1: (はんぺん) 2019/12/05(木) 21:03:56.35 ID:gX7PBHho
※ラブライブサンシャインのキャラの口調が違う、また設定が変わるのもご了承ください。
千歌(私は思う……果南ちゃんの小指がなぜ義指なのかを?)
千歌(それに気が付いたのは果南ちゃんがまだ高校一年生の時一緒に遊んだ際に…)
~回想~
千歌「あれ、果南ちゃん、その左手の小指良く見ると義指だよね?」
果南「えっ…あっ!?」サッ
千歌「あれ、どうして隠すの?」
果南「あ、はは…その、ちょっと驚いて、つい」
千歌「驚く? 小指が義指になってるって指摘したことに?」
果南「いや、その…まさか、パッと見て気付くとは思っていないからさ」
千歌「旅館の娘だから、事細かくチェックやら見落とすなってお母さんに教えられてきたから」
果南「あ、そっか。なら、一目で気が付くのも当然か…はは」
千歌「ところでその義指、どうしたの?」
果南「あ、いや…実はダイビング中に左手を怪我しちゃって、特に小指の損傷が激しかったもんで、義指に変えただけだよ。まっ、最初は不安だったけど、今後の日常生活には支障は出ないって事で義指にする決心をついた訳でさ」
千歌「えっ、なんでそんな大事なこと教えてくれなかったの!? 何も知らなかったよ!!」
果南「別に、その…私の中じゃそこまで深刻じゃなかったし、教える必要はないかなって……」プイッ
千歌「………なにか隠してない?」
果南「っ!」
果南「……ごほん。まぁ、この話はおしまいにしようか。ほら、千歌…向こうで魚が獲れるから早く行こう!」ダッ
千歌「あ、果南ちゃん!」
千歌「………」
~回想終わり~
千歌(私は思う……果南ちゃんの小指がなぜ義指なのかを?)
千歌(それに気が付いたのは果南ちゃんがまだ高校一年生の時一緒に遊んだ際に…)
~回想~
千歌「あれ、果南ちゃん、その左手の小指良く見ると義指だよね?」
果南「えっ…あっ!?」サッ
千歌「あれ、どうして隠すの?」
果南「あ、はは…その、ちょっと驚いて、つい」
千歌「驚く? 小指が義指になってるって指摘したことに?」
果南「いや、その…まさか、パッと見て気付くとは思っていないからさ」
千歌「旅館の娘だから、事細かくチェックやら見落とすなってお母さんに教えられてきたから」
果南「あ、そっか。なら、一目で気が付くのも当然か…はは」
千歌「ところでその義指、どうしたの?」
果南「あ、いや…実はダイビング中に左手を怪我しちゃって、特に小指の損傷が激しかったもんで、義指に変えただけだよ。まっ、最初は不安だったけど、今後の日常生活には支障は出ないって事で義指にする決心をついた訳でさ」
千歌「えっ、なんでそんな大事なこと教えてくれなかったの!? 何も知らなかったよ!!」
果南「別に、その…私の中じゃそこまで深刻じゃなかったし、教える必要はないかなって……」プイッ
千歌「………なにか隠してない?」
果南「っ!」
果南「……ごほん。まぁ、この話はおしまいにしようか。ほら、千歌…向こうで魚が獲れるから早く行こう!」ダッ
千歌「あ、果南ちゃん!」
千歌「………」
~回想終わり~
3: (はんぺん) 2019/12/05(木) 21:25:26.00 ID:gX7PBHho
千歌「それ以降、果南ちゃんに何度も聞いたけど、悉くはぐらかされてばかりで何も聞けなかった」
千歌「………果南ちゃんよりも、ダイヤさんと鞠莉ちゃんに聞いてみよう」
千歌「と…いう訳で、なんで果南ちゃんの左手の小指が義指なのか、教えてください!!」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
千歌「なんでだんまりなんですか!?」
ダイヤ「……」
千歌「まさか、果南ちゃんから口止めされているとか?」
鞠莉「……チカっち」
千歌「はい?」
