2: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:22:28.56 ID:YWNUM/hX
#1
千砂都「よーし、ちょっと休憩。各自水分補給してー」
すみれ「ぱっと飲み物買ってくるわね」
かのん「私も行くぅー」
可可「レンレンは行かないノデスカ?」
恋「わたくしは水筒を持ってきているので大丈夫です。皆さんで行ってきてください」
かのん「サヤさんが持たせてくれたの?いいね!」
恋「!」
恋「サヤさんはスクールアイドル活動に関する理解がありますから。見てください」トポポポ…
すみれ「お茶じゃないのね。これなに?ちょっと濁ってる感じだけど」
恋「ポカリスエットです。知りませんか?粉で売っていて、水で溶いて作るんですよ」
千砂都「あれいいよね。安いし、いっぱい作れるし。運動部なんかじゃ部費で備蓄してるところも多いみたいだよ」
千砂都「よーし、ちょっと休憩。各自水分補給してー」
すみれ「ぱっと飲み物買ってくるわね」
かのん「私も行くぅー」
可可「レンレンは行かないノデスカ?」
恋「わたくしは水筒を持ってきているので大丈夫です。皆さんで行ってきてください」
かのん「サヤさんが持たせてくれたの?いいね!」
恋「!」
恋「サヤさんはスクールアイドル活動に関する理解がありますから。見てください」トポポポ…
すみれ「お茶じゃないのね。これなに?ちょっと濁ってる感じだけど」
恋「ポカリスエットです。知りませんか?粉で売っていて、水で溶いて作るんですよ」
千砂都「あれいいよね。安いし、いっぱい作れるし。運動部なんかじゃ部費で備蓄してるところも多いみたいだよ」
3: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:26:21.05 ID:YWNUM/hX
恋「本当はサヤさんの淹れた紅茶を持ってきたいところですが、紅茶は利尿作用があって運動時の水分補給には適していませんからね。残念です」
可可「レンレンの家に行ったとき飲んだ紅茶デスね。美味しかったデス~」ポワァ
かのん「紅茶は持ってきても冷めちゃうもんね。やっぱり家で淹れてもらってすぐに飲むのが一番だよ」
恋「むっ。それはそうですが、サヤさんは冷めても美味しく飲めるように紅茶を淹れられますから。放課後までずっと美味しく飲めますよ!」
かのん「ひいっ、ごめんなさい!?」
すみれ「どうどう。別にサヤさんを悪く言ったわけじゃないでしょうよ」
#1 おわり
可可「レンレンの家に行ったとき飲んだ紅茶デスね。美味しかったデス~」ポワァ
かのん「紅茶は持ってきても冷めちゃうもんね。やっぱり家で淹れてもらってすぐに飲むのが一番だよ」
恋「むっ。それはそうですが、サヤさんは冷めても美味しく飲めるように紅茶を淹れられますから。放課後までずっと美味しく飲めますよ!」
かのん「ひいっ、ごめんなさい!?」
すみれ「どうどう。別にサヤさんを悪く言ったわけじゃないでしょうよ」
#1 おわり
4: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:30:05.32 ID:YWNUM/hX
#2
千砂都「みんなでお邪魔しちゃって大丈夫?迷惑にならないかな」
恋「大丈夫ですよ。サヤさんにはきちんと昨日のうちに伝えておきましたから」
可可「♪レンレンのお家~~レンレンのお家~~」
かのん「可可ちゃん、ご機嫌だね」
可可「ハイデス!レンレンのお家は美味しい紅茶が飲めまスノデ!」
すみれ「だってさ」
恋「ふふっ、任せてください。サヤさんにとびきり美味しい紅茶を淹れてもらいます」
すみれ「だってさ」
可可「やりマシター!」
千砂都「みんなでお邪魔しちゃって大丈夫?迷惑にならないかな」
恋「大丈夫ですよ。サヤさんにはきちんと昨日のうちに伝えておきましたから」
可可「♪レンレンのお家~~レンレンのお家~~」
かのん「可可ちゃん、ご機嫌だね」
可可「ハイデス!レンレンのお家は美味しい紅茶が飲めまスノデ!」
すみれ「だってさ」
恋「ふふっ、任せてください。サヤさんにとびきり美味しい紅茶を淹れてもらいます」
すみれ「だってさ」
可可「やりマシター!」
5: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:34:04.71 ID:YWNUM/hX
「「「お邪魔しまーす」」」
恋「ただいま帰りました」
サヤ「お帰りなさい、お嬢様。いらっしゃいませ、皆様」ペコ…
すみれ「ご無沙汰しています。お世話になります」
サヤ「はい。すぐに紅茶をお持ちしますので、居間でゆっくりされていてください」
かのん「おー、さすがサヤさん。恋ちゃんがお願いする前に紅茶の用意をしてくださるなんて」
