【SS】栞子「ランジュには曇らせの適性があります」 ランジュ「ラァ……」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS
2:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:24:48.06ID:b3XvX16f
»1 代行ありがとうございます。


ランジュ「栞子ー! 今日も遊びに来たわよー!」

栞子「はぁ……アポ無しで来るのはやめてくださいとあれほど言ったでしょう」

ランジュ「はいお土産の台湾カステラ! 行列のできる有名なお店の逸品なのよ!」エッヘン

栞子「まったく……いつもいつもこんな高そうなものを……お気持ちは有り難いですが、こちらからは大したお返しはできませんよ?」

ランジュ「もう、遠慮なんてしなくていいのよ! 栞子は私の大切な幼なじみなんだから、ありがたく受け取っておきなさい!」ドヤッ

栞子「そうですね。では、ちょっとお茶を淹れてきますね。静かに待っててくださいね」

ランジュ「はいはーい」
 
3:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:25:34.06ID:b3XvX16f
ランジュ「……」キョロキョロ

ランジュ「それにしても」

ランジュ「栞子の部屋って、なんていうか無機質よねー」

ランジュ「もっと可愛いものとか、スクールアイドルのグッズとかも置けばいいのに」

ランジュ「そうね! 今度新しくできるっていうグッズ屋に連れて行ってあげましょう!」

ランジュ「ふふっ。楽しみね!」

ランジュ「って、んん?」

ランジュ「あら、栞子ったら、本が出しっぱなしじゃない」
 
5:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:26:22.15ID:b3XvX16f
ランジュ「栞子にしては珍しいわね」

ランジュ「ま、せっかくだから片付けておいてあげましょ」

ランジュ「何かしら。ずいぶん薄っぺらい本だけど……漫画かしら? 栞子もこういうの読むの……ね……?」


『~唯我独尊系幼なじみ尊厳破壊ーその笑顔が曇る時ー~』
『香港からの留学生監禁凌辱! そして彼女は許しを請い足先に舌を……』
『高飛車スクールアイドル精神隷属』
『淫乱ピンクは激しいのがお好き? 淫靡に震える豊かな肢体』


ランジュ「…………え、これって」

ランジュ「DOUJINSHI……って、やつかしら」
 
6:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:27:40.67ID:b3XvX16f
ランジュ「……で、でもこれって……」ペラッ

ランジュ「ひゃっ……!!」///

ランジュ「や……やっぱり!」ペラッ

ランジュ「これ……未成年が買っちゃいけないやつよね!?」ペラッ

ランジュ「な、なんだってそんなものが栞子の家に……!?」ペラッ

ランジュ「いや……それよりも……」

ランジュ(これ……ランジュ……?)
 
8:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:28:50.33ID:b3XvX16f
ランジュ(そういえば噂に聞いたことがあるわ)

ランジュ(スクールアイドルを題材にしたこういう同人誌が出回ってるって……)ペラッ

ランジュ「ま、まあ!? 確かにランジュは魅力的だからこういう本が出来るのは理解できる!!」

ランジュ「できる……けど……」ペラッ

『許して……ランジュを一人にしないで……』
『ごめんなさい! な、なんでもするから! お金だって払うから! だから見捨てないで!』
『そんな……ランジュは……ただ皆と仲良くしたくて……』

ランジュ(なんで……どの本も……ランジュが酷い目に遭わされてるのよぉ……)グスッ

ランジュ(どうして……こんな本が栞子の部屋に……)

ランジュ(も、もしかして………)
 
9:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:30:09.24ID:b3XvX16f
栞子「ランジュ?」

ランジュ「わひゃぁ!?」ビクッ

栞子「お茶がはいりましたが……? どうしたんです。そんなに慌てて」

ランジュ「な、なんでもないラ! あ! そういえば今日、用事思い出しちゃったから帰るわね!!」

栞子「あっ、ちょっと。どうするんですかこのカステラ」

ランジュ「また明日ね!!!」

栞子「ランジュ………?」
 
11:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:30:59.23ID:b3XvX16f
~翌日の部室~

