1: (庭) 2019/01/20(日) 02:35:37.19 ID:Pwb0TOhU
鞠莉(小さい頃)
鞠莉(私は、泣き虫だった)
鞠莉(理由は分からないけど……まあ、持って生まれた性格が、そういうものだったんだと思う)
鞠莉(何かにつけてはビクビクしていたし)
鞠莉(それが表情にも言動にも、とにかく表れやすい子だった)
鞠莉(知らない人と話すのが怖かった)
鞠莉(…………)
ザアアアア
ザパーン
鞠莉(家の窓から見下ろせるこの海)
鞠莉(夜の海の、打ち寄せる波)
鞠莉(この景色を見る度、いつも思い出す)
鞠莉(…………)
ザアアアア
ザパーン
鞠莉(そんな私が小学生の頃)
鞠莉(全然知らない土地の、ここに来て)
鞠莉(…………)
鞠莉(どれだけ不安だったか)
鞠莉(10年近くたった今でも、忘れもしない)
鞠莉(私は、泣き虫だった)
鞠莉(理由は分からないけど……まあ、持って生まれた性格が、そういうものだったんだと思う)
鞠莉(何かにつけてはビクビクしていたし)
鞠莉(それが表情にも言動にも、とにかく表れやすい子だった)
鞠莉(知らない人と話すのが怖かった)
鞠莉(…………)
ザアアアア
ザパーン
鞠莉(家の窓から見下ろせるこの海)
鞠莉(夜の海の、打ち寄せる波)
鞠莉(この景色を見る度、いつも思い出す)
鞠莉(…………)
ザアアアア
ザパーン
鞠莉(そんな私が小学生の頃)
鞠莉(全然知らない土地の、ここに来て)
鞠莉(…………)
鞠莉(どれだけ不安だったか)
鞠莉(10年近くたった今でも、忘れもしない)
2: (庭) 2019/01/20(日) 02:36:44.78 ID:Pwb0TOhU
--------------------
----------------
-------------
鞠莉ママ「マリー!マリー?」
鞠莉「は、はい!」トコトコ
鞠莉ママ「Oh!あなたまだ着替えてなかったの?ほら、早く支度なさい?」
鞠莉ママ「今日は初日なんだから」
鞠莉ママ「遅刻はノー!ですよ?」
鞠莉「はい……」
鞠莉ママ「もう車は出る用意できてるから」
鞠莉ママ「急ぎなさい?」
鞠莉ママ「だらしない子と思われちゃうわよ」
鞠莉「はい……」
----------------
-------------
鞠莉ママ「マリー!マリー?」
鞠莉「は、はい!」トコトコ
鞠莉ママ「Oh!あなたまだ着替えてなかったの?ほら、早く支度なさい?」
鞠莉ママ「今日は初日なんだから」
鞠莉ママ「遅刻はノー!ですよ?」
鞠莉「はい……」
鞠莉ママ「もう車は出る用意できてるから」
鞠莉ママ「急ぎなさい?」
鞠莉ママ「だらしない子と思われちゃうわよ」
鞠莉「はい……」
3: (庭) 2019/01/20(日) 02:37:50.15 ID:Pwb0TOhU
ブロロロロ……
鞠莉ママ「じゃあ小学校まで、お願いね」
運転手「はい。かしこまりました」
鞠莉「…………」
鞠莉「…………」ギュッ
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「マリー」
鞠莉「…………」
鞠莉ママ「Hey!マリー?」
鞠莉「……!あ……な、なに?ママ」
鞠莉ママ「あなた、緊張しているの?」
鞠莉「え……」
鞠莉「いや……」
鞠莉ママ「涙目よ?」
鞠莉「えっ」
鞠莉ママ「ふふっ、そんなに緊張することないじゃない」
鞠莉ママ「あなたなら大丈夫。自信を持ちなさい?」
鞠莉ママ「友達くらいすぐできるわ」
鞠莉「…………」
鞠莉「うん……」
鞠莉ママ「じゃあ小学校まで、お願いね」
運転手「はい。かしこまりました」
鞠莉「…………」
鞠莉「…………」ギュッ
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「マリー」
鞠莉「…………」
鞠莉ママ「Hey!マリー?」
鞠莉「……!あ……な、なに?ママ」
鞠莉ママ「あなた、緊張しているの?」
鞠莉「え……」
鞠莉「いや……」
鞠莉ママ「涙目よ?」
鞠莉「えっ」
鞠莉ママ「ふふっ、そんなに緊張することないじゃない」
鞠莉ママ「あなたなら大丈夫。自信を持ちなさい?」
鞠莉ママ「友達くらいすぐできるわ」
鞠莉「…………」
鞠莉「うん……」
5: (庭) 2019/01/20(日) 02:38:47.77 ID:Pwb0TOhU
ブロロロロ……
キキッ
運転手「到着です」
鞠莉ママ「へえ、もう結構登校してきてる子もいるのね。まだ8時前なのに」
鞠莉ママ「マリーをこんな公立のヒンソー!でビンボー!な学校に入れるのは不安だったけど……」
鞠莉ママ「まあ、なかなか風紀はよさそうじゃない」
鞠莉「…………」プルプル
鞠莉ママ「さ、下りるわよマリー?先生方に挨拶しに行きましょ?」
鞠莉「…………」
鞠莉「ママ……」
鞠莉「私、行きたくない……」
鞠莉「やっぱり今日休む……明日から通う……」
鞠莉ママ「鞠莉……」
キキッ