鞠莉「世の中には知らなくても良い事がたくさんあるのよ。ましてや、果南が知らせたくないのなら、そこは果南の意見を尊重して、尚更知らない方がいいわ」
千歌「えっ、それってどういう…ダイヤ「鞠莉さんの言う通りですわ」
千歌「ダイヤさん…?」
ダイヤ「いいですか、千歌さん。人のプライバシーや秘密を無理に聞き出そうとすることはあってはなりません。知らぬが仏…何も知らずに平静としているのがよろしいかと私も思います」
千歌「そ、それでも!?」
ダイヤ「お黙りなさい!!」
千歌「ひっ!?」ビクッ
鞠莉「ダイヤ…どぉどぉ」
ダイヤ「おっと…つい。おっほん。とにかく、先ほどのお話はこれで終わりにしましょう」
鞠莉「という訳だから、チカっちは何も知らなくてもno problemよ。これ以上は詮索せず忘れて。そして、果南とはこれまで通りに接してね」
鞠莉「お願いだから…」
千歌「………」
千歌(ダイヤさんや鞠莉さんが隠したがるのは、相当な事…。やっぱり気になるよ…)
千歌「………果南ちゃんよりも、ダイヤさんと鞠莉ちゃんに聞いてみよう」
千歌「と…いう訳で、なんで果南ちゃんの左手の小指が義指なのか、教えてください!!」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
千歌「なんでだんまりなんですか!?」
ダイヤ「……」
千歌「まさか、果南ちゃんから口止めされているとか?」
鞠莉「……チカっち」
千歌「はい?」
鞠莉「世の中には知らなくても良い事がたくさんあるのよ。ましてや、果南が知らせたくないのなら、そこは果南の意見を尊重して、尚更知らない方がいいわ」
千歌「えっ、それってどういう…ダイヤ「鞠莉さんの言う通りですわ」
千歌「ダイヤさん…?」
ダイヤ「いいですか、千歌さん。人のプライバシーや秘密を無理に聞き出そうとすることはあってはなりません。知らぬが仏…何も知らずに平静としているのがよろしいかと私も思います」
千歌「そ、それでも!?」
ダイヤ「お黙りなさい!!」
千歌「ひっ!?」ビクッ
鞠莉「ダイヤ…どぉどぉ」
ダイヤ「おっと…つい。おっほん。とにかく、先ほどのお話はこれで終わりにしましょう」
鞠莉「という訳だから、チカっちは何も知らなくてもno problemよ。これ以上は詮索せず忘れて。そして、果南とはこれまで通りに接してね」
鞠莉「お願いだから…」
千歌「………」
千歌(ダイヤさんや鞠莉さんが隠したがるのは、相当な事…。やっぱり気になるよ…)
5: (はんぺん) 2019/12/05(木) 21:37:31.71 ID:gX7PBHho
千歌「それから、私は諦めきれず、ダイヤさんや鞠莉さんに話を聞こうと迫りましたが、やはり果南ちゃんの時と同じように悉くはぐらかされました…」
千歌「ああぁーー、気になるぅ!!!」
千歌「そんなある日…」
果南「そっか。やっぱり、千歌がしつこく…」
ダイヤ「はい。ですが、安心してください。何も話してませんわ」
鞠莉「私も。チカっちがしつこいのは分かってたけど、絶対にあの事は話さないから」
果南「ダイヤ、鞠莉…。ごめん、迷惑かけて」
ダイヤ「なっ、果南さんが誤る必要はありませんわ!?」
鞠莉「そうよ、ダイヤの言う通り!果南は悪くない」
鞠莉「悪かったのは、2年前のあの時私とダイヤで招いた事だから」
ダイヤ「鞠莉さん!!」
鞠莉「あ、sorry。あの事は口に出さない約束だったわね」
果南「……とにかく、あの事は絶対、千歌には黙ってて…。口外はしないで」
ダイヤ「えぇ」
鞠莉「もちろんよ。今度は私たちが果南の助けになる番だもの」
千歌(………2年前、あの事?)
千歌(やっぱり、果南ちゃんが高校1年生の時…私の知らない何かがあって、それにダイヤさんと鞠莉ちゃんが関わってるんだ…)
千歌(やはり、ダイヤさんと鞠莉ちゃんから聞き出さないと。でも、どうしたら………あっ!!)
