【SS】かすみ｢歩夢先輩って可愛いなぁ｣ 歩夢｢例えばどんなところが？｣【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすみ｢そうですねぇ、まずは見た目じゃないでしょうか｣

歩夢｢見た目？｣

かすみ｢長いまつ毛にくりっとした瞳、女の子らしい柔らかさを持っていい匂いのする体、サラサラな髪の毛とトレードマークのお団子｣

かすみ｢見た目ならこんなところですかね｣

歩夢｢嬉しs……た、確かにそうだね～｣

かすみ｢悔しいですが、歩夢先輩の可愛さはかすみん級ですよ｣

かすみ｢恥ずかしいので歩夢先輩には直接言えませんけど｣

歩夢｢そ、そっか……他にはどんなところが可愛いと思うの？｣

かすみ｢見た目とくれば次は性格ですね｣

歩夢｢性格？｣

かすみ｢これは普段歩夢先輩と一緒にいるかすみんにしかわからないんですけどね、性格も女の子らしいんですよあの人｣

歩夢｢そ、そうなんだ～｣

かすみ｢可愛い物が好きでですね、小物とかも可愛い物ばっかりですし｣

かすみ｢意外と大人っぽく見えて心は少女なところがあるので、うさ耳つけたりとか｣

歩夢｢ちょっとかすm……へ、へえ～ そんなところもあるんだね～…｣

かすみ｢はい！女の子らしさならかすみんに負けず劣らずで可愛いんですよ～｣

歩夢｢そっかぁ…｣

かすみ｢後はですね、ちょっとヤキモチなところも可愛いですね｣

歩夢｢ヤキモチ？｣

かすみ｢幼なじみの侑先輩が他の子と話してたりすると、怒ったり少し寂しげな顔をするんですよ｣

歩夢(わたしそんな顔してたんだ…)

