【SS】メイ「恋先輩、次の予選用の曲MDにしてきました」　恋「MD？」【平成Liella!】【in2005】

恋「メガドライ……」


メイ「違います。もしかしてミニディスク、こういうの持ってなかったですか？」


恋「えっと……はい」


メイ「ちなみに曲って普段何で聴いてます？」


恋「CDプレーヤーですが……」


メイ「じゃあ、Liella!の曲作りの時は？」


恋「えっと……それはカセットテープですね」


メイ「あー……CD-Rですらないんですね」


恋「この四角いのがMDなんですか？」


メイ「そこから？……ですか」


恋「すみません」


メイ「あ、いや、謝らなくていいですけど」


恋「流行ってるんですか？」


メイ「まあ、Liella!の一年はみんな持ってますけど、逆に先輩たちは誰も持ってないんですか？」


恋「少なくとも千砂都さんは持っていなかったような……」


メイ「四角いですからね」


恋「あっ！思い出しました！かのんさんも同じようなの持ってました」


メイ「かのん先輩はソニー信者ですからね」
　

メイ「とにかくこのMDっていうのは、CDよりもコンパクトでカセットテープより録音が簡単にできるんです」


恋「なるほど。確かに便利ですね」


メイ「それにMDだと……こんな風に入力したタイトルをリモコンに表示できたり――」


恋「曲名が表示されました！これメイさんがご自分で？」


メイ「一曲一曲自分で入力するんですよ。それにMDコンポだと、トラックの入れ替えとか編集もできちゃうんです」


恋「それは便利ですね」


メイ「スクールアイドルやるなら持っておいて損はないですよ」


恋「そうですね」


メイ「あいつ……四季ならこういうの詳しいですよ。私も四季と一緒に買いに行きましたから」


ｶﾞﾗｯ


夏美「オニナッ 四季「できた。押すと『へぇ～』っていうボタン」ﾍｪｰ ﾍｪｰ


きな子「正規品、夏美ちゃん家のお店に売ってたっすよ」


夏美「ちょっと！挨拶を邪魔しないでほしいですの！」


メイ「お、噂をすれば」


きな子「？」
　

恋「皆さんに相談なのですが……」


メイ「恋先輩MDプレーヤー持ってなくて」


きな子「えっ！？スクールアイドルなのにMDも持ってないんすか？」


恋「すみません……」


夏美「ちょっとは言葉選びますの」


きな子「あ、ごめんなさいっす」


恋「いいのです。それでですね、みなさんにどういうMDプレーヤーが良いのかご相談をしたく……」


夏美「かのん先輩は？あの人、ソニー信者ですからきっと相談に乗ってくれますの」


メイ「ソニー信者は他のメーカーを叩くから……」


夏美「あー……」


きな子「じゃあ、実際にお店で見てみるっす」


四季「うん。実際に触って確かめるのは大事」


恋「あの……」


メイ「どうしたんですか？」
　

恋「MD“プレーヤー”というからには、別に録音できる機器が必要では？」


夏美「とりあえずそこは部室のコンポを使いますの。買うと結構なマニーになりますし」


恋「それくらいのお金なら持ってますから、心配しないで大丈夫ですよ」


きな子「いや、逆に心配っす」


メイ「あんましそういうこと言わないほうがいいですよ」


四季「……」ﾍｪｰ


恋「そんなことより、あのコンポMDも使えるんですか！？」


メイ「今、可可先輩が使ってますよ？ほら」



可可「“スクールアイドルラジオ可可セレクション”の最新版ができマシた！」


すみれ「いやラジオ全録はすごいけど、何枚あるのよ」


可可「しかも標準録音デス」


すみれ「4倍録音なしだから、この量なのね」


すみれ「あと無駄にカラフルなのが気になるんだけど」


可可「無駄ではありまセン！グループによって色分けされてマス！」



恋「なるほど……」


夏美「というわけで、ビックカメラにレッツゴーですの！」
　

＜ビックカメラ渋谷東口店＞


メイ「ここがオーディオコーナーのMD売り場ですね」


恋「その前にきな子さんと四季さんはどちらに？」


夏美「四季はきな子連れて“ムシキング”やりに行きましたの」


恋「そうだったんですか」


恋「四季さんがムシキングをやっているのは知ってますが、きな子さんも？」


夏美「きな子は最近出た“ラブ＆ベリー”にハマってますの。でも四季に無理矢理……」ﾖﾖﾖ...