千歌「ああぁーー、気になるぅ!!!」
千歌「そんなある日…」
果南「そっか。やっぱり、千歌がしつこく…」
ダイヤ「はい。ですが、安心してください。何も話してませんわ」
鞠莉「私も。チカっちがしつこいのは分かってたけど、絶対にあの事は話さないから」
果南「ダイヤ、鞠莉…。ごめん、迷惑かけて」
ダイヤ「なっ、果南さんが誤る必要はありませんわ!?」
鞠莉「そうよ、ダイヤの言う通り!果南は悪くない」
鞠莉「悪かったのは、2年前のあの時私とダイヤで招いた事だから」
ダイヤ「鞠莉さん!!」
鞠莉「あ、sorry。あの事は口に出さない約束だったわね」
果南「……とにかく、あの事は絶対、千歌には黙ってて…。口外はしないで」
ダイヤ「えぇ」
鞠莉「もちろんよ。今度は私たちが果南の助けになる番だもの」
千歌(………2年前、あの事?)
千歌(やっぱり、果南ちゃんが高校1年生の時…私の知らない何かがあって、それにダイヤさんと鞠莉ちゃんが関わってるんだ…)
千歌(やはり、ダイヤさんと鞠莉ちゃんから聞き出さないと。でも、どうしたら………あっ!!)
6: (はんぺん) 2019/12/05(木) 21:38:37.83 ID:gX7PBHho
↑間違えました。
「誤る」ではなく、「謝る」です。
すみません!
「誤る」ではなく、「謝る」です。
すみません!
10: (はんぺん) 2019/12/05(木) 21:53:00.68 ID:gX7PBHho
鞠莉「で、私とダイヤを呼び出して…。まさか、まだ聞く気かしら?」
ダイヤ「いきなり呼び出して…一応、来ましたけれど、言いたい事は分かります。ですが、何度も仰りましたように話す気は一切ありません」
千歌「………じゃあ、しょうがないね。善子ちゃん、曜ちゃん!」
善子「だから、ヨハネ!!」
曜「ヨーソロー!」
鞠莉「えっ?!」
ダイヤ「善子さん、曜さん!?」
善子「だーかーら、ヨハネ!! とりあえず、 堕天使奥義!堕天龍鳳凰縛!」ギュウゥゥ
ダイヤ「なっ、ぴぎゃああぁぁーーーー!?」
曜「ごめん、鞠莉ちゃん。」ヒョイ
鞠莉「よ、曜…どういうつもり!? いたたたっ!?」
千歌「善子ちゃんと曜ちゃんにそれぞれ頼んだんだよ…ダイヤさんと鞠莉ちゃんに技をかけてって。」
ダイヤ「ど、どういうつもりですの、まさか?!」
千歌「そう。話す気がない事は分かっていたので、手荒な方法を取りました。すみません」
鞠莉「くっ、やってくれるわね」
千歌「それで、どうします? 話しますか、それとも?」
鞠莉「か、果南との約束よ…話す訳」
ダイヤ「そ、そうです…わ」
千歌「では、善子ちゃん、曜ちゃん」
善子「だから、ヨハネ…って、もういいわ」ギュウゥゥゥ
曜「はいはい」ギュウゥゥゥ
ダイヤ「い、いたい…締めが急に強く…いたたたたたっ!!?」
鞠莉「ノォォォォォォーーーーーーっ!!?」
千歌「話しますか、それとも更に…」
鞠莉「は、話す…話すから!? だから、もうやめてぇ!?」
ダイヤ「な、鞠莉さん!?」
千歌「はいはい。じゃあ、もうやめていいよ、善子ちゃん、曜ちゃん」
ダイヤ「いきなり呼び出して…一応、来ましたけれど、言いたい事は分かります。ですが、何度も仰りましたように話す気は一切ありません」
千歌「………じゃあ、しょうがないね。善子ちゃん、曜ちゃん!」
善子「だから、ヨハネ!!」
曜「ヨーソロー!」
鞠莉「えっ?!」
ダイヤ「善子さん、曜さん!?」
善子「だーかーら、ヨハネ!! とりあえず、 堕天使奥義!堕天龍鳳凰縛!」ギュウゥゥ
ダイヤ「なっ、ぴぎゃああぁぁーーーー!?」
曜「ごめん、鞠莉ちゃん。」ヒョイ
鞠莉「よ、曜…どういうつもり!? いたたたっ!?」
千歌「善子ちゃんと曜ちゃんにそれぞれ頼んだんだよ…ダイヤさんと鞠莉ちゃんに技をかけてって。」
