【SS】ランジュ「愛!バスケで勝負しましょう!」【ラブライブ!スーパースター!!】

SS


5: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:22:41.84 ID:Jnr0XHIp
愛「それじゃ、形式は1on1で、先に3回ゴールに入れたほうが勝ち……でオッケー?」

ランジュ「無問題ラ!愛からオフェンスでいいわよ」シュッ

愛「そ?じゃあ遠慮なく!」パシッダムダムッ

ランジュ「……」キュキュッ

愛「っ……」ダムダムッ

愛(やっば……ディフェンスに隙がない……舐めてたわけじゃないけど、ランジュ相当上手い……)ダムダムッ

愛(ここは一旦右に……)キュッ

ランジュ「そこっ!」ヒュッ

バシンッ

愛「あっ!」
 
6: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:25:13.92 ID:Jnr0XHIp
ランジュ「やったわ!攻守交代ね!」

愛「や、やるじゃん、ランジュ……」

ランジュ「謝謝!でも愛も流石ね。抜かれちゃうかと思ったわ!」ダムダム

愛(こりゃ気合い入れ直さないと……)


ランジュ「ふふっ、愛ってば……」

愛「?」


ランジュ「隙だらけよっ!」シュッ

愛「はっ!?」

愛(スリーポイント!?てか、シュートモーションはやっ!)

ポスンッ

ランジュ「きゃあっ!やったぁ!愛から一点取ったわ!」ピョンピョンッ  

愛「……」メラッ
 
7: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:30:55.19 ID:Jnr0XHIp
ランジュ「次は愛がオフェンスねっ!本気で来ていいわよっ!」シュッ?

愛「そ?それじゃあ……!」パシッ

ヒュォッ!

ランジュ「ラッ!」バッ

愛「っ」

ランジュ「ふふっ、簡単には通さな──」

キュキュッ!

ランジュ「なっ……!?」

ランジュ(切り返しに迷いがない……もしかして読まれてた?)

愛(完全に振り切った!このままレイアップで)

愛「一点もーらいっ!」ダンッ!

ランジュ「させないわっ!」ヒュバッ!

愛「ちょおっ、マジ!?」

愛(あそこから追いつく!?)

ランジュ(この体勢なら、叩き落とせるっ!)バッ
 
8: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:32:54.71 ID:Jnr0XHIp
ひょいっ

ランジュ「……え?」

ランジュ(ダブルクラッチ……!?)

パサっ

愛「ふぅ……あっぶなかったー。完全にフリーになったと思ってたよ!」

ランジュ「っ……」

ランジュ(あの一瞬で、咄嗟に判断したっていうの……?)

ランジュ「へぇ……?」メラッ 
 
9: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:35:44.37 ID:Jnr0XHIp
「ねぇねぇ、体育館がヤバいらしいよ?」

「なんでも、愛が1on1やってるんだって!」

「えー、それ勝負にならなくない?」

「いや、それがさ……」

ダムダムッ

愛「はぁっ……はぁっ……!」キュッキュッ

ランジュ「ふぅっ……ふぅっ……!」キュッキュッ

愛(どの位置からでもシュートを打てる上に、あの早いモーション……一瞬も気を抜けない……)

ランジュ「ぐっ……!」ダムダムッ

ランジュ(凄いディフェンスね、愛……これじゃシュートは打てそうにないわ……)

ランジュ「それならっ……!」バッ

愛(ダックインで切り込んでくる……?)
 
11: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:39:44.11 ID:Jnr0XHIp
愛「させないよっ!」バッ

ランジュ「ふっ……!」キュキュッ

愛「あっ……!」

愛(バックステップ!?やばっ、打たれる!けど、ここからジャンプすればギリ防げる!)

愛「くっ……!」ダンッ

ランジュ「」ニヤッ

愛(あっ──)

ランジュ「はぁっ!」シュッ!

パスっ
 
12: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:44:45.10 ID:Jnr0XHIp
「わぁーすごい!」

「愛から一点取ったわ!誰あの子!?」

「確か留学生の……」

「ほら、オープンキャンパスの日に……」

愛「はぁっ……はぁっ……!」

愛(やられた……シュートモーションをわざと遅らせて、アタシのジャンプのタイミングとずらした……)

愛(いや、それよりもその前。完全に切り込んでくる体勢だったのに、あれから後ろに下がるなんて……!)

『いやー、やっぱ愛は凄いねー』

『愛さえいれば、次の試合も楽勝だよー!』

『無理無理!私らじゃ愛には勝てないってー!』

愛「……ははっ!」
 
13: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:48:55.07 ID:Jnr0XHIp
──

ダムダムッ!

ランジュ「うっ!くっ……!」キュッキュッ

「凄い、あの子……愛の動きに余裕でついていけてる……!」

ランジュ(余裕?そんなわけないじゃない!異様に低いドリブルなのに、ボールを自在に操ってる!加えてこの運動量……ついていくのがやっとよ!)

愛(普段ならこれで抜けるんだけど、流石ランジュ……全く隙が無いや……!)

愛「それなら……!」ダムッ
 
14: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 19:56:05.08 ID:Jnr0XHIp
ランジュ(ドリブルの位置を高くした……?)

ダムッダムダムダダダダダダダッ!

ランジュ「ラァ!?」

「出たー!愛ちゃんの超高速ドリブル!」

「す、すごい……ボールがあっちこっちに……!」

「愛、めずらしく本気だ……」

ランジュ(落ち着きなさいランジュ!ボールが増えたわけじゃ無いわ!惑わされず、愛がどっちから抜くか見極めるのよっ!)ジッ

愛(ランジュ、凄い集中力だ。でもっ……)

愛「ふっ……!」ダッ

ランジュ(右っ!でも、切り返しの可能性も捨てない──)

ダムッ

ランジュ「……えっ?」クルッ

ランジュ(なんで、ボールがランジュの後ろに──)
 
16: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 20:04:51.02 ID:Jnr0XHIp
愛「隙あり!」ダッ!バシッ!

