【SS】千歌「梨子ちゃんがスマホ見ながらボーッとしてる」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 01:24:16.46 ID:758eIQ1e.net
梨子「……」

千歌「おーい、梨子ちゃーん」

梨子「…ハァー」

千歌「ねぇ梨子ちゃんてばー」

梨子「……」

千歌(ほっぺつついてみよっと)プニプニ

梨子「…ん?あー千歌ちゃんおはよう」

千歌「あ、おはよう…ってもう放課後だよ!?」

梨子「あ、じゃあこんにちは?」

千歌「いや言い直して欲しいんじゃないよ!」

2: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 01:41:52.02 ID:758eIQ1e.net
千歌「ねぇ、どうしちゃったの?具合悪いの?」

梨子「う、うんそうかもしれないわね、ちょっと今日練習休むわごめんね」

千歌「そっ、そう?お大事にね」

梨子「うんじゃあね」

ーーーーー

千歌「ってことがあって」

鞠莉「オーマイガー、ちかっちそれはもしかすると」

千歌「もしかすると?」

鞠莉「ラブファイヤーが燃え上がってるのかもしれないわー!」

千歌「え!?それって!もしかして」

鞠莉「ソー!ボーイフレンドよ!」

千歌「いやーそれはないんじゃないかなー」

鞠莉「どうして?リリーは今年東京から越してきたんだよ?」

鞠莉「東京でボーイフレンドがいて遠距離恋愛になったかもしれないじゃない」

千歌「それは…否定できないけど」

鞠莉「これを機にーちかっちも曜に乗り換えたらー?」

千歌「ん?やだなー曜ちゃんは女の子だよー?それに私に彼氏なんてまだ早いってー」

鞠莉(あらら~、曜心中お察しするわ)

3: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 01:49:41.05 ID:758eIQ1e.net
鞠莉「まあそういうことならストーキング以外ないわね!」

千歌「あはは、鞠莉ちゃん尾行したいだけでしょ?」

鞠莉「そうとも言うわね、じゃあ明日尾行してみましょー」

千歌「え?いくらなんでも急すぎない?」

鞠莉「善はビジーよ、心配なんでしょ?」

千歌「うん、でも」

千歌(それを知って私はどうしたいんだろう、梨子ちゃんに彼氏がいたとして私は…)

鞠莉「知ってからでもいいんじゃない?」

千歌「へ?」

鞠莉「真実を知ってからどうするか考えてもいいんじゃない?」

鞠莉「知らなきゃ分かり合えないもの…」

4: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 01:58:23.25 ID:758eIQ1e.net
千歌(そっか鞠莉ちゃんも果南ちゃんも…)

千歌「そうだよね!尾行してみよう!」

鞠莉「オッケー、じゃあ明日の練習は休みねー」

千歌「え、別にそこまでしなくても」

鞠莉「リリーが帰んなきゃはじまらないでしょ?そういうことで明日は休みー」

鞠莉「ダイヤたちもこの頃ハードワークで生徒会の仕事に手をつけてられないしね」

千歌「そっか、わかった何から何までありがとね」

鞠理「ドンウォーリー、頑張ってね」

千歌「うん!」

5: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 02:11:14.97 ID:758eIQ1e.net
千歌「というわけで翌日の放課後だけど…」

鞠莉[ソーリー、理事長の仕事がたまってたの忘れてた~応援してるよ]

千歌「なんか白々しい、ま、やるって決めたんだしやらないとね」

千歌(あっ梨子ちゃんだ、やっぱり浮かない顔してる)

千歌(あっバスに乗っちゃう、追いかけなきゃ)

梨子「…」

千歌(気づかれないなー、それだけ思い悩んでるのかな)

梨子「…!」

千歌(あっ降りちゃう、でもここって)

千歌(やっぱりうちに一番近いバス停だ、ってことは普通に帰ってるだけ?)

梨子「……」

千歌(歩きスマホしながらボーッとしてるって危なっかしいなぁ)

千歌(あ、梨子ちゃんの家に入ってった、やっぱり変な事なかったじゃん)

8: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 02:26:22.58 ID:758eIQ1e.net
>>6
怖すぎぃ!