恋「ふふん。サヤさんを見くびってもらっては困ります。わたくしのお願いくらい、言うまでもなく伝わるのですから。この間だって、私が学校で…」
千砂都「うんうん、後でゆっくり聞くからまずは靴を脱いで居間に向かおうねー」
恋「ただいま帰りました」
サヤ「お帰りなさい、お嬢様。いらっしゃいませ、皆様」ペコ…
すみれ「ご無沙汰しています。お世話になります」
サヤ「はい。すぐに紅茶をお持ちしますので、居間でゆっくりされていてください」
かのん「おー、さすがサヤさん。恋ちゃんがお願いする前に紅茶の用意をしてくださるなんて」
恋「ふふん。サヤさんを見くびってもらっては困ります。わたくしのお願いくらい、言うまでもなく伝わるのですから。この間だって、私が学校で…」
千砂都「うんうん、後でゆっくり聞くからまずは靴を脱いで居間に向かおうねー」
6: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:38:11.33 ID:YWNUM/hX
恋「……と、サヤさんが咄嗟に庇ってくれまして。普段は温厚で優しいサヤさんですが、あのときの格好良さといったら、それはもう…」
サヤ「お待たせいたしました」スッ
恋「!」
サヤ「今はアッサムをあけているので、邪魔し合わないようにスコーンを焼いてみました。ミルクも温めていますから、味を変えたいときにはお使いくださいね」
可可「スコーンまで!?幸せデスゥ…」
千砂都「至れり尽くせりでありがとうございます。大変じゃなかったですか?」
サヤ「スコーンは準備と片づけを含めても、一時間半もあれば作れますから。たいしたことはありませんよ」
サヤ「お待たせいたしました」スッ
恋「!」
サヤ「今はアッサムをあけているので、邪魔し合わないようにスコーンを焼いてみました。ミルクも温めていますから、味を変えたいときにはお使いくださいね」
可可「スコーンまで!?幸せデスゥ…」
千砂都「至れり尽くせりでありがとうございます。大変じゃなかったですか?」
サヤ「スコーンは準備と片づけを含めても、一時間半もあれば作れますから。たいしたことはありませんよ」
7: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:42:48.09 ID:YWNUM/hX
かのん「ねえ恋ちゃん、お話の続きは?サヤさんが庇ってくれて、それからどうしたの?」
サヤ「あら、私の話をされていたのですか?一体なんの話でしょう」
恋「し、していませんっ!サヤさんが格好良かった話なんてしていませんから!かのんさん!!」
かのん「ひ、ひいっ!?ごめんなさい!」
可可「……どうして隠すのデショウ」モグモグ
すみれ「本人の前じゃ照れ臭いってことなんでしょ。…おいしっ」
千砂都「わかるわかる。ま、私は恥ずかしがったりしないけどね」
サヤ「あら、私の話をされていたのですか?一体なんの話でしょう」
恋「し、していませんっ!サヤさんが格好良かった話なんてしていませんから!かのんさん!!」
かのん「ひ、ひいっ!?ごめんなさい!」
可可「……どうして隠すのデショウ」モグモグ
すみれ「本人の前じゃ照れ臭いってことなんでしょ。…おいしっ」
千砂都「わかるわかる。ま、私は恥ずかしがったりしないけどね」
8: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:47:12.76 ID:YWNUM/hX
恋「さ、サヤさんも一緒に頂きましょう」トントン
サヤ「若い人たちの中に混じるなんて緊張してしまいますね。それでは失礼します」ストン
かのん「あー!隣はサヤさんがよかったんだね。だから私が座ろうとしたときダメって言ったんだ」
恋「かーのーんーさーん~~~!!」ゴゴゴゴ
かのん「ぎゃーっ、なに!?なんで!?ごめんなさーい!」
すみれ「学ばないわねぇ」ズズ
サヤ「あらあら。仲良しなご友人がたくさんできて、なによりですね」フフ
#2 おわり
サヤ「若い人たちの中に混じるなんて緊張してしまいますね。それでは失礼します」ストン
かのん「あー!隣はサヤさんがよかったんだね。だから私が座ろうとしたときダメって言ったんだ」
恋「かーのーんーさーん~~~!!」ゴゴゴゴ
かのん「ぎゃーっ、なに!?なんで!?ごめんなさーい!」
すみれ「学ばないわねぇ」ズズ
サヤ「あらあら。仲良しなご友人がたくさんできて、なによりですね」フフ
#2 おわり
9: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:52:24.73 ID:YWNUM/hX
#3
体育祭…
「on your mark. Set.」
グ…
──パァン!