ランジュ「……ってことがあったのだけれど、どう思うかしらかすみ」

かすみ「え゛ぇ゛ぇ゛……なんだってそんなヘビーな話をかすみんに振るんですかぁ……」

ランジュ「だって、曇らせジャンルに詳しそうだし……」

かすみ「やめてくださいよ!!! 今ものすごい勢いで放たれた流れ弾がかすみんにヒットしましたよ!?」

ランジュ「でもどうして栞子があんな本を持ってたのか……それを考えると……」

かすみ「ま、まあ……しお子の部屋に置いてあるものとしては、爆弾級の代物ではありますけど……」

ランジュ「どうしよう……私、栞子に嫌われちゃったのかしら……」グスッ

かすみ「ぶ、部室まで来て泣かないでくださいよ!! ほら!! かすみんのコッペパンあげますから!!」
 
12:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:32:42.13ID:b3XvX16f
しずく「あー……それって、さ」

ランジュ「ラ?」もぐもぐ

璃奈「その本、本当に栞子ちゃんのものだったの?」

ランジュ「どういうことラ?」ごっくん

しずく「ほら、栞子さん生徒会の仕事もやってるから……」

璃奈「例えば、学校に持ってきちゃいけないものを没収して、それをそのまま家に持って帰ってきちゃったのかもしれない」

ランジュ「な、なるほど……」

しずく「それに……ランジュさん、きっと勝手に見ちゃった、んですよね?」

ランジュ「え、ええ……」

璃奈「きっと、事故のようなものだと思う。だから、心配しなくて大丈夫」

ランジュ「そう……よね……」
 
13:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:36:32.07ID:b3XvX16f
ランジュ「そうよね!!! 栞子とランジュの友情は、熱く硬く結ばれてるんだから!!」

栞子「すみません。お待たせしましたって、どうしてランジュがここに?」

ランジュ「栞子! 近くに新しくスクールアイドルのグッズ専門店がオープンしたのよ! だからランジュと一緒に――」

栞子「すみません。今日は今から、別の予定が入ってまして」

ランジュ「えぇーーーーー!?」

栞子「ですから、今日の1年生ミーティングは顔出しだけになってしまいます。すみません、埋め合わせはまた今度」
 
14:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:38:46.50ID:b3XvX16f
璃奈「大丈夫。ミーティングって言っても、ただお話してるだけだから」

しずく「でも、栞子さんとも色々お話したいですから、またお時間作ってくださいね?」

かすみ「そうですよぉ。しお子にはまだまだ新人スクールアイドルとして学ぶべきことが―――」

栞子「かすみさんは、もう少し学生として学ぶことがあると思うのですが」

かすみ「うぇーーーーん!!! しず子ぉお!!! しお子がいじめるのぉおお!!!」

しずく「はいはいよしよし」

栞子「というわけで失礼します」

ランジュ「あっ………」
 
15:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:39:35.98ID:b3XvX16f
しずく「ランジュさんも、今日は一緒にお話していきますか?」

璃奈「ゲームでもする?」

ランジュ「……いいえ、今日は私も帰るわ。またね」

かすみ「はいはーい。また明日ー」
 
16:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:41:58.74ID:b3XvX16f
ランジュ「………」

ランジュ「ランジュの誘いを差し置いて、一体どんな大切な用事があるっていうのかしら……」

ランジュ「気になるわね……」

ランジュ「少し、後をつけてみようかしら」

ランジュ「もう……絶対ランジュと一緒に来たほうが楽しいのに……栞子ったら、もったいないんだから……」

ランジュ「あら。もう見つけちゃったわ。待ち合わせでもしてるのかしら?」

ランジュ「……ちょっとぉ。栞子を待たせるだなんて、待ち合わせ相手ったら時間にルーズなんじゃないのかしら?」

ランジュ「やっぱり今からでも予定を変えてもらったほうが……」

ランジュ「……それにしても栞子ったら、ずいぶん時計を気にしてるみたいね……」

ランジュ(………そんなに、待ち合わせ相手と出会うのが……)

ランジュ(ランジュよりも……)ズキッ
 
17:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:42:50.85ID:b3XvX16f
「ごめーん。待った?」

栞子「いえ。私も今来たところですから」

「それじゃ、行こっか」

栞子「はい!」

ランジュ(えっ………し、栞子の待ち合わせ相手って……)

栞子「今日はよろしくお願いしますね」

「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。ね?」

ランジュ(歩夢………?)

