【SS】かのん「ちぃちゃんって男子小学生みたいだよね」千砂都「ひ、ひどいっ!!」【ラブライブ!スーパースター!!】

Liella!ーSS


2: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:44:10.96 ID:+qjJbaXP
かのん「あ、ちぃちゃん」

可可「こんなに寒いと可可の体は練習どころではありマセン」

千砂都「こらこら、だらしないぞ!子供は風の子!寒い日こそ外で元気に運動するのが一番だよ!」

千砂都「ほらほら立って!うぃっすー!」

可可「……」

千砂都「さんはい、うぃっすー!」

かのくぅすみ「……」

千砂都「……ってあれ?練習しないの?」

かのん「昔からずーっと思ってたけど、ちぃちゃんって寒いのに元気だよねー。今日だって半袖一枚だもん」

千砂都「えへへ。これくらいの寒さ、私はへっちゃらだよ!」

千砂都「それっ!いち、に、さん、し……」

かのくぅすみ「……」

かのん(なんか……)

可可(こうして見ると……)

すみれ(千砂都って……)

かのん「……小学生の男の子みたいだよね」

千砂都「うぇぇぇっ!!?」ビクッ!
 
3: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:46:34.08 ID:+qjJbaXP
かのん「ほら、小学生の男子って冬でも半袖短パンの子とかたまにいるじゃん。冬でも外で走り回ってるヤツ」

可可「あ、それ可可の学校にもいマシタ」

すみれ「絶対にどのクラスに数人はいるわよね」

かのん「改めてみるとちぃちゃんってちょっとそれに似てるなーって」

千砂都「そ、そんなことないもん!!私、そんなに子供っぽくないっ!!かのんちゃん絶対バカにしてるっ!!」プクッ!

かのん「あ、いや良い意味でだよ。良い意味で」

可可「けど確かに千砂都は口リって言われるよりショタって言われた方がしっくりきマス」

すみれ「胸も明らかに小さいものね。ついでに身長も」

千砂都「だからー!子供じゃないって言ってるでしょっ!私だってもうすぐ16歳なんだよ!?」

かのん「あ、いや、子供っぽいんじゃなくて……男子小学生っぽい?上手く言葉に言い表せないんだけど」
 
4: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:47:47.64 ID:+qjJbaXP
可可「要はちょっとガキっぽいって感じデス」

かのん「あ、それそれ。そうかも」

千砂都「それって絶対悪口だよね!?」

かのん「いい意味でだよ、いい意味で。ほら、ちぃちゃんって小学校の頃も男の子に混ざってよく遊んでたじゃん」

可可「可可はケンカばかりしていたのでちょっぴり羨ましいデス」

すみれ「趣味もちょっと男子っぽいんじゃない?よくわからないところに並々ならぬこだわりを持ってるところだとか」

かのん「偏見だけど、ちぃちゃんってロボットとか好きそうだよねー」

可可「ザ・オタクって香りがしマス」

かのん「うんうん。やっぱりちぃちゃんは、考え方がちょびっと男の子寄りなんだと思うよ」

千砂都「むぅっ、むぅぅっ!!むぅぅぅぅ~!!!////」プクーッ!!!
 
5: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:49:53.10 ID:+qjJbaXP
***

千砂都「むぅ~……!!」プクーッ!!!

千砂都(ほんっと、失礼しちゃうんだからっ!私、男の子じゃなくて女の子だもん!あんなこと言われたってぜんぜぇ~ん嬉しくないもんっ!!)

千砂都(みんな絶対私のことバカにしてるっ!!女子高通いだし、どこからどう見てもれっきとした女の子だもん……わよっ!!もうこの際口調だって変えてやるっ!!)

千砂都「うぅぅぅ~っ!!////」スタスタ

千砂都(私、中身だって言うほど男の子っぽくないもん。ちゃんと女の子だもん。そりゃ、まんまるはみんなと違って好きだけど、甘いお菓子も可愛いぬいぐるみだって大好きだし、一番好きな色はピンクだし)

千砂都(私、私って、言うほど……)

千砂都「……」

クシクシ

千砂都「はぁ、私ってやっぱり可愛くないのかなぁ……?」
 
6: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:51:29.26 ID:+qjJbaXP
千砂都「……」

≪ガラス≫

千砂都「はぁ……」

千砂都(まあ、背も小さいし胸もまだまだだし、ズボンはいてたら男の子と間違われちゃうのも、おかしくないのかも。あはははは……)

千砂都「……」

千砂都(うぅぅ、私がもう少し可愛かったらなぁ……きっと昔だって、女の子の輪の中に入り安かったのかも、なんて……)クシクシ

ありあ「……あれ?もしかして千砂都さん?」

千砂都「ひぃっ!?///」ビクッ!
 
