【SS】かのん「サウナで気が休まらない時ってない？」【ラブライブ！スーパースター!!】

すみれ「あー、いまいち気分が切り替えられない時ってあるわね」

千砂都「気持ちを切り替えに行ったのにずっとそのこと考えちゃうとととのえないよね」

恋「サウナや外気浴は自分と向き合う時間ですから、1度そういう考えが浮かんでしまうと中々切り替えられないですね」

可可「サ道season1のツルピカさんと同じデスね」

かのん「あー、まあそういう時もあるけど、今回はそうじゃなくて」

すみれ「ならどういう意味？」

かのん「他のお客さんが気になって、っていうことない？」

チクレス「あー」

前スレ

かのん「サウナに行ったら身体に赤い斑点が浮かんできた」

【SS】かのん「サウナに行ったら身体に赤い斑点が浮かんできた」【ラブライブ！スーパースター!!】

かのん「さ、サウナってさ、なにか病気になったりする？」 すみれ「急になによ」 恋「サウナ室って密室ですし感染症のリスクはありますよね」 可可「サウナ室は高温なのでウイルスが死滅するなんて話も聞いたことはありマスが、どこまで本当なのかはわかりまセンね」 千砂都「確かかるまるのサウナ室なんかは1時間に6回以上空気が入れ替わるから密閉じゃない、なんていうのもあったよね」 すみれ「今伝えたい「サウナ室の好都合な真実」ってやつよね、公式ページで見たわ」 すみれ「普通のサウナも吸気口と排気口があるからまるっきり密閉ってわけでもないとは言うわね、リスクは高いかもしれないけど」 かのん「そ、そうじゃなくて、肌とかの……」 千砂都「肌？」

