅力に気が付いてくれて、ありがとう」

しずく「歩夢さん……!」

歩夢「負けないよ?」ニコッ

しずく「……はい!」

しずく「私も、負けませんっ」ニコッ

96: 2021/05/01(土) 07:06:30.08 ID:hFPOH7nw
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

しずく「歩夢さん」

しずく「今日は本当にありがとうございました」

歩夢「ううん。私もすっごく楽しかった」

歩夢「また遊ぼうね」ニコッ

しずく「はい!」

しずく「……歩夢さん」

歩夢「ん?」

しずく「本当に、ありがとうございました」

しずく「急にあんなことお話したのに、向き合ってくれて」

しずく「ありがとうございましたっ」ニッコリ

歩夢「大丈夫だよ」

歩夢「あっ、でもしずくちゃんって結構大体な子なんだなぁって思った」

しずく「うぅ……今思えば恥ずかしいです。感情に身を任せてしまったというか……」

歩夢「いいんじゃないかな?」

歩夢「本当の気持ちって気がするもん」

しずく「歩夢さん……」

99: 2021/05/01(土) 07:15:25.23 ID:hFPOH7nw
>>96 誤字修正。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

しずく「歩夢さん」

しずく「今日は本当にありがとうございました」

歩夢「ううん。私もすっごく楽しかった」

歩夢「また遊ぼうね」ニコッ

しずく「はい!」

しずく「……歩夢さん」

歩夢「ん?」

しずく「本当に、ありがとうございました」

しずく「急にあんなことお話したのに、向き合ってくれて」

しずく「ありがとうございましたっ」ニッコリ

歩夢「大丈夫だよ」

歩夢「あっ、でもしずくちゃんって結構大胆な子なんだなぁって思った」

しずく「うぅ……今思えば恥ずかしいです。感情に身を任せてしまったというか……」

歩夢「いいんじゃないかな?」

歩夢「本当の気持ちって気がするもん」

しずく「歩夢さん……」

98: 2021/05/01(土) 07:12:29.01 ID:hFPOH7nw
しずく「ふふっ」クスクス

歩夢「?」

しずく「私、侑さん大好きですけれど」

しずく「歩夢さんの事も、大好きです!」ニッコリ

歩夢「あ、あはは」

歩夢「……て、照れちゃうよ?///」

しずく「っ〜〜〜〜〜!!」

しずく(歩夢さん、可愛過ぎる!!!!)

ギュッ!!

しずく「またお誘いします! また遊びましょうね!」

歩夢「うん!」ナデナデ

歩夢「あっ、そうだ。今度せつ菜ちゃんも誘って3人で遊ばない?」

しずく「へ? せつ菜さん?」

歩夢「うん」コクリ

しずく「……ま、まさかせつ菜さんも……ライバル?」

歩夢「あはは……」

歩夢「あの子は強敵だよ?」

しずく「……」

歩夢「あっ、でもね」

歩夢「その事抜きにしても、三人で遊びたいなぁって」ニコッ

しずく「ですね!」

しずく「私も遊びたいです!」

しずく「遊園地行きましょう、遊園地!」

歩夢「あっ、いいねー」

歩夢「観覧車とか乗りたいねっ」

しずく「いいですね! 三人で写真撮りましょうっ!」




100: 2021/05/01(土) 07:18:23.45 ID:hFPOH7nw
>>98 合わせて修正


しずく「ふふっ」クスクス

歩夢「?」

しずく「私、侑さん大好きですけれど」

しずく「歩夢さんの事も、大好きです!」ニッコリ

歩夢「あ、あはは」

歩夢「……て、照れちゃうよ?///」

しずく「ッッ〜〜〜〜〜!!」プルプル

しずく(歩夢さん、可愛過ぎる!!!!)

ギュッ!!