千歌(でも心配だなぁ、そうだコンビニでサンドウィッチ買ってお見舞いとして持って行こう)

千歌(そうすれば家にあがれるはず…ってなんでこんなに他人行儀になってるんだろう)

千歌(昨日からずっと梨子ちゃんの事考えてる)

千歌(なんか変だなぁ私)

ーーーピンポンピンポーンーーー

千歌(卵サンドとミックスサンド買ってみたけどこれで喜んでくれるかなぁ)

千歌(どうしようもしもいらないって言われてそっけない態度取られたら)

千歌(なんか不安な気持ちが身体をグルグルして気持ち悪いよ)

ピンポーン

梨子ママ「はーいどなたでしょう?」

千歌「あ、あの!隣の旅館に住んでる高海千歌です!」

梨子ママ「あー千歌ちゃん、どうぞ上がって」

梨子ママ「今梨子を呼んでくるわね」

千歌「あ、いえいいんです」

梨子ママ「あら、いいの?もしかして喧嘩?」

千歌「いえ、そうじゃないんですけど」

梨子ママ「?まあいいわとりあえず立ち話もなんだしリビングに行きましょうか」

10: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 02:46:08.66 ID:758eIQ1e.net
ーーーーー

梨子ママ「そう、そんなことがあったの…」

梨子ママ「で、千歌ちゃんはどうしたいの?」

千歌「それは……」

梨子ママ「私もあの子の親だし見当がつかないわけじゃないの、でもね」

梨子ママ「もしかしたら私がそのことを言ってあなたたちの仲が悪くなるかもしれない」

梨子ママ「厳しいことを言うけどただの友達が興味本位で突っ込んではいけないのよ」

千歌「………」

梨子ママ「ごめんなさい、あなたを信用できないわけじゃないのだからあの子の親として言うけど」

梨子ママ「あの子が相談するまで待っててあげてほしいの」

梨子ママ「あの子本当に困った時私に相談してくれないのよ」

千歌「………わかりました、待ってみます」

梨子ママ「ありがとう」

千歌「じゃあ今日は帰ります、あっこれ梨子ちゃんに」

梨子ママ「今日は娘のためにありがとう、またいつでもきていいわよ」

千歌「はい!また来ます!」

梨子ママ「元気でいいわねじゃあまた」

千歌(友達が興味本位で、か、厳しいこと言われちゃったなぁ)

千歌(とりあえず、うちにかえ )

16: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 03:09:41.54 ID:758eIQ1e.net
ーーーーーー

千歌(あれ?寝ちゃってのかな?今何時だろう?)

[9:08]

千歌(とりあえず着替えなきゃ制服シワになっちゃってるし)

千歌(梨子ちゃんまだ起きてるかな、今lineしたら怒るかな?)

千歌[今電話してもいい?]

梨子[うん、いいよ]

千歌『あ、もしもし梨子ちゃん』

梨子『どうしたの千歌ちゃん』

千歌『あのさ、昨日から梨子ちゃん…元気ない…よね』

梨子『…そうかしら、そんなつもりは『嘘つかないで』

千歌『ねえ……梨子ちゃん何かあるんなら……話してよ…』

千歌『私…心配してるんだよ…』

梨子『ごめんね、心配かけて…でも』

千歌『そんな関係だったんだ…私たちって…』

千歌『それもそうだよね、あって高々数ヶ月だもんね…』

千歌『はなせない…ことの方が…多いよね…』

18: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 03:50:49.00 ID:758eIQ1e.net
梨子『千歌ちゃんまでそんなこと言わないでよ!』

梨子『なんで…なんでそんなこと言うの…』

梨子『私が打ち明けないから…?それとも私がごめんねとも言えないから…?』

千歌『それってどういう…?』

梨子『ねぇ千歌ちゃん、ちょっと家の近くの砂浜まできてくれない?そこで話しましょ』

千歌『うん、じゃあきるね』

梨子『うん、待ってる』

千歌(一体なんなんだろう、梨子ちゃんに一体何があったんだろう)