7: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:52:55.92 ID:+qjJbaXP
ありあ「偶然ですね、こんなところで。部活終わったところですか?」

千砂都「あ、うん。あはは……」

ありあ「もしかしてお買い物ですか?ショーウィンドウを眺めていたように見えたのですが」

千砂都「いや、そういうわけじゃなくて……」

千砂都(ううっ、変なところ見られたぁ……)

ありあ「?」

千砂都「ちょっと、ただ眺めていただけ……」

ありあ「ふーん。でしたら何か悩みごととか、ですか?」

千砂都「!!!?」
 
8: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:54:17.40 ID:+qjJbaXP
千砂都「な、なんでっ!?わかっ……」

ありあ「鏡見てため息ついてたら誰でも気づきますよー。てっきり買い物が予算内に収まるかどうかを検討していたのかなって思ったんですけど」

千砂都(す、すごい。さすがはかのんちゃんの妹だよぉ……)

ありあ「で、何を考えていたんですか?」

千砂都「ええっ!?」

ありあ「あ、いや、悩みごとなら誰かに話してみたらちょっとは軽くなるかなーって思っただけで、別に無理に話せって言いたいわけじゃ……」

千砂都「うううっ、えっとね、実は……」ゴニョゴニョ

………
……

 
9: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:55:37.29 ID:+qjJbaXP
ありあ「可愛くなりたい?」

千砂都「う、うん……」

ありあ「誰が?」

千砂都「わ、私が……」

ありあ「……なんで?」

千砂都「だってぇ~!ほら、私ってちょっと女の子っぽさが足りないかなーって気づいちゃって……」

千砂都「だから、私もかのんちゃんみたいに女子力つけてみよっかなーって思ったの。それで、ここに……」

ありあ「……はい?」

千砂都「ほ、ほらっ!!かのんちゃんって可愛いじゃん!!だから私もかのんちゃんみたいになりたいって思ったのっ!!////」

ありあ「可愛い?誰が?」

千砂都「だからかのんちゃんがだよ~っ!!」

ありあ「お姉ちゃんが?可愛い??ないないないないない!!」ブンブン
 
10: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:57:03.14 ID:+qjJbaXP
ありあ「千砂都さん。それ、見習う相手を間違ってますよ。絶対」

千砂都「うーん、そうかなぁ……?かのんちゃんって、普通科の制服も自己流でアレンジして可愛く着こなしてるし……」

ありあ「外面だけですよ。家ではいっつもジャージでぐーたらしてるもん」

千砂都「……えっ?家でジャージって、もしかしてダメなの?」

ありあ「女の子的に絶対アウトです。せめて可愛いパジャマ着なきゃ」

千砂都(そっか、ジャージって女子力低いアイテムなんだ……)シュン

ありあ「他にも、机の上にヨダレ垂らしながら白目むいて寝てたりとか、食べてお風呂入って寝るだけの日があったりとか……お姉ちゃんになんて言われたのかは知りませんが、なーんも気にしなくても大丈夫だと思うますよ」

千砂都(……)
 
12: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 20:58:14.86 ID:+qjJbaXP
ありあ「それに、私はお姉ちゃんなんかより千砂都さんの方が数億倍も可愛らしいと思いますけど?」

千砂都「うぇぇっ!?さ、流石にそれはないよっ!!私なんて、全然……」

ありあ「そうですか?例えばほら、その髪留めを解いてみると……」

千砂都「きゃぁっ!?////」

スルスル

ありあ「こっちの方が正統派系美少女っぽくて私は可愛いと思いますけど?」

千砂都「うぅぅ、恥ずかしいよぉ……////」

ありあ「きっと皆さん、普段の明朗快活な方の千砂都さんばかり見ているから誤解してるんですよ。千砂都さんの真の可愛さを見せて見返してやりましょう!」

千砂都「ありあちゃん。私、見返してやりたいとかは……///」

ありあ「あっ、そうだ!きっと千砂都さんの背丈だったら~」

………
……

 
13: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:00:07.19 ID:+qjJbaXP
~澁谷家~