しずく「またお誘いします! また遊びましょうね!」

歩夢「うん!」ナデナデ

歩夢「あっ、そうだ。今度せつ菜ちゃんも誘って3人で遊ばない?」

しずく「へ? せつ菜さん?」

歩夢「うん」コクリ

しずく「……ま、まさかせつ菜さんも……ライバル?」

歩夢「あはは……」

歩夢「あの子は強敵だよ?」

しずく「……」

歩夢「あっ、でもね」

歩夢「その事抜きにしても、三人で遊びたいなぁって」ニコッ

しずく「ですね!」

しずく「私も遊びたいです!」

しずく「遊園地行きましょう、遊園地!」ニッコリ

歩夢「あっ、いいねー」

歩夢「観覧車とか乗りたいねっ」

しずく「いいですね! 三人で写真撮りましょうっ!」




101: 2021/05/01(土) 07:20:22.75 ID:hFPOH7nw
自分の本当の思いに気がついた。

もう、迷ったりしない。

102: 2021/05/01(土) 07:21:24.59 ID:hFPOH7nw
しずく「侑さんって私の事、どう想っていますか?」

侑「え?」

103: 2021/05/01(土) 07:25:25.75 ID:hFPOH7nw
しずく「私は侑さんのこと」

しずく「大好きです」



二人きりの放課後の教室。

私は侑さんに──想いを伝えた。

116: 2021/05/05(水) 20:39:18.63 ID:vk/6TM0F
侑「大好き?」

しずく「はい」

しずく「私は侑さんの事が大好きなんです」

しずく「優しくて」

しずく「かっこよくて」

しずく「可愛くて」

しずく「私を引っ張ってくれる、私のヒーロー。そんな貴方の事が」

しずく「──大好きなんです」

侑「す、すっごい褒めてくれるね。ありがとう」

侑「勿論、私もしずくちゃんの事大好きだよ!」ニコッ

しずく「…………」

117: 2021/05/05(水) 20:45:48.93 ID:vk/6TM0F
侑「前も大好きって言ってくれたよね? 嬉しいよ」ニッコリ

しずく「…………」

しずく「侑さん」

しずく「言い方を変えますね」

侑「え?」

しずく「私は貴方の事を愛しています」

侑「え? ──え?」

しずく「驚いちゃいますよね? ごめんなさい」

しずく「でも、この気持ちに偽りはありません」

しずく「私は」

しずく「高咲侑さんを」

しずく「愛しています」

侑「しずくちゃん……」

118: 2021/05/05(水) 20:55:08.11 ID:vk/6TM0F
しずく(困らせちゃってる……よね)

しずく(ごめんなさい、侑さん)

しずく(でも、伝えたかったんです)

しずく(もう、自分の気持ちに嘘はつかないって決めたの)

しずく「侑さん、もう一度お聞きします」

しずく「侑さんった私の事、どう想っていますか?」

しずく「私は貴方の事、愛しています」

侑「…………」

しずく「…………」

侑「しずくちゃん……すごく勇気出してくれてるのが分かるよ」

侑「顔、真っ赤だよ?」

しずく「…………」

しずく「当たり前じゃないですか」

しずく「今だって、心臓がバクバクしています」

侑「…………」

120: 2021/05/05(水) 21:06:16.03 ID:vk/6TM0F
侑「分かったよ」

侑「しずくちゃんがこんなに勇気出してくれたんだもん。私もしっかりとその質問に答えるよ」

しずく「……はい」

侑「しずくちゃん」

侑「私もしずくちゃんの事」

侑「大好きだって想ってるよ」

しずく「!!」

侑「──でも、ごめん」

侑「私の大好きと、しずくちゃんの大好きは」

侑「多分、方向性が違う」

侑「だから、ごめん」

侑「しずくちゃんの告白を正面から受け止める事はできない」

しずく「──っっっっっ!!」

しずく「…………」

121: 2021/05/05(水) 21:07:29.92 ID:vk/6TM0F
頭が真っ白になる。
──こうなるのは分かってた事だったけど……やっぱりキツいや……。


しずく「そう……ですよね……」

しずく「分かっていました」

しずく「……ごめんなさい。変な話、して」フイ

しずく(泣くな、泣くな、泣くな、泣くな、泣くな泣くな泣くな泣くな泣くな)

しずく(泣くな、桜坂しずく)

しずく(……でも、ここから逃げたい……!!)

