1: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:08:12.76 ID:y7us/9yv
しずく「どうしてですか!」
俺「昨日も行ったじゃん…ていうか毎日行ってるじゃん」
しずく「お酒は毎日飲んでも美味しいんです!」
俺「それはそうだけどさ…」
しずく「それとも何か予定があるんですか?」
俺「いや別n…」
俺(ここは予定があることにしておこう)
俺「…実は予定が」
しずく「別にって言いかけてたじゃないですか」
俺「くっ…」
しずく「飲みに行きましょうよ!」
俺「わかったよ…」
俺「昨日も行ったじゃん…ていうか毎日行ってるじゃん」
しずく「お酒は毎日飲んでも美味しいんです!」
俺「それはそうだけどさ…」
しずく「それとも何か予定があるんですか?」
俺「いや別n…」
俺(ここは予定があることにしておこう)
俺「…実は予定が」
しずく「別にって言いかけてたじゃないですか」
俺「くっ…」
しずく「飲みに行きましょうよ!」
俺「わかったよ…」
2: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:11:59.90 ID:y7us/9yv
しずく「決まりですね!」
俺「はぁ…資料がまだ残ってるから15分くらい待ってて」
しずく「えー、まだ終わってないんですか?」
俺「誰の資料を代わりに書いてやってると思ってるんだよ…」
しずく「てへっ」
俺「ったく…」
jΣミイ˶º ᴗº˶リ 15分後
俺「…ふぅ 終わった~」
しずく「先輩、お疲れ様です」
俺「どうも」
しずく「ではお待ちかねの飲みタイムです!」
俺「はぁ…」
俺「はぁ…資料がまだ残ってるから15分くらい待ってて」
しずく「えー、まだ終わってないんですか?」
俺「誰の資料を代わりに書いてやってると思ってるんだよ…」
しずく「てへっ」
俺「ったく…」
jΣミイ˶º ᴗº˶リ 15分後
俺「…ふぅ 終わった~」
しずく「先輩、お疲れ様です」
俺「どうも」
しずく「ではお待ちかねの飲みタイムです!」
俺「はぁ…」
6: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:16:15.33 ID:y7us/9yv
スタスタ
しずく「こうやって並んで歩いてると、周りからカップルって思われてるんですかね~」
俺「んなわけないだろ」
しずく「えー」
俺「なんだよ、えーって」
しずく「カップルと思われてるって思っておきましょうよ!」
俺「なんでだよ」
しずく「独身の先輩には夢のような話ではないですか」
俺「余計なお世話だこのやろ!」
しずく「うわー!先輩が怒った~!パワハラだ!!」
俺「何言ってんだお前…」
しずく「こうやって並んで歩いてると、周りからカップルって思われてるんですかね~」
俺「んなわけないだろ」
しずく「えー」
俺「なんだよ、えーって」
しずく「カップルと思われてるって思っておきましょうよ!」
俺「なんでだよ」
しずく「独身の先輩には夢のような話ではないですか」
俺「余計なお世話だこのやろ!」
しずく「うわー!先輩が怒った~!パワハラだ!!」
俺「何言ってんだお前…」
8: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:21:24.95 ID:y7us/9yv
しずく「そうこうしてる間に着きましたよ!」
俺「もうこの看板も見飽きたんだけど」
しずく「そうですか?わたしは仕事から解放された感あって最高ですが」
俺「俺はまた地獄が始まるんだと震えてるよ」
しずく「地獄だなんて酷いですね!むしろ先輩にとっては天国ですよ!」
俺「はあ?」
しずく「若い子と飲みに行ける機会なんてないですからね」キャピッ
俺「…」
ガラガラッ
「何名様ですか?」
俺「1人で」
しずく「ちょっ!先輩!?」
俺「もうこの看板も見飽きたんだけど」
しずく「そうですか?わたしは仕事から解放された感あって最高ですが」
俺「俺はまた地獄が始まるんだと震えてるよ」
しずく「地獄だなんて酷いですね!むしろ先輩にとっては天国ですよ!」
俺「はあ?」
しずく「若い子と飲みに行ける機会なんてないですからね」キャピッ
俺「…」
ガラガラッ
「何名様ですか?」
俺「1人で」
しずく「ちょっ!先輩!?」
11: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:26:44.82 ID:y7us/9yv
しずく「今日は何を食べようかな~♪」
俺「…なあ、今日も酒飲むのか?」
しずく「え?そりゃ飲みますよ」
俺「…今日はやめないか?」
しずく「どうしてですか?」
俺「休肝日も作らないと、体に毒だぞ?」
しずく「土日は基本飲んでないので大丈夫です」
俺「……本当に飲むの?」
しずく「もう、ここは居酒屋ですよ?飲まずにどうするっていうんですか」
俺「…わかったよ」
しずく「まったく、先輩はお酒弱いんですから」
俺「くっ…」
俺「…なあ、今日も酒飲むのか?」
しずく「え?そりゃ飲みますよ」
俺「…今日はやめないか?」
しずく「どうしてですか?」
俺「休肝日も作らないと、体に毒だぞ?」
しずく「土日は基本飲んでないので大丈夫です」
俺「……本当に飲むの?」
しずく「もう、ここは居酒屋ですよ?飲まずにどうするっていうんですか」
俺「…わかったよ」
しずく「まったく、先輩はお酒弱いんですから」
俺「くっ…」
12: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:32:35.10 ID:y7us/9yv