運転手「到着です」
鞠莉ママ「へえ、もう結構登校してきてる子もいるのね。まだ8時前なのに」
鞠莉ママ「マリーをこんな公立のヒンソー!でビンボー!な学校に入れるのは不安だったけど……」
鞠莉ママ「まあ、なかなか風紀はよさそうじゃない」
鞠莉「…………」プルプル
鞠莉ママ「さ、下りるわよマリー?先生方に挨拶しに行きましょ?」
鞠莉「…………」
鞠莉「ママ……」
鞠莉「私、行きたくない……」
鞠莉「やっぱり今日休む……明日から通う……」
鞠莉ママ「鞠莉……」
6: (庭) 2019/01/20(日) 02:39:58.48 ID:Pwb0TOhU
鞠莉ママ「……ワガママを言ってはダメよ?鞠莉。そんなこと言って、明日はもっと辛くなるだけ」
鞠莉ママ「分かるでしょ?」
鞠莉「…………」グスッ
鞠莉ママ「泣いてもダメ。ほら、抱きついてないで……離しなさい。ママに抱きついてるとこ、同級生に見られちゃうかもしれませんよ?」
鞠莉「う…………」
鞠莉ママ「ほら、涙拭いて……」
鞠莉「…………」ゴシゴシ
鞠莉ママ「鞠莉、あなたは強い子。パパとママの子どもなんだから。小原家の長女でしょ?このくらいなんともないの」
鞠莉「なんともは、あるもん……」
鞠莉ママ「ないですっ」
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「ね?……降りましょう?」
鞠莉「うん……」
鞠莉ママ「分かるでしょ?」
鞠莉「…………」グスッ
鞠莉ママ「泣いてもダメ。ほら、抱きついてないで……離しなさい。ママに抱きついてるとこ、同級生に見られちゃうかもしれませんよ?」
鞠莉「う…………」
鞠莉ママ「ほら、涙拭いて……」
鞠莉「…………」ゴシゴシ
鞠莉ママ「鞠莉、あなたは強い子。パパとママの子どもなんだから。小原家の長女でしょ?このくらいなんともないの」
鞠莉「なんともは、あるもん……」
鞠莉ママ「ないですっ」
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「ね?……降りましょう?」
鞠莉「うん……」
7: (庭) 2019/01/20(日) 02:41:09.22 ID:Pwb0TOhU
~職員室~
鞠莉ママ「ええ。そういうわけで。今日からこの子をよろしくお願いします」
先生「は、はい……」
ザワザワ……
他の先生「あれが噂の……」ヒソヒソ
他の他の先生「凄い貫禄ですね」ヒソヒソ
他の他の他の先生「こっちまで緊張しちゃいますよ……」ヒソヒソ
鞠莉ママ「ほら鞠莉あなたも。これからお世話になるんだから。ちゃんと挨拶なさい?」
鞠莉「はっ、はい……!」
鞠莉「よ、よろしくお願いします!」ペコリ
先生「あ……はは!よろしくね、小原さん!」
先生「随分緊張しているようだけど、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
先生「うちの子は皆いい子ばっかりだから!」
鞠莉「……はい」
鞠莉ママ「見ての通りこの子引っ込み思案な所があるのデースが……どうかよろしくお願いしますね」
鞠莉ママ「ええ。そういうわけで。今日からこの子をよろしくお願いします」
先生「は、はい……」
ザワザワ……
他の先生「あれが噂の……」ヒソヒソ
他の他の先生「凄い貫禄ですね」ヒソヒソ
他の他の他の先生「こっちまで緊張しちゃいますよ……」ヒソヒソ
鞠莉ママ「ほら鞠莉あなたも。これからお世話になるんだから。ちゃんと挨拶なさい?」
鞠莉「はっ、はい……!」
鞠莉「よ、よろしくお願いします!」ペコリ
先生「あ……はは!よろしくね、小原さん!」
先生「随分緊張しているようだけど、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
先生「うちの子は皆いい子ばっかりだから!」
鞠莉「……はい」
鞠莉ママ「見ての通りこの子引っ込み思案な所があるのデースが……どうかよろしくお願いしますね」
8: (庭) 2019/01/20(日) 02:42:30.31 ID:Pwb0TOhU
鞠莉ママ「それじゃ、私はこれで」
鞠莉ママ「鞠莉、しっかりやるのよ?」
鞠莉「あ、ママ……」
鞠莉「もう行っちゃうの……?」
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「ええ」
鞠莉ママ「皆にちゃんと自己紹介して、先生の言うことも聞きなさいね」
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「それじゃ」
鞠莉「…………」グスッ
先生「あ、お帰りに……?」
鞠莉ママ「ええ」
鞠莉ママ「でも先生」
先生「えっ」ビクッ
鞠莉ママ「ちょっと来て下さるかしら」
先生「えぇ!?」
スタスタスタ……
他の他の他の他の先生(な、なんか廊下まで連れ出されましたよ……)ヒソヒソ
