【SS】「「「栞子ちゃんおめでとう♡」」」栞子「ゎ…ぁ…」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


6: (やわらか銀行) 2022/10/05(水) 23:54:31.35 ID:QcO35gCh
同好会メンバー「栞子ちゃんお誕生日おめでとう~~」

今日10月5日は私の誕生日!ということで、なんと同好会の皆さんが練習終わりにお誕生日パーティを開いてくださいました。
あまり深い友人がいなかった私にとって、いままでの人生で最も幸せな誕生日です。
 
7: (やわらか銀行) 2022/10/05(水) 23:57:27.52 ID:QcO35gCh
少し先にライブを控えているということで簡単なお菓子がメインのパーティでしたが、何より皆さんが私のために用意して下さったと思うと涙が出てきます。
こんな楽しいパーティは初めてです、そう呟くとランジュから猛抗議が。
じゃれつくランジュを軽くいなしつつ皆さんからのプレゼントを受け取ります。
ああなんて幸せなんでしょう。
 
8: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:00:02.02 ID:AiPmd+f9
「しっおりこちゃーんっ」

楽しいパーティもお開きになり、帰ろうとしていたところ彼方さんから呼び止められました。

「わっ、どうしたんですか?」

「彼方ちゃんにちょっとついてきてくれる?」

わざわざ私が1人の時を選んだということは、何か相談事があるのかも、ライブの演出のことか、ライブデザイン学科とのコラボ物販のことだろうか、あり得るかもしれない相談内容を頭に浮かべつつ彼方さんの後をついていきます。
 
12: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:02:35.25 ID:AiPmd+f9
「は~い、とうちゃ~く」

「えっと、あの……ここは…多目的室?」

彼方さんの目的地はどうやらここのようでした。
2人きりでないと言えない重要な相談事とか……?

「さて、入って入って~」

「いや、でもこの教室の使用許可は…」

「大丈夫、彼方ちゃんがバッチリ許可を取ってます!」

許可を取っているという彼方さんの言葉に安心し、教室の中へと入ります。
 
14: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:06:33.62 ID:AiPmd+f9
「え………………」

私の目の前に広がっていたのは、まさに桃源郷のような甘美な光景でした。

ピンクの可愛らしいエプロン姿の歩夢さん、水色で控えめな飾りのついたエプロンのしずくさん、そしていつの間に着替えたのかすみれ色のフリルエプロンの彼方さん。
そんな3人がリボンの飾りをつけて、まるで私がプレゼントとでも言うようなシチュエーション。
 
15: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:09:12.63 ID:AiPmd+f9
「今日は栞子ちゃんのお誕生日ということで~彼方ちゃんたち頑張っちゃいました~♡」

「私達が栞子ちゃんをたっぷりおもてなしするからね」

「栞子さんが楽しんでくれたら嬉しいな♡」

スッ…

3人はプレゼントの紐を解きます。
しゅるりと紐が落ち、中身があらわになる。
 
17: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:10:04.31 ID:AiPmd+f9
ここ数日ライブのために節制をしていた私にとって、その光景はあまりにも刺激が強いものでした。
脳に響くような3人の甘い声、思考の全てを支配するような香りと魅力的なそれ、そして何より私を見つめる3人の慈愛に満ちた笑顔。
思わずごくりと喉を鳴らしてしまいます。
 
19: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:12:46.38 ID:AiPmd+f9
彼方「今日は特別な許可を取ってるんだぁ♡だからね、ここにはだ~れも来ないよ」

しずく「おっきい声を出しても、欲望のままに貪っちゃっても大丈夫なんだよ♡」

栞子「で、でもこんな…私が皆さんのを独り占めなんて……」

歩夢「今日の主役が遠慮なんてしちゃだめだよ♡」

口々に甘い誘惑の言葉を紡ぐ3人。
私の理性はもう結界寸前でした。
 
20: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:14:54.33 ID:AiPmd+f9
しずく「ねえ栞子さん、彼方さん達と比べてまだ下手かもだけど、私のも味わって欲しいな…」

歩夢「大丈夫だよしずくちゃん!あんなに練習したんだもん、もっと自信を持って」

栞子「れ、練習…」

しずく「うん、ほんとは私の初めてのをあげたかったんだけど…あんまり下手だったら栞子さんがガッカリしちゃうかなって」

彼方「彼方ちゃん達がみっちり♡仕込んであげだからね、そんじょそこらの女の子より上手だよ」
 
23: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:21:18.23 ID:AiPmd+f9
歩夢と彼方の口調の違いが分かりにくかったので途中から名前を入れました。ご容赦ください。
 