lovelive-petitsoku.com

2021年11月2日 22:35

千砂都「前にあるあるを話した時にもちょっとマナーの悪い人の話はしたよね」

すみれ「確かあの時話したのはかけず小僧とサウナでタオルを絞る人、サウナ室でしゃべる人、ドラクエ、水風呂ダイバーあたりだったかしら」

かのん「あの時はそんな人もいるんだーって思ってたけどいざサウナに入るようになると気になっちゃうものなんだね……」

可可「可可は直接注意するのが嫌なので店員さんにもう少し目を配るよう言ってしまうのデスが……」

恋「店員さんからしても限界がありますから、なんだか申し訳ない気はしますよね」

すみれ「サウナ室とか水風呂付近に注意書きがやたらめったらはられてるところとかあるじゃない？」

すみれ「あぁいうのを見るとお店側も気にしてくれてはいるんだなとは思うけど、あまり貼られるとそれはそれで嫌って言うか、いやただのわがままなんだけど」

千砂都「日に日に増えてく張り紙になんだか寂しくなっちゃうよね」

かのん「それだけ張り紙がされてても守らない人も見かけるし……」

かのん「それでね、この前私が集中できなかったのはサウナ室で大声で、その、え　ちな話をしてる人達で──」

恋「え、え　ちな話ですか！？////」

かのん「誰とホテルにいったーだとか、誰々は押せばいけるーとか」

かのん「ちょっと濁してるけど実際はもっとひどい言い方でね」

すみれ「そういうのはマナーとか以前に常識知らずよね」

可可「公共の場でそういう話をするのはナンセンスデスね」

千砂都「確かにそれは気が休まらないね……」

すみれ「折角リラックスしにいってるんだからそういうのにイライラするのは本末転倒だって分かってはいるんだけどね」

千砂都「うん、サウナ始めたての頃は気になったことも今ではあんまり気にしないようにはしてるけど、それでも気になっちゃうのはあるね」

かのん「私はまだあの人汗流してない、とか気になっちゃうなあ」

すみれ「いっそ見なきゃいいのよ、気持ち悪いけど」

かのん「まあそうなんだけど……」

千砂都「1度気になっちゃうとね……」

かのん「そういえばマナー違反といえばずっと気になってたんだけど、サ道のドラマで偶然さんが言ってた汗ロウリュって実際にいるの？」

可可「汗ロウリュってストーンの上で自分のタオルを絞って汗でロウリュをするというあの汗ロウリュデスか？」

恋「さすがに誇張表現だと思いますが……」

千砂都「だよね、ロウリュできるところではラドルとかが置いてあるだろうからそれを使うだろうし──」

すみれ「いるわよ」

かのん「すみれちゃん見たことあるの！？」

すみれ「正確には汗ロウリュとはちょっと違うんだけどね」

すみれ「汗をふいたタオルを軽くシャワーでゆすいで軽く搾ったあとサウナ室に入ってストーブの上で絞る感じね」

かのん「え、でもそれ汗は染み込んでるよね……？」

恋「決して気分のいいものではないですね……」

可可「想像しただけで気持ち悪いデス……」

すみれ「そもそもセルフロウリュが推奨されてない施設だからロウリュなんてしたらストーブが漏電して壊れる原因にもなるし」

かのん「それでストーブが壊れちゃったらしばらくサウナに入れないのにね」

可可「可可が今までに見たマナー違反はマイサウナマットとタオルを水風呂の中に入れる人デスね」

すみれ「サウナマットも入れるの？」

可可「ハイ、その上もちろんかけず小僧デス」

千砂都「それはひどいね……」

かのん「そんなの見たら私だったら水風呂入りたくなくなっちゃうな……」

可可「可可もその日はシャワーで済ませマシタ……」

千砂都「場所取りなのか忘れちゃったのか分からないけど貸し出しのサウナマットっていうかビート板がサウナ室のそこかしこに置いてあることない？」

かのん「ある！」

すみれ「あれって人の使ったものだから片付けるの嫌よね」

恋「すみれさんは片付けているのですか？」

すみれ「まあ見てて気持ちいいものではないし、誰かが片付けなきゃいけないでしょ？」

千砂都「すみれちゃん偉いなあ、私も見習わなきゃ」

すみれ「私がやりたいからやってるのよ」

すみれ「それが気になる人がいて、気にならない人もいるんだから気になったら自分が気になるから片付けるだけ」

すみれ「単なる自己満足よ」

かのん「そこまで割り切れるなんてすみれちゃんすごい……」

すみれ「ビート板を使う人も極端よね」

すみれ「使う人は3枚とか使うのに使わない人はめっきり使わないし」

千砂都「1人1枚までって注意書きがあるところもあるよね」

可可「貸し出しているビート板の数で人数制限をしてるところもありマスね」

恋「そういうところは大抵マイサウナマットは使用禁止ですね」

かのん「あー、あれそういう意味だったんだ！」