しずく「先輩は何飲みますか?」
俺「ジンジャーハイ」
しずく「またそれですか」
俺「好きなんだよ」
しずく「たまには違うお酒からスタートしましょうよ~」
俺「桜坂は何飲むの」
しずく「もちろん生です!」
俺「お前もいつも同じじゃないか…わかったよ じゃあ俺も生で」
しずく「パクらないでくださいよ」
俺「なんなんだよお前は…」
しずく「冗談ですよ!ではタブレットから注文しておきますね」
俺「頼む」
俺「ジンジャーハイ」
しずく「またそれですか」
俺「好きなんだよ」
しずく「たまには違うお酒からスタートしましょうよ~」
俺「桜坂は何飲むの」
しずく「もちろん生です!」
俺「お前もいつも同じじゃないか…わかったよ じゃあ俺も生で」
しずく「パクらないでくださいよ」
俺「なんなんだよお前は…」
しずく「冗談ですよ!ではタブレットから注文しておきますね」
俺「頼む」
13: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:36:27.87 ID:y7us/9yv
「生2丁とお通しのモツですー」
しずく「来ましたよ!」
俺「ああ、そうだな」
しずく「ここのお通しのモツ煮は最高ですからね!」
俺「ああ」
しずく「でもその前に乾杯ですね!」
俺「うん」
俺(はぁ…今日も地獄のゴングが鳴ってしまう…)
しずく「せーのっ!かんぱい~!」
俺「…乾杯」
しずく「来ましたよ!」
俺「ああ、そうだな」
しずく「ここのお通しのモツ煮は最高ですからね!」
俺「ああ」
しずく「でもその前に乾杯ですね!」
俺「うん」
俺(はぁ…今日も地獄のゴングが鳴ってしまう…)
しずく「せーのっ!かんぱい~!」
俺「…乾杯」
14: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:40:51.16 ID:y7us/9yv
しずく「んくっ…んくっ……っぷはぁ!!」
俺「…」ゴクゴク
しずく「これですよこれ!!この喉にクイッと来る感じ!!」
俺「そうだね…」
しずく「疲れた体に染み渡ります!」
俺「うん…」
しずく「…あれ、先輩今日もタバコ吸わないんですか?」
俺「前も言っただろ 桜坂の前じゃ吸わないよ」
しずく「前から思ってたんですけど、何か理由あるんですか?」
俺「お前の体に害与えるだろ」
しずく「えー、先輩優し~♡」
俺「ちっ…」
俺「…」ゴクゴク
しずく「これですよこれ!!この喉にクイッと来る感じ!!」
俺「そうだね…」
しずく「疲れた体に染み渡ります!」
俺「うん…」
しずく「…あれ、先輩今日もタバコ吸わないんですか?」
俺「前も言っただろ 桜坂の前じゃ吸わないよ」
しずく「前から思ってたんですけど、何か理由あるんですか?」
俺「お前の体に害与えるだろ」
しずく「えー、先輩優し~♡」
俺「ちっ…」
15: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:43:39.34 ID:y7us/9yv
しずく「冗談はさておき、わたしは気にしませんよ?」
俺「俺が気にするんだよ」
しずく「なら自分の体も気にしてあげてくださいよ」
俺「俺はいいんだよ」
しずく「もう、頑固なんですから」
俺(頑固なのはどっちなんだか…)
しずく「あ、モツ煮早く食べましょう」
俺「そうだな」
しずく「先輩の分はこの端っこのところですね」
俺「おいおい、勘弁してくれよ…」
しずく「冗談ですよ~」
俺「ったく…」
俺「俺が気にするんだよ」
しずく「なら自分の体も気にしてあげてくださいよ」
俺「俺はいいんだよ」
しずく「もう、頑固なんですから」
俺(頑固なのはどっちなんだか…)
しずく「あ、モツ煮早く食べましょう」
俺「そうだな」
しずく「先輩の分はこの端っこのところですね」
俺「おいおい、勘弁してくれよ…」
しずく「冗談ですよ~」
俺「ったく…」
16: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:46:29.91 ID:y7us/9yv
jΣミイ˶º ᴗº˶リ 5分後
俺「ふぅー、ほんとここのモツ煮は美味いな けど、そろそろ他の料理頼むか」
しずく「……へ?あ、そうですね!わたし手羽先食べたいです」
俺「…おう」
しずく「…」
俺(…はぁ 今日はまた随分早いな)
しずく「…」
俺「…」ポチポチ
しずく「…」
俺「…」ピッ
しずく「…」
俺「注文しといたからな」
しずく「…」
俺「ふぅー、ほんとここのモツ煮は美味いな けど、そろそろ他の料理頼むか」
しずく「……へ?あ、そうですね!わたし手羽先食べたいです」
俺「…おう」
しずく「…」
俺(…はぁ 今日はまた随分早いな)
しずく「…」
俺「…」ポチポチ
しずく「…」
俺「…」ピッ
しずく「…」
俺「注文しといたからな」
しずく「…」
17: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:48:08.12 ID:y7us/9yv
俺「…」
しずく「…」
俺「…」
しずく「……っ」バッ
俺「!」
俺(ああ…今日も始まる…)
しずく「…あのクソ課長!!!」バンッ
俺「はぁ…」
しずく「ほんと腹立ちません!!??」
俺「とりあえず落ち着こうね」
しずく「落ち着いてられませんよ!!」バンッ
俺「はぁ…」
しずく「…」
俺「…」
しずく「……っ」バッ
俺「!」
俺(ああ…今日も始まる…)
しずく「…あのクソ課長!!!」バンッ
俺「はぁ…」
しずく「ほんと腹立ちません!!??」
俺「とりあえず落ち着こうね」
しずく「落ち着いてられませんよ!!」バンッ
俺「はぁ…」