ワァァァァッ
サヤ「お嬢様ー、がんばってください!いい調子ですよ!」ゴーゴー
生徒 (メイド…)
生徒 (メイド来とる…)
生徒 (メイドだ…)
体育祭…
「on your mark. Set.」
グ…
──パァン!
ワァァァァッ
サヤ「お嬢様ー、がんばってください!いい調子ですよ!」ゴーゴー
生徒 (メイド…)
生徒 (メイド来とる…)
生徒 (メイドだ…)
10: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 21:56:58.77 ID:YWNUM/hX
恋「サヤさん!」タタタ…
サヤ「午前の部、お疲れ様でした。惜しかったですね」
恋「うぅ…サヤさんに格好いいところを見せたかったのに」シュン
サヤ「一位の方、陸上部だそうじゃないですか。そんな相手と僅差だったのだから、もっと誇っていいと思います。お嬢様が一番格好良かったですよ」
恋「サヤさん…!」パァァ
サヤ「さあ、私の特製お弁当を持ってきましたから、一緒に頂きましょう。たくさん食べて午後の部も頑張ってくださいね」
恋「はいっ」
サヤ「午前の部、お疲れ様でした。惜しかったですね」
恋「うぅ…サヤさんに格好いいところを見せたかったのに」シュン
サヤ「一位の方、陸上部だそうじゃないですか。そんな相手と僅差だったのだから、もっと誇っていいと思います。お嬢様が一番格好良かったですよ」
恋「サヤさん…!」パァァ
サヤ「さあ、私の特製お弁当を持ってきましたから、一緒に頂きましょう。たくさん食べて午後の部も頑張ってくださいね」
恋「はいっ」
11: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:01:39.65 ID:YWNUM/hX
可可「レンレンみーっけ、デス!」
恋「可可さん。それにすみれさんも」
すみれ「ご一緒してもいいかしら。私も可可も親が来てないから、どこで適当に食べてもいいのよね」
サヤ「ぜひご一緒しましょう。二人では食べきれないほどのお弁当を作ってきましたから、お二人も召し上がってください」
可可「ホントウデスカ。クゥクゥ、お腹ペコペコなので助かるデス」
恋 ムー…
すみれ「それじゃ失礼して…っと、……恋さーん?」
サヤ「…こほん。普段は紅茶やお菓子しか召し上がっていただく機会がありませんが、今日はお嬢様のご友人に私の料理を召し上がっていただくいい機会ですね」
サヤ「褒めていただけるといいのですけれど」ウィンク
恋「!」
すみれ「!」
恋「可可さん。それにすみれさんも」
すみれ「ご一緒してもいいかしら。私も可可も親が来てないから、どこで適当に食べてもいいのよね」
サヤ「ぜひご一緒しましょう。二人では食べきれないほどのお弁当を作ってきましたから、お二人も召し上がってください」
可可「ホントウデスカ。クゥクゥ、お腹ペコペコなので助かるデス」
恋 ムー…
すみれ「それじゃ失礼して…っと、……恋さーん?」
サヤ「…こほん。普段は紅茶やお菓子しか召し上がっていただく機会がありませんが、今日はお嬢様のご友人に私の料理を召し上がっていただくいい機会ですね」
サヤ「褒めていただけるといいのですけれど」ウィンク
恋「!」
すみれ「!」
12: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:06:18.03 ID:YWNUM/hX
恋「……可可さん、すみれさん。ご一緒しましょう。お二人のお弁当は程々にして、サヤさんのお弁当も食べてくださいね。特にオススメなのは、お手製の春巻きと、ちくわの磯部揚げです」
すみれ「あら、そう。じゃさっそく頂いてみるわ」ヒョイ パクッ
すみれ「……うん、美味しい!さすがですね、サヤさん。お菓子もお料理もとっても上手だなんて、憧れます」
恋「そ、そうですか!」パァァ
可可「スミレが褒めたのはサヤさんデスよ」
すみれ ゲシッ
可可「あぅっ、なにするノデスカ!」
すみれ「うるさい、あんたも食べなさいったら食べなさい!」
すみれ「あら、そう。じゃさっそく頂いてみるわ」ヒョイ パクッ
すみれ「……うん、美味しい!さすがですね、サヤさん。お菓子もお料理もとっても上手だなんて、憧れます」
恋「そ、そうですか!」パァァ
可可「スミレが褒めたのはサヤさんデスよ」
すみれ ゲシッ
可可「あぅっ、なにするノデスカ!」
すみれ「うるさい、あんたも食べなさいったら食べなさい!」
14: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:11:54.27 ID:YWNUM/hX
可可「むぐうっ!?人の口にムリヤリ食べ物を入れるなんてどんな教育を…太好吃了!!」