他の他の他の他の他の先生(なんかやらかしちゃったんじゃないですか……?)ヒソヒソ
鞠莉「うぅ……」グスッ
鞠莉ママ「鞠莉、しっかりやるのよ?」
鞠莉「あ、ママ……」
鞠莉「もう行っちゃうの……?」
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「ええ」
鞠莉ママ「皆にちゃんと自己紹介して、先生の言うことも聞きなさいね」
鞠莉ママ「…………」
鞠莉ママ「それじゃ」
鞠莉「…………」グスッ
先生「あ、お帰りに……?」
鞠莉ママ「ええ」
鞠莉ママ「でも先生」
先生「えっ」ビクッ
鞠莉ママ「ちょっと来て下さるかしら」
先生「えぇ!?」
スタスタスタ……
他の他の他の他の先生(な、なんか廊下まで連れ出されましたよ……)ヒソヒソ
他の他の他の他の他の先生(なんかやらかしちゃったんじゃないですか……?)ヒソヒソ
鞠莉「うぅ……」グスッ
10: (庭) 2019/01/20(日) 02:43:48.99 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「…………」ポツーン
教頭先生「えーっと、それじゃあ小原さん。君はこれから1時間くらい……かな?職員室で待機していてもらいます」
鞠莉「…………」コク
教頭先生「時間になったら教室まで行ってもらうから、それまでに自己紹介とかを考えておくといいね」ニコッ
鞠莉「…………」コク
教頭(本当に引っ込み思案な子だ)
教頭(それにしても担任の彼は……いったいどうしてお母堂に呼び出されたのだろうか)
ガララッ
教頭「ん」
教頭「…………」チョイチョイ
先生「?」スタスタスタ
教頭「ちょっときみ」ヒソヒソ
先生「はい」ヒソヒソ
教頭「どうしたのかね?なんの用だったんだ?お母堂はもうお帰りになられたのかい?」ヒソヒソ
先生「…………」チラッ
鞠莉「…………」グスッ
先生「お母堂はもうお帰りになりました。そのことなんですが……ちょっと向こうに言って話しましょう」ヒソヒソ
教頭先生「えーっと、それじゃあ小原さん。君はこれから1時間くらい……かな?職員室で待機していてもらいます」
鞠莉「…………」コク
教頭先生「時間になったら教室まで行ってもらうから、それまでに自己紹介とかを考えておくといいね」ニコッ
鞠莉「…………」コク
教頭(本当に引っ込み思案な子だ)
教頭(それにしても担任の彼は……いったいどうしてお母堂に呼び出されたのだろうか)
ガララッ
教頭「ん」
教頭「…………」チョイチョイ
先生「?」スタスタスタ
教頭「ちょっときみ」ヒソヒソ
先生「はい」ヒソヒソ
教頭「どうしたのかね?なんの用だったんだ?お母堂はもうお帰りになられたのかい?」ヒソヒソ
先生「…………」チラッ
鞠莉「…………」グスッ
先生「お母堂はもうお帰りになりました。そのことなんですが……ちょっと向こうに言って話しましょう」ヒソヒソ
11: (庭) 2019/01/20(日) 02:44:58.87 ID:Pwb0TOhU
教頭「で?どうして場所を変えたのかね?」
先生「いえまあ、大した理由でもないんですが。なんとなくお子さんの前でする話でもないかなと思ったので」
教頭「?」
教頭「……何か悪い話じゃないだろうね」
先生「いえ、その逆ですよ」
先生「頭を下げられました」
教頭「え?」
先生「ウチの子をよろしくお願いしますって、深々と」
先生「とてもさっきまでの……まあ、どこか威圧的な雰囲気からは考えられないような姿でした」
先生「ここらでは特に名の知れ渡った家柄の人です。そういう姿を多くに晒すわけにはいなかったんでしょう」
教頭「…………」
先生「友達……できるといいですね」
先生「いえまあ、大した理由でもないんですが。なんとなくお子さんの前でする話でもないかなと思ったので」
教頭「?」
教頭「……何か悪い話じゃないだろうね」
先生「いえ、その逆ですよ」
先生「頭を下げられました」
教頭「え?」
先生「ウチの子をよろしくお願いしますって、深々と」
先生「とてもさっきまでの……まあ、どこか威圧的な雰囲気からは考えられないような姿でした」
先生「ここらでは特に名の知れ渡った家柄の人です。そういう姿を多くに晒すわけにはいなかったんでしょう」
教頭「…………」
先生「友達……できるといいですね」
12: (庭) 2019/01/20(日) 02:45:56.00 ID:Pwb0TOhU
~約1時間後~
鞠莉「…………」ドキドキ
先生「えっと、小原さん」
鞠莉「は、はい!」
先生「もうすぐ8:30になります。これから教室に行きますが……」
鞠莉「はい……」
先生「先生が先に入ります。その後皆に小原さんのことを説明をしたあと、『どうぞ』と声をかけるので」
先生「それに合わせて入ってきてください。あとは自己紹介をしてもらいます」
鞠莉「…………」
鞠莉「はい……」
キーンコーンカーンコーン
先生「それじゃ、行きましょうか」
鞠莉「…………」ドキドキ