19: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:54:25.72 ID:y7us/9yv
しずく「毎日毎日大量に仕事持ってきて!」
俺「うん」
しずく「わたしまだ3年目ですからね!?」バンッ
俺「わかったから落ち着いて」
しずく「まったく!!」スッ
グイッ
しずく「空じゃないですか!!」バンッ
俺「うん 一気飲みしてたからね」
しずく「わたしの分のお酒頼んでくれましたか!?」
俺「え、まだ飲むの…?」
しずく「当たり前じゃないですか!!熱燗持ってきてください!熱燗!!」
俺「きょ、今日はもうやめにしない?」
しずく「しません!!」
俺「はぁ…」ポチポチ
俺「うん」
しずく「わたしまだ3年目ですからね!?」バンッ
俺「わかったから落ち着いて」
しずく「まったく!!」スッ
グイッ
しずく「空じゃないですか!!」バンッ
俺「うん 一気飲みしてたからね」
しずく「わたしの分のお酒頼んでくれましたか!?」
俺「え、まだ飲むの…?」
しずく「当たり前じゃないですか!!熱燗持ってきてください!熱燗!!」
俺「きょ、今日はもうやめにしない?」
しずく「しません!!」
俺「はぁ…」ポチポチ
21: (もんじゃ) 2022/03/23(水) 23:57:25.58 ID:y7us/9yv
jΣミイ˶º ᴗº˶リ 5分後
しずく「ごく…ごく…はぁ!!」バンッ
俺「…」
しずく「あの取引先のハゲも気に入りません!!」
俺「あのね、桜坂?女の子がそんな言葉使っちゃだめだよ?」
しずく「もう25歳です!!馬鹿にしてるんですか!?」
俺「ええ…」
しずく「あのハゲ!どうせ最後はウチと契約結ぶんだから、渋ってないで早く契約すればいいのに!!」
しずく「ここの資料がほしいだのなんだのうるさいんですよ!!!」
俺「そ、それが当たり前だからね?」
しずく「あのクソ課長!!!」
俺「話を聞いてよ…」
しずく「ごく…ごく…はぁ!!」バンッ
俺「…」
しずく「あの取引先のハゲも気に入りません!!」
俺「あのね、桜坂?女の子がそんな言葉使っちゃだめだよ?」
しずく「もう25歳です!!馬鹿にしてるんですか!?」
俺「ええ…」
しずく「あのハゲ!どうせ最後はウチと契約結ぶんだから、渋ってないで早く契約すればいいのに!!」
しずく「ここの資料がほしいだのなんだのうるさいんですよ!!!」
俺「そ、それが当たり前だからね?」
しずく「あのクソ課長!!!」
俺「話を聞いてよ…」
22: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:00:06.17 ID:/zJ3MiEr
俺「あ、手羽先届いたよ」
しずく「ふんっ!!」バッ
しずく「んぐ…っ!!んぎぃ!!」ブチッ
しずく「…」ムシャムシャ
俺「…あのさ、女の子なんだからもっと行儀よく…」
しずく「別にいいじゃないですか!!どうせ個室なので先輩以外誰も見てませんし!!」
俺「俺に見られるのはいいのかよ…」
しずく「構いません!」
俺「なんなんだよ…」
しずく「ごくごく…ぷはぁ!!!」
俺「…ペース早いよ?」
しずく「いつもこの調子ですよ!!」
俺(それでヘロヘロになってるじゃん…)
しずく「ふんっ!!」バッ
しずく「んぐ…っ!!んぎぃ!!」ブチッ
しずく「…」ムシャムシャ
俺「…あのさ、女の子なんだからもっと行儀よく…」
しずく「別にいいじゃないですか!!どうせ個室なので先輩以外誰も見てませんし!!」
俺「俺に見られるのはいいのかよ…」
しずく「構いません!」
俺「なんなんだよ…」
しずく「ごくごく…ぷはぁ!!!」
俺「…ペース早いよ?」
しずく「いつもこの調子ですよ!!」
俺(それでヘロヘロになってるじゃん…)
23: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:03:31.26 ID:/zJ3MiEr
しずく「そういう先輩だって、それ4杯目じゃないですか!」
俺「俺は酒強いからいいんだよ」
しずく「わたしだって強いですよ!!!」
俺「…そうだね…」
しずく「それより先輩の食べてるだし巻きください!」
俺「ああ、別にいいけど」
しずく「…」ガツガツムシャムシャ
俺「ちょ」
しずく「ふぅー、ここは何でも美味しいですね!」
俺「俺のだし巻き…」
俺「俺は酒強いからいいんだよ」
しずく「わたしだって強いですよ!!!」
俺「…そうだね…」
しずく「それより先輩の食べてるだし巻きください!」
俺「ああ、別にいいけど」
しずく「…」ガツガツムシャムシャ
俺「ちょ」
しずく「ふぅー、ここは何でも美味しいですね!」
俺「俺のだし巻き…」
24: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:05:22.91 ID:/zJ3MiEr
………
しずく「それでわたしが資料全部書き直す羽目になって~…」
俺「…一服してきていい?」
しずく「はぁ!?わたしを置いていくんですか!?」
俺「わ、わかったよ…」
しずく「冗談ですよ!早く戻ってきてくださいね!?」
俺「う、うん」
スタスタ
ギイッ
俺「…はぁ」チンッ
俺「…すぅ……ふう~」
しずく「それでわたしが資料全部書き直す羽目になって~…」
俺「…一服してきていい?」
しずく「はぁ!?わたしを置いていくんですか!?」
俺「わ、わかったよ…」
しずく「冗談ですよ!早く戻ってきてくださいね!?」
俺「う、うん」
スタスタ
ギイッ
俺「…はぁ」チンッ
俺「…すぅ……ふう~」
25: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:07:53.86 ID:/zJ3MiEr