栞子「はい、歩夢さん」
 
18:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:44:30.39ID:b3XvX16f
ランジュ(……ま、まあ)

ランジュ(歩夢と一緒に遊ぶ約束が、ある事自体は別にわかるわ)

ランジュ(でも……なんでだろう)

ランジュ(あんなに楽しそうにしてる栞子……久しぶりに見る気がする)

ランジュ(……ランジュが一緒に遊んでた時、栞子、あんな顔してたかしら……)ズキッ

ランジュ「……って、見失っちゃう!」
 
19:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:45:45.54ID:b3XvX16f
栞子「ふふっ」

歩夢「あはっ♪」

ランジュ「………なんだか、いい雰囲気じゃないの……」

ランジュ「………これって、デートってやつ、なのかしら……」

ランジュ「………ランジュに内緒で」

ランジュ(なんで……栞子の隣にいるのは、ランジュじゃないのかしら……)

ランジュ(………栞子、楽しそう……)

ランジュ「………………」
 
20:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:46:58.36ID:b3XvX16f
栞子「………」

歩夢「………」

ランジュ「流石にここまで離れてると何を話してるのかは聞こえないわね……」

ランジュ「………一緒にクレープなんて買っちゃって」

ランジュ「………………」

ランジュ「ランジュが買ってあげるって言っても……いっつも遠慮するくせに……」グスッ

ランジュ「……………あ」

ランジュ「また移動する………」

ランジュ「………私、なんで二人のこと追ってるんだろ……」
 
21:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:48:35.54ID:b3XvX16f
ランジュ「……アクセサリーショップに入っていっちゃた」

ランジュ「……こういう所、一緒に来たかったなぁ……」

「歩夢さん、この髪飾りなんてどうでしょうか?」

「うん! 栞子ちゃんにすごっくよく似合ってると思うよ!」

ランジュ(とかお話してるのかな………)ズキッ

ランジュ(………………)
 
22:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:49:07.30ID:b3XvX16f
ランジュ「…………栞子……」グスッ

しずく「あれ、ランジュさん?」

ランジュ「うわぁ!? し、しずく!?」

しずく「えっと……その、なんでこんな物陰に隠れてるのかなーって……」

ランジュ「………それは」

しずく「…………」
 
23:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:52:36.90ID:b3XvX16f
ランジュ「…………」

しずく「わかりますよ」

ランジュ「えっ」

しずく「誰かに打ち明けたいけれど、それでも、なかなか打ち明けられない気持ち」

しずく「私も、似たような経験がありますから」

ランジュ「しずく……」

しずく「あっ、せっかくですから、もっといい相談相手に聞いてみたほうがいいんじゃないでしょうか?」

ランジュ「?」

しずく「ね? 栞子さん」

栞子「はい」

ランジュ「わひゃぁ!? 栞子!?」
 
24:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:53:22.98ID:b3XvX16f
栞子「なんですか。そんな大声を出して」

ランジュ「び、びっくりするじゃないの!!」

栞子「私としては、こんなところでランジュと出会うことのほうが驚きです」

ランジュ「た、たまたまよたまたま!! たまたま偶然!!」

栞子「まあ、それはさておいて」

ランジュ「塩対応!! かすみの言う通り塩対応のしお子だわ!!」
 
25:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:54:04.76ID:b3XvX16f
栞子「はい。どうぞ」

ランジュ「……紙袋?」

栞子「開けてみてください」

ランジュ「うん……」ガサガサ

ランジュ「これ……髪飾り?」

栞子「言ったでしょう? ”こちらからは大したお返しはできませんよ”と」

ランジュ「もしかして、あのカステラの!?」

栞子「カステラだけじゃありません。その前にもらった諸々のお土産、それらに対する返礼です」

栞子「ランジュが常日頃身につけているアクセサリーに比べたら廉価な代物かもしれませんけどね」

ランジュ「…………ぐすっ」

栞子「あの……お気に召しませんでしたか」

ランジュ「ううん、そんなことないわ!! 栞子からのプレゼントだもの!! 一生大事にする!!!」

栞子「そんな大げさな……でも、大切にしてくれるならば、頑張って選んだ甲斐がありました」
 
27:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:57:03.40ID:b3XvX16f
歩夢「よかったね栞子ちゃん。喜んでもらえて」

栞子「ええ。歩夢さんのおかげです」

ランジュ「あ、歩夢?」

栞子「私一人だけで選ぶ自信がなかったので、歩夢さんにお願いしたんです」

歩夢「栞子ちゃんが、ランジュちゃんにあげるものだから他の人の意見も聞いて、いいものを選びたいんだ、って」

栞子「はい。ですから、歩夢さんにもお礼を言ってあげてくださいね?」

ランジュ「ええ! 歩夢もありがとうね!!」
 
29:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:58:00.82ID:b3XvX16f
歩夢「でも、この髪飾りを選んだのは栞子ちゃんだからね。私はただ付いてきただけみたいなものだから……」アハハ