ダイヤ「ど、どういうつもりですの、まさか?!」
千歌「そう。話す気がない事は分かっていたので、手荒な方法を取りました。すみません」
鞠莉「くっ、やってくれるわね」
千歌「それで、どうします? 話しますか、それとも?」
鞠莉「か、果南との約束よ…話す訳」
ダイヤ「そ、そうです…わ」
千歌「では、善子ちゃん、曜ちゃん」
善子「だから、ヨハネ…って、もういいわ」ギュウゥゥゥ
曜「はいはい」ギュウゥゥゥ
ダイヤ「い、いたい…締めが急に強く…いたたたたたっ!!?」
鞠莉「ノォォォォォォーーーーーーっ!!?」
千歌「話しますか、それとも更に…」
鞠莉「は、話す…話すから!? だから、もうやめてぇ!?」
ダイヤ「な、鞠莉さん!?」
千歌「はいはい。じゃあ、もうやめていいよ、善子ちゃん、曜ちゃん」
11: (はんぺん) 2019/12/05(木) 21:59:30.50 ID:gX7PBHho
~善子と曜が去った後~
ダイヤ「はぁはぁ…」
鞠莉「痛かったわ…」
千歌「さぁ、約束通り話してください」
鞠莉「…はぁ、分かったわ」
ダイヤ「鞠莉さん、ですが!?」
鞠莉「ダイヤ、私たちは手荒な方法に屈して、つい話すって言っちゃったのよ。一度言ったのなら、筋は通さないと」
ダイヤ「………ですが」
鞠莉「チカっち」
千歌「んっ?」
鞠莉「話すけど、これだけは約束して。まず、私やダイヤから聞いたって果南には言わない事。それとチカっちの心の中にだけ留めておくこと、例えつらい事でも平常心でいること…OK?」
千歌「…分かりました」
鞠莉「OKなら、話すわ」
ダイヤ「………」
ダイヤ「はぁはぁ…」
鞠莉「痛かったわ…」
千歌「さぁ、約束通り話してください」
鞠莉「…はぁ、分かったわ」
ダイヤ「鞠莉さん、ですが!?」
鞠莉「ダイヤ、私たちは手荒な方法に屈して、つい話すって言っちゃったのよ。一度言ったのなら、筋は通さないと」
ダイヤ「………ですが」
鞠莉「チカっち」
千歌「んっ?」
鞠莉「話すけど、これだけは約束して。まず、私やダイヤから聞いたって果南には言わない事。それとチカっちの心の中にだけ留めておくこと、例えつらい事でも平常心でいること…OK?」
千歌「…分かりました」
鞠莉「OKなら、話すわ」
ダイヤ「………」
18: (はんぺん) 2019/12/05(木) 23:10:31.63 ID:gX7PBHho
鞠莉「あれは2年前、まだ私とダイヤ、果南が浦の星女学院に入学して間もない頃だったわ」
鞠莉「当時、私たちのクラスメイトや他のクラスの人たちが他校の不良たちからカツアゲに遭っていたの」
千歌「カツアゲ…」
鞠莉「そう、カツアゲ。しかもエスカレートしていく一方だったから、私とダイヤが立ち上がって、他校の不良に注意したの」
千歌「殴られなかったんですか?」
ダイヤ「暴力を予測されたのか、鞠莉さんが小原家の名前を伝えたんです。もちろん、私も黒澤家の名をお伝えしましたけど」
千歌「じゃあ、相手は…」
鞠莉「当然沼津では小原家も黒澤家も有名だったから、不良たちは「二度としません」と言いながら逃げ出したわ」
鞠莉「けど…」
千歌「けど、なにがあったんですか?」
鞠莉「当時、私たちのクラスメイトや他のクラスの人たちが他校の不良たちからカツアゲに遭っていたの」
千歌「カツアゲ…」
鞠莉「そう、カツアゲ。しかもエスカレートしていく一方だったから、私とダイヤが立ち上がって、他校の不良に注意したの」
千歌「殴られなかったんですか?」
ダイヤ「暴力を予測されたのか、鞠莉さんが小原家の名前を伝えたんです。もちろん、私も黒澤家の名をお伝えしましたけど」
千歌「じゃあ、相手は…」
鞠莉「当然沼津では小原家も黒澤家も有名だったから、不良たちは「二度としません」と言いながら逃げ出したわ」
鞠莉「けど…」
千歌「けど、なにがあったんですか?」