俺「あ~…今日も大変だ…」
俺「ったく…桜坂のやつは…」
俺「…まあでも、こうやって誰かがストレスを受け止めてやらないとな」
俺「世話の焼ける部下だよほんと…」スパー
コンコンッ
俺「ん?」
コンコンッ
俺「喫煙所に人来るなんて珍しいな…ここは全席喫煙化なのに」チラッ
しずく「せんぱい~」コンコンコン
俺「桜坂?!ったく何しにきたんだよこいつ…」
俺「ったく…桜坂のやつは…」
俺「…まあでも、こうやって誰かがストレスを受け止めてやらないとな」
俺「世話の焼ける部下だよほんと…」スパー
コンコンッ
俺「ん?」
コンコンッ
俺「喫煙所に人来るなんて珍しいな…ここは全席喫煙化なのに」チラッ
しずく「せんぱい~」コンコンコン
俺「桜坂?!ったく何しにきたんだよこいつ…」
28: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:10:10.90 ID:/zJ3MiEr
俺「席で待ってろよ」
しずく「だって寂しいんですもん!!」
俺「悪かったよ…じゃあ席戻ろうな」
しずく「はい…」フラフラ
俺「おいおい、フラフラじゃん 肩貸すよ」
しずく「セクハラですか!?」
俺「なんなんだよもう!いいから早く行くぞ!」ガシッ
しずく「セクハラだ~助けて~」
俺「ほんとにこいつは…」
しずく「だって寂しいんですもん!!」
俺「悪かったよ…じゃあ席戻ろうな」
しずく「はい…」フラフラ
俺「おいおい、フラフラじゃん 肩貸すよ」
しずく「セクハラですか!?」
俺「なんなんだよもう!いいから早く行くぞ!」ガシッ
しずく「セクハラだ~助けて~」
俺「ほんとにこいつは…」
29: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:12:19.75 ID:/zJ3MiEr
しずく「…先輩」
俺「どうした」
しずく「手羽先頼んでください」
俺「…はいよ」ポチポチ
俺「…って、また酒頼んだのか!?」
しずく「当たり前ですよ!!」
俺「もうこれで最後にしろよ?」
しずく「ええ?!嫌ですよ!!」
俺「いや、だめだ これが最後な」
しずく「そんな…」シュン
俺「……あともう1杯だけな」
しずく「先輩…!」
俺「はぁ…」
俺「どうした」
しずく「手羽先頼んでください」
俺「…はいよ」ポチポチ
俺「…って、また酒頼んだのか!?」
しずく「当たり前ですよ!!」
俺「もうこれで最後にしろよ?」
しずく「ええ?!嫌ですよ!!」
俺「いや、だめだ これが最後な」
しずく「そんな…」シュン
俺「……あともう1杯だけな」
しずく「先輩…!」
俺「はぁ…」
30: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:17:32.54 ID:/zJ3MiEr
しずく「ていうかあのクソ課長いつクビになるんですか!?」
俺「演技でもないこと言うなよ…」
しずく「早くやめてほしいです!うるさいですし、臭いですし!!」
俺「…それ本人の前で絶対言っちゃだめよ?」
しずく「わかってますよ!これでも演劇やってたんです!何とも思ってない演技くらい容易いんですよ!わたしには!!」
俺「うん…それもう耳が腐るほど聞いたよ…」
しずく「ていうか!先輩はいつになったら昇任するんですか!?」
俺「俺か?どうして?」
しずく「クソ課長に早く辞めてもらいたいからです」
俺「それ理由になってないだろ…」
俺「演技でもないこと言うなよ…」
しずく「早くやめてほしいです!うるさいですし、臭いですし!!」
俺「…それ本人の前で絶対言っちゃだめよ?」
しずく「わかってますよ!これでも演劇やってたんです!何とも思ってない演技くらい容易いんですよ!わたしには!!」
俺「うん…それもう耳が腐るほど聞いたよ…」
しずく「ていうか!先輩はいつになったら昇任するんですか!?」
俺「俺か?どうして?」
しずく「クソ課長に早く辞めてもらいたいからです」
俺「それ理由になってないだろ…」
31: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:23:45.49 ID:/zJ3MiEr
しずく「実際のところどうなんです?わたし、先輩が部長と2人で話してるところよく見かけますけど」
俺「…ぶっちゃけると、有難いことに色々そういう話はもらってるよ」
しずく「でしょう?!でもなんで主任のままなんですか?正直課長より仕事できるじゃないですか」
俺「俺はそんな出来た人間じゃないよ」
しずく「え?」
俺「それに、主任の俺にも桜坂たち部下がいる」
俺「でも、昇任したら別にやらなきゃいけない仕事が増えて桜坂たちと接する時間も減るだろ」
俺「俺は桜坂たちと仕事するの好きなんだよ」
しずく「先輩……それって告白ですか?」
俺「何言ってんだお前は…」
しずく「だってわたしのことが好きって言ったじゃないですか~」
俺「都合のいい耳だな……桜坂みたいな癖の強い奴、俺以外に制御出来ないからな」ハッハッハ
しずく「ひど!」
俺「…ぶっちゃけると、有難いことに色々そういう話はもらってるよ」
しずく「でしょう?!でもなんで主任のままなんですか?正直課長より仕事できるじゃないですか」
俺「俺はそんな出来た人間じゃないよ」
しずく「え?」
俺「それに、主任の俺にも桜坂たち部下がいる」
俺「でも、昇任したら別にやらなきゃいけない仕事が増えて桜坂たちと接する時間も減るだろ」
俺「俺は桜坂たちと仕事するの好きなんだよ」
しずく「先輩……それって告白ですか?」
俺「何言ってんだお前は…」
しずく「だってわたしのことが好きって言ったじゃないですか~」
