【SS】鞠莉「会えてよかった」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (庭) 2019/01/20(日) 02:35:37.19 ID:Pwb0TOhU
鞠莉(小さい頃)

鞠莉(私は、泣き虫だった)

鞠莉(理由は分からないけど……まあ、持って生まれた性格が、そういうものだったんだと思う)

鞠莉(何かにつけてはビクビクしていたし)

鞠莉(それが表情にも言動にも、とにかく表れやすい子だった)

鞠莉(知らない人と話すのが怖かった)

鞠莉(…………)


ザアアアア
ザパーン


鞠莉(家の窓から見下ろせるこの海)

鞠莉(夜の海の、打ち寄せる波)

鞠莉(この景色を見る度、いつも思い出す)

鞠莉(…………)


ザアアアア
ザパーン


鞠莉(そんな私が小学生の頃)

鞠莉(全然知らない土地の、ここに来て)

鞠莉(…………)

鞠莉(どれだけ不安だったか)

鞠莉(10年近くたった今でも、忘れもしない)
 
2: (庭) 2019/01/20(日) 02:36:44.78 ID:Pwb0TOhU
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鞠莉ママ「マリー!マリー?」

鞠莉「は、はい!」トコトコ

鞠莉ママ「Oh!あなたまだ着替えてなかったの?ほら、早く支度なさい?」

鞠莉ママ「今日は初日なんだから」

鞠莉ママ「遅刻はノー!ですよ?」

鞠莉「はい……」

鞠莉ママ「もう車は出る用意できてるから」

鞠莉ママ「急ぎなさい?」

鞠莉ママ「だらしない子と思われちゃうわよ」

鞠莉「はい……」
 
3: (庭) 2019/01/20(日) 02:37:50.15 ID:Pwb0TOhU
ブロロロロ……


鞠莉ママ「じゃあ小学校まで、お願いね」

運転手「はい。かしこまりました」

鞠莉「…………」

鞠莉「…………」ギュッ

鞠莉ママ「…………」

鞠莉ママ「マリー」

鞠莉「…………」

鞠莉ママ「Hey!マリー?」

鞠莉「……!あ……な、なに?ママ」

鞠莉ママ「あなた、緊張しているの?」

鞠莉「え……」

鞠莉「いや……」

鞠莉ママ「涙目よ?」

鞠莉「えっ」

鞠莉ママ「ふふっ、そんなに緊張することないじゃない」

鞠莉ママ「あなたなら大丈夫。自信を持ちなさい?」

鞠莉ママ「友達くらいすぐできるわ」

鞠莉「…………」

鞠莉「うん……」
 
5: (庭) 2019/01/20(日) 02:38:47.77 ID:Pwb0TOhU
ブロロロロ……
キキッ


運転手「到着です」

鞠莉ママ「へえ、もう結構登校してきてる子もいるのね。まだ8時前なのに」

鞠莉ママ「マリーをこんな公立のヒンソー!でビンボー!な学校に入れるのは不安だったけど……」

鞠莉ママ「まあ、なかなか風紀はよさそうじゃない」

鞠莉「…………」プルプル

鞠莉ママ「さ、下りるわよマリー?先生方に挨拶しに行きましょ?」

鞠莉「…………」

鞠莉「ママ……」

鞠莉「私、行きたくない……」

鞠莉「やっぱり今日休む……明日から通う……」

鞠莉ママ「鞠莉……」
 
6: (庭) 2019/01/20(日) 02:39:58.48 ID:Pwb0TOhU
鞠莉ママ「……ワガママを言ってはダメよ?鞠莉。そんなこと言って、明日はもっと辛くなるだけ」