しずく「……っ……」スッ

侑「待って」

しずく「え?」

侑「最後まで話聞いて」

しずく「…………」

侑「しずくちゃん」

侑「お願い」

しずく「……はい」

122: 2021/05/05(水) 21:16:53.31 ID:vk/6TM0F
侑「……前、しずくちゃんに伝えきれなかったことがあるの」

しずく「え?」

侑「歩夢の事、大好きって語ったあの日」

しずく「…………」

侑「あの日私は、歩夢の事を本当に大好きって言ったよね?」

しずく「…………」

侑「歩夢の事ばっかり話したけれど……」


侑『あっ、でもねしずくちゃん! しずくちゃんも──』


しずく(あっ……)

侑「私はしずくちゃんも大好きだよ」

侑「本当に、大好き」

しずく「侑さん……」

123: 2021/05/05(水) 21:26:03.63 ID:vk/6TM0F
侑「しずくちゃんが私を愛してくれるって言うの、本当に嬉しいよ」

侑「でも、ごめん」

侑「私は今まで、女性を恋愛対象として見た事がなかった」

侑「歩夢にも……誰にも……」

しずく「…………」

侑「でもね」

侑「今日から見ていくよ」

侑「しっかりと、見つめていく」

侑「その上で、私の大好きとキミの大好きが一緒の方向性になったら」

侑「その時は」

侑「──私からキミに告白する」

しずく「!!」

侑「だから、これからも一緒にいようよ」

侑「ね?」ニッコリ

しずく「…………」

125: 2021/05/05(水) 21:35:24.14 ID:vk/6TM0F
やっぱり、侑さんは良い人だ。
こんな突然の事でも、正面から受け止めてくれる。

正直、ドン引きされても仕方がない事だろうに……受け止めてくれる。──嬉しい。


しずく「……いいんですか?」

侑「ん?」

しずく「私、本当にめんどくさい人だと思うんです」

しずく「最近なんか特に実感します」

しずく「……こんな私と、これからも一緒にいてくれるんですか……?」

侑「当たり前じゃん」

しずく「!!」

侑「私がしずくちゃんと一緒にいたいんだもん」

しずく「侑さん……」

侑「しずくちゃん、私ね」

侑「最近皆からすごく心配されるの」

しずく「え?」

侑「マネージャー業務忙しいしね。だから皆、マネージャー業務手伝うよって言ってくれるんだ」

侑「でも、全部断ってるんだよね」

侑「しずくちゃんと二人きりの時間がほしいから」ニコッ

しずく「」

しずく「え、えぇぇぇええええ!?////」

126: 2021/05/05(水) 21:45:05.68 ID:vk/6TM0F
侑「あはは」ニコニコ

侑「顔真っ赤にしてるしずくちゃん可愛いよ」

しずく「か、からかわないでください!」

侑「ごめんごめん」ニッコリ

侑「ちょっと話がズレちゃったね」

しずく「……っ///」

侑「まぁ、でも……そういう事」

侑「しずくちゃんが思っている以上に」

侑「私はキミの事を大切に思っているんだよ」

しずく「!!」

しずく「……っ……」ポロ、ポロ

侑「……」スッ

ナデナデ

侑「勇気を出してくれて、想いを私に教えてくれてありがとう」

しずく「……はい……はい……!!」ポロポロ

侑「これからも、よろしくね」







侑「しずく」ニコッ

しずく「!!」

127: 2021/05/05(水) 21:48:21.18 ID:vk/6TM0F
しずく「……!!」

しずく「──侑さん」

バッ ──ギュッ

しずく「私、侑さんの事」




しずく「大好き!」ニッコリ

128: 2021/05/05(水) 21:48:39.37 ID:vk/6TM0F
おしまい。

130: 2021/05/05(水) 21:51:53.15 ID:CcoSK6+3
うおおおおおおおおおおおおおお

131: 2021/05/05(水) 21:54:31.81 ID:Q5Zo3ve+
すごいよかった

132: 2021/05/05(水) 22:01:33.91 ID:5N7qvxOl
ありがとう……ありがとう!!!!!!