メイ「ウソ泣きしてるけど、夏美が「負けたほうは『ココロオドル』を全力で歌いますの」って煽ったの知ってるからな」


夏美「バレてましたの……」ﾁｯ


恋「しかしプレーヤーがたくさん……。いろいろなメーカーが出しているのですね」


夏美「ちなみに夏美はこれと同じシャープの使ってますの」
https://i.imgur.com/e3YyHM5.jpg


恋「へぇ……」


メイ「私と四季はこのパナソニックのやつです」
https://i.imgur.com/3vWflzd.jpg


恋「きな子さんのはどれですか？」


夏美「確か……ソニーのこれだったような」
https://i.imgur.com/YA0MYf1.jpg


恋「皆さんバラバラなのですね」
　

恋「でしたら、私はどれにすればよいか……」


メイ「勧めておいてアレなんですけど、私も音質とか性能とかよくわかんないんですよね……」


夏美「夏美もデザインで選びましたのー」


恋「そうですか……」


メイ「でも作曲のことを考えたら、録音できたり簡単な編集ができるやつがいいんじゃないですか？」


恋「確かにそうですね」


夏美「それなら録音機能のついてるこれがいいですの」
https://i.imgur.com/bvP6JHC.jpg


恋「なるほど。では、ちょっと買ってきます」ﾀｯﾀｯﾀｯ...


メイ「えっ？もっと他の見たり……あー……」


夏美「勧めておいてなんですけど、本当に即決でしたの……」


メイ「ほんと金持ちなんだな……」
　

四季「お待たせ」


夏美「どうでしたの？」


四季「私のセアカフタマタクワガタ出すまでもない。圧勝」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟｰｽ


きな子「初心者相手にあいこやぶりはずるくないっすか……？」


きな子「あと放課後のビックカメラで女子高生二人がムシキングは、周りの目が厳しいっす……」


四季「『ラブベリ』でも変わんなかったと思うけど……」


夏美「そんなに言うなら、インカム着けてムービー撮っておけばよかったですの」


きな子「そんな安っぽいパ千ンコ番組みたいなこと絶対いやっす！」


四季「それで恋先輩は？」


メイ「これのゴールド買いに行ったよ。即決」


四季「ケンウッドとは……さすが恋先輩」


夏美「それじゃ、夏美たちはこれからカラオケに行ってきな子の『ココロオドル』を聴きに行きますのー！」


きな子「それ忘れてなかったんすね……」


四季「大丈夫。私とメイも『青いベンチ』歌うから」


メイ「えっ？ちょっと待て私も？」


四季「ちなみに夏美ちゃんは『Hey Mickey!』歌う予定」


夏美「なんかこっちにも流れ弾が来ましたの！？」
　

＜その晩　葉月邸＞


恋「サヤさん見てください！勢いに任せて買ってしまいました！」


サヤ「MDプレーヤー……しかもKENWOODですね」


恋「そうなんです。後輩から勧めていただいて」


サヤ「お嬢様にお似合いでとても素敵すよ」


恋「ありがとうございます。ところで、サヤさんはMD持っているのですか？」


サヤ「はい。録音した深夜ラジオを聴くためにですが」


恋「そういえば可可さんもスクールアイドルのラジオを録音していましたけど、MDってラジオも録音できるんですね」


サヤ「そうなんですよ。私は主に芸人さんのラジオですが、夜中になるとノイズが小さくなるんです」


恋「ノイズ？」


サヤ「AMラジオは雑音がひどくて、さらに文化放送やニッポン放送を聴いてると韓国やロシアのラジオが混線してくるんです」


恋「はぁ」


サヤ「ほかにも東京から神戸や大阪のラジオを聴くと、やはり雑音が……」


恋「ここからでも聴けるんですか！？」


サヤ「ええ。夜10時くらいは雑音だらけでたまに薄っすら番組が聴こえる程度なんですが、深夜1時過ぎるとだんだんクリアになっていくんです！」


恋「……」
　

サヤ「野球中継の延長で中止になった番組が東海ラジオで聞けたり、寝落ちして聴けなかった番組が大阪のほうで遅れて放送してたり……」


恋「……サヤさんも苦労されてるんですね」


サヤ「っ！すみません！私のことはいいんです！」


恋「いいんです。サヤさんが普段どのように過ごしているのか聞くことができてうれしいです」


恋「それと、夜中にラジカセ持って家中を徘徊していた理由がわかりました」


サヤ「見ていられたのですか！？」


恋「あの時は声をかけいいものか悩んでしまいまして……」


サヤ「かけていただいてよかったんです！」


恋「この間、夜中に声がしたのも……」


サヤ「はい。その時は初めて『CD田中』でネタが採用されまして……」


サヤ「もう恥ずかしい……。それでは今度はお嬢様のお話を聞かせてください」


恋「私の、ですか？」


恋「……ではまず録音方法を教えてください。あと、今度皆さんとTSUTAYAにCDを借りに行くので入会方法や借り方など……」


サヤ「ふふっ、かしこまりました。それではCDを録音するところから始めましょうか」


恋「ありがとうございます！」
　

＜数日後　部室＞


恋「♪～」


千砂都「あっ、恋ちゃんそれ新しいMD？」


恋「千砂都さん、そうなんです！」


千砂都「恋ちゃんがゴールド選ぶなんて珍しいね」


恋「そうですね。本当は青が良かったのですが、なかったので」


千砂都「そうなんだ。それで肝心の使い心地のほうはどう？」


恋「サヤさんにも教えていただいて、だいぶ慣れてきました」


千砂都「メイちゃんがこれで録音できるって言ってたけど……」


恋「その辺りは追々……。CDから取り込んだ曲にタイトルを入力するので精一杯で……」


千砂都「MDって一曲一曲タイトル入力するのって面倒じゃない？」


恋「そうですね。少し面倒とも思いますが今は楽しいですし、夢中になってしまいます」


千砂都「そこまでMDにハマっちゃったんだね……。同じCDプレーヤー仲間だと思ってたのに……。うぅっ……」


恋「えっ！？す、すみません！」


