【SS】善子「光が見えなくても」【ラブライブ！サンシャイン!!】

ダイヤ「...善子さん、善子さん」ﾕｯｻﾕｯｻ

善子「...ん、おはよ」

ダイヤ「はい、おはようございます。目のほうは...どうですか？」

善子「相変わらず何も見えない、ダイヤが目の前に居るのは...分かる」ｷﾞｭ

ダイヤ「...そう」

ダイヤ「今日は仕事が休みだから...ずっと一緒に居ましょうね」

善子「うん、ありがと」

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急に目が見えなくなってから一週間、
病院に緊急搬送されて、気がついたら病室のベッドの上にいた。

みんな大学や仕事で遠くに引っ越したから、地元に残っているダイヤが毎日病室に来てくれる。

ダイヤ「善子さん、耳かきしませんか？」

善子「してくれるの？」

ダイヤ「したくても出来ないでしょう？ほら、横になりなさい」
　

善子「ん...」ｺﾛﾝ

ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ

ダイヤ「はい、逆しますよ」

ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ

善子「...」

...ダイヤって、私にこんな優しかったっけ

ダイヤ「ふふふ...じっと大人しくしてたら可愛いんですのね♡」

善子「...うるさい」
　

ダイヤ「はいはい、ルビィとは違って生意気な子ね」

善子「ふんっ」

ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ...

ダイヤ「はい、終わりましたよ」

ダイヤ「ふぅー...」

善子「ひぃ！？」ｿﾞｸｿﾞｸ　　

ダイヤ「なにを情け無い声を出しているんですか...」
　

善子「出してない！」

ごめんねダイヤ
スクールアイドルしてる時から、ずっとずっとお世話になりっぱなしで

・・・・・・・・・・・・・・

善子「...」ｺﾞｿｺﾞｿ

ダイヤ「？」

ダイヤ「もしかして、ティッシュ探してます？」

善子「あ、うん...」

ダイヤ「はい、ここですよ」ｽｯ

～～～～～～～～

善子「あ、あれ...？」ｶﾞｻｺﾞｿ

ダイヤ「はい、どうせ櫛でしょう？」ｽｯ

善子「...ありがとう」
　

ダイヤ、なんで私のしたい事が分かるんだろう...

嬉しいんだけど...なんか照れくさいな

わかりやすいのかな、私

ダイヤ「...さて、今日はそろそろお暇させていただきますね」

善子「うん、今日もありがとね」

善子「ねえ、ダイヤ」

ダイヤ「はい？」

善子「無理して毎日...来なくてもいいよ」

善子「忙しいんでしょ？私、ダイヤの負担になりたくない」

ダイヤ「...」

ダイヤ「私は完璧人間なので、帰ってからでもやることはやり切れますわ」

ダイヤ「貴方は私の心配をするより、自分の目を心配なさい」

善子「でも...」

ダイヤ「...まあ、善子さんが私と会いたくないのなら...また話は別ですが」

善子「...！それは違う！そんな事言わないでよ...」

ダイヤ「なら毎日来ますわ。貴方には助けられた事もありますので」

善子「えっ」
　

ダイヤ「それでは、おやすみなさい」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

善子「ちょっ...」

私がダイヤを、助けた？

記憶にないんだけど...

何かしたっけ...

～～～～～～～～～～～～～
　

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

ダイヤ「...ん？PCがなにやら重いですわね...」

ダイヤ「...困った時の誰かさん...は、今は頼れませんわね」

ダイヤ「困りましたわ...」

～～～～～～～～～～～
某インターネット質問サイト

質問者 ディアマンテ

Q, 妹のNintendo 3DSというゲーム機が突然動かなくなりました。どうすればいいですか？

名前 まるまるまるちゃん

A, ggrks

名前 アローシューター

A, 情弱すぎワロタ

名前 堕天使ベリアル

A, 説明書に書いてあるサポートセンターに問い合わせてみて。きっと解決策があるはず。

名前 ディアマンテ

ありがとうございます、助かりました。先ほど問い合わせてみたところ、保証期間が有効なので修理に出してみます。


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質問者 ディアマンテ

Q, 妹がレズモンGOというアプリをしています。メノノリというレズモンが見つからないと泣いています。どうか親切な方、回答お願いします...