先生「えっと、小原さん」
鞠莉「は、はい!」
先生「もうすぐ8:30になります。これから教室に行きますが……」
鞠莉「はい……」
先生「先生が先に入ります。その後皆に小原さんのことを説明をしたあと、『どうぞ』と声をかけるので」
先生「それに合わせて入ってきてください。あとは自己紹介をしてもらいます」
鞠莉「…………」
鞠莉「はい……」
キーンコーンカーンコーン
先生「それじゃ、行きましょうか」
13: (庭) 2019/01/20(日) 02:47:00.32 ID:Pwb0TOhU
スタスタスタ……
鞠莉(…………)
鞠莉(心臓が破裂しそう……)
鞠莉(お腹がヒヤヒヤする……)
鞠莉(息が苦しい……)
鞠莉(…………)
スタスタスタ……
鞠莉(知らない匂い、知らない廊下)
鞠莉(知らない校舎、知らない声……)
鞠莉(…………)
鞠莉(怖い……)
スタスタスタ……
鞠莉(ずっと廊下を歩いてたい、教室につきたくない……)
鞠莉(今日のこと、ずっとずっと毎日不安だった)
鞠莉(……とうとう今日が来ちゃった)
鞠莉(自己紹介も色々考えたけど、それどころじゃない……)
鞠莉(怖いよ……)
スタスタスタ……
先生「さて」
鞠莉「!」ビクッ
先生「それじゃあ、先生は先に入るから。『どうぞ』で入ってきてね」
鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
鞠莉(…………)
鞠莉(心臓が破裂しそう……)
鞠莉(お腹がヒヤヒヤする……)
鞠莉(息が苦しい……)
鞠莉(…………)
スタスタスタ……
鞠莉(知らない匂い、知らない廊下)
鞠莉(知らない校舎、知らない声……)
鞠莉(…………)
鞠莉(怖い……)
スタスタスタ……
鞠莉(ずっと廊下を歩いてたい、教室につきたくない……)
鞠莉(今日のこと、ずっとずっと毎日不安だった)
鞠莉(……とうとう今日が来ちゃった)
鞠莉(自己紹介も色々考えたけど、それどころじゃない……)
鞠莉(怖いよ……)
スタスタスタ……
先生「さて」
鞠莉「!」ビクッ
先生「それじゃあ、先生は先に入るから。『どうぞ』で入ってきてね」
鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
14: (庭) 2019/01/20(日) 02:48:03.00 ID:Pwb0TOhU
ガララッ
ワイワイガヤガヤ……
センセー!……テンコウセイ……
ガヤガヤ……
鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ワァーー!!!
鞠莉「!」ビクッ
鞠莉(うっ……うう……)ドキドキドキドキドキドキ
ドウゾー
鞠莉「!!!」
鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
鞠莉「……っ」
ガララッ
------------
-----------------
--------------------
ワイワイガヤガヤ……
センセー!……テンコウセイ……
ガヤガヤ……
鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ワァーー!!!
鞠莉「!」ビクッ
鞠莉(うっ……うう……)ドキドキドキドキドキドキ
ドウゾー
鞠莉「!!!」
鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
鞠莉「……っ」
ガララッ
------------
-----------------
--------------------
15: (庭) 2019/01/20(日) 02:48:40.74 ID:Pwb0TOhU
ザアアアア
ザパーン
鞠莉(……その後のことは、よく覚えてない)
鞠莉(だって私すっごい緊張してたから)
鞠莉(自己紹介なんて、あの時何回も何回も頭の中で練習してたはずなのに)
鞠莉(とにかく緊張してたことしか、覚えてない)
鞠莉(あの時どれだけ不安だったか……)
鞠莉(今でも忘れない)
鞠莉(………………)
ピカッピカッ
鞠莉「…………!あ……」
鞠莉「……ふふっ」
ザパーン
鞠莉(……その後のことは、よく覚えてない)
鞠莉(だって私すっごい緊張してたから)
鞠莉(自己紹介なんて、あの時何回も何回も頭の中で練習してたはずなのに)
鞠莉(とにかく緊張してたことしか、覚えてない)
鞠莉(あの時どれだけ不安だったか……)
鞠莉(今でも忘れない)
鞠莉(………………)
ピカッピカッ
鞠莉「…………!あ……」
鞠莉「……ふふっ」
17: (庭) 2019/01/20(日) 02:49:25.68 ID:Pwb0TOhU
ピカッピカッ
鞠莉(でも、そのあと私が、どれだけ嬉しかったか)
鞠莉(……あんなに臆病だった私に)
鞠莉(あんなに、不安だった私に)
鞠莉(…………)
鞠莉「ねえー!!」
ワッ!