19: (はんぺん) 2019/12/05(木) 23:30:59.23 ID:gX7PBHho
ダイヤ「私と鞠莉さんは突然、謎の人たちに拉致されました」
千歌「ら、拉致!?」
鞠莉「そう…拉致。連れて行かれたのは、当時沼津でそれなりの勢力があったとあるヤクザの事務所だった」
千歌「ヤクザ…どうしてですか!?」
鞠莉「報復よ」
千歌「報復?」
ダイヤ「実は、私と鞠莉さんが注意した不良の方たちの中に、お兄様がヤの付く方がおられたのです」
千歌「えぇっ!?じゃあ、報復は…」
鞠莉「もちろん、注意した事への報復。たかが、注意だけなのに、私たち相手に引き下がざるを得なかった事がよっぽど悔しかったのか、一人の不良がヤクザをしている兄に私たちの事を伝えたの」
千歌「それで、拉致を…」
ダイヤ「はい」
鞠莉「酷い話でしょ。だからこそ、それでも物怖じせず、言ったの…「私たちに手を出せば、両親が黙ってない」って」
鞠莉「そしたら、相手の方は「それがどうした」って返して、全く屈しなかったわ。自分たちはヤクザだから、恐れるもんなんか無いって…まさにcrazyよ」
千歌「ら、拉致!?」
鞠莉「そう…拉致。連れて行かれたのは、当時沼津でそれなりの勢力があったとあるヤクザの事務所だった」
千歌「ヤクザ…どうしてですか!?」
鞠莉「報復よ」
千歌「報復?」
ダイヤ「実は、私と鞠莉さんが注意した不良の方たちの中に、お兄様がヤの付く方がおられたのです」
千歌「えぇっ!?じゃあ、報復は…」
鞠莉「もちろん、注意した事への報復。たかが、注意だけなのに、私たち相手に引き下がざるを得なかった事がよっぽど悔しかったのか、一人の不良がヤクザをしている兄に私たちの事を伝えたの」
千歌「それで、拉致を…」
ダイヤ「はい」
鞠莉「酷い話でしょ。だからこそ、それでも物怖じせず、言ったの…「私たちに手を出せば、両親が黙ってない」って」
鞠莉「そしたら、相手の方は「それがどうした」って返して、全く屈しなかったわ。自分たちはヤクザだから、恐れるもんなんか無いって…まさにcrazyよ」
21: (はんぺん) 2019/12/05(木) 23:47:39.82 ID:gX7PBHho
ダイヤ「しかも、相手方はケジメを付けろと脅し、私たちを恐ろしい所へ売れ飛ばそうと言い出したのです」
千歌「えぇぇっ!?」
鞠莉「女は売れば金になるって…もう逃れる術も無かった。その時……」
ダイヤ「その時です…」
千歌「その時? どうしたんですか?」
鞠莉・ダイヤ「「…………果南(さん)が現れた(現れたのです)」」
千歌「えっ!」
鞠莉「急に現れたから、私たちももちろん相手のヤクザもびっくり」
ダイヤ「私はなぜここが…と問いましたところ」
ダイヤ「先に帰った私たちの所まで急いで走ったところ、ちょうど拉致される私たちを見つけ、更に急いで跡を追い、事務所まで駆け付けた…そうです」
鞠莉「果南は、まずヤクザ相手に頭を下げた…「私の大切な友達だから許してほしい」って」
鞠莉「そしたら、恐ろしい事に相手は「許して欲しければ小指を詰めろ」と果南に要求したの」
千歌「っ!!?」
千歌「えぇぇっ!?」
鞠莉「女は売れば金になるって…もう逃れる術も無かった。その時……」
ダイヤ「その時です…」
千歌「その時? どうしたんですか?」
鞠莉・ダイヤ「「…………果南(さん)が現れた(現れたのです)」」
千歌「えっ!」
鞠莉「急に現れたから、私たちももちろん相手のヤクザもびっくり」
ダイヤ「私はなぜここが…と問いましたところ」
ダイヤ「先に帰った私たちの所まで急いで走ったところ、ちょうど拉致される私たちを見つけ、更に急いで跡を追い、事務所まで駆け付けた…そうです」
鞠莉「果南は、まずヤクザ相手に頭を下げた…「私の大切な友達だから許してほしい」って」