名前 リエーチカ

A, 素直に私がやってますと言えよオッサン

名前 占いのんちゃん

A, 東京タワーのてっぺんにいるでwwwwwww逝って、どうぞ
　

名前 患者黙れ

A, 三回回ってワンって言えば893から貰えるよ

名前 堕天使ベリアル

A, 残念ながらそのレズモンはイベントでしか手に入れられないから今からは無理。多分今月復刻イベントやるからその時に頑張って。

名前 ディアマンテ

分かりました、貴重な情報をありがとうございます。妹が凄く楽しみにしています。本当に助かりました。

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質問者 ディアマンテ

Q, 私の通っている学校が廃校になると噂が流れています。原因は入学志望者が年々減っている事だと思います。どうしたら入学志望者が増えると思いますか？

名前 おやつちゃん

A, やったぜ。

名前 量産型メノノリ

A, セ　クスして子供増やせばいいと思うんですけど(名推理)
　

名前 唐揚げ貴洋

A, ↑分かるナリ

名前 堕天使ベリアル

A, まず貴方の通っている学校の魅力をどこかに発信しないとね。今はインターネットもあるんだし学校HPとか作ればいいんじゃない？
奇遇なことに私の通いたいなって思ってる学校もそんな噂があるよー
以上、受験生からでした。

名前 ディアマンテ

貴重なご意見ありがとうございます。
もしよろしければ連絡を取り合いませんか？

名前 堕天使ベリアル

捨てアドで良いならいいよ。
××××××@×××

～～～～～～～～～

ディア 『届きました？』

ベリアル『きたきた』

ディア『返信、早いですね』

ベリアル『暇だしね、んでなんで連絡先聞いたわけ？』

ディア『毎回とても親切な対応をしてくれるので、是非一度ゆっくりお話しがしたいなと思いまして』
　

ベリアル『別に普通に回答してただけなんだけど...』

ディア『無自覚な優しさってヤツですね。憧れます！』

ベリアル『ありがと、んでディアマンテさんって今いくつ？』

ディア『高校一年生です、ベリアルさんは？』

ベリアル『中2、絶賛引きこもり中』

ディア『引きこもり？何かありましたの？』

ベリアル『べつに、クラスの雰囲気が嫌いなだけ』
　

『』←のやりとりは基本昔の話
　

ディア『もし良かったら、今までのお礼にお勉強を教えて差し上げましょうか？』

ベリアル『いいの？』

ディア『もちろんです』

～～～～～～～～～～～～～～

ダイヤ「よいしょ、よいしょ...」ｶﾗｶﾗ

ダイヤ(...さて、仕事もあと一踏ん張りね...この後は善子さんと...)

ｶﾞﾀﾞｶﾞﾀ...

ダイヤ「...！」

ガッシャアン！！！

～～～～～～～～～～～～～

ディア『ベリアルさん！お暇でしたらメールしましょう』

ベリアル『はいはい、なに？』

ディア『笑わないでくださいね』

ベリアル『ははは』

ディア『いじわるですよ！』

ベリアル『ごめんって、んでなに？』

ディア『実は私、スクールアイドルです！』

ベリアル『え！！！本当！？』

ディア『ほんとです♡びっくりしました？』

ベリアル『当たり前じゃん...μ's？だっけ？アレに憧れたの？』
　

ディア『そうです！実は今度、ライブをするんですよ！』

ベリアル『へー、ちょっと見たいかも』

ディア『来てくれます？』

ベリアル『行く、会場教えて』

～～～～～～～～

ダイヤ『果南さん！鞠莉さん！Aqours～...』

果南&鞠莉ダイヤ『サーン...シャイン！！！』

・・・・・・・・・

スタッフ『辞退...ですか...』

ダイヤ『はい...ですので...次の...スクールアイドルに...』

スタッフ『ダイヤさんだけでも、歌えませんか？』

ダイヤ『...それは』

～～～～～～～～～～～

ベリアル(確かディアマンテさんのユニットは三組目...)

