【SS】かのん「すみれちゃんなんか面白い事ない？」【ラブライブ！スーパースター!!】

すみれ「はいこれ」ｽｯ

かのん「え？」

すみれ「開けてみなさい」

ﾊﾟｶｯ

かのん「鏡？」

すみれ「面白い顔でしょ？」

かのん「もぉ～すみれちゃ～ん」ﾂﾝﾂﾝｯ

すみれ「んふっ」

すみれ「お腹突っつくんじゃないわよ！」
　

かのん「んふっだってw」

かのん「んふっw」

すみれ「かのんがいきなりお腹触るからでしょ！」ﾂﾝｯ

かのん「んふっw」

すみれ「わざとやってるわね？」

かのん「えー違うよーすみれちゃんが触るからー」

すみれ「せめてその棒読み止めなさい」

かのん「ごめんごめん！」
　

かのん「それよりさー…」ﾁﾗｯ

すみれ「なによ」

かのん「私の顔…面白いと思ってたんだ…」ｼｭﾝｯ…

すみれ「か、かのん？」

かのん「そりゃあさーすみれちゃんより整ってるとは思わないよ？」

かのん「でも、傷付いちゃうなぁ…」ﾁﾗｯ

すみれ「あの…ボケみたいなやつよ？」

すみれ「本気で思ってるわけ無いじゃない」

かのん「美味しい飲み物があったらこの傷付いた心が潤うかも…」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

すみれ「はぁ？買わないわよ」
　

かのん「はぁ…すみれちゃんレベルの顔面キレイキレイレベルだとそういう風に思っちゃうレベルの面白顔レベルなのかぁ…私って」

かのん「傷付いちゃうなぁ」ﾁﾗｯ

すみれ「いや、レベルレベル言い過ぎなレベルだから」

かのん「ケチ」

すみれ「なんとでも言いなさい」

かのん「ケチれ」

かのん「ケチなすみれちゃんでケチれちゃん」
　

すみれ「あぁ～もう！何が飲みたいのよ！」

かのん「いいのぉ！？じゃあスタバの新作の～」ｽｯｽｯ

すみれ「あんた仮にも喫茶店の娘でしょうが」

かのん「うちとは方向性が違うじゃん！」

かのん「このGYU-NEWってやつがすっごく美味しいってクラスの子が言ってて～」ｻｯ

すみれ「それ昨日私が飲んだってついさっき言ったんだけど」

かのん「すみれちゃんが言ってて～」

すみれ「…」

かのん「これがすみれちゃんのお金で飲みたいです！！！」
　

すみれ「ド直球になったわね」

かのん「えへへ」ﾆｺﾆｺｯ

すみれ「褒めてないわよ」

すみれ「て言うか」

かのん「はい！」

すみれ「自販じゃダメ？」

かのん「ダメ！」

すみれ「今、喉が乾いたって話じゃないの？」

かのん「じゃない！」

すみれ「え？」

かのん「ん？」
　

すみれ「かのんの目的はなんだっけ？」

かのん「スタバデートしたい！すみれちゃんと」

すみれ「傷付いた心がうんぬんかんぬんは？」

かのん「あ～それも！」

すみれ「ついでかい！」
　

すみれ「しかもたまたま私がスタバの話しただけだし」

かのん「たまたまじゃない！こういうのは『運命』って言うんだよ！！」

すみれ「…」

かのん「ね？」

すみれ「…そうね」

すみれ「でもさっき私の事忘れてクラスメートって」

かのん「すみれちゃんクラスメートじゃん？」

すみれ「いや、そうだけど」
　

かのん「ところでいつ行く？いま行く？」

すみれ「このあ「今でしょ！！！」

すみれ「…」

かのん「良い？」

すみれ「はぁ…いいわよ」
　

かのん「行けるさ～よっしゃぁああああ！！！！」

すみれ「うるさ！」

かのん「さっきメニュー調べてたんだけどケーキも頼んでいい？」

すみれ「…何か言ったかしら？」

かのん「だから～ケーキも」

すみれ「何か言った？」

かのん「…」
　

かのん「ケーキ」

すみれ「ダメ」

かのん「ケ」

すみれ「ダメ」

かのん「まだ言ってないのに！」

すみれ「それ位自分で買いなさいよ」

かのん「ケチれちゃん」

すみれ「もう効きませ～ん」

かのん「子供みたいw」

すみれ「はいはい」

かのん「はいは１回だよ」

すみれ「…」ｲﾗｯ
　

すみれ「もう奢りません」

かのん「え？」

すみれ「奢らないったら奢らないわよ」

かのん「すみれ様」

すみれ「何かしら？澁谷さん？」

かのん「誠に申し訳ありませんでした」

すみれ「無理ね」

かのん「なんでぇえええ！？！？！？」
　

かのん「さっきまで買ってくれるって言ったのにぃいい！！！！」

すみれ「か、かのん！ちょっと静かに」

かのん「もう泣くよ？」

すみれ「子供じゃないんだから」

かのん「もうすぐ泣きます」ｳﾙｯ

すみれ「ちょっと！」
　

すみれ「分かったから！」

かのん「いいのぉ！？」ﾊﾟｧｯ

すみれ「じゃなくて」

すみれ「スタバデートは行くから泣くの止めなさいよ」

かのん「すみれちゃんのお金で飲めないの？」

すみれ「別に良いじゃない」

かのん「でも～」
　

すみれ「元々はかのんがお腹突っつくのが悪いんでしょ」

かのん「それを言うなら手鏡渡したすみれちゃんが…」

すみれ「なに？」ｷﾞﾛｯ

かのん「なにもありません」

すみれ「ほら、さっさと行くわよ」

かのん「は～い」
　

おわり