134: 2021/05/05(水) 22:14:22.14 ID:vk/6TM0F
【おまけ編のおまけ】


しずく「侑さん」

侑「どしたの?」キョトン

しずく「侑さんってスクールアイドルにならないんですか?」

侑「やらないよ?」

しずく「ど、どうしてですか!?」

侑「どうしてって言われても……」

侑「私は自分がスクールアイドルになりたいんじゃなくて、サポートしたいんだよね」

侑「ドラマや映画を見て、全員が役者になりたいって思うわけじゃないでしょ?」

侑「それと一緒だよ?」

しずく「むぅ……」プクー

しずく「侑さん!」

しずく「一回でもいいので、なってみませんか!?」

しずく「スクールアイドルに!」

侑「話聞いてよ……」

135: 2021/05/05(水) 22:18:26.36 ID:vk/6TM0F
しずく「でも、ちゃんとこの提案には意味があるんです!」

侑「え? そうなの?」

しずく「はい」

しずく「侑さんの作曲の役に立つのではないかと思うんです」

侑「あー、なるほど」フムフム

侑「本音は?」

しずく「スクールアイドルの衣装を着た侑さんが見たいです」

侑「正直な子だね」

138: 2021/05/05(水) 22:24:10.98 ID:vk/6TM0F
しずく「お願いします! 侑さん!」

しずく「今は私と侑さんしかいません!」

しずく「誰にも見られません……だからお願い」ジー

侑「うっ……」

しずく「侑さん……」ジー

侑「……わ、分かったよ」

しずく「!!」パァァァァ

しずく「やった!」グッ

侑「でも、本当に衣装着るだけだからね!? 歌は絶対に歌わないよ!?」

しずく「大丈夫です! そこまでは欲張りませんっ」

しずく「早速服飾同好会に行って衣装借りてきます! 待っていてくださいっ!」ニッコリ

タッタッタッタ

侑「……ふふっ」ニコニコ

侑「仕方ない子だなぁ」

139: 2021/05/05(水) 22:30:31.95 ID:vk/6TM0F
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

しずく「というわけで、借りてきました」ドサッ

侑「わぁぁぁぁ……!!」パァァァァ

侑「可愛い衣装だね!」

侑「ときめいちゃうよ!」

しずく「これから侑さんが着るんですよ?」

侑「うっ……そうだった」

侑「絶対私には似合わないって……」

しずく「そんなことありません!!」

侑「!?」

しずく「侑さんは自分の可愛さに気付いていないんですよ!」

しずく「小柄なのにスタイル良くって、笑顔が素敵で可愛いのに頼りになりますし声もとっても可愛いです!」

しずく「完璧な方です! 侑さんがスクールアイドルになったら私全力で応援しますよ!?」

侑「わ、分かったから! そんなに褒められると恥ずかしいよ……///」

しずく「!!」

しずく(侑さん可愛すぎる。愛してます……!!)