ベリアル(...まだかな...早く見たいな)

アナウンス『えー、三組目のユニットのステージはメンバーの体調不良で中止になりまし...』

ベリアル(嘘でしょ？)

ベリアル(まさか...ディアマンテさん？)

ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ベリアル『もしかしたら貴女？怪我したの？』

ベリアル(...)ｿﾜｿﾜ
　

ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ

ディア『申し訳ありません、メンバーが怪我ともう一人が、あまりの緊張で声が出なくなりました。』

ベリアル『そっか、残念ねディアマンテさんは大丈夫なの？』

ディア『大丈夫です、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。あと、ステージを見せられなくてすみません。』

ベリアル『貴女が無事ならいいの、ゆっくり休んでね？』

～～～～～～～～

数日後

ディア『ベリアルさん』

ベリアル『なに？』

ディア『解散しちゃいました』

ベリアル『嘘でしょ？』

ディア『メンバーが一人、留学になりましてね...』
　

ベリアル『そうなんだ...こんな時なんて言ったらいいか分からないけど、私はいつかディアマンテさんがステージに上がれるのを待ってる、アイドル諦めないで』

ディア『ありがとうございます。とても励みになります。』

～～～～～～～～～～

『絶対いつかステージを見せてね』

『私、ずっと待ってる。』

『ディアマンテさんのステージ衣装、いつか作ってみたいなぁ』

『聞いて、私明日から高校生よ。どこかで会えたら嬉しいな』

・・・・・・・・

入学式、校内

善子「善子ゆーな！ヨハネ！」

花丸「待ってよ善子ちゃーん！」

善子「うるさーい！！！」

ｶﾗｯ

善子(ヤバ！携帯落とした！でもでもでも...追ってくるし...)

善子(えーい！！！後で取りに行こう！)
　

・・・・・・

ダイヤ(...ん？)

ダイヤ(誰かの携帯電話ですわね...)

ダイヤ(...流石に誰のかは分かりませんね)

ダイヤ(少し失礼して...)

ｽﾏﾎﾋﾗｷ-

ダイヤ(...！！！)

【ディアマンテさんからのメールが来ています】

～～～～～～～～～～
　

ダイヤ「う...ん？」ｶﾞﾊﾞｯ　

ダイヤ「...どこ、ですか」

横を向くと、見慣れた景色があった。

窓の外には赤いランプをつけた、白い車

車椅子や噴水がある。

何故か既視感を覚え、更に視線を落とすと...

見慣れた愛おしい寝顔があった。

津島善子。

ルビィと...同じくらい愛している家族のような、後輩。

そして、私を支えてくれた...【堕天使ベリアル】

思い出した、私は作業中...積み荷に...
　

「ダイヤ？」

善子「...ねえ、そこに居るのは...ダイヤ？」

善子「...私、津島善子...」

ダイヤ「善子...さん...」

善子「ねえダイヤ...どこ？ぎゅーってしたいよ...」

ダイヤ「待ってください...今そちらに...！？」

足に激痛が走った。

どうやら...右足が折れているみたいだ。

でも...

ダイヤ「はい、私は...こ、こ...です...よ...ッッッ！」ｸﾞﾗｸﾞﾗ

ダイヤ「善子さん...善子さん...」ぎゅっ

善子「ダイヤ...会いたかった...看護婦さんがね...ダイヤが過労で倒れて...ここに運ばれたって聞いて...」
　

ダイヤ「大丈夫ですよ...平気ですよ...」ぎゅ

善子「ごめんね...私が、ッく...目が、見えないせいで...」

ダイヤ「いいんですのよ...善子さんは悪くありませんから...」

善子「私...昨日ね...手術したんだ」

ダイヤ「目の、ですか？」

善子「そう。もう包帯を取っていいはずだし...ダイヤ、私の包帯...取って？」
　

ダイヤ「いいんですの？」

善子「大丈夫、ちょっと怖いけど...貴女をみたいから...」

ダイヤ「分かりました...」

ｼｭﾙｯ

善子「...」

善子「...ッ」

善子「...久しぶり、ダイヤ」

ダイヤ「善子さん...！」

善子「ちょっと...その足...」

ダイヤ「...！」
　

善子「折れてる...よね？」

ダイヤ「い、いや、これはただの捻挫...」

善子「ばか！ほんとに...強がりなんだから...」ぎゅっ

ダイヤ「...ごめんなさい」

善子「大丈夫、今度は私が...ダイヤを支えてあげるからね」

ダイヤ「...はい、お願いします。」

私が津島善子、もとい堕天使ベリアルに恋に落ちるのは

もう少し先のおはなし。

今は、もう一度貴女に光が見えた喜びを噛み締めましょう。

おしまい
　

クッソガバガバだけど許して