ビックリシマシタワ!
果南「ちょっとー!鞠莉ー!大声出したら家の人にバレちゃうよー!?」
鞠莉「いいの!!」ニコッ
鞠莉(……そう)
鞠莉(そんな私に声をかけてくれた……)
鞠莉(あの時のあのこと。あの時の嬉しかった気持ち)
鞠莉(それもまた、10年近く経った今でも、ずっと忘れない)
鞠莉(2人がいたから、私は今の私になれたんだよ)
鞠莉(でも、そのあと私が、どれだけ嬉しかったか)
鞠莉(……あんなに臆病だった私に)
鞠莉(あんなに、不安だった私に)
鞠莉(…………)
鞠莉「ねえー!!」
ワッ!
ビックリシマシタワ!
果南「ちょっとー!鞠莉ー!大声出したら家の人にバレちゃうよー!?」
鞠莉「いいの!!」ニコッ
鞠莉(……そう)
鞠莉(そんな私に声をかけてくれた……)
鞠莉(あの時のあのこと。あの時の嬉しかった気持ち)
鞠莉(それもまた、10年近く経った今でも、ずっと忘れない)
鞠莉(2人がいたから、私は今の私になれたんだよ)
18: (庭) 2019/01/20(日) 02:52:10.49 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「やっほー」スタスタ
果南「えへへ、やっぱ海見てたかー」
鞠莉「やっぱってなによw」
果南「えー?だって鞠莉さ……ねえ?ダイヤ」
ダイヤ「ええ、いつも見てますもの。海」
ダイヤ「遠い目して」
鞠莉「……!///べ、別に遠い目とかは……!」
鞠莉「まあ」
鞠莉「海を見るのは好きだけど……」
果南「潜るのは?」
鞠莉「……や!だって汚れるもん!」
果南「はー、そこは潜るのも好きでいて欲しいんだけどねー」
ダイヤ「ふふっ」
果南「えへへ、やっぱ海見てたかー」
鞠莉「やっぱってなによw」
果南「えー?だって鞠莉さ……ねえ?ダイヤ」
ダイヤ「ええ、いつも見てますもの。海」
ダイヤ「遠い目して」
鞠莉「……!///べ、別に遠い目とかは……!」
鞠莉「まあ」
鞠莉「海を見るのは好きだけど……」
果南「潜るのは?」
鞠莉「……や!だって汚れるもん!」
果南「はー、そこは潜るのも好きでいて欲しいんだけどねー」
ダイヤ「ふふっ」
19: (庭) 2019/01/20(日) 02:55:02.53 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「あはは!だって小さい頃なんかさ、果南ムリヤリ私の事海に潜らせたりしたでしょ?」
鞠莉「海潜るのにいい思い出なんか、ないよ!」
鞠莉「いい思い出なんか……」
鞠莉「…………」
鞠莉「…………」ポロポロ
ダイヤ「…………」
ダイヤ「鞠莉さん……」
鞠莉「ん……?」ポロポロ
果南「鞠莉……」
鞠莉「え、え?どうしたの二人とも……」グスッ
鞠莉(…………あ)
鞠莉(私、泣いてるじゃん……)
鞠莉「海潜るのにいい思い出なんか、ないよ!」
鞠莉「いい思い出なんか……」
鞠莉「…………」
鞠莉「…………」ポロポロ
ダイヤ「…………」
ダイヤ「鞠莉さん……」
鞠莉「ん……?」ポロポロ
果南「鞠莉……」
鞠莉「え、え?どうしたの二人とも……」グスッ
鞠莉(…………あ)
鞠莉(私、泣いてるじゃん……)
20: (庭) 2019/01/20(日) 02:58:27.32 ID:Pwb0TOhU
ダイヤ「……鞠莉さん」
果南「鞠莉……」
鞠莉(あー……)
鞠莉(おかしいなあ……)
鞠莉(なんでこんな、涙が出るんだろ)
鞠莉(私やっぱまだ、泣き虫なのかなあ)
果南「鞠莉」
鞠莉(泣き虫、治ってないのかなあ)
鞠莉(でも、これ今までで1番かも)
鞠莉(止めようと思っても止まらない涙なんて、初めて)
果南「鞠莉」
鞠莉(どうしよ……最近また私泣いてばっかりだ……)
果南「鞠莉!」ハグ
鞠莉「!」
鞠莉「う……」
鞠莉「うわあああああああああん!!!!!!!!!!」
果南「鞠莉……」
鞠莉(あー……)
鞠莉(おかしいなあ……)
鞠莉(なんでこんな、涙が出るんだろ)
鞠莉(私やっぱまだ、泣き虫なのかなあ)
果南「鞠莉」
鞠莉(泣き虫、治ってないのかなあ)
鞠莉(でも、これ今までで1番かも)