俺「都合のいい耳だな……桜坂みたいな癖の強い奴、俺以外に制御出来ないからな」ハッハッハ
しずく「ひど!」
32: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:32:33.80 ID:YO3cfqQd
jΣミイ˶º ᴗº˶リ 30分後
しずく「もう飲めましぇん…」
俺「…はぁ 会計するぞ」
しずく「先輩肩貸してください~」
俺「言われなくてもそうするよ」ガシッ
スタスタ
「お会計7千円でーす」
俺「はぁ……ちょうどで」スッ
「レシートです またの御来店お待ちしております~」
しずく「は~い」
俺「はーいじゃねえよ…」
ガラガラッ
しずく「もう飲めましぇん…」
俺「…はぁ 会計するぞ」
しずく「先輩肩貸してください~」
俺「言われなくてもそうするよ」ガシッ
スタスタ
「お会計7千円でーす」
俺「はぁ……ちょうどで」スッ
「レシートです またの御来店お待ちしております~」
しずく「は~い」
俺「はーいじゃねえよ…」
ガラガラッ
33: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:38:25.24 ID:YO3cfqQd
俺「うー、さぶっ 夜は冷えるなぁ」
しずく「…」
俺「1人で歩けるか?」
しずく「…」
俺「…無理そうだな このまま肩貸した状態で歩くからね」
しずく「…」
俺「なんで無視するのよ…」
スタスタ
俺「それにしても、今日の桜坂の愚痴吐きっぷりもすごかったな~」
しずく「!」
俺「取引先に対しての愚痴は正直笑ったよ」
しずく「…」
しずく「…」
俺「1人で歩けるか?」
しずく「…」
俺「…無理そうだな このまま肩貸した状態で歩くからね」
しずく「…」
俺「なんで無視するのよ…」
スタスタ
俺「それにしても、今日の桜坂の愚痴吐きっぷりもすごかったな~」
しずく「!」
俺「取引先に対しての愚痴は正直笑ったよ」
しずく「…」
34: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 00:42:05.14 ID:YO3cfqQd
俺「まあしかし、会社では真面目な桜坂が毎日居酒屋であんなんになってるなんてみんな思ってないだろうな」ハハハ
しずく「…」
俺「俺も影で苦労してるんだぜ」
しずく「…」
スタスタ
しずく「う…うう……」
俺「! どうした桜坂!具合悪いのか?!」
しずく「ううう…ひぐっ……うえええん……っ」
俺「お、桜坂?!」
俺(ま、まさか俺の発言で…?!)
しずく「うわあああんっ!ひっ…ふえぇぇん…っ!!」
俺「と、とりあえずあそこの公園のベンチに行こうな?」
しずく「ひぐっ…ぐす…」
しずく「…」
俺「俺も影で苦労してるんだぜ」
しずく「…」
スタスタ
しずく「う…うう……」
俺「! どうした桜坂!具合悪いのか?!」
しずく「ううう…ひぐっ……うえええん……っ」
俺「お、桜坂?!」
俺(ま、まさか俺の発言で…?!)
しずく「うわあああんっ!ひっ…ふえぇぇん…っ!!」
俺「と、とりあえずあそこの公園のベンチに行こうな?」
しずく「ひぐっ…ぐす…」
53: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 21:59:09.90 ID:YO3cfqQd
俺「…」スタスタ
しずく「…ぐす……」
俺「…落ち着いたか?」
しずく「…」
俺「…これ、温かいお茶」スッ
しずく「……ありがとうございます…」
俺「…」
しずく「…」
俺「…あ、あの…ごm」
しずく「ごめんなさい…」
俺「え?」
しずく「先輩…わたしのこと嫌いですよね…」
俺「?!」
しずく「…ぐす……」
俺「…落ち着いたか?」
しずく「…」
俺「…これ、温かいお茶」スッ
しずく「……ありがとうございます…」
俺「…」
しずく「…」
俺「…あ、あの…ごm」
しずく「ごめんなさい…」
俺「え?」
しずく「先輩…わたしのこと嫌いですよね…」
俺「?!」
54: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:10:01.58 ID:YO3cfqQd
俺「どうして…?」
しずく「だってわたし……仕事もミスばっかりですし…」
しずく「今日だってわたしの代わりに仕事させちゃって…それなのに生意気な態度をとって…」
俺「…」
しずく「それだけじゃなくて、毎日毎日先輩を居酒屋に連れて行っては、一方的にわたしが愚痴を吐いて…」
しずく「飲むなって言われても飲んで酔っ払って、毎日先輩に迷惑かけて……っ」
しずく「さっき先輩が苦労してるって呟いた時、わたしは何してるんだって…っ!!」
しずく「こんなわたし、嫌われて当然です……ごめんなさい………」
俺「……」
しずく「だってわたし……仕事もミスばっかりですし…」
しずく「今日だってわたしの代わりに仕事させちゃって…それなのに生意気な態度をとって…」
俺「…」
しずく「それだけじゃなくて、毎日毎日先輩を居酒屋に連れて行っては、一方的にわたしが愚痴を吐いて…」
しずく「飲むなって言われても飲んで酔っ払って、毎日先輩に迷惑かけて……っ」
しずく「さっき先輩が苦労してるって呟いた時、わたしは何してるんだって…っ!!」
しずく「こんなわたし、嫌われて当然です……ごめんなさい………」
俺「……」
55: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:15:32.06 ID:YO3cfqQd
俺「…ごめんな」
しずく「え…?」
俺「さっきのはそういうつもりで言ったわけじゃなかったんだが、桜坂がそういう風に取ったってことは俺の責任だな」