ありあ「じゃじゃーん!完成ですっ!」

千砂都「っ……////」

千砂都(ふぇぇ、やっぱり恥ずかしいよぉ……////)ウルウル

ありあ「けど良かったです。千砂都さんが私とサイズがおんなじで」

千砂都「うぅぅ、それってやっぱり、私が中学生みたいってことじゃ……///」

ありあ「けどコーデの方はだいぶ最先端を行っていると思いますよ?私はそーゆーのには気を使っている方なので。お姉ちゃんとは違って」

千砂都「そ、そうなのかなぁ……?///」

ありあ「はいっ!今年の冬は間違いなくこのもこもこコーデが覇権をとります!!」

千砂都(もこもこかぁ。確かにふわふわ暖かいなぁ……)

千砂都「でも……着てるとちょっとだけ暑くない?ここまで重ね着する必要はないんじゃないかなぁ……?」

ありあ「千砂都さん、アイテムの多さはオシャレ度合いの多さですよ」

千砂都「それにちょっぴり動きづらいし……」クルクル

ありあ「洋服は機能性よりオシャレ度ですっ!動き回ろうとか考えないで下さいっ!」

千砂都(う、う~ん、そうなのかなぁ……?)
 
14: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:02:47.39 ID:+qjJbaXP
千砂都「でも、上はこんなにもこもこだけど、スカートの下にはなーんにも穿かないんだね……」

ありあ「当たり前です。だって寒い中素足で頑張ってる女の子って、もうそれだけで可愛いじゃないですか」

千砂都(うーん、そういうものなのかなぁ……?)

ありあ「あ、あと千砂都さん!袖!袖のところ、こう……萌え袖みたいにしてみて下さいっ!」

千砂都「こ、こう……?///」キャルン♪

ありあ「きゃぁーっ!すっごく可愛いですっ!」

千砂都「あ、ありがとっ。あはは……////」

千砂都(ぅぅぅ、恥ずかしい……////けど可愛いの着させてもらえてるのはちょっとだけ嬉しかったり……///)

ありあ「あとは口調を少しゆっくり、おしとやかな感じにすれば、お姉ちゃんなんてぜぇーったいに比べ物にならないほどに

ガチャッ!

かのん「ただいまー」

くぅすみ「おじゃましまーす」

ありあ「あ、お姉ちゃん」

千砂都(ふぇぇ!!?かのんちゃん!!?///)ドキッ!
 
15: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:03:58.77 ID:+qjJbaXP
可可「なんと!かのんの家にすっごく可愛らしい人がいらしてマス!」

かのん「あれ?もしかしてありあの友達?」

ありあ「はぁ?何言ってんの、お姉ちゃん?この人、どこからどう見てもちさ

千砂都「だめぇ~っ!!///」

モガッ!!

ありあ「むむむむ~!!」

かのん「?」

千砂都「あ、いや、えっと!私、ありあちゃんのお友達のちさ、ちさ……ちさ子って言いますっ!////」

可可「ちさ子?」

すみれ「ずいぶん古風な名前ね」

かのん「へー。ありあの友達ってことは、中学二年生?」

千砂都「はいっ!そうですっ!」

かのん「ふ~ん……」

ありあ「……」

ありあ(えぇ……なんで気づかないの……)
 
16: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:05:18.35 ID:+qjJbaXP
すみれ「中学生にしてはちょびっとだけ大人びて見えるわね」

可可「オシャレさんでとても可愛らしいからではないデショウか?」

かのん「ねー、可愛いよねー」

千砂都「あ、ありがとうございます。ぅぅぅ……///」モジモジ

千砂都(ほっ、良かったぁ……どうやらかのんちゃんたちには中身が私だってことバレてないみたい……)

ありあ「はぁ……あ、そうだ。私、ちょっと店の用事を思い出したから。ちさ子ちゃんのこと、お姉ちゃんたちで相手しといてあげてくれない?」

かのん「はーい」

ありあ「じゃ、よろしくね~」

バタン!

千砂都「……」
 
17: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:06:27.03 ID:+qjJbaXP
かのん「えっと、ちさ子ちゃん?」

千砂都「は、はいっ!!////」

かのん「中学二年生だっけ?ちさ子ちゃんってオシャレだよね~、可愛いし」

すみれ「可愛いは可愛いでも、美しいとかキレイに近い部類の可愛さね」

千砂都「ふぇっ!?あ、ありがとうございます、です……////」モジモジ

可可「恥じらってるところがますます可愛らしいデス」

かのん「ほんと、ありあなんかとは大違いだよね~。同い年なのに」

すみれ「かのんともね」

かのん「うぇぇっ!?わ、わたし!!?」

すみれ「かのんなんかよりこの子の方がよっぽど流行の先端を行ってると思うけど?」

可可「ちさ子サンの方がよっぽど可憐で美しいデス」

かのん「ううっ、そうかもだけど……でも私だってちゃんとオシャレに気を使ってるもん。少なくとも……」

かのん「……少なくとも、ちぃちゃんよりは」

千砂都「……」ブチッ
 
18: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:07:45.39 ID:+qjJbaXP
かのん「少なくとも、私だってちぃちゃんよりは女の子っぽもん。うん、絶対そう」