鞠莉(止めようと思っても止まらない涙なんて、初めて)
果南「鞠莉」
鞠莉(どうしよ……最近また私泣いてばっかりだ……)
果南「鞠莉!」ハグ
鞠莉「!」
鞠莉「う……」
鞠莉「うわあああああああああん!!!!!!!!!!」
21: (庭) 2019/01/20(日) 03:01:57.57 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「ごめ゛ん゛っ……!ごめん二人とも゛……っ!ごめ゛んな゛さいぃ……!!」ボロボロ
果南「バカ!なんで謝るのさ!」
果南「鞠莉が!……鞠莉が謝ることじゃないでしょ!バカっ!」ボロボロ
鞠莉「だっで……!私のぜいでっ……!廃校決ま゛っぢゃっで……!」ボロボロ
鞠莉「ごめ゛んね゛っ……!ごめんね゛……!」
果南「バカっ……!謝んなっ……!バカっ……」ボロボロ
ダイヤ「…………」グスッ
果南「バカ!なんで謝るのさ!」
果南「鞠莉が!……鞠莉が謝ることじゃないでしょ!バカっ!」ボロボロ
鞠莉「だっで……!私のぜいでっ……!廃校決ま゛っぢゃっで……!」ボロボロ
鞠莉「ごめ゛んね゛っ……!ごめんね゛……!」
果南「バカっ……!謝んなっ……!バカっ……」ボロボロ
ダイヤ「…………」グスッ
22: (庭) 2019/01/20(日) 03:08:38.54 ID:Pwb0TOhU
--------------------
----------------
-------------
鞠莉「…………」グスッ
果南「ふぅー……ふぅ……」
ダイヤ「まったく二人とも……泣きすぎですわ。」グスッ
果南「ダイヤだって泣いでたじゃん……」グスッ
ダイヤ「まったくもう……鞠莉さん、昼にもあんなに泣いていたというのに……」グスッ
果南「え、そうなの?」
鞠莉「ちょ、ちょっとダイヤ!///」
ダイヤ「あ」ヤベ
果南「へえー……あ、二人きりで泣いてたんだ。ふーん……あそう……」
鞠莉「いやいやいや!なにその目は!別に示し合わせて泣いてたわけじゃないから!」
ダイヤ「そうそう。まあ理事会と生徒会長ですから。まあ廃校が決まって色々と手続きの話とかしてたんですけど」
ダイヤ「鞠莉さん急に号泣し出しちゃって。大変でしたのよ?」
鞠莉「ちょっとおおおおおお……///」
----------------
-------------
鞠莉「…………」グスッ
果南「ふぅー……ふぅ……」
ダイヤ「まったく二人とも……泣きすぎですわ。」グスッ
果南「ダイヤだって泣いでたじゃん……」グスッ
ダイヤ「まったくもう……鞠莉さん、昼にもあんなに泣いていたというのに……」グスッ
果南「え、そうなの?」
鞠莉「ちょ、ちょっとダイヤ!///」
ダイヤ「あ」ヤベ
果南「へえー……あ、二人きりで泣いてたんだ。ふーん……あそう……」
鞠莉「いやいやいや!なにその目は!別に示し合わせて泣いてたわけじゃないから!」
ダイヤ「そうそう。まあ理事会と生徒会長ですから。まあ廃校が決まって色々と手続きの話とかしてたんですけど」
ダイヤ「鞠莉さん急に号泣し出しちゃって。大変でしたのよ?」
鞠莉「ちょっとおおおおおお……///」
24: (庭) 2019/01/20(日) 03:20:18.99 ID:Pwb0TOhU
果南「……はあ、まったく鞠莉は」
果南「あのね」
鞠莉「……ん?」
果南「……泣きたい時にはさ」
果南「泣いたっていいじゃん」
鞠莉「…………」
果南「昔はよく泣いてたよ?」
鞠莉「……!そ、それは……」
果南「もちろん、鞠莉はあの頃と比べて強くなったと思う」
果南「ね、ダイヤ?」
ダイヤ「え?」
ダイヤ「……ええ、そうですね」
ダイヤ「いつも何をするにしても……鞠莉さんは……ビクビクしていて」
鞠莉「ビクビクって!ダイヤぁ!?」
ダイヤ「ふふっ、ごめんなさい。でも鞠莉さんは本当に臆病な子で」
鞠莉「…………」
ダイヤ「私も果南さんも、そんな鞠莉さんのことを守らなきゃって、よく思っていたものですわ」
果南「あのね」
鞠莉「……ん?」
果南「……泣きたい時にはさ」
果南「泣いたっていいじゃん」
鞠莉「…………」
果南「昔はよく泣いてたよ?」