千砂都「ごめんごめん。冗談だよ」
　

恋「しかし……千砂都さんはMDに替えないのですか？」


千砂都「ふふん」


恋「千砂都さん？」


千砂都「恋ちゃんは、私がただ形状が丸だからCDプレーヤーを使ってると思ってる？」


恋「違うのですか？」


千砂都「違うYO！」


千砂都「これからの時代はMP3なんだよねー」


恋「えむぴいすりー？」


千砂都「これからはパソコンで音楽を聴く時代なんだよ！」


恋「パソコンで？」


千砂都「私も四季ちゃんから聞いただけだから、あんましよく分かってないんだけどね」


千砂都「それでもCDをパソコンに入れると、自動で情報を取得してタイトルとか入れてくれるんだよ」


恋「それは便利ですね」


千砂都「でしょ？私はそれをCD-Rに焼いて聴いてるの」
　

恋「……」


千砂都「今「わざわざCD-Rに焼く必要ある？」って思ったでしょ？」


恋「い、いえ……」


千砂都「実はこのCD-Rには普通のCD3枚分の曲が入ってるんだ」


恋「そうなのですか！？」


千砂都「やろうと思えば、もっとたくさんの曲を入れられるよ」


千砂都「四季ちゃんが言うには、数年後にはMDじゃなくメモリーカード入れて曲を聴くようになるって」


恋「あんまり想像できませんね」


千砂都「それになんかケータイで聴く時代になるかも、だってさ」


恋「『着うた』みたいなものでしょうか」


千砂都「そんな感じじゃない？サイトからダウンロードしてケータイに保存する、みたいな」


恋「なるほど。しかし、メモリカードはゲームくらいでしか使いませんし……」


千砂都「そうかな？っていうか、恋ちゃんも着うた知ってたんだ」


恋「私だってそれくらい知ってますよ。サヤさんからの着信を『さくら（独唱）』に設定してますから。ほら」♪ｱｰﾀｼ ｻｸﾗﾝﾎﾞｰ


千砂都「それ、ちょっと古くない？」
　

＜数か月後　部室＞


恋「かのんさん、次の予選用の曲MDにしてきました」


かのん「え、MD？」


恋「はい、そうですが」


かのん「私もうMD使ってないんだよね」


恋「そうなのですか！？」


かのん「今はもう全部このMP3プレーヤーで聴いてるの」
https://i.imgur.com/x6rzCfT.jpg


恋「可愛らしい……ですが、これで音楽聞けるのですか？」


かのん「これでも200曲入ってるんだよ」


恋「それはすごいですね！」


かのん「恋ちゃんもウォークマンにしたら？これくらい小さいと、朝ジョギングする時邪魔にならないから便利だよ」


恋「そう言われると確かに……」


かのん「こないだ恋ちゃんのプレーヤー、ディスク入れた時うまく閉まらないって言ってなかったっけ」


恋「そういえば確かにちょっと蓋が浮きますけど」


かのん「私も使ってたガム電池が液漏れしだしてダメになっちゃったから、これに替えたんだよね」
　

きな子「先輩たちどうしたんすか？」


かのん「あっ、きな子ちゃん」


きな子「恋先輩、生徒会のことで相談が……」


かのん「そうだ！きな子ちゃんもMP3プレーヤー持ってたよね？」


きな子「iPodっすか？」


恋「かのんさんとはまた違った形状なのですね」


きな子「きな子のはiPodminiって機種っす」


かのん「ウォークマンの方が絶対いいのに……」


恋「そうなのですか？」


きな子「恋先輩は知らないかもっすけど、Liella!は今かのん先輩のウォークマン派とすみれ先輩のiPod派とその他に分かれてるっす」


恋「そんな……知りませんでした……」


かのん「ねえ～……恋ちゃんもウォークマンにしよーよー」


きな子「まーた始まったっす」


かのん「きな子ちゃんの裏切り者……」ﾎﾞｿｯ


きな子「そ、それは……すみれ先輩がMac使ってるのカッコいいなあって……」


かのん「でも結局iPodでソリティアやってるだけじゃん」


きな子「うっ……」
　

恋「きな子さんとすみれさんがiPodというのはわかりましたが、他にウォークマンを使ってるのは……？」


かのん「ちぃちゃん」


恋「他には？」


かのん「……それだけ……」


恋「…………」


かのん「iPodだって、すみれちゃんときな子ちゃんだけだもん！」