恋「こっ、これだって美味しいんですよ!食べてください!」
すみれ「あら、イチゴ入ってるのね」
恋「い…イチゴはダメです、食べないでください!」
すみれ「なんでよ、一つくらいいいじゃない。食べてみてって言ったでしょ」
恋「サヤさんが作ったわけじゃないのですから、それは食べなくていいんです!狙わないでください!」
サヤ (お嬢様の分は別にもう少し持ってきているので大丈夫ですよ) ニコニコ
#3 おわり
恋「こっ、これだって美味しいんですよ!食べてください!」
すみれ「あら、イチゴ入ってるのね」
恋「い…イチゴはダメです、食べないでください!」
すみれ「なんでよ、一つくらいいいじゃない。食べてみてって言ったでしょ」
恋「サヤさんが作ったわけじゃないのですから、それは食べなくていいんです!狙わないでください!」
サヤ (お嬢様の分は別にもう少し持ってきているので大丈夫ですよ) ニコニコ
#3 おわり
15: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:16:43.28 ID:YWNUM/hX
#4
かのん「見てよ、昨日トレンド三位になってたんだよ」
千砂都「ひゃー、すごいねぇ」
恋「お疲れ様ですー…お二人とも、なにを見ているのですか?」
かのん「あっ恋ちゃん、見てよ!昨日のマツコで取り上げられたお店さぁ、トレンド三位になってたんだよ。うちの喫茶店もどうにかして取り上げられないかなあ~」
千砂都「お母様に欲がないから、ないだろうねぇ」
恋「……マツコとはなんですか?それにトレンドというのは…」キョトン
かのん「うえっ、もしかして恋ちゃんマツコ観てないの!?」
恋「は、はい。テレビ番組かなにかですか?」
千砂都「…もしかして、ツイッターもやってない?」
恋「はい。触ったことがありません」
かのちぃ「「………」」
かのん「見てよ、昨日トレンド三位になってたんだよ」
千砂都「ひゃー、すごいねぇ」
恋「お疲れ様ですー…お二人とも、なにを見ているのですか?」
かのん「あっ恋ちゃん、見てよ!昨日のマツコで取り上げられたお店さぁ、トレンド三位になってたんだよ。うちの喫茶店もどうにかして取り上げられないかなあ~」
千砂都「お母様に欲がないから、ないだろうねぇ」
恋「……マツコとはなんですか?それにトレンドというのは…」キョトン
かのん「うえっ、もしかして恋ちゃんマツコ観てないの!?」
恋「は、はい。テレビ番組かなにかですか?」
千砂都「…もしかして、ツイッターもやってない?」
恋「はい。触ったことがありません」
かのちぃ「「………」」
17: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:21:23.84 ID:YWNUM/hX
千砂都「お夕飯の時間って、テレビはなに観てるの?」
恋「ほとんどNHK総合を流しています。金曜日は歌番組を観ることもあります」
千砂都 ホェー
かのん「ツイッターは?スクールアイドルの情報収集とかツイッターでやらないの?」
恋「ツイッターはできないので、インターネットで調べていますよ」
かのん「できないってなに!?」
恋「さあ…詳しくは聞いていないのですが、わたくしのスマートフォンはツイッターなどはできない契約になっているのだと、サヤさんが」
かのん「…………!!!」(絶句)
千砂都「インターネットはやっていいんだね」
恋「それくらいは、現代人ですから。サヤさんがいるときに、一日一時間まで触っていいことになってます」
千砂都「…………!!!」(絶句)
恋「ほとんどNHK総合を流しています。金曜日は歌番組を観ることもあります」
千砂都 ホェー
かのん「ツイッターは?スクールアイドルの情報収集とかツイッターでやらないの?」
恋「ツイッターはできないので、インターネットで調べていますよ」
かのん「できないってなに!?」
恋「さあ…詳しくは聞いていないのですが、わたくしのスマートフォンはツイッターなどはできない契約になっているのだと、サヤさんが」
かのん「…………!!!」(絶句)
千砂都「インターネットはやっていいんだね」
恋「それくらいは、現代人ですから。サヤさんがいるときに、一日一時間まで触っていいことになってます」
千砂都「…………!!!」(絶句)
18: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:26:37.87 ID:YWNUM/hX
かのん「ち、ちぃちゃん…」ボソッ
千砂都「うん。これは…間違いないね…」ボソッ
かのちぃ ((恋ちゃんが高校生らしからぬほどピュアなのは、サヤさんによる完全純粋培養が原因だ……!!!))