24: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:22:19.41 ID:AiPmd+f9
栞子「ゎ…ぁ……」ポト…ポタ…

彼方「わあ~栞子ちゃんよだれ垂れてる♡」

しずく「もう、我慢なんて良いって言ったのに…ほら、拭いてあげるから」

しずくさんは自分の指が汚れるのもいとわず私のよだれを優しく拭ってくれました。

ぷつり

…………理性の糸が切れる音がしました。
 
26: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:28:21.01 ID:AiPmd+f9
しずく「わっ!栞子さんっそんなにがっつかなくても…」

彼方「でもそれだけ美味しいってことだよ♡」

歩夢「ふふ、しずくちゃん嬉しそう♡」

私は目の前の快楽に無我夢中で手を伸ばします。
もう自制も何もあったものではありません。
生徒会長三船栞子はどこへやら、そこには目の前の甘味を貪るだけの女しかいませんでした。
 
27: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:36:28.53 ID:AiPmd+f9
歩夢「おーい栞子ちゃん?」

彼方「あらら、夢中になっちゃってるね」

しずく「でも…私なんかのもの夢中になってくれるなんて……なんだかハマっちゃいそうです♡」

彼方「おやおや、しずくちゃんもこっちの道に興味があるのかな?」

しずく「栞子さん美味しい?」ナデ

栞子「うぅ…美味しいです….しずくさんの…」

栞子「しずくさんの……」

栞子「ケーキっ」
 
30: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:39:23.92 ID:AiPmd+f9
ライブ前ということで今日のパーティは低カ口リーなスイーツが中心でした。
それでも十分すぎるほどに美味しかったのですが、今食べているものとは比べ物になりません。

歩夢「今まで我慢してた分、いっぱい楽しんでね♡」

栞子「でもライブ前に私だけこんな…こんな…」

彼方「大丈夫、ちゃんとカ口リー計算もして色々と工夫をしているのです♡」

栞子「ありがとうございます……はむっ」
 
35: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:46:32.30 ID:AiPmd+f9
気づけばものの数分で用意して下さったスイーツを完食してしまいました。
味はもちろんのこと、3人が私のために考え作ってくれた物だと思うと自然と笑顔になってしまいます。

栞子「ごちそうさまでした」

彼方「はぁい、お粗末さまでした」

歩夢「美味しかった?」

栞子「はい!とっても!」
 
36: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:51:01.14 ID:AiPmd+f9
しずく「あの…こんなこと聞くのはほんとは良くないと思うんだけど……その…」

しずく「誰のが一番美味しかった…?」

彼方「ほほぅしずくちゃん、この彼方ちゃん達に張り合うつもりだね?」

しずく「あ、いえ、そんなつもりじゃ」

歩夢「もう彼方さん!あんまりからかっちゃダメですよ、誰だって自分が一番って言ってほしいものじゃないですか」

栞子「えっと………言いにくいのですが……」

しずく「だ、だよね……私のなんて…」
 
39: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:51:50.96 ID:AiPmd+f9
栞子「個人的にですが、しずくさんの抹茶ケーキが一番…でした」

しずく「……えっ!」

栞子「全体の甘さの中に抹茶の香りと苦味、濃厚な後味がたまらなくて!」

栞子「ということで、しずくさんが一番好きでした」

しずく「うぅ………」

私は聞かれたことを正直に言ったのですが、しずくさんは何故か黙ってしまいました。
真っ赤になってどうしたんでしょうか。
もし体調不良なのだとしたら私のために無理をしてしまったのではと心配です。
 
42: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 00:57:17.37 ID:AiPmd+f9
彼方「いや~よかったねしずくちゃん、栞子ちゃんに美味しいケーキを食べてもらうんだって頑張ってたもんね」

しずく「えへへ、彼方さんと歩夢さんが鍛えて下さったからですよ」

歩夢「しずくちゃんが頑張ったからだよぉ」グスッ

彼方「あわわ、歩夢ちゃん泣いちゃダメだって」

しずくさんが真っ赤になったと思ったら今度は歩夢さんが泣き出してしまいました。
もしや歩夢さんも体調が悪かったのでしょうか。
心配なって声をかけようとした瞬間、校内に大きなチャイムが鳴り響きました。
 