鞠莉ママ「分かるでしょ?」

鞠莉「…………」グスッ

鞠莉ママ「泣いてもダメ。ほら、抱きついてないで……離しなさい。ママに抱きついてるとこ、同級生に見られちゃうかもしれませんよ?」

鞠莉「う…………」

鞠莉ママ「ほら、涙拭いて……」

鞠莉「…………」ゴシゴシ

鞠莉ママ「鞠莉、あなたは強い子。パパとママの子どもなんだから。小原家の長女でしょ?このくらいなんともないの」

鞠莉「なんともは、あるもん……」

鞠莉ママ「ないですっ」

鞠莉ママ「…………」

鞠莉ママ「ね?……降りましょう?」

鞠莉「うん……」
 
7: (庭) 2019/01/20(日) 02:41:09.22 ID:Pwb0TOhU
~職員室~

鞠莉ママ「ええ。そういうわけで。今日からこの子をよろしくお願いします」

先生「は、はい……」


ザワザワ……


他の先生「あれが噂の……」ヒソヒソ

他の他の先生「凄い貫禄ですね」ヒソヒソ

他の他の他の先生「こっちまで緊張しちゃいますよ……」ヒソヒソ


鞠莉ママ「ほら鞠莉あなたも。これからお世話になるんだから。ちゃんと挨拶なさい?」

鞠莉「はっ、はい……!」

鞠莉「よ、よろしくお願いします!」ペコリ

先生「あ……はは!よろしくね、小原さん!」

先生「随分緊張しているようだけど、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」

先生「うちの子は皆いい子ばっかりだから!」

鞠莉「……はい」

鞠莉ママ「見ての通りこの子引っ込み思案な所があるのデースが……どうかよろしくお願いしますね」
 
8: (庭) 2019/01/20(日) 02:42:30.31 ID:Pwb0TOhU
鞠莉ママ「それじゃ、私はこれで」

鞠莉ママ「鞠莉、しっかりやるのよ?」

鞠莉「あ、ママ……」

鞠莉「もう行っちゃうの……?」

鞠莉ママ「…………」

鞠莉ママ「ええ」

鞠莉ママ「皆にちゃんと自己紹介して、先生の言うことも聞きなさいね」

鞠莉ママ「…………」

鞠莉ママ「それじゃ」

鞠莉「…………」グスッ

先生「あ、お帰りに……?」

鞠莉ママ「ええ」

鞠莉ママ「でも先生」

先生「えっ」ビクッ

鞠莉ママ「ちょっと来て下さるかしら」

先生「えぇ!?」


スタスタスタ……


他の他の他の他の先生(な、なんか廊下まで連れ出されましたよ……)ヒソヒソ

他の他の他の他の他の先生(なんかやらかしちゃったんじゃないですか……?)ヒソヒソ


鞠莉「うぅ……」グスッ
 
10: (庭) 2019/01/20(日) 02:43:48.99 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「…………」ポツーン

教頭先生「えーっと、それじゃあ小原さん。君はこれから1時間くらい……かな?職員室で待機していてもらいます」

鞠莉「…………」コク

教頭先生「時間になったら教室まで行ってもらうから、それまでに自己紹介とかを考えておくといいね」ニコッ

鞠莉「…………」コク

教頭(本当に引っ込み思案な子だ)

教頭(それにしても担任の彼は……いったいどうしてお母堂に呼び出されたのだろうか)


ガララッ


教頭「ん」

教頭「…………」チョイチョイ

先生「?」スタスタスタ

教頭「ちょっときみ」ヒソヒソ

先生「はい」ヒソヒソ

教頭「どうしたのかね?なんの用だったんだ?お母堂はもうお帰りになられたのかい?」ヒソヒソ

先生「…………」チラッ

鞠莉「…………」グスッ

先生「お母堂はもうお帰りになりました。そのことなんですが……ちょっと向こうに言って話しましょう」ヒソヒソ
 
11: (庭) 2019/01/20(日) 02:44:58.87 ID:Pwb0TOhU
教頭「で?どうして場所を変えたのかね?」

先生「いえまあ、大した理由でもないんですが。なんとなくお子さんの前でする話でもないかなと思ったので」

教頭「?」

教頭「……何か悪い話じゃないだろうね」

先生「いえ、その逆ですよ」

先生「頭を下げられました」

教頭「え?」

先生「ウチの子をよろしくお願いしますって、深々と」

先生「とてもさっきまでの……まあ、どこか威圧的な雰囲気からは考えられないような姿でした」

先生「ここらでは特に名の知れ渡った家柄の人です。そういう姿を多くに晒すわけにはいなかったんでしょう」

教頭「…………」

先生「友達……できるといいですね」
 
12: (庭) 2019/01/20(日) 02:45:56.00 ID:Pwb0TOhU
~約1時間後~

鞠莉「…………」ドキドキ

先生「えっと、小原さん」

鞠莉「は、はい!」

先生「もうすぐ8:30になります。これから教室に行きますが……」

鞠莉「はい……」

先生「先生が先に入ります。その後皆に小原さんのことを説明をしたあと、『どうぞ』と声をかけるので」

先生「それに合わせて入ってきてください。あとは自己紹介をしてもらいます」

鞠莉「…………」

鞠莉「はい……」


キーンコーンカーンコーン


先生「それじゃ、行きましょうか」
 
13: (庭) 2019/01/20(日) 02:47:00.32 ID:Pwb0TOhU
スタスタスタ……


鞠莉(…………)