恋「?」
千砂都 (お母様に代わって自分が恋ちゃんを立派に育てるんだって、一生懸命だったんだろうなぁ…) ホロリ
かのん (昔からずっとNHK見せとけば、ありあも私から無理やりチャンネル権奪ったりしない子に育ったのかなあ…) ホロリ
恋「あの、かのんさん?千砂都さん?わたくし、なにか変なことでも…」
かのん「ううんっなんでもない!なんでもないよ!」
千砂都「そうそう、恋ちゃんは今の純粋無垢なままが一番素敵だからね!」
恋「はあ…」
別の日…
千砂都「こらっ可可ちゃん!使わないときは必ずパソコンの画面ロックかけなきゃって言ったでしょ!変なバナーが表示されてたらどうするの!?」
可可「ご…ごめんナサイデス~……」ガクガク
#4 おわり
千砂都「うん。これは…間違いないね…」ボソッ
かのちぃ ((恋ちゃんが高校生らしからぬほどピュアなのは、サヤさんによる完全純粋培養が原因だ……!!!))
恋「?」
千砂都 (お母様に代わって自分が恋ちゃんを立派に育てるんだって、一生懸命だったんだろうなぁ…) ホロリ
かのん (昔からずっとNHK見せとけば、ありあも私から無理やりチャンネル権奪ったりしない子に育ったのかなあ…) ホロリ
恋「あの、かのんさん?千砂都さん?わたくし、なにか変なことでも…」
かのん「ううんっなんでもない!なんでもないよ!」
千砂都「そうそう、恋ちゃんは今の純粋無垢なままが一番素敵だからね!」
恋「はあ…」
別の日…
千砂都「こらっ可可ちゃん!使わないときは必ずパソコンの画面ロックかけなきゃって言ったでしょ!変なバナーが表示されてたらどうするの!?」
可可「ご…ごめんナサイデス~……」ガクガク
#4 おわり
19: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:31:20.96 ID:YWNUM/hX
#5
恋「ううぅ…」
すみれ「恋。どうしたのよ、そんなに大きな声で唸っちゃって」
恋「ああ、すみれさん。すみません、気が付かずに」
すみれ「別にいいけど。悩みでもあるなら聞くわよ」ベロ パゴッ
恋「悩み…いえ、悩みというほどでは…」
すみれ「無理に話せとも言わないわよ。もし誰かに聞いてほしいことがあるんだったら聞くけどってだけ」ストロー プスッ
恋「………せっかくお声かけくださったので、いいですか?」
すみれ「どうぞ。なに?」チュー…
恋「サヤさんとの結婚の話なのですが」
すみれ ブーーーーーーーーッッッ
恋「ううぅ…」
すみれ「恋。どうしたのよ、そんなに大きな声で唸っちゃって」
恋「ああ、すみれさん。すみません、気が付かずに」
すみれ「別にいいけど。悩みでもあるなら聞くわよ」ベロ パゴッ
恋「悩み…いえ、悩みというほどでは…」
すみれ「無理に話せとも言わないわよ。もし誰かに聞いてほしいことがあるんだったら聞くけどってだけ」ストロー プスッ
恋「………せっかくお声かけくださったので、いいですか?」
すみれ「どうぞ。なに?」チュー…
恋「サヤさんとの結婚の話なのですが」
すみれ ブーーーーーーーーッッッ
20: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:36:04.79 ID:YWNUM/hX
すみれ「は、はあ!?」ガタッ
すみれ「け、け、け、結婚!?あんたが!?サヤさんと!?」
恋「お、大きな声で繰り返さないでください!」//
すみれ「恋とサヤさん、結婚するわけ!?」
恋「しませんよ、するわけないじゃないですか。わたくしたちは女同士ですよ」
すみれ「んんんんん~~~~~?????」
恋「日本国内では、女性同士の結婚は認められていません。ご存じでないのですか?」
すみれ「おっと、なんで私が責められる側なのかしらね」
すみれ「…それならあんたはなにをそんなにあーうー悩んでたのよ」
恋「……恥ずかしいのですが、…あれはまだわたくしが幼かった頃のことです」
ホワンホワンホワン… (回想)
すみれ「け、け、け、結婚!?あんたが!?サヤさんと!?」
恋「お、大きな声で繰り返さないでください!」//
すみれ「恋とサヤさん、結婚するわけ!?」
恋「しませんよ、するわけないじゃないですか。わたくしたちは女同士ですよ」
すみれ「んんんんん~~~~~?????」
恋「日本国内では、女性同士の結婚は認められていません。ご存じでないのですか?」
すみれ「おっと、なんで私が責められる側なのかしらね」
すみれ「…それならあんたはなにをそんなにあーうー悩んでたのよ」
恋「……恥ずかしいのですが、…あれはまだわたくしが幼かった頃のことです」
ホワンホワンホワン… (回想)