千砂都「あの~……えっと、ちぃちゃんって言うのは?」

かのん「あ、ちぃちゃんはね。私の幼馴染で、嵐千砂都って言うんだけど」

千砂都「はい」

かのん「可愛い……うん、可愛いは可愛いんだけど、ちさ子さんみたいな上品な感じの可愛さって言うより、むしろ……」

かのん「う~ん……もっと幼稚な感じ?」

千砂都(……)ブチッ

すみれ「やんちゃとか無邪気とか、児童っぽいって言葉の方が適切な気がするわ」

可可「可可は落ち着きがないという印象を受けマス」

千砂都(……)ブチブチブチッ!!
 
19: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:08:44.32 ID:+qjJbaXP
千砂都「ふ~ん。三人とも、そんな風に思ってたんだぁ……」ゴゴゴゴ

かのん「えっ?」

可可「どうかされマシタか?」

千砂都「……ぶいっ」

すみれ「ブイ?」

千砂都「うぃっすー!!」ブイッ!

かのん「!?」

可可「もしかしてその声……」

かのん「ちぃちゃん!!?」

千砂都「うん、私だよ」

かのくぅすみ「……」

千砂都「……」ニコニコ
 
20: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:10:13.54 ID:+qjJbaXP
***

かのくぅすみ「……」

千砂都「……」

かのくぅすみ「本当に、すみませんでした……」

千砂都「……」

かのん「ううっ……だってちぃちゃんがこんなに女の子っぽい格好してるなんて想像できなかったんだもん」

可可「可可も全然誰だかわかりませんデシタ」

千砂都「はいはい。でもこれでわかったでしょ?私だって可愛くなろうと思えばこーんなに素敵に変身できるんだよ」

千砂都「だから子供っぽいとか男の子みたいとか言っちゃダメ。私、すっごく傷つくもん。私だってみ~んなみたいにとびっきり可愛くいたいんだもん。わかった?」

かのくぅすみ「はい。すみませんでした……」
 
21: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:11:33.61 ID:+qjJbaXP
千砂都「じゃあこのお話はこれでおしまいっ。もう絶対に悪口、言わないでよ?」

かのん「許してくれるの!?」

千砂都「うん。それに実を言うと、やっぱり髪型はいつものお団子の方がしっくりくるなぁ~って……」ガサッ

ピラッ!

かのん「あっ!?」

千砂都「えっ?」

可可「ああっ!!それはダメなやつデスっ!!」

千砂都「ダメ?何が?」

千砂都(紙、これって……)

かのん「ち、ちぃちゃんは見ちゃだめーっ!!」

千砂都「?」ピラッ


◇———◇

【嵐千砂都、モフモフし放題券!
Liella!のマスコット枠!嵐千砂都をお触りし放題!一回1,000円】

◇———◇


千砂都「……」

かのん「……」
 
22: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:12:34.66 ID:+qjJbaXP
千砂都「……これ何?」

かのん「そ、それは……」

千砂都「……」

かのん「その……」

千砂都「可可ちゃん、全部包み隠さず答えて」

可可「Liella!の部費が余りにも足りていなさ過ぎたので、千砂都のマスコット的な人気を使ってお金を稼ぐ可能性を考えていマシタ。今日もその作戦会議でここに来マシタ」

かのん「ってなんで素直に言っちゃうの!?」

可可「でも可可はなーんにも悪くなくて、全部かのんが主犯デス」

かのん「ってそうやって自分だけ助かろうとするのズルいよ~っ!!」
 
23: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:13:35.09 ID:+qjJbaXP
千砂都「ふーん、そっか。じゃあ全部かのんちゃんが悪いんだね」

かのん「ち、ちがっ!!最初は可可ちゃんだってノリノリで

すみれ「あ、じゃあ私は用事を思い出したから先に帰らさせてもらうわね」

可可「可可もこの辺で失礼しマス」

かのん「ふぇぇぇ~っ!?ズ、ズルい~っ!!置いてかないでよっ!!わ、私も……」

千砂都「かのんちゃんも?」

かのん「い、家の用事を思い出したから、帰ろっかなーって……」

千砂都「でもかのんちゃんの家はここだよね?」

かのん「うぐっ!?」

千砂都「良かったね。これでまだまだ私と遊べるね」

かのん「……」

千砂都「それじゃあかのんちゃん」

ガシッ!