鞠莉(心臓が破裂しそう……)

鞠莉(お腹がヒヤヒヤする……)

鞠莉(息が苦しい……)

鞠莉(…………)


スタスタスタ……


鞠莉(知らない匂い、知らない廊下)

鞠莉(知らない校舎、知らない声……)

鞠莉(…………)

鞠莉(怖い……)


スタスタスタ……


鞠莉(ずっと廊下を歩いてたい、教室につきたくない……)

鞠莉(今日のこと、ずっとずっと毎日不安だった)

鞠莉(……とうとう今日が来ちゃった)

鞠莉(自己紹介も色々考えたけど、それどころじゃない……)

鞠莉(怖いよ……)


スタスタスタ……


先生「さて」

鞠莉「!」ビクッ

先生「それじゃあ、先生は先に入るから。『どうぞ』で入ってきてね」

鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
 
14: (庭) 2019/01/20(日) 02:48:03.00 ID:Pwb0TOhU
ガララッ
ワイワイガヤガヤ……

センセー!……テンコウセイ……
ガヤガヤ……


鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ


ワァーー!!!


鞠莉「!」ビクッ

鞠莉(うっ……うう……)ドキドキドキドキドキドキ


ドウゾー


鞠莉「!!!」

鞠莉「…………」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

鞠莉「……っ」


ガララッ


------------
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15: (庭) 2019/01/20(日) 02:48:40.74 ID:Pwb0TOhU
ザアアアア
ザパーン


鞠莉(……その後のことは、よく覚えてない)

鞠莉(だって私すっごい緊張してたから)

鞠莉(自己紹介なんて、あの時何回も何回も頭の中で練習してたはずなのに)

鞠莉(とにかく緊張してたことしか、覚えてない)

鞠莉(あの時どれだけ不安だったか……)

鞠莉(今でも忘れない)

鞠莉(………………)


ピカッピカッ


鞠莉「…………!あ……」

鞠莉「……ふふっ」
 
17: (庭) 2019/01/20(日) 02:49:25.68 ID:Pwb0TOhU
ピカッピカッ


鞠莉(でも、そのあと私が、どれだけ嬉しかったか)

鞠莉(……あんなに臆病だった私に)

鞠莉(あんなに、不安だった私に)

鞠莉(…………)

鞠莉「ねえー!!」


ワッ!
ビックリシマシタワ!


果南「ちょっとー!鞠莉ー!大声出したら家の人にバレちゃうよー!?」

鞠莉「いいの!!」ニコッ


鞠莉(……そう)

鞠莉(そんな私に声をかけてくれた……)

鞠莉(あの時のあのこと。あの時の嬉しかった気持ち)

鞠莉(それもまた、10年近く経った今でも、ずっと忘れない)

鞠莉(2人がいたから、私は今の私になれたんだよ)
 
18: (庭) 2019/01/20(日) 02:52:10.49 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「やっほー」スタスタ

果南「えへへ、やっぱ海見てたかー」

鞠莉「やっぱってなによw」

果南「えー?だって鞠莉さ……ねえ?ダイヤ」

ダイヤ「ええ、いつも見てますもの。海」

ダイヤ「遠い目して」

鞠莉「……!///べ、別に遠い目とかは……!」

鞠莉「まあ」

鞠莉「海を見るのは好きだけど……」

果南「潜るのは?」

鞠莉「……や!だって汚れるもん!」

果南「はー、そこは潜るのも好きでいて欲しいんだけどねー」

ダイヤ「ふふっ」
 
19: (庭) 2019/01/20(日) 02:55:02.53 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「あはは!だって小さい頃なんかさ、果南ムリヤリ私の事海に潜らせたりしたでしょ?」