21: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:40:42.64 ID:YWNUM/hX
──サヤ「おはようございます、恋お嬢様。今朝も早いお目覚めで立派ですね」
──れん「おはよう、さやちゃん。今日も一日おうちにいてくれるの?」
──サヤ「はい。奥様と旦那様はもう出かけてしまわれたので、私と二人ですよ」
──れん「わあいっ、さやちゃんとふたりきり!」
──サヤ「恋お嬢様はお強いですね。奥様たちがお家を不在にしても、寂しいなんて言わないのですね」
──れん「だって、さやちゃんがいるもの!さやちゃんがいてくれたら、さみしくないよ」
──れん「わたし、おっきくなったらさやちゃんとけっこんするんだから!」
──サヤ「まあまあ…ふふふ、楽しみにしていますね──」
ホワンホワンホワン… (回想おわり)
──れん「おはよう、さやちゃん。今日も一日おうちにいてくれるの?」
──サヤ「はい。奥様と旦那様はもう出かけてしまわれたので、私と二人ですよ」
──れん「わあいっ、さやちゃんとふたりきり!」
──サヤ「恋お嬢様はお強いですね。奥様たちがお家を不在にしても、寂しいなんて言わないのですね」
──れん「だって、さやちゃんがいるもの!さやちゃんがいてくれたら、さみしくないよ」
──れん「わたし、おっきくなったらさやちゃんとけっこんするんだから!」
──サヤ「まあまあ…ふふふ、楽しみにしていますね──」
ホワンホワンホワン… (回想おわり)
22: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:46:38.98 ID:YWNUM/hX
恋「──ということがありまして…」
すみれ「あー、まあ、よくあるやつね。で?そのおままごとが今さらなんだっての?」
恋「……わたくしたちは結婚できないのだと、どうやってサヤさんに伝えればいいのかと思いまして…!!」
すみれ「…は?」
恋「サヤさんはあの頃の約束を今も守ってくれているんです。だから恋人も作らずに…ああっ、でもわたくしたちは結婚することなどできないのだと……」
恋「ううぅ…あれから十年以上も経って今さらそんなことを言い出すなんて、嫌われてしまったらどうすれば…」
すみれ カチカチ…
恋「ってなにをスマートフォンをいじっているんですか!すみれさんもちゃんと考えてください!」
すみれ「いやもういいわよ、好きにしなさいよ。そんなに悩むなら約束を破棄しないで結婚したらいいんじゃないの?ほら、今は結婚に相当する仲とかいうのもあるらしいし」
恋「またそんな適当なことを言って!話を聞くと言ったのはすみれさんじゃないですか!」
すみれ「はいはい、聞いてる聞いてる」
恋「うう~……もう…」ウウウ…
#5 おわり
すみれ「あー、まあ、よくあるやつね。で?そのおままごとが今さらなんだっての?」
恋「……わたくしたちは結婚できないのだと、どうやってサヤさんに伝えればいいのかと思いまして…!!」
すみれ「…は?」
恋「サヤさんはあの頃の約束を今も守ってくれているんです。だから恋人も作らずに…ああっ、でもわたくしたちは結婚することなどできないのだと……」
恋「ううぅ…あれから十年以上も経って今さらそんなことを言い出すなんて、嫌われてしまったらどうすれば…」
すみれ カチカチ…
恋「ってなにをスマートフォンをいじっているんですか!すみれさんもちゃんと考えてください!」
すみれ「いやもういいわよ、好きにしなさいよ。そんなに悩むなら約束を破棄しないで結婚したらいいんじゃないの?ほら、今は結婚に相当する仲とかいうのもあるらしいし」
恋「またそんな適当なことを言って!話を聞くと言ったのはすみれさんじゃないですか!」
すみれ「はいはい、聞いてる聞いてる」
恋「うう~……もう…」ウウウ…
#5 おわり
23: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:51:18.06 ID:YWNUM/hX
#6
恋「うーん…」
千砂都「ういっすー、恋ちゃん」
恋「ああ、千砂都さん。すみません、気が付かずに」
千砂都「いいよいいよ、それよりなにか考え事でもしてたの?」
恋「はい、少し悩んでいることがありまして…」
千砂都「サヤさんとの結婚のこと?」
恋「そっ、その話は……ってすみれさん、千砂都さんに話したのですね!?」//
千砂都「あはは、実はこの間話してるのちょっと聞こえちゃってさ。可愛いことで悩んでるんだなーと思ったよ。まだ解決してないの?」
恋「い、今は別のことを考えていたんですっ」
千砂都「そっか。ちぃちゃんでよければ聞くよ~」