鞠莉「……!そ、それは……」
果南「もちろん、鞠莉はあの頃と比べて強くなったと思う」
果南「ね、ダイヤ?」
ダイヤ「え?」
ダイヤ「……ええ、そうですね」
ダイヤ「いつも何をするにしても……鞠莉さんは……ビクビクしていて」
鞠莉「ビクビクって!ダイヤぁ!?」
ダイヤ「ふふっ、ごめんなさい。でも鞠莉さんは本当に臆病な子で」
鞠莉「…………」
ダイヤ「私も果南さんも、そんな鞠莉さんのことを守らなきゃって、よく思っていたものですわ」
25: (庭) 2019/01/20(日) 03:25:27.58 ID:Pwb0TOhU
ダイヤ「だけどいつの間にか……鞠莉さんは強くなっていて」
ダイヤ「気付かない内に……私達の学校を守ってくれるほどに、強くなっていて」
鞠莉「…………」
鞠莉「……でも」
果南「……守れなかった!とでも言うつもり?」
鞠莉「…………」
鞠莉「だって、そうじゃない……」
果南「鞠莉」
果南「それは違うよ」
果南「鞠莉は十分、学校を守ってくれた」
鞠莉「……どうして?」
鞠莉「どうしてそう思うの?」
鞠莉「廃校になっちゃったんだよ」
鞠莉「守れてなんて、ないじゃない……何一つ……」
果南「ううん」
果南「私はね」
果南「鞠莉と会えてよかったと思ってるよ」
ダイヤ「気付かない内に……私達の学校を守ってくれるほどに、強くなっていて」
鞠莉「…………」
鞠莉「……でも」
果南「……守れなかった!とでも言うつもり?」
鞠莉「…………」
鞠莉「だって、そうじゃない……」
果南「鞠莉」
果南「それは違うよ」
果南「鞠莉は十分、学校を守ってくれた」
鞠莉「……どうして?」
鞠莉「どうしてそう思うの?」
鞠莉「廃校になっちゃったんだよ」
鞠莉「守れてなんて、ないじゃない……何一つ……」
果南「ううん」
果南「私はね」
果南「鞠莉と会えてよかったと思ってるよ」
26: (庭) 2019/01/20(日) 03:32:12.54 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「え?」
果南「ダイヤだってそう。あの時、鞠莉が転校してきた日……」
果南「あの時のことは今だって忘れない」
ダイヤ「ええ」
鞠莉「……!」
ダイヤ「なんて素敵な子と出会えたんだろうって」
果南「あの日から、小学生、中学校」
果南「そして……浦の星での日々」
果南「全部が楽しかった」
果南「思い出がいっぱい出来たんだよ」
果南「鞠莉は、私達の学校生活を……」
果南「『シャイニー』にしてくれたの」
果南「だから」
果南「鞠莉は学校を、私達の思い出を!守ってくれた!」
果南「それだけは絶対に間違いない!」
鞠莉「…………」
鞠莉「…………」グスッ
鞠莉「なにそれ……」グスッ
鞠莉「……もう、めちゃくちゃじゃない……ばか……」グスッ
果南「ダイヤだってそう。あの時、鞠莉が転校してきた日……」
果南「あの時のことは今だって忘れない」
ダイヤ「ええ」
鞠莉「……!」
ダイヤ「なんて素敵な子と出会えたんだろうって」
果南「あの日から、小学生、中学校」
果南「そして……浦の星での日々」
果南「全部が楽しかった」
果南「思い出がいっぱい出来たんだよ」
果南「鞠莉は、私達の学校生活を……」
果南「『シャイニー』にしてくれたの」
果南「だから」
果南「鞠莉は学校を、私達の思い出を!守ってくれた!」
果南「それだけは絶対に間違いない!」
鞠莉「…………」
鞠莉「…………」グスッ
鞠莉「なにそれ……」グスッ
鞠莉「……もう、めちゃくちゃじゃない……ばか……」グスッ
28: (庭) 2019/01/20(日) 03:38:31.29 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「守ってるとかじゃないじゃん……もう」グスッ
果南「いいの!細かいことは!」
果南「とにかく!鞠莉は確かに強くなったけど!」
果南「泣きたい時には泣かなきゃダメなの!」
鞠莉「ん……」グスッ
ダイヤ「っていうか、現在進行形で泣いてますけどね」クスクス
鞠莉「るっさい……ばか……」グスッ
果南「まあ、とは言ったものの」