しずく「…」
俺「あのな、桜坂 確かにお前はミスばっかするし、生意気だし、無理やり居酒屋に連れてって愚痴ばっか吐くし」
俺「毎日へろへろになって俺の仕事増やしてるよ」
しずく「…」グスッ
俺「でもな、俺が桜坂のこと嫌いだったら、とっくに昇任してるし桜坂と毎日居酒屋に行ったりなんかしないよ」
しずく「……!」
俺「俺は桜坂との時間、好きだよ」
しずく「先輩……」
しずく「え…?」
俺「さっきのはそういうつもりで言ったわけじゃなかったんだが、桜坂がそういう風に取ったってことは俺の責任だな」
しずく「…」
俺「あのな、桜坂 確かにお前はミスばっかするし、生意気だし、無理やり居酒屋に連れてって愚痴ばっか吐くし」
俺「毎日へろへろになって俺の仕事増やしてるよ」
しずく「…」グスッ
俺「でもな、俺が桜坂のこと嫌いだったら、とっくに昇任してるし桜坂と毎日居酒屋に行ったりなんかしないよ」
しずく「……!」
俺「俺は桜坂との時間、好きだよ」
しずく「先輩……」
56: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:20:00.65 ID:YO3cfqQd
俺「いずれ、桜坂がウチを辞める日まで…俺は桜坂と仲良くしたいと思ってるよ」
しずく「…!」
俺「…夢が、あるんだろ?」
しずく「…え?」
俺「この前桜坂のバッグから色々飛び出してるのを見ちゃってさ」
しずく「…」
俺「…女優になる夢、諦めてないんだろ?」
しずく「……はい」
俺「オーディションとか養成所とか そのために仕事してお金を貯めてるんだろ?」
しずく「…はい」
しずく「…!」
俺「…夢が、あるんだろ?」
しずく「…え?」
俺「この前桜坂のバッグから色々飛び出してるのを見ちゃってさ」
しずく「…」
俺「…女優になる夢、諦めてないんだろ?」
しずく「……はい」
俺「オーディションとか養成所とか そのために仕事してお金を貯めてるんだろ?」
しずく「…はい」
57: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:24:44.50 ID:YO3cfqQd
俺「なら、仕事をミスしたって仕方ないさ」
俺「本当にやりたいことの勉強をしながら、仕事も完璧になんて俺には無理だ」
しずく「…」
俺「でも、それでも桜坂は必死に仕事をしてるんだ なら俺は支えてやらなきゃな」
しずく「先輩…」
俺「もちろんストレスだって溜まるよな それを受け止めるのも俺の仕事さ」
俺「俺に愚痴をぶつけることで、また明日からも頑張ろうって気持ちになれるなら…いくらでもぶつけていいんだ」
しずく「……」
俺「…俺には諦めた夢があった」
しずく「…え?」
俺「教師になって、若者の夢を応援してあげる立場になりたかった」
しずく「…」
俺「本当にやりたいことの勉強をしながら、仕事も完璧になんて俺には無理だ」
しずく「…」
俺「でも、それでも桜坂は必死に仕事をしてるんだ なら俺は支えてやらなきゃな」
しずく「先輩…」
俺「もちろんストレスだって溜まるよな それを受け止めるのも俺の仕事さ」
俺「俺に愚痴をぶつけることで、また明日からも頑張ろうって気持ちになれるなら…いくらでもぶつけていいんだ」
しずく「……」
俺「…俺には諦めた夢があった」
しずく「…え?」
俺「教師になって、若者の夢を応援してあげる立場になりたかった」
しずく「…」
58: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:27:18.19 ID:YO3cfqQd
俺「でも俺は逃げたんだ」
俺「教師はブラックだのなんだの 理由を付けて逃げたんだ」
俺「だから俺は、いつまでも夢を追い続ける桜坂を尊敬してるし、だからこそ支えてやりたいんだ」
しずく「……」
俺「…まあなんだ 色々と話しちまったけど、俺は桜坂を嫌ってなんかないし」
俺「これからも愚痴くらい毎日付き合うからさ」
俺「もう泣かないでくれ…俺は、憎たらしい笑顔の桜坂が好きなんだよ」
しずく「…先輩……ありがとうございます…」
俺「気にすんな」
俺「教師はブラックだのなんだの 理由を付けて逃げたんだ」
俺「だから俺は、いつまでも夢を追い続ける桜坂を尊敬してるし、だからこそ支えてやりたいんだ」
しずく「……」
俺「…まあなんだ 色々と話しちまったけど、俺は桜坂を嫌ってなんかないし」
俺「これからも愚痴くらい毎日付き合うからさ」
俺「もう泣かないでくれ…俺は、憎たらしい笑顔の桜坂が好きなんだよ」
しずく「…先輩……ありがとうございます…」
俺「気にすんな」
59: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:31:22.01 ID:YO3cfqQd
俺「それに…人に頼られるのは嫌いじゃないからな」
俺「だからいくらでも頼ってくれよ」ポンポン
しずく「…はい!」
俺「ようやく笑顔になったな」
しずく「お恥ずかしいところを見せてしまいました…」
俺「はっはっは いいって事よ!」チンッ
俺「すう……ふぅ~」
しずく「…あれ?」
俺「ん?どうかしたか?」
しずく「タバコ…」
俺「……あ」
俺「だからいくらでも頼ってくれよ」ポンポン
しずく「…はい!」
俺「ようやく笑顔になったな」
しずく「お恥ずかしいところを見せてしまいました…」
俺「はっはっは いいって事よ!」チンッ
俺「すう……ふぅ~」
しずく「…あれ?」
俺「ん?どうかしたか?」
しずく「タバコ…」
俺「……あ」
60: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:33:34.95 ID:YO3cfqQd