鞠莉「そしたら、恐ろしい事に相手は「許して欲しければ小指を詰めろ」と果南に要求したの」
千歌「っ!!?」
22: (はんぺん) 2019/12/06(金) 00:02:40.21 ID:lpwEXqqN
ダイヤ「そして、相手は極道の映画などでよく見るドスと小さなまな板を果南さんの目の前に差し出したんです」
千歌「えっ、それじゃあ、果南ちゃんはまさか、小指を…」
ダイヤ「………」
鞠莉「私もダイヤも恐ろしさのあまり顔が青ざめ、それでも必死に果南を訴えたわ…「私たちの事はいいから」「バカなことしないで」って」
鞠莉「けど、果南は」
(回想の)果南『ダイヤ、鞠莉。今、助けてあげるから』ニコッ
鞠莉「そう言ってからドスを手にした果南は…かなんは……」
ダイヤ「…」プルプル
(回想の)果南『…』ブンッ
スパッ
千歌「そ、そんな……」サァーーー
鞠莉「うぅ……」プルプル
ダイヤ「……」ギリッ
千歌「えっ、それじゃあ、果南ちゃんはまさか、小指を…」
ダイヤ「………」
鞠莉「私もダイヤも恐ろしさのあまり顔が青ざめ、それでも必死に果南を訴えたわ…「私たちの事はいいから」「バカなことしないで」って」
鞠莉「けど、果南は」
(回想の)果南『ダイヤ、鞠莉。今、助けてあげるから』ニコッ
鞠莉「そう言ってからドスを手にした果南は…かなんは……」
ダイヤ「…」プルプル
(回想の)果南『…』ブンッ
スパッ
千歌「そ、そんな……」サァーーー
鞠莉「うぅ……」プルプル
ダイヤ「……」ギリッ
25: (はんぺん) 2019/12/06(金) 00:21:29.09 ID:lpwEXqqN
千歌「まさか、果南ちゃんがそんな…」
ダイヤ「ほんとのこと…ですわ」
鞠莉「その後私たちは何とか解放され、その帰り果南は苦痛があったにも関わらず、私たちに笑顔で「助かってよかったね」と言ったの」
ダイヤ「私も鞠莉さんも頭に血がのぼっておりました。なぜなら、私たちの為だけに、自分で自分の体を傷付けたんです…納得がいくはずがありませんもの」
鞠莉「そう。ダイヤの言う通りよ。怒るに決まってるじゃない…「なんで…なんでそこまでしたのって!?なんで自分の体を犠牲に出来たのか!!」って」
鞠莉「そしたら、果南は…」
(回想の)果南『なんでって、そりゃあ友達だからだよ。友達がピンチなら、助けてあげるのが友達ってもん。』
(回想の)果南『それに私はダイヤと鞠莉を失いたくはない…。それを考えたら、指の一本や二本なんて安いもんだよ』
千歌「果南ちゃん…らしいね」
ダイヤ「私は果南さんに精一杯頭を下げましたわ……泣きながら」
鞠莉「そういったら、私だってずっと涙が止まらなかったわよ」
ダイヤ「ほんとのこと…ですわ」
鞠莉「その後私たちは何とか解放され、その帰り果南は苦痛があったにも関わらず、私たちに笑顔で「助かってよかったね」と言ったの」
ダイヤ「私も鞠莉さんも頭に血がのぼっておりました。なぜなら、私たちの為だけに、自分で自分の体を傷付けたんです…納得がいくはずがありませんもの」
鞠莉「そう。ダイヤの言う通りよ。怒るに決まってるじゃない…「なんで…なんでそこまでしたのって!?なんで自分の体を犠牲に出来たのか!!」って」
鞠莉「そしたら、果南は…」
(回想の)果南『なんでって、そりゃあ友達だからだよ。友達がピンチなら、助けてあげるのが友達ってもん。』
(回想の)果南『それに私はダイヤと鞠莉を失いたくはない…。それを考えたら、指の一本や二本なんて安いもんだよ』
千歌「果南ちゃん…らしいね」
ダイヤ「私は果南さんに精一杯頭を下げましたわ……泣きながら」
鞠莉「そういったら、私だってずっと涙が止まらなかったわよ」
26: (はんぺん) 2019/12/06(金) 00:40:45.32 ID:lpwEXqqN