かすみ｢まあ侑先輩は昔からの仲ですからね 気持ちはわからなくもないんですけど｣

かすみ｢最近はかすみんが他の子と話してたりすると、その様子を歩夢先輩がすごい顔で凝視してるって侑先輩からきいて｣

かすみ｢歩夢先輩可愛いな～ってなりました！｣

歩夢｢へ、へえ～…｣

かすみ｢お揃いにしたがるのも歩夢先輩の可愛いところですね！｣

かすみ｢キーホルダーとかハンカチとか、これあげる～ってくれた物が、歩夢先輩の持ってるやつと同じものだったり色違いだったり｣

かすみ｢可愛いなぁ｣

歩夢｢う、うん…｣

かすみ｢あとは歩夢先輩といえば料理ですね！｣

かすみ｢かすみんも料理はしますけどメインはコッペパンですし、でも歩夢先輩は色々な料理作れるので羨ましいですねぇ｣

かすみ｢この点に関してはかすみんは負けを認めますよ｣

歩夢｢そっか……ちなみに、なんの料理が一番好きなの？｣

かすみ｢そうですねぇ、歩夢先輩の作る料理はどれも美味しいですけど、一番は本人も言っている通り卵料理ですね｣

かすみ｢歩夢先輩のたまごやきは世界一美味しいと思いますよ｣

かすみ｢かすみんのためにわざわざ甘めのたまごやきを作ってきてくれるところは優しいですね｣

かすみ｢あと、お泊まりした時にキッチンに行くと、エプロン姿の歩夢先輩が料理を作ってるんですけど｣

かすみ｢その光景はぐっときますね 何より可愛いですし｣

歩夢｢う、うん…｣

かすみ｢時々あーんもしてくれるんですけど、あれもやばいですね｣

かすみ｢可愛い歩夢先輩にそんなことされたらどきっとしちゃいますよ｣

かすみ｢まあそれでも世界一可愛いのはかすみんなんですけど！｣

歩夢｢そ、そうだね…｣

かすみ｢まだ語りたいことはいっぱいありますが、かすみんも忙しいのでこれくらいにしておきますね｣

歩夢｢…｣

かすみ｢歩夢先輩のファンの方ですよね？結構プライベートな歩夢先輩のお話もしましたけど、どうでした？｣

歩夢｢…わた……歩夢ちゃんのことがよくわかったよ｣

かすみ｢それはよかったです！｣

かすみ｢かすみんは歩夢先輩宛の匿名のファンレター書くのに忙しくてちゃんと目と体を合わせてお話出来なかったのは失礼かなあ～と思いますが｣

かすみ｢その分ファンにはわからない歩夢先輩のお話をしたので許してくださいね♡｣

歩夢｢………ゆ、許さないよ｣

かすみ｢えええ？！なんでですか～？？！！｣ｸﾙｯ

かすみ｢………へ？｣

かすみ｢あ、歩夢先輩？！｣

歩夢｢こんにちは～…｣

かすみ｢え？え？？！かすみんは歩夢先輩のファンの人と話してたんじゃないんですか！？｣

歩夢｢ずっと上原歩夢と話してたよ｣

かすみ｢なっ…｣

歩夢｢自分の仕事してるから顔合わせずに喋るっていうのも失礼だけど、100歩譲ってそれはいいとして、声でわからないかすみちゃんちょっとやばいよね｣

かすみ｢だ、だって！まさか歩夢先輩だとは思わなかったから！！｣

歩夢｢ここ部室だけどね｣

かすみ｢もしかしたら歩夢先輩に会いに部室に来てくれたファンかもしれないじゃないですか！｣

歩夢｢……声でわたしだってわかってくれないって…かすみちゃんってわたしのことそんなに好きじゃないの…？｣

かすみ｢い、いや…そんなわけないじゃないですか！！｣

かすみ｢好きに決まってますよ！！｣

歩夢｢しってる｣

かすみ｢は？｣

歩夢｢わたしのこと好きじゃなかったら、さっきみたいに顔見なくてもわかるくらいにこにこしてるのをオーラで出さないもん｣

かすみ｢なっ｣

歩夢｢それに今かすみちゃんが書いてくれてるファンレター｣

かすみ｢はっ！｣ｻｻｯ

歩夢｢毎月書いてくれてるよね？｣

かすみ｢な、なんのことですかね！｣

歩夢｢いつも同じ封筒だし、筆跡もデコレーションも可愛くて、加えて内容もすごく温かいもので、わたし辛くなった時に読み返してるんだよ｣

かすみ｢だ、だからなんの話ですかね｣

歩夢｢ありがとう♪｣ﾆｺｯ

かすみ｢っ…///｣

歩夢｢それとわたしの見た目とか性格とか、可愛いって言ってくれて嬉しかったよ｣

かすみ｢……｣

歩夢｢ふう…ここまでは嬉しかったこと｣

かすみ｢…え？｣

歩夢｢ここからは怒ってることだよ｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢お、怒ってる？！｣

歩夢｢プライベートなお話までしちゃったらしいけど、だめだよね？｣

かすみ｢！｣

歩夢｢お泊まりのこととか、お揃いのこととか あんまり言っちゃだめなことだよね？｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢あわわ…｣

歩夢｢どんなにファンの人に自分のことをしってもらいたくても、それでも恥ずかしいことってかすみちゃんにもあるよね？｣

かすみ｢…は、はい……｣

歩夢｢じゃあわたしのプライベートなことを話しちゃいけないことくらいわかるよね？｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢……｣

歩夢｢ふふっ｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢あ、その…めちゃくちゃ怒ってます…？｣

歩夢｢怒ってないよ｣

かすみ｢え？！さっき怒ってることだって言ってたじゃないですか！｣

歩夢｢あんなに自分の好きなところを熱く語られて、怒れると思う？｣

かすみ｢！？｣

歩夢｢あんなにわたしのことを好きだって、可愛いって言ってくれる人に、怒れると思う？｣

かすみ｢ど、どういうことですか｣

歩夢｢それは今日の夜、いっぱい話そうね｣

かすみ｢え？｣

歩夢｢緊急のお泊まり会を開くから、かすみちゃんは今日わたしの家に帰ろうね｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢…や、やっぱり怒ってません？｣

歩夢｢怒ってないよ？｣

かすみ｢そうですか…まあ行きますよ お泊まり会いつも楽しいですし｣

歩夢｢ふふっ｣

かすみ(あー、完全にやってしまいましたよ…怒ってないと言いつつも、怒ってる顔してますし)

かすみ(歩夢先輩のことが好きなファン！ってことでかすみんも熱く語ってしまいましたが、まさか相手は本人だったなんて…)

歩夢｢…かすみちゃんには、わたしが怒ってるように見える？｣

かすみ｢見えますよ かすみんがイタズラした事を知った時の怒ってる顔と同じ顔してますよ｣

歩夢｢…それならよかったよ｣ﾆｺﾆｺ

かすみ｢はい？どう意味ですそれ｣

歩夢｢ないしょ♡｣

かすみ｢はぁ…やっぱりめちゃくちゃ怒ってるじゃないですか｣

歩夢｢ふふっ♡｣


歩夢(本当は、かすみちゃんがわたしのことをあんな風に思ってたのが嬉しくて今にも泣いちゃいそうだし、抱きつきたいんだけどね)

歩夢(それは今日のお泊まり会まで我慢ってことで)ﾃﾚﾃﾚ

終わり