ランジュ「それでもいいのよ! 二人共大好きよ!!」ギュー

栞子「ちょっと! こんな人の往来で……///」

歩夢「あはは、いいんじゃないかな? ランジュちゃんが喜んでくれてるみたいだし」

栞子「まったく……世話の焼ける幼なじみです」
 
30:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:58:35.60ID:b3XvX16f
ランジュ「栞子! 歩夢! 今日はありがとうね!」

栞子「はい。暗くなってきたので、帰り道お気をつけて」

歩夢「それじゃ、二人共ばいばい」

ランジュ「ばいばーい!!」
 
32:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 21:59:23.23ID:b3XvX16f
ランジュの自宅

ランジュ「…………」

ランジュ「栞子からのプレゼント……」

ランジュ「………ふふっ♪」

ランジュ「はっ! こうしちゃいられないわ!! こんな素敵なプレゼントをもらったんだもの!! お返し考えなくちゃ!!」

ランジュ「そうね……次のライブの衣装なんてどうかしら!! 胸元にこう、おっきい翡翠のブローチとかのついたやつ!!」

ランジュ「早速調べなくちゃー!!」


ዖ⦇d ò ヮ óリየ ハッピーエンドね!!!
 
36:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 22:02:42.91ID:b3XvX16f
栞子の自宅

栞子「…………」

LINEグループ 栞子 歩夢 しずく

通話

栞子「………お二人共、お疲れ様です」

歩夢『お疲れ様、栞子ちゃん』

しずく『お疲れ様です』

栞子「………歩夢さん。しずくさん。御協力感謝します」

歩夢『ううん。いいんだよ』

しずく『うまくいったみたいで、なによりですね』
 
37:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 22:07:48.07ID:b3XvX16f
栞子「はい。これも、お二人のご尽力あってのことです」

歩夢『ううん。栞子ちゃんが頑張ってくれたからだよ。ね? しずくちゃん』

しずく『はい♡』

しずく『あ……それと、例のデータのダウンロードアドレス。栞子さんのタブレットに送ってありますので』

栞子「ありがとうございます。家に帰ってからすぐに落としたのでそろそろ……あ、確認させてもらいますね」


『…………栞子……』グスッ


栞子「ええ……素晴らしいです、しずくさん」ゾクゾクッ
 
38:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 22:09:37.15ID:b3XvX16f
しずく『今どきの隠しカメラってすごいですよね……♡ それだけの画質のものをこんな簡単に動画で保存できるなんて♡」

栞子「写真と遜色のない画質……ふふ、ランジュったら、いい表情をしていますね」

歩夢『その表情を引き出せたのは、栞子ちゃんの入念な仕込みあってのものだよ♡』

しずく『このためにわざわざ同人誌も取り寄せたんですよね? お姉さん名義で♡』

栞子「ふふ。ありがとうございます。それにしても……我が幼なじみとは言え……♡」

栞子「やはり、普段天真爛漫傍若無人に振る舞っているランジュが、こうも表情を曇らせるのは……たまりませんね……♡」

しずく『ランジュさん、ああ見えてかなりの寂しがり屋さんですからね♡」

歩夢『ふふ。ヤキモチ焼いてくれるなんて、いい幼なじみだね♡』

栞子「いえいえ。歩夢さんほどではありませんよ」
 
39:(かぶらずし) 2022/05/17(火) 22:11:34.37ID:b3XvX16f
栞子「改めて、本日はありがとうございました。今日はいい夢が見れそうです」

歩夢『うん。また、機会があったら呼んでね。いつでも手伝うから♡』

しずく『はい♡ 私も、お手伝いさせていただきます♡』

栞子「それでは、おやすみなさい」

プッ

栞子「…………」

『…………栞子……』グスッ

栞子「………はぁ♡」ゾクゾクゾクッ

栞子「やはり……ランジュ。貴女には、人を唆らせる適性があります……♡」

栞子「さて……今度はどんな表情を見せてもらいましょうか♡」


ዖ⦇d ò ヮ óリየ 今度こそハッピーエンドね!!!


ዖ⦇d ò ヮ óリየ よね?



おしまいです。ありがとうございました。
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1652790220/





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