鞠莉「海潜るのにいい思い出なんか、ないよ!」

鞠莉「いい思い出なんか……」

鞠莉「…………」

鞠莉「…………」ポロポロ

ダイヤ「…………」

ダイヤ「鞠莉さん……」

鞠莉「ん……?」ポロポロ

果南「鞠莉……」

鞠莉「え、え?どうしたの二人とも……」グスッ

鞠莉(…………あ)

鞠莉(私、泣いてるじゃん……)
 
20: (庭) 2019/01/20(日) 02:58:27.32 ID:Pwb0TOhU
ダイヤ「……鞠莉さん」

果南「鞠莉……」

鞠莉(あー……)

鞠莉(おかしいなあ……)

鞠莉(なんでこんな、涙が出るんだろ)

鞠莉(私やっぱまだ、泣き虫なのかなあ)

果南「鞠莉」

鞠莉(泣き虫、治ってないのかなあ)

鞠莉(でも、これ今までで1番かも)

鞠莉(止めようと思っても止まらない涙なんて、初めて)

果南「鞠莉」

鞠莉(どうしよ……最近また私泣いてばっかりだ……)

果南「鞠莉!」ハグ

鞠莉「!」

鞠莉「う……」

鞠莉「うわあああああああああん!!!!!!!!!!」
 
21: (庭) 2019/01/20(日) 03:01:57.57 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「ごめ゛ん゛っ……!ごめん二人とも゛……っ!ごめ゛んな゛さいぃ……!!」ボロボロ

果南「バカ!なんで謝るのさ!」

果南「鞠莉が!……鞠莉が謝ることじゃないでしょ!バカっ!」ボロボロ

鞠莉「だっで……!私のぜいでっ……!廃校決ま゛っぢゃっで……!」ボロボロ

鞠莉「ごめ゛んね゛っ……!ごめんね゛……!」

果南「バカっ……!謝んなっ……!バカっ……」ボロボロ

ダイヤ「…………」グスッ
 
22: (庭) 2019/01/20(日) 03:08:38.54 ID:Pwb0TOhU
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-------------


鞠莉「…………」グスッ

果南「ふぅー……ふぅ……」

ダイヤ「まったく二人とも……泣きすぎですわ。」グスッ

果南「ダイヤだって泣いでたじゃん……」グスッ

ダイヤ「まったくもう……鞠莉さん、昼にもあんなに泣いていたというのに……」グスッ

果南「え、そうなの?」

鞠莉「ちょ、ちょっとダイヤ!///」

ダイヤ「あ」ヤベ

果南「へえー……あ、二人きりで泣いてたんだ。ふーん……あそう……」

鞠莉「いやいやいや!なにその目は!別に示し合わせて泣いてたわけじゃないから!」

ダイヤ「そうそう。まあ理事会と生徒会長ですから。まあ廃校が決まって色々と手続きの話とかしてたんですけど」

ダイヤ「鞠莉さん急に号泣し出しちゃって。大変でしたのよ?」

鞠莉「ちょっとおおおおおお……///」
 
24: (庭) 2019/01/20(日) 03:20:18.99 ID:Pwb0TOhU
果南「……はあ、まったく鞠莉は」

果南「あのね」

鞠莉「……ん?」

果南「……泣きたい時にはさ」

果南「泣いたっていいじゃん」

鞠莉「…………」

果南「昔はよく泣いてたよ?」

鞠莉「……!そ、それは……」

果南「もちろん、鞠莉はあの頃と比べて強くなったと思う」

果南「ね、ダイヤ?」

ダイヤ「え?」

ダイヤ「……ええ、そうですね」

ダイヤ「いつも何をするにしても……鞠莉さんは……ビクビクしていて」

鞠莉「ビクビクって!ダイヤぁ!?」

ダイヤ「ふふっ、ごめんなさい。でも鞠莉さんは本当に臆病な子で」

鞠莉「…………」

ダイヤ「私も果南さんも、そんな鞠莉さんのことを守らなきゃって、よく思っていたものですわ」
 
25: (庭) 2019/01/20(日) 03:25:27.58 ID:Pwb0TOhU
ダイヤ「だけどいつの間にか……鞠莉さんは強くなっていて」

ダイヤ「気付かない内に……私達の学校を守ってくれるほどに、強くなっていて」

鞠莉「…………」

鞠莉「……でも」

果南「……守れなかった!とでも言うつもり?」

鞠莉「…………」

鞠莉「だって、そうじゃない……」

果南「鞠莉」

果南「それは違うよ」

果南「鞠莉は十分、学校を守ってくれた」

鞠莉「……どうして?」

鞠莉「どうしてそう思うの?」

鞠莉「廃校になっちゃったんだよ」

鞠莉「守れてなんて、ないじゃない……何一つ……」

果南「ううん」

果南「私はね」

果南「鞠莉と会えてよかったと思ってるよ」
 
26: (庭) 2019/01/20(日) 03:32:12.54 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「え?」