恋「うーん…」
千砂都「ういっすー、恋ちゃん」
恋「ああ、千砂都さん。すみません、気が付かずに」
千砂都「いいよいいよ、それよりなにか考え事でもしてたの?」
恋「はい、少し悩んでいることがありまして…」
千砂都「サヤさんとの結婚のこと?」
恋「そっ、その話は……ってすみれさん、千砂都さんに話したのですね!?」//
千砂都「あはは、実はこの間話してるのちょっと聞こえちゃってさ。可愛いことで悩んでるんだなーと思ったよ。まだ解決してないの?」
恋「い、今は別のことを考えていたんですっ」
千砂都「そっか。ちぃちゃんでよければ聞くよ~」
24: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 22:56:34.27 ID:YWNUM/hX
恋「実は、毎年サヤさんに感謝を伝えている日があるのですが、今年はなにを贈ろうかと思っていまして…」
千砂都「へー、素敵な習慣だねぇ。これまではどんなものを贈ってたの?」
恋「中学生の頃は母と一緒にご馳走を作ってもてなしたり、カップの取っ手にサヤさんのイニシャルを入れたオリジナルティーセットを贈ったり、父と母のスケジュールが調整できた年には小旅行に行ったこともありました」
千砂都「わぁ、いいねいいね」
恋「ですが、千砂都さんもご存知の通り、現在の我が家には父も母もいません。そんな中で自分のために高価な贈り物を用意されることは、サヤさんは望まないでしょうから」
恋「…とはいっても、わたくし一人ではご馳走を作ることもできませんし、気の利いた贈り物というのがなかなか思い浮かばなくて…」
千砂都「なるほどー」
恋「……いけませんね。わたくしがサヤさんに感謝を伝えるのが目的だというのに、その意見を人に頼るようでは」
千砂都「ま、そうかもね」
千砂都「私も話を聞いたり相談に乗ったりすることはできても、『贈り物はこれがいい!』ってバシッと答えをあげることはできないもんね」
恋「そうですよね。ありがとうございます、もう少し考えてみることに…」
千砂都「でも、ヒントはあげられるかな」ニッ
恋「え…?」
千砂都「へー、素敵な習慣だねぇ。これまではどんなものを贈ってたの?」
恋「中学生の頃は母と一緒にご馳走を作ってもてなしたり、カップの取っ手にサヤさんのイニシャルを入れたオリジナルティーセットを贈ったり、父と母のスケジュールが調整できた年には小旅行に行ったこともありました」
千砂都「わぁ、いいねいいね」
恋「ですが、千砂都さんもご存知の通り、現在の我が家には父も母もいません。そんな中で自分のために高価な贈り物を用意されることは、サヤさんは望まないでしょうから」
恋「…とはいっても、わたくし一人ではご馳走を作ることもできませんし、気の利いた贈り物というのがなかなか思い浮かばなくて…」
千砂都「なるほどー」
恋「……いけませんね。わたくしがサヤさんに感謝を伝えるのが目的だというのに、その意見を人に頼るようでは」
千砂都「ま、そうかもね」
千砂都「私も話を聞いたり相談に乗ったりすることはできても、『贈り物はこれがいい!』ってバシッと答えをあげることはできないもんね」
恋「そうですよね。ありがとうございます、もう少し考えてみることに…」
千砂都「でも、ヒントはあげられるかな」ニッ
恋「え…?」
25: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 23:01:32.94 ID:YWNUM/hX
3月8日…
恋「サヤさん、おはようございます」
サヤ「おはようございます。間もなく朝食のご用意ができますので、座っていらしてください」
恋「…サヤさんっ」
サヤ「! …はい、なんでしょう」
恋「今日はその、わたくしからサヤさんに伝えたい気持ちがあります」
サヤ「…朝食は少し遅くなっても構いませんね」ス…
恋「…サヤさん」
恋「いつもありがとうございます。わたくしが物心ついた頃からずっと傍で見守ってくださっていること、ともすれば父や母よりずっと長い時間をわたくしの隣で過ごしてくれて、いつでも支えてくれていること」
恋「毎年、伝えるたびに感謝の気持ちは大きくなっていきます。今年は去年よりももっと、来年は今年よりももっと、サヤさんに感謝して、あなたの深い愛情に応えられるような女性に成長したいと心から思っています」
恋「そんな気持ちを、どうやって伝えたらいいのかとても悩んだのですが──これを」スッ…
サヤ「………!!」
恋「サヤさん、おはようございます」
サヤ「おはようございます。間もなく朝食のご用意ができますので、座っていらしてください」
恋「…サヤさんっ」
サヤ「! …はい、なんでしょう」