鞠莉「しかもその後、果南は笑いながら私とダイヤをハグしたのよ。まったく…」
千歌「まさか、果南ちゃんの小指が義指になったきっかけがこんな壮絶なストーリーだったなんて思わないよ」
ダイヤ「ですが、果南さんも最初は義指にすることは否定的で、このまま放っておいても大して支障はないって拒否なさってました」
鞠莉「そうそう。あの後、長い説得の末に遂に折れた果南は手術で義指になったわ」
鞠莉「そして、私とダイヤは果南にかなりの恩を感じ、一生友達としていよう。果南が大変な時は支えてあげよう、果南のお願いは聞いていこうと誓った」
ダイヤ「ですから、義指になった後果南さんから、指詰めの事は絶対に誰にも言わないでと伝えられ、鞠莉さんと共にその約束を守り続けたという訳です」
鞠莉「ちなみに、周りやチカっちに黙っていたのも私たちにそう言ったのも、心配をかけたくないという果南の気遣いなのよ」
千歌「そうだったんだ……」
ダイヤ「私たちがお話したことは秘密に。それと果南さんにはいつも通り接してあげてください」
鞠莉「本当にお願いよ、チカっち」
千歌「うん…。分かった!!」
千歌「まさか、果南ちゃんの小指が義指になったきっかけがこんな壮絶なストーリーだったなんて思わないよ」
ダイヤ「ですが、果南さんも最初は義指にすることは否定的で、このまま放っておいても大して支障はないって拒否なさってました」
鞠莉「そうそう。あの後、長い説得の末に遂に折れた果南は手術で義指になったわ」
鞠莉「そして、私とダイヤは果南にかなりの恩を感じ、一生友達としていよう。果南が大変な時は支えてあげよう、果南のお願いは聞いていこうと誓った」
ダイヤ「ですから、義指になった後果南さんから、指詰めの事は絶対に誰にも言わないでと伝えられ、鞠莉さんと共にその約束を守り続けたという訳です」
鞠莉「ちなみに、周りやチカっちに黙っていたのも私たちにそう言ったのも、心配をかけたくないという果南の気遣いなのよ」
千歌「そうだったんだ……」
ダイヤ「私たちがお話したことは秘密に。それと果南さんにはいつも通り接してあげてください」
鞠莉「本当にお願いよ、チカっち」
千歌「うん…。分かった!!」
28: (はんぺん) 2019/12/06(金) 00:49:27.96 ID:lpwEXqqN
~帰り~
千歌「果南ちゃ~ん♪」
果南「おっ、千歌。どうした? なんか嬉しそうだけど?」
千歌「な、なんでもないよ。それより、果南ちゃん…義指のことなんだけど」
果南「言わないよ。前々から拒否してるよね?」
千歌「うぅん、もういいんだ。果南ちゃんにだって言いたくないことあるし」
果南「おっ、やけに引き下がるな…怪しい」ジィィィーーー
千歌「えぇっ!?」ビクッ
果南「ぷっ、ははは。冗談だよ、冗談♪」
千歌「もぅーーーー!!」プンプン
果南「ははは、悪かったよ、千歌」
千歌(今回の事で分かりました。果南ちゃんの指の秘密は……鞠莉ちゃんやダイヤさんとの友情の証でもあると!!)
おしまい
千歌「果南ちゃ~ん♪」
果南「おっ、千歌。どうした? なんか嬉しそうだけど?」
千歌「な、なんでもないよ。それより、果南ちゃん…義指のことなんだけど」
果南「言わないよ。前々から拒否してるよね?」
千歌「うぅん、もういいんだ。果南ちゃんにだって言いたくないことあるし」
果南「おっ、やけに引き下がるな…怪しい」ジィィィーーー
千歌「えぇっ!?」ビクッ
果南「ぷっ、ははは。冗談だよ、冗談♪」
千歌「もぅーーーー!!」プンプン
果南「ははは、悪かったよ、千歌」
千歌(今回の事で分かりました。果南ちゃんの指の秘密は……鞠莉ちゃんやダイヤさんとの友情の証でもあると!!)
おしまい
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1575547436/