かのん「ひいっ!?」

千砂都「私がたくさんかのんちゃんにひどいこと言われちゃったから、ちょっとくらいかのんちゃんにも不憫な目に遭ってくれなくちゃ不公平。だよね?」ニコッ

かのん「ひぃぃ……」
 
24: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:14:37.05 ID:+qjJbaXP
~次の日~

かのん「お、お願いしまーす……////」

千砂都「……」

かのん「ううっ、Liella!、男装カフェやりまーす。よろしくお願いしまーす……////」モジモジ

シーン

かのん「うぅぅっ……////ってちぃちゃーん!!女子高で男の子の格好するのはさすがに恥ずかしいよーっ!!こんなんじゃ思いっきり変な人じゃーんっ!!////」

千砂都「そう?でもかのんちゃんは私に男子みたいって言ってたし、男の子に間違われる気分を味わってみるのもいいんじゃないかなーって思ったんだけど」

かのん「うぇぇぇっ!!?い、意味わかんないよーっ!!!////」

すみれ「ま、いいんじゃない。かのんの胸もほぼ男子みたいなものなんだし」

かのん「ひどいっ!!そんなの差別だよーっ!!私はこんなことなんてやりたくないのにーっ!!!///」

千砂都「そっか。じゃあかのんちゃんがヨダレ垂らしながら寝てる写真、学校中にバラまいてもいいってことだよね」

かのん「へっ!!?」
 
25: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:15:09.18 ID:+qjJbaXP
千砂都「残念だなぁ~、あの写真はLiella!の中での秘密ってことにしておきたかったのに

かのん「男装します。やらせてください……」

千砂都「じゃあそのビラ配り終わるまでは頑張ろうね」

かのん「うぅぅ……////」

すみれ「まったく。友達の陰口言うだなんて信じられないんだからね」

可可「自業自得デスよ、かのん」

千砂都「それについては可可ちゃんたちも他人のこと言えないと思うけどねー」

恋「えっと……あの、何をされているのですか?」

千砂都「あ、恋ちゃん」

恋「いまいち状況が読めないのですが……」

千砂都「ん~、強いて言うなら~……お仕置きかな?」

恋「はい?」

恋(???)

かのん「ううっ、みんな酷いっ!!誰か助けてーっ!!!////」
 
27: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:16:05.36 ID:+qjJbaXP
恋「それより千砂都さん、今日はいつもとは違う格好をされているのですね」

千砂都「あっ、わかる?えへへっ、普通科の制服にちょっと大きめのカーディガンを合わせて~、あったかくてもこもこ可愛い女の子を目指してみたんだよ!」クルクル

千砂都「スカートは大胆に折り曲げて、いつもより丈を短くしてみたし……どうかな?似合ってる?」

恋「はい。とっても素敵だと思います」

千砂都「えへへ、よかった~!」

千砂都(私の中にある女の子の原石。みんなよりは子供っぽくて男の子っぽく見えちゃうかもだけど、でもやっぱり私だって可愛くなりたいっ!胸は小さくたって女の子なんだもん!)

千砂都(オシャレはまだまだ、女の子の初心者だけど!これからどんどん自分を磨いて、いつかは素敵な大人の女性に……)

千砂都(……なんてねっ、てへっ♪とにかく今は女の子を満喫しないとね!だって華の女子高生なんだも~ん!)

千砂都「~♪」

恋「千砂都さん、今日はずいぶんとご機嫌ですね」

千砂都「だってね、気づいちゃったんだ~!女の子らしく可愛くいるって、とーっても楽しいってこと!」

恋「……はい?」

千砂都「えへへ、恋ちゃんもいつかわかるかもねっ。うぃっすー!」

恋「……?」

千砂都「~♪」クルクル

千砂都(まだまだこれから!乙女修行、がんばりますっ!)ブイッ!
 
28: (もんじゃ) 2022/02/28(月) 21:16:27.71 ID:+qjJbaXP
終わりです。お粗末様でした
 
29: (らっかせい) 2022/02/28(月) 21:24:30.64 ID:Kxc+aXNU
乙、ちぃちゃん可愛かった
 
30: (もこりん) 2022/02/28(月) 21:29:45.29 ID:BUhZQott
可能性広がったわさんきゅ
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1646048500/

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