果南「ダイヤだってそう。あの時、鞠莉が転校してきた日……」

果南「あの時のことは今だって忘れない」

ダイヤ「ええ」

鞠莉「……!」

ダイヤ「なんて素敵な子と出会えたんだろうって」

果南「あの日から、小学生、中学校」

果南「そして……浦の星での日々」

果南「全部が楽しかった」

果南「思い出がいっぱい出来たんだよ」

果南「鞠莉は、私達の学校生活を……」

果南「『シャイニー』にしてくれたの」

果南「だから」

果南「鞠莉は学校を、私達の思い出を!守ってくれた!」

果南「それだけは絶対に間違いない!」

鞠莉「…………」

鞠莉「…………」グスッ

鞠莉「なにそれ……」グスッ

鞠莉「……もう、めちゃくちゃじゃない……ばか……」グスッ
 
28: (庭) 2019/01/20(日) 03:38:31.29 ID:Pwb0TOhU
鞠莉「守ってるとかじゃないじゃん……もう」グスッ

果南「いいの!細かいことは!」

果南「とにかく!鞠莉は確かに強くなったけど!」

果南「泣きたい時には泣かなきゃダメなの!」

鞠莉「ん……」グスッ

ダイヤ「っていうか、現在進行形で泣いてますけどね」クスクス

鞠莉「るっさい……ばか……」グスッ

果南「まあ、とは言ったものの」

果南「……結構泣いてるか、鞠莉」

鞠莉「るっさいぃ……もうバカぁ……!」グスッ

果南「はあ……とにかく!」

果南「私達が今日来たのは!鞠莉が廃校決まって落ち込んでるんじゃないかと思ったから!」

鞠莉「え……?」グスッ

ダイヤ「ええ」

果南「海に潜って元気を出させようと思って来たの!」ドンッ

鞠莉「え!?」
 
29: (庭) 2019/01/20(日) 03:41:40.39 ID:Pwb0TOhU
ダイヤ「は!?」

果南「よし行くよ!」

鞠莉「え、え!?なに、海に潜るって……」

果南「海に潜れば何かが見つかる!海はいつだって答えを知ってるの!細かい悩みなんか忘れてレッツダイブ!ほらグズグズしてないで!」

ダイヤ「え、いや果南さん!?私達は鞠莉さんを慰めに来たんじゃ……」

果南「そうだよ?だから慰めるために海に潜るんじゃん!」

ダイヤ「はいぃ!?」

果南「ダイヤもだからね!ほら細かいこと言わず夜の海にドボンだよ!せーの!」グイッ

鞠莉「わっ、ちょっ、かな」

ダイヤ「あっ」


ドボン!!!!!!!
 
30: (庭) 2019/01/20(日) 03:46:25.88 ID:Pwb0TOhU
小さい頃
私は、泣き虫だった
そんな臆病な私に、声をかけてくれたあの日
あの日のことは今でも忘れない


鞠莉「あああああああ!!!!ちょっと!!!寒いし!!!濡れるし!!!!死ぬってこれ!!!!」

果南「あはははは!やっぱりダイビングは最高だね!」

ダイヤ「がぶっ、がぶっ」

鞠莉「果南!ダイヤが!ダイヤが溺れてる!」

果南「えぇ!?」

ダイヤ「ごぼぼ」

鞠莉「ダイヤ!?」

果南「やばっ」


どうやら私はまだまだ泣き虫だったみたいだけど
大切な大切な友達に……皆に、会えてよかった

ダイヤ「…………」ブクブク

そしてこの大切な友達の一人は今、溺れて死にそうだから

ひとまずは、そんなことを考えてる場合じゃない
 
31: (庭) 2019/01/20(日) 03:47:00.75 ID:Pwb0TOhU
おわり
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1547919337/

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