恋「すみません。派閥争いというので、もっと大規模なものかと思っていました」


きな子「現状二対二っす」


かのん「だから恋ちゃんがウォークマンにしたら、私たちの勝ちなの」


恋「えっと……私は派閥とか多数決で選んでいるわけではないので」


恋「ちなみにほかの皆さんは何を使っているのですか？」


きな子「夏美ちゃんはiriverっす」


かのん「韓国のメーカーだよね」


かのん「可可ちゃんはRioだったかな」


恋「やはりバラバラなのですね」
　

かのん「だから、ウォークマンがいいって。転送楽だし」


きな子「iTunesはWindowsにも対応してるっす！」


恋「えっと…………」


すみれ「こらこら、恋を困らせないの」


きな子「すみれ先輩！」


かのん「出たなリンゴ信者」


すみれ「誰が信者よ！私は自分に合ってるのを使ってるだけよ」


かのん「パソコンの授業で「あー私appleだからWindows使いにくいわー」って言いたいだけじゃない？」


すみれ「あんた、ソニーのことになると性格悪くなるわね……」


かのん「ひどい！もやっと！もやっと！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ


すみれ「もやっとボールを投げるな！」


恋「それでは、私は何を選んだら……」


すみれ「恋、自分に正直になりなさい」


恋「正直に……」


すみれ「そ。四季みたいに音質にこだわるのか、容量か。それとも可可やメイみたいにデザインで選ぶのか」


すみれ「自分にとって何が大切か、結局はそれよ」


恋「なるほど。皆さんありがとうございます！いったん検討してみます」
　

＜それから時は流れ――　部室＞


恋「可可さん、千砂都さん、すみれさん！」


可可「レンレン！かのん！」


千砂都「恋ちゃんどうしたの？」


恋「私ついにMP3プレーヤーデビューしました！」


千砂都「おおっ！恋ちゃんおめでとう！」


可可「何に？何にしたデスか？」


すみれ「やったじゃない！……でも、あんたが一緒なのが気になるんだけど？」


かのん「ふふん」ﾄﾞﾔｧ


千砂都「ってことは、恋ちゃんもウォークマン？」


可可「きっとレンレンならRioにしてくれマス！」


恋「いえ、私が選んだのはこれです！」ｼﾞｰ...ｼﾞｰ...ｼｬｰｯ


可可＆千砂都＆すみれ「「「ピ……PSP！？」」」


恋「はい！私はPSPで音楽を聴くことにしました！」


すみれ「なるほど。その手があったわね」
　

恋「色々予算や機能など検討し、かのんさんとも相談した結果、私にはこれが一番だと思い決めました」


すみれ「かのんに相談したから、これになったんじゃない？」


千砂都「私もPSP持ってるけど、パタポンとロコロコにしか使ってないや」


恋「私も今やってるのが、連ザかアーカイブスで初代プレステのゲームくらいですが、こういう使い方もできるんです」


かのん「あれ？ギレンの野望やってなかったっけ？」


恋「ああ、それもやったましたね」


すみれ「私はミクちゃん専用かしらね」


可可「ククはアイマスしかやってないデス」


かのん「せっかくPSP持ってるんだから、UMDビデオで映画見ようよー」


すみれ「それは絶対流行らないし、あんたは授業中GTAやってんの知ってるから」


可可「時々言葉にするのも憚レル言葉がぶつぶつ聞こえてきマス」


千砂都「それはそうと、PSPってメモリースティック高くない？」


すみれ「っていうか何よメモリースティックDUOって」


恋「そうですね。なので私は互換アダプタ使ってます」
　

かのん「でも私もこれで音楽聞いてるし、これさえあれば何でもできるんだから！」


すみれ「授業中袖からイヤホン通して音楽聞いてるもんね……」


可可「いつも頬杖ついてマス」


恋「かのんさんのおかげで布団の中でもインターネットができるようになりました！」


千砂都「あー……恋ちゃん順調に染まってるね」


恋「ワンセグチューナーをつければ、テレビだって観れます！」


可可「それはケータイでもできマス」


恋「画面の大きさが違います！」


恋「それに“携帯動画変換君”を使えばPSPでも動画見れますよ」


すみれ「それは知ってるけど」


千砂都「私は“craiving explorer”派なんだけど……」