しずく「わたしの前じゃ吸わないんじゃなかったんですか?」クスッ
俺「ち、違うんだよ!なんかそういう流れだったというか…とにかく、向かい側のベンチに行くから待っててくれ」スッ
しずく「…それ、1口ください」
俺「は?ダメに決まってるだろ 体に毒なんだから」
しずく「…えいっ」バッ
俺「あ、ちょっ!」
しずく「すぅ……」
俺「…」
しずく「……げほっ!!」
俺「言わんこっちゃない…」
しずく「なにこれ…!げほ!まずっ!!」ポイッ
俺「ああ!!まだ火つけたばっかなのに…!!!」
俺「ち、違うんだよ!なんかそういう流れだったというか…とにかく、向かい側のベンチに行くから待っててくれ」スッ
しずく「…それ、1口ください」
俺「は?ダメに決まってるだろ 体に毒なんだから」
しずく「…えいっ」バッ
俺「あ、ちょっ!」
しずく「すぅ……」
俺「…」
しずく「……げほっ!!」
俺「言わんこっちゃない…」
しずく「なにこれ…!げほ!まずっ!!」ポイッ
俺「ああ!!まだ火つけたばっかなのに…!!!」
61: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:35:51.32 ID:YO3cfqQd
しずく「ふふっ…あははっ」
俺「こいつ…」
しずく「…先輩、帰りましょうか」
俺「…そうだな」
しずく「…あ、終電終わっちゃいました…」
俺「マジ!?…うわぁ!!やらかした~!!!」
しずく「タクシー使いますか?」
俺「いや、桜坂の家ってこの近くだろ?送っていくよ」
しずく「いいんですか?」
俺「ああ お前まだ酔っ払いだしな 1人で帰らせるわけには行かないよ」
しずく「ではお言葉に甘えて…」
俺「こいつ…」
しずく「…先輩、帰りましょうか」
俺「…そうだな」
しずく「…あ、終電終わっちゃいました…」
俺「マジ!?…うわぁ!!やらかした~!!!」
しずく「タクシー使いますか?」
俺「いや、桜坂の家ってこの近くだろ?送っていくよ」
しずく「いいんですか?」
俺「ああ お前まだ酔っ払いだしな 1人で帰らせるわけには行かないよ」
しずく「ではお言葉に甘えて…」
62: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:38:04.96 ID:YO3cfqQd
俺「ほら、行くぞ」
しずく「はい!」
スタスタ
しずく「…」
ギュッ
俺「ん、どうした?まだ酔ってるのか?」
しずく「…そうかもしれませんね」
俺「ったく 仕方のない奴だな」
ギュッ
しずく「……///」
スタスタ
──────────
しずく「はい!」
スタスタ
しずく「…」
ギュッ
俺「ん、どうした?まだ酔ってるのか?」
しずく「…そうかもしれませんね」
俺「ったく 仕方のない奴だな」
ギュッ
しずく「……///」
スタスタ
──────────
63: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 22:41:55.90 ID:YO3cfqQd
俺「桜坂の家はここだっけか?」
しずく「はい」
俺「くそ…俺より良いアパートに住みやがって」
しずく「ごめんなさい~」ニヤニヤ
俺「くっ……じゃあ帰るからな」
しずく「あっ……先輩」
俺「ん?」
しずく「この後、タクシーですか?」
俺「あー、いや 最近腹も出てきたし歩いて帰ろうと思ってるよ」
しずく「…よければ、泊まっていっても…」
しずく「はい」
俺「くそ…俺より良いアパートに住みやがって」
しずく「ごめんなさい~」ニヤニヤ
俺「くっ……じゃあ帰るからな」
しずく「あっ……先輩」
俺「ん?」
しずく「この後、タクシーですか?」
俺「あー、いや 最近腹も出てきたし歩いて帰ろうと思ってるよ」
しずく「…よければ、泊まっていっても…」
68: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:31:59.84 ID:YO3cfqQd
俺「何言ってんだお前は」
しずく「だってここから先輩の家って結構離れてますよ?」
俺「いいんだよ 歩くの好きだから」
しずく「そうですか…」
俺「うん」
しずく「…あ」
俺「まだ何かあるの?」
しずく「お金です!」
俺「金?」
しずく「今日の…いえ、最近ずっと先輩にお金出してもらってたじゃないですか」
俺「ああ、それも気にしなくていいよ」
しずく「さすがにそれは…」
しずく「だってここから先輩の家って結構離れてますよ?」
俺「いいんだよ 歩くの好きだから」
しずく「そうですか…」
俺「うん」
しずく「…あ」
俺「まだ何かあるの?」
しずく「お金です!」
俺「金?」
しずく「今日の…いえ、最近ずっと先輩にお金出してもらってたじゃないですか」
俺「ああ、それも気にしなくていいよ」
しずく「さすがにそれは…」
69: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:34:07.12 ID:YO3cfqQd
俺「いいんだって」
しずく「よくないです!わたしがいっぱい飲み食いしてるので、会計だって…」
俺「だから大丈夫だって」
しずく「でも…」
俺「…はぁ わかった」
しずく「!」
俺「出世払いな」
しずく「出世払い…?」
俺「女優になるんだろ?」
しずく「!」
俺「そしたら高い酒でも飲ませてくれよ」
しずく「先輩…」
しずく「よくないです!わたしがいっぱい飲み食いしてるので、会計だって…」
俺「だから大丈夫だって」
しずく「でも…」
俺「…はぁ わかった」
しずく「!」
俺「出世払いな」