140: 2021/05/05(水) 22:35:37.87 ID:vk/6TM0F
侑「あっ、そうだ」

侑「私だけ着るのも微妙だし」

侑「しずくも一緒に着ようよ」

しずく「え?」

侑「写真撮ろう」

侑「ツーショット」ニカッ

しずく「っ〜〜〜〜〜!!」プルプル

しずく「──是非、お願いします!」

ギュッ

侑「わっとと!」

しずく「えへへ……侑さん大好きです!」ニコニコ

侑「ほらほら、このままじゃ着替えられないよ? とりあえず着替えようよ」ニコッ ナデナデ

しずく「はいっ!」




141: 2021/05/05(水) 22:38:46.58 ID:vk/6TM0F
侑「はぁ〜!!」

侑「やっぱりしずくは可愛いね〜!」

侑「ときめいちゃう〜!!」

しずく「………………」

侑「しずく?」

しずく「侑さん」

しずく「今すぐ鏡を見てください」

侑「え?」

しずく「侑さん」

しずく「……か……か……」

侑「か?」キョトン

しずく「か、可愛すぎます!!」

侑「!?」

142: 2021/05/05(水) 22:42:49.23 ID:vk/6TM0F
しずく「侑さん、絶対にスクールアイドルになった方がいいですって!」

しずく「私、ファンになります……!!」

侑「ほ、褒めすぎだって」

侑「皆の方が可愛いよ?」

しずく「……そんな事ないのに」

侑「まぁ、でも正直そう言ってくれるのは嬉しいよ?」

侑「けど私は本当に皆のサポートがしたいんだ」

しずく「……わかりました」

しずく「侑さんがそう言うなら無理強いはしません」

侑「ありがとうね」ニコッ

侑「早速写真撮ろうよ」

しずく「はい!」

侑「あっ、そうだ」

しずく「?」

侑「しずくちゃん、少しツインテールにしてみてくれない?」

しずく「ツインテール?」

侑「うん」

侑「お揃いにしようよ」ニッコリ

しずく「いいですね! では早速……」シュル

144: 2021/05/05(水) 22:50:52.26 ID:vk/6TM0F
>>142 修正。



しずく「侑さん、絶対にスクールアイドルになった方がいいですって!」

しずく「私、ファンになります……!!」

侑「ほ、褒めすぎだって」

侑「皆の方が可愛いよ?」

しずく「……そんな事ないのに」

侑「まぁ、でも正直そう言ってくれるのは嬉しいよ?」

侑「けど私は本当に皆のサポートがしたいんだ」

しずく「……わかりました」

しずく「侑さんがそう言うなら無理強いはしません」

侑「ありがとうね」ニコッ

侑「早速写真撮ろうよ」

しずく「はい!」

侑「あっ、そうだ」

しずく「?」

侑「しずく、少しツインテールにしてみてくれない?」

しずく「ツインテール?」

侑「うん」

侑「お揃いにしようよ」ニッコリ

しずく「いいですね! では早速……」シュル

145: 2021/05/05(水) 22:51:55.95 ID:vk/6TM0F
キュッ

しずく「できました」

侑「か、可愛い!!」

侑「ツインテールにしてるしずく、すっごく可愛い!」

侑「ときめいちゃう!」ギュッ

しずく「ッ!!////」

しずく「えへへ」ニコニコ

侑「写真撮ろ! 写真!」

しずく「はいっ」

スッ

侑「よーし、撮るよー?」

しずく「はい!」

パシャッ

侑「はぁ……しずく可愛い……!!」

侑「後で送るね!」

しずく「お願いしますっ」

侑「それにしても……」

侑「こうして同じ髪型にしてると姉妹みたいだね」

しずく「!?」

侑「ツインテールスみたいなユニットも組めそうだね〜」ニコニコ

しずく「……さん……」

侑「ん?」

しずく「侑姉さん……////」

侑「」

146: 2021/05/05(水) 22:56:56.33 ID:vk/6TM0F
侑「……しずく」

しずく「は、はい」

侑「も、もっかいやってみて?」

しずく「は、はい!」

しずく「侑姉さん」

侑「っ〜!!」プルプル

侑「お、お姉ちゃんってのもいける……?」

しずく「……任せてください」

しずく「演じるのは得意なんです」

しずく「よく知ってるでしょ?」

しずく「侑お姉ちゃん」ニコッ

侑「はぁぁぁぁぁ……!!」

侑「いつものしずくとのギャップが凄い!!」

侑「ときめいちゃう〜!!」クビフリフリ

しずく「……////」

しずく(すっごく喜んでくれてる……嬉しい……!!)

147: 2021/05/05(水) 23:03:34.21 ID:vk/6TM0F
侑「も、もう一回!」

しずく「侑お姉ちゃん!」

侑「も、もっかい!」

しずく「侑お姉ちゃん!」

侑「っ〜!!」

侑「可愛いよしずく!! ほんっとうに可愛い!」

しずく(も、もっと褒められたい!!)

しずく「ゆ、侑お姉ちゃん! 私お姉ちゃんの事、大──」

ガラガラ

果林「忘れ物しちゃったわ……」

しずく「好きー!!!!」

果林「」

侑「あっ」

しずく「」

148: 2021/05/05(水) 23:10:23.68 ID:vk/6TM0F
果林「…………」

侑「…………」

しずく「…………」

果林「そ、その……」

果林「大事な話してた時だったのに」

果林「ご、ごめんなさいね」

ガラガラ

しずく「あ、あぁ……////」

しずく「ち、違うんです!!」

しずく「いや! 違くないんですけど!!」

しずく「違うんですー!! 果林さーん!!///」

バッ!! タッタッタッタッ!!

侑「し、しずくー!?」







【おまけ編のおまけ 終わり】

149: 2021/05/05(水) 23:12:38.89 ID:vk/6TM0F
蛇足だったかも。
おしまいです。
レスくれる方々、読んでくれた方々、本当にありがとうございました。

151: 2021/05/05(水) 23:26:01.23 ID:5N7qvxOl
脳が復活した本当にありがとう

153: 2021/05/05(水) 23:36:20.67 ID:J56c1bNg
jΣミイ˶º ᴗº˶リしずく!良い響きですね!!

155: 2021/05/06(木) 01:05:42.45 ID:h/hLT2Tv
天才的。ゆうしずの聖典。神

引用元: https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1619359363/

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