恋「今日はその、わたくしからサヤさんに伝えたい気持ちがあります」
サヤ「…朝食は少し遅くなっても構いませんね」ス…
恋「…サヤさん」
恋「いつもありがとうございます。わたくしが物心ついた頃からずっと傍で見守ってくださっていること、ともすれば父や母よりずっと長い時間をわたくしの隣で過ごしてくれて、いつでも支えてくれていること」
恋「毎年、伝えるたびに感謝の気持ちは大きくなっていきます。今年は去年よりももっと、来年は今年よりももっと、サヤさんに感謝して、あなたの深い愛情に応えられるような女性に成長したいと心から思っています」
恋「そんな気持ちを、どうやって伝えたらいいのかとても悩んだのですが──これを」スッ…
サヤ「………!!」
26: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 23:06:10.41 ID:YWNUM/hX
わたくしが今年の感謝の日に選んだ贈り物。
それは、大切な学び舎を背に、大切な四人の友人と共に撮った一枚の写真。
ブルースターの刺繍が入った薄い色の額縁に入れて。
──千砂都「今の恋ちゃんがサヤさんに本当に伝えたい『感謝』って、どういう気持ちなの?」
恋「サヤさん」
恋「わたくしは、こんなにも大きくなりました。あなたと出会ってから一日ずつ、一歩ずつ成長してきて、今のわたくしはこんなに元気で──幸せです」
恋「ありがとうございます」
それは、大切な学び舎を背に、大切な四人の友人と共に撮った一枚の写真。
ブルースターの刺繍が入った薄い色の額縁に入れて。
──千砂都「今の恋ちゃんがサヤさんに本当に伝えたい『感謝』って、どういう気持ちなの?」
恋「サヤさん」
恋「わたくしは、こんなにも大きくなりました。あなたと出会ってから一日ずつ、一歩ずつ成長してきて、今のわたくしはこんなに元気で──幸せです」
恋「ありがとうございます」
27: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 23:11:07.51 ID:YWNUM/hX
サヤ「………私の方こそ」
サヤ「はじめはいち使用人として葉月家に仕え、旦那様たちの雑務を承る身だった私が、一番の家宝を預からせていただけるようになり、こうして掛け替えのない時間を過ごせていること」
サヤ「旦那様も、奥様も、みんないなくなってしまいましたが、それでもここにあなたと一緒にいられること」
サヤ「私にとってなによりも大切な日常を一日ずつ積み重ねてきたら、今日になっていました。これからも変わらず、共に歩んでまいりましょうね──」
サヤ「恋様」
それは、私とあなたの何気ない日常。
この時が続いていきますようにと、それだけを、ただ願う。
サヤ「…さて、それでは朝食にしましょうか…」
恋「でもっわたくしには遠慮せず恋人など作っていいのですからねっ!」
サヤ「…………!?」
恋「わたくしはサヤさんと……サヤさんとは結婚できないのですからっ!!」
サヤ「……………………!!!!????」
【SS】サヤ恋ダイアリー おしまい
サヤ「はじめはいち使用人として葉月家に仕え、旦那様たちの雑務を承る身だった私が、一番の家宝を預からせていただけるようになり、こうして掛け替えのない時間を過ごせていること」
サヤ「旦那様も、奥様も、みんないなくなってしまいましたが、それでもここにあなたと一緒にいられること」
サヤ「私にとってなによりも大切な日常を一日ずつ積み重ねてきたら、今日になっていました。これからも変わらず、共に歩んでまいりましょうね──」
サヤ「恋様」
それは、私とあなたの何気ない日常。
この時が続いていきますようにと、それだけを、ただ願う。
サヤ「…さて、それでは朝食にしましょうか…」
恋「でもっわたくしには遠慮せず恋人など作っていいのですからねっ!」
サヤ「…………!?」
恋「わたくしはサヤさんと……サヤさんとは結婚できないのですからっ!!」
サヤ「……………………!!!!????」
【SS】サヤ恋ダイアリー おしまい
28: (もんじゃ) 2022/02/14(月) 23:12:09.05 ID:YWNUM/hX
昨日とあるスペースで参加者の方々が話しているのを聞いて、書いてみたくなったので書きました
お付き合いいただきありがとうございました
また最後になりましたが、スレ立て代行ありがとうございました
お付き合いいただきありがとうございました
また最後になりましたが、スレ立て代行ありがとうございました
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1644841188/