45: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:03:15.01 ID:AiPmd+f9
彼方「やっば、もうこんな時間じゃん」

歩夢「一年生は先に帰ってて、後片付けは私たちがやって帰るから」

しずく「え、でも」

彼方「いいのいいの、しずくちゃんは鎌倉まで帰らなきゃなんでしょ?」

歩夢「栞子ちゃん、しずくちゃんをよろしくね」

栞子「え、はいっ!しずくさん、あとはお願いして帰りましょうか?」

しずく「う、うん」
 
48: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:07:29.33 ID:AiPmd+f9
彼方さん達に促され私達は校舎を後にしました。
そういえばしずくさんと2人で帰るの初めてかもしれない、そう思いながら隣を歩くしずくさんをちらりと横目に見ます。
…ちょうど同じタイミングで私を見ていたしずくさんと目が合ってしまいました。

しずく「…………」

栞子「……………」
 
49: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:09:33.23 ID:AiPmd+f9
しずくさんのスカイブルーの瞳の中に私が立っています。きっと私の瞳の中にもしずくさんがいるのでしょう。
彼女の中の私が赤く色づいた気がします。
目をそらしてもいいのに、どうしてか彼女を見つめていたくなる。
この人はこんなに綺麗だっただろうか。

「「あ、あの」」

同じタイミングで声をかけてしまいました。

栞子「あ、しずくさんから…」

しずく「いや、お誕生日の栞子さんから…」
 
51: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:21:46.04 ID:AiPmd+f9
栞子「ではお言葉に甘えて……」

栞子「…今夜は…うちに誰もいないんです…」

しずく「…えっ」

栞子「母の実家へどうしても行かなければならなくなって……姉さんはアレですし…」

しずく「そっか、寂しいね」

栞子「そのかわり昨日の夜にお祝いをしてもらったのでそれほど寂しくはないのですが……」

栞子「このまま駅でしずくさんと別れると思うと……やっぱり寂しくなって……」

しずく「そっか……」

栞子「だからその…もしよかったら今夜は…お泊まりして……ほしいです…」

しずく「そっか」
 
54: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:28:09.40 ID:AiPmd+f9
しずくさんは先程から同じ相槌を繰り返します。
これがかすみさんなら本当に効いているのかと問いただすところですが、今はこのくらいのほうが心地よく思えてきます。

しずく「あのね……私からはね」

栞子「はい」

しずく「今夜は帰りたくないって言いたかったの」

栞子「え、それではお泊まり…」

しずく「うん、お泊まりしたいな」

しずく「…私としてはこんな軽い女みたいなセリフは言いたくなかったんだけどね、自然と浮かんじゃった」

栞子「でもそう思ってもらえて嬉しいです」
 
56: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:33:20.13 ID:AiPmd+f9
そうして私達はどちらからともなく手を繋ぎました。しずくさんの手は温かくて柔らかくて、私のための練習の痕を隠す絆創膏がとても愛おしい手でした。

しずく「ねえ栞子さん」

栞子「はい」




……キスをしたのは初めてです。
 
57: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:34:50.14 ID:AiPmd+f9
一年生の中で最も早く16歳になったしずくさん。
そして今日から私はしずくさんと同じ16歳。
一年生の中で16歳なのは私達だけの共通点。
そう考えると自然と笑顔になってしまいます。

10月5日は三船栞子の誕生日。

そして来年からは特別な記念日になりそうです。
 
58: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:35:42.73 ID:AiPmd+f9
✌ᶘイ^⇁^ナ川✌終わりです!
 
61: (やわらか銀行) 2022/10/06(木) 01:38:32.88 ID:AiPmd+f9
書きたいものを全部詰め込みました。
日付的には6日になっちゃったけどおめでとう栞子ちゃん。
 
64: (茸) 2022/10/06(木) 01:53:09.62 ID:3JWWBB9B
いえーい!
【SS】「「「栞子ちゃんおめでとう♡」」」栞子「ゎ…ぁ…」【ラブライブ!虹ヶ咲】

 
69: (もんじゃ) 2022/10/06(木) 07:11:33.84 ID:a2z4rKhO
jΣミイ˶º ᴗº˶リ💙💚ᶘイ^⇁^ナ川
 
72: (茸) 2022/10/06(木) 07:58:56.26 ID:dOAKvu9m
ケーキで草
 
71: (茸) 2022/10/06(木) 07:53:15.05 ID:2+rQ2Owa
まさかのしおしず!
可愛かった
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1664981451/

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