しずく「出世払い…?」
俺「女優になるんだろ?」
しずく「!」
俺「そしたら高い酒でも飲ませてくれよ」
しずく「先輩…」
70: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:36:26.35 ID:YO3cfqQd
俺「じゃ、今度こそ帰るからな」
しずく「…はい」
俺「今日も8時から仕事だし、すぐに寝るんだぞ?」
しずく「はい!」
俺「じゃ」
しずく「…今日は本当にありがとうございました!」
俺「おう また今日から頑張るぞ」
しずく「はい!」
俺「じゃあな」
しずく「おやすみなさい!」
俺「おやすみ」
………
しずく「…はい」
俺「今日も8時から仕事だし、すぐに寝るんだぞ?」
しずく「はい!」
俺「じゃ」
しずく「…今日は本当にありがとうございました!」
俺「おう また今日から頑張るぞ」
しずく「はい!」
俺「じゃあな」
しずく「おやすみなさい!」
俺「おやすみ」
………
71: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:38:23.26 ID:YO3cfqQd
スタスタ
俺「…」チンッ
俺「すぅ…ふぁ~~あ」
俺「ほんと、世話の焼ける後輩だぜ」
俺「でもま…やっぱり桜坂といると楽しいな」
俺「あいつが女優になる夢を叶える日が来るまで」
俺「俺も頑張らないとな~」
俺「…」チンッ
俺「すぅ…ふぁ~~あ」
俺「ほんと、世話の焼ける後輩だぜ」
俺「でもま…やっぱり桜坂といると楽しいな」
俺「あいつが女優になる夢を叶える日が来るまで」
俺「俺も頑張らないとな~」
72: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:39:09.74 ID:YO3cfqQd
終わり
73: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:42:47.04 ID:YO3cfqQd
おまけ
俺「あーくそ!馬鹿みたいに仕事回しやがって俺を奴隷だと思ってんのかぁ?!」
俺「…さすがに事務所に1人だと寂しいな テレビでも付けるか」ピッ
「本日は、彗星の如く現れた新生!桜坂しずくさんに来てもらいました!」
俺「んお!?あいつ!女優になったのか!!」
しずく「よ、よろしくお願いします!」
俺「はっはっは!緊張しすぎだろ桜坂のやつ!」
俺「でも…ちゃんと夢を叶えたんだな」
俺「よかったな…!」
………
俺「あーくそ!馬鹿みたいに仕事回しやがって俺を奴隷だと思ってんのかぁ?!」
俺「…さすがに事務所に1人だと寂しいな テレビでも付けるか」ピッ
「本日は、彗星の如く現れた新生!桜坂しずくさんに来てもらいました!」
俺「んお!?あいつ!女優になったのか!!」
しずく「よ、よろしくお願いします!」
俺「はっはっは!緊張しすぎだろ桜坂のやつ!」
俺「でも…ちゃんと夢を叶えたんだな」
俺「よかったな…!」
………
74: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:45:03.13 ID:YO3cfqQd
俺「はぁ…やっと終わった…」
俺「時間は…うわ!終電ギリギリじゃねーか!」
俺「早く帰らないと…」スタスタ
俺「……ん?事務所の前に怪しい奴がいるぞ…」
俺「こんな時間に帽子にマスクとか絶対やべえ奴じゃん!怖すぎるわ…」ガチャッ
「…」
俺「……あ、あの ウチに何か用ですか?」
「…」
俺「…きょ、今日はもう営業終わってるんで、また明日の朝にでも」
「……ぶふっ!」
俺「はい?」
俺「時間は…うわ!終電ギリギリじゃねーか!」
俺「早く帰らないと…」スタスタ
俺「……ん?事務所の前に怪しい奴がいるぞ…」
俺「こんな時間に帽子にマスクとか絶対やべえ奴じゃん!怖すぎるわ…」ガチャッ
「…」
俺「……あ、あの ウチに何か用ですか?」
「…」
俺「…きょ、今日はもう営業終わってるんで、また明日の朝にでも」
「……ぶふっ!」
俺「はい?」
75: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:47:14.57 ID:YO3cfqQd
「先輩、年取って目が腐っちゃったんですか?」
俺「…! 」
「先輩との約束、果たしに来ましたよ!この近くに、すごく美味しいお酒のあるバーがあるんです!」
俺「その声は…!!」
「飲みに行きましょう!」
俺「桜坂…!!」
しずく「ふふっ♪」
俺「…! 」
「先輩との約束、果たしに来ましたよ!この近くに、すごく美味しいお酒のあるバーがあるんです!」
俺「その声は…!!」
「飲みに行きましょう!」
俺「桜坂…!!」
しずく「ふふっ♪」
76: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:47:21.04 ID:YO3cfqQd
終わり
77: (もんじゃ) 2022/03/24(木) 23:48:02.39 ID:YO3cfqQd
俺しずは覇権カプなんだわかるな?
79: (もこりん) 2022/03/24(木) 23:55:06.78 ID:Xr/Hy8oL
この俺くんは良い俺くん
83: (もんじゃ) 2022/03/25(金) 02:54:25.93 ID:7nPeZxly
なんかええな…こういうの
81: (はんぺん) 2022/03/25(金) 01:53:36.73 ID:dK8NhJtS
良かったぞ
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1648044492/