【SS】??「あら? サヤさん、あなた解雇されたのでは??」サヤ「ええ、一時的に解雇されておりましたが復帰致しました」【ラブライブ!スーパースター!!】

SS


1: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 20:21:28.74 ID:JANqC9s2
 こんばんは。葉月家メイドのサヤと申します。
葉月家の事情により、一時的に解雇されておりましたが先日より再雇用頂いております。
相変わらず、お嬢様の恋様と私、そして葉月家の愛犬チビの2人+1匹で持て余すくらい大きなお屋敷に暮らしております。


 ある日のこと・・・・・・。


 ピンポーン


サヤ「はい、どちら様でしょうか」


 ギイッ・・・


サヤ「おや? あなたは・・・・・・」

3: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 20:24:58.73 ID:JANqC9s2
 葉月家玄関の扉を私が開けると1人の女性が・・・・・・。
この女性は以前から面識がある方なのですが・・・・・・。


 「あら? サヤさん、あなた解雇されたのでは??」

サヤ「ええ、一時的に解雇されておりましたが復帰致しました」


 「うふふっ・・・ それなら良かった」 ニヤリ


 私がいることに驚いた女性でしたが、復帰した旨を伝えると良かったと申されます・・・・・・。
私が一時的に解雇されている間は訪問されても日中の葉月家は不在でしたでしょうから・・・・・・。


サヤ「ところで、お支払いに応じられる予算が出来ましたので、請求書を頂けませんか?」


 「え?」

サヤ「お支払い致します。と申しております」


 「そ、そう・・・・・・ じゃあ、これが葉月家に払って頂きたい滞納分の請求書です」 ピラッ

サヤ「お預かり致します」 サッ

4: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 20:28:21.55 ID:JANqC9s2
サヤ「・・・・・・」 ジーッ

サヤ「この金額であれば今すぐにでもネットから振り込みますので口座番号を教えて頂けませんか?」

 「わ、わかったわ・・・・・・」


 私が女性に振込先をお知らせ頂けるようお願いすると、女性はばつが悪そうな表情をします・・・・・・。


 「この用紙に書いてあるから」 スッ

サヤ「ありがとうございます。ではすぐにでも手続き致しますのでお帰りになりご確認下さい」 ペコッ


 「ま、まって・・・・・・」

サヤ「まだ何か??」


 「今までお金が無くてずっと滞納していたのに、突然予算があるから振り込みますって言われても信用できるわけないわ」

サヤ「たしかに、それはごもっともですね」

5: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 20:37:27.83 ID:JANqC9s2
 「振り込み手続きをするところを私が見届けてさせて貰ってもいいかしら?」

サヤ「構いませんよ」 ニコッ


 「・・・・・・・・・・・・」


サヤ「では、お入りください」

 「お邪魔するわね・・・・・・」


 バタンッ


 女性がおっしゃることも理解できます。
今まで通帳残高が無く引き落とし不能になっていたものをこの女性が集金に来て、それを私が誠心誠意お金がない事を謝罪し、お引き取り頂いていたのですから。
突然払うと言われても、私が女性の立場なら信じないでしょう・・・・・・。

 しかし、現在は旦那様よりお振込み頂いたお金がありますのでお支払いは可能です・・・・・・。


サヤ「どうぞ、こちらにお掛けになってお待ち下さい」 ペコッ

 「分かったわ・・・・・・」

7: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 20:42:32.06 ID:JANqC9s2
 女性を応接間にお通しすると、まずは丁寧に呈茶し腰掛けて頂きます。
そして、振り込み手続きをする為のノートパソコンを取りに行き、応接間に取り急ぎ戻ります。


 ガチャッ・・・ バタンッ


サヤ「お待たせ致しました。ただいまパソコンを立ち上げて金融機関のHPからお振込み致しますので・・・・・・」

 「じゃあ、間違いなく振り込むかどうか見届けさせてもらうから」

サヤ「どうぞ、ご覧下さい」 スッ


 金融機関のログインIDとパスワードを入力し入金画面を表示した後、女性の方にパソコンの画面を向けて入力内容が見えるように打ち込みます・・・・・・」


 「・・・・・・・・・・・・」 ジーッ

サヤ「・・・・・・・・・・・・」


 カタカタッ・・・

 カタカタッ・・・ タンッ

 

8: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 20:44:00.60 ID:JANqC9s2
サヤ「これで間違いなくご請求の金額をご指定の口座に振り込みました。ご確認頂けましたよね?」

 「そ、そうね・・・・・・」


サヤ「来月以降は間違いなく口座から引き落としになるよう用意致しますので、集金にいらっしゃるお手間もお掛けすることが無くなりそうです」 ニコッ

 「そ、それは・・・ よ、よかったわ・・・・・・」


サヤ「では、お疲れ様でした」 ペコッ

 「し、失礼するわね・・・・・・」 ガタッ


 女性は手続きを見届け振込みを確認すると、席を立ち帰ろうとしますがどこか納得がいかないかのような表情をされております。


 「また滞納するようなことがあれば来るわね・・・・・・」

サヤ「その際はまたお世話になりますが、それは無いように致しますので」 ペコッ


 バタンッ


サヤ「・・・・・・・・・・・・」

サヤ「ふぅ・・・・・・」

11: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 21:02:10.70 ID:JANqC9s2
 葉月家にお金が無かったのが悪いとはいえ、これで一安心です。
何より、滞納金の取り立てがお嬢様にまで及ばなかったのが私としては良かったと思っております。


 何故なら、お金がなく取り立ての女性が頻繁にいらしていた時は、ご納得頂くために私が身体を差し出すことで女性にお支払いすることなくお帰り頂いていたのですから。

 まだ高校に入ったばかりのお嬢様ではそのような対応をなさるには精神的にも肉体的にも酷かと・・・・・・。


 少々残念なのは、あの女性と身体を重ねることがもう無いかもしれないということですかね。

12: (さくらんぼ) 2021/10/28(木) 21:02:29.63 ID:JANqC9s2
~おしまい~

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1635420088/

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