果南「……結構泣いてるか、鞠莉」
鞠莉「るっさいぃ……もうバカぁ……!」グスッ
果南「はあ……とにかく!」
果南「私達が今日来たのは!鞠莉が廃校決まって落ち込んでるんじゃないかと思ったから!」
鞠莉「え……?」グスッ
ダイヤ「ええ」
果南「海に潜って元気を出させようと思って来たの!」ドンッ
鞠莉「え!?」
果南「いいの!細かいことは!」
果南「とにかく!鞠莉は確かに強くなったけど!」
果南「泣きたい時には泣かなきゃダメなの!」
鞠莉「ん……」グスッ
ダイヤ「っていうか、現在進行形で泣いてますけどね」クスクス
鞠莉「るっさい……ばか……」グスッ
果南「まあ、とは言ったものの」
果南「……結構泣いてるか、鞠莉」
鞠莉「るっさいぃ……もうバカぁ……!」グスッ
果南「はあ……とにかく!」
果南「私達が今日来たのは!鞠莉が廃校決まって落ち込んでるんじゃないかと思ったから!」
鞠莉「え……?」グスッ
ダイヤ「ええ」
果南「海に潜って元気を出させようと思って来たの!」ドンッ
鞠莉「え!?」
29: (庭) 2019/01/20(日) 03:41:40.39 ID:Pwb0TOhU
ダイヤ「は!?」
果南「よし行くよ!」
鞠莉「え、え!?なに、海に潜るって……」
果南「海に潜れば何かが見つかる!海はいつだって答えを知ってるの!細かい悩みなんか忘れてレッツダイブ!ほらグズグズしてないで!」
ダイヤ「え、いや果南さん!?私達は鞠莉さんを慰めに来たんじゃ……」
果南「そうだよ?だから慰めるために海に潜るんじゃん!」
ダイヤ「はいぃ!?」
果南「ダイヤもだからね!ほら細かいこと言わず夜の海にドボンだよ!せーの!」グイッ
鞠莉「わっ、ちょっ、かな」
ダイヤ「あっ」
ドボン!!!!!!!
果南「よし行くよ!」
鞠莉「え、え!?なに、海に潜るって……」
果南「海に潜れば何かが見つかる!海はいつだって答えを知ってるの!細かい悩みなんか忘れてレッツダイブ!ほらグズグズしてないで!」
ダイヤ「え、いや果南さん!?私達は鞠莉さんを慰めに来たんじゃ……」
果南「そうだよ?だから慰めるために海に潜るんじゃん!」
ダイヤ「はいぃ!?」
果南「ダイヤもだからね!ほら細かいこと言わず夜の海にドボンだよ!せーの!」グイッ
鞠莉「わっ、ちょっ、かな」
ダイヤ「あっ」
ドボン!!!!!!!
30: (庭) 2019/01/20(日) 03:46:25.88 ID:Pwb0TOhU
小さい頃
私は、泣き虫だった
そんな臆病な私に、声をかけてくれたあの日
あの日のことは今でも忘れない
鞠莉「あああああああ!!!!ちょっと!!!寒いし!!!濡れるし!!!!死ぬってこれ!!!!」
果南「あはははは!やっぱりダイビングは最高だね!」
ダイヤ「がぶっ、がぶっ」
鞠莉「果南!ダイヤが!ダイヤが溺れてる!」
果南「えぇ!?」
ダイヤ「ごぼぼ」
鞠莉「ダイヤ!?」
果南「やばっ」
どうやら私はまだまだ泣き虫だったみたいだけど
大切な大切な友達に……皆に、会えてよかった
ダイヤ「…………」ブクブク
そしてこの大切な友達の一人は今、溺れて死にそうだから
ひとまずは、そんなことを考えてる場合じゃない
私は、泣き虫だった
そんな臆病な私に、声をかけてくれたあの日
あの日のことは今でも忘れない
鞠莉「あああああああ!!!!ちょっと!!!寒いし!!!濡れるし!!!!死ぬってこれ!!!!」
果南「あはははは!やっぱりダイビングは最高だね!」
ダイヤ「がぶっ、がぶっ」
鞠莉「果南!ダイヤが!ダイヤが溺れてる!」
果南「えぇ!?」
ダイヤ「ごぼぼ」
鞠莉「ダイヤ!?」
果南「やばっ」
どうやら私はまだまだ泣き虫だったみたいだけど
大切な大切な友達に……皆に、会えてよかった
ダイヤ「…………」ブクブク
そしてこの大切な友達の一人は今、溺れて死にそうだから
ひとまずは、そんなことを考えてる場合じゃない
31: (庭) 2019/01/20(日) 03:47:00.75 ID:Pwb0TOhU
おわり
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1547919337/