すみれ「ビート板を使わないどころか敷いてあるマットを剥がして座る人いるじゃない？」

かのん「裏返すとかじゃなくて？」

すみれ「あー、裏返す人もいるったら、いるわよね」

すみれ「でも、そうじゃなくて剥がして直接座るの」

千砂都「あー、たまにいるね」

恋「人の汗が染み込んだマットに座るが嫌なんですかね」

可可「だったらビート板とかマイサウナマットを使えばいいのではないデスか？」

すみれ「ビート板とかは汗を吸わないから嫌なんじゃない？」

かのん「あー、ありそう」

恋「わたくしが気になったのはひとつのマットに2人で座る人達ですね」

すみれ「あー、2人できて密着してる人ね」

千砂都「混んでる時だったら仕方ないんじゃない？」

恋「いえ、まだ他のところに座るところがある時にみかけまして……」

可可「とっても仲良しなんデスね」

かのん「仲が良すぎる気もするけど……」

すみれ「サウナではないけどつぼ湯ってあるじゃない？」

千砂都「1人用のあれだよね」

すみれ「別に1人用ってわけではないみたいだけど、入れても2人じゃない？」

すみれ「あれに4人で入ってる人を見たことがあって──」

恋「あの小さいところに4人ですか！？」

可可「ドラクエもそこまで行けば尊敬デスね……」

千砂都「あとたまーにロウリュをした後のサウナ室に入ってきてドアを開けたまま固定する人いない？」

すみれ「いるったら、いるわね」

恋「おそらく熱いから温度を下げようとしているんでしょうが、折角ロウリュをしたのに、と思いますよね」

千砂都「ロウリュしすぎちゃって熱すぎる、とかならわかるけど他の人もいるからって控えめにやってもそういう人がいるとロウリュしない方がいいのかなって思っちゃうよね」

かのん「ドアを開け放った上でタオルを振り始めた人もいたなあ」

可可「タオルを振るって、どういうことデスか？」

すみれ「あと私がちょっとイラッときたのは塩サウナね」

千砂都「あー、塩サウナで床に落ちた塩をそのままにしてた人がいるとか？」

すみれ「そこまではよくあることじゃない？」

可可「結構そのままにする人は居マスね」

すみれ「入口付近が塩で汚れてたから出ていく時に踏むのも嫌だなと思ったのよ」

恋「出てからシャワーで汗を流すとはいえたしかに踏むのはちょっと嫌ですよね」

すみれ「自分が座ってた席を流しがてらついでに入口を水で流したのね」

すみれ「そしたらその塩を放置したひとたちがくすくす笑いながら『プロいるじゃん』『プロいてよかったね』なんて言ってて」

千砂都「えー……」

すみれ「多分あんまり塩サウナに入ったことなかったんだろうなとは思うし、結局私自身のためにやったことだけど、そう言われるとちょっとモヤモヤするというか」

可可「被害妄想とかではないデスか？」

すみれ「少なくとも私には小馬鹿にしたようには見えたわね」

恋「それはたしかにひどい話ですね……」

千砂都「でも逆にそういうことすると見ててくれる人もいるよね」

千砂都「敷いてあるサウナマットがずれてるのが気になって直したら『ありがとう、私も気になったんだけどお姉さんの方が早かったね』って声をかけてもらったことがあって」

恋「そういうのは気持ちがいいですね」

千砂都「そういう声をかけられたくてやったわけじゃないけど、気持ちはいいよね」

千砂都「その日はすごくととのっちゃった」

かのん「ととのいに気持ちって重要だよね」

すみれ「それこそさっきの塩サウナ件の時は気が散って全然ったら、全然よ」

かのん「そういえば塩サウナってどうやって入るのがいいの？」

かのん「気になってるけど入ったことなくて」

すみれ「中を見たことはある？」

かのん「サウナを好きになる前に1回だけ」

かのん「普通のサウナよりは入りやすそうだな、って思ったのとなんか塩が山盛りになってたのは覚えてるかな」

千砂都「確かに塩サウナは低温多湿なことが多いよね」

恋「大体50度～60度くらいですよね」

かのん「え、そんなに低くて汗出るの？」

可可「むしろ普通のサウナより出マスよ」

かのん「そうなの！？」

すみれ「まずは塩サウナの効果についてだけど、かのんは塩サウナにどういう効果があると思う？」

かのん「うーん、なんか美容によさそうっていうイメージはあるかな」

すみれ「美容にいいのはその通りね」

すみれ「塩サウナのあとは肌がツルツルになるの」

千砂都「あれは初めての塩サウナの後びっくりしたなー」

すみれ「塩サウナの効果を知る上で大切なのは、塩溶と浸透圧ね」

かのん「なんとなーく浸透圧は聞いた事あるかも……」

可可「塩溶は低濃度の電解質水溶液はたんぱく質やアミノ酸の溶解度が増加する現象で、浸透圧は2つの濃度の違う液体の間に半透膜、つまり電解質を通さない膜を貼ると、濃度を一定に保とうとして濃度の薄い液体側から濃い液体側に水が移動する現象デス」