ランジュ「しまっ──!」

「完全に振り切った!」

ランジュ「っ──さっ、せっ、ないわっ!」バッ
 
「えっ、はやっ!?」

「一瞬で愛の正面に回り込んだ!?」

ランジュ(この位置なら、ダブルクラッチにも対応できるっ!)

愛「っ……!」グッ

ふわっ

ランジュ「はっ……?」

ランジュ(スクープショット……!)

パサっ

わぁあああああ!
 
17: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 20:14:10.96 ID:Jnr0XHIp
「さっすが愛!」

「いや、でもランジュちゃん、だっけ?あの子も凄かったよ!」

愛「いやー、いつの間にか人増えてきたねー。こりゃスクープになっちゃうかも!スクープショットだけにっ!」

ランジュ(……あの時、愛の動きに集中しすぎてボールから意識を逸らした瞬間、ランジュの背後にボールを放り投げた……?)

ランジュ(下手すれば簡単にボールを奪われてしまうかもしれないのに……)

『もーやだ!ランジュちゃんと遊びたく無い!』

『ランジュちゃんと遊んでもつまんないよ!なんでも出来ちゃうんだもんっ!』

『ランジュちゃんは私たちとは違う──"特別"だから──』

ランジュ「……あっははっ!愛!ランジュ今、とっても楽しいわ!」ニコッ

愛「うんっ!愛さんもめっちゃあがってきた!」
 
18: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 20:30:45.70 ID:Jnr0XHIp
──

ダムダムッ


ランジュ「そこっ!」バチンッ

愛「くっ……!」

「凄い……さっきから何回も攻守が入れ替わってる……」

「もう昼休み終わっちゃうよー!」

「いやでも、これ見逃すとか有り得ないでしょ!」

愛「……時間的に、このランジュの攻撃でラストプレイだね」

ランジュ「あら、いいの?愛の勝ちは無くなっちゃうけど」

愛「うん。負ける気もないから、無問題ラ♪ってね!」

ランジュ「ふふっ……♪」ダムダムッ

ランジュ(あぁ、すっごく楽しいわ。いつまでも続けていたい……)キュッキュッ

ランジュ(けれど、引き分けなんて駄目……始まった以上、勝ってみせるわ!)キュキュッ

愛(……お互い体力も限界。持てるスキルも出し尽くした。もうどんなプレイにだって対応できる──)

ランジュ「──とでも、思ってるのかしら?」

愛「っ」ゾクッ

ランジュ「不要小看我的力量(甘く見ないでちょうだい)!」
 
19: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 20:55:14.37 ID:Jnr0XHIp
ダムッダムダムダダダダダダダッ!

愛「なっ……!」

「あれって、愛の超高速ドリブル!?」

「一回見ただけで出来るもんなの?」

「無理無理!腕が4本は必要だって!」

愛(確かにすごい……けどランジュ、愛さんだからわかるよそれ……)

ランジュ「ぐっ……!」ダムダムダムッ

愛(終盤の体力でやるのは、めっちゃきついっしょ?)キュッ

愛(奇を衒おうとしたのが裏目に出たね!距離を取って、ドライブに備えれば──)キュッ

愛「えっ……?」

愛(距離を、取って……?)

愛(あの高速ドリブルは、ディフェンスを抜くための技)

愛(けれど、ランジュの武器は──)

愛「しまっ──」

ランジュ「かかったわねっ!」キュキュッ
 
20: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 21:10:30.51 ID:Jnr0XHIp
「スリーポイントラインから更に下がった?」

「ほぼハーフラインだよ!?まさか……」

愛(いや、ランジュはそれでも打つ!)

愛「と、どけぇええっ!」ダッ

ランジュ「ふっ!」ビュッ

「両手打ち!?でもあれならゴールまで」

愛「ああっ!」

ヂッ

「指先かすった!」

愛「よしっ!」

愛(軌道をずらせた!これで──」

ヒュオッ

愛「えっ──」

ガシャッ

「あー流石に無理かー、ボードに跳ね返って──」

ダンッ!

「ね、ねぇ、あれ!」

バシッ

ランジュ「たぁあああああああっ!」

ガシャアアアァンッ!!
 
21: (もんじゃ) 2022/07/16(土) 21:16:21.63 ID:Jnr0XHIp
「すっごおおおおい!ダンクよ!初めて見た!」

「っていうか今の一人アリウープじゃない?NBAでしか見たことないんだけど!」

「ランジュちゃんって何者!?」

ランジュ「はぁっ……はぁっ……!」

グッ!

愛「……ランジュ」

ランジュ「あ、い……」ゼェゼェ

愛「……負けたよ、まさかあんな奥の手持ってたなんて……」

ランジュ「……ほとんど、思いつき、よ……そうでもしなきゃ……勝てないって、思った、から……」ガクッ

愛「ちょっ!ランジュ、大丈夫!?」ガシッ

ランジュ「勝ち、たかったの……どうしても……」

愛「っ……」

ランジュ「本気で、戦ってくれる、愛に……勝ちたかった……」

愛「ランジュ……」

ランジュ「ふふっ、すっごく、すっごく楽しかったわ、愛!」

愛「……うん、愛さんも、めっちゃくちゃ楽しかったよ!」

ランジュ「ねぇ、また勝負してくれる?」

愛「もちろんっ!でもせっかくならさ、次はバスケじゃなくて……」

ランジュ「えぇ、そうね……」

あいらん「スクールアイドルで、勝負しよう(しましょう)!」



終わり
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1657966441/

タイトルとURLをコピーしました