ーーーーーーーー

梨子「あ、ちかちゃん来てくれたんだ」

千歌「それはそうでしょ」

梨子「うふふ、そうだね…どこから話そうかしら」

千歌「梨子ちゃんの話したいところからでいいよ」

梨子「じゃあ最初に質問するけど千歌ちゃんと曜ちゃんっていつからの付き合いなの?」

千歌「うーん?いつからだろう幼稚園の頃からかな?」

梨子「そっか、私にもね幼馴染がいたの」

千歌「え!初耳」

梨子「話してないもの、でねその子はずっとそばにいてくれたの」

梨子「初めてコンサートに出た時も一番前で聞いてくれて、いつも元気をもらってたの」

梨子「でも高校のコンクールで私は弾けなかったの」

千歌「知ってる、それで海の音が聞きたいって海に飛び込もうとしたのが私たちの出会いだもんね」

梨子「そう、その時その子に心配されたの、なんで弾けなかったのかって」

梨子「何かあったんならそうだんに乗るよって」

19: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 03:51:18.32 ID:758eIQ1e.net
梨子「でも私はその子に強く当たってしまったの」

梨子「相談してどうなるのって相談して弾けるようになったら苦労しないって」

梨子「最…低…だよね…自分が弾けなかったのを棚に上げて…」

梨子「…でそのまま何もできずに逃げるように…引っ越してきちゃった」

千歌「でも何で今それを」

梨子「この前のコンクール聞きに来てたの…気づいたのは終わった後でね」

梨子「あの子後ろの方に座ってた、その時思ったのこれが私の開けた距離なんだって」

梨子「その時は気づかないふりをしたの、aqoursのみんなのこと考えたその時はそれでいいと思ったの」

梨子「でもね、おとといメールが来たの」

梨子「内容はすごい暖かいものだった、元気そうで良かったとかまた弾けるようになったんだとか」

梨子「すごく恥ずかしかった、距離を開けたのもそれに歩み寄らなかったのも自分だっただって気づいたの」

梨子「これにすごく怖くなったの、今更なんて言ったらいいかわからなくなって」

千歌「だからケータイを…」

21: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 04:15:24.53 ID:758eIQ1e.net
梨子「軽蔑…したよね…ごめんねの一言も面と向かって言えないなんて」

千歌「しようよ」

梨子「え?」

千歌「今から仲直りしようよ!」

梨子「でも」

千歌「いいから、ケータイかして、電話かけて!」

梨子「でも」

千歌「じれったいな、かして!この子ね」

『はいもしもし』

千歌『もしもし、梨子ちゃんの友達の高海千歌です。今日は梨子ちゃんが話をしたいってことで電話しました』

千歌『今から梨子ちゃんに代わります』

梨子「え?あの」

千歌「ほーら、早くしないと待ちくたびれちゃうよ」

梨子『もしもし…あっうん梨子だよ…うん…うん…あのね』

梨子『…あの…その…』

22: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 04:15:56.31 ID:758eIQ1e.net
千歌「私?」

千歌『もしもし、高海です』

『あ、千歌ちゃんでいいのかな?ありがとう梨子の背中を押してくれてあの子つり目でこわーい顔してるけど』

『本当はすごい優しくて、真面目で…怒ると怖いけど』

千歌『うん、知ってる』

『だから仲良くしてあげてね』

千歌『任せて』

『安心した、千歌ちゃんみたいな子がいてくれるなら安心、後梨子にいっておいて欲しいんだけど』

千歌『ん?』

『堕天使の衣装似合ってたよって』

千歌『わかった』

『じゃあきるね』

千歌『え?いいの?』

『全部話したらつまらないじゃない、話したいときに話すの』

千歌「うんわかった、じゃあね」

『うんまた』

梨子「なんだったって?」

千歌「秘密」

25: (聖火リレー)@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 04:22:58.69 ID:758eIQ1e.net
梨子「えーなんでよー」

千歌「聞けばいいじゃん、仲直りしたんだから」

梨子「…!そうね」

千歌「よかったー元気になって」

梨子「そうね、私も肩の荷が下りたわ」

千歌(二人の電話を見ていたら無性に曜ちゃんと話したくなった)

千歌(話したいときに話すことができる誰かがいるって素晴らしくて)

千歌(それを大事にしなきゃいけないって)

千歌『あーもしもし曜ちゃん』

千歌『えへへー大好きだよ』


引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1474647856/

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