すみれ「……さすが勉強できるだけはあるわね」

可可「このくらいは当然デスね」ﾌﾌﾝ

すみれ「つまり塩溶効果で期待できるのはたんぱく質、古い皮脂や角質を溶かすことね」

すみれ「それで浸透圧で汗がでやすくなることで汗の出がよくなるのよ」

すみれ「だからデトックスだったりターンオーバーが促進されるってわけね」

千砂都「だからあんなに汗が出るんだね」

可可「あれ、デモ……」

すみれ「なにか引っかかることが？」

可可「皮脂の融点ってサウナ室では到達しないって聞いたことがありマス」

可可「なので塩溶効果は期待できないと……」

すみれ「え、そうなの？」

恋「そういえば塩サウナで肌がツルツルになるのは古い皮脂や角質が溶けているのではなく新しい角質でコーティングされるからだと聞いたことがありますね」

恋「浸透圧で汗がたくさん出ることとサウナ室の熱で交感神経が活性化するんですよ」

恋「交感神経が刺激されるとアポトクリン腺から汗が出るんです」

恋「アポトクリン腺から出る汗は白濁していて脂質やたんぱく質を多く含んでおり、これが新しい皮脂になるんです」

恋「古い皮脂は水分を保持する能力が落ちているのでカサカサになるんですが、新しい皮脂は保水力が高いので肌がツルツルになるというわけです」

すみれ「なるほど、間違って覚えていたのね……」

かのん「肌がツルツルになるのはわかったけど、入り方は？」

すみれ「まずはサウナ室に入ったら座席を水で流す事ね」

かのん「そういえばさっき塩を流すって言ってたけど中で水流せるの？」

千砂都「うん、ドライサウナっていうよりスチームサウナに近いかな」

恋「中に蛇口と桶が置いてあることがほとんどですね」

可可「シャワーがついている場合もありマスね」

すみれ「次に塩を身体に乗せていく」

千砂都「塩で身体を擦るって勘違いされがちだけど、それをやっちゃうと肌が傷付いちゃうから絶対やっちゃだめだよ」

かのん「え、てっきりそうするものかと思ってた」

可可「塩をガシガシ擦り付けて痛いって言ってる人もいマスが、当然デス。自分で肌を傷付けてそこに塩を塗っているので」

可可「敵に塩を送るってやつデス」

恋「もしかして、傷口に塩のことでしょうか？」

可可「それデス！」

すみれ「それで塩がとけてくるまで待つ」

千砂都「溶けてきたらそれを身体中に広げて、あとは発汗を待つだけだよ」

恋「多分最初は汗の量にびっくりしますね」

可可「浸透圧で気持ち悪いくらい汗が出マスね」

かのん「大体何分くらい入るのがいいの？」

すみれ「目安は20分くらいね」

かのん「そんなに入るんだ！」

千砂都「まあでも、最後は自分のタイミングかな」

恋「塩が完全に溶けたら、とか目安の決め方は色々ありますね」

すみれ「出る時はマナーとして自分が使った場所の塩は流すことね」

かのん「やっぱり次使う人のことは考えないとね」

恋「思いやりバトンというものですね」

千砂都「外気浴の椅子でも心がけたいよね」

すみれ「出た後は大抵近くにシャワーがあるからそこでしっかり塩を落として、あとは水風呂外気浴ね」

かのん「あとは普通のサウナと一緒っていうことね」

すみれ「あと注意してほしいのが、塩は傷口とかデリケートな部分には塗らないことね」

恋「目の周りとか塗ると大変ですよね」

千砂都「あとはしっかり水分補給をすることだね」

可可「予想以上に水分が失われていマスからね」

すみれ「よく脱水で足がつる千砂都には言われたくないと思うけど」

千砂都「あれから多めに取るようにしてるよ！」

すみれ「塩もアロマブレンドの塩とかもあってリラックスできるわよね」

千砂都「あーあるある、いい香りだよね」

恋「低温なのでじっくり蒸されることができるのもいいですよね」

かのん「……塩サウナだとどこがおすすめ？」

可可「今から早速行くつもりデスか？」

かのん「だって話聞いてたら行きたくなっちゃって！」

かのん「私も肌ツルツルになりたい！」

千砂都「かのんちゃんはもうツルツルだから大丈夫だよ」ﾌﾟﾆｯ

かのん「もうちぃちゃんってば、ちぃちゃんの方がツルツルスベスベじゃん」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

すみれ「……バカップルは放っておいて私たちだけで行きましょうか」

恋「そうですね」

かのん「わ、待ってよ、私も行くから！」

おわり

塩サウナは塩溶効果だと思ってた
ってか結構そう書いてあるサイト多いよな

旅行とかで塩サウナ見かけたけどそういうことだったんか、勘違いしてた

サウナ行ったことないが面白かった

サウナネタの引き出しが多すぎる
塩って溶かしてから塗るのが正解だったか…いつもスクラブの如く擦り込んでたわ

いつも助かる
都内近郊だとおすすめの塩サウナ施設はどことかあれば知りたいな