可可「ククは“カハマルカの瞳”使ってマス」


かのん「ふふふっ」


すみれ「何よ、急に笑い出して」


かのん「ごめんごめん。みんなやってるゲームも使ってるフリーソフトはバラバラなのに、ブラウザはみんなFirefoxなんだもん」


恋「そういえば……そうですね」


すみれ「なんでなのかしらね」
　

恋「しかし、もう一つ一緒のものがあります」


可可「何デスか？」


恋「それはモンハンです！」


千砂都「確かに、モンハンはみんなやってたね」


かのん「それじゃあ、恋ちゃん音楽プレーヤーデビュー記念に一狩り行きますか！」


可可「いいデスね！すみれの神社に行きまショウ！」


すみれ「あんたがモンハンやりたいだけでしょ。それ」


かのん「そんなこと言うなら、一緒にティガ討伐してあげないよ」


すみれ「“爆弾魔”って言われてたヤツが何を言う！」


千砂都「っていうかすみれちゃん、おうちの人に怒られたんだっけ？」


すみれ「そうよ。何かあると家の神社に集まるもんだから、敷地内のモンハン禁止になったのよ」


可可「貴重なリアル集会場が消えてしまいマシタ……」


恋「では、アドパができる私の家に集まりませんか？」


千砂都「決まりだね」


可可「では、レンレンの家に行きまショウ！」


恋「はい！」


千砂都「あれ？私たち、何でモンハンの話してたんだっけ？」
　

＜翌日　学校屋上＞


メイ「聞いた？恋先輩、PSPで音楽聴くことにしたんだって」


四季「納得」


夏美「恋先輩らしいですの」


きな子「PSPならみんな持ってるっすね」


メイ「先輩たちはみんなモンハン派だけどな」


きな子「きな子たちは“太鼓の達人”っすよね」


夏美「えっ？“ddff”じゃないんですの？」


四季「“ととモノ”一択」


メイ「いや“2006 FIFA ワールドカップ ドイツ大会”だろ」


4人「…………」


きな子「ま、まあまあ……。そこは人それぞれっすよね」


夏美「でも、パソコンに疎い恋先輩がPSPを使いこなせるとは思えませんの」


メイ「そこは、使ってるうち覚えてくんじゃないか？」


夏美「手っ取り早く、夏美が恋先輩にネットの使い方を教えますのー！」


夏美「もちろん有料で」


メイ「おいっ！」
　

四季「でも夏美ちゃんが教えるのはいいかも」


きな子「きな子にも教えてほしいっす。どんなことを教えるんすか？」


夏美「にゃは～！それはまずバッテリーの改造からですのー！」


メイ「……ん？」


夏美「それから“cfw”を入れて、タダでゲームができるようにしますの―！」


メイ「おい！」


きな子「えっ？タダでゲームができるんすか？」


夏美「なんならPSPでマリオやポケモンもできるようになりますの」


きな子「本当っすか！？」


夏美「『みんなのゲーム屋さん』夏美におまかせですの」


メイ「待て待て待て！！」


メイ「ダメだろそれは！」


きな子「ダメなんすか？」


四季「夏美ちゃん」


メイ「おう、四季からもなんか言ってやれ」


四季「“パンドラバッテリー”なら私作れる」


メイ「おい！！」


メイ「特定されて炎上するぞ、マジで」



おしまい
　

もはや伝わらないであろうおまけ

>先日発売したばかりの人気ゲーム「ぼくのなつやすみ４」
>スクールアイドル部の中でもかなり好きな奴が多くてみんな買うといってましたの
>そこで私にも友人が「買うっすよね」と振ってきましたの
>まぁ私はいつも通りtorrentでゲットするつもりでしたのでこう答えましたの
>ん、買いはしないけどゲームだけは手に入れますのー。
>失敗した・・・こんな事いうもんじゃありませんの・・・
>この後想像がつくとおり皆に責めよられたわけですのｗｗｗ
>「可可にも！！可可にもやってくだサイ！！」ってｗｗｗ
>何故かそいつらCFWは搭載してるのにゲームを落とせない無能な奴らｗｗｗ
>ついでにと他のゲームも入れてくれと言うような先輩も出てきて、
>合計８人分入れてやりましたの・・・（かなり面倒でしたの・・・
>そしてついに出来たニックネームはみんなのゲーム屋さんですの（＃＾ω＾）
　

読んでいただきありがとうございました。
本当はMP3からPSPまで数年の開きがあります。